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ルモンドの引受先 決定

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ルモンドの引受先 決定
数を4分の1近く減らした。
るため﹂で、弱小の新聞社や
の意図は﹁少数意見を尊重す
が、拡大解釈されて大新聞な
出版社を救済する目的だった
ど主要全国紙はこの10年で部
こうした全国紙がすべて巨
た。2000年は繚額1億雪
どにも適用されるようになっ
大企業グループの傘下に入っ
ている。コリエレは自動車メ
︵約110億円︶だったが、
ている事情も、フランスと似
ーカーのフィアットと、ベル
04年には7億mlにまで膨れ上
ールは昨年、ロシアの富豪プ
ており、紙面の質の低下も懸
つ、大規模なリストラを進め
化。親会社から支援を仰ぎつ
企業支配の慣向は強まって
各蘭とも近年の部数減や広
いる。大衆紙フランス・ソワ 告収入減で経営が急速に悪
千になる見通しだ。
に削減され、今年は3・7億
判が高まったことから、徐々
を受け取ることへの国民の批
がっていた。しかし、私企業
ガチョフ氏に買収された。プ
フィニンベストの下にある。
ルスコーニ首相率いる企業体
ガチョフ家はロシアで銀行を
念されている。
同紙の記者会や従業員会は
やっと過半数を獲得するとい
で、ベルジェ民らのトリオが
シャール氏が託していた1票
め、間接的に論調を左石する
の、人事権を遮っているた
関心を示すと伝えられる。
近い2企業グループが買収に
立つ一方で、他の欧州諸国で
支える形態は、仏伊両国で目
新聞経営を大企業や国家が
重が大きい。
新聞よりもテレビの占める比
みがち。また、日常生活では
財政支援法﹂が根拠。法制定 。
だ
しかし、監査要はその後、
そこに国家の財政危機が
追い打ちをかける。緊縮策を
は、12年に法を改正、メディ
進めるベルルスコーニ政権
25日、9▼割以上の賛成で﹁ト
リオ﹂への支持を表明。同紙
高級ブランドのイブ・サン
う皮肉な結果となった。
恐れは否定できない。
ア補助金を大幅削減する方針
の最高意思決定機関である28
ローラン創設者として知られ
政府補助金も減少している。
のメディアが政府から補助金
経営し、プーチン首相と極め
補助金制度は81年に成立し
流れが決まったかにみえた。
もめた。トリオは20票中9票
社外と社内の株主が対立して
大衆紙パリジャンも、19
た﹁新聞・雑誌の発行者への
各紙が頼みの網にしてきた
しか集められず、シュバイツ
ァー委員長が最後に、委任票
44年の創刊以来の社主家が
ルモンド紙の買収には、故
日の監査委員会では冒頭、リ
るベルジエ氏は、同紙の論調
はメディア企業で、他業種か
などでは、新聞を経営するの
は、ほとんど例がない。英独
弟しみがちな地中海的性格に
﹁書き言葉より話し言葉に
しないと表明しているもの
ュバイツァー監査委員長︵元
に近い左派支持者だが、メデ
ジにプラスになるからだと、
収めたがるのか。企業イメー
勝利﹂だった。
ミッテラン元大統領ら左派に
シャール民らのグループが、
ムの経営者リシャール民らの
ィア経営の経験に乏しい。監
企業はなぜ、新聞を傘下に
査妻でのごたごたは、今後の
両国では、1人で活字に向か
リックの伝統の影響もあり、
仏伊が特異な理由につい
うより一家そろってテレビを
関係者は口をそろえる。﹁今
眺める時間が長い﹂とミュユ
や新聞所有は、企業にとって
て、両国メディアに詳しい仏
教授。その結果、広告はテレ
ただ、他業種の実業家がメ
レンヌ大学のピエール・ミュ
ビに出す企業が多く、新聞皿・
め、両国内では国家の補助養
一種のステータスだ﹂と仏ジ
い。両国では、新聞を発行す
ソ教授は﹁経済的要因が大き
大を求める声が多い。ただ、川
ャーナリストは話す。
補助金も減少
るだけでは経営が成り立たな
両国とも、活発な労働運動
それは政府の新聞への影響力
ランスでは珍しくない。
新聞メディアが苦しいのは
に支えられた印刷労働者の賃
増大にもつながりかねない。
ディアを支援する構図は、フ
兵器産業大手ダッソーがフ
ィガロ紙を、高級ブランドを
イタリアも同様だ。最大部数
金が高いうえ、配送費用も高
広開雛離よ
いくつも配下に抱える﹁モエ
の保守系﹁コリエレ・デラ・
﹁レプブリカ﹂ ︵47万部︶、
く、新聞発行のコストがかさ
セラ﹂ ︵52万部︶や、左派系
見舞われた多くの全国紙が、
﹁ラスタンパ﹂ ︵30万部︶な
1を所有するなど、経営難に
すでに企業の傘下にある。
い﹂と指摘する。
︵LVMH︶が経済紙レゼコ
ヘネシー・ルイヴィトン﹂
らの参入例は少ない。
ルノー会長︶に委任した上
グループが名乗りを上げた。
新聞の1面を摸したルモンド社の社屋=AFP時事
経営に一抹の不安を残した。
加え、家族を大事にするカト
コストかさみ経営難
近い実業家ベルジェ民らの企
現株主として持つ1票を、シ
多くの経営者は編集に介入
政権に近いフランス二テレコ
て近いといわれる。
と白票の計2票をトリオに投
売却を検討、サルコジ政権に
で、候補からの撤退を表明。
仏伊主流は異業種傘下
仏ルモンド紙が経営難から売却され、引受先となる企業
体が6月28日に決まった。報道機関が異業種の企業に支配
されるという、ほかの先進国ではあまりみられない形態
が、南欧のフランスやイタリアではすでに常態化してい
る。なぜ両国でこうなってしまったのか。
︵パリ=国末憲人、ローマ=南島膚也︶
ちが拒否反応を示していたリ
票。政権との近さから記者た
メディアタイムズ
業体﹁トリオ﹂と、サルコジ
ふたを開けたら、﹁薄氷の
企業、イメージアップ
第3種郵便物認可
闇
Eヨ
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