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1 個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)

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1 個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)
目次
第1章
総則(第1条―第 3 条)
第2章
国及び地方公共団 体 の責 務 等( 第4 条 ―第 6 条)
第3章
個人情報の保護に 関 する 施 策等
第1節
個人情報の保護に 関 する 基 本方 針( 第 7条 )
第2節
国の施策(第8条 ―第 10条 )
第3節
地方公共団体の施 策 (第 11条 ―第 13条 )
第4節
国及び地方公共団 体 の協 力 (第 14条 )
第4章
個人情報取扱事業 者 の義 務 等
第1節
個人情報取扱事業 者 の義 務 (第 15条―第 35条)
第2節
匿名加工情報取扱 事 業者 等 の義 務( 第 36条―第 39条)
第3節
監督(第40条―第 46条)
第4節
民間団体による個 人 情報 の 保護 の推 進 (第 47条 ―第 58条 )
第5章
個人情報保護委員 会 (第 59条 ―第 74条 )
第6章
雑則(第75条―第 81条)
第7章
罰則(第82条―第 88条)
附則
第1章
総則
(目的)
第1条
この法律は、高度 情 報通 信 社会 の進 展 に伴 い 個人 情報 の 利用 が 著し く拡 大
していることに鑑 み、 個人 情 報の 適 正な 取扱 い に関 し 、基 本理 念 及び 政 府に よる
基本方針の作成そ の他 の個 人 情報 の 保護 に関 す る施 策 の基 本と な る事 項 を定 め、
国及び地方公共団 体の 責務 等 を明 ら かに する と とも に 、個 人情 報 を取 り 扱う 事業
者の遵守すべき義 務等 を定 め るこ と によ り、 個 人情 報 の適 正か つ 効果 的 な活 用が
新たな産業の創出 並び に活 力 ある 経 済社 会及 び 豊か な 国民 生活 の 実現 に 資す るも
のであることその 他の 個人 情 報の 有 用性 に配 慮 しつ つ 、個 人の 権 利利 益 を保 護す
ることを目的とす る。
(定義)
第2条
この法律において 「 個人 情 報」 とは 、 生存 す る個 人に 関 する 情 報で あっ
て、次の各号のい ずれ かに 該 当す る もの をい う 。
一
当該情報に含まれ る氏 名 、生 年 月日 その 他 の記 述 等( 文書 、 図画 若 しく は電
磁的記録(電磁的 方式 (電 子 的方 式 、磁 気的 方 式そ の 他人 の知 覚 によ っ ては 認
識することができ ない 方式 を いう 。 次項 第2 号 にお い て同 じ。 ) で作 ら れる 記
­ 1 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
録をいう。第18条 第 2項 に おい て同 じ 。) に 記載 され 、 若し くは 記 録さ れ 、又
は音声、動作その 他の 方法 を 用い て 表さ れた 一 切の 事 項( 個人 識 別符 号 を除
く。)をいう。以 下同 じ。 ) によ り 特定 の個 人 を識 別 する こと が でき る もの
(他の情報と容易 に照 合す る こと が でき 、そ れ によ り 特定 の個 人 を識 別 する こ
とができることと なる もの を 含む 。 )
二
2
個人識別符号が含 まれ る もの
この法律において 「個 人 識別 符 号」 とは 、 次の 各 号の いず れ かに 該 当す る文
字、番号、記号そ の他 の符 号 のう ち 、政 令で 定 める も のを いう 。
一
特定の個人の身体 の一 部 の特 徴 を電 子計 算 機の 用 に供 する た めに 変 換し た文
字、番号、記号そ の他 の符 号 であ っ て、 当該 特 定の 個 人を 識別 す るこ と がで き
るもの
二
個人に提供される 役務 の 利用 若 しく は個 人 に販 売 され る商 品 の購 入 に関 し割
り当てられ、又は 個人 に発 行 され る カー ドそ の 他の 書 類に 記載 さ れ、 若 しく は
電磁的方式により 記録 され た 文字 、 番号 、記 号 その 他 の符 号で あ って 、 その 利
用者若しくは購入 者又 は発 行 を受 け る者 ごと に 異な る もの とな る よう に 割り 当
てられ、又は記載 され 、若 し くは 記 録さ れる こ とに よ り、 特定 の 利用 者 若し く
は購入者又は発行 を受 ける 者 を識 別 する こと が でき る もの
3
この法律において 「要 配 慮個 人 情報 」と は 、本 人 の人 種、 信 条、 社 会的 身分 、
病歴、犯罪の経歴 、犯 罪に よ り害 を 被っ た事 実 その 他 本人 に対 す る不 当 な差 別、
偏見その他の不利 益が 生じ な いよ う にそ の取 扱 いに 特 に配 慮を 要 する も のと して
政令で定める記述 等が 含ま れ る個 人 情報 をい う 。
4
この法律において 「個 人 情報 デ ータ ベー ス 等」 と は、 個人 情 報を 含 む情 報の 集
合物であって、次 に掲 げる も の( 利 用方 法か ら みて 個 人の 権利 利 益を 害 する おそ
れが少ないものと して 政令 で 定め る もの を除 く 。) を いう 。
一
特定の個人情報を 電子 計 算機 を 用い て検 索 する こ とが でき る よう に 体系 的に
構成したもの
二
前号に掲げるもの のほ か 、特 定 の個 人情 報 を容 易 に検 索す る こと が でき るよ
うに体系的に構成 した もの と して 政 令で 定め る もの
5
この法律において 「個 人 情報 取 扱事 業者 」 とは 、 個人 情報 デ ータ ベ ース 等を 事
業の用に供してい る者 をい う 。た だ し、 次に 掲 げる 者 を除 く。
一
国の機関
二
地方公共団体
三
独立行政法人等( 独立 行 政法 人 等の 保有 す る個 人 情報 の保 護 に関 す る法 律
(平成15年法 律第 59号 )第 2 条1 項 に規 定す る 独立 行政 法 人等 を いう 。以 下 同
じ。)
四
地方独立行政法人 (地 方 独立 行 政法 人法 ( 平成 15年 法律 第 118号) 第 2条 第1
­ 2 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
項に規定する地方 独立 行政 法 人を い う。 以下 同 じ。 )
6
この法律において 「個 人 デー タ 」と は、 個 人情 報 デー タベ ー ス等 を 構成 する 個
人情報をいう。
7
この法律において 「保 有 個人 デ ータ 」と は 、個 人 情報 取扱 事 業者 が 、開 示、 内
容の訂正、追加又 は削 除、 利 用の 停 止、 消去 及 び第 三 者へ の提 供 の停 止 を行 うこ
とのできる権限を 有す る個 人 デー タ であ って 、 その 存 否が 明ら か にな る こと によ
り公益その他の利 益が 害さ れ るも の とし て政 令 で定 め るも の又 は 1年 以 内の 政令
で定める期間以内 に消 去す る こと と なる もの 以 外の も のを いう 。
8
この法律において 個人 情 報に つ いて 「本 人 」と は 、個 人情 報 によ っ て識 別さ れ
る特定の個人をい う。
9
この法律において 「匿 名 加工 情 報」 とは 、 次の 各 号に 掲げ る 個人 情 報の 区分 に
応じて当該各号に 定め る措 置 を講 じ て特 定の 個 人を 識 別す るこ と がで き ない よう
に個人情報を加工 して 得ら れ る個 人 に関 する 情 報で あ って 、当 該 個人 情 報を 復元
することができな いよ うに し たも の をい う。
一
第1項第1号に該 当す る 個人 情 報
当該個人情報に含 まれ る 記述 等 の一 部を
削除すること(当 該一 部の 記 述等 を 復元 する こ との で きる 規則 性 を有 し ない 方
法により他の記述 等に 置き 換 える こ とを 含む 。 )。
二
第1項第2号に該 当す る 個人 情 報
当該個人情報に含 まれ る 個人 識 別符 号の
全部を削除するこ と( 当該 個 人識 別 符号 を復 元 する こ との でき る 規則 性 を有 し
ない方法により他 の記 述等 に 置き 換 える こと を 含む 。 )。
10
この法律において「 匿 名加 工情 報 取扱 事 業者 」と は 、匿 名加 工 情報 を 含む 情報
の集合物であって 、特 定の 匿 名加 工 情報 を電 子 計算 機 を用 いて 検 索す る こと がで
きるように体系的 に構 成し た もの そ の他 特定 の 匿名 加 工情 報を 容 易に 検 索す るこ
とができるように 体系 的に 構 成し た もの とし て 政令 で 定め るも の (第 36条 第1 項
において「匿名加 工情 報デ ー タベ ー ス等 」と い う。 ) を事 業の 用 に供 し てい る者
をいう。ただし、 第5 項各 号 に掲 げ る者 を除 く 。
(基本理念)
第3条
個人情報は、個人 の 人格 尊 重の 理念 の 下に 慎 重に 取り 扱 われ る べき もの で
あることにかんが み、 その 適 正な 取 扱い が図 ら れな け れば なら な い。
第2章
国及び地方公共団 体 の責 務 等
(国の責務)
第4条
国は、この法律の 趣 旨に の っと り、 個 人情 報 の適 正な 取 扱い を 確保 する た
めに必要な施策を 総合 的に 策 定し 、 及び これ を 実施 す る責 務を 有 する 。
(地方公共団体の 責務 )
第5条
地方公共団体は、 こ の法 律 の趣 旨に の っと り 、そ の地 方 公共 団 体の 区域 の
特性に応じて、個 人情 報の 適 正な 取 扱い を確 保 する た めに 必要 な 施策 を 策定 し、
­ 3 ­
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及びこれを実施す る責 務を 有 する 。
(法制上の措置等 )
第6条
政府は、個人情報 の 性質 及 び利 用方 法 に鑑 み 、個 人の 権 利利 益 の一 層の 保
護を図るため特に その 適正 な 取扱 い の厳 格な 実 施を 確 保す る必 要 があ る 個人 情報
について、保護の ため の格 別 の措 置 が講 じら れ るよ う 必要 な法 制 上の 措 置そ の他
の措置を講ずると とも に、 国 際機 関 その 他の 国 際的 な 枠組 みへ の 協力 を 通じ て、
各国政府と共同し て国 際的 に 整合 の とれ た個 人 情報 に 係る 制度 を 構築 す るた めに
必要な措置を講ず るも のと す る。
第3章
個人情報の保護に 関 する 施 策等
第1節
第7条
個人情報の保護に 関 する 基 本方 針
政府は、個人情報 の 保護 に 関す る施 策 の総 合 的か つ一 体 的な 推 進を 図る た
め、個人情報の保 護に 関す る 基本 方 針( 以下 「 基本 方 針」 とい う 。) を 定め なけ
ればならない。
2
基本方針は、次に 掲げ る 事項 に つい て定 め るも の とす る。
一
個人情報の保護に 関す る 施策 の 推進 に関 す る基 本 的な 方向
二
国が講ずべき個人 情報 の 保護 の ため の措 置 に関 す る事 項
三
地方公共団体が講 ずべ き 個人 情 報の 保護 の ため の 措置 に関 す る基 本 的な 事項
四
独立行政法人等が 講ず べ き個 人 情報 の保 護 のた め の措 置に 関 する 基 本的 な事
項
五
地方独立行政法人 が講 ず べき 個 人情 報の 保 護の た めの 措置 に 関す る 基本 的な
事項
個人情報取扱事業 者及 び 匿名 加 工情 報取 扱 事業 者 並び に第 50条 第1 項 に規 定
六
する認定個人情報 保護 団体 が 講ず べ き個 人情 報 の保 護 のた めの 措 置に 関 する 基
本的な事項
3
七
個人情報の取扱い に関 す る苦 情 の円 滑な 処 理に 関 する 事項
八
その他個人情報の 保護 に 関す る 施策 の推 進 に関 す る重 要事 項
内閣総理大臣は、 個人 情 報保 護 委員 会が 作 成し た 基本 方針 の 案に つ いて 閣議 の
決定を求めなけれ ばな らな い 。
4
内閣総理大臣は、 前項 の 規定 に よる 閣議 の 決定 が あっ たと き は、 遅 滞な く、 基
本方針を公表しな けれ ばな ら ない 。
5
前二項の規定は、 基本 方 針の 変 更に つい て 準用 す る。
第2節
国の施策
(地方公共団体等 への 支援 )
第8条
国は、地方公共団 体 が策 定 し、 又は 実 施す る 個人 情報 の 保護 に 関す る施 策
及び国民又は事業 者等 が個 人 情報 の 適正 な取 扱 いの 確 保に 関し て 行う 活 動を 支援
するため、情報の 提供 、事 業 者等 が 講ず べき 措 置の 適 切か つ有 効 な実 施 を図 るた
­ 4 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
めの指針の策定そ の他 の必 要 な措 置 を講 ずる も のと す る。
(苦情処理のため の措 置)
第9条
国は、個人情報の 取 扱い に 関し 事業 者 と本 人 との 間に 生 じた 苦 情の 適切 か
つ迅速な処理を図 るた めに 必 要な 措 置を 講ず る もの と する 。
(個人情報の適正 な取 扱い を 確保 す るた めの 措 置)
第10条
国は、地方公共団 体と の適 切 な役 割 分担 を通 じ 、次 章に 規 定す る 個人 情報
取扱事業者による 個人 情報 の 適正 な 取扱 いを 確 保す る ため に必 要 な措 置 を講 ずる
ものとする。
第3節
地方公共団体の施 策
(地方公共団体等 が保 有す る 個人 情 報の 保護 )
第11条
地方公共団体は、 その 保有 す る個 人 情報 の性 質 、当 該個 人 情報 を 保有 する
目的等を勘案し、 その 保有 す る個 人 情報 の適 正 な取 扱 いが 確保 さ れる よ う必 要な
措置を講ずること に努 めな け れば な らな い。
2
地方公共団体は、 その 設 立に 係 る地 方独 立 行政 法 人に つい て 、そ の 性格 及び 業
務内容に応じ、そ の保 有す る 個人 情 報の 適正 な 取扱 い が確 保さ れ るよ う 必要 な措
置を講ずることに 努め なけ れ ばな ら ない 。
(区域内の事業者 等へ の支 援 )
第12条
地方公共団体は、 個人 情報 の 適正 な 取扱 いを 確 保す るた め 、そ の 区域 内の
事業者及び住民に 対す る支 援 に必 要 な措 置を 講 ずる よ う努 めな け れば な らな い。
(苦情の処理のあ っせ ん等 )
第13条
地方公共団体は、 個人 情報 の 取扱 い に関 し事 業 者と 本人 と の間 に 生じ た苦
情が適切かつ迅速 に処 理さ れ るよ う にす るた め 、苦 情 の処 理の あ っせ ん その 他必
要な措置を講ずる よう 努め な けれ ば なら ない 。
第4節
第14条
国及び地方公共団 体 の協 力
国及び地方公共団 体は 、個 人 情報 の 保護 に関 す る施 策を 講 ずる に つき 、相
協力するものとす る。
第4章
第1節
個人情報取扱事業 者 の義 務 等
個人情報取扱事業 者 の義 務
(利用目的の特定 )
第15条
個人情報取扱事業 者は 、個 人 情報 を 取り 扱う に 当た って は 、そ の 利用 の目
的(以下「利用目 的」 とい う 。) を でき る限 り 特定 し なけ れば な らな い 。
2
個人情報取扱事業 者は 、 利用 目 的を 変更 す る場 合 には 、変 更 前の 利 用目 的と 関
連性を有すると合 理的 に認 め られ る 範囲 を超 え て行 っ ては なら な い。
(利用目的による 制限 )
第16条
個人情報取扱事業 者は 、あ ら かじ め 本人 の同 意 を得 ない で 、前 条 の規 定に
より特定された利 用目 的の 達 成に 必 要な 範囲 を 超え て 、個 人情 報 を取 り 扱っ ては
­ 5 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
ならない。
2
個人情報取扱事業 者は 、 合併 そ の他 の事 由 によ り 他の 個人 情 報取 扱 事業 者か ら
事業を承継するこ とに 伴っ て 個人 情 報を 取得 し た場 合 は、 あら か じめ 本 人の 同意
を得ないで、承継 前に おけ る 当該 個 人情 報の 利 用目 的 の達 成に 必 要な 範 囲を 超え
て、当該個人情報 を取 り扱 っ ては な らな い。
3
前二項の規定は、 次に 掲 げる 場 合に つい て は、 適 用し ない 。
一
法令に基づく場合
二
人の生命、身体又 は財 産 の保 護 のた めに 必 要が あ る場 合で あ って 、 本人 の同
意を得ることが困 難で ある と き。
三
公衆衛生の向上又 は児 童 の健 全 な育 成の 推 進の た めに 特に 必 要が あ る場 合で
あって、本人の同 意を 得る こ とが 困 難で ある と き。
四
国の機関若しくは 地方 公 共団 体 又は その 委 託を 受 けた 者が 法 令の 定 める 事務
を遂行することに 対し て協 力 する 必 要が ある 場 合で あ って 、本 人 の同 意 を得 る
ことにより当該事 務の 遂行 に 支障 を 及ぼ すお そ れが あ ると き。
(適正な取得)
第17条
個人情報取扱事業 者は 、偽 り その 他 不正 の手 段 によ り個 人 情報 を 取得 して
はならない。
2
個人情報取扱事業 者は 、 次に 掲 げる 場合 を 除く ほ か、 あら か じめ 本 人の 同意 を
得ないで、要配慮 個人 情報 を 取得 し ては なら な い。
一
法令に基づく場合
二
人の生命、身体又 は財 産 の保 護 のた めに 必 要が あ る場 合で あ って 、 本人 の同
意を得ることが困 難で ある と き。
三
公衆衛生の向上又 は児 童 の健 全 な育 成の 推 進の た めに 特に 必 要が あ る場 合で
あって、本人の同 意を 得る こ とが 困 難で ある と き。
四
国の機関若しくは 地方 公 共団 体 又は その 委 託を 受 けた 者が 法 令の 定 める 事務
を遂行することに 対し て協 力 する 必 要が ある 場 合で あ って 、本 人 の同 意 を得 る
ことにより当該事 務の 遂行 に 支障 を 及ぼ すお そ れが あ ると き。
当該要配慮個人情 報が 、 本人 、 国の 機関 、 地方 公 共団 体、 第 76条第 1 項各 号
五
に掲げる者その他 個人 情報 保 護委 員 会規 則で 定 める 者 によ り公 開 され て いる 場
合
六
その他前各号に掲 げる 場 合に 準 ずる もの と して 政 令で 定め る 場合
(取得に際しての 利用 目的 の 通知 等 )
第18条
個人情報取扱事業 者は 、個 人 情報 を 取得 した 場 合は 、あ ら かじ め その 利用
目的を公表してい る場 合を 除 き、 速 やか に、 そ の利 用 目的 を、 本 人に 通 知し 、又
は公表しなければ なら ない 。
2
個人情報取扱事業 者は 、 前項 の 規定 にか か わら ず 、本 人と の 間で 契 約を 締結 す
­ 6 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
ることに伴って契 約書 その 他 の書 面 (電 磁的 記 録を 含 む。 以下 こ の項 に おい て同
じ。)に記載され た当 該本 人 の個 人 情報 を取 得 する 場 合そ の他 本 人か ら 直接 書面
に記載された当該 本人 の個 人 情報 を 取得 する 場 合は 、 あら かじ め 、本 人 に対 し、
その利用目的を明 示し なけ れ ばな ら ない 。た だ し、 人 の生 命、 身 体又 は 財産 の保
護のために緊急に 必要 があ る 場合 は 、こ の限 り でな い 。
3
個人情報取扱事業 者は 、 利用 目 的を 変更 し た場 合 は、 変更 さ れた 利 用目 的に つ
いて、本人に通知 し、 又は 公 表し な けれ ばな ら ない 。
4
前三項の規定は、 次に 掲 げる 場 合に つい て は、 適 用し ない 。
一
利用目的を本人に 通知 し 、又 は 公表 する こ とに よ り本 人又 は 第三 者 の生 命、
身体、財産その他 の権 利利 益 を害 す るお それ が ある 場 合
二
利用目的を本人に 通知 し 、又 は 公表 する こ とに よ り当 該個 人 情報 取 扱事 業者
の権利又は正当な 利益 を害 す るお そ れが ある 場 合
三
国の機関又は地方 公共 団 体が 法 令の 定め る 事務 を 遂行 する こ とに 対 して 協力
する必要がある場 合で あっ て 、利 用 目的 を本 人 に通 知 し、 又は 公 表す る こと に
より当該事務の遂 行に 支障 を 及ぼ す おそ れが あ ると き 。
四
取得の状況からみ て利 用 目的 が 明ら かで あ ると 認 めら れる 場 合
(データ内容の正 確性 の確 保 等)
第19条
個人情報取扱事業 者は 、利 用 目的 の 達成 に必 要 な範 囲内 に おい て 、個 人デ
ータを正確かつ最 新の 内容 に 保つ と とも に、 利 用す る 必要 がな く なっ た とき は、
当該個人データを 遅滞 なく 消 去す る よう 努め な けれ ば なら ない 。
(安全管理措置)
第20条
個人情報取扱事業 者は 、そ の 取り 扱 う個 人デ ー タの 漏え い 、滅 失 又は き損
の防止その他の個 人デ ータ の 安全 管 理の ため に 必要 か つ適 切な 措 置を 講 じな けれ
ばならない。
(従業者の監督)
第21条
個人情報取扱事業 者は 、そ の 従業 者 に個 人デ ー タを 取り 扱 わせ る に当 たっ
ては、当該個人デ ータ の安 全 管理 が 図ら れる よ う、 当 該従 業者 に 対す る 必要 かつ
適切な監督を行わ なけ れば な らな い 。
(委託先の監督)
第22条
個人情報取扱事業 者は 、個 人 デー タ の取 扱い の 全部 又は 一 部を 委 託す る場
合は、その取扱い を委 託さ れ た個 人 デー タの 安 全管 理 が図 られ る よう 、 委託 を受
けた者に対する必 要か つ適 切 な監 督 を行 わな け れば な らな い。
(第三者提供の制 限)
第23条
個人情報取扱事業 者は 、次 に 掲げ る 場合 を除 く ほか 、あ ら かじ め 本人 の同
意を得ないで、個 人デ ータ を 第三 者 に提 供し て はな ら ない 。
一
法令に基づく場合
­ 7 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
二
人の生命、身体又 は財 産 の保 護 のた めに 必 要が あ る場 合で あ って 、 本人 の同
意を得ることが困 難で ある と き。
三
公衆衛生の向上又 は児 童 の健 全 な育 成の 推 進の た めに 特に 必 要が あ る場 合で
あって、本人の同 意を 得る こ とが 困 難で ある と き。
四
国の機関若しくは 地方 公 共団 体 又は その 委 託を 受 けた 者が 法 令の 定 める 事務
を遂行することに 対し て協 力 する 必 要が ある 場 合で あ って 、本 人 の同 意 を得 る
ことにより当該事 務の 遂行 に 支障 を 及ぼ すお そ れが あ ると き。
2
個人情報取扱事業 者は 、 第三 者 に提 供さ れ る個 人 デー タ( 要 配慮 個 人情 報を 除
く。以下この項に おい て同 じ 。) に つい て、 本 人の 求 めに 応じ て 当該 本 人が 識別
される個人データ の第 三者 へ の提 供 を停 止す る こと と して いる 場 合で あ って 、次
に掲げる事項につ いて 、個 人 情報 保 護委 員会 規 則で 定 める とこ ろ によ り 、あ らか
じめ、本人に通知 し、 又は 本 人が 容 易に 知り 得 る状 態 に置 くと と もに 、 個人 情報
保護委員会に届け 出た とき は 、前 項 の規 定に か かわ ら ず、 当該 個 人デ ー タを 第三
者に提供すること がで きる 。
一
第三者への提供を 利用 目 的と す るこ と。
二
第三者に提供され る個 人 デー タ の項 目
三
第三者への提供の 方法
四
本人の求めに応じ て当 該 本人 が 識別 され る 個人 デ ータ の第 三 者へ の 提供 を停
止すること。
五
3
本人の求めを受け 付け る 方法
個人情報取扱事業 者は 、 前項 第 2号 、第 3 号又 は 第5 号に 掲 げる 事 項を 変更 す
る場合は、変更す る内 容に つ いて 、 個人 情報 保 護委 員 会規 則で 定 める と ころ によ
り、あらかじめ、 本人 に通 知 し、 又 は本 人が 容 易に 知 り得 る状 態 に置 く とと も
に、個人情報保護 委員 会に 届 け出 な けれ ばな ら ない 。
4
個人情報保護委員 会は 、 第2 項 の規 定に よ る届 出 があ った と きは 、 個人 情報 保
護委員会規則で定 める とこ ろ によ り 、当 該届 出 に係 る 事項 を公 表 しな け れば なら
ない。前項の規定 によ る届 出 があ っ たと きも 、 同様 と する 。
5
次に掲げる場合に おい て 、当 該 個人 デー タ の提 供 を受 ける 者 は、 前 各項 の規 定
の適用については 、第 三者 に 該当 し ない もの と する 。
一
個人情報取扱事業 者が 利 用目 的 の達 成に 必 要な 範 囲内 にお い て個 人 デー タの
取扱いの全部又は 一部 を委 託 する こ とに 伴っ て 当該 個 人デ ータ が 提供 さ れる 場
合
二
合併その他の事由 によ る 事業 の 承継 に伴 っ て個 人 デー タが 提 供さ れ る場 合
三
特定の者との間で 共同 し て利 用 され る個 人 デー タ が当 該特 定 の者 に 提供 され
る場合であって、 その 旨並 び に共 同 して 利用 さ れる 個 人デ ータ の 項目 、 共同 し
て利用する者の範 囲、 利用 す る者 の 利用 目的 及 び当 該 個人 デー タ の管 理 につ い
­ 8 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
て責任を有する者 の氏 名又 は 名称 に つい て、 あ らか じ め、 本人 に 通知 し 、又 は
本人が容易に知り 得る 状態 に 置い て いる とき 。
6
個人情報取扱事業 者は 、 前項 第 3号 に規 定 する 利 用す る者 の 利用 目 的又 は個 人
データの管理につ いて 責任 を 有す る 者の 氏名 若 しく は 名称 を変 更 する 場 合は 、変
更する内容につい て、 あら か じめ 、 本人 に通 知 し、 又 は本 人が 容 易に 知 り得 る状
態に置かなければ なら ない 。
(外国にある第三 者へ の提 供 の制 限 )
第24条
個人情報取扱事業 者は 、外 国 (本 邦 の域 外に あ る国 又は 地 域を い う。 以下
同じ。)(個人の 権利 利益 を 保護 す る上 で我 が 国と 同 等の 水準 に ある と 認め られ
る個人情報の保護 に関 する 制 度を 有 して いる 外 国と し て個 人情 報 保護 委 員会 規則
で定めるものを除 く。 以下 こ の条 に おい て同 じ 。) に ある 第三 者 (個 人 デー タの
取扱いについてこ の節 の規 定 によ り 個人 情報 取 扱事 業 者が 講ず べ きこ と とさ れて
いる措置に相当す る措 置を 継 続的 に 講ず るた め に必 要 なも のと し て個 人 情報 保護
委員会規則で定め る基 準に 適 合す る 体制 を整 備 して い る者 を除 く 。以 下 この 条に
おいて同じ。)に 個人 デー タ を提 供 する 場合 に は、 前 条第 1項 各 号に 掲 げる 場合
を除くほか、あら かじ め外 国 にあ る 第三 者へ の 提供 を 認め る旨 の 本人 の 同意 を得
なければならない 。こ の場 合 にお い ては 、同 条 の規 定 は、 適用 し ない 。
(第三者提供に係 る記 録の 作 成等 )
第25条
個人情報取扱事業 者は 、個 人 デー タ を第 三者 ( 第2 条第 5 項各 号 に掲 げる
者を除く。以下こ の条 及び 次 条に お いて 同じ 。 )に 提 供し たと き は、 個 人情 報保
護委員会規則で定 める とこ ろ によ り 、当 該個 人 デー タ を提 供し た 年月 日 、当 該第
三者の氏名又は名 称そ の他 の 個人 情 報保 護委 員 会規 則 で定 める 事 項に 関 する 記録
を作成しなければ なら ない 。 ただ し 、当 該個 人 デー タ の提 供が 第 23条第 1 項各 号
又は第5項各号の いず れか ( 前条 の 規定 によ る 個人 デ ータ の提 供 にあ っ ては 、第 2
3条第1項各号の い ずれ か )に 該当 す る場 合は 、 この 限 りで ない 。
2
個人情報取扱事業 者は 、 前項 の 記録 を、 当 該記 録 を作 成し た 日か ら 個人 情報 保
護委員会規則で定 める 期間 保 存し な けれ ばな ら ない 。
(第三者提供を受 ける 際の 確 認等 )
第26条
個人情報取扱事業 者は 、第 三 者か ら 個人 デー タ の提 供を 受 ける に 際し て
は、個人情報保護 委員 会規 則 で定 め ると ころ に より 、 次に 掲げ る 事項 の 確認 を行
わなければならな い。 ただ し 、当 該 個人 デー タ の提 供 が第 23条第 1 項各 号 又は 第
5項各号のいずれ かに 該当 す る場 合 は、 この 限 りで な い。
一
当該第三者の氏名 又は 名 称及 び 住所 並び に 法人 に あっ ては 、 その 代 表者 (法
人でない団体で代 表者 又は 管 理人 の 定め のあ る もの に あっ ては 、 その 代 表者 又
は管理人)の氏名
二
当該第三者による 当該 個 人デ ー タの 取得 の 経緯
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全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
2
前項の第三者は、 個人 情 報取 扱 事業 者が 同 項の 規 定に よる 確 認を 行 う場 合に お
いて、当該個人情 報取 扱事 業 者に 対 して 、当 該 確認 に 係る 事項 を 偽っ て はな らな
い。
3
個人情報取扱事業 者は 、 第1 項 の規 定に よ る確 認 を行 った と きは 、 個人 情報 保
護委員会規則で定 める とこ ろ によ り 、当 該個 人 デー タ の提 供を 受 けた 年 月日 、当
該確認に係る事項 その 他の 個 人情 報 保護 委員 会 規則 で 定め る事 項 に関 す る記 録を
作成しなければな らな い。
4
個人情報取扱事業 者は 、 前項 の 記録 を、 当 該記 録 を作 成し た 日か ら 個人 情報 保
護委員会規則で定 める 期間 保 存し な けれ ばな ら ない 。
(保有個人データ に関 する 事 項の 公 表等 )
第27条
個人情報取扱事業 者は 、保 有 個人 デ ータ に関 し 、次 に掲 げ る事 項 につ い
て、本人の知り得 る状 態( 本 人の 求 めに 応じ て 遅滞 な く回 答す る 場合 を 含む 。)
に置かなければな らな い。
一
当該個人情報取扱 事業 者 の氏 名 又は 名称
二
全ての保有個人デ ータ の 利用 目 的( 第 18条第 4項 第 1号 から 第 3号 ま でに 該
当する場合を除く 。)
次項の規定による 求め 又 は次 条 第1 項、 第 29条第 1 項若 しく は 第 30条 第 1項
三
若しくは第3項の 規定 によ る 請求 に 応じ る手 続 (第 33条 第2 項の 規 定に よ り手
数料の額を定めた とき は、 そ の手 数 料の 額を 含 む。 )
四
前三号に掲げるも のの ほ か、 保 有個 人デ ー タの 適 正な 取扱 い の確 保 に関 し必
要な事項として政 令で 定め る もの
2
個人情報取扱事業 者は 、 本人 か ら、 当該 本 人が 識 別さ れる 保 有個 人 デー タの 利
用目的の通知を求 めら れた と きは 、 本人 に対 し 、遅 滞 なく 、こ れ を通 知 しな けれ
ばならない。ただ し、 次の 各 号の い ずれ かに 該 当す る 場合 は、 こ の限 り でな い。
一
前項の規定により 当該 本 人が 識 別さ れる 保 有個 人 デー タの 利 用目 的 が明 らか
な場合
二
3
第18条第4項 第 1号 か ら第 3号 ま でに 該 当す る場 合
個人情報取扱事業 者は 、 前項 の 規定 に基 づ き求 め られ た保 有 個人 デ ータ の利 用
目的を通知しない 旨の 決定 を した と きは 、本 人 に対 し 、遅 滞な く 、そ の 旨を 通知
しなければならな い。
(開示)
第28条
本人は、個人情報 取扱 事業 者 に対 し 、当 該本 人 が識 別さ れ る保 有 個人 デー
タの開示を請求す るこ とが で きる 。
2
個人情報取扱事業 者は 、 前項 の 規定 によ る 請求 を 受け たと き は、 本 人に 対し 、
政令で定める方法 によ り、 遅 滞な く 、当 該保 有 個人 デ ータ を開 示 しな け れば なら
ない。ただし、開 示す るこ と によ り 次の 各号 の いず れ かに 該当 す る場 合 は、 その
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全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
全部又は一部を開 示し ない こ とが で きる 。
一
本人又は第三者の 生命 、 身体 、 財産 その 他 の権 利 利益 を害 す るお そ れが ある
場合
二
当該個人情報取扱 事業 者 の業 務 の適 正な 実 施に 著 しい 支障 を 及ぼ す おそ れが
ある場合
三
3
他の法令に違反す るこ と とな る 場合
個人情報取扱事業 者は 、 第1 項 の規 定に よ る請 求 に係 る保 有 個人 デ ータ の全 部
又は一部について 開示 しな い 旨の 決 定を した と き又 は 当該 保有 個 人デ ー タが 存在
しないときは、本 人に 対し 、 遅滞 な く、 その 旨 を通 知 しな けれ ば なら な い。
4
他の法令の規定に より 、 本人 に 対し 第2 項 本文 に 規定 する 方 法に 相 当す る方 法
により当該本人が 識別 され る 保有 個 人デ ータ の 全部 又 は一 部を 開 示す る こと とさ
れている場合には 、当 該全 部 又は 一 部の 保有 個 人デ ー タに つい て は、 第 1項 及び
第2項の規定は、 適用 しな い 。
(訂正等)
第29条
本人は、個人情報 取扱 事業 者 に対 し 、当 該本 人 が識 別さ れ る保 有 個人 デー
タの内容が事実で ない とき は 、当 該 保有 個人 デ ータ の 内容 の訂 正 、追 加 又は 削除
(以下この条にお いて 「訂 正 等」 と いう 。) を 請求 す るこ とが で きる 。
2
個人情報取扱事業 者は 、 前項 の 規定 によ る 請求 を 受け た場 合 には 、 その 内容 の
訂正等に関して他 の法 令の 規 定に よ り特 別の 手 続が 定 めら れて い る場 合 を除 き、
利用目的の達成に 必要 な範 囲 内に お いて 、遅 滞 なく 必 要な 調査 を 行い 、 その 結果
に基づき、当該保 有個 人デ ー タの 内 容の 訂正 等 を行 わ なけ れば な らな い 。
3
個人情報取扱事業 者は 、 第1 項 の規 定に よ る請 求 に係 る保 有 個人 デ ータ の内 容
の全部若しくは一 部に つい て 訂正 等 を行 った と き、 又 は訂 正等 を 行わ な い旨 の決
定をしたときは、 本人 に対 し 、遅 滞 なく 、そ の 旨( 訂 正等 を行 っ たと き は、 その
内容を含む。)を 通知 しな け れば な らな い。
(利用停止等)
第30条
本人は、個人情報 取扱 事業 者 に対 し 、当 該本 人 が識 別さ れ る保 有 個人 デー
タが第16条の 規定 に 違反 し て取 り扱 わ れて い ると き又 は 第 17条 の 規定 に違 反 して
取得されたもので ある とき は 、当 該 保有 個人 デ ータ の 利用 の停 止 又は 消 去( 以下
この条において「 利用 停止 等 」と い う。 )を 請 求す る こと がで き る。
2
個人情報取扱事業 者は 、 前項 の 規定 によ る 請求 を 受け た場 合 であ っ て、 その 請
求に理由があるこ とが 判明 し たと き は、 違反 を 是正 す るた めに 必 要な 限 度で 、遅
滞なく、当該保有 個人 デー タ の利 用 停止 等を 行 わな け れば なら な い。 た だし 、当
該保有個人データ の利 用停 止 等に 多 額の 費用 を 要す る 場合 その 他 の利 用 停止 等を
行うことが困難な 場合 であ っ て、 本 人の 権利 利 益を 保 護す るた め 必要 な これ に代
わるべき措置をと ると きは 、 この 限 りで ない 。
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全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
3
本人は、個人情報 取扱 事 業者 に 対し 、当 該 本人 が 識別 され る 保有 個 人デ ータ が
第23条第1項 又は 第 24条の 規 定に 違 反し て第 三 者に 提供 さ れて い ると きは 、 当該
保有個人データの 第三 者へ の 提供 の 停止 を請 求 する こ とが でき る 。
4
個人情報取扱事業 者は 、 前項 の 規定 によ る 請求 を 受け た場 合 であ っ て、 その 請
求に理由があるこ とが 判明 し たと き は、 遅滞 な く、 当 該保 有個 人 デー タ の第 三者
への提供を停止し なけ れば な らな い 。た だし 、 当該 保 有個 人デ ー タの 第 三者 への
提供の停止に多額 の費 用を 要 する 場 合そ の他 の 第三 者 への 提供 を 停止 す るこ とが
困難な場合であっ て、 本人 の 権利 利 益を 保護 す るた め 必要 なこ れ に代 わ るべ き措
置をとるときは、 この 限り で ない 。
5
個人情報取扱事業 者は 、 第1 項 の規 定に よ る請 求 に係 る保 有 個人 デ ータ の全 部
若しくは一部につ いて 利用 停 止等 を 行っ たと き 若し く は利 用停 止 等を 行 わな い旨
の決定をしたとき 、又 は第 3 項の 規 定に よる 請 求に 係 る保 有個 人 デー タ の全 部若
しくは一部につい て第 三者 へ の提 供 を停 止し た とき 若 しく は第 三 者へ の 提供 を停
止しない旨の決定 をし たと き は、 本 人に 対し 、 遅滞 な く、 その 旨 を通 知 しな けれ
ばならない。
(理由の説明)
第31条
個人情報取扱事業 者は 、第 27条 第3 項 、第 28条 第3 項、 第 29条第 3 項又 は
前条第5項の規定 によ り、 本 人か ら 求め られ 、 又は 請 求さ れた 措 置の 全 部又 は一
部について、その 措置 をと ら ない 旨 を通 知す る 場合 又 はそ の措 置 と異 な る措 置を
とる旨を通知する 場合 は、 本 人に 対 し、 その 理 由を 説 明す るよ う 努め な けれ ばな
らない。
(開示等の請求等 に応 じる 手 続)
第32条
個人情報取扱事業 者は 、第 27条 第2 項 の規 定に よ る求 め 又は 第 28条第 1
項、第29条第 1項 若 しく は 第 30条 第 1項 若し く は第 3項 の 規定 に よる 請求 ( 以下
この条及び第53条 第 1項 に おい て「 開 示等 の 請求 等」 と いう 。) に 関し 、 政令 で
定めるところによ り、 その 求 め又 は 請求 を受 け 付け る 方法 を定 め るこ と がで き
る。この場合にお いて 、本 人 は、 当 該方 法に 従 って 、 開示 等の 請 求等 を 行わ なけ
ればならない。
2
個人情報取扱事業 者は 、 本人 に 対し 、開 示 等の 請 求等 に関 し 、そ の 対象 とな る
保有個人データを 特定 する に 足り る 事項 の提 示 を求 め るこ とが で きる 。 この 場合
において、個人情 報取 扱事 業 者は 、 本人 が容 易 かつ 的 確に 開示 等 の請 求 等を する
ことができるよう 、当 該保 有 個人 デ ータ の特 定 に資 す る情 報の 提 供そ の 他本 人の
利便を考慮した適 切な 措置 を とら な けれ ばな ら ない 。
3
開示等の請求等は 、政 令 で定 め ると ころ に より 、 代理 人に よ って す るこ とが で
きる。
4
個人情報取扱事業 者は 、 前三 項 の規 定に 基 づき 開 示等 の請 求 等に 応 じる 手続 を
­ 12 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
定めるに当たって は、 本人 に 過重 な 負担 を課 す るも の とな らな い よう 配 慮し なけ
ればならない。
(手数料)
第33条
個人情報取扱事業 者は 、第 27条 第2 項 の規 定に よ る利 用 目的 の通 知 を求 め
られたとき又は第 28条第 1 項の 規定 に よる 開 示の 請求 を 受け たと き は、 当 該措 置
の実施に関し、手 数料 を徴 収 する こ とが でき る 。
2
個人情報取扱事業 者は 、 前項 の 規定 によ り 手数 料 を徴 収す る 場合 は 、実 費を 勘
案して合理的であ ると 認め ら れる 範 囲内 にお い て、 そ の手 数料 の 額を 定 めな けれ
ばならない。
(事前の請求)
第34条
本人は、第28条第 1 項、 第 29条第 1項 又 は第 30条 第1 項 若し くは 第 3項 の
規定による請求に 係る 訴え を 提起 し よう とす る とき は 、そ の訴 え の被 告 とな るべ
き者に対し、あら かじ め、 当 該請 求 を行 い、 か つ、 そ の到 達し た 日か ら 2週 間を
経過した後でなけ れば 、そ の 訴え を 提起 する こ とが で きな い。 た だし 、 当該 訴え
の被告となるべき 者が その 請 求を 拒 んだ とき は 、こ の 限り でな い 。
2
前項の請求は、そ の請 求 が通 常 到達 すべ き であ っ た時 に、 到 達し た もの とみ な
す。
3
前二項の規定は、 第 28条第 1項 、 第 29条 第 1項 又は 第 30条第 1 項若 し くは 第3
項の規定による請 求に 係る 仮 処分 命 令の 申立 て につ い て準 用す る 。
(個人情報取扱事 業者 によ る 苦情 の 処理 )
第35条
個人情報取扱事業 者は 、個 人 情報 の 取扱 いに 関 する 苦情 の 適切 か つ迅 速な
処理に努めなけれ ばな らな い 。
2
個人情報取扱事業 者は 、 前項 の 目的 を達 成 する た めに 必要 な 体制 の 整備 に努 め
なければならない 。
第2節
匿名加工情報取扱 事 業者 等 の義 務
(匿名加工情報の 作成 等)
第36条
個人情報取扱事業 者は 、匿 名 加工 情 報( 匿名 加 工情 報デ ー タベ ー ス等 を構
成するものに限る 。以 下同 じ 。) を 作成 する と きは 、 特定 の個 人 を識 別 する こと
及びその作成に用 いる 個人 情 報を 復 元す るこ と がで き ない よう に する た めに 必要
なものとして個人 情報 保護 委 員会 規 則で 定め る 基準 に 従い 、当 該 個人 情 報を 加工
しなければならな い。
2
個人情報取扱事業 者は 、 匿名 加 工情 報を 作 成し た とき は、 そ の作 成 に用 いた 個
人情報から削除し た記 述等 及 び個 人 識別 符号 並 びに 前 項の 規定 に より 行 った 加工
の方法に関する情 報の 漏え い を防 止 する ため に 必要 な もの とし て 個人 情 報保 護委
員会規則で定める 基準 に従 い 、こ れ らの 情報 の 安全 管 理の ため の 措置 を 講じ なけ
ればならない。
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全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
3
個人情報取扱事業 者は 、 匿名 加 工情 報を 作 成し た とき は、 個 人情 報 保護 委員 会
規則で定めるとこ ろに より 、 当該 匿 名加 工情 報 に含 ま れる 個人 に 関す る 情報 の項
目を公表しなけれ ばな らな い 。
4
個人情報取扱事業 者は 、 匿名 加 工情 報を 作 成し て 当該 匿名 加 工情 報 を第 三者 に
提供するときは、 個人 情報 保 護委 員 会規 則で 定 める と ころ によ り 、あ ら かじ め、
第三者に提供され る匿 名加 工 情報 に 含ま れる 個 人に 関 する 情報 の 項目 及 びそ の提
供の方法について 公表 する と とも に 、当 該第 三 者に 対 して 、当 該 提供 に 係る 情報
が匿名加工情報で ある 旨を 明 示し な けれ ばな ら ない 。
5
個人情報取扱事業 者は 、 匿名 加 工情 報を 作 成し て 自ら 当該 匿 名加 工 情報 を取 り
扱うに当たっては 、当 該匿 名 加工 情 報の 作成 に 用い ら れた 個人 情 報に 係 る本 人を
識別するために、 当該 匿名 加 工情 報 を他 の情 報 と照 合 して はな ら ない 。
6
個人情報取扱事業 者は 、 匿名 加 工情 報を 作 成し た とき は、 当 該匿 名 加工 情報 の
安全管理のために 必要 かつ 適 切な 措 置、 当該 匿 名加 工 情報 の作 成 その 他 の取 扱い
に関する苦情の処 理そ の他 の 当該 匿 名加 工情 報 の適 正 な取 扱い を 確保 す るた めに
必要な措置を自ら 講じ 、か つ 、当 該 措置 の内 容 を公 表 する よう 努 めな け れば なら
ない。
(匿名加工情報の 提供 )
第37条
匿名加工情報取扱 事業 者は 、 匿名 加 工情 報( 自 ら個 人情 報 を加 工 して 作成
したものを除く。 以下 この 節 にお い て同 じ。 ) を第 三 者に 提供 す ると き は、 個人
情報保護委員会規 則で 定め る とこ ろ によ り、 あ らか じ め、 第三 者 に提 供 され る匿
名加工情報に含ま れる 個人 に 関す る 情報 の項 目 及び そ の提 供の 方 法に つ いて 公表
するとともに、当 該第 三者 に 対し て 、当 該提 供 に係 る 情報 が匿 名 加工 情 報で ある
旨を明示しなけれ ばな らな い 。
(識別行為の禁止 )
第38条
匿名加工情報取扱 事業 者は 、 匿名 加 工情 報を 取 り扱 うに 当 たっ て は、 当該
匿名加工情報の作 成に 用い ら れた 個 人情 報に 係 る本 人 を識 別す る ため に 、当 該個
人情報から削除さ れた 記述 等 若し く は個 人識 別 符号 若 しく は第 36条 第1 項 の規 定
により行われた加 工の 方法 に 関す る 情報 を取 得 し、 又 は当 該匿 名 加工 情 報を 他の
情報と照合しては なら ない 。
(安全管理措置等 )
第39条
匿名加工情報取扱 事業 者は 、 匿名 加 工情 報の 安 全管 理の た めに 必 要か つ適
切な措置、匿名加 工情 報の 取 扱い に 関す る苦 情 の処 理 その 他の 匿 名加 工 情報 の適
正な取扱いを確保 する ため に 必要 な 措置 を自 ら 講じ 、 かつ 、当 該 措置 の 内容 を公
表するよう努めな けれ ばな ら ない 。
第3節
監督
(報告及び立入検 査)
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全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
第40条
個人情報保護委員 会は 、前 二 節及 び この 節の 規 定の 施行 に 必要 な 限度 にお
いて、個人情報取 扱事 業者 又 は匿 名 加工 情報 取 扱事 業 者( 以下 「 個人 情 報取 扱事
業者等」という。 )に 対し 、 個人 情 報又 は匿 名 加工 情 報( 以下 「 個人 情 報等 」と
いう。)の取扱い に関 し、 必 要な 報 告若 しく は 資料 の 提出 を求 め 、又 は その 職員
に、当該個人情報 取扱 事業 者 等の 事 務所 その 他 必要 な 場所 に立 ち 入ら せ 、個 人情
報等の取扱いに関 し質 問さ せ 、若 し くは 帳簿 書 類そ の 他の 物件 を 検査 さ せる こと
ができる。
2
前項の規定により 立入 検 査を す る職 員は 、 その 身 分を 示す 証 明書 を 携帯 し、 関
係人の請求があっ たと きは 、 これ を 提示 しな け れば な らな い。
3
第1項の規定によ る立 入 検査 の 権限 は、 犯 罪捜 査 のた めに 認 めら れ たも のと 解
釈してはならない 。
(指導及び助言)
第41条
個人情報保護委員 会は 、前 二 節の 規 定の 施行 に 必要 な限 度 にお い て、 個人
情報取扱事業者等 に対 し、 個 人情 報 等の 取扱 い に関 し 必要 な指 導 及び 助 言を する
ことができる。
(勧告及び命令)
第42条
個人情報保護委員 会は 、個 人 情報 取 扱事 業者 が 第 16条 か ら第 18条 まで 、第
20条から第 22条 ま で、 第 23条( 第4 項 を除 く。 ) 、第 24条 、第 25条 、第 26条 (第
2項を除く。)、 第 27条 、 第 28条 ( 第1 項を 除 く。 )、 第 29条第 2 項若 し くは 第
3項、第30条 第2 項 、第 4 項若 しく は 第5 項 、第 33条第 2 項若 し くは 第 36条( 第
6項を除く。)の 規定 に違 反 した 場 合又 は匿 名 加工 情 報取 扱事 業 者が 第 37条若 し
くは第38条の 規定 に 違反 し た場 合に お いて 個 人の 権利 利 益を 保護 す るた め 必要 が
あると認めるとき は、 当該 個 人情 報 取扱 事業 者 等に 対 し、 当該 違 反行 為 の中 止そ
の他違反を是正す るた めに 必 要な 措 置を とる べ き旨 を 勧告 する こ とが で きる 。
2
個人情報保護委員 会は 、 前項 の 規定 によ る 勧告 を 受け た個 人 情報 取 扱事 業者 等
が正当な理由がな くて その 勧 告に 係 る措 置を と らな か った 場合 に おい て 個人 の重
大な権利利益の侵 害が 切迫 し てい る と認 める と きは 、 当該 個人 情 報取 扱 事業 者等
に対し、その勧告 に係 る措 置 をと る べき こと を 命ず る こと がで き る。
3
個人情報保護委員 会は 、 前二 項 の規 定に か かわ ら ず、 個人 情 報取 扱 事業 者が 第 1
6条、第17条、 第 20条か ら第 2 2条 まで 、 第 23条 第 1項 、第 2 4条 若し く は第 36条 第
1項、第2項若し くは 第5 項 の規 定 に違 反し た 場合 又 は匿 名加 工 情報 取 扱事 業者
が第38条の規 定に 違 反し た 場合 にお い て個 人 の重 大な 権 利利 益を 害 する 事 実が あ
るため緊急に措置 をと る必 要 があ る と認 める と きは 、 当該 個人 情 報取 扱 事業 者等
に対し、当該違反 行為 の中 止 その 他 違反 を是 正 する た めに 必要 な 措置 を とる べき
ことを命ずること がで きる 。
(個人情報保護委 員会 の権 限 の行 使 の制 限)
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全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
第43条
個人情報保護委員 会は 、前 三 条の 規 定に より 個 人情 報取 扱 事業 者 等に 対し
報告若しくは資料 の提 出の 要 求、 立 入検 査、 指 導、 助 言、 勧告 又 は命 令 を行 うに
当たっては、表現 の自 由、 学 問の 自 由、 信教 の 自由 及 び政 治活 動 の自 由 を妨 げて
はならない。
2
前項の規定の趣旨 に照 ら し、 個 人情 報保 護 委員 会 は、 個人 情 報取 扱 事業 者等 が
第76条第1項 各号 に 掲げ る 者( それ ぞ れ当 該 各号 に定 め る目 的で 個 人情 報 等を 取
り扱う場合に限る 。) に対 し て個 人 情報 等を 提 供す る 行為 につ い ては 、 その 権限
を行使しないもの とす る。
(権限の委任)
第44条
個人情報保護委員 会は 、緊 急 かつ 重 点的 に個 人 情報 等の 適 正な 取 扱い の確
保を図る必要があ るこ とそ の 他の 政 令で 定め る 事情 が ある ため 、 個人 情 報取 扱事
業者等に対し、第 42条の 規 定に よる 勧 告又 は 命令 を効 果 的に 行う 上 で必 要 があ る
と認めるときは、 政令 で定 め ると こ ろに より 、 第 40条 第 1項 の規 定 によ る 権限 を
事業所管大臣に委 任す るこ と がで き る。
2
事業所管大臣は、 前項 の 規定 に より 委任 さ れた 権 限を 行使 し たと き は、 政令 で
定めるところによ り、 その 結 果に つ いて 個人 情 報保 護 委員 会に 報 告す る もの とす
る。
3
事業所管大臣は、 政令 で 定め る とこ ろに よ り、 第 1項 の規 定 によ り 委任 され た
権限及び前項の規 定に よる 権 限に つ いて 、そ の 全部 又 は一 部を 内 閣府 設 置法 (平
成11年法律第 89号 )第 43条 の地 方支 分 部局 その 他 の政 令 で定 める 部 局又 は 機関 の
長に委任すること がで きる 。
4
内閣総理大臣は、 第1 項 の規 定 によ り委 任 され た 権限 及び 第 2項 の 規定 によ る
権限(金融庁の所 掌に 係る も のに 限 り、 政令 で 定め る もの を除 く 。) を 金融 庁長
官に委任する。
5
金融庁長官は、政 令で 定 める と ころ によ り 、前 項 の規 定に よ り委 任 され た権 限
について、その一 部を 証券 取 引等 監 視委 員会 に 委任 す るこ とが で きる 。
6
金融庁長官は、政 令で 定 める と ころ によ り 、第 4 項の 規定 に より 委 任さ れた 権
限(前項の規定に より 証券 取 引等 監 視委 員会 に 委任 さ れた もの を 除く 。 )の 一部
を財務局長又は財 務支 局長 に 委任 す るこ とが で きる 。
7
証券取引等監視委 員会 は 、政 令 で定 める と ころ に より 、第 5 項の 規 定に より 委
任された権限の一 部を 財務 局 長又 は 財務 支局 長 に委 任 する こと が でき る 。
8
前項の規定により 財務 局 長又 は 財務 支局 長 に委 任 され た権 限 に係 る 事務 に関 し
ては、証券取引等 監視 委員 会 が財 務 局長 又は 財 務支 局 長を 指揮 監 督す る 。
9
第5項の場合にお いて 、 証券 取 引等 監視 委 員会 が 行う 報告 又 は資 料 の提 出の 要
求(第7項の規定 によ り財 務 局長 又 は財 務支 局 長が 行 う場 合を 含 む。 ) につ いて
の審査請求は、証 券取 引等 監 視委 員 会に 対し て のみ 行 うこ とが で きる 。
­ 16 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
(事業所管大臣の 請求 )
第45条
事業所管大臣は、 個人 情報 取 扱事 業 者等 に前 二 節の 規定 に 違反 す る行 為が
あると認めるとき その 他個 人 情報 取 扱事 業者 等 によ る 個人 情報 等 の適 正 な取 扱い
を確保するために 必要 があ る と認 め ると きは 、 個人 情 報保 護委 員 会に 対 し、 この
法律の規定に従い 適当 な措 置 をと る べき こと を 求め る こと がで き る。
(事業所管大臣)
第46条
一
この節の規定にお ける 事業 所 管大 臣 は、 次の と おり とす る 。
個人情報取扱事業 者等 が 行う 個 人情 報等 の 取扱 い のう ち雇 用 管理 に 関す るも
のについては、厚 生労 働大 臣 (船 員 の雇 用管 理 に関 す るも のに つ いて は 、国 土
交通大臣)及び当 該個 人情 報 取扱 事 業者 等が 行 う事 業 を所 管す る 大臣 又 は国 家
公安委員会(次号 にお いて 「 大臣 等 」と いう 。 )
二
個人情報取扱事業 者等 が 行う 個 人情 報等 の 取扱 い のう ち前 号 に掲 げ るも の以
外のものについて は、 当該 個 人情 報 取扱 事業 者 等が 行 う事 業を 所 管す る 大臣 等
第4節
民間団体による個 人 情報 の 保護 の推 進
(認定)
第47条
個人情報取扱事業 者等 の個 人 情報 等 の適 正な 取 扱い の確 保 を目 的 とし て次
に掲げる業務を行 おう とす る 法人 ( 法人 でな い 団体 で 代表 者又 は 管理 人 の定 めの
あるものを含む。 次条 第3 号 ロに お いて 同じ 。 )は 、 個人 情報 保 護委 員 会の 認定
を受けることがで きる 。
一
業務の対象となる 個人 情 報取 扱 事業 者等 ( 以下 「 対象 事業 者 」と い う。 )の
個人情報等の取扱 いに 関す る 第 52条 の 規定 に よる 苦情 の 処理
二
個人情報等の適正 な取 扱 いの 確 保に 寄与 す る事 項 につ いて の 対象 事 業者 に対
する情報の提供
三
前二号に掲げるも のの ほ か、 対 象事 業者 の 個人 情 報等 の適 正 な取 扱 いの 確保
に関し必要な業務
2
前項の認定を受け よう と する 者 は、 政令 で 定め る とこ ろに よ り、 個 人情 報保 護
委員会に申請しな けれ ばな ら ない 。
3
個人情報保護委員 会は 、 第1 項 の認 定を し たと き は、 その 旨 を公 示 しな けれ ば
ならない。
(欠格条項)
第48条
次の各号のいずれ かに 該当 す る者 は 、前 条第 1 項の 認定 を 受け る こと がで
きない。
一
この法律の規定に より 刑 に処 せ られ 、そ の 執行 を 終わ り、 又 は執 行 を受 ける
ことがなくなった 日か ら2 年 を経 過 しな い者
二
第58条第1項 の 規定 に より 認定 を 取り 消 され 、そ の 取消 しの 日 から 2 年を 経
過しない者
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全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
三
その業務を行う役 員( 法 人で な い団 体で 代 表者 又 は管 理人 の 定め の ある もの
の代表者又は管理 人を 含む 。 以下 こ の条 にお い て同 じ 。) のう ち に、 次 のい ず
れかに該当する者 があ るも の
イ
禁錮以上の刑に処 せら れ 、又 は この 法律 の 規定 に より 刑に 処 せら れ 、そ の
執行を終わり、又 は執 行を 受 ける こ とが なく な った 日 から 2年 を 経過 し ない
者
ロ
第58条第1項 の 規定 に より 認定 を 取り 消 され た法 人 にお いて 、 その 取 消し
の日前30日以 内に そ の役 員 であ った 者 でそ の 取消 しの 日 から 2年 を 経過 し な
い者
(認定の基準)
第49条
個人情報保護委員 会は 、第 47条 第1 項 の認 定の 申 請が 次 の各 号の い ずれ に
も適合していると 認め ると き でな け れば 、そ の 認定 を して はな ら ない 。
一
第47条第1項 各 号に 掲 げる 業務 を 適正 か つ確 実に 行 うに 必要 な 業務 の 実施 の
方法が定められて いる もの で ある こ と。
二
第47条第1項 各 号に 掲 げる 業務 を 適正 か つ確 実に 行 うに 足り る 知識 及 び能 力
並びに経理的基礎 を有 する も ので あ るこ と。
三
第47条第1項 各 号に 掲 げる 業務 以 外の 業 務を 行っ て いる 場合 に は、 そ の業 務
を行うことによっ て同 項各 号 に掲 げ る業 務が 不 公正 に なる おそ れ がな い もの で
あること。
(廃止の届出)
第50条
第47条第1項 の認 定 を受 け た者 (以 下 「認 定個 人 情報 保 護団 体」 と いう 。
)は、その認定に 係る 業務 ( 以下 「 認定 業務 」 とい う 。) を廃 止 しよ う とす ると
きは、政令で定め ると ころ に より 、 あら かじ め 、そ の 旨を 個人 情 報保 護 委員 会に
届け出なければな らな い。
2
個人情報保護委員 会は 、 前項 の 規定 によ る 届出 が あっ たと き は、 そ の旨 を公 示
しなければならな い。
(対象事業者)
第51条
認定個人情報保護 団体 は、 当 該認 定 個人 情報 保 護団 体の 構 成員 で ある 個人
情報取扱事業者等 又は 認定 業 務の 対 象と なる こ とに つ いて 同意 を 得た 個 人情 報取
扱事業者等を対象 事業 者と し なけ れ ばな らな い 。
2
認定個人情報保護 団体 は 、対 象 事業 者の 氏 名又 は 名称 を公 表 しな け れば なら な
い。
(苦情の処理)
第52条
認定個人情報保護 団体 は、 本 人そ の 他の 関係 者 から 対象 事 業者 の 個人 情報
等の取扱いに関す る苦 情に つ いて 解 決の 申出 が あっ た とき は、 そ の相 談 に応 じ、
申出人に必要な助 言を し、 そ の苦 情 に係 る事 情 を調 査 する とと も に、 当 該対 象事
­ 18 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
業者に対し、その 苦情 の内 容 を通 知 して その 迅 速な 解 決を 求め な けれ ば なら な
い。
2
認定個人情報保護 団体 は 、前 項 の申 出に 係 る苦 情 の解 決に つ いて 必 要が ある と
認めるときは、当 該対 象事 業 者に 対 し、 文書 若 しく は 口頭 によ る 説明 を 求め 、又
は資料の提出を求 める こと が でき る 。
3
対象事業者は、認 定個 人 情報 保 護団 体か ら 前項 の 規定 によ る 求め が あっ たと き
は、正当な理由が ない のに 、 これ を 拒ん では な らな い 。
(個人情報保護指 針)
第53条
認定個人情報保護 団体 は、 対 象事 業 者の 個人 情 報等 の適 正 な取 扱 いの 確保
のために、個人情 報に 係る 利 用目 的 の特 定、 安 全管 理 のた めの 措 置、 開 示等 の請
求等に応じる手続 その 他の 事 項又 は 匿名 加工 情 報に 係 る作 成の 方 法、 そ の情 報の
安全管理のための 措置 その 他 の事 項 に関 し、 消 費者 の 意見 を代 表 する 者 その 他の
関係者の意見を聴 いて 、こ の 法律 の 規定 の趣 旨 に沿 っ た指 針( 以 下「 個 人情 報保
護指針」という。 )を 作成 す るよ う 努め なけ れ ばな ら ない 。
2
認定個人情報保護 団体 は 、前 項 の規 定に よ り個 人 情報 保護 指 針を 作 成し たと き
は、個人情報保護 委員 会規 則 で定 め ると ころ に より 、 遅滞 なく 、 当該 個 人情 報保
護指針を個人情報 保護 委員 会 に届 け 出な けれ ば なら な い。 これ を 変更 し たと き
も、同様とする。
3
個人情報保護委員 会は 、 前項 の 規定 によ る 個人 情 報保 護指 針 の届 出 があ った と
きは、個人情報保 護委 員会 規 則で 定 める とこ ろ によ り 、当 該個 人 情報 保 護指 針を
公表しなければな らな い。
4
認定個人情報保護 団体 は 、前 項 の規 定に よ り個 人 情報 保護 指 針が 公 表さ れた と
きは、対象事業者 に対 し、 当 該個 人 情報 保護 指 針を 遵 守さ せる た め必 要 な指 導、
勧告その他の措置 をと らな け れば な らな い。
(目的外利用の禁 止)
第54条
認定個人情報保護 団体 は、 認 定業 務 の実 施に 際 して 知り 得 た情 報 を認 定業
務の用に供する目 的以 外に 利 用し て はな らな い 。
(名称の使用制限 )
第55条
認定個人情報保護 団体 でな い 者は 、 認定 個人 情 報保 護団 体 とい う 名称 又は
これに紛らわしい 名称 を用 い ては な らな い。
(報告の徴収)
第56条
個人情報保護委員 会は 、こ の 節の 規 定の 施行 に 必要 な限 度 にお い て、 認定
個人情報保護団体 に対 し、 認 定業 務 に関 し報 告 をさ せ るこ とが で きる 。
(命令)
第57条
個人情報保護委員 会は 、こ の 節の 規 定の 施行 に 必要 な限 度 にお い て、 認定
個人情報保護団体 に対 し、 認 定業 務 の実 施の 方 法の 改 善、 個人 情 報保 護 指針 の変
­ 19 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
更その他の必要な 措置 をと る べき 旨 を命 ずる こ とが で きる 。
(認定の取消し)
第58条
個人情報保護委員 会は 、認 定 個人 情 報保 護団 体 が次 の各 号 のい ず れか に該
当するときは、そ の認 定を 取 り消 す こと がで き る。
一
第48条第1号 又 は第 3 号に 該当 す るに 至 った とき 。
二
第49条各号の い ずれ か に適 合し な くな っ たと き。
三
第54条の規定 に 違反 し たと き。
四
前条の命令に従わ ない と き。
五
不正の手段により 第 47条第 1項 の 認定 を 受け たと き 。
2
個人情報保護委員 会は 、 前項 の 規定 によ り 認定 を 取り 消し た とき は 、そ の旨 を
公示しなければな らな い。
第5章
個人情報保護委員 会
(設置)
第59条
内閣府設置法第49条 第3 項 の規 定に 基 づい て、 個 人情 報 保護 委員 会 (以 下
「委員会」という 。) を置 く 。
2
委員会は、内閣総 理大 臣 の所 轄 に属 する 。
(任務)
第60条
委員会は、個人情 報の 適正 か つ効 果 的な 活用 が 新た な産 業 の創 出 並び に活
力ある経済社会及 び豊 かな 国 民生 活 の実 現に 資 する も ので ある こ とそ の 他の 個人
情報の有用性に配 慮し つつ 、 個人 の 権利 利益 を 保護 す るた め、 個 人情 報 の適 正な
取扱いの確保を図 るこ と( 個 人番 号 利用 事務 等 実施 者 (行 政手 続 にお け る特 定の
個人を識別するた めの 番号 の 利用 等 に関 する 法 律( 平 成 25年 法律 第 27号。 以 下
「番号利用法」と いう 。) 第 12条に 規 定す る 個人 番号 利 用事 務等 実 施者 を いう 。
)に対する指導及 び助 言そ の 他の 措 置を 講ず る こと を 含む 。) を 任務 と する 。
(所掌事務)
第61条
委員会は、前条の 任務 を達 成 する た め、 次に 掲 げる 事務 を つか さ どる 。
一
基本方針の策定及 び推 進 に関 す るこ と。
二
個人情報及び匿名 加工 情 報の 取 扱い に関 す る監 督 並び に苦 情 の申 出 につ いて
の必要なあっせん 及び その 処 理を 行 う事 業者 へ の協 力 に関 する こ と( 第 4号 に
掲げるものを除く 。) 。
三
認定個人情報保護 団体 に 関す る こと 。
四
特定個人情報(番 号利 用 法第 2 条第 8項 に 規定 す る特 定個 人 情報 を いう 。第 6
3条第4項におい て 同じ 。 )の 取扱 い に関 する 監 視又 は 監督 並び に 苦情 の 申出 に
ついての必要なあ っせ ん及 び その 処 理を 行う 事 業者 へ の協 力に 関 する こ と。
五
特定個人情報保護 評価 ( 番号 利 用法 第 26条 第 1項 に規 定す る 特定 個人 情 報保
護評価をいう。) に関 する こ と。
­ 20 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
※
下線部は、番号利 用法 附 則第 1 条第 5号 に 掲げ る 規定 の施 行 の日 以 降「 第 2
7条第1項」とな り ます 。
六
個人情報の保護及 び適 正 かつ 効 果的 な活 用 につ い ての 広報 及 び啓 発 に関 する
こと。
七
前各号に掲げる事 務を 行 うた め に必 要な 調 査及 び 研究 に関 す るこ と 。
八
所掌事務に係る国 際協 力 に関 す るこ と。
九
前各号に掲げるも のの ほ か、 法 律( 法律 に 基づ く 命令 を含 む 。) に 基づ き委
員会に属させられ た事 務
(職権行使の独立 性)
第62条
委員会の委員長及 び委 員は 、 独立 し てそ の職 権 を行 う。
(組織等)
第63条
委員会は、委員長 及び 委員 8 人を も って 組織 す る。
2
委員のうち4人は 、非 常 勤と す る。
3
委員長及び委員は 、人 格 が高 潔 で識 見の 高 い者 の うち から 、 両議 院 の同 意を 得
て、内閣総理大臣 が任 命す る 。
4
委員長及び委員に は、 個 人情 報 の保 護及 び 適正 か つ効 果的 な 活用 に 関す る学 識
経験のある者、消 費者 の保 護 に関 し て十 分な 知 識と 経 験を 有す る 者、 情 報処 理技
術に関する学識経 験の ある 者 、特 定 個人 情報 が 利用 さ れる 行政 分 野に 関 する 学識
経験のある者、民 間企 業の 実 務に 関 して 十分 な 知識 と 経験 を有 す る者 並 びに 連合
組織(地方自治法 (昭 和 22年法 律第 67号 )第 263条 の3 第 1項 の連 合 組織 で 同項
の規定による届出 をし たも の をい う 。) の推 薦 する 者 が含 まれ る もの と する 。
(任期等)
第64条
委員長及び委員の 任期 は、 5 年と す る。 ただ し 、補 欠の 委 員長 又 は委 員の
任期は、前任者の 残任 期間 と する 。
2
委員長及び委員は 、再 任 され る こと がで き る。
3
委員長及び委員の 任期 が 満了 し たと きは 、 当該 委 員長 及び 委 員は 、 後任 者が 任
命されるまで引き 続き その 職 務を 行 うも のと す る。
4
委員長又は委員の 任期 が 満了 し 、又 は欠 員 を生 じ た場 合に お いて 、 国会 の閉 会
又は衆議院の解散 のた めに 両 議院 の 同意 を得 る こと が でき ない と きは 、 内閣 総理
大臣は、前条第3 項の 規定 に かか わ らず 、同 項 に定 め る資 格を 有 する 者 のう ちか
ら、委員長又は委 員を 任命 す るこ と がで きる 。
5
前項の場合におい ては 、 任命 後 最初 の国 会 にお い て両 議院 の 事後 の 承認 を得 な
ければならない。 この 場合 に おい て 、両 議院 の 事後 の 承認 が得 ら れな い とき は、
内閣総理大臣は、 直ち に、 そ の委 員 長又 は委 員 を罷 免 しな けれ ば なら な い。
(身分保障)
第65条
委員長及び委員は 、次 の各 号 のい ず れか に該 当 する 場合 を 除い て は、 在任
­ 21 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
中、その意に反し て罷 免さ れ るこ と がな い。
一
破産手続開始の決 定を 受 けた と き。
二
この法律又は番号 利用 法 の規 定 に違 反し て 刑に 処 せら れた と き。
三
禁錮以上の刑に処 せら れ たと き 。
四
委員会により、心 身の 故 障の た め職 務を 執 行す る こと がで き ない と 認め られ
たとき、又は職務 上の 義務 違 反そ の 他委 員長 若 しく は 委員 たる に 適し な い非 行
があると認められ たと き。
(罷免)
第66条
内閣総理大臣は、 委員 長又 は 委員 が 前条 各号 の いず れか に 該当 す ると き
は、その委員長又 は委 員を 罷 免し な けれ ばな ら ない 。
(委員長)
第67条
2
委員長は、委員会 の会 務を 総 理し 、 委員 会を 代 表す る。
委員会は、あらか じめ 常 勤の 委 員の うち か ら、 委 員長 に事 故 があ る 場合 に委 員
長を代理する者を 定め てお か なけ れ ばな らな い 。
(会議)
第68条
2
委員会の会議は、 委員 長が 招 集す る 。
委員会は、委員長 及び 4 人以 上 の委 員の 出 席が な けれ ば、 会 議を 開 き、 議決 を
することができな い。
3
委員会の議事は、 出席 者 の過 半 数で これ を 決し 、 可否 同数 の とき は 、委 員長 の
決するところによ る。
4
第65条第4号 の 規定 に よる 認定 を する に は、 前項 の 規定 にか か わら ず 、本 人を
除く全員の一致が なけ れば な らな い 。
5
委員長に事故があ る場 合 の第 2 項の 規定 の 適用 に つい ては 、 前条 第 2項 に規 定
する委員長を代理 する 者は 、 委員 長 とみ なす 。
(専門委員)
第69条
委員会に、専門の 事項 を調 査 させ る ため 、専 門 委員 を置 く こと が でき る。
2
専門委員は、委員 会の 申 出に 基 づい て内 閣 総理 大 臣が 任命 す る。
3
専門委員は、当該 専門 の 事項 に 関す る調 査 が終 了 した とき は 、解 任 され るも の
とする。
4
専門委員は、非常 勤と す る。
(事務局)
第70条
委員会の事務を処 理さ せる た め、 委 員会 に事 務 局を 置く 。
2
事務局に、事務局 長そ の 他の 職 員を 置く 。
3
事務局長は、委員 長の 命 を受 け て、 局務 を 掌理 す る。
(政治運動等の禁 止)
第71条
委員長及び委員は 、在 任中 、 政党 そ の他 の政 治 団体 の役 員 とな り 、又 は積
­ 22 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
極的に政治運動を して はな ら ない 。
2
委員長及び常勤の 委員 は 、在 任 中、 内閣 総 理大 臣 の許 可の あ る場 合 を除 くほ
か、報酬を得て他 の職 務に 従 事し 、 又は 営利 事 業を 営 み、 その 他 金銭 上 の利 益を
目的とする業務を 行っ ては な らな い 。
(秘密保持義務)
第72条
委員長、委員、専 門委 員及 び 事務 局 の職 員は 、 職務 上知 る こと の でき た秘
密を漏らし、又は 盗用 して は なら な い。 その 職 務を 退 いた 後も 、 同様 と する 。
(給与)
第73条
委員長及び委員の 給与 は、 別 に法 律 で定 める 。
(規則の制定)
第74条
委員会は、その所 掌事 務に つ いて 、 法律 若し く は政 令を 実 施す る ため 、又
は法律若しくは政 令の 特別 の 委任 に 基づ いて 、 個人 情 報保 護委 員 会規 則 を制 定す
ることができる。
第6章
雑則
(適用範囲)
第75条
第15条、第 16条 、 第 18条 (第 2 項を 除 く。 )、 第 19条か ら 第 25条 ま で、 第
27条から第 36条 ま で、 第 41条、 第 42条 第 1項 、 第 43条 及 び次 条の 規 定は 、 国内 に
ある者に対する物 品又 は役 務 の提 供 に関 連し て その 者 を本 人と す る個 人 情報 を取
得した個人情報取 扱事 業者 が 、外 国 にお いて 当 該個 人 情報 又は 当 該個 人 情報 を用
いて作成した匿名 加工 情報 を 取り 扱 う場 合に つ いて も 、適 用す る 。
(適用除外)
第76条
個人情報取扱事業 者等 のう ち 次の 各 号に 掲げ る 者に つい て は、 そ の個 人情
報等を取り扱う目 的の 全部 又 は一 部 がそ れぞ れ 当該 各 号に 規定 す る目 的 であ ると
きは、第4章の規 定は 、適 用 しな い 。
一
放送機関、新聞社 、通 信 社そ の 他の 報道 機 関( 報 道を 業と し て行 う 個人 を含
む。)
報道の用に供する 目 的
二
著述を業として行 う者
著述の用に供する 目的
三
大学その他の学術 研究 を 目的 と する 機関 若 しく は 団体 又は そ れら に 属す る者
学術研究の用に供す る目 的
2
四
宗教団体
宗教活動(これに 付 随す る活 動 を含 む 。) の用 に 供す る 目的
五
政治団体
政治活動(これに 付 随す る活 動 を含 む 。) の用 に 供す る 目的
前項第1号に規定 する 「 報道 」 とは 、不 特 定か つ 多数 の者 に 対し て 客観 的事 実
を事実として知ら せる こと ( これ に 基づ いて 意 見又 は 見解 を述 べ るこ と を含 む。
)をいう。
3
第1項各号に掲げ る個 人 情報 取 扱事 業者 等 は、 個 人デ ータ 又 は匿 名 加工 情報 の
安全管理のために 必要 かつ 適 切な 措 置、 個人 情 報等 の 取扱 いに 関 する 苦 情の 処理
­ 23 ­
全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
その他の個人情報 等の 適正 な 取扱 い を確 保す る ため に 必要 な措 置 を自 ら 講じ 、か
つ、当該措置の内 容を 公表 す るよ う 努め なけ れ ばな ら ない 。
(地方公共団体が 処理 する 事 務)
第77条
この法律に規定す る委 員会 の 権限 及 び第 44条第 1 項又 は 第4 項の 規 定に よ
り事業所管大臣又 は金 融庁 長 官に 委 任さ れた 権 限に 属 する 事務 は 、政 令 で定 める
ところにより、地 方公 共団 体 の長 そ の他 の執 行 機関 が 行う こと と する こ とが でき
る。
(外国執行当局へ の情 報提 供 )
第78条
委員会は、この法 律に 相当 す る外 国 の法 令を 執 行す る外 国 の当 局 (以 下こ
の条において「外 国執 行当 局 」と い う。 )に 対 し、 そ の職 務( こ の法 律 に規 定す
る委員会の職務に 相当 する も のに 限 る。 次項 に おい て 同じ 。) の 遂行 に 資す ると
認める情報の提供 を行 うこ と がで き る。
2
前項の規定による 情報 の 提供 に つい ては 、 当該 情 報が 当該 外 国執 行 当局 の職 務
の遂行以外に使用 され ず、 か つ、 次 項の 規定 に よる 同 意が なけ れ ば外 国 の刑 事事
件の捜査(その対 象た る犯 罪 事実 が 特定 され た 後の も のに 限る 。 )又 は 審判 (同
項において「捜査 等」 とい う 。) に 使用 され な いよ う 適切 な措 置 がと ら れな けれ
ばならない。
3
委員会は、外国執 行当 局 から の 要請 があ っ たと き は、 次の 各 号の い ずれ かに 該
当する場合を除き 、第 1項 の 規定 に より 提供 し た情 報 を当 該要 請 に係 る 外国 の刑
事事件の捜査等に 使用 する こ とに つ いて 同意 を する こ とが でき る 。
一
当該要請に係る刑 事事 件 の捜 査 等の 対象 と され て いる 犯罪 が 政治 犯 罪で ある
とき、又は当該要 請が 政治 犯 罪に つ いて 捜査 等 を行 う 目的 で行 わ れた も のと 認
められるとき。
二
当該要請に係る刑 事事 件 の捜 査 等の 対象 と され て いる 犯罪 に 係る 行 為が 日本
国内において行わ れた とし た 場合 に おい て、 そ の行 為 が日 本国 の 法令 に よれ ば
罪に当たるもので ない とき 。
三
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日本国が行う同種 の要 請 に応 ず る旨 の要 請 国の 保 証が ない と き。
委員会は、前項の 同意 を する 場 合に おい て は、 あ らか じめ 、 同項 第 1号 及び 第
2号に該当しない こと につ い て法 務 大臣 の確 認 を、 同 項第 3号 に 該当 し ない こと
について外務大臣 の確 認を 、 それ ぞ れ受 けな け れば な らな い。
(国会に対する報 告)
第79条
委員会は、毎年、 内閣 総理 大 臣を 経 由し て国 会 に対 し所 掌 事務 の 処理 状況
を報告するととも に、 その 概 要を 公 表し なけ れ ばな ら ない 。
(連絡及び協力)
第80条
内閣総理大臣及び この 法律 の 施行 に 関係 する 行 政機 関( 法 律の 規 定に 基づ
き内閣に置かれる 機関 (内 閣 府を 除 く。 )及 び 内閣 の 所轄 の下 に 置か れ る機 関、
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全面施行(公布の日から起算して2年を超えない範囲内において政令で定める日)版
内閣府、宮内庁、 内閣 府設 置 法第 49条 第1 項 及び 第2 項 に規 定す る 機関 並 びに 国
家行政組織法(昭 和 23年 法 律第 120号 )第 3条 第 2項 に 規定 する 機 関を い う。 )の
長は、相互に緊密 に連 絡し 、 及び 協 力し なけ れ ばな ら ない 。
(政令への委任)
第81条
この法律に定める もの のほ か 、こ の 法律 の実 施 のた め必 要 な事 項 は、 政令
で定める。
第7章
第82条
罰則
第72条の規定 に違 反 して 秘 密を 漏ら し 、又 は盗 用 した 者 は、 2年 以 下の 懲
役又は100万円 以下 の 罰金 に 処す る。
第83条
個人情報取扱事業 者( その 者 が法 人 (法 人で な い団 体で 代 表者 又 は管 理人
の定めのあるもの を含 む。 第 87条第 1 項に お いて 同じ 。 )で ある 場 合に あ って
は、その役員、代 表者 又は 管 理人 ) 若し くは そ の従 業 者又 はこ れ らで あ った 者
が、その業務に関 して 取り 扱 った 個 人情 報デ ー タベ ー ス等 (そ の 全部 又 は一 部を
複製し、又は加工 した もの を 含む 。 )を 自己 若 しく は 第三 者の 不 正な 利 益を 図る
目的で提供し、又 は盗 用し た とき は 、1 年以 下 の懲 役 又は 50万円 以 下の 罰 金に 処
する。
第84条
第42条第2項 又は 第 3項 の 規定 によ る 命令 に違 反 した 者 は、 6月 以 下の 懲
役又は30万円 以下 の 罰金 に 処す る。
次の各号のいずれ かに 該当 す る者 は 、 30万 円以 下 の罰 金 に処 する 。
第85条
一
第40条第1項 の 規定 に よる 報告 若 しく は 資料 の提 出 をせ ず、 若 しく は 虚偽 の
報告をし、若しく は虚 偽の 資 料を 提 出し 、又 は 当該 職 員の 質問 に 対し て 答弁 を
せず、若しくは虚 偽の 答弁 を し、 若 しく は検 査 を拒 み 、妨 げ、 若 しく は 忌避 し
た者
二
第56条の規定 に よる 報 告を せず 、 又は 虚 偽の 報告 を した 者
第86条
第82条及び第 83条 の規 定は 、 日本 国外 に おい て これ らの 条 の罪 を 犯し た者
にも適用する。
第87条
法人の代表者又は 法人 若し く は人 の 代理 人、 使 用人 その 他 の従 業 者が 、そ
の法人又は人の業 務に 関し て 、第 83条 から 第 85条ま での 違 反行 為 をし たと き は、
行為者を罰するほ か、 その 法 人又 は 人に 対し て も、 各 本条 の罰 金 刑を 科 する 。
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法人でない団体に つい て 前項 の 規定 の適 用 があ る 場合 には 、 その 代 表者 又は 管
理人が、その訴訟 行為 につ き 法人 で ない 団体 を 代表 す るほ か、 法 人を 被 告人 又は
被疑者とする場合 の刑 事訴 訟 に関 す る法 律の 規 定を 準 用す る。
第88条
次の各号のいずれ かに 該当 す る者 は 、 10万 円以 下 の過 料 に処 する 。
一
第26条第2項 又 は第 55条 の規 定 に違 反し た 者
二
第50条第1項 の 規定 に よる 届出 を せず 、 又は 虚偽 の 届出 をし た 者
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