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チルスルホニルメタン およ 化防止剤を含有する

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チルスルホニルメタン およ 化防止剤を含有する
JP 3930416 B2 2007.6.13
(57)【 特 許 請 求 の 範 囲 】
【請求項1】
メチルスルホニルメタン、グリセリン、および老化防止剤を含有する、皮膚外用剤であ
って、該老化防止剤が、松樹皮抽出物、ヘパリン、およびγ−アミノ酪酸からなる群より
選択される少なくとも一種である、皮膚外用剤。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、(A)メチルスルホニルメタン(MSM)および(B)老化防止剤を含有する
皮膚の老化防止効果に優れた皮膚外用剤に関する。より詳しくは、皮膚の乾燥、弾力性の
10
低下、たるみなどの肌質の低下、しわなどの皮膚の老化防止効果に優れた皮膚外用剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】
加齢に伴う皮膚の老化現象としては、保湿力の低下による皮膚の乾燥、弾力性の低下、し
わ、たるみなどが挙げられる。これらの原因の一つとして、皮下の真皮を構成するコラー
ゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどが減少し、真皮が薄くなることが知られている。
【0003】
真皮を構成する成分の硫黄源としてメチルスルホニルメタン(MSM)が知られている。
MSMは、自然界に存在する硫黄化合物であり、新鮮な牛乳、緑黄色野菜、茶葉、さらに
20
(2)
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はヒトの尿中などにごく微量含まれていることが見出されている。このMSMは、ヒトだ
けでなくほとんどの動物および植物に吸収され、結合組織に存在する細胞外マトリックス
などを構成するコンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸などの重要な硫黄源となる。
【0004】
このMSMまたはMSMと尿素とを主成分とする外用剤が提案されている(例えば、特許
文献1)。この外用剤は、主に肌、髪、およびつめに用いられ、皮膚の色つや、ならびに
頭皮および毛髪の状態を改善し、つめを強化することが知られている。
【0005】
他方、加齢に伴う皮膚の老化を防止するために、真皮におけるヒアルロニダーゼ活性を阻
害し、ヒアルロン酸の分解を防止することによって、真皮の乾燥を防ぐ皮膚外用剤が提案
10
されている(例えば、特許文献2および3)。また、エラスターゼ活性およびコラゲナー
ゼ活性を阻害することによりエラスチンおよびコラーゲンの分解を防止し、皮膚の弾力を
保持することも知られている(例えば、特許文献4および5)。
【0006】
しかしながら、これらの皮膚外用剤は、加齢に伴う皮膚の老化を防止し、弾力性の低下や
しわ、たるみといった症状を軽減するには十分ではない。
【0007】
【特許文献1】
特開昭56−36412号公報
【特許文献2】
20
特開平6−100427号公報
【特許文献3】
特開平10−130162号公報
【特許文献4】
特開平11−171758号公報
【特許文献5】
特開平10−306030号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、優れた皮膚の老化防止効果を有する皮膚外用剤が望まれている。
30
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、メチルスルホニルメタン(MSM)および老化防止剤を含有する皮膚外用剤を
提供する。この皮膚外用剤は、皮膚の乾燥、弾力性の低下、たるみなどの肌質の低下、し
わなどの皮膚の老化を防止し、さらに、それぞれ単独で用いた場合に比べて相乗的な、優
れた皮膚の老化防止効果を有する。
【0010】
本発明は、(A)メチルスルホニルメタンおよび(B)老化防止剤を含有する皮膚外用剤
に関する。
【0011】
40
好ましい実施態様においては、上記老化防止剤は、活性酸素除去作用、保湿作用、コラゲ
ナーゼ阻害作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラーゲン合成促進作用、エラスターゼ阻
害作用、および血流改善作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する物
質である。
【0012】
好ましい実施態様においては、上記老化防止剤は、プロアントシアニジンである。
【0013】
好ましい実施態様においては、上記老化防止剤は、ムコ多糖および/またはアミノ糖であ
る。
【0014】
50
(3)
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好ましい実施態様においては、上記老化防止剤は、γ−アミノ酪酸である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の皮膚外用剤について説明する。なお、以下に説明する構成は、本発明を限
定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができることは当業者に明
らかである。
【0016】
(A)メチルスルホニルメタン(MSM)
本発明の必須成分の1つは、メチルスルホニルメタン(MSM)である。MSMは、真皮
を構成するコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などの硫黄化合
10
物の原料である。このMSMを皮膚へ塗布することによって、経皮吸収され、老化と共に
薄くなった真皮へ硫黄源として供給・利用され得、真皮の衰退防止および再生を促し、皮
膚の乾燥、弾力性の低下、しわ、たるみなどを防止し得るが、単独塗布では、効果が十分
でない。
【0017】
本発明に用いられるMSMは、牛乳などの動物由来であってもよく、松、緑黄色野菜、茶
葉などの植物由来であってもよい。好ましくは、松由来のMSMである。松由来のMSM
は、例えば、松からリグニンを単離し、このリグニンとイオウとを混合し、酸化すること
によって得られる。得られたMSMは、その後、蒸留などの精製によって純度を高めるこ
とが好ましい。
20
【0018】
本発明の皮膚外用剤は、皮膚外用剤中にMSMを0.01重量%∼10重量%、好ましく
は0.1重量%∼5重量%含有し得る。
【0019】
(B)老化防止剤
本発明のもう一つの必須成分は、老化防止剤である。本発明に用いられる老化防止剤は、
活性酸素除去作用、保湿作用、コラゲナーゼ阻害作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラ
ーゲン合成促進作用、エラスターゼ阻害作用、および血流改善作用からなる群より選択さ
れる少なくとも一種の作用を有する物質である。これらの老化防止剤は、経皮吸収される
ことにより、主に真皮を構成するヒアルロン酸、エラスチン、またはコラーゲンの分解ま
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たは変性を予防することができる。さらにMSMと相乗的に作用し、真皮の衰えを効果的
に防止し得、皮膚の乾燥、弾力性の低下、しわ、たるみなどを防止・改善することが可能
である。
【0020】
以下に本発明に用いられる老化防止剤を例示する。老化防止剤の中には、複数の上記作用
を有する物質もある。この場合、単一の作用に限定して使用してもよく、複数の作用を意
図して使用してもよい。これらの老化防止剤は、単独で使用してもよく、あるいは組み合
わせて使用してもよい。
【0021】
活性酸素除去作用を有する老化防止剤としては、プロアントシアニジン、リグナン配糖体
40
、ヘスペリジン、ケルセチン、オリゴガラクチュロン酸、およびこれらの物質を含有する
植物抽出物、オリーブ抽出物、愛玉子抽出物、チョウジ抽出物などが挙げられる。好まし
くは、プロアントシアニジンである。
【0022】
本明細書中のプロアントシアニジンとは、フラバン3−オールおよび/またはフラバン3
,4ジオールを構成単位とする重合度が2以上の縮重合体からなる化合物群をいう。
【0023】
このプロアントシアニジンは活性酸素除去作用だけでなく、コラーゲンの分解阻害作用、
ヒアルロニダーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、血流改善作用などの老化防止作用を
有し得る。
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【0024】
プロアントシアニジンのうち、フラバン−3−オールおよび/またはフラバン−3,4−
ジオールを構成単位とする重合度が2∼4の縮重合体(オリゴメリック・プロアントシア
ニ ジ ン ; oligomeric proanthocyanidin、 以 下 O P C と い う ) は 、 植 物 が 作 り 出 す 強 力 な
抗酸化物質であり、植物の葉、樹皮、果物の皮もしくは種の部分に集中的に含まれている
。具体的には、ブドウの種、松の樹皮、ピーナッツの薄皮、ニセアカシアの果実、コケモ
モなどに含まれている。また、西アフリカのコーラナッツ、ペルーのラタニアの根、日本
の緑茶にも、OPCが含まれることが知られており、OPCを多く含むプロアントシアニ
ジンが好適である。
【0025】
10
保湿作用を有する老化防止剤としては、ムコ多糖;アミノ糖;コラーゲン;エラスチン;
プラセンタ;トレハロース;グルコマンナン;ベタイン;フェノキシエタノール;エチレ
ングリコール、グリセリン、エリスリトールなどの多価アルコール類;アロエ抽出物;パ
セリ抽出物などが挙げられる。好ましくは、ムコ多糖および/またはアミノ糖である。
【0026】
ムコ多糖は、皮下の真皮を構成する物質であるため、皮膚の刺激が少ないなど安全性が高
く、保湿作用が他の成分に比べて優れている。さらに、血流改善作用、肌柔軟化作用、シ
ワ防止作用などを有し得る。
【0027】
ムコ多糖としては、ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルマタン、ヘパラン、ヘパリン、
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ケタラン、ならびにこれらの塩(例えば、硫酸塩や塩酸塩)が挙げられる。ヒアルロン酸
またはコンドロイチンの塩が好ましく用いられる。これらを豊富に含有する素材、例えば
、鮫あるいは牛の軟骨、鶏皮、ツバメの巣、納豆、オクラなどの抽出物も使用し得る。
【0028】
アミノ糖としては、グルコサミン、アセチルグルコサミン、ガラクトサミン、アセチルガ
ラクトサミン、ノイラミン酸、アセチルノイラミン酸、ヘキソサミン、およびそれらの塩
(例えば、リン酸塩)が挙げられる。
【0029】
このムコ多糖およびアミノ糖はそれぞれ単独で用いてもよいが、ムコ多糖とアミノ糖とを
同時に含有することが好ましい。ムコ多糖およびアミノ糖を豊富に含有する鮫あるいは牛
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の軟骨抽出物が好適である。
【0030】
コラゲナーゼ阻害作用を有する老化防止剤としては、トルメンチラ抽出物、シナノキ抽出
物、ユーカリ抽出物、シャクヤク抽出物、ブドウ種子抽出物などが挙げられる。
【0031】
ヒアルロニダーゼ阻害作用を有する老化防止剤としては、ルチン、カルドール、アナカル
ド酸、カシューナッツ抽出物、コケモモ抽出物、タイム抽出物、ワレモコウ抽出物などが
挙げられる。
【0032】
コラーゲン合成促進作用を有する老化防止剤としては、グリシン、プロリン、アラニン、
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アスコルビン酸、セリシン、杜仲茶抽出物、愛玉子抽出物、カムカム抽出物、月桃抽出物
などが挙げられる。
【0033】
エラスターゼ阻害作用を有する老化防止剤としては、ローズマリー抽出物、シナノキ抽出
物、シコン抽出物、シャクヤク抽出物などが挙げられる。
【0034】
血 流 改 善 作 用 を 有 す る 老 化 防 止 剤 と し て は 、 γ -ア ミ ノ 酪 酸 ( G A B A ) 、 カ プ サ イ シ ン
、ショウガ抽出物、トウガラシ抽出物、ニコチン酸、クジン抽出物、オウギ抽出物、カン
キョウ抽出物、コウカ抽出物、サンショウ抽出物、タンジン抽出物、チクセツニンジン抽
出物、朝鮮人参抽出物などが挙げられる。好ましくは、GABAである。
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【0035】
GABAは、ジャガイモの根茎、リンゴの果肉、マメ科植物の根粒、茶の葉、イネ科植物
の葉などの植物中に広く遊離の形で存在し、これらの抽出物も使用し得る。
【0036】
GABAは、MSMと共に皮膚へ塗布することにより、末梢血管の拡張作用により、皮膚
の機能を亢進し、MSMと共に皮膚の代謝を促進することで、シワやたるみを防止し、改
善し得る。
【0037】
本発明の皮膚外用剤中の老化防止剤の含有量は、0.0001重量%∼10重量%が好ま
しく、0.001重量%∼5重量%がより好ましく、0.01重量%∼1重量%が最も好
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ましい。この含有量は、用いる老化防止剤によって、種々変化し得る。例えば、ムコ多糖
および/またはアミノ糖の場合は0.001重量%から5重量%、プロアントシアニジン
の場合は0.001%から2重量%が好ましい。
【0038】
本発明の皮膚外用剤は、(A)メチルスルホニルメタンおよび(B)老化防止剤を含有す
る。本発明の皮膚外用剤を皮膚へ塗布することによって、皮膚の乾燥、弾力性の低下、た
るみなどの肌質の低下、しわなどの皮膚の老化を防止し得る。これらの効果は、それぞれ
単独で用いた場合に比べて相乗的であり、優れた皮膚の老化防止効果を発揮する。
【0039】
本発明の皮膚外用剤は、必要に応じて、常法により当業者が通常用いる他の成分を含有す
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ることができ、医薬品、医薬部外品、化粧品、トイレタリー用品として使用できる。例え
ば、化粧水、化粧クリーム、乳液、クリーム、パック、ヘアトニック、ヘアクリーム、シ
ャンプー、ヘアリンス、トリートメント、ボディシャンプー、洗顔剤、石鹸、ファンデー
ション、白粉、口紅、リップグロス、頬紅、アイシャドー、整髪料、育毛剤、水性軟膏、
油性軟膏、目薬、アイウォッシュ、歯磨剤、マウスウォッシュ、シップ、ゲルなどが挙げ
られる。
【0040】
また、本発明の皮膚外用剤を飴、ガム、グミなどの食品に含有させ、口腔内へ塗布したり
、あるいはシップやゲルのような担体や架橋剤へ吸収させ、局部へ貼付するなどの方法に
より、皮膚外用剤の量を調節したり、長時間の投与を行うこともできる。
30
【0041】
以下、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明がこの実施例に限定されないことはい
うまでもない。
【0042】
【実施例】
(実施例1)
MSM(協和ハイフーズ株式会社製)、松樹皮抽出物(プロアントシアニジンを40重量
%含有:東洋新薬株式会社製)、グリセリン、クエン酸、およびクエン酸Naを用いて、
表1に記載の組成にて化粧水Aを調製した。
【0043】
40
肌荒れおよび乾燥肌ならびに小じわに悩む女子被験者(35∼55才)40人を対象に化
粧水Aの評価を行った。得られた化粧水Aを、各被験者の各症状が気になる顔面部位(目
じり、頬、額)に朝と夜の1日2回、4週間塗布した。4週間経過後、肌質改善効果およ
びしわの改善効果を以下の基準で評価した。
【0044】
(肌質改善効果)
2点:肌のはり、つや、および乾燥が改善された;
1点:肌のはり、つや、および乾燥のいずれかが改善された;
0点:変化なし。
【0045】
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(しわの改善効果)
2点:しわが目立たなくなり、著しく改善された;
1点:しわが塗布前より改善された;
0点:変化なし。
【0046】
結果を表2に示す。なお、表2中の点数は40名から得られた点数の平均点を示す。
【0047】
(実施例2および3)
松樹皮抽出物の代わりに、実施例2はヘパリン(和光純薬株式会社製)、実施例3はGA
BA(シグマアルドリッチジャパン社製)を用いた以外は、実施例1と同様に、表1に記
10
載の組成にて化粧水BおよびCを調製し、肌質改善効果およびしわの改善効果を評価した
。結果を表2に併せて示す。
【0048】
(比較例1∼5)
MSM、松樹皮抽出物、ヘパリン、およびGABAのうちのいずれか一種、またはMSM
と尿素(和光純薬株式会社製);グリセリン;クエン酸;ならびにクエン酸Naを用いて
、以下の表1に記載の組成にて化粧水D∼Hを調製し、実施例1と同様に肌質改善効果お
よびしわの改善効果を評価した。結果を表2に併せて示す。
【0049】
【表1】
20
30
【0050】
【表2】
40
【0051】
50
(7)
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表2より、MSMと松樹皮抽出物、ヘパリン、またはGABAとを含有する化粧水A∼C
が、それぞれ単独で含有する化粧水D∼Gに比べ、相乗的な肌質改善効果およびしわ改善
効果を有することがわかる。このことは、MSMおよび老化防止剤を含有する皮膚外用剤
が優れた皮膚の老化防止効果を有することを示す。特に、MSM単独では肌のつや、MS
Mと尿素とを含有させた場合は肌のつやおよび乾燥を改善するのみであったが、MSMと
老化防止剤とを含有させることにより、肌質を改善するだけでなく、しわを著しく改善す
ることができた。しわ改善効果は、MSMと松樹皮抽出物とを含有する化粧水Aが最も高
かった。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、メチルスルホニルメタンおよび老化防止剤を含有する皮膚外用剤が提供
される。本発明の皮膚外用剤は、皮膚の乾燥、弾力性の低下、たるみなどの肌質の低下、
しわなどの皮膚の老化防止効果を有し、さらに、それぞれ単独で用いた場合に比べて相乗
的な優れた皮膚の老化防止効果を有する。
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FI
A61K 31/10
A61K 31/197
A61K 31/727
A61K 31/765
A61P 17/00
A61P 17/16
A61P 39/06
A61P 43/00
C08B 37/10
(2006.01)
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111 (2006.01)
C08B 37/10
(56)参考文献 特公平02−027321(JP,B2)
特表2002−519366(JP,A)
特開2000−229834(JP,A)
特開昭62−093212(JP,A)
特開昭59−013708(JP,A)
特開平10−194954(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/46
A61K 8/34
A61K 8/44
A61K 8/73
A61K 8/97
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