ノエビアは、顔用マッサージクリームの新たな官能的特性と物理的特性の

株式会社ノエビア 経営企画部 広報・IR グループ
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2009 年 3 月 25 日
～ マッサージクリームの新たな官能特性と物理的特性の関係を解明 ～
ノエビアは、顔用マッサージクリームの新たな官能的特性と物理的特性の相関関係を
見出しました。今後、これらの評価方法を用いて、よりマッサージしやすく、使い心地の
良い製品開発に応用していく予定です。
第５回 日本感性工学会春季大会にて発表
株式会社ノエビア（最高執行責任者：大倉
たかし
俊 ）は、より満足度の高いマッサージクリームの開発を行うた
め、客観的な官能評価を行い、物理的特性を明らかにする研究を行ってきました。これまではマッサージク
リームの「のび」、「なじみ」、「べたつき」、「なめらかさ」とそれらの物理的特性に関しては明らかにされて
いましたが、今回、それ以外の因子として、「厚み」、「転相の早さ」、「洗い流し易さ」、「残り感」に関して
も、摩擦感テスターや動的粘弾性装置を用いて、物理的特性の相関関係を見出しました。また、総合評価の
高いマッサージクリームに関わる動的粘弾性の因子として、弾性項に対する粘性項の割合（tanδ）が影響
していることが確認できました。
これらの研究成果を、2009 年 3 月 27～28 日に宝塚造形芸術大学
梅田キャンパス（大阪）で行われる第５
回 日本感性工学会春季大会にて発表いたします。今後、これらの評価方法を用いて、よりマッサージしや
すく、使い心地の良い製品開発に応用していく予定です。
【研究の背景】
マッサージクリームは、その他の製剤と比較して、リラクゼーション効果ややすらぎ効果、ストレス緩和効果などの心
理的効果を目的としていることが知られているため、より「マッサージしやすさ」、「心地良さ」などが必要不可欠な要
素となります。このような要素を、官能評価を用い客観的に裏付けるため、多くの物理的評価法が報告されてきまし
た。そこで、過去に報告のないマッサージクリームの官能特性と物理的特性の関係を明らかにし、使い心地の良い
マッサージクリームの新たな因子を探索することを目的としました。
【研究の成果】（図 1 参照）
1.
物理的特性として新たに「とれ」、「厚み」、「転相の早さ」、「残り感」が、摩擦感テスターの因子である平均摩擦
係数（MIU）、平均摩擦係数の変動（MMD）や動的粘弾性装置の因子である弾性項（G’）、粘性項（G”）で評価可
能なことがわかりました。
2.
総合的評価は弾性項に対する粘性項の割合（tanδ）が関わっていることがわかりました。この結果は、総合評
価は tanδのような 2 つの要因が絡み合った指標で評価可能であることが示唆されます。
《このリリースに関するお問い合わせ》
ＴＥＬ 03-5561-6032 ＦＡＸ 03-5561-8616
経営企画部 広報・ＩＲグループ 市山・森山・須貝
株式会社ノエビア ： 東京証券取引所市場第二部 （証券コード ４９１６）
参考
(図１) 官能評価項目と物理的評価の相関関係
官能評価
とれ
厚み
のび
転相
洗い流し
残り感
高級感
総合評価
香り嗜好性
嗜好性
摩擦感
MIU変化率 MMD変化率 MIU
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ひずみ[%]＝0.1
MMD
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G'[Pa]
G''[Pa]
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ひずみ[%]＝1000
tanδ
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G'[Pa]
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G''[Pa]
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tanδ
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（t-test **：p<0.01、*：0.01<p<0.05）
マッサージクリームの官能評価のシミュレーション
今回追加された評価
既知の評価
G’
G”
MMD
MIU
MIU
変化率
とれ 厚み 硬さ 伸び なめらかさ なじみ 転相 洗い流し 残り感 べたつき