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審査員からのワンポイントアドバイス

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審査員からのワンポイントアドバイス
審査員からのワンポイントアドバイス
「本当に売れそうか?」
、
「自分だったら買いそうか?」
、今回は特にこのポイントを重視したいと思います。
イノベー
ティブなコアアイデア、企画に内包されたストーリー性、ブランド世界観との親和性……、見るべきポイントはいく
つかあると思います。
でも、
このコンペは、
「売れそうか?」
、
やっぱりこれが一番大切なんだろうって思います。
審査
後の講評では違うことを言っているかもしれませんが、
今はそう思ってます。
がんばってください!
石田 琢二 氏
2001年ベイツ・読広入社、
06 年より現職。
「キリンフリー・ローンチキャンペーン」などを手掛ける。
ACC グランプリ(マーケティング・エフェクティブネス部門)、
JPM プランニング賞グランプリなど受賞。
アサツー ディ・ケイ 統合ソリューションセンター
コミュニケーション・プランニング本部
プランニングディレクター
改めてこの賞は素晴らしい賞だと思います。
いわゆるキャンペーンを考えようとか、人を動かす手法の手段を考え
ようとせずに、その商品を通じて実現するちょっと便利で幸せな生活や素敵な未来を考えることにアイデアのヒン
トが隠されている気がします。
ふさわしいインサイトの発見が一番大事ということですね。
今回も審査楽しみにし
ています。
吉柳 さおり 氏
コミュニケーションデザイナー。コミュニケーション領域における総合的な戦略 PR や PR 視点でのキャンペーンを手掛ける。
2011年より慶應義塾大学非常勤講師。ツイッター : @saorikiryu
プラチナム 代表取締役/
ベクトル 取締役
過去、出題社からのいくつものお買い上げ作品が出ているように、このアワードの極めてユニークな特徴は課題解
決に向かうガチなリアリティにあると思います。
また当然、ヒトやモノ、情報を動かしていくアイデアが求められる
訳なので、それに足るような、これなら確かに動くよね、という動機構造のシンプルさ、ワーディングやデザインも
含めたインターフェースの魅力付けが必要と思います。
今年も素晴らしい企画に出会えますように。
黒澤 高次 氏
博報堂 プロモーションビジネスユニット プ
ロモーション企画局 クリエイティブ・ディ
レクター/プロモーション企画推進部長
店頭・プロモーション・ウェブ領域をベースに、新事業開発・コラボレーション業務など幅広く従事。主なクライアントは移動通信、
飲料、食品、自動車、家電、小売、不動産など。08 年カンヌライオンショートリスト(サイバー部門)、
08 年 Webby Award Winner、
07
年ディスプレイデザイン奨励賞など受賞。
どの課題を選択するか。
ターゲットが自分に置き換えられる、
あるいはターゲットが身近で自分ごと化できるものを
選ぶのもいいですが、あえて普段は触れないような領域にチャレンジするのもいいかもしれません。
その場合、自分
とは違うターゲットとなる方たちと話をして、いろいろと引き出してみてください。
新たな発見があったり、きっと
楽しい時間とともに良い企画が生まれるかもしれませんよ。
児玉 昌彰 氏
ビール・飲料メーカーをはじめ、幅広い分野でコミュニケーション・プランナーとしてプランニング・実施に携わる。
JPM プランニング賞/金賞、
The MAA Globes Awards/Gold Finalist ほか受賞。
大広 コミュニケーションデザイン局
クロスコミュニケーショングループ部長
販促会議 企画コンペティションも回数を重ねてきた。
ニュートラル発想の企画を競い合う場としてとてもいいと
思う反面、受賞作の「型」
のようなモノができているんじゃないかと感じる。
その企画は本当に新しいか? チャレ
ンジできる場だからこそ、
既存の方法を捨て去って企画をつくってみてください。
1993 年博報堂入社。CC 局で企業 PR を担当、
『広告』編集長などを経て、
06 年博報堂ケトル設立。04 年に本屋大賞を立ち上げ現在 NPO
本屋大賞実行委員会理事。サントリー、
KDDI、
J-WAVE、旭化成ホームズ へーベルハウスなどのキャンペーンを担当。カルチャー誌『ケ
トル』やネットニュースの編集、書店「B&B」の経営も手掛ける。
嶋 浩一郎 氏
博報堂ケトル 代表取締役社長/
編集者・クリエイティブディレクター
第5回
企画コンペティション
コンペティションは自由自在に発想できる機会です。
思いっきり大きく拡げたアイデアを目指してみてはいかがでしょう?
一回、大きく拡げると、自分の癖や穴に気付いたりします。
仲間と「突飛の研究」
的なブレストも良いかもしれません。
販促
としての目標を、上限まで高めに設定したら、
かえって画期的な発想が出てくることもあったりします。
そうして、
いつも片手
では、
合目的性の検証をいたしましょう。
孫 生京 氏
1989 年電通入社、キャンペーンソリューション「デジモーション」の開発や、多くの広告主へネット・モバイル施策を提案し、実現。
現在、販促デジタル領域でイノベーションする「チーム・デジプロ」を率いる。
電通 プロモーション事業局
デジタルプロモーション部長
そもそもどういうマーケティングや営業上の「課題」
があり、
それをどのように解決するか? がこういう企画における「アイ
デア」
だと思います。
ただ、残念ながら奇をてらった「アイデア一発勝負」
なものがまだまだ多い。
各社のお題を見ながら、
「課題発見力」
をじっくり磨かない限りはいい企画は出てきません。
なので、単に面白いかどうかだけでなく、
「**という課
題を**というアイデアで解決する」
という企画をお待ちしております。
高広 伯彦 氏
スケダチ 代表取締役/コミュニケー
ションプランナー、マーケティングエン
ジン 代表取締役/共同創業者
博報堂、電通、
Google を経て独立。コミュニケーション・プランニングや事業開発のコンサルティングを手掛ける「スケダチ」と、イン
バウンドマーケティングを専門に行う「マーケティングエンジン」の両方で代表を務める。プランナーとしては東京インタラクティブ・
アド・アワードグランプリなどデジタル領域の広告賞を多数受賞。共著書『フェイスブックインパクト』、著書『次世代コミュニケー
ションプランニング』など。
これまで過去4回のグランプリや優秀作品に共通するのはハートウォーミングな企画が多数でした。
やはり、元来
人は感動することや、やさしい気持ちになることが好き、という誰もが持つインサイトを捉えた企画が有利ですね。
そのうえでブランドのプロポジションをしっかり捉えること。
つまり、ターゲントインサイトとブランドのプロポジ
ションの接点がしっかりした企画に仕上がったものが勝利しています。
もうひとつは一発で目を引く分かりやすさ
が大事です。
面白い企画を期待しています。
林 令一郎 氏
東急エージェンシー クリエイティブ・ソリューション本
部 クロスメディアソリューション局 局長/買場 ISC
研究所/東急エージェンシープロミックス 取締役
長年サントリー「ペプシ」の販促プランニングに携わる。ペプシマンのキャンペーンを大成功させ、一時はコーラの国内シェア 9(コカ・
コーラ):1(ペプシ)だったのを 4(コカ・コーラ):6(ペプシ)に逆転させた影の立役者。そのほか、
「アメリカンフットボールワールド
カップ日本大会」や「BLUEMAN in Tokyo 」、食品、化粧品、通信会社のキャンペーンディレクターを多数担当。
消費者をターゲットと考えるのではなく、
消費者をいっしょにキャンペーンを作っていくパートナーと考えること。
消費者が気持ちよくキャンペーンの一員を演じたくなる「舞台」を作れるかどうか。
そうした点に留意して課題に
挑んでください。
細川 直哉 氏
最近の主な仕事として、ルミネ有楽町オープン「Otona? 」キャンペーン、ロッテ ZEUS「Chewing VJ 」プロジェクト、
SHISEIDO THE
GINZA、
TDK「ロンドン・ピカデリーサーカスプロジェクト」など。受賞歴として、クリオ賞・アドフェスト・SPIKES ASIA(カンヌア
ジア)各グランプリ、ニューヨーク ADC GOLD、カンヌ SILVER ほか 100 を超える国内外の賞を受賞。アドフェスト、カンヌ、ニュー
ヨークフェスティバル審査員。一級建築士でもあり自ら空間デザインも手掛ける。
ドリル 取締役
エグゼクティブクリエーティブディレクター
第1回グランプリ受賞作のアイデアが漫画のストーリーに採用!
第1回でグランプリを受賞した作品「シークレット・メッセージ」
は、ティーンのコカ・コーラ飲用者・飲用頻度の
拡大につながるプロモーション提案として、日本コカ・コーラの課題に対して応募されたもの。
コカ・コーラのボト
ルに書かれたメッセージが、
飲み終わると現れるアイデアが、
漫画雑誌『別冊フレンド』
2013年5月号(講談社刊)
の漫画「きょうのキラ君」
で採用されました。
登場人物が気持ちを伝える方法としてストーリーに出てきます。
© みきもと凜 / 講談社 別冊フレンド
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