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Polycom® RSS™ 4000 システム

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Polycom® RSS™ 4000 システム
Polycom® RSS™ 4000 シス テム
ユーザガ イ ド
6.0.0 | May 2010 |3725-32870-003/A
商標情報
Polycom®、 Polycom のロ ゴデザイ ン、 Polycom 社製品の製品名お よびマー ク は、 Polycom, Inc. の商標お
よび (または) サービ スマー ク であ り 、 米国およびその他の国におけ る登録商標および (または) 慣
習法で認め ら れたマー ク です。
その他のすべての商標は、 それぞれの会社が所有 し ています。
特許情報
付随製品は、 ア メ リ カ および諸外国の 1 つ以上の特許権に よ っ て保護 さ れてい るか、 Polycom, Inc. に よ
る特許申請中 と し て保護 さ れています。
© 2010 Polycom, Inc. All rights reserved.
Polycom, Inc.
4750 Willow Road
Pleasanton, CA 94588-2708
USA
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Polycom, Inc. の書面に よ る許可を受けずに複製または転送する こ と を禁止 し ます。 法律に よ っ て、 他の
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当事者間で、 Polycom, Inc. は、 こ の製品に含まれる ソ フ ト ウ ェ アに関するすべての タ イ ト ル、 所有権、
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ています。 こ のため、 こ の ソ フ ト ウ ェ アは、 他の著作権があ る物件 ( 例 : 本または録音物 ) と 同様に取
り 扱 う 必要があ り ます。
こ のマニ ュ アルに含まれる情報の正確性を期すために、 あ ら ゆる努力を傾注 し ま し た。 Polycom, Inc. は
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る こ と があ り ます。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
目次
Polycom® RSS™ 4000 の概要················································ 1-1
はじめに ········································································ 1-1
ハードウェアの設置 ························································· 1-2
安全についてのご注意 ·················································· 1-2
開梱 ·········································································· 1-2
システムの設置 ··························································· 1-3
システムの初期設定 ························································· 1-4
設定前の準備 ······························································ 1-4
初期 IP アドレスの修正 ················································ 1-4
(オプション) ゲートキーパーの設定································· 1-7
ユーザインターフェイス···················································· 1-8
Web ユーザインターフェイス ········································ 1-8
TV ユーザインターフェイス ·········································· 1-8
基本操作 ·················································································· 2-1
Web ユーザインターフェイスの概要 ··································· 2-1
ユーザの権限 ······························································ 2-2
共通の操作 ································································· 2-2
録画の開始 ····································································· 2-3
録画ファイルの再生 ························································· 2-4
一般ユーザの設定 ····································································· 3-1
個人設定 ········································································ 3-1
Virtual Recording Room (VRR) ··········································· 3-2
VRR へのダイヤルインによる録画 ·································· 3-2
VRR の変更 ······························································· 3-3
アーカイブ ····································································· 3-4
アーカイブの閲覧 ························································ 3-4
アーカイブの再生とダウンロード ···································· 3-5
アーカイブの変更 ························································ 3-6
ライブストリーミング ······················································ 3-7
ライブストリーミングの開始 ·········································· 3-8
i
目次
ライブストリーミング情報の閲覧 ···································· 3-8
ライブ ストリーミング ビデオの閲覧 ······························ 3-8
管理者設定 ··············································································· 4-1
録画テンプレート ···························································· 4-1
テンプレート情報の表示················································ 4-1
テンプレートの定義 ····················································· 4-2
テンプレートの管理 ····················································· 4-3
Virtual Recording Room (VRR) ··········································· 4-4
VRR の定義 ······························································· 4-4
VRR ダイヤルによる録画の開始 ····································· 4-6
VRR の管理 ······························································· 4-6
チャネル ········································································ 4-6
録画設定 ········································································ 4-7
アーカイブとライブストリーミング ····································· 4-8
ライブストリーミングのリソースの使用 ··························· 4-8
ネットワークサービス ···················································· 4-10
IP 設定 ···································································· 4-10
ゲートキーパー ························································· 4-11
QoS ········································································ 4-11
ユーザ管理 ··································································· 4-13
ユーザ ····································································· 4-13
ユーザの閲覧 ···························································· 4-13
新規ユーザの追加 ······················································ 4-14
ユーザの管理 ···························································· 4-15
グループ ·································································· 4-16
新規グループの作成 ··················································· 4-16
グループの管理 ························································· 4-17
サービス設定 ································································ 4-17
Active Directory ························································ 4-17
カレンダー構成 ························································· 4-18
システムのモニタリング·················································· 4-20
ダッシュボード ························································· 4-20
システムログ ···························································· 4-22
ディスク警告 ···························································· 4-23
ii
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
システムセキュリティ ···················································· 4-23
認証設定 ·································································· 4-23
ポート ····································································· 4-24
セキュリティポリシー ················································ 4-25
システムの管理 ····························································· 4-27
システム構成のバックアップと復元 ······························· 4-27
ユーザデータのバックアップと復元 ······························· 4-28
システムのアップグレード ··········································· 4-30
製品のアクティベーション ··········································· 4-32
UI のカスタマイズ····················································· 4-33
システム時刻 ···························································· 4-35
再起動とシャットダウン·············································· 4-36
ファクトリーデフォルト設定の復元 ······························· 4-36
TV ユーザインターフェイスの操作 ··············································· 5-1
[メインメニュー] ページの概要 ·········································· 5-1
録画の開始 ····································································· 5-3
アーカイブの閲覧 ···························································· 5-3
付録 A – Telnet/Terminal のコマンド········································· 6-1
HyperTerminal パラメータ ··············································· 6-1
ログイン ········································································ 6-1
コマンドの概要 ······························································· 6-2
付録 B – 規制に関する情報 ······················································ 7-1
iii
Polycom ソリューション サポート サービス
Polycom インプリメンテーションサービスおよびPolycom サポートサービス
は、Polycom ソリューションを構成する Polycom 製品にのみ対応しています。
Polycom がサポートし、Polycom ソリューションとのインテグレーションの
対象となっているサードパーティのUnified Comunications (UC) システムに対
しては、Polycom Global Services および Polycom 認定パートナーから別途に
提供される付加サービスがあります。この付加サービスは、カスタマーが UC シ
ステムの環境における Polycom ビジュアル コミュニケーションの設計、導入、
最適化、管理などを成功裏に実現するために有益なサービスです。Polycom
Conferencing for Microsoft Outlook および Microsoft Office Communications
Server とのインテグレーションには、Microsoft インテグレーションのためのプ
ロフェショナルサービスが必要となります。これらの詳細については、下記のサ
イトをご参照くださ
い。 http://www.polycom.com/services/professional_services/index.html
1
Polycom® RSS™ 4000 の概要
はじめに
Polycom® RSS™ 4000 録画ストリーミングサーバは、必要に応じて、録画、
ライブストリーミング、ストリームメディア処理、マルチメディアのアー
カイブを簡単に行うことのできる Web サーバです。H.239 データコンテンツ
を含むシングルポイントおよびマルチポイントのビデオ会議の録画をサポー
トしています。1080P までの録画とアーカイブおよび 720P までのライブス
トリーミングが可能です。
Polycom® RSS™ 4000 Version 6.0 は、以下のような機能を有します。
•
同時に最大 15 までのビデオ会議のビデオ、音声、コンテンツを録画
することができます。
•
最大 1920×1080 (1080p) の解像度および 4 Mbps の帯域幅で録画するこ
とができます。
•
Windows Media Player を使用したライブストリーミングで、1 つの
ビデオ会議のストリーミングに対して、同時に 2 つまでの異なる帯域幅
をサポートします。
•
録画および再生権限の管理のベースとして、Virtual Recording Room
(VRR) を使用します。ユーザは、自分専用の録画用および再生用の VRR
を持つことができます。
•
さまざまな録画方法を提供します。エンドポイント、MCU、Web ユー
ザインターフェイスから録画を開始することができます。
•
Polycom HD シリーズのエンドポイントおよび Polycom RMX/MGC
会議プラットフォームとの統合をサポートし、録画、ライブストリー
ミング、再生を手動操作または自動で実行することができます。
•
Polycom Video Media Center™ (VMC) 1000 V2.0 との統合をサポート
しているため、よりパワフルなストリームメディア管理を行うことがで
きます。
•
Exchange サーバとの統合をサポートしているため、Outlook を使用して
会議をスケジュールした場合、Polycom のビデオ会議システムと連動
して、録画とライブストリーミングを実行することができます。
•
録画アーカイブとして複数のフォーマットをサポートしているため、
H.323 対応のエンドポイント、Web ユーザインターフェイス、あるいは
iPhone や iPod などの MP4 対応プレーヤーを使用して、さまざまな
方法でアーカイブをを閲覧することができます。
•
SSL 認証による暗号化をサポートしているため、Web コミュニケー
ションにおけるデータのセキュリティが確保されます。
1-1
第 1 章 - Polycom® RSS™ 4000 の概要
図 1-1 ビデオ会議ネットワークにおける Polycom® RSS™ 4000 のアプリケーション
ハードウェアユニットの設置
安全についてのご注意
システムを安全にご使用いただくため、以下のルールをお守りください。
•
Polycom® RSS™ 4000 ユニットの周辺をきれいに整頓し、換気の良い状
態に保ちます。
•
Polycom® RSS™ 4000 ユニットが搭載されるラックを、アース付き電源
コンセントに近い適切な場所に設置します。
•
電源サージおよび電圧ノイズから Polycom® RSS™ 4000 ユニットを保
護し、停電時にも動作が続行できるよう、無停電電源装置 (UPS) を使用
します。
開梱
開梱するには:
1
外箱に異常がないか確認します。
2
外箱を開け、内容を確認します。同梱品は、以下のとおりです。
― Polycom® RSS™ 4000 サーバユニット 1 台
― 電源ケーブル 2 本
― RJ-45 ネットワークケーブル 2 本
― DB9 シリアル ポート ケーブル 1 本
― CD 1 枚
― ライセンスおよびユーザ登録カード
3
すべての同梱品を外箱から取り出して、異常がないか確認します。
同梱品に損傷があった場合は、お買い求めの販売代理店にご連絡ください。なお、
Polycom では、本製品の輸送時の損傷についての責任は負いかねますのでご了承くだ
さい。
1-2
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
システムの設置
1
床面が安定した平らな場所に Polycom® RSS™ 4000 ユニットを設置し
ます。
2
Polycom® RSS™ 4000 ユニットには 2 つの電源装置が内蔵されており、
2 本の電源コードが付属しています。2 本の電源コードを、ユニットの
背面にある電源コネクタに差し込み、電源プラグを適切な定格の電源コ
ンセントに差し込みます。
ユニットの背面にある LAN1 ポートにLAN ケーブルを接続します。
3
LAN2 ポートは、将来拡張用のため使用できません。
4
電源スイッチをオンにします。
図 1-2 電源コードと LAN ケーブルの接続
電源の遮断について:
•
システムを電源から完全に遮断するためには、2 本の電源コードを引き抜く必要があ
ります。
•
どちらか一方の電源コードが差し込まれたままですと、システムは通電され続け
ます。
1-3
第 1 章 - Polycom® RSS™ 4000 の概要
システムの初期設定
設定前の準備
ネットワーク情報の取得
ローカルネットワーク上に Polycom® RSS™ 4000 を設定するには、初期設
定の前にネットワーク管理者から以下の情報を取得します。
•
Polycom® RSS™ 4000 に割り当てる IP アドレス、サブネットマスク、
デフォルトゲートウェイの IP アドレス
•
(オプション) DNS サーバのアドレス。工場出荷時には、デフォルトの
DNS サーバアドレスとして、208.67.222.222 および 208.67.220.220 が予
め設定されています。
•
(オプション) ゲートキーパーの IP アドレス、Polycom® RSS™ 4000 に
割り当てる H.323 Prefix および E.164
製品アクティベーションキーの取得
Polycom® RSS™ 4000 を使用する前に、システムをアクティベートする必要
があります。製品アクティベーションキーを取得するには、以下の手順を実
行します。電源をオンにして Polycom® RSS™ 4000 に初めてログインする
と、[製品のアクティベーション] ページが表示され、製品アクティベーショ
ンキーの入力を要求されます。
1
Web サイトのアドレス http://portal.polycom.com をブラウザのアド
レスバーに入力して、Polycom Resource Center のログインページに移
動します。
2
ログインボックスに電子メールアドレスとパスワードを入力し、[Login]
をクリックします。はじめてのユーザは、[Register for An Account] リ
ンクをクリックして登録します。
3
ログイン後、ページ上部のナビゲーションバーで [Service & Support] >
[License and Product Activation] > [Activation/Upgrade] の順にクリッ
クします。
4
システム画面上の指示にしたがって、システムの[ライセンス番号]と[シ
リアル番号]を入力します。(システムのライセンス番号とシリアル番号
は、Polycom® RSS™ 4000 デバイスに付属のドキュメントに記載されて
います。)
5
[Activate] ボタンをクリックし、ページに表示されるアクティベーショ
ンキーを記録します。
初期 IP アドレスの変更
システムの出荷時のデフォルト IP アドレスは、以下のとおりです。
IP アドレス: 192.168.1.254
サブネットマスク: 255.255.255.0
ゲートウェイ: 192.168.1.1
システムの初期 IP アドレスを変更する方法には、以下の 2 つの方法があり
ます。
1-4
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
•
Web のインターフェイス経由(推奨)
•
RS232 コンソールまたは Telnet 経由
Web インターフェイス経由で IP アドレスを変更するには:
1
PC を Polycom® RSS™ 4000 の LAN1 ポートにクロスケーブルで接
続するか、PC と Polycom® RSS™ 4000 を同じ LAN スイッチに接続
します。
2
PC の IP アドレスを Polycom® RSS™ 4000 と同じネットワークセグ
メントになるよう設定します。
3
PC の Web ブラウザを起動して、アドレスバーに https://<システム IP
アドレス> を入力し、Enter キーを押します。
Polycom® RSS™ 4000 に内蔵されている Web サーバの証明書は、デフォルトでは信頼
されていないため、クライアント端末との間で HTTPS プロトコルを使用して SSL セキュア
コネクションを設定します。
•
ブラウザとして Internet Explorer を使用している場合、Web サイトのセキュリティ証
明書に問題があるというメッセージが表示されます。[このサイトの閲覧を続行する (推
奨されません)。] を選択して [Login] ページに進みます。
•
Firefox ブラウザを使用している場合、接続が信頼されていないというメッセージが表
示されます。ページの説明に従い、接続中のサイトを「セキュリティ例外」に追加して、
[Login] ページに進みます。
認証局により発行されたセキュリティ証明書をシステムにインストールした後は、この警告を
再度受信することはありません。「認証設定」の項をご参照ください。
4
(オプション) ページ右上の [言語の選択] リストで Web インターフェ
イスの言語を選択します。
5
[ログイン] ページで管理者のユーザ名とパスワードを入力した後、[ログ
イン] ボタンをクリックします。
デフォルトのユーザ名とパスワードは、ともに admin です。
6
はじめてログインした場合は、[製品のアクティベーション] ページが表
示されます。アクティベーションキーを [アクティベーションキー] ボッ
クスに入力し、[更新] をクリックします。
システムがアクティベートされていない場合、Web インターフェイスは使用できますが、接
続、録画、ライブストリーミング、ビデオ再生などのシステム操作は実行できませ
ん。
7
システムを再起動するよう求めるメッセージが表示されたら、[いいえ]
を選択して IP アドレスの設定に進みます。
8
[システム構成] > [IP 設定] の順にクリックして、[IP 設定] ページを表
示させます。以下のパラメータを設定します。
1-5
第 1 章 - Polycom® RSS™ 4000 の概要
表 1-1 IP 設定パラメータの説明
パラメータ
IP アドレスの自動取得
(DHCP)
説明
DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) サーバを使
用するようにネットワークを構成している場合は、このオプショ
ンを選択して IP アドレスを自動的に取得します。
メモ: DHCP サーバで割り当てられる IP アドレスは時間が
たつと変更される可能性があるため、このオプションは推奨さ
れません。
以 下 の IP アド レス を
使用
このオプションを選択して静的 IP アドレスを使用します。IP
アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ IP アドレスを手動で
入力する必要があります。
DNS サーバーアドレス
の自動取得
[DHCP] オプションと組み合わせて使用します。[IP アドレス
の自動取得 (DHCP)] オプションを選択した場合、DNS サー
バのアドレスはネットワーク内の DHCP サーバから自動的
に取得されます。
以下の DNS サーバア
ドレスを使用
[DNS サーバアドレスの自動取得] オプションを選択しない場
合は、システムがドメイン名の解決に使用する優先 DNS
サーバ/代替 DNS サーバの IP アドレスを、ここに入力する
必要があります。
NAT のパブリック (WAN)
アドレス
システムの NAT (Network Address Translation) 機能を使
用すると、送信前にプライベートネットワークの IP アドレスが
パブリックネットワークの IP アドレスに変換されます。NAT
を有効にするには、このチェックボックスをオンにしてから、公
開するパブリックネットワークの IP アドレスを入力します。
LAN 速度
LAN ポートの速度/デュプレックスモードを設定します。
10M/100M 全二重または半二重モード、1000M ネットワーク
モードをサポートします。自動ネゴシエーションを使用するに
は、[自動] を選択します。
メモ: LAN ポートの速度を設定する際には、スイッチのリンク
速度がシステムのポートのリンク速度と一致していることを
ネットワーク管理者に確認します。
9
[更新] をクリックすると、設定を適用するためにシステムを再起動する
かどうか確認するダイアログボックスが表示されます。
RS-232 コンソールまたは Telnet 経由で IP アドレスを変更するには:
1
PC を Polycom® RSS™ 4000 の RS232 ポートにシリアルケーブルで
接続し、コンソールポート(115200、8 ビット)をアクティブにします。
2
コンソールポートにログインした後、デフォルトのパスワード
POLYCOM を入力してシステムにアクセスします。
3
プロンプト "#" の後に "?" または "help" と入力すると、使用可能なコ
マンドの情報が表示されます。
以下の形式のコマンドを使用して、IP アドレスを変更します。
4
set lan1 ip {dhcp | static <ip> netmask <mask> gw <gateway>}
1-6
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
たとえば、LAN1 ポートの IP アドレスを 172.21.103.29、サブネットマ
スクを 255.255.255.0、ゲートウェイアドレスを 172.21.103.254 に設定す
るには、コマンドを以下のように入力します。
•
Telnet 接続の場合にも、上記と同じ手順が適用されます。
•
一度にアクティブにできるのは、ひとつのコンソールセッションだけです。(Telnet ま
たは RS232 のどちらか一方)
(オプション) ゲートキーパーの設定
ネットワーク上にゲートキーパーが設置されている場合、接続を簡単にする
ために、Polycom® RSS™ 4000 をゲートキーパーに登録します。
システムをゲートキーパーに登録するには:
1
Web 設定インターフェイスで [システム構成] > [シグナリング設定] >
[ゲートキーパー] の順にクリックします。
2
ゲートキーパーのページで以下のパラメータを設定します。
表 1-2 ゲートキーパーのパラメータの説明
パラメータ
説明
ゲートキーパーに登録
システムをゲートキーパーに登録するかどうか指定します。以
下のパラメータを設定する場合は、このオプションを選択する
必要があります。
プライマリ ゲートキー
パ ー ( 代替 ゲ ー トキ ー
パー)
システムがプライマリゲートキーパー(代替ゲートキーパー)に
登録されているかどうかを示します。
ゲートキーパー IP アド
レス
プライマリゲートキーパー(代替ゲートキーパー)の IP アドレ
スを指定します。
ゲートキーパーポート
プライマリゲートキーパー(代替ゲートキーパー)のポート番号
を指定します。
システムプリフィックス/
E164
システム用の E.164 を設定します。
システム H.323 エイリ
アス
システム用の H.323 エイリアスを設定します。
3
[更新] をクリックすると、設定を適用するためにシステムを再起動する
かどうか確認するダイアログボックスが表示されます。
1-7
第 1 章 - Polycom® RSS™ 4000 の概要
ユーザインターフェイス
Polycom® RSS™ 4000 は、2 種類のユーザインターフェイスを備えています。
PC 上の Web ユーザインターフェイスとエンドポイント上の TV ユーザイ
ンターフェイスです。
Web ユーザインターフェイス
システムは、Web ベースのユーザフレンドリな操作インターフェイスを備え
ています。
PC 上でブラウザから Polycom® RSS™ 4000 の Web クライアン
トプログラムにアクセスするだけで、録画パラメータの設定、録画や再生の
操作、システムのモニタリングや維持管理などを容易に実行することができ
ます。
TV ユーザインターフェイス
TV ユーザインターフェイス (TV UI) は、エンドポイントの画面上にメ
ニュー形式で表示されるオンスクリーンインターフェイスです。リモコンを
使用して、エンドポイントの画面上のメニューを操作することにより、録画
と再生の動作を実行することができます。
1-8
2
基本操作
Web ユーザインターフェイスの概要
PC で Web ブラウザを起動して、アドレスバーに https://<システム IP ア
ドレス> を入力し、Enter キーを押します。Polycom® RSS™ 4000 の [ログ
イン] ページでユーザ名とパスワードを入力した後、[ログイン] ボタンをク
リックします。デフォルトのユーザ名とパスワードは、ともに admin です。
Web ユーザインターフェイス (Web UI) は、基本的に以下の 4 つの部分で
構成されています。
•
メニューバー: シ ステムの構 成に必要なす べての機能グ ループのメ
ニューアイテムが並んでいます。これらのメニューアイテムから特定の
機能を選択して、対応する設定ページに移動することができます。
•
ページ制御グループ: 以下のような Web ページ制御を行うことができ
ます。
―
―
―
•
: ログオンユーザに関する情報を閲覧したり、Web ページの表示
フォントサイズを設定することができます。
: Web 設定ページを終了します。
: このボタンをクリックすると、システムの Web 設定ページが
ロックされます。ロック後に、Web 設定ページの閲覧や操作を行う
には、パスワードを入力してロックを解除する必要があります。
ナビゲーション/オペレーションバー: 使用できるメニューアイテムに
対応する機能ページグループへのリンクが並んでいます。
•
リスト/設定領域: アイテムリスト、詳細パラメータ、設定アイテムなど
が表示されます。
Web UI の表示内容は、ログオンしているユーザの権限レベルにより異なり
ます。下図は、ログオン中の管理者に表示される Web UI 画面です。
メニューバー
ページ制御グループ
ナビゲーション/
オペレーション
バー
リスト/設定領域
図 2-1 Polycom® RSS™ 4000 の Web UI 画面
2-1
第 2 章 - 基本操作
ユーザの権限
Web UI には、管理者またはユーザとしてログインすることができます。
下表は、Web UI にログイン後に、管理者とユーザに与えられるユーザの権
限を示したものです。
表 2-1 Web UI のユーザ権限の説明
ユーザ
アクセス可能な
情報
操作権限

個人設定

所有する VRR

所有する VRR または許可さ
れた VRR で録画されたアー
カイブとライブストリーミング

許可されたアーカイブ
閲覧、編集
管理者
すべての Web ページ
閲覧、編集、削除
Polycom® RSS™ 4000 の Web UI には、同時に 200 ユーザまでのログインが可能
です。
共通の操作
リストのソート、検索、更新
Web UI のすべてのアイテムリスト (たとえば VRR リスト、アーカイブリ
スト、ユーザリストなど) には、ユーザが特定のアイテムの検索、ページ間
の移動、ページの更新などを行うための共通形式の検索バーがあります。
すべてのリストはパラメータのプロパティでソートすることができます。
リストで目的のアイテムを検索するには:
 検索するアイテムのフルネームまたはキーワードを、リスト上部の [XX
の検索] フィールドに入力して、
をクリックします。
•
キーワード検索では、大文字と小文字が区別されます。
•
検索完了後に、すべてのアイテムを表示したリストに戻るには、[XXの検索.] フィール
ドのすべての文字を消去して
をクリックします。
リストをソートするには:
 ヘッダーに表示されたプロパティに基づいてリストを昇順にソートする
には、列ヘッダーをクリックします。
三角形のアイコンをクリックするとリストが降順にソートされます。
リストを更新するには:
 リスト上部の
ボタンをクリックします。
2-2
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
ペインのサイズの変更
マウスポインタをペインの境界線に移動します。ポインタが
に変わった
ら、マウスの左ボタンを押しながら境界をドラッグして、ペインの幅を変更
します。
Windows の標準機能による複数アイテムの選択
複数のリストアイテムを同時に追加または削除するには、Ctrl キーを押しな
がら対象を選択するか、Shift キーを押しながら対象を選択します。
録画の開始
以下のいずれかの方法によって、Polycom® RSS™ 4000 システムで録画を開
始することができます。
•
Polycom® RSS™ 4000 Web UI からエンドポイントに接続して録画を開
始する (管理者向けのみ)。
•
エンドポイントのリモコンで Polycom® RSS™ 4000 システムに接続して、
録画を開始する。
MCU から Polycom® RSS™ 4000 システムに接続して、
録画を開始する。
Polycom RMX シリーズの会議プラットフォームにレコーディングリン
ク機能が設定されており、プラットフォームが Polycom® RSS™ 4000 シ
ステムと統合されている場合、MCU 経由でマルチポイント会議が行わ
れると Polycom® RSS™ 4000 システムが自動的に呼び出され、会議が録
画されます。MCU のレコーディングリンク機能の詳細については、
MCU に同梱されているユーザマニュアルをご参照ください。
ここでは主に Polycom® RSS™ 4000 システムの Web UI とエンドポイント
から録画を開始する方法について説明します。
•
Web UI から録画を開始するには (管理者向けのみ):
1
Web ブラウザのアドレスバーにPolycom® RSS™ 4000 システムの IP
アドレスを入力して、Web UI にアクセスします。
2
[ログイン] ページでユーザ名とパスワードを入力し、システムにログイ
ンします。デフォルトのユーザ名とパスワードは、ともに admin です。
3
[管理] > [ダッシュボード] の順にクリックし、Web ホームページの
[ダッシュボード ] ページで [シグナリング接続] 領域にある [ダイヤル
アウトして録画] ボタンをクリックします。
4
開いたダイアログボックスで以下のパラメータを設定します。
表 2-2 Web UI からのダイヤルアウト録画 - パラメータの説明
パラメータ
説明
アドレスタイプ
録画を開始するエンドポイントに接続するアドレスタイプを選択
します。IP アドレス、E.164、H.323 ID のいずれかです。
アドレス
アドレスタイプのアイテムの設定に対応した、エンドポイントの
アドレスを入力します。
2-3
第 2 章 - 基本操作
パラメータ
説明
VRR 名
[選択] ボタンをクリックして、録画に使用する Virtual Recording
Room (VRR) を選択します。デフォルトの内蔵 VRR を使用
することもできます。VRR は録画の基本となるものであり、録
画ポリシーを決定します。VRR の詳細については、「Virtual
Recording Room (VRR)」の項をご参照ください。
5
[OK] ボタンをクリックして、録画対象のエンドポイントへの通話を発
信します。
VRR の [すぐに録画] 機能をオンにしている場合、Polycom® RSS™ 4000 シ
ステムとエンドポイントとの間の接続が確立されるとすぐに録画が始まりま
す。録画中の接続情報と録画の一時停止、停止ボタン
が [シグナリ
ング接続] 領域に表示されます。録画が開始されていない場合は、[録画の開
始] ボタン
が表示されます。これをクリックして録画を開始することが
できます。
Polycom® RSS™ 4000 システムにダイヤルインして録画を開始するには:
1
リモコンで Polycom® RSS™ 4000 の E.164 プリフィックスをエンドポ
イントに入力し、Polycom® RSS™ 4000 を直接呼び出して接続します。
システムまたはエンドポイントがゲートキーパーに登録されていない場
合、システムの IP アドレスを直接呼び出して接続します。
2
Polycom® RSS™ 4000 との接続が正常に確立すると、エンドポイントの
画面に Polycom® RSS™ 4000 の画面メニューが表示されます。リモコ
ンで [録画メニュー] > [録画の開始] を選択して、録画を開始します。
録画中は、録画アイコン
が点滅表示されます。メニュー画面で、録
画の一時停止/再開、録画の終了、録画のキャンセルの操作を行うことが
できます。「録画の開始」の項をご参照ください。
Polycom® RSS™ 4000 システムの IP アドレスまたは E.164 プリフィック
スを使用した通話で録画を実行した場合、デフォルトの録画パラメータが使
用されます。ダイヤルインする番号に VRR 番号を追加し、定義済みの VRR
を直接指定して録画を実行することもできます。詳細については、
「VRR へ
のダイヤルインによる録画」の項をご参照ください。
録画ファイルの再生
Polycom® RSS™ 4000 に保存した録画ファイルを再生するには、以下のいず
れか 1 つの方法を選択します。
•
Polycom® RSS™ 4000 の Web UI から再生する。
•
Polycom® RSS™ 4000 の TV UI から再生する。
詳細については、「アーカイブの閲覧」の項をご参照ください。
Web UI で再生するには:
1
Web ブラウザのアドレスバーに Polycom® RSS™ 4000 システムの IP
アドレスを入力して、Web UI にアクセスします。
2
2-4
[ログイン] ページでユーザ名とパスワードを入力し、システムにログイ
ンします。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
3
Web UI の上部にある [メディア] > [アーカイブ] を選択して、アーカイ
ブのページにアクセスします。
4
アーカイブリストで再生するアーカイブを選択し、右側の [アーカイブ
の詳細] ペインにある再生ボタン
をクリックして、ファイルを再
生します。右側の [アーカイブファイル] ペインにある再生ボタン
をクリックして、ファイルを再生することもできます。
2-5
3
一般ユーザの設定
この章では、主として、Polycom® RSS™ 4000 システムへのログイン後に一
般ユーザが設定する必要のある Web 設定について説明します。管理者ユー
ザについては、
「管理者設定」の項をご参照ください。
管理者が割り当てたユーザ名とパスワードを使用して、はじめてシステムに
ログインすると、[パスワードの変更] ボックスが表示され、パスワードを変
更するよう求められます。要件を満たすパスワードを設定すると、システム
にログインできるようになります。システムにログインすると、以下の操作
を実行することができます。
•
個人設定の変更(「個人設定」の項をご参照ください。)
•
ユーザの専用 Virtual Recording Room (VRR) の閲覧と変更(「Virtual
Recording Room (VRR)」の項をご参照ください。)
•
ユーザの専用 VRR で録画したビデオおよび許可されたアーカイブの再
生とダウンロード、録画ファイルのプロパティの変更(「アーカイブ」
の項をご参照ください。)
•
ユーザの専用 VRR で実行されるライブストリーミングおよび許可され
たライブストリーミングの閲覧(「ライブストリーミング」の項をご参
照ください。)
個人設定
[個人設定] ページで、自分のアカウント情報の設定と、自分のパスワードの
変更を行うことができます。
ページの最上部にあるメニューバーで [個人設定] > [個人設定] の順にク
リックして、[個人設定] ページを開きます。
個人設定を変更するには:
1
以下のパラメータを設定することができます。
表 3-1 個人設定パラメータの説明
パラメータ
説明
フルネーム
フルネームを指定します。
電子メール
電子メールアドレスを指定します。VRR の電子メール通知機能が
有効な場合、録画ファイルのフォーマット変換が終了したときに、こ
の電子メールアドレスで電子メール通知を受信することができます。
説明
関連するその他の情報を指定します。
2
[更新] をクリックして、これらの設定を適用します。
3-1
第 3 章 – 一般ユーザの設定
パスワードを変更するには:
1
ページ左側の [操作] 領域で [パスワードの変更] をクリックします。
2
表示される [パスワードの変更] ボックスで、[古いパスワード]、[新しい
パスワード]、[パスワードの確認] に入力し、[OK] をクリックします。
成功した場合、「パスワードは正常に変更されました。
」というメッセージが
表示されます。そうでない場合は、指示に従って適切なパスワードを設定す
る必要があります。
パスワードを変更できるのは、Polycom® RSS™ 4000 システムで作成されたローカル
ユーザのみです。Active Directory サーバのユーザは、この機能を使用することはでき
ません。
Virtual Recording Room (VRR)
Virtual Recording Room (VRR) により、すべての録画のベースであるさまざ
まな録画関連パラメータが定義されます。システムでの新規ユーザ作成中に、
そのユーザが所有する VRR が自動的に生成されます。VRR は数字列で指定
され、VRR 番号をダイヤルイン番号につけ加えることで、ユーザ専用の VRR
を直接ダイヤルして録画を開始することができます。
ページの最上部にあるメニューバーで [VRR] > [VRR] の順にクリックして、
[VRR] ページを開きます。このページでは、VRR の名前、所有者、チャネ
ル、使用中のテンプレートなど、ユーザの専用 VRR の情報を閲覧すること
ができます。
リスト上で、これらの VRR の検索、ソート、更新を行うことができます。
個別の手順については、
「リストのソート、検索、更新」の項をご参照ください。
VRR へのダイヤルインによる録画
エンドポイントまたは MCU が、Polycom® RSS™ 4000 システムの IP ア
ドレスまたは E.164 プリフィックスで直接ダイヤルして接続した場合、デ
フォルトの VRR パラメータを使用して録画が実行されます。VRR 番号をダ
イヤルイン番号につけ加えることで、VRR で定義された録画パラメータを使
用して録画を直接開始することができます。
エンドポイントのリモコンで VRR をダイヤルするには:
3-2
•
Polycom® RSS™ 4000 とエンドポイントの両方がゲートキーパーに登録さ
れている場合、ダイヤルイン番号は [RSS の E.164 プリフィックス] [VRR
番号] です。
たとえば、Polycom® RSS™ 4000 の E.164 プリフィックスが 1234、VRR
番号が 1000 の場合、「12341000」とダイヤルします。
•
ネットワークがゲートキーパーなしで構成されている場合、ダイヤルイ
ン番号は [RSS の IP アドレス]##[VRR 番号] です。
たとえば、Polycom® RSS™ 4000 の IP アドレスが 172.21.110.2、VRR
番号が 1000 の場合、「172.21.110.2##1000」とダイヤルします。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
VRR の変更
ユーザの専用 VRR のパラメータは、そのいくつかを変更することができま
す。
既存の VRR を変更するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [VRR] > [VRR] の順にクリックします。
2
変更する VRR をダブルクリックするか、クリックしてページ左側の
[操作] 領域で [編集] をクリックします。
3
以下のパラメータを変更することができます。
表 3-2 VRR パラメータの説明
パラメータ
説明
名前
この VRR を一意に識別できる名前を指定します。システムが生
成したデフォルト名を使用することもできます。
VRR 番号
この VRR を識別できる番号を指定します。Polycom® RSS™
4000 システムにダイヤルする際に VRR 番号を付加することで、
録画する VRR に直接ダイヤルすることもできます。入力する番号
は一意かつ 4 ~ 8 桁でなければなりません。
所有者
VRR の所有者。変更することははできません。
チャネル
VRR のチャネル。チャネルの詳細を閲覧するには、[閲覧] ボタン
をクリックします。変更はできません。
テンプレート
VRR の使用するテンプレート。基本的な録画リンクパラメータを定
義します。テンプレートの詳細を閲覧するには、[閲覧] ボタンをク
リックします。変更はできません。
再生用 PIN コード
が有効
PIN コードによるアーカイブの保護を有効にするかどうか指定しま
す。PIN コードを設定した場合、エンドポイントでアーカイブを再生
するには正しい PIN コードを入力する必要があります。このオプ
ションを選択した後、[PIN コード] に 4 ~ 8 桁の PIN コードを入
力します。
メモ: このオプションは Web UI での再生時には適用されません。
すぐに録画
このオプションをオンにした場合、VRR に接続するとすぐに録画が
開始されます。オフにした場合、エンドポイントのインターフェイスに
より手動で録画を開始する必要があります。
電子メール通知
このオプションをオンにした場合、VRR 録画ビデオのフォーマット
変換が完了し、閲覧できる状態になると、VRR 所有者に電子メー
ルメッセージが送付されます。
デフ ォル ト録 画の
説明
必要に応じてその他の VRR 情報を入力して、多くの VRR があ
る場合の識別と分類管理を容易にすることができます。
3-3
第 3 章 - 一般ユーザの設定
(オプション) [許可されたユーザ/グループ] タブをクリックして、VRR
の許可リストを設定します。許可リストに定義されたユーザとグループ
は、VRR で録画されたファイルまたはライブストリーミングの閲覧や変
更を行うことができます。
4
ページには 2 つのリストが表示されます。上のリストは、システムで作
成されたすべてのローカルユーザが表示された選択リストです。ページ
最上部のドロップダウンリストをクリックして、グループリストに切り
替えることができます。
下のリストは、許可リストです。この許可リストには、デフォルトで、
All-User グループ (All_Users) と VRR の所有者が含まれます。
5
選択リストで許可するアイテムをダブルクリックするか、アイテムをク
リックして [追加] ボタンをクリックし、許可リストに追加します。新し
く追加されたアイテムが許可リストに表示され、選択リスト上の追加済
みアイテムには
アイコンが表示されます。
― 許可リストからアイテムを削除するには、アイテムをダブルクリック
するか、アイテムをクリックして [削除] ボタンをクリックします。
― ユーザに編集を許可するには、許可リスト上で、対象のユーザに
チェックマーク
を付けます。
追加操作と削除操作では、Windows の標準機能による複数アイテム選択
の操作がサポートされています。
6
[OK] をクリックして、VRR の変更を完了します。
アーカイブ
Polycom® RSS™ 4000 システムで録画されたすべてのファイルは、[アーカイ
ブ] ページに保存されます。保存されたアーカイブのうち、一般ユーザが閲
覧できるのは、以下のタイプのアーカイブのみです。
•
ユーザの専用 VRR で録画されたファイル
•
ユーザが許可リストに追加された VRR で録画されたファイル
•
ユーザが許可リストに追加された録画ファイル
アーカイブの閲覧
ページ最上部のメニューバーで [メディア] > [アーカイブ] の順にクリック
し、[アーカイブ] ページを表示させます。
[アーカイブ] ページには、名前、所有者、使用する VRR 番号、作成時間、
ファイルサイズ、変換ステータスを含む各アーカイブのサマリーが表示され
ます。アーカイブをクリックして、ページ右側の [アーカイブの詳細] 領域
でアーカイブの詳細を以下のように表示させることもできます。
表 3-3 アーカイブの詳細パラメータの説明
3-4
パラメータ
説明
名前
アーカイブの名前
時間
アーカイブの録画時間数
ビデオタイプ
アーカイブで使用されているビデオプロトコル
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
パラメータ
説明
音声タイプ
アーカイブで使用されている音声プロトコル
コンテンツタイプ
H.239 デュアルストリーム録画の有無
説明
その他の情報の表示
再生用 URL
再生するアーカイブの URL をクリップボードにコピーすることがで
きます。2 種類の異なる帯域幅で録画されたアーカイブの場合、
[コピー] をクリックすると 2 つの URL がコピーされます。
リスト上で、アーカイブのソート、検索、更新を行うことができます。個別
の手順については、「リストのソート、検索、更新」の項をご参照ください。
アーカイブの再生とダウンロード
Polycom® RSS™ 4000 システムは、録画されたビデオを、以下の 3 つの再
生方式のそれぞれに対応した 3 つの別々のフォーマットにして保存するこ
とができます。
•
Raw: 生データのビット列です。エンドポイントで H.323 再生を実行し
たり、ダウンロードしてデータの解析を行うことができます。
•
WMV: Web UI で再生するか、コンピュータにダウンロードして再生す
ることができます。コンピュータのデフォルトプレーヤーで再生するこ
とができます。
MP4: コンピュータと、iPhone や iPod など MP4 をサポートするプ
レーヤーにダウンロードすることができます。
Polycom® RSS™ 4000 では、録画後に Raw ファイルが自動的に生成され、
WMV フォーマットに変換されます。ファイルを MP4 フォーマットに変換す
るかどうかは、使用する録画テンプレートの MP4 オプションが有効になって
いるかどうかで決まります。
「録画テンプレート」の項をご参照ください。
•
録画ファイルには、ファイルの再生またはダウンロードが可能かどうかを示
す 4 つのステータスがあります。
•
[準備完了]: ファイルの再生とダウンロードが可能
•
[トランスコーディング中]: フォーマット変換中のため、ファイルは一時
的に使用不可
•
[待機中]: ファイルは変換待ちのため、一時的に使用不可
•
[エラー]: フォーマット変換エラーのため、ファイルは使用不可
Web UI でアーカイブを再生するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [メディア] > [アーカイブ] の順にク
リックします。
2
アーカイブリストで、再生するアーカイブを選択します。
3
ページ右側の [アーカイブの詳細 ] 領域で [再生] ボタン
をク
リックします。Windows Media Player が開き、ビデオが再生されます。
3-5
第 3 章 - 一般ユーザの設定
2 種類の異なる帯域幅で録画されたアーカイブの場合、この領域に再生
ボタンと帯域幅が 2 つ表示され、ネットワークの状態に応じて適切なボ
タンを選択することができます。
• 再生前に、アーカイブのフォーマットが変換されていることを確認します。変換されて
いない場合、[アーカイブの詳細] 領域に [再生] ボタンは表示されません。ページ右
下の [アーカイブファイル] をクリックしてそのプロパティペインを拡大し、ステータス
を確認することもできます。WMV フォーマットに対応する [再生] ボタンに
が
表示されている場合は、アーカイブが一時的に使用不可であることを示します。閲覧
する前に、フォーマット変換が完了する (ステータスが [準備完了] になる) まで待つ
必要があります。Raw ファイルには、常に
が表示されています。これは、Raw
ファイルが Web 再生できないことを示しています。
• アーカイブの録画に使用する VRR の電子メール通知機能が有効になっている場合、
すべてのアーカイブが変換され、Web 再生の準備ができるとすぐに電子メール通知
が自動的に送信されます。詳細については、「VRR の変更」の項をご参照ください。
アーカイブをダウンロードするには:
1
ページ最上部のメニューバーで [メディア] > [アーカイブ] の順にク
リックします。
2
アーカイブリストで、ダウンロードするアーカイブを選択します。
3
ページ右下の [アーカイブファイル] をクリックして、プロパティペイン
を拡大します。
4
目的のフォーマットに対応した [ダウンロード] ボタン
します。
をクリック
[ダウンロード] ボタンが
のように表示され、アーカイブのステータ
スが [待機中] または [トランスコーディング中] の場合、トランスコー
ディングが完了するまで待つ必要があります。
5
表示されるポップアップウィンドウ [XXXX でダウンロード先を選択し
ます。] で、ダウンロード先を選択し、[保存] をクリックします。
アーカイブの変更
ユーザの専用 VRR で録画されたアーカイブと変更を許可されたアーカイブ
は編集することができます。
アーカイブのプロパティを変更するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [メディア] > [アーカイブ] の順にク
リックします。
3-6
2
アーカイブリストで変更するアーカイブのエントリをダブルクリックす
るか、クリックして [操作] 領域で [編集] をクリックします。
3
アーカイブを変更する権限がある場合は、表示される [アーカイブの編
集] ウィンドウの [一般プロパティー] ページで、以下のパラメータの設
定を変更することができます。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
表 3-4 アーカイブの一般プロパティの説明
パラメータ
説明
名前
アーカイブの名前を指定します。
再生用 PIN コード
が有効
PIN コードによるアーカイブの保護を有効にするかどうか指定しま
す。PIN コードを設定した場合、エンドポイントでアーカイブを再生
するには正しい PIN コードを入力する必要があります。このオプ
ションを選択した後、[PIN コード] に 4 ~ 8 桁の PIN コードを入
力します。
メモ: このオプションは Web UI での再生時には適用されません。
説明
4
アーカイブに関連するその他の情報を指定します。
アーカイブの閲覧や編集ができるユーザのリストを設定する場合は、[許
可されたユーザ/グループ] タブをクリックします。
ページには 2 つのリストが表示されます。上のリストは、システムで作
成されたすべてのローカルユーザが表示された選択リストです。ページ
最上部のドロップダウンリストをクリックして、グループリストに切り
替えることができます。
下のリストは、許可リストです。この許可リストには、デフォルトで、
All-User グループ (All_Users) と VRR 所有者が含まれます。
5
選択リストで許可するアイテムをダブルクリックするか、アイテムをク
リックして [追加] ボタンをクリックし、許可リストに追加します。新し
く追加されたアイテムが許可リストに表示され、選択リスト上の追加済
みアイテムには
アイコンが表示されます。
― 許可リストからアイテムを削除するには、アイテムをダブルクリック
するか、アイテムをクリックして [削除] ボタンをクリックします。
― ユーザに編集を許可するには、許可リスト上で、対象のユーザに
チェックマーク
を付けます。
追加操作と削除操作では、Windows の標準機能による複数アイテム選択
の操作がサポートされています。
6
[OK] をクリックして、アーカイブのプロパティーの変更を完了します。
ライブストリーミング
Polycom® RSS™ 4000 は、ビデオ会議や、エンドポイントまたは MCU か
ら送信される最高解像度 720p、
最大帯域幅 4Mbps のデュアルストリームな
どのビデオソースのライブストリーミングをサポートしています。ネット
ワーク経由で Polycom® RSS™ 4000 の Web UI に直接接続することによ
り、ビデオエンドポイントを使用せずに、会議ビデオやデュアルストリーム
の第 2 チャネル(コンテンツ)をリアルタイムで閲覧することができます。
これらのライブストリーミングビデオはシステムに保存されます。
1 つのライブストリーミングは 2 つのストリーミング速度をサポートして
おり、これによってネットワークの状態に応じた適切な帯域幅を選択してビ
デオを閲覧することができます。帯域幅設定については、
「テンプレートの定
義」の項をご参照ください。
3-7
第 3 章 - 一般ユーザの設定
ライブストリーミングの開始
ライブストリーミングを開始する前に、使用する録画テンプレートでライブ
ストリーミングが有効に設定されていることを確認します。詳細については、
「テンプレートの定義」の項をご参照ください。
ライブストリーミングを開始する手順は、録画を開始する手順と同じです。
手順については「VRR へのダイヤルインによる録画」の項をご参照ください。
ライブストリーミング中は、録画の一時停止はできません。
ライブストリーミング情報の閲覧
ライブストリーミングの進行中は、現在のライブストリーミングリストが
[ライブストリーミング] ページに表示されます。ページの最上部にあるメ
ニューバーで [メディア] > [ライブストリーミング] の順にクリックして、
[ライブストリーミング] ページを開きます。
このページでは、通常ユーザには以下の 2 つのタイプのライブストリーミン
グコンテンツのみが表示されます。
•
ユーザ専用の VRR で実行されるライブストリーミング。
ユーザが許可リストに追加された VRR で実行されるライブストリーミン
グ。
ライブストリーミングリストには、ライブストリーミングの名前、所有者、使
用する VRR 番号、開始時刻などのライブストリーミングのサマリーが表示さ
れます。特定のライブストリーミングコンテンツをクリックし、ページ右側の
[ライブストリーミングの詳細] 領域で詳細を確認することもできます。
•
ライブ ストリーミング ビデオの閲覧
ライブストリーミングが開始されると、[ライブストリーミング] ページで、
ライブストリーミング配信されたビデオをリアルタイムで閲覧することがで
きます。
進行中のライブストリーミングを閲覧するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [メディア] > [ライブストリーミング]
の順にクリックします。
2
リストで閲覧するライブストリーミングを選択し、ページ右側の [ライ
ブストリーミングの詳細] 領域で [再生] ボタン
をクリックしま
す。Windows Media Player が開き、ビデオが再生されます。
ライブストリーミングコンテンツで 2 つの異なるストリーミング速度
が使用されている場合、この領域には 2 つの [再生] ボタンが表示され、
ネットワークの状態に応じた適切な帯域幅を選択して再生することがで
きます。
3-8
4
管理者設定
管理者は、すべての Web 管理権限を有するため、すべての録画ビデオとす
べてのライブストリーミングビデオの閲覧、すべての機能の設定、システム
の監視と維持管理を実行することができます。この章では、主として、管理
者向けに設計された Web 設定について説明します。一般ユーザについては、
[一般ユーザの設定] の項をご参照ください。
デフォルトでは、Polycom® RSS™ 4000 には 1 人の管理者が予め設定されて
おり、そのユーザ名とパスワードはともに admin です。システムへの不正
な侵入を防ぐため、はじめてシステムにログインしたときにデフォルトのパ
スワードを変更されることをお勧めします。
録画テンプレート
テンプレートは、録画とライブストリーミングの帯域幅、MP4 の解像度、ラ
イブストリーミングの有無など、基本的な録画パラメータのセットを定義す
るために使用されます。すべての Virtual Recording Rooms (VRR) は、テン
プレートに基づいて作成されます。テンプレートのパラメータを変更すると、
そのテンプレートを使用する VRR の録画ポリシーが変更されます。
Polycom® RSS™ 4000 システムには、Default_Template という名前のデフォ
ルトテンプレートが内蔵されています。このテンプレートは、VRR の作成時
にデフォルトで選択されます。デフォルトテンプレートのパラメータを変更
することはできますが、削除することはできません。
テンプレート情報の閲覧
ページの最上部にあるメニューバーで [VRR] > [テンプレート] の順にク
リックして、[テンプレート] ページを開きます。
テンプレートリストには、現在のシステムで保存されているテンプレートと、
関連するサマリー情報が表示されます。サマリー情報には、テンプレートの
名前、録画とライブストリーミングのプライマリレートおよびセカンダリ
レート、MP4 の解像度、ライブストリーミングの有無、デュアルストリーム
録画における人物とコンテンツのレイアウトなどが含まれます。リストが 2
ページ以上の場合、リスト最上部にあるボタングループ
をク
リックするか、[移動先] にページ番号を入力して指定したページにジャンプ
することができます。
リスト上で、テンプレートの検索、ソート、更新を行うことができます。個
別の手順については、
「リストのソート、検索、更新」の項をご参照ください。
4-1
第 4 章 - 管理者設定
テンプレートの定義
さまざまなテンプレートによって、VRR で使用するためのさまざまな録画ポ
リシーが事前定義されます。
録画テンプレートを定義するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [VRR] > [テンプレート] の順にクリッ
クします。
2
ページ左側の [操作] 領域で [追加] をクリックします。
3
表示される [テンプレートの追加] ページで、以下のパラメータを設定す
ることができます。
表 4-1 テンプレートのパラメータの定義
パラメータ
説明
名前
このテンプレートを一意に識別できる名前を指定します。
プライマリ録画とス
トリーミングレート
録画およびライブストリーミングに使用する最大帯域幅を指定しま
す。エンドポイントまたは MCU から Polycom® RSS™ 4000 に
接続する帯域幅を、ここで定義された帯域幅よりも大きくすることは
できません。
セカンダリ録画とス
トリーミングレート
録画またはライブストリーミング用に 2 番目の帯域幅も使用して、
ビデオを 2 つの異なる帯域幅に変換し、ユーザがネットワークの
状態に応じて適切なファイルを選択して再生できるように設定しま
す。帯域幅は、128 ~ 512 Kbps の範囲で設定することができま
す。2 番目の帯域幅を使用しない場合は、[なし] を選択します。
MP4 解像度
録画されたファイルを MP4 フォーマットに変換する場合は、変換
後の解像度を指定します。変換したファイルは、[メディア] > [アー
カイブ] の順にクリックして表示されるページでダウンロードできま
す。(「 アーカイブの再生とダウンロード」の項をご参照ください。)
ファイルを MP4 フォーマットに変換しない場合は、[なし] を選択し
ます。
ビデオとコンテンツ
のレイアウト
デュアルストリームの録画またはライブストリーミングにおける人物
ビデオとコンテンツ ビデオの表示レイアウトを指定します。4 種類
のレイアウトから選択することができます。レイアウトを選択して、
表示されるレイアウトのプレビューで確認します。
ライブストリーミング
ライブストリーミングを有効にするかどうか指定します。このオプショ
ンを有効にした場合、エンドポイントまたは MCU から送信された
ビデオがライブストリーミングされ、システムの Web UI からリアル
タイムで閲覧できるようになります。ライブストリーミングの詳細に
ついては、「ライブストリーミング」の項をご参照ください。
4
[OK] をクリックして設定を終了します。
新しく追加されたテンプレートは、テンプレートリストで閲覧することがで
きます。
4-2
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
テンプレートの管理
作成したテンプレートを、編集または削除することができます。
作成したテンプレートを編集または削除するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [VRR] > [テンプレート] の順にクリッ
クします。
2
テンプレートリストで、変更または削除するテンプレートのエントリを
クリックします。
3
ページ左側の [操作] 領域で [編集] または [削除] をクリックして、テ
ンプレートを変更または削除します。
ユーザ定義のテンプレートを削除すると、そのテンプレートを使用しているすべてのVRR
は、自動的に、デフォルトのテンプレートを使用するように変更されます。ただし、それらの
VRR を使用して実行中の録画は影響を受けません。
4-3
第 4 章 - 管理者設定
Virtual Recording Room (VRR)
Virtual Recording Rooms (VRR) は録画テンプレートに基づいて作成されま
す。VRR により、すべての種類の録画の基本となる、さまざまな録画関連パ
ラメータを定義します。VRR は、数字のみの番号で識別され、VRR 番号を
ダイヤルイン番号につけ加えることで、指定した VRR パラメータを使用し
て録画を開始することができます。
Default_VRR という名前のデフォルト VRR がシステムに内蔵されていま
す。エンドポイントまたは MCU が、 Polycom® RSS™ 4000 システムの IP
アドレスまたは E.164 プリフィックスに直接ダイヤルして接続した場合、録
画にはデフォルト VRR のパラメータが使用されます。デフォルト VRR の
パラメータを変更することはできますが、削除することはできません。
VRR の定義
VRR を定義することによって、録画ごとにさまざまな録画タイプを事前定義
しておくことができるため、同じ録画パラメータの重複設定を避けることが
できます。
VRR を定義するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [VRR] > [VRR] の順にクリックします。
2
ページ左側の [操作] 領域で [追加] をクリックします。
3
表示される [VRR の追加] ページで、以下のパラメータを設定します。
(画面上の * は、必須パラメータを示します)
表 4-2 VRR パラメータの定義
パラメータ
説明
名前
VRR を一意に識別できる名前を指定します。システムで生成され
たデフォルトの名前を使用することもできます。
VRR 番号
VRR を識別できる番号を指定します。Polycom® RSS™ 4000
システムにダイヤルする際に VRR 番号を付加することで、録画
する VRR に直接ダイヤルすることができます。入力する番号は
一意で、かつ 4 ~ 8 桁でなければなりません。システムで自動的に
生成された番号を使用することもできます。
所有者
VRR の所有者を指定します。デフォルトの所有者は、admin で
す。管理者のほかに VRR パラメータの閲覧と変更ができるのは
VRR の所有者のみです。
メモ: 各 VRR には、所有者が必要です。ユーザを削除すると、そ
のユーザが所有するすべての VRR が自動的に削除されます。
4-4
チャネル
VRR のチャネルを指定します。チャネルは、Polycom® RSS™
4000 を Polycom Video Media Center™ (VMC) 1000 V2.0 と統
合する際に、多数のビデオファイルを分類するのに使用されます。
テンプレート
VRR のテンプレートを指定します。テンプレートにより、基本的な録
画パラメータが定義されます。デフォルトでは、"Default_Template"
が選択されます。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
パラメータ
再生用 PIN コード
が有効
説明
PIN コードによるアーカイブの保護を有効にするかどうか指定しま
す。PIN コードを設定した場合、エンドポイントでアーカイブを再生
するには正しい PIN コードを入力する必要があります。このオプ
ションを選択した後、[PIN コード] に 4 ~ 8 桁の PIN コードを入
力します。
メモ: このオプションは Web UI での再生時には適用されません。
すぐに録画
このオプションをオンにした場合、VRR に接続するとすぐに録画が
開始されます。オフにした場合、Web UI またはエンドポイントのイ
ンターフェイスにより手動で録画を開始する必要があります。
電子メール通知
このオプションをオンにした場合、VRR 録画ビデオのフォーマット
変換が完了し、閲覧できる状態になると、VRR の所有者に電子
メールメッセージが送付されます。
デフ ォル ト録 画の
説明
必要に応じて所有者や用途など、その他の VRR 情報を入力し
て、多くの VRR がある場合の識別と分類管理を容易にすること
ができます。
(オプション) [許可されたユーザ/グループ] タブをクリックして、VRR
の許可リストを設定します。許可リストに定義されたユーザとグループ
は、VRR で録画されたファイルまたはライブストリーミングの閲覧や変
更を行うことができます。ユーザとグループの設定については、「ユー
ザ管理」の項をご参照ください。
4
ページには 2 つのリストが表示されます。上のリストは、システムで作
成されたすべてのローカルユーザが表示された選択リストです。ページ
最上部のドロップダウンリストをクリックして、グループリストに切り
替えることができます。
下のリストは、許可リストです。この許可リストには、デフォルトで、
All-User グループ (All_Users) が含まれます。これは、録画ファイルと
ライブストリーミングの閲覧がすべてのユーザに許可されていることを
示します。
5
選択リストで許可するアイテムをダブルクリックするか、アイテムをク
リックして [追加] ボタンをクリックし、許可リストに追加します。新し
く追加されたアイテムが許可リストに表示され、選択リスト上の追加済
みアイテムには
アイコンが表示されます。
― 許可リストからアイテムを削除するには、アイテムをダブルクリック
するか、アイテムをクリックして [削除] ボタンをクリックします。
― ユーザに編集を許可するには、許可リストで、対象のユーザにチェッ
クマーク
を付けます。
追加操作と削除操作では、Windows の標準機能による複数アイテム選択
の操作がサポートされています。
[OK] をクリックして VRR の設定を完了します。
6
•
VRR が作成されると、VRR の所有者が自動的に許可リストに追加され、閲覧と編
集の権限が与えられます。
•
管理者には、許可リストに関わらず、常に VRR で録画されたファイルやライブスト
リーミングの閲覧と編集を実行できる権限があります。
4-5
第 4 章 - 管理者設定
VRR ダイヤルによる録画の開始
ユーザ定義の VRR を使用して録画を開始するには、エンドポイントのリモ
コンで VRR に直接ダイヤルするか、Web 管理ページを使用して VRR から
エンドポイントにダイヤルアウトします。
エンドポイントのリモコンで VRR にダイヤルするには:
•
Polycom® RSS™ 4000 とエンドポイントの両方がゲートキーパーに登
録されている場合、ダイヤルイン番号は [RSS E.164 プリフィックス]
[VRR 番号] です。
たとえば、Polycom® RSS™ 4000 の E.164 プリフィックスが 1234、VRR
番号が 1000 の場合、「12341000」とダイヤルします。
•
ネットワークがゲートキーパーなしで構成されている場合、ダイヤルイ
ン番号は [RSS IP アドレス]##[VRR 番号] です。
たとえば、Polycom® RSS™ 4000 の IP アドレスが 172.21.110.2、VRR
番号が 1000 の場合、「172.21.110.2##1000」とダイヤルします。
Web 管理ページを使用して VRR からダイヤルアウトするには:
詳細な手順については、
「録画の開始」の項の「Web UI から録画を開始する
には」をご参照ください。
MCU の録画リンク機能を使用して Polycom® RSS™ 4000 システムに接続して録画する
場合、MCU に Polycom® RSS™ 4000 システムの E.164 プリフィックスを設定するとき
に VRR 番号を追加して、使用する VRR を指定することができます。たとえば、
Polycom® RSS™ 4000 システムの E.164 プリフィックスが「123」、使用する VRR 番号
が「456」の場合、「123456」と入力します。ネットワークがゲートキーパーを使用する設定に
なっていない場合、MCU から録画リンクを開始するときに使用できるのはデフォルトの
VRR のみです。
VRR の管理
管理者は、作成した VRR を編集または削除することができます。
VRR を編集または削除するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [VRR] > [VRR] の順にクリックします。
2
VRR リストで、変更または削除する VRR のエントリをクリックします。
3
ページ左側の [操作 ] 領域で [編集] または [削除] をクリックして、
VRR を変更または削除します。
チャネル
Polycom® RSS™ 4000 にあるビデオチャネルをカスタマイズして、ビデオを
テーマ別に分類することができます。Polycom Video Media Center™ (VMC)
1000 V2.0 と統合する場合、Polycom® RSS™ 4000 で録画されたビデオを
VMC にインポートし、チャネルごとに分類すると、オンデマンドのニーズ
に合わせた管理がしやすくなります。
Default_Channel という名前のデフォルトのチャネルがシステムに内蔵されて
います。この名前を変更したり、このチャネルを削除することはできません。
4-6
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
チャネルを設定するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [VRR] > [チャネル] の順にクリックし
ます。
2
ページ左側の [操作] 領域で [追加] をクリックします。
3
[チャネルの追加] ページで、チャネルのカテゴリ名および必要に応じて
その他の関連情報を入力します。
4
[OK] をクリックして設定を完了します。
チャネルを編集または削除するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [VRR] > [チャネル] の順にクリックし
ます。
2
チャネルリストで、変更または削除するチャネルのエントリをクリック
します。
3
ページ左側の [操作 ] 領域で [編集] または [削除] をクリックして、
チャネルを変更または削除します。
チャネルを削除すると、そのチャネルに属する VRR は、自動的にデフォルトチャネルに属
するように変更されます。
録画設定
[録画設定] ページでは、録画に関する補助設定を行います。これらのパラ
メータは、場合に応じて設定します。
録画設定オプションを設定するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [システム構成] > [録画設定] の順にク
リックします。
2
[録画設定] ページで、以下のパラメータを設定します。
表 4-3 録画設定パラメータの定義
パラメータ
説明
ライブストリーミング
用リソースがない場
合、録画を続行
このオプションがオンになっている場合、ライブストリーミングのリ
ソースがなくなると、ライブストリーミングモードの録画は、自動的に
録画モードに切り替わります。録画モードに切り替わると、Web UI
でビデオをリアルタイムで閲覧することはできなくなります。ただし、
録画とフォーマット変換が完了すると、ビデオを再生することができ
ます。オフにした場合、ライブストリーミングのリソースがなくなると、
ライブストリーミングモードの録画の実行はすべて拒否されます。
1080p の H.323 録
画(ストリーミングあ
り)が有効
1080p の H.323 録画(ライブストリーミングあり)を有効にするか
どう指定します。
CIF/SIF 解像度に
制限
このオプションを選択した場合、録画テンプレートで指定されたパラ
メータやエンドポイントの性能に関係なく、ビデオは CIF/SIF 解像
度で録画されます。このオプションを選択すると、[1080p の H .323
録画(ストリーミングあり)が有効] オプションは無効になります。
4-7
第 4 章 - 管理者設定
パラメータ
説明
早 送 り /巻 き戻 し
間隔
エンドポイントで録画ファイルを再生する際の、早送り、巻き戻しの
間隔を指定します。たとえば、1 分に設定した場合、録画時に 1
分毎に 1 ノードが設定されます。ビデオの再生時に早送り/巻き戻
しボタンを押すと、その場所から最も近いノードにジャンプします。
3
[更新] ボタンをクリックします。
アーカイブとライブストリーミング
これらの機能の操作は、管理者と一般ユーザで基本的に同じですが、それぞ
れの持つ権限が異なります。管理者は、Web UI 経由で、アーカイブされて
いるすべての録画ファイルとライブ ストリーミング ビデオの閲覧と変更、
およびアーカイブの削除を行うことができます。一般ユーザは、閲覧と変更
を許可された録画ファイルおよびライブストリーミングビデオのみの閲覧と
変更を行うことができます。[アーカイブ] ページの詳細については、「アー
カイブ」の項をご参照ください。[ライブストリーミング] ページの詳細につ
いては、「ライブストリーミング」の項をご参照ください。
ライブストリーミングのリソースの使用
ビデオのライブストリーミングでサポートされるリソースの数は、購入され
たシステムのモデルにより異なります。下表は、モデルとサポートされるリ
ソースの関係を示します。
表 4-4 モデルとライブストリーミングのリソース
モデル
サポートされるリソース
Small モデル
4
Medium モデル
6
Large モデル
8
フレームレート、解像度、使用する速度の数、ビデオレイアウトの組み合わ
せにより、ライブストリーミングのサポートに必要なリソースの数が異なり
ます。速度とビデオレイアウトの設定については、
「テンプレートの定義」の
項をご参照ください。下表は、これらの要素と使用されるリソース量との関
係を示します。
4-8
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
表 4-5 ライブストリーミングのリソースの使用
録画(ライブストリーミングあり)のプロパティ
録画の解像度
ライブストリー
使用する速度の数
(人物ビデオ)
ミングの解像度
ビデオレイアウト
必要な
リソース
(WMV ファイル)
CIF/4CIF/720p 30 fps
CIF/4CIF/720p 30 fps
1
2
1080p 30fps/720p
60 fps
720p 30 fps
1
2
シングルウィンドウ
1
デュアルウィンドウ
2
シングルウィンドウ
2
デュアルウィンドウ
4
シングルウィンドウ
2
デュアルウィンドウ
3
シングルウィンドウ
3
デュアルウィンドウ
5
上表を参照して、具体的な場合についてサポートされるライブストリーミン
グの数を容易に計算することができます。4 つのリソースをサポートする、
Small モデルを例にとります。2 つの速度、シングルウィンドウレイアウト
で進行中のライブストリーミングの送信ビデオが 720p 30 fps で、録画が
1080p 30 fps/720p 60 fps の場合、システムのリソースが 3 つ占有されてい
ます。このとき、1 つのライブストリーミングリソースが空いているので、
並行して 1 つの速度、シングルウィンドウレイアウトのライブストリームを
もう 1 つ、CIF/4CIF/720p 30 fps で実行することができます。
下表は、さまざまなパラメータでライブストリーミングを実行する場合の
Polycom® RSS™ 4000 システムの最大容量を示しています。
表 4-6 ライブストリーミングの最大容量
録画(ライブストリーミングあり)のプロパティ
最大容量
録画の解像度
(人物ビデオ)
ライブストリーミ
ングの解像度
(WMV ファイル)
使用する
速度の数
ビデオレイアウト
Small
モデル
Medium
モデル
Large
モデル
CIF/4CIF/
720p 30 fps
CIF/4CIF/
720p 30 fps
1
シングルウィンドウ
4
6
8
デュアルウィンドウ
2
3
4
シングルウィンドウ
2
3
4
デュアルウィンドウ
1
1
2
シングルウィンドウ
2
3
4
デュアルウィンドウ
1
2
2
シングルウィンドウ
1
2
2
デュアルウィンドウ
0
1
1
2
1080p 30fps/
720p 60 fps
720p 30fps/
1
2
4-9
第 4 章 - 管理者設定
ネットワークサービス
IP 設定
[IP 設定] ページで、システムの IP アドレス、DNS サーバアドレス、NAT
のパブリックアドレス、LAN ポートの速度およびデュプレックスモードな
ど、ネットワーク通信に使用するパラメータを設定することができます。
LAN ポートのパラメータを設定するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [システム構成] > [IP 設定] の順にク
リックします。
2
[IP 設定] ページで、以下のパラメータを設定します。
表 4-7 IP 設定パラメータの説明
パラメータ
IP アドレスの自動取得
(DHCP)
説明
DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) サーバを使
用するようにネットワークを構成している場合は、このオプショ
ンを選択して IP アドレスを自動的に取得します。
メモ: DHCP サーバで割り当てられる IP アドレスは時間がた
つと変更される可能性があるため、このオプションは推奨され
ません。
以 下 の IP ア ド レ ス を
使用
このオプションを選択して静的 IP アドレスを使用します。IP
アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ IP アドレスを手動で
入力する必要があります。
DNS サーバーアドレス
の自動取得
[DHCP] オプションと組み合わせて使用します。[IP アドレス
の自動取得 (DHCP)] オプションを選択した場合、DNS サー
バのアドレスがネットワーク内の DHCP サーバから自動的に
取得されます。
以下の DNS サーバア
ドレスを使用
[DNS サーバアドレスの自動取得] オプションを選択しない場
合は、シス テムがド メイン名の解 決に使用する優 先 DNS
サーバ/代替 DNS サーバの IP アドレスを、ここに入力する
必要があります。
NAT のパブリック
(WAN) アドレス
システムの NAT (Network Address Translation) 機能を使
用すると、送信前にパケットのプライベートネットワークの IP
アドレスがパブリックネットワークの IP アドレスに変換されま
す。NAT を有効にするには、このチェックボックスをオンにして
から、公開するパブリックネットワークの IP アドレスを入力し
ます。
LAN 速度
LAN ポ ー ト の 速 度 / デ ュ プ レ ッ ク ス モ ー ド を 設 定 し ま す 。
10M/100M 全二重または半二重モード、1000M ネットワーク
モードをサポートします。自動ネゴシエーションを使用するに
は、[自動] を選択します。
メモ: LAN ポートの速度を設定する際には、スイッチのリンク
速度がシステムのポートのリンク速度と一致していることをネッ
トワーク管理者に確認します。
3
4-10
[更新] をクリックすると、設定を適用するためにシステムを再起動する
かどうか確認するダイアログボックスが表示されます。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
ゲートキーパー
ネットワーク上にゲートキーパーが設置されている場合、接続を簡単にする
ために、Polycom® RSS™ 4000 をゲートキーパーに登録します。
システムをゲートキーパーに登録するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [システム構成] > [シグナリング設定] >
[ゲートキーパー] の順にクリックします。
2
[ゲートキーパー] ページで以下のパラメータを設定します。
表 4-8 ゲートキーパーのパラメータの説明
パラメータ
説明
ゲートキーパーに登録
ゲートキーパーに登録するかどうか指定します。以下のパラ
メータを設定する場合は、このオプションを選択する必要があ
ります。
プライマリ ゲートキー
パ ー ( 代替 ゲー ト キ ー
パー)
システムがプライマリゲートキーパー (代替ゲートキーパー)
に登録されているかどうかを示します。
メモ: 代替ゲートキーパーは、プライマリゲートキーパー が使
用できない場合にのみ使用されます。
ゲートキーパー IP アド
レス
プライマリゲートキーパー (代替ゲートキーパー) の IP アド
レスを指定します。
ゲートキーパーポート
プライマリゲートキーパー (代替ゲートキーパー) のポート番
号を指定します。
シス テムプリ フィックス
/E164
システムの E.164 を設定します。
システム H.323 エイリ
アス
システムの H.323 エイリアスを設定します。
3
[更新] をクリックすると、設定を適用するするためにシステムを再起動
するかどうかを確認するダイアログボックスが表示されます。
QoS
QoS (Quality of Service) は、広帯域の音声データとビデオデータの送信にお
いて非常に重要です。QoS を使用すると、以下のパラメータをテストして保
証することができます。
•
平均パケット遅延
•
遅延の変動 (ジッター)
•
エラー率
QoS パラメータを指定するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [システム構成] > [シグナリング設定] >
[QoS] の順にクリックします。
2
[QoS] ページで、以下のパラメータを設定します。
4-11
第 4 章 - 管理者設定
表 4-9 QoS パラメータの説明
パラメータ
説明
H.323 用 QoS が有効
以下の QoS 設定を有効にするには、このオプションを選択
します。選択しない場合、デフォルトの QoS 設定が適用され
ます。
Diffserv と Precedence は、パケットの優先順位をエンコー
ドするための 2 つの方法です。ここで設定する音声パケット
とビデオパケットの優先順位は、ネットワークルータで設定さ
れている優先順位と一致している必要があります。
[Diffserv]: ネ ッ ト ワ ー ク ル ータ が 優先 順 位の エン コ ードに
[Diffserv] を使用している場合に選択します。このオプション
を選択した場合は、[音声] フィールドと [ビデオ] フィールドに
値を入力します。設定値の範囲は 0 ~ 63 です。
タイプ
メモ: [DiffServ] を選択しても、ルータがこの標準をサポートし
ていない場合は、IP パケットはデータパケットと同じ通信リン
クのキューに入れられます。その場合、通信における遅延と
ジッターが大きく増加し、パフォーマンスが低下する可能性が
あります。
[Precedence]: ネットワークルータが優先順位のエンコードに
[Precedence] を使用している場合、またはルータがどちらの
方 法 を 使 用 してい る のか わ から ない 場 合に 選択 し ま す。
[Precedence] は、[Tos] フィールドの [なし] と組み合わせる
必要があります。このオプションを選択した場合は、[音声]
フィールドと [ビデオ] フィールドに値を入力します。設定値の
範囲は 0 ~ 5 です。
メモ: [Precedence] は、すべてのタイプのルータに優先順位
サービスを提供できる、現在最も一般的なメカニズムであるた
め、デフォルトのモードに設定されています。
音声パケットとビデオパケットの優先順位を指定します。
音声/ビデオ
音声パケットとビデオパケットの遅延が同じで、両方の同期が
取れ、リップシンクが保持される優先順位として 4 が推奨さ
れます。
会議 の音声 パケットとビデオパケットのルーティングに対 し
て最適化タグを定義する ToS (Type of Service) を選択
します。
ToS
[Delay]: ビデオ会議に推奨されるデフォルトです。この定義で
タグ付けされた高い優先順位の音声パケットとビデオパケット
は最小の遅延で送信されます。
[なし]: 最適化の定義は適用されません。ルーティングの優先
順位が [Precedence] の場合にのみ使用されるモードです。
ただし、ルータのサポートする標準がわからない場合も、[なし]
を選択します。
3
4-12
[更新] をクリックすると、設定を適用するためにシステムを再起動する
かどうか確認するダイアログボックスが表示されます。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
ユーザ管理
ユーザ
システムで定義されたユーザは、Web 管理ページにログインして、許可され
た操作を実行することができます。2 つのユーザレベルがサポートされてい
ます。
•
ユーザ: 限られたページのみを閲覧、編集することができます。操作でき
るページは、以下のとおりです。
― 個人設定
― パスワードの変更 (ローカルユーザのみ)
― 所有する VRR
― 所有する VRR または許可された VRR で録画されたアーカイブと
ライブストリーミング
― 許可されたアーカイブ
•
管理者: すべての操作が許可されており、
すべてのページの閲覧と設定を
行うことができます。
システムが Active Directory (AD) サーバを使用するように構成されている
場合、AD に定義済みのユーザは Polycom® RSS™ 4000 に一般ユーザとし
てログインすることができます。Polycom® RSS™ 4000 に、はじめてログイ
ンしたとき、AD ユーザは自動的にユーザリストに追加されます。
デフォルトでは、Polycom® RSS™ 4000 には 1 人の管理者が予め設定され
ており、そのユーザ名とパスワードは、ともに admin です。必要に応じて
異なるユーザ管理権限を定義することと、システムへの不正な侵入を防ぐた
めに管理者のデフォルトパスワードを変更されることをお勧めします。
ユーザの閲覧
ページ最上部のメニューバーで [ユーザ] > [ユーザ] の順にクリックし、
[ユーザ] ページを表示します。[ユーザ] ページには、システムで定義された
ユーザのリストと関連する以下のサマリー情報が表示されます。
表 4-10 ユーザリスト情報の説明
パラメータ
説明
ユーザ ID
Web にログインするためのユーザ ID
フルネーム
ユーザのフルネーム
ドメイン
ユーザのドメイン。LOCAL と表示されている場合、そのユーザ
がシステムで作成されたローカルユーザであることを示します。
権限
ユーザの権限。管理者またはユーザのいずれかです。ページ
にログインした後の操作権限の範囲は、ここで設定される権
限によって決定されます。
電子メール
ユーザの電子メールアドレス
4-13
第 4 章 - 管理者設定
パラメータ
説明
ユーザには、4 種類のステータスがあります。

アクティブ: ユーザのステータスは [アクティブ] です。シ
ステムにログインすることができます。

無効: ユーザのステータスは [無効] です。システムにロ
グインすることはできません。

ロック中: ユーザのステータスは [ロック中] です。システ
ムにログインすることはできません。設定された条件でロ
グインに失敗した場合、ユーザは自動的にロックされま
す。ユーザは、ロックがタイムアウトするか、管理者がス
テータスを手動で [アクティブ] に変更するまでログインで
きません。詳細については、「セキュリティーポリシー」の
項をご参照ください。

非アクティブ: ユーザのステータスは [非アクティブ] で
す。システムにログインすることはできません。設定された
時間内にユーザがログインしない場合、ユーザのステータ
スは [非アクティブ] に自動的に切り替わります。ユーザ
は、管理者がステータスを手動で [アクティブ] に変更す
るまでログインできません。詳細については、「 セキュリ
ティーポリシー」の項をご参照ください。
ステータス
説明
その他のユーザ情報
リスト上で、ユーザの検索、ソート、更新を行うことができます。個別の手
順については、
「リストのソート、検索、更新」の項をご参照ください。
新規ユーザの追加
システムにローカルユーザを追加したり、AD サーバを使用するように構成
されている場合に AD サーバからユーザをインポートして管理したりする
ことができます。
ローカルユーザを追加するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [ユーザ] > [ユーザ] の順にクリックし
ます。
2
ページ左側の [操作 ] 領域で [ローカルユーザの追加 ] をクリックし
ます。
3
[ローカルユーザの追加] ページで、以下のパラメータを設定します (画
面上の * は必須パラメータを示します)。
表 4-11 ローカルユーザパラメータの説明
4-14
パラメータ
説明
ユーザ ID
Web にログインするためのユーザ ID を指定します。ユーザ
ID は一意で、長さは 1 ~ 128 文字、英数字や "_" 記号で
構成する必要があります。作成されたユーザ ID を変更する
ことはできません。
フルネーム
ユーザのフルネームを指定します。
パスワード
ログインパスワードを指定します。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
パラメータ
説明
パスワードの確認
確認のため、パスワードを再度入力します。これは、ログイン
パスワードと同一でなければなりません。
権限
ユーザの権限を指定します。管理者またはユーザのいずれか
です。ページにログインした後の操作権限の範囲は、ここで設
定される権限によって決定されます。作成されたユーザ権限
を変更することはできません。
電子メール
ユーザの電子メールアドレスを指定します。VRR の電子メー
ル通知機能が有効な場合、録画ファイルのフォーマット変換が
終了したときにこの電子メールアドレスで電子メール通知を受
信することができます。
説明
関連するその他の情報を指定します。
AD ユーザをインポートするには:
1
ページ最上部のメニューバーで [ユーザ] > [ユーザ] の順にクリックし
ます。
2
ページ左側の [操作 ] 領域で [AD ユーザのインポート] をクリックし
ます。
このボタンは、AD サーバを使用するように構成されている場合にのみ
表示されます。
3
[AD ユーザのインポート] ページでリストからユーザを選択し、[OK]
をクリックします。
このページで
ボタンをクリックしてリストを更新するか、ユーザ名
をテキストボックスに入力して検索を開始します。
Windows の標準機能による複数アイテム選択の操作がサポートされて
いるため、一度に複数のユーザを追加することができます。
新しいユーザを追加すると、そのユーザの所有する VRR が自動的に作成され、[VRR] >
[VRR] の順にクリックするとページに表示されます。
ユーザの管理
管理者は、ローカルユーザの情報やパスワードの変更、ユーザの削除を行う
ことができます。AD ユーザの場合、管理者は、ユーザのステータスの編集
またはユーザの削除のみを行うことができます。
ユーザ情報を変更するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [ユーザ] > [ユーザ] の順にクリックし
ます。
2
ユーザリストで、変更するユーザのエントリを選択します。
3
ページ左側の [操作] 領域で [編集] をクリックします。
4
[ユーザの編集] ページでユーザのフルネーム、電子メールアドレス、そ
の他の情報とステータスを設定し、[OK] をクリックします。
ユーザが AD ユーザの場合、ユーザのステータスのみ変更することがで
きます。
4-15
第 4 章 - 管理者設定
ユーザパスワードを変更するには (ローカルユーザのみ):
1
ページ最上部のメニューバーで [ユーザ] > [ユーザ] の順にクリックし
ます。
2
ユーザリストで、変更するユーザのエントリを選択します。
3
ページ左側の [操作] 領域で [パスワードの設定] をクリックします。
4
表示される [ユーザパスワードの設定] ページで、新しいパスワードとパ
スワードの確認を入力して [OK] をクリックします。
管理者がパスワードを変更した後、ユーザが管理者の設定したパスワードを使用してシス
テムにログインすると、パスワードを変更するように求められます。
ユーザを削除するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [ユーザ] > [ユーザ] の順にクリックし
ます。
2
3
ユーザリストで、削除するユーザのエントリを選択します。
ページ左側の [操作] 領域で [削除] をクリックします。
ユーザを削除した後、そのユーザが所有するすべての VRR が自動的に削除され、所有
する録画アーカイブは自動的にデフォルトの管理者に割り当てられます。
グループ
グループとは、定義済みのユーザの集まりです。グループ機能を使用すれば、
ユーザのグループに対して、簡単に権限を設定することができます。グルー
プを使用することによって、一度に複数のユーザに対して、VRR、録画ファ
イル、ライブストリーミングビデオの閲覧権限を与えることができます。
All_Users という名前のデフォルトのグループがシステムに内蔵されていま
す。これには、Polycom® RSS™ 4000 システムで定義されているすべての
ユーザが含まれます。All_Users グループの変更や削除はできません。
ページ最上部のメニューバーで [ユーザ] > [グループ] の順にクリックし、
[グループ] ページを表示します。[グループ] ページには、システムに定義さ
れたグループと、グループ名、グループの所属するドメイン、説明、グルー
プに含まれるメンバー数など、関連するサマリー情報のリストが表示されま
す。管理者はこのページで、新規グループの定義、既存グループの変更や削
除を行うことができます。
新規グループの作成
新しいユーザグループを作成するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [ユーザ] > [グループ] の順にクリック
します。
2
[グループ] ページの左側の [操作] 領域で [追加] をクリックします。
4-16
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
3
4
表示される [ローカルグループの追加] ページで、作成するグループの名
前を指定します。グループ名は一意でなければなりません。必要に応じ
て、関連する説明を入力します。
[グループメンバー] タブをクリックして、グループメンバーを追加します。
ページ最上部のユーザリストには、システムで定義されたすべてのユー
ザが表示されます。グループに追加するユーザを選択して、[追加] ボタ
ンをクリックします。追加されたユーザが[グループメンバーのリスト]
に表示され、ユーザリスト上では
で表示されます。
― [グループメンバーのリスト]でアイテムをダブルクリックするか、ア
イテムをクリックし、[削除] ボタンをクリックすることで、アイテム
を削除することができます。
― Windows の標準機能による複数アイテム選択の操作で、一度に複数
のユーザを追加することができます。
グループの管理
既存のグループを変更または削除するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [ユーザ] > [グループ] の順にクリック
します。
2
グループリストで、変更または削除するグループのエントリを選択します。
3
ページ左側の [操作] 領域で [編集] または [削除] をクリックして、グ
ループを変更または削除します。
サービス設定
Active Directory
Polycom® RSS™ 4000 は、Active Directory サーバとの統合をサポートして
います。統合の完了後、Active Directory ドメインのユーザは、Polycom®
RSS™ 4000 に登録することなく、一般ユーザとして、Polycom® RSS™ 4000
の Web 管理ページに直接アクセスすることができます。
Active Directory サーバを設定するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [システム構成] > [サービス設定] >
[Active Directory] の順にクリックします。
2
[Active Directory] ページで以下のパラメータを設定します。
表 4-12 Active Directory パラメータの説明
パラメータ
説明
Active Directory サ ー
バとの統合
Polycom® RSS™ 4000 を Active Directory サーバと統合
するかどうか定義します。このオプションを有効にすると、以下
のパラメータを設定できるようになります。
統合する Active Directory サーバの IP アドレスまたはドメ
イン名を設定します。
Active Directory サーバ
メモ: ドメイン名を設定する場合、[システム構成] > [IP 設定]
でこのドメイン名を解決できる DNS サーバアドレスを設定済
みであることを確認します。
4-17
第 4 章 - 管理者設定
パラメータ
説明
ユーザ ID
Polycom® RSS™ 4000 から Active Directory にアクセス
してリソースを使用するユーザのユーザ名を設定します。
ユーザパスワード
Polycom® RSS™ 4000 から Active Directory にアクセスして
リソースを使用するユーザのユーザパスワードを設定します。
3
設定を完了したら、[更新] をクリックします。
Active Directory サーバを設定した後、設定した Active Directory サーバの
ドメイン名が [ログイン] ページの [ドメイン] ドロップダウンリストに表
示されます。
図 4-2 [ログイン] ページ - Active DIrectory サービス領域
その後、ドロップダウンリストで適切なドメインを選択し、ドメインの既存
ユーザを使用して直接ログインします。既存ドメインユーザを使用して Web
管理ページにログインすると、そのユーザには一般ユーザの権限のみが与え
られます。
カレンダー構成
Polycom® RSS™ 4000 システムは Microsoft Exchange Server 2007 との統
合をサポートしているため、Outlook を使用して会議をスケジュールした場
合、Polycom のビデオ会議システムと連動して、会議の録画とライブスト
リーミングを実行することができます。
Polycom® RSS™ 4000 にメールサーバ情報を設定するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [システム構成] > [サービス設定] > [カ
レンダー構成] の順にクリックします。
2
[カレンダー構成] ページで以下のパラメータを設定します。
4-18
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
表 4-13 カレンダー構成パラメータの説明
パラメータ
説明
カレンダーの統合が
有効
カレンダー統合機能を有効にするかどうか設定します。このオ
プションが有効な場合にのみ、以下の関連パラメータを設定す
ることができます。
Exchange サ ー バ の
アドレス
統合する Exchenge サーバのアドレスまたはドメイン名を指定
します。
メモ: ドメイン名を設定する場合、[システム構成] > [IP 設定]
でこのドメイン名を解決できる DNS サーバアドレスを設定済
みであることを確認します。
カレンダーメールボック
スのユーザ ID
Exchange サーバによってビデオ会議システムに割り当てられ
た電子メールアカウントのユーザ ID を指定します。この ID
は Polycom RMX または DMA で使用される ID と同じでな
ければなりません。
パスワード
上記アカウントのユーザ ID に対応するパスワードを指定しま
す。
Outlook 会議のアーカイブの閲覧
Outlook のカレンダーで会議をスケジュールした場合、会議を録画またはラ
イブストリーミングするように設定されていると、参加者が受信する会議へ
の参加要請メッセージには、録画またはライブストリーミングされた後に会
議を閲覧するための URL アドレスが表示されます。そのリンクをクリック
し、Polycom® RSS™ 4000 のログインページを開いて録画ファイルの [アー
カイブ] ページまたは [ライブストリーミング] ページにアクセスし、[再生]
ボタンをクリックしてビデオコンテンツを閲覧します。
録画された会議が、繰り返し開催される定例会議である場合、ページにはそ
の会議シリーズのもとで録画されたすべての会議にアクセスできるリンクが
表示されます。
ページ右側の [Outlook 会議] をクリックして、録画された会議の情報を閲
覧することができます。下表で、これらのパラメータの詳細を説明します。
表 4-14 Outlook 会議情報の説明
パラメータ
説明
件名
会議の件名
開始時刻
会議の開始時刻
終了時刻
会議の終了時刻
参加者
会議の参加者
主催者
会議の主催者
VMR 名
会議の Virtual Meeting Room (VMR) の名前。この名前は、
会 議 が Outlook で 作 成 さ れ た 時 刻 に 基 づ い て Polycom
DMA システムで自動的に生成された一意な識別子です。同じ
定例会議シリーズのすべての会議は、VMR 名が同じです。
4-19
第 4 章 - 管理者設定
パラメータ
説明
関連アーカイブ
繰り返し開催される定例会議の場合、同じ会議シリーズで録画
された会議の数を示します。そのシリーズで録画された会議の
みをフィルターして表示させるには、[閲覧] をクリックします。
関連ストリーム
繰り返し開催される定例会議の場合、同じ会議シリーズで進行
中のライブストリーミングビデオの数を示します。
再生用 URL
再生するアーカイブの URL をクリップボードにコピーすること
ができます。2 種類の異なる帯域幅で録画されたアーカイブの
場合、[コピー] リンクをクリックすると 2 つの URL がコピーさ
れます。
システムのモニタリング
ダッシュボード
[ダッシュボード] は管理者がシステムにログインした後に表示されるデ
フォルトのページです。管理者に必要なすべてのシステムステータス情報が
表示されます。[情報] ペインは、ヘッダーをクリックして詳細を表示させた
り、詳細を非表示にさせたりすることができます。ダッシュボードに表示さ
れる情報は、システムデータの変更に応じてリアルタイムで更新されます。
ページ最上部のメニューで [管理] > [ダッシュボード] の順にクリックして
このページに移動することもできます。
シグナリング接続
システムにダイヤルして接続を設定しているエンドポイントまたは MCU
の接続情報と録画ステータスが表示されます。画面に表示されていない詳細
パラメータ情報を表示させるには、
ボタンをクリックします。
下表は、
シグナリング接続情報のパラメータを説明したものです。
表 4-15 シグナリング接続情報のパラメータの説明
4-20
パラメータ
説明
IP
Polycom® RSS™ 4000 に接続しているシステムの IP アドレス
H.323/E.164
Polycom® RSS™ 4000 がゲートキーパーに登録されている
場合は、Polycom® RSS™ 4000 に接続しているシステムの
H.323 エイリアスまたは E.164 プリフィックスを表示
VRR 番号
現在の接続が使用している VRR 番号
音声タイプ
現在の接続が使用している音声プロトコル
ビデオタイプ
現在の接続が使用しているビデオプロトコル
ステータス
現在の接続のステータス(録画中、一時停止中、再生中、空き)
を表示
ライブストリーミング
現在の接続でライブストリーミングが実行されているかどうかを
表示(ライブストリーミングが進行中の場合は
、そうでない
場合は
を表示)
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
画面上の制御ボタンを使用して、H.323 接続の録画を制御することができ
ます。
•
: 録画/ライブストリーミングを開始します。接続ステータスが [空
き] または [一時停止中] の場合に表示されます。
•
: 録画を一時停止します。接続ステータスが [録画中] の場合に表示
されます。
•
: 録画/ライブストリーミングを停止します。接続ステータスが [録画
中] の場合に表示されます。
•
: H.323 接続を終了します。
画面上の [ダイヤルアウトして録画] ボタンをクリックすると、エンドポイ
ントにダイヤルアウト接続して、録画を開始することができます。詳細につ
いては、
「録画の開始」の項の「Web UI から録画を開始するには」をご参照
ください。
RTSP セッション
Web 経由のビデオ オン デマンドのセッション(RTSP セッション)の情報
がリアルタイムで表示されます。下表は、RTSP セッションのパラメータを
説明したものです。
表 4-16 RTSP セッションのパラメータの説明
パラメータ
説明
クライアント IP
ビデオを再生中のクライアントコンピュータの IP アドレス
ポート
ビデオの再生に使用されているポート
名前
再生されているビデオの名前
帯域幅
再生されているビデオの帯域幅
タイプ
再生されているビデオのタイプ(アーカイブまたはライブストリー
ミング)を表示
システムアラート
システムアラート情報が表示されます。システムアラートがあった場合、ペー
ジの右下にも随時メッセージが表示されます。
Web 接続
ユーザ ID、権限、接続時間、IP アドレス、権限ごとのログインユーザ数な
ど、Polycom® RSS™ 4000 の Web インターフェイスに接続されているすべ
てのユーザについての情報が表示されます。これにより、管理者は現在のユー
ザのログインステータスを容易に取得することができます。ユーザの接続を
終了するには、対象となるユーザに対応した
をクリックします。
4-21
第 4 章 - 管理者設定
システム情報
以下の基本的なシステム情報が表示されます。
•
システム名
•
システムで動作中のソフトウェアバージョン
•
ハードウェアバージョン
•
LAN ポートのアドレス、速度、デュプレックスモード
•
最大録画ポート、最大ライブ ストリーミング ポート、最大 RTSP セッ
ション
•
オプションのアクティベーションステータス
ハードウェアのステータス
CPU ステータス情報, メモリ使用量、ファン、DSP など、システムのハー
ドウェアステータスが表示されます。ハードウェアに異常がある場合、ステー
タスバーの文字が赤で表示されます。
ゲートキーパーのステータス
現在登録されているゲートキーパーのステータスが表示されます。ゲート
キーパーに登録されている場合、システムの E.164 プリフィックスと H.323
エイリアスがここに表示されます。
外部サーバのステータス
Polycom® RSS™ 4000 システムは、FTP サーバ、Active Directory サーバ、
Exchange サーバなどの外部サーバと統合することができます。[外部サーバ
のステータス] には、システムとサーバ間の接続のステータスが表示されま
す。各ステータスの意味は、以下のとおりです。
•
[未構成]: サーバが構成されていません
•
[アカウントエラー]: 登録アカウント情報の設定時にエラーが発生しま
した
•
[接続済み]: システムは、サーバに正常に接続されています
•
[接続失敗]: システムからサーバへの接続に失敗しました
最終ログイン情報
ログイン時刻、ユーザアドレス、ログイン失敗の情報など、最終ログイン情
報が表示されます。
システムログ
Polycom® RSS™ 4000 には、バックグラウンドでログを収集する機能があり
ます。ログファイルは、管理者がシステムの故障検出などを行うために使用
されます。
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [システムログ] の順にクリックし、
[システムログ] ページを表示させます。このページで、ファイル名、ファイ
ルサイズ、作成時刻など、ログファイルのサマリー情報の確認、システムロ
グファイルのダウンロードや更新を行うことができます。ログの最大占有容
量は 10 GB です。ログファイルが容量いっぱいになると、一番古いログから
順に、最新のログによって上書きされます。
4-22
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
最新のログ情報を表示させるには:
 ページ左側の [操作] 領域で [最新表示] をクリックします。
ログファイルをダウンロードするには:
1
[ログ] ページで、保存するログを選択します。
2
ページ左側の [操作] 領域で [ダウンロード] をクリックします。
3
表示される [XXXX でダウンロード先を選択します] ダイアログボック
スで保存パスを選択し、[保存] をクリックします。
ディスク警告
管理者は、ハードディスクの空き容量が特定のしきい値に達した場合に警告
情報が表示されるように設定することができます。
ハードディスクの警告しきい値を設定するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [ディスク警告] の順にクリッ
クします。
2
[ディスク警告] ページで、ディスク容量のしきい値を設定します。設定
値の範囲は 1 ~ 50 GB です。ハードディスクの空きスペースがこのしき
い値に達すると、管理者に電子メールメッセージが送信されます。
システムセキュリティ
認証設定
Polycom® RSS™ 4000 Web サーバは、SSL (Security Socket Layer) プロトコ
ルをサポートしています。SSL デジタル証明書がシステムにインストールさ
れたあと、Web 通信時の転送データのセキュリティを保証するために、ユー
ザクライアントとサーバ間に暗号化通信接続を設定することができます。
システムに SSL セキュリティ証明書を設定するには、以下の手順に従い
ます。
1
2
新しい証明書要求を作成します。
証明書を申請します。
3
証明書を Polycom® RSS™ 4000 サーバにアップロードします。
新しい証明書要求を作成するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [システム構成] > [セキュリティ設定] >
[認証設定] の順にクリックします。
2
3
[認証設定] ページで [新しい証明書要求の作成] をクリックします。
[SSL 構成] ページで以下のパラメータを設定します。
表 4-17 新規証明書パラメータの説明
パラメータ
説明
共通名 (CN)
共通の証明書の名前
組織名 (O)
証明書を発行する組織の名前
組織単位 (OU)
証明書を発行する組織の部門
4-23
第 4 章 - 管理者設定
パラメータ
説明
市区町村名 (L)
証明書を適用できる市区町村
都道府県名 (SN)
証明書を適用できる都道府県
国名 (C)
証明書を発行する国のコード
電子メールアドレス
証明書を受信して確認する電子メールアドレス
有効日数
証明書の有効日数
キーサイズ
キーのサイズ (デフォルトは 512 桁で、必要に応じて 1024
桁または 2048 桁を選択可能)
チャレンジパスワード
証明書要求のセキュリティをさらに強化するための証明書要
求のチャレンジパスワード
4
[OK] をクリックして証明書要求の作成を終了します。
証明書を申請するには:
1
[認証設定] ページで [最新の証明書要求の閲覧] をクリックして、作成
した証明書要求についての情報を閲覧します。
2
証明書を発行する組織 (ユーザがサービスを購入した組織) の証明書申
請ページに、テキストボックスの情報をコピーします。この情報を使用
して証明書が作成されます。
証明書をサーバにアップロードするには:
1
証明書を取得した後、[認証設定] ページで [開く] をクリックします。
2
[XXXX でアップロードするファイルを選択します] ダイアログボック
スで証明書ファイルの保存パスを選択して、[開く] をクリックします。
3
[認証設定] ページで [アップロード] ボタンをクリックして、証明書を
Polycom® RSS™ 4000 システムにアップロードします。
[証明書情報の閲覧] をクリックして、システムにインストールされた証明書
の情報を閲覧します。
購入した証明書をインストールした後は、システムにログインする際に、Web
サイトのセキュリティ証明書の問題についての警告はブラウザに表示されな
くなり、直接、システムのログインページにアクセスできるようなります。
ポート
ファイアウォールで H.323 接続ができるようにするには、[ポート] ページ
でポートの設定を行います。
ポートを設定するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [システム構成] > [セキュリティ設定] >
[ポート] の順にクリックします。
2
4-24
[ポート] ページで以下のパラメータを設定します。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
表 4-18 ポートパラメータの説明
パラメータ
説明
TCP ポートと UDP ポートを定義するかどうか指定します。

外部からの通話を受信するためにファイアウォールを構成
する必要がないローカル通信のネットワークサービスを定
義している場合は、このチェックボックスをオンにしないよ
うにします。このオプションが選択されない場合は、デフォ
ルトのポート範囲が使用されます。

ファイアウォールが H.323 互換でない場合は、この設定
を有効にして TCP ポートと UDP ポートの範囲を指定し
ます。
H.323 用固定ポート
TCP ポ ー ト 範 囲 /UDP
ポート範囲
3
デフォルトの TCP ポート/UDP ポートの範囲が表示されま
す。ここで、先頭のポート番号を設定変更することができま
す。末尾のポート番号は自動的に計算されます。
[更新] をクリックすると、設定を適用するためにシステムを再起動する
かどうか確認するダイアログボックスが表示されます。
セキュリティポリシー
Polycom® RSS™ 4000 システムには、詳細なセキュリティポリシー設定機能
があります。ログイン時間、パスワードの有効期間、設定するパスワードの
複雑性、セッション最長期間などを定義して、Web 管理のセキュリティを確
保することができます。
セキュリティポリシーを設定するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [システム構成] > [セキュリティ設定] >
[セキュリティポリシー] の順にクリックします。
2
[セキュリティポリシー] ページで以下のパラメータを設定します。
4-25
第 4 章 - 管理者設定
表 4-19 セキュリティポリシーの説明
パラメータ
アカウント管理
セッション管理
説明
ロック中のアカウント
のアカウント無効時間
長期間使用されていないユーザアカウントに
有効期間を設定します。期間内にユーザがア
カウントでログインしないままの場合、アカウン
トのステータスは [非アクティブ ] となり、管理
者が [ユーザ] > [ユーザ] で表示されるペー
ジに入ってユーザのステータスを [ アクティブ ]
に変更するまで、システムへのログインに使用
できなくなります。
失敗ログインのロック
アウトのしきい値
失敗ログインの回数を指定します。以下の 2
つのオプションと組み合わせて使用します。あ
る時間内に失敗ログインが [ 失敗ログインの
ロックアウト時間 ] アイテムに設定された値に
達した場合、アカウントがロックされ、[失敗ログ
インのロックアウト期間 ] アイテムに設定され
ている時間だけそのステータスを保持します。
ロックされている間はアカウントのステータスが
[ ロック中 ] と表示され、管理者が [ユーザ] >
[ユーザ] の順にクリックして入ったページでス
テータスを [ アクティブ] にするまで、ユーザが
ログインできないことを示しています。
失敗ログインのロック
アウトの時間
失敗ログインをロックアウトするまでの時間間
隔を指定します。
失敗ログインのロック
アウト期間
アカウントを [ロック中] ステータスにする期間
を指定します。[無期限ロックアウト] オプション
を選択した場合、アカウントは無期限にロック
され、管理者が [ユーザ] > [ユーザ] ページに
入ってステータスを [ アクティブ] にするまでは
ログインできなくなります。
セッションアイドルタイ
ムアウト
アイドルタイムを指定します。ここで設定した時
間内に何も操作しなかった場合、システムから
自動的にログアウトされ、再度ログインする必
要があります。設定できる最長の時間は 60
分です。
セッション最長期間
操作を実行できる最長時間を指定します。ここ
で指定した時間が経過すると、接続が自動的
に解除され、再度ログインする必要がありま
す。設定できる最長の時間は 480 分です。
1 ユーザあたりの最
大セッション数
同じアカウントでログインできるユーザの数の
最大値を指定します。同じアカウントを使用し
て、一度に 10 ユーザまでのオンライン操作
を行うことができます。
パ スワー ド最 長有 効
期間
パスワードの最長有効日数を指定します。この
期間を過ぎると、パスワードを変更するよう求
めるメッセージが表示されます。設定できる最
大日数は 180 日です。
パ スワー ド最 短有 効
期間
パスワードの最短有効日数を指定します。この
期間内はパスワードを変更することができませ
ん。設定できる最大日数は 30 日です。
パスワード管理
4-26
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
パラメータ
説明
パスワード再利用回数
以前のパスワードのうち、繰り返して設定でき
ないものの数を設定します。たとえば、2 に設
定した場合、新しいパスワードとして、直近の
2 つのパスワードを再度設定することができな
くなります。設定できる最大数は 16 です。
最小パスワード長
許可する最小パスワード長を 1 ~ 15 文字の
範囲で指定します。
最大類似性レベル
古いパスワードと新しいパスワードが最大でど
れほど似ていてもよいかという値を指定しま
す。新しいパスワードの類似性の値がここで設
定された値よりも大きい場合は、パスワードは
許 容 さ れ ま せ ん 。 た と え ば 、 "password" と
"wordnew" の類似性は 50% です。最大類
似性レベルの値が 30% の場合、古いパス
ワード "password" を置き換えて "wordnew"
にすることはできません。
大文字の個数の最少数
パスワードに含まれるべき大文字の個数の最
小値を 0 ~ 2 の範囲で指定します。
小文字の個数の最少数
パスワードに含まれるべき小文字の個数の最
小値を 0 ~ 2 の範囲で指定します。
数字の個数の最少数
パスワードに含まれるべき数字の個数の最小
値を 0 ~ 2 の範囲で指定します。
特殊文字の個数の最
少数
パスワードに含まれるべき特殊文字の個数の
最小値を 0 ~ 2 の範囲で指定します。使用で
きる特殊文字は、[特殊文字セット] に表示され
ている文字セットです。
パスワードの
複雑性
上記の各設定で、パラメータが 0 に設定された場合、そのオプションに制限がないことを
示します。
3
[更新] をクリックして、設定を適用します。
システムの管理
システム構成のバックアップと復元
システム構成のバックアップをとってローカルコンピュータに保存し、将来、
必要に応じて、システム構成を復元することができます。バックアップ/復元
の対象となる構成要素は、以下のとおりです。
•
UI のカスタマイズ
•
ディスク警告
•
データのバックアップ/構成
•
IP 設定パラメータ
•
システム時刻
4-27
第 4 章 - 管理者設定
•
録画設定
•
証明書、ポート、セキュリティポリシーを含むセキュリティ設定
•
AD サーバとカレンダー構成を含むサービス設定
•
ゲートキーパーと QoS 設定を含むシグナリング設定
現在のシステム構成をバックアップするには:
1
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [構成のバックアップ/復元] の
順にクリックします。
2
[構成のバックアップ/復元] ページで [バックアップ] ボタンをクリッ
クします。
3
表示される [XXXX でダウンロード先を選択します] ダイアログボック
スで、構成ファイルの保存パスを設定し、[保存] をクリックします。
構成ファイルを使用してシステム構成を復元するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [構成のバックアップ/復元] の
順にクリックします。
2
[構成のバックアップ/復元] ページで [開く] ボタンをクリックします。
3
表示される [XXXX でアップロードするファイルを選択します] ダイア
ログボックスで、構成ファイルを選択し、[開く] をクリックします。
[構成のバックアップ/復元] ページに、設定したファイルパスが表示され
ます。
4
[アップロード] をクリックして、構成ファイルをアップロードします。
5
表示される [システム再起動] メッセージボックスを確認してシステム
を再起動し、構成の復元を終了します。
ユーザデータのバックアップと復元
ユーザデータをネットワークの FTP サーバにバックアップしておき、バッ
クアップが生成された日時に基づく復元ポイントのステータスに、ユーザ
データを復元させることができます。バックアップ/復元の対象となるユーザ
データは、以下のとおりです。
•
ユーザとグループ
•
VRR、録画テンプレート、チャネル
•
アーカイブ
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [データのバックアップ/復元] の順
にクリックし、[データのバックアップ/復元] ページを表示させます。
FTP サーバの設定
アーカイブをバックアップする前に、Polycom® RSS™ 4000 で、バックアッ
プ用 FTP サーバの設定を行う必要があります。
バックアップ用 FTP サーバを設定するには:
1
[データのバックアップ/復元 ] ページで [データのバックアップ/復元が
有効] を選択します。
2
4-28
[FTP サーバ構成] 領域で、以下のパラメータを設定します。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
表 4-20 FTP サーバのパラメータの説明
パラメータ
説明
サーバアドレス
FTP サーバの IP アドレスとポートを入力します。
ユーザ名
FTP サーバにログインするユーザ名とパスワードを入力しま
す。FTP サーバで匿名ログインが有効な場合、[匿名の使用]
ボタンをクリックして、匿名アカウントでログインすることができ
ます。
パスワード
SSL が有効
3
Polycom® RSS™ 4000 と FTP サーバとの間の通信で、
SSL 暗号化を有効にするかどうか設定します。
[更新] をクリックして、これらの設定を適用します。
Polycom® RSS™ 4000 が設定済みの FTP サーバに接続していると、ページ
の [バックアップ/復元のステータス] に [接続済み] と表示され、ページ左側
の [操作] 領域に使用可能な操作アイテムとして、 [今すぐバックアップ] と
[今すぐ復元] が表示されます。
アーカイブのバックアップ
Polycom® RSS™ 4000 から FTP サーバにアーカイブをバックアップす
るには 2 つの方法があります。自動定期バックアップと即時手動バック
アップです。
アーカイブを自動的にバックアップするには:
1
[データのバックアップ/復元] ページで [自動バックアップが有効] を選
択し、自動バックアップ機能を有効にします。
2
以下のパラメータを設定します。
表 4-21 自動バックアップパラメータの説明
パラメータ
説明
頻度
自動バックアップの頻度を日単位で選択します。
開始時刻
自動バックアップの開始時刻を選択します。
3
[更新] をクリックして、これらの設定を適用します。
アーカイブを手動でバックアップするには:
 [データのバックアップ/復元] ページの [操作 ] 領域で [今すぐバック
アップ] をクリックします。
ページの [バックアップ/復元のステータス] に、バックアップ中およびこれ
からバックアップするファイルの数が表示されます。ページの右下にバック
アップ完了のメッセージが表示されると、バックアップは終了です。
アーカイブの復元
アーカイブが正常にバックアップされると、自動的に復元ポイントが生成さ
れます。データのバックアップ/復元を使用して、これらのアーカイブを復元
させることができます。
4-29
第 4 章 - 管理者設定
アーカイブを復元するには:
1
[データのバックアップ/復元] ページの [操作] 領域で [今すぐ復元] を
クリックします。
2
表示される [復元ポイント] ページでシステムを復元する復元ポイント
を選択して、[OK] をクリックします。
システムはすぐに再起動し、復元操作が自動的に実行されます。この時にシ
ステムにログインしようとした場合、データが復元中であることを示すプロ
ンプトが表示されます。データ復元プロセスが完了した後にのみ、システム
にログインすることができます。管理者は、[キャンセル] をクリックして
データの復元をキャンセルすることができます。アーカイブの復元中は、エ
ンドポイントからのダイヤルはできません。
システムのアップグレード
[システムのアップグレード] ページで、システムのソフトウェアのバージョ
ンをアップグレードすることができます。ページ最上部のメニューで [管理] >
[システムのアップグレード] の順にクリックして、[システムのアップグレー
ド] ページを表示させます。Polycom® RSS™ 4000 システムのソフトウェア
をアップグレードするには、アップグレードパックのバージョンに対応した
アクティベーションキーが必要です。ソフトウェア アップグレードパックの
バージョンが異なれば、別のアクティベーションキーが必要です。
バージョン 5.0 からバージョン 6.0 へのアップグレード
V5.0 から V6.0 へアップグレードするには、以下の 2 つの手順に従う必要
があります。
1
バージョン 6.0 アップグレードパックをシステムにインストール
2
アップグレードしたシステムのアクティベート
システムがアクティベートされていなくても Web インターフェイスを使用
することはできますが、システムを使用した外部からの接続、録画、ライブ
ストリーミングとビデオのオンデマンド操作を実行することはできません。
バージョン 6.0 アップグレードパックをインストールするには:
1
アップグレードに必要な V6.0 ソフトウェアパックを Polycom の Web
サイト (http://www.polycom.com/support/network/index.html) から
PC にダウンロードします。V6.0 ソフトウェアパックは、下記の 2 つの
ファイルから構成されています。
― RSS4000_v6_0_loader_ Part1.pkg
― RSS4000_v6_0_Software_upgrade_package_(build#)_Part2.pkg
4-30
2
Polycom® RSS™ 4000 システム v5.0 の Web インターフェイスで、
[システム構成] > [アップグレード] の順にクリックします。
3
[アップグレード] ページで [ライセンス契約 ] をクリックし、ライセン
ス契約書を読みます。アップグレードを続行するには、[ライセンス契約
(右のリンク)の内容を確認しました。契約に同意します。] を選択す
る必要があります。
4
[参照] ボタンをクリックし、最初のアップグレードパック (Part 1) を選
択して、[ファイルのダウンロード] をクリックします。
5
続行するかどうかを尋ねる警告ボックスが表示されます。[はい] をク
リックします。
6
ページで [再起動] ボタンをクリックして、システムを再起動します。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
7
システムが再起動した後、Web インターフェイスに再度ログインします。
表示される画面上で、 [Upload RSS Package] をクリックします。
8
表示されるポップアップウィンドウ上で、2つ目のアップグレードパッ
ク (Part2) を選択してから [開く] をクリックします。
9
ファイルのアップロード後、ポップアップウィンドウ [Reboot] が表示
されたら、[Yes] をクリックしてシステムを再起動します。
アップグレードされたシステムをアクティベートするには:
1
システムの再起動後、Web インターフェイスにログインします。[製品
のアクティベーション] ページが開き、システムをアクティベートする
よう求めるプロンプトが表示されます。
2
Polycom Resource Center リンクをクリックして、Polycom Resource
Center に入ります。
3
ログインボックスに電子メールアドレスとパスワードを入力し、[Login]
をクリックします。はじめてのユーザは、[Register for An Account] リ
ンクをクリックして登録をします。
4
ログイン後、ページ最上部のナビゲーションバーで [Service & Support] >
[License and Product Activation] > [Activation/Upgrade] の順にクリッ
クします。
5
システム画面上の指示にしたがって各ステップを実行し、システムの
アップグレードに必要なキーコードを取得します。システムのシリアル
番号の入力を求められた場合は、Polycom® RSS™ 4000 ユニットに付属
のマニュアルをご参照ください。
6
[製品のアクティベーション] ページに戻り、取得したアクティベーショ
ンキーを [アクティベーションキー ] ボックスに入力して [更新] をク
リックします。
7
表示される [システム再起動] ボックスを確認してシステムを再起動し
ます。
システムが再起動した後、Web インターフェイスにログインして [管理] >
[製品のアクティベーション] の順にクリックして表示されるページに入り
ます。ここには、システムのソフトウェアバージョンが 6.0 であることが表
示されます。これは、アップグレードが正常に完了し、使用準備が整ったこ
とを示します。
バージョン 5.0 を残す場合の操作
バージョン 6.0 にアップグレードした後、バージョン 5.0 から引き継がれる
のは IP アドレスのみで、その他の設定はデフォルトの構成に戻ります。バー
ジョン 5.0 で作成されたシステムファイルと録画アーカイブはアップグ
レード後も、そのままシステム上に残っています。このため、ユーザは、バー
ジョン 5.0 で録画されたファイルを、アップグレードされたシステムにイン
ポートするか、バージョン 6.0 からバージョン 5.0 にダウングレードするか
のいずれかを実行することができます。システムをバージョン 6.0 にアップ
グレードした後、バージョン 5.0 用の保存ファイルがハードディスク容量の
半分 (500 GB) を使用しています。アップグレード後により多くの空きディ
スク容量が必要な場合は、バージョン 5.0 用の保存ファイルを削除します。
バージョン 5.0 用のファイルを削除すると、バージョン 6.0 から 5.0 にダ
ウングレードすることはできなくなります。
4-31
第 4 章 - 管理者設定
バージョン 5.0 から録画ファイルをインポートするには:
1
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [データのバックアップ/復元]
の順にクリックします。
2
ページ左側の [操作 ] 領域で [v5 からのメディアのインポート] をク
リックします。
バージョン 5.0 からインポートされた録画ファイルは、ビデオ オン デマン
ドとシステムの Web インターフェイスでのダウンロードにのみ使用でき、
エンドポイントの TV UI では再生できません。
バージョン 6.0 から バージョン 5.0 へのダウングレード
システムをバージョン 5.0 にダウングレードした後に、バージョン 6.0 で設定されたシステ
ム構成や録画ファイルを引き継ぐことはできません。これらのファイルは、バージョン 6.0 に
再びアップグレードしたときにのみ使用することができます。
1
2
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [データのバックアップ/復元]
の順にクリックします。
ページ左側の [操作] 領域で [v5 へのロールバック] をクリックします。
バージョン 5.0 のシステムファイルの削除
バージョン 5.0 のシステムファイルを削除する前に、バージョン 5.0 で作成された録画ファ
イルをインポートする必要があるかどうか確認します。バージョン 5.0 のファイルを削除した
後に開放されるディスクスペースは、アップグレードした後、バージョン 6.0 で使用され、シ
ステムの空き容量は 1TB になります。このディスクスペースにバージョン 5.0 を復元する
ことはできません。
1
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [データのバックアップ/復元]
の順にクリックします。
2
ページ左側の [操作] 領域で [v5 ディスクのフォーマット] をクリック
します。
製品のアクティベーション
[製品のアクティベーション] ページは、以下のアクティベーション操作のた
めに使用されます。
•
新しい Polycom® RSS™ 4000 システムのアクティベーション
•
アップグレードされたシステムのアクティベーション
•
有償オプションのアクティベーション
Web インターフェイスのメニューバーで [管理] > [製品のアクティベー
ション] をクリックして、システム情報の表示された [製品のアクティベー
ション] ページに移動します。
4-32
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
表 4-22 システム情報の説明
パラメータ
説明
ハードウェアバージョン
現在のハードウェアバージョン
ソフトウェアバージョン
システムで動作中のソフトウェアバージョン
シリアル番号
製品のシリアル番号
アクティベーションのステータス
システムがアクティベートされているかどうかを示し
ます。正常にアクティベートされた場合は
が、
そうでない場合は
が表示されます。
最大録画ポート
サポートされている録画ポートの最大数
最大ライブストリーミングポート
サポートされているライブストリーミングポートの
最大数
最大 RTSP セッション
サポートされている Web ビデオ オン デマンドの
最大数(200 まで)
暗号化
システムの AES 暗号化機能がアクティベートされ
ているかどうかを示します。これは任意のオプショ
ンですが、使用できる国は限られます。ライセンス
を取得してアクティベートした後にのみ使用可能で
す。暗号化機能をアクティベートした場合は
が、そうでない場合は
が表示されます。
HHD ライブストリーミング
HD ライブストリーミング機能がアクティベートされて
いるかどうかを示します。これは、有償オプションで
す。ライセンスを購入してアクティベートした後にの
み使用可能です。この機能をアクティベートすると、
解像度 720p の HD ライブストリーミングが可能
になります。このライセンスにより、Web ストリーミ
ング容量も、同時ユニキャスト接続数が 100 から
200 に増加します。
取得したアクティベーションキーを、[製品のアクティベーション] ページの
[アクティベーションキー] テキストボックスに入力し、[更新] をクリックし
て Polycom® RSS™ 4000 システムや有償オプションをアクティベートしま
す。アクティベーションキーは、[Polycom Resource Center] リンクをクリッ
クして、Polycom Resource Center で取得します。
UI のカスタマイズ
IVR メッセージ、Web ユーザインターフェイスのロゴ、エンドポイントメ
ニューの背景画像、エンドポイントメニュー言語、システム名は、ユーザの
ニーズに合わせてカスタマイズすることができます。
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [UI のカスタマイズ] の順にクリッ
クし、[UI のカスタマイズ] ページを表示させます。
4-33
第 4 章 - 管理者設定
IVR のカスタマイズ
Polycom® RSS™ 4000 には、IVR (Interactive Voice Response) サービス機能
が用意されています。エンドポイントが Polycom® RSS™ 4000 システムに
ダイヤルして接続すると、システムから送られるエンドポイントメニューに
対応して、さまざまな IVR 音声プロンプトが聞こえます。
IVR メッセージをカスタマイズするには:
1
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [UI のカスタマイズ] の順にク
リックします。
2
[IVR メッセージ] 領域の [再生する IVR メッセージの選択] で置き換
える IVR メッセージと対応する言語オプションを選択します。
3
[開く] をクリックして、アップロードする音声ファイルを選択します。
アップロードする音声ファイルは PCM フォーマットで、サンプリング
周波数は 16 KHz または 32 KHz でなければなりません。ステレオでも
モノラルでも構いません。
4
[アップロード] をクリックして、音声ファイルをアップロードします。
ファイルが正常にアップデートされたら、対応する再生/停止ボタン
をクリックして音声プロンプトの再生テストを行い、正しくファイルが置き
換えられたがどうか確認します。
Web ユーザインターフェイスのロゴのカスタマイズ
Web ユーザインターフェイスの最上部に表示されるロゴは、必要に応じて
ユーザの組織のロゴに置き換えることができます。
Web ユーザインターフェイスのロゴ画像をカスタマイズするには:
1
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [UI のカスタマイズ] の順にク
リックします。
2
[Web ユーザインターフェイスのロゴ] 領域で [開く] をクリックして、
アップロードする画像を選択します。
アップロードする画像は 212×54 ピクセルの *.png フォーマットでな
ければなりません。
3
[アップロード] をクリックして画像をアップロードします。
画像が正しくアップロードされた後、新しい設定を確認するには、一旦ブラ
ウザを閉じてから、再度アクセスする必要があります。
エンドポイントメニューのカスタマイズ
エンドポイントから Polycom® RSS™ 4000 にダイヤルして接続を確立する
と、Polycom® RSS™ 4000 でメニューインターフェイスが表示されます。
(「TV ユーザインターフェイスの操作」の項をご参照ください)
エンドポイント メニュー インターフェイスのデフォルトの背景画像と表示
言語はカスタマイズすることができます。Polycom® RSS™ 4000 システムに
は、7 つの言語が用意されています。デフォルトの言語は英語です。
4-34
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
エンドポイントメニューの背景画像をカスタマイズするには:
1
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [UI のカスタマイズ] の順にク
リックします。
2
[UI のカスタマイズ ] ページの [エンドポイントメニューの背景画像]
領域でユーザのエンドポイント画面のアスペクト比に対応した [開く]
ボタンをクリックし、アップロードする画像を選択します。
アップロードする画像は以下の要件を満たす必要があります。
― 4:3: 704×576 ピクセルの *.bmp フォーマット
― 16:9: 1024×576 ピクセルの *.bmp フォーマット
3
[アップロード] をクリックして画像をアップロードします。
デフォルトのエンドポイントメニュー言語を選択するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [UI のカスタマイズ] の順にク
リックします。
2
[UI のカスタマイズ] ページの [デフォルトのエンドポイントメニュー言
語] 領域でエンドポイントの言語を選択して、[適用] をクリックします。
3
表示される [システム再起動] ボックスを確認してシステムを再起動し、
設定を適用します。
システム名の変更
エンドポイントまたは MCU が Polycom® RSS™ 4000 システムに接続さ
れると、エンドポイントまたは MCU に、Polycom® RSS™ 4000 のシステ
ム名が表示されます。
システム名を変更するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [管理] > [UI のカスタマイズ] の順にク
リックします。
2
[UI のカスタマイズ] ページの [システム名] テキストボックスにシス
テム名を入力して、[適用] をクリックします。
3
表示される [システム再起動] ボックスを確認してシステムを再起動し、
設定を適用します。
システム時刻
正確なシステム時刻を設定することで、録画時刻やバックアップ時刻などが
正しい時刻になります。内蔵のシステム時計をネットワーク上のタイムサー
バに同期させることもできます。
システム時刻を設定するには:
1
ページ最上部のメニューバーで [システム構成] > [システム時刻] の順
にクリックします。
2
[システム時刻] ページで以下のパラメータを設定します。
4-35
第 4 章 - 管理者設定
表 4-23 システム時刻パラメータの説明
パラメータ
説明
システム時刻を設定する方法を指定します。
タイムサービス
日付

[コンソール]: 時刻をユーザの PC と同期させます。

[NTP サーバ]: 時刻をタイムサーバから取得します。
システムの現在の日付と時刻を示します。[コンソール] が選
択されている場合、ページを更新すると、ユーザの PC の現
在時刻を取得することができます。このフィールドでの時刻の
手動変更はお勧めできません。
時刻
NTP サーバ
ネットワーク タイム サーバのアドレスまたはドメイン名を指定
します。システムの内蔵時計をタイムサーバに同期させること
ができます。
メモ: ドメイン名を設定する場合、[システム構成] > [IP 設定]
でこのドメイン名を解決できる DNS サーバアドレスを設定済
みであることを確認します。
再起動とシャットダウン
Web インターフェイスで [管理] > [シャットダウン] の順にクリックして、
[シャットダウン] ページを表示します。
[再起動] ボタンをクリックするとシステムが再起動し、[シャットダウン] ボ
タンをクリックするとシステムがシャットダウンします。
システムの電源コードを抜く前に、[シャットダウン] ページでシステムをシャットダウンして、
電源をオフにする必要があります。
ファクトリーデフォルト設定の復元
USB ポート経由で設定を消去し、ファクトリーデフォルト設定を復元するこ
とができます。ソフトウェアバージョンとシステム IP アドレスのみが保持
されます。システムをファクトリーデフォルトに復元する前に、USB スト
レージデバイスを使用する必要があります。USB デバイスのタイプと格納す
るファイルに対する要件はありません。
4-36
•
システムをファクトリーデフォルトの設定に復元すると、現在の設定と録画されたアー
カイブはすべて消去されます。
•
システムを再起動してファクトリーデフォルト設定に復元する前に、接続していた
USB デバイスを取り外します。さもないと、システムが再起動した後に Web UI に
ログインしたときに、[ファクトリーデフォルトにリセット] ダイアログボックスが表示され
ます。
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
システムをファクトリーデフォルトの状態に戻すには:
1
USB ストレージデバイスをシステムのバックパネルにある USB ポー
トに接続します。
2
システムを手動で再起動するか、[シャットダウン] ページ ([管理] >
[シャットダウン]) で [再起動] ボタンをクリックします。
3
システムが再起動した後、[ログイン] ページにログインします。[ファク
トリーデフォルトにリセット] ダイアログボックスが表示されます。
4
以下のパラメータを設定することができます。
表 4-24 ファクトリーデフォルト復元パラメータの設定
パラメータ
ビルトインアカウント
パスワード
説明
システムに内蔵されたデフォルトの管理者アカウント。ユーザ
名とパスワードはここで変更することができます。
パスワードの確認
上記で入力したパスワードの確認を行います。
現在の IP 設定を保持
デフォルト構成に復元する際に現在の IP アドレスを保持する
かどうか指定します。これを選択しないと、IP アドレスはデフォ
ルトの 192.168.1.254 に、サブネットマスクは 255.255.255.0
に、ゲートウェイは 192.168.1.1 にリセットされます。
5
[次へ] をクリックします。続行する場合は、復元を確認するボックスに
「YES」と入力して [OK] をクリックします。[戻る] ボタンをクリック
して、設定ボックスに戻ります。
6
USB ストレージデバイスを抜いてから、システムを再起動して復元を完
了します。
4-37
5
TV ユーザインターフェイスの操作
Polycom® RSS™ 4000 には、Web ユーザインターフェイスのほかに、エン
ドユーザが主として実行する録画と再生を、エンドポイントからリモコンで
操作できるようにした TV ユーザインターフェイス(TV UI) があります。エ
ンドポイントが Polycom® RSS™ 4000 にダイヤルして接続に成功すると、
TV UI が画面に表示されます。
[メインメニュー] ページの概要
エンドポイントが Polycom® RSS™ 4000 システムに接続されると、エンドポ
イントに、TV UI の [メインメニュー] が表示されます。ここでは、以下の
ように録画操作と再生操作ができるようになっています。エンドポイントが
ダイヤルに使用した VRR で [すぐに録画] 機能が有効になっている場合、
エンドポイントは [録画メニュー] ページに直接入ります。録画が停止また
はキャンセルされた場合、エンドポイントは [メインメニュー] ページに戻
ります。
図 5-1 Polycom® RSS™ 4000 システムの TV UI メインメニュー
Polycom® RSS™ 4000 は、リモコンの FECC 機能および DTMF 機能を使
用して制御することができます。エンドポイントが FECC または DTMF を
サポートしている場合は、リモコンを使用して TV UI のメニューページを
操作します。TV UI にアクセスするには、エンドポイントのリモコンの [Far]
ボタンを押す必要があります。
下表は、Polycom エンドポイントのリモコンを使用した FECC と DTMF
による操作を詳しく定義しています。
5-1
第 5 章 - TV ユーザインターフェイスの操作
表 5-1 FECC および DTMF による操作
シナリオ
FECC
DTMF
説明
4
上位メニューに戻る
6

下位メニューに移動する

選択内容を確認する
2
表示されているメニューを上方向に移動
して選択する (一番上で操作すると一
番下に移動)
8
表示されているメニューを下方向に移動
して選択する (一番下で操作すると一
番上に移動)
-
メニューアイテムが 1 ページに収まら
ない場合、次のページに移動する
-
メニューアイテムが 1 ページに収まら
ない場合、前のページに移動する
-
*1
現在再生中のビデオを一時停止する
-
*2
一時停止したビデオの再生を再開する
メニューが表示状
態のとき
ズームイン
ズームアウト
*3
*4
再生中のビデオを巻き戻す(巻き戻しは
ひとつ前の I フレームで停止します。
Web UI を使用して、I フレームの間隔
を設定することができます。デフォルトの
I フレーム間隔は 1 分です。1 ~ 10 分
の間隔を設定することができます。)
*6
再生中のビデオを早送りする(早送りは
ひとつ先の I フレームで停止します。
Web UI を使用して、I フレームの間隔
を設定することができます。デフォルトの
I フレーム間隔は 1 分です。1 ~ 10 分
の間隔を設定することができます。)
0-9
再生中のビデオの録画時間の 0% ~
90% の位置に素早くジャンプする(ジャ
ンプ後、ビデオは直近の I フレームか
ら再生を開始します。たとえば、DTMF
トーン 7 ではビデオファイルの 70%
の位置にジャンプします。)
-
0-9
番号を入力する
-
#
入力を確認する
-
カーソルの左側の文字を削除する
ビデオが再生状
態のとき
-
入力状態のとき
5-2
ビデオの再生を終了して [メインメ
ニュー] に戻る
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
録画の開始
リモコンの上下矢印キーを使用して [メインメニュー] ページで [録画メ
ニュー] を選択し、右矢印キーを押して [録画メニュー] ページに入ります。
すぐに録画の開始を選択するか、録画する PIN コードの設定を行います。
録画するビデオの PIN コードを設定した場合、そのビデオを再生するには、
正しい PIN コードを入力する必要があります。
PIN コードを設定するには:
1
[録画メニュー] ページで [PIN コードの設定] を選択し、右矢印キーを
押して確定します。
2
[PIN コードの設定] ページで、リモコンの数字キーパッドから 15 桁ま
での数字で構成される PIN コードを入力します。
3
「#」を押して確定するか、左矢印キーを押して設定を終了し、[録画メ
ニュー] ページに戻ります。
録画を開始するには:
[録画メニュー] ページで [録画の開始] を選択し、右矢印キーを押して確定
します。
録画アイコン
が画面上で点滅し、録画中であることを示します。その
後、[録画メニュー] ページで、以下の操作を行います。
•
[一時停止]: 録画を一時停止します。一時停止中に [再開] を選択すると
録画が再開されます。
•
[終了して保存]: 録画を終了し、録画ファイルを保存します。
•
[キャンセル]: 録画をキャンセルして [メインメニュー] に戻ります。
•
録画中に左矢印キーを押すと、録画されているエンドポイントのループバックビデオ
を見ることができ、次に右矢印キーを押すと、ループバックビデオを閉じて、[録画
メニュー] ページに戻ることができます。
•
ライブストリーミングありの録画では、[一時停止] 機能は使用できません。
アーカイブの閲覧
ユーザは、現在ダイヤルイン中の VRR で録画されているファイルのみなら
ず、システムで録画され、保存されているすべてのビデオファイルを閲覧す
ることができます。
Polycom® RSS™ 4000 とユーザのエンドポイントとの接続の帯域幅が録画ファイルの帯
域幅よりも低い場合、これらのファイルはエンドポイントの画面に表示されません。
5-3
第 5 章 - TV ユーザインターフェイスの操作
現在の VRR で録画されたビデオを閲覧するには:
1
[メインメニュー] ページで [VRR アーカイブの閲覧] を選択し、右矢印
キーを押して確定します。
2
アーカイブリスト画面で閲覧するファイルを選択し、右矢印キーを押し
て選択を確定します。
上下矢印キーを使用してファイルを選択したり、[ズームアウト] または
[ズームイン] を押してページを切り替えることができます。
ファイルが選択されてハイライトされると、そのファイルの録画開始時
刻、録画時間、使用 VRR などの関連情報が画面下部に表示されます。
3
PIN コードの入力を求めるメッセージが表示された場合は、リモコンの
数字キーパッドで正しい PIN コードを入力し、「#」を押します。
入力した PIN コードが間違っていた場合は、アーカイブリスト画面に戻
ります。
ビデオの再生中にリモコンの上矢印キーを押すと、再生を終了し、アーカイ
ブリスト画面に戻ります。
録画されたすべてのビデオを閲覧するには:
[メインメニュー] ページで [すべてのアーカイブの閲覧] を選択し、右矢印
キーを押してすべてのアーカイブのリストを表示させます。アーカイブの再
生手順については、「現在の VRR で録画されたビデオを閲覧するには」の
項をご参照ください。
5-4
6
付録 A – Telnet/Terminal コマンド
Polycom® RSS™ 4000 では、コマンドラインからシステムをデバッグするこ
とができます。コマンドを使用して設定を構成するには 2 つ方法があります。
ひ と つ は 、 Polycom® RSS™ 4000 の シ リ ア ル ポ ー ト に 接 続 し て
HyperTerminal のようなエミュレーションプログラムを使用する方法で、も
うひとつは、telnet を使用する方法です。コマンドの形式は 2 つとも同じで
す。以下で、HyperTerminal を使用してコマンド設定を構成する方法を説明
します。
HyperTerminal パラメータ
•
ポート:COM1 (PC で使用するポートに基づいて確認)
•
ボーレート:115,200 bps
•
データビット:8 ビット
•
パリティビット:なし
•
ストップビット:1
シミュレーションソフトウェアによっては、さらに、以下のような追加パラ
メータの設定が必要となる場合もあります。
•
ローカル入力用エコーオフ
•
Del キーと BackSpace キーの設定
•
Enter/改行
•
端末のシミュレーションタイプ:[automatic] または [ANSI]
ログイン
上記の構成をすべて完了し、HyperTerminal シミュレーションソフトウェア
が正常に起動したら、[Enter] キーを押してログインインターフェイスにアク
セスします。
ログインインターフェイスには、ソフトウェアに関するさまざまな情報が表
示され、ログインパスワードの入力を求められます。ログインパスワードを
入力て、Enter キーを押します。
出荷時のデフォルトのログインパスワードは POLYCOM (すべて大文字) です。
6-1
第 6 章 – 付録 A – Telnet/Terminal コマンド
誤ったパスワードを入力すると、再度ログインするように求められます。
入力したパスワードが正しければ、コマンド設定インターフェイスがすぐに
表示されます。
コマンドの概要
Help
システムにログインしたら、プロンプト「#」に続いて「?」または「help」
と入力し、コマンドプロンプトの情報を表示させることができます。
•
「<>」 は、オプションのパラメータであることを示します。
•
「{}」 は、必須パラメータであることを示します。
•
「|」 は、N 個の中から 1 つを選択するパラメータであることを示します。
Exit
プロンプト「#」に続いて「exit」と入力し、コマンド制御インターフェイス
を終了します。
デバイス情報の閲覧
プロンプト「#」に続いて「show」と入力し、システム情報、ライセンス情
報、インターフェイス情報、IP アドレス情報などの現在のデバイス情報を表
示させます。
待機タイムアウト設定
プロンプト「#」に続いて「keepalive<timeout>」と入力して、キープアラ
イブタイムアウト設定を変更します。
表 6-1 パラメータの説明
パラメータ
説明
タイムアウト
デフォルト値は 120 秒で、5 ~ 600 秒の任意の値に変更するこ
とができます。
[例] タイムアウトの時間を 60 秒に設定します。
6-2
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
デバイスの再起動
プロンプト「#」に続いて「reboot」と入力して、システムを再起動します。”Are
you sure…..?” というメッセージが表示されます。
「Y」を入力して再起動す
るか、「N」を入力してキャンセルします。
パスワードのリセット
プロンプト「#」に続いて「reset password」と入力し、Web ログインの
管理者ユーザパスワードをデフォルトのパスワード (admin) に戻します。
”Are you sure…..?” というメッセージが表示されます。
「Y」を入力して続
行
するか、「N」を入力してキャンセルします。
システム構成の復元
プロンプト「#」に続いて「reset config」と入力し、以下のシステム構成を
デフォルト値に復元します。
•
システム構成
― IP 設定
― システム時刻
― 録画設定
― セキュリティ設定 (ポートとセキュリティポリシー)
― サービス設定
― シグナリング設定
•
管理者
― UI のカスタマイズ (システム名とデフォルトのエンドポイントメ
ニュー言語)
― ディスク警告
“Are you sure…..?” というメッセージが表示されます。
「Y」を入力して続
行するか、「N」を入力してキャンセルします。
システム構成をリセットした後に、システムを再起動して新しい設定を有効
にする必要があります。
システムを完全に復元する必要がある場合は、「ファクトリーデフォルト設定の復元」 の項を
ご参照ください。
アクティベーションキーの消去
プロンプト「#」に続いて「cleankey」と入力して、既存のアクティベーショ
ンキーを削除します。このコマンドを使って RSS™ 4000 を非アクティブに
します。
“Are you sure…..?” というメッセージが表示されます。
「Y」を入力して続行
するか、「N」を入力してキャンセルします。
6-3
第 6 章 – 付録 A – Telnet/Terminal コマンド
Telnet 設定
プロンプト「#」に続いて [telnet on] または [telnet off] と入力し、telnet
セッションのオンとオフを切り替えます。たとえば、
「telnet on」と入力する
と、telnet 機能が有効になります。
telnet はデフォルト設定でオンになっています。「telnet off」と入力して Polycom® RSS™
4000 の telnet 機能を無効にすると、ユーザはシリアルポートのみを使用してシステム設
定タスクを実行することになります。デフォルトの telnet ポートは 23 で、この値は変更でき
ません。リモート telnet のログインのパスワードとコマンド操作は、シリアルポートのログイ
ンの場合と同じです。
パスワードの変更
プロンプト「#」に続いて「set telnet password」と入力して、コマンド設定
ページのログインパスワードを変更します。
このコマンドは、telnet セッションやシリアルインターフェイスのログイン
パスワードを変更するためにのみ使います。Web UI のパスワードには影響
しません。
Ping
プロンプト「#」に続いて ping <ip> {-n<count>} {-w<time>} {-l<size>}」と
入力して、ネットワークの接続ステータスを確認します。
表 6-2 パラメータの説明
パラメータ
説明
ip
宛先ホストの IP アドレス
-n<count>
パケットの送信回数(デフォルトは 10 回)
-w<time>
待機時間(デフォルトは 1000 ミリ秒)
-l<size>
送信されたパケットのサイズ(デフォルトは 32 バイト)
[例] IP アドレス 172.21.100.111 のホストに、サイズが 1500 バイトの Ping
パケットを 5 回連続して送信します。待機時間は 1000 ミリ秒です。
6-4
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
ネットワーク設定
プロンプト「#」に続いて、以下のコマンドを入力して、ネットワーク構成を
設定します。
「set {lan1 | lan2} ip {dhcp | static <ip> netmask <mask> gw <gateway>}」
このコマンドでは、LAN 1 または LAN 2 の IP アドレスを設定します。
「set {lan1 | lan2} speed {auto | 1000 | 100 full | 100 half | 10 full | 10 half}」
このコマンドでは、-- LAN 1 または LAN2 インターフェイスの接続機能を
設定します。
表 6-3 ネットワーク設定パラメータ – LAN インターフェイスの IP アドレス
パラメータ
説明
dhcp
DHCP サーバからアドレス情報を自動的に取得します。
静的 IP アドレス情報を指定します。
static
ip: ネットワークポートの IP アドレス
mask: ネットワークポートのサブネットマスク
gateway: ネットワークポートのゲートウェイアドレス
表 6-4 ネットワーク設定パラメータ – LAN インターフェイス接続速度
パラメータ
説明
auto
自動ネゴシエーションモード
1000
1000 Mbps
100 full
100 Mbps 全二重
100 half
100 Mbps 半二重
10 full
10 Mbps 全二重
10 half
10 Mbps 半二重
[例 1] LAN1 インターフェイスの IP アドレスを 172.21.103.29、サブネットマ
スクを 255.255.255.0、ゲートウェイアドレスを 172.21.103.254 に設定します。
[例 2] LAN1 インターフェイスに 100M 半二重を設定します。
6-5
第 6 章 – 付録 A – Telnet/Terminal コマンド
LAN1 インターフェイスの接続機能または IP アドレスを設定した後に、システムを再起動し
て新しい設定を有効にする必要があります。
6-6
7
付録 B – 規制に関する情報
安全に関するご注意
システムを使用する前に、以下の安全に関するご注意をお読みください。

このシステムをお子様の近くで使用される場合は、十分にご注意ください。使用中は、
システムから離れないでください。

システムの定格電流に適合した電源コードはご使用ください。

クリーニング中、メンテナンス中、使用していないときは、必ずシステムの電源をお切
りください。

クリーニングを行うときは、システムに液体洗剤を直接スプレイしないでください。必
ず、静電気防止加工された布に液体をスプレイしてからご使用ください。

システムを液体に浸したり、システムに液体をかけたりしないでください。

システムを分解しないでください。感電の危険を減らし、システム保証を維持するた
め、修理作業は必ず資格のある技術者が行うようにしてください。

この機器はアース付きコンセントに接続します。

このシステムは、サージ保護のあるコンセントに接続します。

システム側面の吸排気グリッドをふさがないように設置します。

システムや付属機器を、キャビネットなどの密閉された場所に設置する場合は、周囲
温度が 40°C 以上にならないようにご注意ください。必要に応じて、動作温度の範囲
内に保たれるよう強制冷却してください。

水がかかる恐れのある場所でのご使用はおやめください。

雷雨の際のご使用はおやめください。雷によって感電する危険性があります。
この説明書は、大切にご保管ください。
7-1
第 7 章 – 付録 B – 規制に関する情報
規制に関する情報
米国およびカナダの規制に関する情報
このクラス [A] デジタル機器は、カナダの ICES-003 に準拠しています。
Cet appareil numérique de la classe [A] est conforme à la norme NMB-003 du
Canada
この機器は、FCC 規制の第 15 部に準拠しています。操作は、以下の 2 条件に服しま
す。この機器は有害な干渉を起こさない。また、この機器は好ましくない操作による干渉を
含むすべての干渉に対応する必要がある。
注: この機器は、FCC 規定の第 15 部に準拠し、クラス A デジタル機器制限に適合し
ていることが確認されています。これらの制限は、商用環境で機器を使用している場合に
有害な干渉に対する妥当な保護を提供するためのものです。この機器は、無線周波エネ
ルギーを生成、使用、放出する可能性があります。したがって、取扱説明書に従って設置
および使用しない場合、無線通信に対して有害な干渉を引き起こす恐れがあります。住宅
地域でこの機器を使用すると、有害な干渉を引き起こす恐れがあり、その場合は、ユーザ
が自己責任で干渉に対処する必要があります。
FCC 規定の第 15 部に従い、ユーザが Polycom Inc. の明示的な承認なしにこの機器
に対して変更または修正を加えた場合、Polycom Inc. はそのユーザがこの機器を操作す
る権利を無効にすることができます。
EU 規制に関する情報
この Polycom® RSS™ 4000 には CE マークが付いています。このマークは、EEC 指
令 2006/95/EC および 2004/108/EC に準拠していることを示します。適合宣言全体
は、270 Bath Road、Slough、Berkshire、SL1 4DX、UK の Polycom Ltd. から入手で
きます。
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会 (VCCI) の基準に基づく
クラス A 情報技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こ
すことがあります。この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されること
があります。
声明
此为 A 级产品,在生活环境中,该产品可能会造成无线电干扰。在这种情况下,可能
需要用户对其干扰采取切实可行的措施。
A 급 기기 (업무용 정보통신기기)
이 기기는 업무용으로 전자파적합등록을 한 기기이오니
판매자 또는 사용자는 이 점을 주의 하시기 바라며, 만약
잘못판매 또는 구입하였을 때에는 가정용으로 교환하시기
바랍니다.
7-2
Polycom® RSS™ 4000 ユーザガイド
電気の安全な使用に関する勧告
この機器を接続する AC コンセントには AC サージアレスタを取り付けてください。これ
によって、落雷による局部的な影響および他の電気的サージによる機器の損傷を防ぐこと
ができます。
特別な安全上の指示
既存の安全指示に従い、すべての保護手段を遵守してください。
設置の指示
設置は、各国の関連する配線規則に従って行ってください。
機械的負荷 – 機器をラックに設置する際は、機械的負荷が分散するようにしてください。
回路の過負荷 – 機器と電源回路の接続、および過電流保護および電源配線に対する回
路の過負荷の影響については、十分に考慮する必要があります。この問題に対処するた
め、機器のネームプレート定格を適用してください。
確実な接地 – ラックに接地した機器は、確実に接地してください。分岐回路への直接接
続以外の給電接続 (ケーブルタップなどの使用) については、特に注意が必要です。
プラグによる機器の切断
この装置を接続するコンセントは、装置の近くにあり、常に使用できる状態になっている必
要があります。
リチウムコイン電池に関する注意事項
この機器には、ユーザが取り扱うことができないリチウムコイン電池が内蔵されています。
交換等の作業の際には、専門のサービス担当者までお問い合わせください。この製品の
ケースは開けないでください。
注意
バッテリは、正しく交換しないと、爆発する恐れがあります。
交換する際は、メーカーが推奨する同一の製品または同じ種類のバッテリと
交換してください。
使用済みのバッテリは、メーカーの指示に従って、
廃棄してください。
ADVARSEL!
Lithiumbatteri - Eksplosionsfare ved fejlagtig håndtering.
Udskiftning må kun ske med batteri
af samme fabrikat og type.
Levér det brugte batteri tilbage tilleverandøren.
7-3
Fly UP