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姉妹都市アベイロ市の魅力
AVEIRO ポルトガル共和国 アベイロ市 首都リスボンより北へ約 250 ㎞ 人口…75,000 人 面積…199 ㎢ 気候…地中海性気候 年間平均気温最高…18℃ 年間平均気温最低…10℃ 産業…第3次産業(卸売業、建設業、観光産業) 第2次産業(石油化学工業、製鉄業) 大分市は、16 世紀半ばの大友宗麟の時代から、ポルトガル との交流が盛んに行われ、西洋文化が開花しました。昭和 53 年(1978 年)10 月 10 日に、アベイロ市と姉妹都市の提携を 結び、今年で 30 周年を迎えます。 旧アベイロ駅 Ecomuseu(エコ・ミュゼウ) 駅舎の壁は見事なアズレージョ(タイル)で彩られて いる。夜は、オレンジ色にライトアップされてとても美 しい。建物は、20 世紀前半に造られたもの。 製塩は、アベイロの伝統的な産業。広大な塩田は、エ コミュージアムとして紹介されている。多い時には、高 い塩の山がいたる所に見られる。太陽に照らされ眩しく 輝く白い塩山と、澄み切った空の青さは、アベイロなら ではのコントラストを描く。 FORUM AVEIRO(フォーラム・アベイロ) アベイロ市で唯一最大のショッピン グセンター。 街の中心部を通る中央運河に面して 建てられている。シネマコンプレック スとして、多くのお客さんが利用する。 数多くの店が連なり、フードコートも 大規模。また、坂道に沿って建設され ているため、センターの中にある巨大 な石の階段が興味深い。 店員は英語を話せない人も多いが、そんな時は片言のポル トガル語や身振りや手振りでなんとか伝わる。お店によって は、利用できないクレジットカードがあるので、買い物をす る前に、店頭に貼られているクレジットカードのステッカー を確認しておくと安心。 BUGA(ブーガ) 市内に点在する自転車の貸し出し所。料金は無料。借 りるためには身分証明書が必要で、外国人観光客などは パスポートを提示する必要がある。借りた場所で返さな くてもよいというのも嬉しい。これを使えば、市内を気 軽に散策することができる(上り坂は大変!)。ブレー キが右手にしかないことに加え、もともとサドルがかな り高めなので注意が必要!。 Canal Central(キャナル・セントラル) 街中を流れる中央運河。夏には、観光用のモリセイロ に乗って、一日かけて運河を巡るツアーもある。市街地 の中心部では、彩り豊かなモリセイロとともに運河沿い の建物が水面に映って美しい。 ESTADIO MUNICIPAL DE AVEIRO (エスタディオ・ムニシパル・アベイロ) EURO2004 のために建設されたサッカースタジアム。 2003 年に完成。収容客数は約 30,000 人。観客席はカラ フルなモザイク模様のように見える。 Museu de Aveiro(ミュゼウ・アベイロ) アベイロ美術館。建物は 15 世紀後半に造られたも の。19 世紀後半頃には、第 3 ドミニコ修道会の教会で あり、また、女子大生の宿 舎としても使われた。 1911 年からは、現在の美 術館として使われており、 バロック様式の傑作とさ れる石棺や、金の装飾で彩 られた礼拝 堂にキリスト の像が設置されている。ま た、アズレージョが美しい カテドラルが隣接されて いる。 Capela de S.Goncalinho Igreja da Misericordia St.ゴンサリニョ教会。 1712 年から 1714 年の間に建 てられた。この教会では、ア ベイロの伝統的な行事など が行われている。 ミゼリコルジア教会。 1600 年代に建てられた。 旧市庁舎やアベイロ市の劇場に隣接する教会。自由に出入りできる。内側は四 方の壁が濃紺のアズレージョで覆われており、その美しさに圧倒される。中庭は 清楚に造られており、穏やかな時間を感じることができる。 灯台・ビーチ ヨーロッパ一の高さを誇る灯台。天候がよければ、登ることができる。灯台の反対側 のビーチでは、夏の海水浴シーズンには多くの観光客でにぎわう。海岸の砂は粒子が小 さく真っ白で美しく、砂浜は延々と続いている。近くには、おしゃれなカフェもある。 Costa Nova(コスタノバ) 市街地から少し離 れた海岸沿いにある 小さな町。海に沿った 大通りにカラフルな ストライプ模様のコ テージが一列に並ん でいる。通りには水や 魚の形をしたイス、壁 の色がかわいい公衆 トイレなどが整備さ れている。観光のもの と思われる大型バス も何台か停まってい る。並んだ建物はセカ ンドハウス(別荘)だ が、中にはカフェや小 さな商店を営んでい るところもある。お店 ではメロンが一つ1 ユーロしない金額で 売られていたりと、散 策するのが楽しい。 また、アベイロ市には 二つ市場があるが、そ の一つが近くにあり、 地元の人で賑わって いる。 Vista Alegre(ヴィスタ・アレグレ) 工場 博物館 教会 Vista Alegre はポルトガル国内唯 一の高級陶磁器メーカー。市街地か ら少し離れた Ilabo(イリャボ)と いう小さな町に工場がある。工場は 一つの家族から始まる。徐々に中国 人が携わるようになった。100 年前 までは多くの中国人が工場で働い ていたことで、ここは一つの中国人 コミュニティとして栄えた。そのた め、ここで生活ができるように工場 の敷地内には小学校や小さなお店、 カフェ、教会などが造られている。 工場や教会は見学できる。博物館も あり、これまでのヴィスタ・アレグ レの歴史を見ることができる。ま た、工場の隣にはファクトリーショ ップが二つあり、アウトレット商品 を含め、ヴィスタ・アレグレの商品 を購入することができる。 工場に行くためには一つの橋を 渡るが、昔から手入れされて使われ ており、すべて木でできており車が 通るとカラカラと音がする。眺めも よく、歩いて渡るのも気持ちよい。 工場に 渡る た めの橋。目前に は大き な川 が つづく。 CENTRO OITA(セントロ大分) メインストリートに面 した建物の一角にあり、 姉妹都市である大分の名 前がついている。いくつ かの小さなお店が集まっ ており、大分の中央商店 街を連想させる。 Turismo(ツリズモ) 市内中心部にあるツー リストインフォメーショ ンセンター。市内の地図 やパンフレットを手に入 れることができる。建物 はローマ時代の様式が用 いられており、アベイロ 市内でも珍しい。隣には アベイロ市の小さな美術 館があり、展覧会などが 定期的に行なわれる。 アズレージョ(装飾タイル) アズレージョは、ポルトガルの芸術の 一つ。ポルトガル国内では駅や教会、道 沿いの壁、民家の壁など様々なところで 見ることができる。絵の内容は色々なも のがある。アベイロ市内でもよく見られ るのが、外壁一面がアズレージョで彩ら れた家々。ブルーを基調としたアズレー ジョの外壁が連なっており美しい。教会 の入口や壁には、宗教画や神話などをモ チーフにしたものが多い。また、街の中 心部を歩いていると、側壁に一枚の絵画 のようなものも見ることができる。 市街地の様子 アベイロの市街地は、街の中央を運河が 横切り、その水面に浮かぶ色鮮やかなモリ セイロ、石畳で統一された街路と幅の広い 橋、運河沿いに立並ぶ歴史ある建物、美し いアズレージョで飾られた建物など、街全 体が芸術作品のようです。 また、街は昼と夜とで全く別の顔を見せ る。昼は、運河に浮かぶモリセイロ、色彩 豊かな建物や植物が太陽の光を浴びて美 しい。夜は、建物や公園がライトアップさ れ、幻想的な雰囲気をもつ。白やオレンジ の光は、芸術的な建造物をよりいっそう、 雰囲気のあるものへと変えて見せる。 アベイロ食べ物紀行 Vamos comer !! 【食べ物編】アベイロの食べ物は日本人に合う味が多い。海に面した漁業が盛んな町であることから、魚介類の料理 が豊富。それに負けず肉料理も沢山ある。アベイロの伝統的な料理もあり、食事をとても楽しむことができる。中心 部から少し離れたところには、PRACA DO PEIXE (魚の市場)と呼ばれる魚市場を中心とした食べ物街がある。 そこは、夜9時以降から賑わいはじめ、11 時を過ぎても子供連れの家族が見られたりと、ポルトガルのレストランの 夜はとても長い。Vamos comer !(さあ、食事にしよう!) 食前には、必 ずオリーブやパ ン、チーズ、バ ターなどがださ れる。お店によ って出されるも のが異なるの で、食べた方が きっと楽しい。 魚料理。レストランによって は、自分の目で見て魚の種類を 選んで注文できる。どの魚がお 薦めか尋ねると、 「アベイロの魚 はすべて美味いよ!」と返事が くる。塩やこしょう、オリーブ オイルやバターで素材の味を活 かした味付がされている。魚料 理はぜひ食べたい一品。 魚介類のクリ ームスープ。ク ルトンやちぎっ たパンが入って いる。他にも種 類はあるが、レ ストランではこ のスープがメジ ャーなようだ。 肉料理。牛、豚、鳥と種類も 豊富。焼き物でも煮物でも素材 をいかす薄い塩味。じゃがいも やにんじん、葉野菜は必ず一緒 に出てくる。これも塩ゆでした だけであるが、オリーブオイル やビネガーをかけていただくと 美味しい。生野菜はあまり出て こない。 伝統的デザート。モ ロトッフ(上)。メレン ゲにカラメルを混ぜて 焼いたもの。食感がと てもよい。 リゾット(下) 。カス タードとご飯を混ぜた もの。独特な味で、と ても甘い。 Ovos Moles De Aveiro(オヴォシュ・モーレシュ・デ・アヴェイロ) アベイロの伝統的なお菓子。貝や魚の形をした薄いモナカのよう な皮に卵黄と砂糖を混ぜたクリームが入っている。クリームはカッ プ売りもある。(写真中央は専用の入れ物) 食後には必ずと言ってよいほどコーヒー を飲む。小さなカップに一杯。どこでも濃 いエスプレッソ。大変熱い。デザートと一 緒ではなく、デザートの後に飲む。 ワイン。レストランでは白・赤・緑の ワインが数多く揃えられている。ほどん どの種類にハーフボトルも準備されて おり手軽に安く飲めることも嬉しい。 ポルトガルでは、ワインはとても安価 で販売されており、棚2列が全てワイン 売り場のスーパーがあったりと、様々な 種類のワインを安く、気軽に楽しむこと ができるのも魅力。 ビール。 ポルトガルはワインが主役 と思いがちだがビールも負 けてはいない。いろいろな味 のビールを選ぶことできる。 レモン味の甘いビールなど、 日本では飲むことができな いものも楽しむことができ る。現地の人たちは、お昼か らワインやビールを飲んで いる。ワインやビールに合う お料理もたくさんあり、食事 にあきることはない。