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重金属類含量が低い安全・安心なキノコ栽培方法
提供者名 アイ・エム・ビー株式会社 整 理 番 号 2007-014 タ イ ト ル 重金属類含量が低い安全・安心なキノコ栽培方法 技 術 分 野 □電 機 ・ 電 子 □情 報 ・ 通 信 □有 機 材 料 □金 属 材 料 ■食 品 ・ バ イ オ □土 木 ・ 建 築 □農 ・ 林 ・ 畜 ・ 水 産 □そ の 他( □機 械 ・ 加 □化 学 ・ 薬 □無 機 材 □輸 □生 活 ・ 文 □繊 維 ・ □医 ) 工 品 料 送 化 紙 療 利用分野・適用製品 アガリクス茸( Agaricus blazei Murrill)、マッシュルーム( Agaricus bisporus )の栽培。 情 報 メ モ 詳 細 資 料:■有 □無 サ ン プ ル:■有 □無 見 学:■可 □不可 そ の 他: 目的・効果・特徴 目的:カドミウムやヒ素などの重金属類含量が低く、また有害細菌などの付着のない衛生的なアガリクス茸 やマッシュルームを提供すること。 効果:従来の栽培方法によるこれらの収穫産物とくらべ、カドミウム、ヒ素、鉛、総水銀の含量が1/3~ 1/10以下であり、安全・安心なキノコが収穫できる。また堆肥を主原料としないので、栽培場の立地 条件に制限が少ない。 特徴:今、食の安全が各所で重視されているもののキノコ類においては価格の暴落から、生産者は大量生 産、コスト削減に向かっている。また「堆肥栽培」と言えば聞こえは良いが、そこにどんな物質が含まれ ているのか不明であり、実際、それによって栽培されたキノコには有害重金属類の含有量が他の農産 物と比較しても多い。 本発明の栽培方法によれば、それらの不安は解消し、安全・安心なキノコが提供できる。 技 術 概 要 アガリクス茸などのハラタケ科のキノコは、獣畜糞やサトウキビの絞りかすなどの堆肥で栽培するのが普 通だが、この方法には重大な欠点がある。つまり堆肥中の重金属類をキノコが濃縮吸収し、また堆肥という 性質上、細菌類の付着も多く、安全で衛生的だとは言い難いのが現状なのである。 そこで、我々はまったく異なる発想でアガリクス茸の栽培技術を確立した。なお本発明の技術はマッシュ ルームにも応用でき、日本を除く外国特許においては権利内にそれを含んでいる。 技術概要は以下の通りである。 ①広葉樹オガクズ、米ヌカ、フスマ、穀類など安全な原料を用いて混ぜ合わせ培地をつくり、高温高圧で 完全殺菌を施す。 ②培地を冷却後、アガリクス茸の菌を接種し培養を行う。 ③培地に完全に菌糸が広がったのち(約40日後)、培地上面に清浄な土をかぶせて刺激を与えキノコの 発生を促す。この作業を「覆土」と呼ぶ。 ④覆土後、30日前後でアガリクス茸が収穫できる。 主たる提供特許 関連特許番号 特 許 番 号:特許第 3781434 号(日本)、 US 6,378,244 B1 号(米国)、第 188954 号(インド)、 第 0436202 号(韓国)、第 171078 号(中国)、 第 1-1998-00530 号(フィリピン) 出 願 日:平成10年2月12日 発 明 の 名 称:アガリクス茸の人工菌床栽培方法 特 許 権 者:アイ・エム・ビー株式会社 図 ・特 記 事 項 ・その他 栽培方法の違いと乾燥アガリクス中の重金属含量(ppm) 項 目 当社の方法 従来の方法 カドミウム 1.0~1.8 3.0~15.0 発生中のアガリクス ヒ素(As 2 O 3 ) 検出せず~0.2 0.8~5.0 鉛 総水銀 検出せず~0.2 0.01~0.05 0.2~1.1 0.2~0.6