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Japan Water Forum Annual Report 2011
Japan Water Forum Annual Report 2011 平成22年度 日本水フォーラム活動報告 平成22年4月∼平成23年3月 v i s i o n 日本水フォーラムは、 すべての人が水に起因する苦しみから解放 され、水の恩恵を最大限に享受できる世界の実現を目指します。 m i s s i o n 日本水フォーラムは、大胆な発想と行動力によって、 すべての人 が水を通して生まれる喜びと苦しみを理解し、地球上の水問題 解 決 のために 行 動を起 こす 機 会を創 出していきます 。 日本水フォーラムの活動とネットワーク 特定非営利活動法人日本水フォーラムは、国内外の水問題の解決に寄与することを 目的として、平成16年に設立された非営利団体です。国内外の多岐に渡る水関係者 とのネットワークを活かして、 ビジョン実現に向けて、世界各地及び日本国内で、 「政策 提言」、 「草の根活動の支援」、 「日本の叡智の世界への発信」、 「人材育成・啓発」 を 行っています。 活動の柱① 活動の柱② 国連機関 国際機関 各国政府 草の根活動の 支援 政策提言 市民・NGO 省庁・自治体 産業界 国際NGO 現地NGO 開発銀行 国内ネットワーク 活動の柱③ 日本の叡智の 世界への発信 政治 リーダー 学界 海外ネットワーク ク 活動の柱④ 人材育成・啓発 各国・地域の水に関する パートナーシップ 水の安全保障戦略機構、 水の安全保障 アジア・太平洋水フォーラム、NoWNET (水分野における先進国間のパートナーシップ) の事務局も担っています。 担っています Japan Water Forum Annual Report 2011 CONTENTS 01 日本水フォーラムからのメッセージ 01 会長 森 喜朗 03 副会長 米倉 弘昌 丹保 憲仁 和田 正江 古賀 伸明 今井 義典 05 東日本大震災への対応 07 平成22年度活動一覧 09 平成23年度の活動予定 11 平成22年度の活動内容 11 政策提言 11 アジア・太平洋水フォーラム 13 チーム水・日本 15 調査研究活動 17 草の根活動の支援 21 日本の叡智の世界への発信 23 人材育成・啓発 25 組織概要 27 会員サービスのご案内 Japan Water Forum Annual Report 2011 01 日本水フォーラムからのメッセージ 東日本大震災によって多くの方の尊い こうしたアジア太平洋地域の危機的 命が失われましたことに、深い哀悼の意を 状況を大きく改善すべく、来年の2月に 捧げます。同時に被災された皆様方に対 は、 タイ・バンコクにおいて、 「 第2回アジ し、 心からお見舞いを申し上げます。 ア・太平洋水サミット」 を開催致します。本 サミットは、 タイ王国政府の多大なるご支 日本は 「あらゆる」 と言い換えられるほ 援のもと、 アジア・太平洋水フォーラムの ど、様々な自然災害を経験してきました。 そ 主催で開催し、アジア太平洋地域の首 して、 その度に日本国民が力をあわせ、何 脳にご参集を頂くものです。現在、私たち 度も何度も苦難を乗り越えて参りました。 は、本サミット開催に向け、 アジア太平洋 未曾有の、 そして国難とも言える今回の 地域の代表的な組織と共に準備を進め 日本水フォーラム会長 災害も、必ずや乗り越えられるものと私は ているところです。 アジア・太平洋水フォーラム会長 元内閣総理大臣 確信しております。 また、同年3月には、 フランス・マルセイ ユで、 「第6回世界水フォーラム」 が開催さ 森 喜朗 日本水フォーラムとしても、被災地の復 れます。本フォーラムには、 日本の積極的 旧、復興に対する具体的な活動として、 な参画が求められています。 日本水フォー 飲み水と衛生に関する支援のための義 ラムが事務局を務めるアジア・太平洋水 援金の募集を行っております。国内外の フォーラムは、アジア・太平洋地域コー 皆様から頂いた貴重な義援金は、被災地 ディネーターとして、本地域が今まで積み の自治体等のご要望をお聞きした上で、 上げてきたものを、世界中の人々が集うこ どのような支援が実施出来るか決定した の場所で、世界に向けて発信するため、 いと思っております。引き続き、皆様のご 鋭意準備を進めております。 支援、 ご協力をお願い申し上げます。 これからも、 日本水フォーラムは、 すべて アジア太平洋地域では、 日本のように の人々が水に起因する苦しみから解放さ 災害時だけではなく、通常時でも、 5億人 れ、水の恩恵と価値を最大限に享受でき が安全な飲料水を得ることができず、 18 る世界の実現を目指すことをビジョンに掲 億人がトイレなどの基本的な衛生施設を げ、 全力で取り組んで参ります。 利用できていません。 そして、他地域に比 Japan Water Forum Annual Report 2011 較し、水災害に対しては極めて脆弱であ 会員の皆様、関係者の皆様には、今 り、甚大な被害を被っている地域でもあり 後も変わらぬご理解とご支援を賜ります ます。 よう、 お願い申し上げます。 02 写真提供:報知新聞社 Japan Water Forum Annual Report 2011 03 日本水フォーラムからのメッセージ 途上国の発展、そして被災地の再生に水技術で貢献を 3月11日に発生いたしました東日本大震災によ 目指しております。 り尊い命を失われた方々に、深い哀悼の意を表しま 水分野においては、水インフラの海外展開の推 すと共に、被災された皆様方に、謹んで心よりお見 進が、 わが国の新成長戦略の中の重点的な取組 舞いを申し上げます。 みの一つとして位置づけられ、企業と自治体が連 私ども産業界は、現在、震災からの早期復興 携して、途上国の水問題に取り組もうという動きが ならびに民間活力による経済の再生と持続的な 活発化しております。 さらに、今回の震災をうけ、水 成長の実現に向けて全力を挙げて取り組んでお 技術を活用した被災地の復興支援事業も今後重 ります。 要になってくるものと考えております。 日本水フォーラム副会長 その一環として、 エネルギーや水・環境問題の解 産業界といたしましては、 日本水フォーラムとの 社団法人日本経済団体連合会会長 決につながる技術・サービスの開発や提供を積極 連携を一層深めながら、 こうした取り組みを推進し 米倉 弘昌 的に行い、事業活動を通じて、低炭素社会の構築 てまいる所存であります。引き続きご支援・ご協力 や、国内外の水問題の解決に貢献していくことを の程、 宜しくお願い申し上げます。 次の時代にも世界に尊敬される日本人の型を 未曾有の国難が東日本を襲った。昭和20年の ルギー/金属資源の殆どと、食料の60%を外国に 敗戦以来の、 日本の来し方行く末をしっかりと考え 依存し,加工と流通の利得で日本人は生きてきた。 直さねばならぬ大災害である。 水、 エネルギーを自活的に確保しながら働き進めるこ この日本列島孤で養いきれない程の大過剰人 とから、 もう一度日本を世界の中で考える時にある。 口を擁し、世界に冠たる高いGDPを上げる生産と 基本価値と付加価値を峻別して、次の時代にも 消費の拡大を、敗戦後60年にわたり国家の営為 世界に尊敬される日本人の型を、人の生きる基本 として積み重ねてきた。無理に無理を重ねて、 この である水とエネルギーの使い方からも考えたい。 日 狭い国土に大活動を積み上げてきた。水でさえ国 本水フォーラムの基盤的役割であると思う。 日本水フォーラム副会長 内で使われると殆ど同量を、食料輸入元の国の水 地方独立行政法人北海道立総合研究機構理事長 北海道大学名誉教授 資源に頼っている (仮想水: Virtual Water)。 エネ 丹保 憲仁 水には人々を団結させる力がある 東日本大震災により亡くなられた方々のご冥福 で、世界に向けて果たすべき役割も大きいのです をお祈り申し上げます。 また、被災された多くの方々 が、今回の大震災により、国内にも水に対する防 に心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興を祈 念申し上げます。 日本水フォーラム副会長 災をはじめ、 さまざまな課題が示されました。一昨年、 トルコ・イスタンブールでの第5回世界水フォーラム くり返して放映される大津波の映像は水の脅威 で、 「京都世界水大賞」 (主催:京都市) を受賞され であり、恐怖でした。一方、震災後、避難所や被災 た、 インドのNGO「ウォーターシェド・オーガニゼー 地で一番に求められたのが「水」 でした。水の必要 ション・ トラスト」 の代表、 ドゥソーザ氏の 「水には人々 性と脅威を改めて痛感しました。 を団結させる力がある」 との発言が思い起こされ、 日 日本は水道普及率97%を超え、水に恵まれた国 本水フォーラムも着実な歩みをと念じております。 主婦連合会副会長 和田 正江 Japan Water Forum Annual Report 2011 04 ライフラインの確保が必須 平成23年3月11日、 宮城県沖を震源とする観測 ンフラ施設の更新など、大きな課題に直面してお 史上国内最大マグニチュード9.0の地震が発生し、 り、今後のかじ取りは社会的なテーマとなっていま 東北・関東地方の太平洋側沿岸には記録的な津 す。今回の大震災では、 「水」 の大切さが再認識さ 波が押し寄せ、 未曾有の大災害をもたらしました。 れました。国民生活の安全・安心を確保するために この巨大地震・大津波により被災された皆様に は、 ライフラインの確保が必須です。労働界としても 対して、心からのお見舞いを申し上げます。 また、過 連帯と支えあいの精神で、水問題の解決に向け 酷な環境のなか、救援・復旧作業に従事されてい て、 日本水フォーラムの皆様とともに真摯に取組ん る方々に対し、感謝の意を表明します。 でいく所存です。 日本水フォーラム副会長 現在、上下水道事業の経営は、人口減に伴う 日本労働組合総連合会会長 料金収入の減少、大量退職による技術の継承、 イ 古賀 伸明 新たな日本を築き上げる力に 水は、地球環境の中を液体、気体、固体と姿か 繁栄を築き上げてきたことを忘れてはならない。 たちを自在に変えながら経巡って、命あるものすべ 好きな言葉のひとつに、”Resilience” (レジリエ ての生死をほしいままにし、 すべての物質の存在を ンス) がある。押しつぶし、 引き千切るほどの力に耐 つかさどる。 「恵み」 と 「破壊」 とを兼ね備えた水の力 え、 さらにそれを跳ね返して元の状態に戻す、弾力 は、人智の及ぶところではない。 その最たる行為が 性とエネルギーに富んだ復元力のことだ。私たちが 「311」、東日本大震災の大津波といえる。今回の 「レジリエンス」 を備えていることは、歴史が証明して 津波に匹敵する災禍が私たちの祖先を襲ったの いる。怯むことはない。水のエキスパート集団、 「チー は、1100年以上も前のことだ。 ム水・日本」 が、叡智を集めて新たな日本を築き上 日本水フォーラム副会長 しかし、 私たちが水の破壊力による災禍を幾度とな げる力になると共に、世界の水への取り組みを先 前日本放送協会副会長 ジャーナリスト く乗り越え、 水の恵みを巧みに活かし、 今日の文明の 導することが、 今ほど求められているときはない。 今井 義典 Japan Water Forum Annual Report 2011 05 東日本大震災への対応 岩手県陸前高田市 宮城県気仙沼市 (大島) 3月11日に発生した巨大地震とその直後の大津 緊急提言の発出 波は、一万人以上もの尊い命を奪ったばかりでなく、 日本水フォーラムが事務局を務める、水の安全保障戦略機構では、4月に、 今も一万人以上の方々が行方不明、十万人規模 の方々が不自由な避難生活を余儀なくされる最悪 宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市などの被災地に調査団を派遣すると 共に、 これまでの議論を踏まえ、東日本大震災後の日本社会に向けた緊急提 言を発出しました。 の事態となりました。 日本水フォーラムは、 この未曾有の事態に立ち向 かうべく、取り組みを開始し、緊急提言の発出や義 援金の募集、災害の状況及び関係機関の対応に 関する情報の海外への発信を行いました。 義援金の募集 被災者の方々へ、飲み水や衛生環境向上などの支援を行うため、義援金 の募集を開始しました。国内外の多くの方々より賛同いただき、平成23年5月 12日時点で、 3,626,499円が集まりました。 第1弾の支援として、長引く断水の影響で、生活用水の不足に悩まされて いる地域に対し、 雨水貯留による水の確保の支援等を検討しています。 海外への発信 被害の状況、関係機関の対応等について、 ニュースレターや国連「世界水 の日」公式イベントを通じて、海外の水関係者に情報発信を行うと共に、持続 可能な発展には、災害リスクの削減が欠かせないこと、予防的な措置へ資金 を振り向けることの重要性について提言を行いました。 Japan Water Forum Annual Report 2011 06 堤防の被害 (宮城県気仙沼市) 自衛隊による給水活動 (岩手県陸前高田市) 下水道終末処理施設の被害 (宮城県気仙沼市) 記憶すべき年 − 克服の経験を世界に 日本水フォーラム事務局長 竹村公太郎 平成23年3月11日は日本人にとって忘れられな 知恵と経験を求めています。 い日となりました。 日本水フォーラムは震災直後から義援金の募集 日本水フォーラムは、世界の水問題の解決に少 活動に入りました。水の安全保障戦略機構の事務 しでも役に立とうとする集団です。 なぜ世界の水問 局としてフル活動しました。4月8日には、緊急提言 題かというと、 日本国内にもインフラの更新や低炭 を世に発し、 それ以降も、具体的な震災対策のため 素システムへの変更という課題はありますが、世界 の諸活動を繰り広げています。 の中においては、 日本の水問題は解決済みと言え これら私たちの活動の全てが、世界の人々の貴 たからです。 その日本が、世界中から注目される危 重な情報となります。 日本が、 この困難を克服する 機を迎えてしまったのです。 叡智と経験そのものが、未来に向かって世界の その危機は、 「水の姿」 となって日本に襲ってきま 人々が歩いていく指針となればと願っています。 した。 それは地震による大津波であり、地震後の水 今後も皆さまのご助言、 ご支援を得て、元気に頑 道システムの断絶と汚水処理システムの断絶、原 張っていくつもりです。 また、1年間よろしくお願いい 子力発電所の被災後の放射性物質による海水 たします。 汚染、土壌・地下水汚染です。 今後、 日本は世界に向かっていくとき、 この大地 震の経験を語らずして、次の言葉は発することはで きません。逆に、世界は、 日本にこの震災の克服の Japan Water Forum Annual Report 2011 07 平成22年度の活動一覧 水の安全保障に関わる ●6月/アジア・太平洋水大臣フォーラム (13カ国の大臣らが参加) 大臣イニシアティブの推進 ●9月/タイ天然資源・環境大臣を始め、 各界 第2回 ●9月/第2回APWSの開催地をタイに正式 アジア・太平洋 水フォーラム (→P.11) アジア・太平洋水サミット (APWS) に向けた 準備活動 ●4月/第3回基本戦略委員会を開催 政策提言 (→P.11) ●5月/水問題に関する関係省庁連絡会へ意見交換要望を提出 チーム水・日本 ●6月/第4回基本戦略委員会を開催 (→P.13) ●7月/第5回基本戦略委員会を開催 ●9月/第4回技術普及・分野連携委員会を 課題別調査研究 ●気候変動への適応、水関連災害による被害の軽減、環境、衛生、農業などをテーマに調査研究活動を ●4月/ウォーター・フットプリントに関する勉強会を開催 調査研究活動 (→P.15) ●5月/中国水勉強会を開催 国別・課題別勉強会 ●8月/セミナー 「水を活かしたエコシティ」 を開催 ●9月/NoWNET Information Platform ●9月/第2回 日本・デンマーク ワーク ●7月/JWFファンド支援プロジェクトを公募(過去最多の57カ国 ●7月/女性のための飲み水と衛生プロジェクトを開始 (スリランカ) ●9月/パキスタン洪水緊急支援を実施 草の根活動の支援 ●9月/JWFファンド支援プロジェクトを決定 (→P.17) ●9月/飲料水供給プロジェクトが完了(イン ●統合的水供給・衛生プログラム (バングラデシュ)、環境衛生向上事業(バングラデシュ)、 スラム地域 ●4月/利根川水系水防演習に10カ国13名の大使館関係者を招待 日本の叡智の世界への発信 ●6月/シンガポール国際水週間にて、 チーム水・日本で日本の水の叡智を発信 (→P.21) ●9月/上海万博にて、Japan Water Forum ●5月/22名の中国版節水リーダーが誕生 ●7月/打ち水大作戦2010(大暑7月23日∼処暑8月23日、795 人材育成・啓発 ●8月/Web水検定をスタート (→P.23) ●8月/利根川における治水対策の取材結果を新聞紙 ●6月/第6回世界水フォーラム キックオフ会合に参加 第6回世界水フォーラムに向けた準備活動 Message from staff/山口範子 これまでの活動を継続、発展させる一方で、新た な試みにも果敢に取り組むことができたのは、会 員の皆さまを始め、関係者の皆さまのご支援の おかげです。 心より御礼申し上げます。 Japan Water Forum Annual Report 2011 08 のリーダーらに対話の場を提供 決定 ●10月/第2回APWS キックオフ会合を開催 ●4月/アジア・太平洋 ●12月/執行審議会第8回会合を開催 地域会合 (タイ) ●12月/第6回基本戦略委員会を開催 ●4月/東日本大震災 ●2月/第7回基本戦略委員会を開催 後の日本社会に向け ●2月/書籍 「ニッポンの水戦略」 発刊 ての緊急提言を発出 開催 実施 ●12月/衛生をテーマにJWFコミュニケーション・ラウンジを開催 ●2月/開発援助をテーマにJWFコミュニケーション・ラウンジ・プレミアを開催 2010を開催 ショップを開催 651件の応募) ●10月/雨水貯留システムの建設が完了 (キリバス、受益者数210人) ●11月/ 「Charity for Water」 キャンペーンをスタート、 チャリティ・イベントを開催 ●3月/東日本大震災義援金の募集を開始 ●3月/JWFファンド支援プロジェクトが完了 (9カ国15件) ド、 受益者数1031人) における給水システム改善プロジェクト (ケニア) を実施 チーム水・日本で日本の水の叡智を発信 ●2月/InterAqua2011にて、 Weekを開催 ●3月/国連「世界水の日」公式イベント、 「水と災害」 を開催(南アフリカ) 万人以上が参加) 上で発信 ●11月/アジア地域における水に関する国会議員会合に参加 ●12月/第6回世界水フォーラム説明会を開催 ●4月/アジア・太平洋 地域会合 (タイ) ●1月/第2回ステークホルダー・コンサルテーション会合に参加 Japan Water Forum Annual Report 2011 09 平成23年度の活動予定 平成23年度は、2月にタイ・バンコクにて、第2回アジア・太平洋水サミット (APWS) が、 3月にはフランス・マルセイユにて、第6回世界水フォーラムが開催されます。 日本水フォーラムは、国内外の多様な関係者の皆さまとの連携を深め、 これらの関連 活動を中心に、国内外の水問題解決に向けて活動を展開していく予定です。 第2回アジア・太平洋水サミット 政策提言 期間 平成24年2月5日∼6日 アジア・太平洋水フォーラム 会場 クイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センター アジア・太平洋水フォーラムの事務局として、第1回APWSで合意された提 (タイ/バンコク) 言の具現化を推進します。 また、同サミットで約束された、水の安全保障に関わ 主催 アジア・太平洋水フォーラム る大臣イニシアティブなどの具体的な取り組みを推進します。 テーマ 水の安全保障: リーダーシップと責任 さらに、第2回APWSの準備活動を、 ホスト国であるタイ政府などと共に推し 進めます。 その具体的な取り組みの一つとして、 アジア開発銀行などと共に、 「アジア水開発展望2011」 の出版を予定しています。 第6回世界水フォーラム チーム水・日本 期間 平成24年3月12日∼17日 チーム水・日本の中核を成す、水の安全保障戦略機構の事務局として、東 会場 パルク・シャノ・コンベンション・センター他 日本大震災後の日本社会に向けての緊急提言の具現化を図るべく、関係各 (フランス/マルセイユ) 主催 フランス政府、世界水会議(WWC) スローガン Time for Solutions 所への働きかけを行っていきます。 調査研究活動 気候変動への適応、水関連災害の削減、環境、衛生、水ビジネスの海外 展開といった多様なテーマについて、 引き続き調査研究活動を行います。 草の根活動の支援 平成22年度に開始した、Charity for Waterキャンペーン※をさらに展開し ていきます。 東日本大震災に被災された方々へ、飲み水や衛生環境向上などに関する 支援を実施します。 また、JWFファンドやダルビッシュ有水基金、会員の皆さまとの連携、 サニ マップ等を通じて、途上国の井戸建設やトイレ建設などのプロジェクトを実施・ 支援します。 日本の叡智の世界への発信 シンガポール国際水週間や、INCHEM TOKYO2011、第6回世界水 フォーラムなどの機会を通じて、 日本の経験・技術を世界に発信します。 人材育成・啓発 Web水検定の浸透に向けて、公式テキストの内容の充実を図ると共に、企 業・学校などにおける研修や教育活動との連携を図ります。 Web水検定URL: また、節水リーダーの活動促進、打ち水大作戦への積極的な参画と支援、 http://www.waterforum.jp/kentei/ ユース世代、 ジュニア世代との協働を、 引き続き実施します。 第6回世界水フォーラムに向けた準備活動 Message from staff/浅井重範 活動を通じて、各界のリーダーの方々から力強い コミットメントを引き出すと共に、国内外の水問題 に対するチャリティの輪を広げていきたいと思い ます。 ご協力をよろしくお願い申し上げます。 Japan Water Forum Annual Report 2011 アジア太平洋地域の地域プロセスを推進すると共に、 日本の関係者への 発信や連携を図っていきます。 ※/途上国などにおける水問題に関心を持ってもらい、個人や企業でできる支援を 考えてもらおうというキャンペーン (P.20参照) 10 コラム: 水に関する報道と水分野の海外展開の動き チーム水・日本の活動などを契機として、近年、水に関する報道が増え、水問題への関心が高まってきています。 また、 特に、水ビジネスの海外展開の動きが活発化してきています。 「水」 ・ 「水ビジネス」の新聞記事件数推移 「チーム水・日本」広報支援チーム作成 件 700 229 200 100 G8洞爺湖サミット アジア・太平洋水サミット ︵別府市︶ 300 第5回世界水フォーラム 426 ﹁水の安全保障﹂ に関する 議論開始 400 505 633 ﹁チーム水・日本﹂形成 水の安全保障戦略機構設立 500 第4回世界水フォーラム 600 647 226 49 0 0 0 2006年 2007年 2008年 水 水ビジネス 2009年 2010年 ※水ビジネス・水問題・水道・水資源など、 「水」 をキーワード/トピックにした全ての記事が含まれています。 出典:ELNETデータベースより下記媒体を抽出 朝日新聞・読売新聞・毎日新聞・産経新聞・日本経済新聞・日経産業新聞・日刊工業新聞 水の安全保障戦略機構事務局作成 日本の各主体による 「水」分野の海外展開の動き 主体 西暦 政治 ∼2008 2009 2010 ●各党による検討 [2007∼2008] ■[2009.12] ●水問題に関する 関係省庁連絡会 (13府省庁) [2009.1] 国 ●海外水循環 システム協議会 (GWRA) 設立 [2008.11] ﹁チーム水・日本﹂ の形成 この他にも多くの 省庁の施策あり 民間企業 新成長戦略 2011 ■[2010.6]閣僚らによるトップセールス ●地方自治体水道事業の海外展開検討チーム (総務省) [2010.5] ●NEDO省水型・環境調和型水循環プロジェクト [2009∼] ●在外公館におけるインフラ プロジェクト専門官設置 (外務省) [2010.12] ●水ビジネス国際展開研究会 (経産省) [2009.9∼2010.4] ●下水道グローバルセンター (GCUS) [2009.1∼] 海外水インフラPPP協議会 (国・厚・経) [2010.7] 地元企業等との連携&推進協議会等の形成 NEDO事業 (官民連携) 連携 協議会 連携 連携 協議会 ●川崎市[2009.7] ●大阪市[2009.11] ●東京都[2010.3] 地方自治体 この他にも多くの 自治体の取組あり ●北九州市[2010.8] JICAプロジェクト 中心の国際貢献 民間企業等との 連携による 海外展開・国際貢献 協定 ●神戸市[2010.11] ●名古屋市[2010.12] ●横浜市[2011.2] その他 ●水ファイナンスチーム 産業革新機構 Japan Water Forum Annual Report 2011 11 平成22年度の活動内容 政策提言 アジア・太平洋水フォーラム (APWF) アジア・太平洋水フォーラム (APWF) は、 アジア 太平洋地域の政府、国際機関、市民社会などを結 ぶ地域ネットワークで、同地域の水問題解決に向 けて様々な活動を行っています。 「水の安全保障に関わる大臣イニシアティブ※1」の推進 本イニシアティブの進展を図ることを目的に、 シンガポール国際水週間 2010では、 シンガポール政府が、閣僚級の円卓会議(アジア・太平洋水大臣 フォーラム) を開催しました。 バングラデシュ、 カンボジア、 インド、 ツバルなど、13 カ国の大臣らが、各国における良いガバナンスの実現と持続可能な水問題 日本水フォーラムはAPWFの事務局として、平 解決策に関する政策のレビューや意見交換を行いました。 成 2 2 年 度は、第 1 回アジア・太 平 洋 水サミット ストックホルム世界水週間では、 タイ天然資源・環境大臣を始めとした各界 (APWS)の成果・約束の具現化を推進すると共 のリーダーらに、 アジア太平洋地域における水の安全保障に関する新たな政 に、第2回APWS、及び第6回世界水フォーラムの 準備活動を行いました。 策等について議論を行う場を提供しました。越境水問題、地方におけるリー ダーシップ、透明性の向上と情報共有の強化、水の価格設定、水質、排水の 再利用が、今後、 閣僚級会合における重要なテーマとなることが示されました。 アジア・太平洋水フォーラムの事務局活動 執行審議会※2会合の開催 7月にシンガポールにて開催した、第7回会合では、主に第1回APWSで約 束された、具体的な取り組みの進捗状況のレビューを行いました。 12月に同じくシンガポールにて開催した、第8回会合では、APWF水と気候 変動に関する検討委員会が策定した 「水と気候変動への適応に関する枠組 文書」 の発行を承認した他、第2回APWSの基本的な枠組みについて合意し ました。 APWF地域ナレッジハブ※3の活動促進 シンガポール国際水週間では、 衛生分野のハブを担う日本サニテーションコ ンソーシアムや、都市の水管理のハブを担うシンガポール水事業庁らと共に、 「排水処理のための最適技術の推進」 をテーマとしたセミナーを開催し、 日本と シンガポールが、 エネルギー回収なども含めた、水処理(下水道・浄化槽等) に 関する幅広い分野で、 お互いに連携していくことが確認されました。 第2回アジア・太平洋水サミット、 キックオフ会合の開催 ※1/APWFの具体的な取り組みの一つ。財務、計画、保健、防 災、 インフラ、農業、 エネルギー、環境、水、 その他の水に関わる大 臣に、各界のリーダーとの対話の場を提供し、水の安全保障を確 保するための政策や革新的な解決策に関する議論を促進するこ とを目的としている。 ※2/APWFの意思決定機関(議長:トミー・コー シンガポール無 任所大使) ※3/水に関する各分野の知識と経験の共有を行うためのネット ワーク。第1回APWSにおいて、 その創設が約束された具体的な 取り組みの一つ。 10月にフィリピン・マニラにて開催した本会合では、 タイ政府の提案を基 に、APWF関係者が、 プログラムの構成、 サブテーマ、運営体制、期待する成 果、招待者などについて議論を行いました。 第6回世界水フォーラムの地域プロセスの推進 アジア太平洋地域における地域プロセスのコーディネーターとして、第2回 APWSの開催を踏まえた、準備活動を推進しました。水問題解決に向けた進 捗の指標となるターゲットの設定や、 その達成のためのソリューションのとりま とめ等に関する議論を行うため、 タイ政府、並びにUNESCAP(国連アジア太 平洋経済社会委員会) のご支援の下、 4月にタイにて地域会合を開催しました。 Message from staff/福本しのぶ 平成23年度は、 アジア太平洋地域の水の安全 保障確立に向けた非常に重要な1年です。 リオ +20、ポスト・ミレニアム開発目標も見据え、活 動を推進していきたいと思います。 Japan Water Forum Annual Report 2011 12 アジア・太平洋水大臣フォーラム (シンガポール) APWFの優先テーマ、 主要な活動の柱、 サブ地域 優先テーマ 主要な活動の柱(KRAs) サブ地域 テーマ リード組織 A. 水インフラと人材育成 アジア開発銀行 B. 水関連災害管理 水災害・リスクマネジメントセンター C. 発展と生態系のための水 国際自然保護連合/国際食糧農業機関 KRA リード組織 1. 知識・経験の活用 シンガポール水事業庁/国連教育科学文化機関 2. 地域の能力向上 ストリームズ オブ ナレッジ/国連人間居住計画 3. 広報戦略の拡充 アジア開発銀行 4. 投資効果のモニタリング 国連アジア太平洋経済社会委員会 5. フォーラム・サミットの支援 日本水フォーラム 地域 コーディネーター 中央アジア アラル海救済国際基金執行委員会/世界水パートナーシップ中央アジア・コーカサス 北東アジア 韓国水フォーラム 南アジア 世界水パートナーシップ南アジア 東南アジア 世界水パートナーシップ東南アジア オセアニア・太平洋 太平洋諸国応用地球科学委員会 Japan Water Forum Annual Report 2011 13 平成22年度の活動内容 政策提言 チーム水・日本 チーム水・日本は、行動主体として特定課題に取 水問題に関する関係省庁連絡会への意見交換要望 り組む 「行動チーム」、 その支援と政策提言を担う 「水 関連行動チーム会合、専門委員会における議論を経て、5月に、災害時・ の安全保障戦略機構」、13府省庁で構成する 「水 問題に関する関係省庁連絡会」 が中心となり、国政 災害後の水供給・衛生対策、需給関係を含めた水関連物質循環促進方策、 水援助・水ビジネスの海外展開強化方策の3課題について、意見交換要望 を行いました。 のリーダーシップの下、産官学民が連携して、国内外 6月には、 水援助・水ビジネスの海外展開強化方策について意見交換を行う の水問題解決に向けて活動する運動体です。 ための準備会合が、 水問題に関する関係省庁連絡会によって開催されました。 日本水フォーラムは、水の安全保障戦略機構の 事務局として、平成22年度は、早急に取り組むべき 課題について、水問題に関する関係省庁連絡会へ 意見交換要望を行うと共に、低炭素社会における流 専門委員会の開催 基本戦略委員会 第3回 開 催 日 平成22年4月19日 議論内容 ・関係省庁との意見交換を要望する事項 域水管理のあり方についての検討等、様々な活動を 展開しました。 ・エネルギー消費を最小化する水システム 第4回 開 催 日 平成22年6月15日 テ ー マ 水を守ることで国土を守る 議論内容 ・日本の水源林の危機 ・森林の多面的機能 第5回 「ニッポンの水戦略」 が発刊 開 催 日 平成22年7月23日 テ ー マ 低炭素社会における流域水管理のあり方 議論内容 水道事業の広域化 特別講演 身近な 「水辺教育」 の課題/中本賢氏 開 催 日 平成22年12月8日 安全保障戦略機構の事務局として執筆に携わり、 テ ー マ 低炭素社会における流域水管理のあり方 各分野の最新情報を一冊に集約した書籍、 「ニッポ 議論内容 ・地下水と表流水の一体的管理 26の行動チーム、並びに、 日本水フォーラムも水の 第6回 ンの水戦略」 が、2月に東洋経済新報社から刊行さ ・流域管理と地球温暖化対策 れました。 ・中小規模の水道事業が抱える課題と対応方策 ・水関連施設の更新需要に対する民間資金導入の可能性 <章構成> 第1章 国際水ビジネスに挑む 第2章 安全な水と適切な 衛生施設の世界への 普及をめざして 第7回 開 催 日 平成23年2月17日 テ ー マ 低炭素社会における流域水管理のあり方 議論内容 ・地下水を流域の共有財産と捉えた場合の合意形成のあり方 第3章 安全・安心な水が 活力ある地域をつくる 第4章 資源循環型社会の 構築をめざして 技術普及・分野連携委員会 第5章 水のインテリジェンス 第4回 第6章 水をホットイシューに ・下水道事業の課題と対応方策 開催日 平成22年9月27日 テーマ 水援助・水ビジネスの海外展開強化方策 議論内容 ・水を含む都市開発のパッケージ化 ・水分野におけるパッケージ化 Message from staff/林 政広 大川 尚範 チーム水・日本の活動も3年目に突入し、 その真 世界への発信 価が問われています。持続可能な未来社会を見 シンガポール国際水週間2010や、InterAqua2011の機会を捉え、 チーム 据えた、新しい日本の社会づくりに貢献できるよ 水・日本で、 日本の水の叡智を世界に発信しました。 う頑張っていきます。 Japan Water Forum Annual Report 2011 詳しくは、P21-22をご覧ください。 14 水の安全保障戦略機構 第5回基本戦略委員会 (東京) Japan Water Forum Annual Report 2011 15 平成22年度の活動内容 政策提言 調査研究活動 平成22年度は、気候変動への適応、水関連災 課題別調査研究 害対策、河川環境管理などの課題別調査研究を実 水資源管理政策における気候変動適応策の先進事例調査 施すると共に、中国やデンマークを対象とした国別 勉強会、衛生や開発援助などの課題別勉強会を開 催しました。 気候変動枠組条約附属書I国(41カ国) について、気候変動による水資源 に関する課題、適応策を整理すると共に、 オーストラリア、 オランダ、 アメリカ、 イ ギリスの4カ国を対象に、水資源管理制度や、 「南東クィーンズランド水戦略」 、 「カルフォルニア・ウォータープラン」 などの水資源管理に関する気候変動適応 策の先進事例の調査を行い、 日本の水資源管理政策への適用可能性を検 討しました。 また、渇水被害の頻発や深刻化による水不足、水質悪化など、気候変動に よる利水面での世界の課題・ニーズに対して、 日本から発信できる技術・制度 を整理すると共に、第6回世界水フォーラムや第2回アジア・太平洋水サミット における発信戦略を提案しました。 諸外国事例を踏まえた地域と連携した河川環境管理に関する検討 イギリスのマージー流域キャンペーンを通じたマージー川流域の再生、 アメリ カのブロンクス川同盟によるブロンクス川の改修・再生及び保護などの事例 調査を行い、法制度、組織体制、取り組み内容、役割分担、資金調達方法な どについて、荒川下流域への適用可能性を検討しました。検討を踏まえ、維持 管理のための組織体制づくり、河川環境の魅力づくり、資金源の安定的確 保、人材育成・意識の向上の方策について提案を行いました。 国別勉強会 中国 中国の水資源政策や、節水型社会の構築に向けた取り組み、水ビジネス の展望などについて勉強会を開催しました。 デンマーク 9月に、前年度に引き続き、NoWNET※メンバー国であるデンマークの水関 「持続可能な衛生のための国際5年」始まる 進捗が遅れている、衛生分野のミレニアム開発目標の達 係者と共に、 ストックホルム及びデンマークにてワークショップを開催し、 気候変 動下における日本とデンマークの都市の水管理の経験の共有を行いました。 成に向けて、2011年からの5年間で更なる取り組みの強 化を国際社会に呼びかける、 「持続可能な衛生のための 国際5年」の支持が国連総会において決議されました。 「持続可能な衛生のための国際5年」 の創設は、平成21 年度、 日本水フォーラムが積極的に参画した国際衛生年 課題別勉強会 衛生、開発援助、 ウォーター・フットプリント、 エコシティなどの最新動向につ いて、 国内外の専門家を交え、 情報共有・発信を行いました。 フォローアップ会議にて提案されたものです。 ※/日本水フォーラムが事務局を務める、水分野における先進国間のパートナーシップ。 Message from staff 和田 淳 木村 浩昭 近年、世界中で水関連災害が多発しています。気候 変動への適応を中心に、水ビジネスの海外展開も 視野に入れた幅広いテーマに取り組み、社会を大き く動かす政策提言につなげていきます。 Japan Water Forum Annual Report 2011 16 エルベ川・水位情報伝達システム (ドイツ) 平成22年度の主な課題別調査研究 気候変動への適応・水関連災害による被害の軽減 建物を活用した洪水防御壁 (ドイツ) 平成22年度の主な課題別勉強会 テーマ ウォーター・フットプリントの推計手法 水資源管理政策における気候変動適応策の先進事例調査 タイトル 勉強会 水災害・水資源管理に係る海外の気候変動適応策調査 開催日 平成22年4月6日 大規模水害に対する地域防災力向上策の検討 講師等 東京大学生産技術研究所教授 沖 大幹氏 庄内川流域における都市型水問題対策の検討 テーマ エコシティ (環境共生都市) の海外展開 六角川流域対策に関する調査検討 タイトル セミナー 「水を活かしたエコシティ」 開催日 平成22年8月27日 講師等 野村総合研究所 高橋睦氏 諸外国の洪水氾濫被害軽減対策と流域特性に関する調査検討 環境・衛生・農業 中山大学教授 陳暁宏氏 ほか 諸外国事例を踏まえた地域と連携した河川環境管理に関する検討 下水道分野の国際ネットワーク形成に関する調査 戦略的産地振興支援事業に関する諸外国の動向調査 テーマ 衛生問題の解決に向けた取り組みの最新動向 タイトル JWFコミュニケーション・ラウンジ 平成22年度の主な国別勉強会 開催日 平成22年12月13日 タイトル 講師等 水供給衛生協調会議(WSSCC)事務局長 ジョン・レイン氏 平成22年5月13日 テーマ WaterAidの開発援助手法 アクアスフィア代表 橋本淳司氏 タイトル JWFコミュニケーション・ラウンジ・プレミア チャイナ・ウォーター・リサーチ代表 内藤康行氏 開催日 平成23年2月10日 講師等 WaterAid副CEO アンドリュー・クック氏 中国水勉強会 中国における節水型社会の構築に向けて 開催日 講師等 タイトル 第2回 日本・デンマーク ワークショップ 気候変動下における都市の水管理 テーマ 先進国間のパートナーシップ 開催日 平成22年9月9日∼10日 タイトル NoWNET Information Platform 2010 講師等 デンマーク工科大学教授 カールステン・アーンバーグ=ニールセン氏 開催日 平成22年9月5日 総合地球環境学研究所 渡邊紹裕氏 ほか Japan Water Forum Annual Report 2011 17 平成22年度の活動内容 草の根活動の支援 6 7 スラム地域における給水改善プロジェクト (ケニア) 1 2 3 8 9 4 5 環境衛生向上事業 (バングラデシュ) 平成22年度の支援実績: アフリカ地域 地域 事業内容 受益者数 1.ガーナ エルミナ トイレの建設 700人 エヌグ 井戸の建設 450人 アブジャ 小学校におけるトイレ建設 451人 井戸の建設 1,677人 キスム スラム地域における給水システムの建設 400人 ムミアス 雨水貯留タンクの建設及びトイレ・手洗い所の建設 800人 学校におけるトイレの建設と井戸の修繕 1,175人 2.ナイジェリア 3.ウガンダ ムベイル 4.ケニア 5.ザンビア マンサ Message from staff/近藤かおり NPOならではの機動力を大切にしながら、公的 な支援やメディアからの注目から漏れてしまうよう な、小規模なプロジェクトを地道に支援していき たいと思います。 Japan Water Forum Annual Report 2011 10 18 井戸の建設(カンボジア) 11 AQUA PROGRAM(キリバス) 平成22年度の支援実績: アジア太平洋地域 地域 事業内容 受益者数 サンガール 簡易ろ過装置の設置 743人 ハイデラバード 排水設備の修繕 2,500人 ノウシェラ 飲料水の各戸配布 400世帯 トンガオン 井戸と排水処理システムの建設 1,031人 ケオンジャル 水供給施設の建設 1,327人 オリッサ 揚水かんがい施設の建設 80人 タミルナドゥ 学校における水供給施設とトイレの建設 147人 チットゥール 学校における雨水貯留システムの建設 1,200人 クシタ 学校における水供給施設、 エコサン・ トイレ、 バイオガスプラントの建設 622人 クルナ サイクロン被災地域における雨水貯留システムの建設 175人 チュアダンガ トイレの建設・修繕 800人 6.パキスタン 7.インド 8.バングラデシュ チッタゴンほか 環境衛生向上のためのコミュニティの能力向上 90,016人 給水システムの建設 117人 井戸の建設 50人 雨水貯留システムの建設 210人 9.スリランカ マディワカ 10.カンボジア バナン 11.キリバス 南タラワ Japan Water Forum Annual Report 2011 19 平成22年度の活動内容 草の根活動の支援 スリランカ マディワカ村(キャンディ市から東へ45km) 女性のための飲み水と衛生プロジェクト インド マハラシュトラ州トンガオン村 飲料水供給プロジェクト マディワカ村では、乾季になると、水を手に入れるために谷底の 井戸から2km以上も歩いて水を運ばなければなりません。谷底の 井戸からパイプラインを敷設し、電気の力で24時間給水を行い、 117名の女性と子どもたちを水汲みの重労働から解放するための プロジェクトを実施しています。平成22年度は、谷底の井戸の修復 と貯水タンクの建設が完了しました。 Supported by ジュエリーブランド 「4℃」 雨季における冠水や、工業排水による汚染の影響を受けてい た既存の井戸から、 それらの影響を受けない新たな井戸を掘削し、 公共の水汲み場や各戸に配水できるようにしたことで、181世帯 1031名が十分な量の安全な水を利用できるようになりました。 ま た、生活排水の処理システムを建設したことで、村内の衛生環境 が大きく改善されました。 Supported by 東レ株式会社 平成22年度は、JWFファンドやダルビッシュ有水 基金を通じた支援を始め、 パキスタンの洪水被害に 対する緊急支援など、11カ国22件のプロジェクトを 通じて、約10万人の飲み水や衛生環境の改善に 貢献しました。 JWFファンド※1 過去最多の57カ国651件の応募の中から、JWFファンド審査委員会によ る審査を経て、9カ国15件のプロジェクトに対して支援を実施しました。 会員の皆さまとの連携 スリランカでは、 ジュエリーブランド 「4℃」 を提供する株式会社エフ・ディ・ シィ・プロダクツのご支援を得て、 マディワカ村の給水システムの建設を行う、 女性のための水と衛生プロジェクトを開始しました。 また、 キリバスでは、南タラ ワのバイリキ村及びベシオ村の雨水貯留システムの建設が完了しました。 インドでは、東レ株式会社のご支援を得て実施した、 トンガオン村における 井戸と排水システムの建設プロジェクトが完了しました。 バングラデシュでは、 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社 (P&Gジャパン) のご支援を得て、 クシタ地区の小学校における統合的水供 Message from staff/田中麗子 現地での持続性を考慮しながら、本当に役に立 つプロジェクトにできるよう、試行錯誤しながら取 り組んでいます。 給・衛生プログラムを実施し、 井戸とバイオガスプラントの建設が完了しました。 ダルビッシュ有水基金※2 ケニアのキスム市内のスラム地域にて、給水システム改善プロジェクトを展 開し、水道管の敷設工事と共に、各戸への接続を開始しました。 Japan Water Forum Annual Report 2011 20 バングラデシュ クシタ地区 統合的水供給・衛生プログラム パキスタン ノウシェラ市アマンガー村及びバッドレシ村 飲料水の各戸配布 水質の悪い井戸、 トイレの数の不足、水の出ない手洗い所など の問題を抱えるクシタ地区の小学校(生徒数600名) にて、新たな 井戸や雨水貯留システムの建設、 エコサン・ トイレの建設などを 行っています。平成22年度は、井戸の建設と学校内への配水、家 畜糞尿を学校内で堆肥・エネルギー利用するためのバイオガス・プ ラントの建設が完了しました。 Supported by P&Gジャパン 7月、大洪水がパキスタンを襲いました。2,100万人以上が被災 するなど、 パキスタン史上最悪の被害をもたらした洪水被害に続い て、被災地では飲料水不足や衛生環境の悪化が問題となってい ました。 現地NGOからの要請を受け、 ノウシェラ市内の400世帯に飲料 水を配布する活動の支援を行いました。 WaterAidとの連携 イギリスの国際慈善団体「WaterAid」 と共に、 バングラデシュのスラム地域 にて、 コミュニティの能力向上に取り組み、9万人以上のトイレの普及に貢献 しました。 Charity for Water 途上国などにおける水問題に関心を持ってもらい、個人や企業でできる支 援を考えてもらおうというキャンペーン、”Charity for Water” をスタートさせまし た。11月にキックオフ・イベントを開催すると共に、 インターネット上での寄付募 集を開始しました。 また、会員企業の株式会社ウォーターワンのご協力により、 スーパー店頭での募金を開始しました。 集まった寄付は、 日本水フォーラムの会員の皆さまからの会費と合わせて、 JWFファンドを通じた支援やパキスタン洪水の緊急支援に活用させていただ きました。 写真提供:報知新聞社 ダルビッシュ有選手がゴールデンスピリット賞を受賞 ダルビッシュ有水基金を通じた活動が評価され、顕著な社会貢献 活動を行うプロ野球選手に贈られるゴールデンスピリット賞が、平 成22年度は、 ダルビッシュ有選手に贈られました。 ※1/発展途上国の団体からプロジェクトを公募し、毎年、合計で15件程度、1件あたり1,000US$を上限とした資金援助を実施しています。 ※2/プロ野球選手のダルビッシュ有投手と一般の皆様からの寄付を活用して、途上国で安全な飲料水の供給のためのプロジェクトを実施しています。平成22 年度は、 ダルビッシュ投手の120万円(12勝分) と一般の皆様からの寄付の計2,754,930円が集まりました。 Japan Water Forum Annual Report 2011 21 平成22年度の活動報告 日本の叡智の世界への発信 上海万博 「Japan Water Forum Week」 (中国) 海外では、上海万博、 シンガポール国際水週間、 上海万博 国内では、利根川水系水防演習、InterAqua2011 9月下旬の1週間、国際機関館のワールド・ウォーター・パビリオンにて、 の機会を通じて、 日本の技術や経験を世界に発信し ました。 Japan Water Forum Weekを開催し、 日本水フォーラム団体会員の東京建 設コンサルタント株式会社、 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会 社、東京都水道局のご参加を得て、水問題解決に貢献する日本の経験・技 術力を発信しました。 また、期間中には、来場者を対象に、中国の水供給や水問題に関する調 査を実施しました。 シンガポール国際水週間 6月に開催されたシンガポール国際水週間2010(SIWW2010) において、 チーム水・日本で、 日本の水の叡智を国際水ビジネス市場へ発信しました。 ジャパン・ビジネスフォーラム シンガポール水事業庁と共に主催したジャパン・ビジネスフォーラムでは、 日 本政府を始めとして、金融機関(国際協力銀行)、 自治体(東京都)、 民間企 業(海外水循環システム協議会) などの代表をお招きし、国際水ビジネス市場 に向けて、 日本の取り組みを発信しました。 終了後は、大使館主催の 「チーム水・日本」 ネットワーキング・レセプションが 開催されました。 Message from staff/松村みどり ジャパン・パビリオン シンガポール国際水週間では、 ビジネスフォーラ 水エキスポ (展示会) においては、前年度まで主催したジャパン・パビリオン ムとパビリオンの有機的な連携を図り、 日本の経 は、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ) に引き継がれ、特別協力団体 験と技術を強く印象づけたいと思います。 Japan Water Forum Annual Report 2011 として参画すると共に、 チーム水・日本のパネル展示を実施しました。 22 シンガポール国際水週間 ジャパン・パビリオン (シンガポール) 広報冊子 「TEAM WATER JAPAN in SIWW2010」 広報冊子「TEAM WATER JAPAN in SIWW2010」 15の企業・団体の取り組みを冊子に取りまとめ、SIWW2010の会場にて 配布すると共に、SIWW2010における日本の取り組み内容と併せ、在日大使 館・国際機関へ発信しました。 水防演習 5月に、国土交通省と関東一都六県が主催する、利根川水系水防演習の 機会を捉え、水防工法を始めとした日本の水防活動を世界へ発信するため、 在京大使館等を対象とした、水防演習の視察体験ツアーを開催しました。 平成22年度は、群馬県邑楽郡の利根川左岸の河川敷にて開催され、ベ ナン大使、ハイチ臨時代理大使、 ホンジュラス臨時代理大使を含む10カ国 13名の大使館関係者に参加いただきました。 InterAqua2011 2月に、東京ビッグサイトにて開催された、水に関する国際的な総合展示 会、InterAqua2011において、 チーム水・日本の18の行動チームが、 パネル 展示やプレゼンテーションを通じて、形成から約2年間の活動成果と今後の展 望を発信しました。 また、水の安全保障戦略機構が、国会議員や東京都の猪瀬直樹副知事ら を交え、水ビジネスの海外展開に向けた展望をテーマにシンポジウムを開催し ました。 Japan Water Forum Annual Report 2011 23 平成22年度の活動内容 人材育成・啓発 打ち水大作戦2010 (東京) 新たな試みとして、Web水検定をスタートさせると Web水検定 共に、前年度に引き続き、節水リーダーの任命や活 日本の水の日である、8月1日に、国内外の水問題に関する知識力、理解度 動支援、打ち水大作戦への積極的な参画と支援、 を測る、 インターネット上の検定試験をスタートさせました。 また、本検定の公式 テキストとなるウェブコンテンツ、 「地球上の水問題」 を日本水フォーラムのウェ ユース世代やジュニア世代との協働を行いました。 ブサイトに開設しました。 また、 各種講演会等に、講師の派遣を行いました。 平成22年度は、3級51名、 2級14名、1級13名の方が合格されました。 受検料の一部は、Charity for Waterで集められた寄付と同様に、JWFファン ドを通じた支援やパキスタン洪水の緊急支援に活用させていただきました。 節水リーダー※1 国際協力機構が中国で実施している、 日中協力節水型社会構築モデルプ ロジェクトにおける普及啓発の取り組みとして、 日本水フォーラムが推進する、 節水リーダーの仕組みが採用されました。E —¡¢ ˚ c† ' ˚— ¡ ¢ ––の行政関 '˚— 係者を対象に、節水リーダーの育成が行われ、講師として、 日本水フォーラム 節水リーダーの橋本淳司氏が派遣されました。研修の結果、5月には、22名の 中国版節水リーダーが誕生しました。 Message from staff/戸野原芳恵 水に関する課題は、 まだまだ多く山積しています が、若い世代が、 さらに若い世代を巻き込みなが ら、 自ら真摯に取り組んでいる姿に、大きな希望 を感じています。 Japan Water Forum Annual Report 2011 24 ECOスタディツアー (東京) 利根川現地取材 (埼玉) 打ち水大作戦 打ち水大作戦2010への参画と支援 打ち水大作戦本部の事務局として、打ち水大作戦期間中(大暑7月23日 ∼処暑8月23日) の、雨水や二次利用水を用いた、打ち水の実施を呼びかけ ました。平成22年度は、前年度を大きく上回り、 日本全国で推定795万人以 上の参加がありました。 ECOスタディツアー 「親子でたどる水の旅」 打ち水大作戦本部と日本水フォーラムのサポーター※2の共催で、親子など を対象とした、 スタディツアーを開催しました。 水関連施設の訪問や川遊び、 農業体験などを通じて、 参加者に、 水循環の 仕組みや多様な水利用の現状、上下水道の役割等を学んでもらい、水の大 切さを改めて認識してもらいました。 5日間でのべ58人に参加いただきました。 ユース世代、 ジュニア世代との協働 日本水フォーラムのサポーターに登録する高校生や大学生らと共に、利根 川の治水対策を現地取材し、関東及び首都圏の治水対策のための河川整 備の重要性を、関東建設弘済会の協力を得て、新聞紙上(8月2日付け産経 新聞首都圏版) で発信しました。 8月2日付け産経新聞掲載内容 ※1/水や節水に関して、積極的かつ意義ある活動を行っている個人等を節水リーダーに任命し、水や節水に関する活動の輪を広げています。 ※2/大学生や高校生らが、 日本水フォーラムのユースサポーターやジュニアサポーターとして、 日本水フォーラムと共に活動しています。 Japan Water Forum Annual Report 2011 25 組織概要 評議員 役職 氏名 所属等 会 長 副会長 副会長 副会長 副会長 副会長 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 評議員 森 喜朗 今井 義典 古賀 伸明 丹保 憲仁 米倉 弘昌 和田 正江 青山 俊樹 秋谷 鷹ニ 安中 德二 石井 直 石井 弓夫 井出 亜夫 伊藤 隆一 梅田 貞夫 太田 猛彦 大村 善雄 小野 俊行 神田 浩史 桐山 一憲 マーガレット・キャトレイ・カールソン 近藤 徹 坂本 弘道 澤田 陽子 鈴木 正一郎 鈴木 仁 徳川 恒孝 戸田 裕一 中川 博次 中村 正己 中村 良太 南雲 弘行 ラビ・ナラヤナン 日覺 昭廣 野口 健 服部 重彦 原中 勝征 松井 靖夫 虫明 功臣 森嶌 昭夫 評議員 和田 紀夫 元内閣総理大臣 前日本放送協会副会長/ジャーナリスト 日本労働組合総連合会(連合)会長 地方独立行政法人北海道立総合研究機構理事長/北海道大学名誉教授 社団法人日本経済団体連合会会長 主婦連合会副会長 独立行政法人水資源機構理事長 一般財団法人造水促進センター常務理事 社団法人日本下水道協会理事長 株式会社電通代表取締役社長執行役員 株式会社建設技術研究所相談役/元世界水会議理事 日本大学大学院グローバル・ビジネス研究科長 財団法人新エネルギー財団副会長兼専務理事 鹿島建設株式会社代表取締役会長 東京大学名誉教授 株式会社東京建設コンサルタント代表取締役社長 株式会社応用気象エンジニアリング顧問 特定非営利活動法人AMネット理事/桂川流域ネットワーク代表 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社代表取締役社長 世界水パートナーシップ前総裁 応用生態工学会会長/公益社団法人土木学会前会長 社団法人日本水道工業団体連合会専務理事 全日本自治団体労働組合(自治労)副中央執行委員長 王子製紙株式会社代表取締役会長 大成機工株式会社取締役海外事業本部担当 財団法人世界自然保護基金ジャパン会長 株式会社博報堂代表取締役社長 京都大学名誉教授/立命館大学理工学部客員教授 社団法人日本能率協会理事長 中村・水と農研究所代表 日本労働組合総連合会(連合)事務局長 アジア・太平洋水フォーラム執行審議会副議長 東レ株式会社代表取締役社長 アルピニスト 株式会社島津製作所代表取締役会長 社団法人日本医師会会長 八千代エンジニヤリング株式会社 国際事業本部顧問 法政大学大学院工学研究科客員教授/東京大学名誉教授 特定非営利活動法人日本気候政策センター(JCPC)理事長 財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)特別研究顧問/名古屋大学名誉教授 日本電信電話株式会社取締役会長 (五十音順、平成23年5月時点) 理事・監事 役職 氏名 所属等 代表理事 副代表理事 副代表理事 理事 理事 理事 理事 理事 理事 理事 理事 理事 理事 理事 監事 監事 竹村 公太郎 菅 和利 小島 良三 片山 徹 河田 直美 岸上 みち枝 小林 一朗 近藤 浩一 佐藤 辰巳 佐藤 年緒 寶 馨 田口 宇一郎 中山 幹康 藤原 正弘 後藤 浩一 藤芳 素生 財団法人リバーフロント整備センター理事長 芝浦工業大学工学部土木学科教授 水ing株式会社常務執行役員 社団法人海外環境協力センター専務理事 財団法人日本水土総合研究所総括技術監 一般社団法人イクレイ日本事務局長 一般社団法人日本下水道施設業協会専務理事 財団法人砂防・地すべり技術センター専務理事 株式会社島津製作所地球環境管理室室長・工学博士 科学ジャーナリスト 京都大学防災研究所教授 滋賀県副知事 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授 財団法人水道技術研究センター理事長 株式会社ニュージェック相談役 八千代エンジニヤリング株式会社専務取締役 (五十音順、平成23年3月時点) Japan Water Forum Annual Report 2011 26 会員数:個人会員177名 団体会員102団体 株式会社ICSコンベンションデザイン 株式会社アクアテルス アサヒビール株式会社 NPO石狩川サミット いであ株式会社 ヴェオリア・ウォーター・ジャパン株式会社 株式会社ウォーターワン 株式会社 S.S Company 江戸川区 エヌワイケー株式会社 株式会社F&Aアクアホールディングス 王子製紙株式会社 株式会社オリエンタルコンサルタンツ オルガノ株式会社 花王株式会社 鹿島建設株式会社 財団法人河川環境管理財団 財団法人河川情報センター 社団法人河川ポンプ施設技術協会 川口市水道局 社団法人関東建設弘済会 輝水工業株式会社 キヤノン株式会社 久二野村水産株式会社 協立測量株式会社 株式会社クボタ 栗田工業株式会社 株式会社クレアン 株式会社建設環境研究所 株式会社建設技術研究所 社団法人国際建設技術協会 財団法人国土技術研究センター コスモヘルス株式会社 サントリーホールディングス株式会社 株式会社島津製作所 清水建設株式会社 株式会社昭和螺旋管製作所 水ing株式会社 星槎グループ (学校法人国際学園) 積水化学工業株式会社 セントラルコンサルタント株式会社 一般財団法人造水促進センター 株式会社大広 大成機工株式会社 大成建設株式会社 玉野総合コンサルタント株式会社 財団法人ダム技術センター 財団法人ダム水源地環境整備センター 株式会社TAMURA 帝人株式会社 電源開発株式会社 株式会社電通 東京急行電鉄株式会社 株式会社東京建設コンサルタント 東京都水道局 学校法人東京理科大学諏訪東京理科大学 東電設計株式会社 社団法人東北建設協会 東レ株式会社 株式会社トーテツ 株式会社轟組 独立行政法人土木研究所 トヨタ自動車株式会社 株式会社酉島製作所 中日本建設コンサルタント株式会社 株式会社ニイミ 西日本技術開発株式会社 日東電工株式会社 公益社団法人日本河川協会 社団法人日本下水道協会 日本下水道事業団 一般社団法人日本下水道施設業協会 財団法人日本建設情報総合センター 日本工営株式会社 日本コカ・コーラ株式会社 社団法人日本水道協会 社団法人日本水道工業団体連合会 株式会社日本水道新聞社 日本ダクタイル鉄管協会 社団法人日本能率協会 社団法人日本プロジェクト産業協議会 日本無線株式会社 日本労働組合総連合会 (連合) 株式会社ニュージェック ネットチャート株式会社 野村證券株式会社 株式会社野村総合研究所 株式会社博報堂 パシフィックコンサルタンツ株式会社 株式会社ハシモトテクニカルサービス 株式会社日立プラントテクノロジー 扶桑電通株式会社 ブルス・ トラベル株式会社 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社 財団法人北海道河川防災研究センター 独立行政法人水資源機構 株式会社ムラヤマ メタウォーター株式会社 八千代エンジニヤリング株式会社 財団法人リバーフロント整備センター (五十音順、平成23年5月時点) 組織構成図 評議会 会 長 基本理念及び行動規範の 副会長 指導、助言 評 議員 総 会 理事会 通常総会:年1回 代表理事 法人を代表、業務の総理 副代表理事 臨時総会 理事 理事会を構成、職務の執行 監事 業務執行の監査等 会 員 個 人 会員 団 体 会員 事務局 Japan Water Forum Annual Report 2011 27 会員サービスのご案内 日本水フォーラム (JWF) は、会員の皆様に 「情報提供」、 「情 Message from staff/石渡京子 ビジョン実現に向けて全スタッフ、一丸となって 報発信の連携」、 「CSR活動、事業活動、広報活動との連携」、 活動を行っていきます。会員サービスの充実にも 及び 「ネットワーキング」 に関わるサービスを提供しています。 できる限り取り組んでまいります。 会員サービス スタンダード プレミア 団体会員 団体会員 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ─ ● ● ─ ● ● ─ 5,000円/月 無料 ─ ─ ● ─ ─ ● ─ ─ ● ─ ─ ● 個人会員 情報提供 1. Annual Reportの送付 各年度の活動報告を取りまとめたAnnual Reportを毎年1冊送付します。 Annual Reportに貴団体名とロゴマークを掲載します。 (団体会員のみ) 2.「最新!水ニュース」 の配信 最新の水関連ニュースを取りまとめた 「最新!水ニュース」 をE-mailでご指定のアドレス (1口3アド レスまで) に毎日 (月∼金)配信します。 3.「JWF News」 の配信 JWFの国内外での活動及び関連情報をとりまとめた 「JWF News」 をE-mailでご指定のアドレス (1口3アドレスまで) に毎月第一水曜日に配信します。 4. JWFの国内外の活動を通じて入手・作成した資料等の提供 会員専用ホームページ (アクセスするためのパスワードを発行します。) に掲載している各種資料を 閲覧・入手できます。 情報発信の連携 5. 貴団体のホームページにおけるJWFのバナー掲載およびリンク 貴団体のホームページへJWFのバナーの掲載を希望する場合は、 バナーを提供いたします。 6. 水関連イベント等の告知の支援 「最新!水ニュース (購読者数:約450)」及び 「JWF News(購読者数:約2,000)」 で水関連イベ ント等の告知ができます。 7. JWFの広報資料等での貴団体のご紹介 JWFホームページ (日本語) に貴団体のバナーを掲載します。 JWFの広報資料等で 「ストラテジックパートナー」 として貴団体の名称およびロゴを掲載します。 CSR活動、事業活動、広報活動との連携 8. 貴団体のCSR活動との連携(企画・共催等) 世界の水問題を抱える人々の活動支援を目的とした、具体的な社会貢献活動を企画・共催しま す。運営等に関わる直接経費負担についてはお問い合わせ下さい。 9. 広告・広報資料へのJWF関連事項の記載 JWFとの連携に関する内容や関連事項(ロゴ・写真等を含む) を貴団体の各種広報資料(CSR 報告書、PR資料等) に掲載いただけます。 10. シンポジウム・セミナーへの協力 (企画・共催等) JWFが有する国内外のネットワークや会議運営のノウハウを活かして、水関連シンポジウム・セミ ナー等を企画・共催します。運営等に関わる直接経費負担についてはお問い合わせ下さい。 11.「日本パビリオン」 出展優先案内 水関連国際会議・展示会において、JWFが主催する 「日本パビリオン」 へ、一般公募前に出展優 ─ 一般公募1週間前 一般公募2週間前 先予約を受け付けます。 プレミア団体会員の皆様には、 割引料金が適用されます。 ─ ─ ● ─ ─ ● ─ ─ ● ネットワーキング 12.「JWFコミュニケーションラウンジ」優先案内 JWF団体会員様向け交流会「JWFコミュニケーションラウンジ」 を開催し、 優先的にご案内します。 13. 国内外有識者の紹介 目的に合致すると思われる国内外有識者をご紹介し、講演依頼や個別会談などのアレンジを支 援します。 世界の水問題の解決への貢献を目的とした紹介を対象としています。 Japan Water Forum Annual Report 2011 日本水フォーラム事務局員 東日本大震災 義援金を募集しています 日本水フォーラムは、東日本大震災に被災された方々へ、飲み水や衛生環境向上などの支援を行う ため、 義援金を募集しています。 ご協力をよろしくお願い申し上げます。 1. 受付期間 平成23年3月15日 (火) ∼12月31日 (土) 2. 義援金取扱口座 ※金額はいくらからでも結構です。 銀行名 三菱東京UFJ銀行 支店名 麹町中央支店 店番号 015 口座番号 普通 1398295 口座名義 特定非営利活動法人 日本水フォーラム 代表理事 竹村 公太郎 お振込みの際には、所定の手数料がかかります。 事務局長 竹村 公太郎 ディレクター 木暮 陽一 山口 範子 エンジニアリングマネージャー 木村 浩昭 和田 淳 マネージャー 浅井 重範 石渡 京子 大川 尚範 近藤 かおり 立田 潤一郎 戸野原 芳恵 林 政広 福本 しのぶ アシスタントマネージャー 田中 麗子 松村 みどり グレゴリ バルディエス 3. その他 お振込み後に、差し支えない範囲で結構ですので、 「ご氏名」、 「ご住所」、 「お電話番号」、 「Eメールアドレス」、 を、 メール・FAX等で、下記の連絡先へお知らせ下さい。 お礼状を送付させていただきます。 チャリティ・イベント開催の際には、 ご案内をさせていただくことがあります。 個人情報は、 適切に管理いたします。 <お問合せ先・連絡先> 特定非営利活動法人日本水フォーラム (担当:近藤かおり) 〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町5-4 アライズ第2ビル6階 参与 入江 登志男 橋本 和司 原田 幸治 福嶋 民也 特別研究員 山村 尊房 ボランティア 古田 明美 (五十音順、平成23年5月時点) TEL: 03-5645-8040 FAX: 03-5645-8041 E-mail: [email protected] URL: http://www.waterforum.jp/jpn/2011/Japan_Earthquake/ 学んで知って国際貢献 Web水検定 Web水検定は、国内外の水問題を学び、学んだ成 果の腕試しと同時に国際貢献もできるシステム。受 検料の一部は、飲み水や衛生問題を改善するため の、途上国の草の根活動に使われます。Web水検 定の受検を通じて、国内外の水問題を学び、 その問 題解決に向けた活動に参加してみませんか? あなたのチャレンジが、 世界の人々を救います。 インターネットで、いつでもどこでも受検可能です。 Web水検定URL: http://www.waterforum.jp/kentei/ Web水検定で、CPD単位を取得することもできます。 詳しくは、Web水検定のウェブサイトをご覧ください。 主催: 特定非営利活動法人日本水フォーラム Japan Water Forum Annual Report 2011 日本水フォーラムの活動は、会員の皆さまを始めとする関係者の皆さまに支えられています。 Supported by Strategic Partners Corporate Members (五十音順) (平成23年5月発行)