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あなたの知識をワンランクアップ 花粉症を学ぼう!
喫 煙 たばこの煙に含まれる化学物質は鼻粘膜を刺激します。 飲 酒 アルコールは血管を拡張させるため、鼻づまりが起こり やすくなります。 急激な気温の変化 暖かい室内と寒い戸外の行き来、寒冷前線が通過する ときは、鼻粘膜は過敏になるので注意が必要です。 病・医院名 監修:千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学 教授 ZYR1P00701-3MQ 岡本美孝 花粉の中からアレルゲン(アレルギーの原因となる物質;抗原)が溶け出し、 鼻や目の粘膜にアレルゲンが侵入します 化学伝達物質が神経や血管などを刺激し、 くしゃみ・ 鼻水・鼻づまりなどの症状を引き起こします 粘膜 花粉 抗原 Bリンパ球 肥満細胞がヒスタミンやロイコトリエンなど の化学伝達物質(ケミカルメディエーター)を 放出します ヒスタミン IgE抗体 からだは侵入したアレルゲンを異物と 認識します アレルゲンを排除するために対抗する 物質(IgE抗体)が体内でつくられます 再び同じアレルゲンが侵入すると、アレルゲン は肥満細胞に付着したIgE抗体と結びつき、 今までと違った反応をします(抗原抗体反応) 鼻や目の 粘膜が過敏な 状態 IgE抗体がヒスタミンなどの化学伝達物質を 含んだ肥満細胞に付着し、新たにアレルゲンが 侵入したときに反応を起こすように準備します 血液や皮膚の検査で、 どのようなアレルゲン(花粉)に対して 肥 満 細胞 準備状態になっているかを調べることができます ●自分の意思とは無関係に自動的に反応し、からだの機能(呼吸や消化、代謝など) ●アレルギー反応が起こると、肥満細胞から放出された をコントロールしている神経のことを言います ヒスタミンが知覚神経を刺激し、くしゃみ中枢から ●交感神経と副交感神経の2系統があり、相反する働きをします 迷走神経(主に副交感神経として働く)を介して ●活動的な日中は主に交感神経が、睡眠時は主に副交感神経が優位に働きます 呼吸筋に伝わり起こります 抗原抗体反応 ●鼻水を出す分泌腺には副交感神経が分布しています ヒスタミン 見る、聞く、触る、 味わう、嗅ぐなどの 五感情報を脳に 伝達する。 ●アレルギー反応が起こると、肥満細胞から放出された ヒスタミンが知覚神経を刺激し、分泌中枢を介して 知覚神経を刺激 副交感神経に伝わり、分泌腺から鼻水を出します くしゃみ中枢 分泌中枢 血管 迷走神経 副交感神経 交感神経 副交感神経 首、胸部、腹部の内臓、心臓、 血管などを支配する。 主に副交感神経として働く。 ●鼻粘膜の血管が拡張すると鼻づまりになります ●血管には2系統の自律神経が分布しています ●アレルギー反応が起こると、血管を収縮させる交感神経の働きが くしゃみ 鼻水 鼻づまり 抑えられ、血管を拡張させる副交感神経の働きが強くなり、 鼻の粘膜が腫れて、鼻づまりを招きます ●ストレスは、自律神経を介して鼻粘膜を過敏にします ●まずは自分にあったストレス発散の方法を見つけましょう ●ストレスにより、自律神経のバランスが乱れ、花粉以外の刺激(ほこりや煙など) ●過労を避け、規則正しい生活を心掛けましょう でも症状がでやすくなります ●自律神経を安定させるために、睡眠を充分にとりましょう ●安眠のために、医師の指示通りにお薬を服用し、鼻づまりを防ぐように しましょう