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- 1 - 3 分で解けますか? <社会科学編> 国際連合に関する次の記述の
3 分で解けますか? <社会科学編> 国際連合に関する次の記述のうち,妥当なのはどれか。 1 国際連合は,1944 年のダンバートン・オークス会議で国際連合憲章の原案が完成し,1945 年 のパリ講和会議において全会一致で国際連合憲章が採択されたことを受け,アメリカ,イギリス, フランス,ソ連,中国の5大国を含む 51 カ国を原加盟国として発足した組織であり,その本部 はスイスのジュネーブに置かれている。 2 国際連合の主要機関には,総会,安全保障理事会,経済社会理事会などがあるが,安全保障理 事会は,アメリカ,イギリス,フランス,ロシア,中国の5カ国の常任理事国と 10 カ国の非常 任理事国の合計 15 カ国から構成されている。非常任理事国の任期は3年間で,3年毎に 10 カ国 が総会において選出されている。 3 国連安全保障理事会の表決手段としては多数決制が用いられているが,議事手続事項の議決に は安全保障理事会 15 カ国のうち9カ国以上の賛成が,その他のすべての事項の議決には全常任 理事国を含む9カ国以上の賛成が必要とされており,また,その決定は国連加盟国に対して拘束 力を持つ。 4 国連事務総長の任命にあたっては安全保障理事会の常任理事国が拒否権を行使することがで きるため,従来,国連事務総長には常任理事国出身者が就任することが多かったが,2007 年には 韓国出身の潘基文氏が事務総長となるなど,近年では,常任理事国以外の国の出身者が事務総長 に就任することが多い。 5 従来,人権問題を扱う国連の機関は国連人権理事会であったが,2006 年に国連人権理事会は廃 止され,これに代わり,人権保護をより強化することを目的に人権委員会が設置された。人権委 員会は国連総会の下部機関であり,加盟国の人権に関する審査を定期的に実施し,声明や非難決 議などによって人権問題に対処することができる。 - 1 - 自由貿易と地域経済連携に関する次の記述のうち,妥当なのはどれか。 1 OECD(経済開発協力機構)は,1961 年に第2次世界大戦後の欧州復興計画の受入れ機関で あった欧州経済開発機構(OEEC)の加盟国である欧州 18 カ国と準加盟国のアメリカ,カナ ダの 20 カ国から発足した。当時の勢力再編という背景から,OECDは経済協力だけでなく, 政治対話や軍事戦略を含む広範な分野を扱う組織であった。 2 ASEAN(東南アジア諸国連合)は,日本,韓国,中国の3国を中心に東南アジアの経済発 展と社会的基盤の確立および生活水準向上に協力することを目指す機関として結成された。結成 当時から加盟しているベトナム,カンボジアに加え,タイ,マレーシア,シンガポール,インド ネシア,フィリピンが 1999 年4月に正式加盟したことから,ASEAN10 が実現された。 3 EU(ヨーロッパ連合)は,1999 年1月1日に統一通貨ユーロを導入した。当時のEU加盟諸 国のうち,イギリスとデンマークは不参加を表明し,参加を希望していたスウェーデン,ギリシ ャは基準を満たせなかったために第1陣での通貨統合は 11 カ国によるものとなったが,2001 年 1月よりギリシャもユーロを導入した。 4 NAFTA(北米自由貿易協定)は,1989 年にすでに発効していたアメリカ,カナダ間の自由 貿易協定を修正してメキシコを加えたもので,1994 年に発効した。NAFTA域内では,サービ ス貿易の自由化,知的財産の保護内容の共通化,労働者の域内移動の自由化が完全に実現してい る。 5 APEC(アジア太平洋経済協力)とは,マレーシアのマハティール首相が提案したもので, アジア・オセアニア自由貿易圏を作ろうとしていたものである。しかし,アメリカの強い反対や, 日本,韓国,中国,シンガポールなどが不参加を表明したことなどから,いまだ実現には至って いない。 - 2 -