HD377BT

New Products in Previous Edition
ＣＯ２トランスミッタ
ＣＯ２＋温度トランスミッタ
ＣＯ２＋温度トランスミッタ
HD37BT
HD377BT
■二波長ＮＤＩＲ方式を採用したＣＯ
二波長ＮＤＩＲ方式を採用したＣＯ２トランスミッタ
■ＣＯ
ＣＯ２出力のみ、またはＣＯ２＋温度出力の２シリーズ
■４～２０ｍＡまたはＤＣ０～１０Ｖのアナログ出力
４～２０ｍＡまたはＤＣ０～１０Ｖのアナログ出力
■下方、背面、分離、３種類のプローブ形状バリエーション
下方、背面、分離、３種類のプローブ形状バリエーション
ＨＤ３７ＢＴおよびＨＤ３７ＶＢＴシリーズは主に換気システムにおける、ＣＯ２
（二酸化炭素）による空気質制御に使用されるトランスミッタで、例えば、ＡＳ
ＨＲＡＥやＩＭＣ規則に準じる時間当たりの空気換気レートの制御を可能に
します。当トランスミッタのふたつの主な目的は、混み合った場所における
良好な空気質の維持と、空気換気レートの最適化による省エネルギーで、
常時あるいは不定期に人が多く集まるホール、ビル、学校、病院やグリーン
ハウス、家畜舎、食堂、台所などで使用されます。
ＨＤ３７７ＢＴおよびＨＤ３７Ｖ７ＢＴの機種はＣＯ２に加えて温度も測定します。
アナログ出力は電流４～２０ｍＡまたは電圧ＤＣ０～１０Ｖ、何れかの指定が
必要です。当トランスミッタのすべての機種がアラーム用のデジタル出力を
備えており、例えば、外部リレーの制御などに便利です。アラームは工場設
定されたしきい値１５００ｐｐｍを超えたときに出力されます。この値は、それ
を超えたときに人に不快感を催させるアラームのリミット値です。
ＨＤ３７ＢＴ、ＨＤ３７ＶＢＴシリーズの受感素子は特殊な赤外センサ（ＮＤＩＲ：
非分散型赤外吸収法）で、２波長フィルタの採用と独特な測定技術により、
経時変化を補償し、長期にわたる高精度で安定したＣＯ２測定が可能です。
測定される空気は保護用の薄膜フィルタを拡散通過します。薄膜フィルタ
はトランスミッタの性能に影響を与える雰囲気中のちりやほこりを最小限に
留めます。保護フィルタはトランスミッタの空気取入れポートにあり、取外し、
洗浄が可能です。
ASHRAE: American Socf Heatiniety og, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers
IMC: International Mechanical Code
■テクニカルデータ
テクニカルデータ
ＣＯ２測定方式
ＣＯ２測定範囲
二波長ＮＤＩＲ方式
０～２０００ｐｐｍ
０～５０００ｐｐｍ
ＣＯ２測定精度
０～２０００ｐｐｍ：　±（５０ｐｐｍ＋３％ｒｄｇ）
０～５０００ｐｐｍ：　±（５０ｐｐｍ＋４％ｒｄｇ）
（２０℃、５０％ＲＨ、１０１３ｈＰａにて）
約１２０秒（空気速度＞１ｍ/ｓにて）
０.２％/℃（ＣＯ２測定の代表値）
１.６％/ｋＰａ（１０１３ｈＰａを基準として）
５％ＦＳ/５年（ＣＯ２測定の代表値）
０ｐｐｍまたは４００ｐｐｍでの１点校正
（テストガスのＣＯ２濃度自動検出）
０～５０℃　（ＨＤ３７７ＢＴおよびＨＤ３７Ｖ７ＢＴ）
±０.３℃　（ＨＤ３７７ＢＴおよびＨＤ３７Ｖ７ＢＴ）
ＤＣ４～２０ｍＡ　（ＲＬ＜５００Ω）
ＤＣ０～１０Ｖ　（Ｒ
ＤＣ
０～１０Ｖ　（ＲＬ＞１０ｋΩ）
タイプ：　オープンコレクタ（Ｎ.Ｏ.）
ＣＯ２濃度設定値：　１５００ｐｐｍ（工場設定）
Ｖｍａｘ：　ＤＣ４０Ｖ
Ｐｍａｘ：　４００ｍＷ
ＤＣ１６～４０ＶまたはＡＣ２４Ｖ±１０％
＜２Ｗ
約１５分（表記精度を保証する時間）
-５～＋５０℃、０～９５％ＲＨ、結露なきこと
-１０～＋６０℃、０～９５％ＲＨ、結露なきこと
ＩＰ２１：　壁掛け・下方プローブ型（ＴＶ）
ＩＰ６５：　ダクト挿入・背面プローブ型（ＴＯ）
ＩＰ６５：　壁掛け・分離プローブ型（ＴＣ）
ＣＯ２応答時間Ｔ６３％
ＣＯ２温度影響
ＣＯ２気圧影響
ＣＯ２長期安定性
ＣＯ２校正方法
温度測定範囲
温度測定精度
アナログ出力（機種により）
デジタル出力（全機種）
供給電源
消費電力
電源投入時安定時間
動作温湿度
保存温湿度
保護等級
本体ケース外形寸法
本体ケース材質
用途に応じた取付けができるよう、トランスミッタには３種類の本体・プロー
ブ構成が準備されています。
●　壁掛け型・下方空気取入れプローブ　－　ＴＶモデル
●　ダクト測定用・背面空気取入れプローブ　－　ＴＯモデル
●　壁掛け型・分離型空気取入れプローブ　－　ＴＣモデル
換気ダクト測定用のＴＣモデルは、本体と空気取入れプローブが細い
チューブで接続され、測定対象の空気はこの細いチューブを通って本体
内部の測定チャンバーへ流れます。空気は一方のチューブからチャン
バーへ入れ、もう一方のチューブからダクト内へ戻ります。測定には少なく
とも１ｍ/ｓの空気流速が必要です。
ＴＯモデルの背面空気取入れプローブはフランジＨＤ９００８.３１、３/８”ユ
ニバーサルジョイント、メタルケーブルグランドＰＧ１６（内径φ１４ｍｍ）など
を使用してダクトに取付けて下さい。
フレキシブルチューブを介してダクトと接続される分離型プローブＴＣモデ
ルには、方形・円形ダクト用の通気管プローブ（ＨＤ３７１９）および円形ダ
クト用の通気管プローブ（ＨＤ３７２１）が準備されています。
トランスミッタの表記精度を維持するための、フレキシブルチューブの最大
長は１ｍです。
Ｗ８４×Ｈ８０×Ｄ４４ｍｍ
ＡＢＳ樹脂
ＨＤ３７ＢＴＣ
202　■外形寸法
外形寸法
■校正
校正
44.0 mm
80.0 mm
84.0 mm
すべてのトランスミッタは工場で校正された上で出荷されますので、通常ユーザー校正は不要ですが、必
要が生じた場合はＣＯ２測定の再校正が行えます。
●　新鮮な空気中（ＣＯ２ 濃度約４００ｐｐｍ）
●　窒素ボトル（ＣＯ２ 濃度０ｐｐｍ）からのガス注入
トランスミッタは使用されるテスト媒体が４００ｐｐｍであるか０ｐｐｍであるかを自動的に検出します。校正は何
れかのＣＯ２濃度１点でのみで行って下さい。校正を行う度に先に行われた校正は無効になります。
校正は以下の手順で行って下さい。
ⓨ᳇䋨䌃䌏䋲䋩ᵹ౉ญ
䊐䉞䊦䉺
STATUS
LED
CAL
SWITCH
䉼䊠䊷䊑
+Vcc GND CO2 Temp Alarm
+Vcc GND
65 mm
+
Ø 3mm
-
50 mm
䌁䌃㪆䌄䌃㔚Ḯଏ⛎
トランスミッタの全面カバーを外し、内部基盤上のキャリブレーションキーＣＡＬ ＳＷＩＴＣＨと校正ガス注入
ポートが操作できる状態にします。
① ４００ｐｐｍで校正を行う場合はトランスミッタの空気流入口を開放して下さい。この場合、雰囲気空気が
清浄であることを確認して下さい。
② ０ｐｐｍで校正を行う場合は窒素ボトルからのチューブをトランスミッタの空気入力部に接続し、ボトルの
流量レートを０.３～０.５ℓ/分に設定します。
③ トランスミッタに定格の電源電圧を投入し、次の操作を行うまで少なくとも１５分間待ちます。
④ 測定が安定するよう、少なくとも２分間トランスミッタに校正ガスを注入します。
⑤ 校正ガス注入を続けながら、ＳＴＡＴＵＳ ＬＥＤ（状態ＬＥＤ）が点滅を始めるまでＣＡＬ ＳＷＩＴＣＨを押し
続けます。校正には約２分間を要します。このフェーズ中にトランスミッタはＣＯ２濃度を計測し、使用して
いるテスト媒体が窒素ボトル（０ｐｐｍ）であれば０ｐｐｍで、新鮮な空気中であれば４００ｐｐｍで校正を行
います。
⑥ 校正には２分間を要しますので、この間は周辺の環境を変えずに校正が完了するまで待って下さい。
⑦ ＳＴＡＴＵＳ ＬＥＤ（状態ＬＥＤ）が消灯した時点で校正は完了です。
Ø 3mm
■ダクト通気管プローブ外形寸法
ダクト通気管プローブ外形寸法
ＨＤ３７７ＢＴ.１　Ｌ=１２０ｍｍ
ＨＤ３７７ＢＴ.１　Ｌ=１２０ｍｍ　ＨＤ３７７ＢＴ.２　ＨＤ３７７ＢＴ.２　Ｌ=３２０ｍｍ
Ｌ=３２０ｍｍ
Ø14mm
Ø14mm
■取付け上の注意
取付け上の注意
Temperature sensor
設置するトランスミッタの数、取付け位置は、対象空間の、温度分布を定義するのと同様の要素に影響され
るＣＯ２濃度の分布を考慮して決めて下さい。要素には空気対流、拡散、現場環境における強制的な空気
の動きなどがあります。
精度の高い制御には、ダクトなどの温度制御器が設置されている各箇所にＣＯ２トランスミッタ（ＴＯモデル）
を使用することをお薦めします。空間の空気質制御などには自立型（ＴＶモデル）または分離型（ＴＣモデ
ル）の設置をお薦めします。
Air flow
input
ＨＤ３７ＢＴ.１　Ｌ=１１５ｍｍ　ＨＤ３７ＢＴ.１
Ｌ=１１５ｍｍ　ＨＤ３７ＢＴ.２
ＨＤ３７ＢＴ.２　Ｌ=３１５ｍｍ
Ｌ=３１５ｍｍ
■壁掛け型・下方空気取入れ型ＴＶモデルについて
トランスミッタは、ドア、窓その他、外部からの新鮮な空気の流入のある場所から離れた、良好な空気の循
環のある場所に設置して下さい。ドアからの距離は少なくとも１.５ｍ離して下さい。
■ダクト測定用・背面空気取入れ型ＴＯモデルについて
Ø42 N° 3x120°
Ø5.5
Ø 60
6
●
ダクト内を流れる空気に対して、トランスミッタの空気流入口が正しく方向づけられるよう、トランスミッタを
取付けて下さい。通気管プローブの先端に正しい空気の流れを示す矢印が表示されています。取付け
を容易にするため、トランスミッタ本体ケースの左側側面に以下の図が表示されています。
●
空気取入れプローブを平らな面のダクト（方形断面）に取付ける場合は、フランジＨＤ９００８.３１、ケーブ
ルグランドＰＧ１６（内径φ１４ｍｍ）、３/８”ユニバーサルジョイントなどを使用して下さい。
3mm
43mm
137mm
ＨＤ３７１９方形・円形ダクト用プローブ
ＨＤ３７１９
方形・円形ダクト用プローブ
88mm
88
FLOW
L
H
69mm
69
φ4.5
4.5
Ø
フランジＨＤ９００８.３１
ケーブルグランドＰＧ１６
３/８”ユニバーサルジョイント
L
D
13 6mm
6
13mm
135
135mm
A
31
31mm
D
ＨＤ３７２１円形ダクト用プローブ
ＨＤ３７２１
円形ダクト用プローブ
H
Ｄ=１０～１４mm
Ｌ=６.５mm
Ｈ=２３mm
Ａ=ＰＧ１６
203
A
L
Ｌ=３５mm
Ｄ=１４mm
Ａ=３/８”
ᣇᒻ䊶౞ᒻ
䉻䉪䊃↪䊒䊨䊷䊑
䌈䌄䋳䋷䋱䋹
౞ᒻ䉻䉪䊃↪
䊒䊨䊷䊑
䌈䌄䋳䋷䋲䋱
■壁掛け型・分離型空気取入れ型ＴＣモデルについて
壁掛け型・分離型空気取入れ型ＴＣモデルについて
分離型プローブは、壁面が平らなダクト（方形断面）用の通気管プローブＨＤ３７１９と、壁面が湾曲している
ダクト（円形断面）用の通気管プローブＨＤ３７２１の２種類が準備されています（左図参照）。
ダクト内を流れる空気が、トランスミッタ本体ケース左側の空気取入口から入り、右側の空気排出口から出
るよう設置して下さい。
■電気的接続
電気的接続
H
L
ⓨ᳇౉ญ
ⓨ᳇಴ญ
■供給電源
供給電源
テクニカルデータに記載の定格電圧を供給して下さい。
供給電源端子は＋ＶｃｃおよびＧＮＤと表示されています。
■アナログ出力
アナログ出力
アナログ信号は機種により、以下の各端子から出力されます。
● ＣＯ２-ＧＮＤ端子：　ＣＯ２トランスミッタ
● ＣＯ２-ＧＮＤ端子、Ｔｅｍｐ-ＧＮＤ端子：　ＣＯ２＋温度トランスミッタ
Ｖｍａｘ :　＋ＤＣ４０Ｖ
Ｐｍａｘ :　２００ｍＷ
+Vcc GND CO2 Temp Alarm
+
(*)
+Vext
+
+
+
ＣＯ２出力 温度出力
ＡＣ/ＤＣ
電源供給
-
-
Vac
M
※電源(－)および出力信号（－）は別ケーブルを使用して
ＧＮＤ端子に接続して下さい。
■デジタル出力
デジタル出力
上図にデジタル出力の使用例（この例の場合は外部リレー）が示されています。ＣＯ２濃度がアラーム設定
値（１５００ｐｐｍ）を超えたとき、リレー接点が閉となり、調整装置を起動させます。
※注意　図に示されたように保護用ダイオードを付けて、デジタル出力を保護して下さい。
逆電圧あるいはテクニカルデータにしめされた定格以上の電圧を印加しないで下さい。
■ご注文コード
ご注文コード
ＨＤ３７　Ｂ
ＣＯ２トランスミッタ
記号なし = ＣＯ２濃度測定範囲０～２０００ｐｐｍ
１ = ＣＯ２濃度測定範囲０～５０００ｐｐｍ
ＴＶ = 壁掛け・下方空気取入れ型
ＴＯ.１ = ダクト測定用・背面空気取入れ型、プローブＬ=１１５ｍｍ
ＴＯ.２ = ダクト測定用・背面空気取入れ型、プローブＬ=３１５ｍｍ
ＴＣ = 壁掛け・プローブ分離型
Ｂ = ＣＯ２出力
記号なし = ４～２０ｍＡアナログ出力
Ｖ = ＤＣ０～１０Ｖアナログ出力
ＨＤ３７ ７ Ｂ
ＨＤ３７ＶＢＴＶ
ＣＯ２＋温度トランスミッタ
記号なし = ＣＯ２濃度測定範囲０～２０００ｐｐｍ
１ = ＣＯ２濃度測定範囲０～５０００ｐｐｍ
ＴＶ = 壁掛け・下方空気取入れ型
ＴＯ.１ = ダクト測定用・背面空気取入れ型、プローブＬ=１２０ｍｍ
ＴＯ.２ = ダクト測定用・背面空気取入れ型、プローブＬ=３２０ｍｍ
Ｂ = ＣＯ２出力
７ = 温度出力
記号なし = ４～２０ｍＡアナログ出力
Ｖ = ＤＣ０～１０Ｖアナログ出力
アクセサリ：
ＨＤ９００８.３１
ＨＤ３７１９
ＨＤ３７２１
ＭＩＮＩＦＬＯＷ
ＭＩＮＩＣＡＮ.２０Ａ
Ｔ３７・・ｍ
ＰＧ１６
プローブ固定用フランジ、φ１４ｍｍアダプタ付
方形・円形ダクト用２連通気管プローブ、φ３.２/φ６.４ｍｍＰＶＣチューブ１ｍ×２本付
樹脂製円形ダクト用２連通気管プローブ、φ３.２/φ６.４ｍｍＰＶＣチューブ１ｍ×２本付
調整バルブ
ＣＯ２、ＣＯ校正用ガス（窒素）ボトル、０ｐｐｍ、容量２０ℓ、調整バルブなし
φ３.２/φ６.４ｍｍＰＶＣクリスタルチューブ（ｍ単位）
プローブ 固定用ステンレススチール（ＡＩＳＩ３０４）ケーブルグランド、プローブ径φ１４ｍｍ用
204