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平成19年2月6日 宮崎空港のブーゲンビリア物語 宮崎空港に降り立つと
平成19年2月6日 いっちゃがナビ 宮崎空港のブーゲンビリア物語 宮崎空港に降り立つと、目に飛び込む南国の景色に感動することがあります。多くの方が同じ 思いをしていることでしょう。椰子(やし)の木が風に揺れ、色鮮やかなブーゲンビリアやハイ ビスカスが澄んだ真っ青な空に映えて、観光客やビジネス客、帰省客の方々をお出迎えしていま す。 初めて宮崎を訪れる方は、寒い季節でも咲く南国の花 に驚かれるそうです。空の玄関である宮崎空港には、い たる所に色鮮やかな紫色のブーゲンビリアが咲き誇り、 南国ムードを演出しています。エントランスには、ブー ゲンビリアの巨大な生け垣があり、花を咲かせる時期に は人気の撮影スポットになっています。なんと、宮崎空 港のブーゲンビリアは 1 年に3~4回も満開の時期を迎 えるそうです。空港のスタッフの方が丹精込めて手入れ をして、当地へ訪れる人々を元気づける南国の花で迎え たいという思いが美しい花を何度も咲かせるのでしょ ブーゲンビリア う。 ― ブーゲンビリアは、オシロイバナ科、熱帯性の低木。1768年ブラジルで当木を見つけたフ ランス人ブガンビルに由来。実際の花は中央部にある小さな白い部分で、紫、ピンク、橙、黄の 色づいた花びらに見える部分は、花を取り巻く葉。魂の花とも呼ばれています。 現在では空港の顔となりつつあるブーゲンビリアですが、当初はなかなかうまく育つことがで きなかったそうです。どうしてこんなに咲くようになったのか、先日不思議な話を知りましたの でご紹介させて頂きます。 宮崎空港ビルの初代社長の岩切章太郎氏はブーゲンビリアが大好きで、何とか宮崎の花として 育てたいと願われ、昭和40年頃から空港をはじめ色々な所へ植栽を試みました。しかし、風土 が合わなかったのかなかなかうまく育てることができませんでした。平成2年、宮崎空港の新タ ーミナルビルが建設されました。その時に、玄関口や周辺に小さなブーゲンビリアを沢山植えま した。すると、今迄なかなか育ってくれなかったブーゲンビリアが何故かすくすく育ち、年中花 を咲かせるようになりました。宮崎交通事業部の方の話によると、昭和60年7月、岩切章太郎 氏が92歳でお亡くなりになる前、「観音様にブーゲンビリアの事をお願いしたら『まかせておき なさい』と言われたから心配せんでいいぞ」と嬉しそうに言われたそうです。また、「植えたいと 思う所にはとにかく植えてきた。植えられなかった所にも将来植えられる因縁だけは結んでおい た」とも話されたそうです。そうした願いが本当に届いたのかもしれませんね。 宮崎空港ビルは、花いっぱいの街づくりを実現するため「南国リゾート宮崎」に良く似合うブ ーゲンビリアで街を彩(いろど)ってもらおうと、年に 1 回ブーゲンビリアの鉢植えを地域の方々 にプレゼントしています。当地では、ブーゲンビリアを庭先に植えている家が多く、屋根まで生 い茂った所など、それは見事です。宮崎の街が色鮮やかな花でいっぱいになるよう願いを込めて、 我が家でもブーゲンビリアを大事に育てています。 花に彩られた街・宮崎に是非遊びにコンネ!