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海部郡特別養護老人ホーム入所基準要項
海部郡特別養護老人ホーム入所基準要項 1、目 的 介護保険制度の導入により、要介護1以上であれば誰でも自由に特別養護老人ホーム(以下「特養」という。)に入所申込 できるようになったことから、予約的な申込が多くなり、入所申込者が急増したため、真に入所の必要な方が直ちに入所でき ない状況にある。 この状況を改善するために、平成14年8月に「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年 3月31日 厚生省令第39号)の一部が改正され、「入所申込者の介護の必要の程度及び家族の状況等を勘案した上で、入 所の必要性の高い方の優先的な入所(以下「優先入所」という。)に努める」こととなった。 こうしたことから当施設も原則、今までとおり申込み順を基本とするが管理者が必要と判断すれば緊急性の高い要介護者 等を申込順を変更して入所させるなど要介護者のニーズに答えることを目的とするものである。 2、入所の申込 (1)入所申込者 要介護者1から5までの認定を受けた者(認定中で可能性の高い者も含む)のうち、当施設に入所することを希 望する者とする。 (2)入所申込方法 入所の申込は、原則として入所を希望する本人が入所申込書に必要次項を記入し当施設に提出する。但し、 本人が申込書の記入・提出が困難な場合は、家族・居宅支援事業所等が代行することができる。 3、入所の決定 (1)申込者の調査・情報収集 生活相談員(介護支援専門員)は、申込書に正当性があるか、状態等に変更がないか等調査のため自宅等 訪問し申込者及び家族等と面談する。又、居宅支援事業所・医療機関等関係機関からも情報収集をする。 (2)入所検討委員会 当施設は優先入所の必要性があると判断した場合は、入所検討委員会(以下「委員会」という。)を設置し、合 議により入所の決定を行うものとする。 ① メンバー 委員会は、施設長、生活相談員(介護支援専門員)、介護主任、看護主任、栄養士及び必要に応じて関係 機関職員とする。 ② 開催方法・時期 委員会は、その都度必要時施設長が招集する。 ③ 検討内容 ・生活相談員が入手した情報を基に緊急入所の必要性及び複数の該当者がいる場合の優先順位を決定する。 ・利用者の居室の変更の決定 ④ 議事録の保管 委員会は、協議の内容を議事録として記録し、2年間は保管する。 (3)医療上の制限 当施設は看護師が3名体制のうえ早朝・夜間については、看護師が不在のため以下の疾病・状況の者は現利用 者のサービスの質の低下防止を考慮し入所することを断り、又は入所の順番を次にすることができる。 ① 夜間・早朝に医療行為が必要な者 ② 食事摂取、水分摂取が困難な者 ③ 近日中に感染症に罹患し治癒が確認されていない者(疥癬他) ④ 空床ができ、入所することが可能となった時に病状が不安定で発熱や痛み、脱力感等があり緊急通院や治 療の可能性の高い者 ⑤ 空床ができ、入所することが可能となった時でも、当施設のその時点での入所者の医療行為の頻度、重症 度、人数により対応が困難と考えられる場合 ⑥ その他、管理者が入所が適当でないと判断した者 (4)ロングショート利用者について 当施設で引き続き30日以上、短期入所生活介護を利用する者の可否については、入所検討委員会の合議で利 用の決定を行うものとする。 (5)利用者の入退院について 利用者の入院以後の取扱については以下のとおりとする。但し、生活相談員は医療機関スタッフと密に連絡をとり 状態は把握しておかなければならない。 ①入院後1ケ月までの場合 当施設の利用者とする。 ②入院後1ケ月を超える場合 退所となる。但し、3ケ月以内に退院した場合で他施設等への入所・入院が困難な場合で、当施設に空床 がある時は再入所となる。空床がない場合は可能な限り「厚生大臣が定める利用者等の数の基準及び看護 職員等の員数の基準並びに通所介護費等の算定方法の一部改正等について」に基づく特例利用(以下 「特例利用」という。)を適用することができる。尚、この規定の適用も入所検討委員会で合議する。又、特例 利用が困難な場合は申込順の最上位とし新規の者と交互に入所できるものとする。 ③入院後3ケ月を超える場合 退所となる。但し、退院後他施設等への入所・入院が困難な場合で当施設に空床がある時は再入所とな る。しかし、空床のない場合は特例利用は適用しない。又、入所希望の際は、再度申込書の提出が必要とな るうえ申込順の最下位とする。 4、老人福祉法に基づく措置委託による入所 老人福祉法第11条第1項第2号の規定により市町村が行う措置委託の場合は、通常の入所決定の手続きを経ず に、管理者の判断により入所決定をすることができる。 (注) 特養の措置:要介護状態にある高齢者等が家族から虐待されているなどの緊急保護を要する場合に、市町 村が行政処分として特養に入所させる制度 5、ショートステイ床を利用した特別な理由による入所 (1)措置委託 老人福祉法第11条第1項第2号の規定により市町村が行う措置委託の場合、特養が満床であっても、特養の定員 5%(小数点以下第1位切り捨て。但し定員40人を超える場合は2人を限度とする。)までは併設のショートステイ床の 空床を特養として利用する事ができる制度。 (2)特例利用 「厚生大臣が定める利用者等の数の基準及び看護職員等の員数の基準並びに通所介護費等の算定方法の一部 改正等について」に基づく特例利用の選考は、入所検討委員会が行う (注) 特例利用:入所申込者の介護者が急に入院・介護者が不在など、入所の緊急性の高い場合に、特養が満 床であっても、特養の定員5%(小数点以下第1位切り捨て。但し定員40人を超える場合は2人を限度とする。)ま では併設のショートステイ床の空床を特養として利用する事ができる制度。 6、施行期日 この要項は平成21年10月1日から施行する。