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B0201 男子用 日常着〈ゴー〉
男子用 日常着〈ゴー〉 ブータンの学校生活 B0201 参照資料 b 『 ブ ー タ ン 』p.23 〜 p.26、p.140、p.144 a ビ デ オ「 ブ ー タ ン 2000」の中に着付け方 が 紹 介 さ れ て い ま す。 c a 上着〈ゴー〉 b じゅばん〈デゴ〉c 帯〈ケラ〉 ゴーは日本の着物と形がそっくりです。また、チベットの男性用のチュバと同じ形です。ゴーの下にデゴという じゅばんを着て、日本の着物と同じく左前で着ます。そして、そでのところで、デゴと一緒におりかえします。足には 長いソックスをはいて、子どもはあまりはきませんが、おとなは靴をはきます。昔ははだしでした。寒くなると、 トレーニング・パンツをはいてその上にゴーを着ます。また、暑くなったら、肩の部分でゴーを脱いでしまいます。 夏服・冬服の区別はありません。おとなの懐には、小さなおわん、長さ 30 センチほどの刃、ドマというかみタバコの ようなもの、それに弁当入れ(ポンチュ)を入れています。 栗田先生からのひとこと 面白いことをお教えしましょう。高松塚古墳の壁画の中の人物像のそでのところと比べてみてください。 男も女も同じ形の着物を着ている民族は日本以外にあるかどうか、調べてみると面白いよ。 女子用 日常着〈キラ〉 ブータンの学校生活 B0202 参照資料 『 ブ ー タ ン 』p.23 〜 p.26、p.140、p.144、 c a p.151 〜 p.152 ビ デ オ「 ブ ー タ ン 2000」の中に着付け方 が紹介されています。 b d a 上着〈キラ〉b じゅばん〈ウォンジュ〉c ブラウス〈デゴ〉d 帯〈ケラ〉e 留金具〈コマ代用品のクリップ〉 ウォンジュという下着を着て、その上から、一枚のキラという布を着ます。キラは胸のところで、身体に巻き付け、 肩のところでコマという金具でとめます。腰のところに、ケラという帯を巻き付け、形をととのえます。その上に デゴというブラウスをはおります。 栗田先生からのひとこと ブータンのキラは、子どもから大人まで、同じ着方をします。インドのサリーは、腰に巻き付けて残った部分を肩に 着ますので、ブータンのキラとはまったく違った方です。 ノート〈ドゥリ・ベ〉 ブータンの学校生活 B0203 参照資料 取扱注意: 実際の使用はご遠慮 ください。 これは、子どもたちが宿題をしてくるノートです。 少し前までは、ノートはたいへん貴重なものでした。ですから、字の練習をするときは、板に黒い色を塗り、 乾かして、その上に薄くバターを塗ります。そしてその上に灰を薄くまいて、竹のペンで字を書きました。字を消す ときには、また灰を薄くまきました。 栗田先生からのひとこと 上の解説にあるブータンの昔の筆記具を、みなさんもつくってみると、面白いですよ。 教科書〈ロブ・ベ〉 ブータンの学校生活 B0204 参照資料 『ブータン』p.78~p.83 ブータンでは小学校から、理科も算数も社会も、授業は英語でおこなわれています。 国語の時間もあり、そのときにはブータンの公用語であるゾンカの授業がおこなわれています。 栗田先生からのひとこと 音楽や遊戯の時間は、外で授業します。青空の下では、周りの山々が見えて、大変気持ちがよいものです。 通学かばん〈ド・フェ〉 ブータンの学校生活 B0205 参照資料 大人も子どもも使っています。お坊さんも同じようなかばんを持っています。 柄などにきまりはなく、みんな自分の身長に合ったものを、自由に選んでいます。 ブータンではランドセルを持っている子どもはいません。 栗田先生からのひとこと 子供だけでなく、男の人も女の人もこのかばんを持っています。いろいろな文様があって、大変便利です。 竹かご製のお弁当箱〈ポンチュー〉B0206 ブータンの学校生活 参照資料 『 ブ ー タ ン 』p.165 〜 p.166 この竹かご製のお弁当箱は、サイズの大きい方がいれもので、小さい方がフタです。まず、ごはんを半分入れます。 その上に豚肉の脂身の多いところを、チーズと塩とトウガラシで煮たものをのせます。豚肉の大きさは手のひら くらいです。それを、ゴーやキラの懐に入れます。ですから、食べるときはぐちゃぐちゃになっていますが、 ブータンの人はあまり気にしません。汁のものは入れません。食べるときは素手で、小さなおにぎりにして、豚肉や トウガラシをかじりながら食べます。おはしやスプーン・フォークは使いません。 栗田先生からのひとこと ブータンのお土産として一番人気があるのは、このポンチューです。日本人はこれを小物入れに使っている人が多い です。ポンチューはブータンを代表する民芸品です。竹の皮を 5 ミリほどに引き裂き、皮の表面が外になるように あわせて編みあげていきます。色は草や木の汁で染めています。 弓矢と的の玩具〈バ / クル〉B0207 ブータンの学校生活 b 参照資料 a 『 ブ ー タ ン 』p.183 〜 p .186」 取扱注意: たいへん危険です。 実際の使用は、ご遠 慮ください。 a 的〈バ〉 b 弓矢〈クル〉 地面に的を立てて、15 〜 20 メートルはなれたところから、矢を投げます。なかなか的には当たりません。順番に 投げるので、それほど危険ではありません。矢を投げるとき、クルクルとまわるように投げます。羽根は矢が まっすぐに飛ぶのに役立ちます。おとなもこのゲームをしますが、おとなは 120 メートルほどの距離にもっと大きな 的をおいて、弓矢を楽しんでいます。冬の間は村対抗で弓矢の試合をします。 栗田先生からのひとこと 稲刈りの終わった田んぼでは、村人が総出で弓の試合をします。弓を射るのは男の人ですが、その周りで女の人が 応援します。的に当たると同じチームの人が的の周りで踊り出します。 布製人形 ブータンの学校生活 B0208 参照資料 これは不思議なことですが、ブータンには人形というものがなかったのです。1930 年代、ブータンを訪れた イギリスの使節団は人形を持って行きました。そうしたら、ブータンのおとなまでが、大喜びで人形と遊んだという 記録があります。このような民族衣装の人形ができたのは、ごく最近のことです。 栗田先生からのひとこと 日本人がブータンの民族衣装を着た人形を作って持って行ったら、大変人気がありました。70 年前と同じですね。 器〈ポップ〉 ブータンの学校生活 B0209 参照資料 『ブータン』p.165 ブータンの人々は今でもこれを懐に入れていて、お茶を飲むときにも、お酒を飲むときにも、ご飯のおかずを入れる ときにも、このポップを用います。上等なものは、内側に銀をはりつけたものもあります。 栗田先生からのひとこと ブータンの人たちは、外で食事をするときは、ご飯はこのポップを包んでいる布を広げて入れてもらいます。 おはしやフォークは使わないので、このポップがあればどこでも食事が出来ます。 弦楽器 〈ダムニェン〉 ブータンの学校生活 B0210 参照資料 『 ブ ー タ ン 』p.171 〜 p.173 ビ デ オ「 ブ ー タ ン 2000」 取扱注意: 繊細な細工です。 特にていねいにお取 り扱いください。 この楽器は最近ブータンの若者の間ではやっています。もっぱら男性が弾いています。ブータンの音楽や歌は、 大きく3つに分かれます。第1はお寺で奏でられるもので、大きなフォルンや、ウチワ太鼓で演奏されるものです。 これはお坊さんがお祭りや法事のときに演奏するので、お坊さんはお寺で練習しています。第2の音楽は、村人の 踊りのときの歌です。通常は伴奏の楽器は使いません。地声の歌だけです。第3に、最近は若者たちがダムニェンを 用いて、自由に作曲して歌っています。ラジオでも歌番組がよく放送されています。 栗田先生からのひとこと ブータンの若者がギターをひいているのはあまり見かけません。ダムニェンをひいているのは、よく見かけます。