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主に岡山県内の性的マイノリティを対象とした 学校生活に関する

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主に岡山県内の性的マイノリティを対象とした 学校生活に関する
主に岡山県内の性的マイノリティを対象とした
学校生活に関するアンケート調査報告書
―岡山市市民協働推進ニーズ調査事業―
岡山市市民協働推進ニーズ調査事業
主に岡山県内の性的マイノリティを対象とした
学校生活に関するアンケート調査報告書
プラウド岡山
目
次
1. はじめに...........................................................................2
2. 調査の概要.........................................................................2
3. 調査結果...........................................................................3
Q1.周りの人と何か違う、といったような違和感はありましたか?.......................5
Q2.違和感は何歳ごろからありましたか?(Q1 で「ある」と答えた方).................5
Q3.自身を LGBTQ…と捉えられたのは何歳ごろですか?そのきっかけは?................5
Q4.身近に理解者はいましたか?どんな方が理解してくれましたか?....................8
Q5.自身のセクシュアリティを先生に知ってほしいと思ったことがありますか?..........9
Q6.実際に先生にカミングアウトはしましたか?(Q5 で「ある」と答えた方).......9~13
Q7.カミングアウトの結果はどうでしたか?(Q6 で「した」と答えた方)...........9~13
Q8.カミングアウトしなかった理由は何ですか?(Q6 で「しなかった」と答えた方)...9~13
Q9.知ってほしいと思わなかった理由は何ですか?(Q5 で「ない」と答えた方)......9~13
Q10.セクシュアリティに関することで、嫌だったこと・つらかったことはありますか?
それはどんな対策や支援などがあれば解消される(または楽になる)と思いますか?..14
Q11.セクシュアリティに関することで、救われたこと・嬉しかったことはありますか?....17
Q12.セクシュアリティを主な原因に、生きているのが辛いと感じたことはありますか?....19
Q13.自らを傷つけるような行為をしたことがありますか?.............................19
Q14.セクシュアリティを主な原因に、学校に行きたくないと思ったことはありますか?...20
Q15.これからの学校に求めることについて、ご自身の思いを率直にお書きください。.....20
Q16.今困っていることがあれば教えてください。.....................................29
4. おわりに...........................................................................33
-1-
1.はじめに
岡山県内で活動する性的マイノリティの自助グループ「プラウド岡山」は、2014 年1月から、当事
者と支援者による交流会を定期的に行ってきた。交流会に参加する当事者は毎回 25~30 名、2年間で
延べ 200 名を超える。当事者は、交流会でそれぞれの生きづらさを語るが、まず大きな困難に直面す
るのは思春期であり、学校生活への不適応を起こしたり自傷行為を経験したりするケースもある。こ
の時期の自己否定はその後の人生にも影を落とすことが少なくない。
民間調査機関によると、性的マイノリティは日本の全人口の約7%にあたるという調査結果が出て
いる。40 人学級に3人程度の当事者がいることになる。しかし、教職経験者や現役の教職員からは、
実感が伴わない数字であるという声を聞くことがある。また、性的マイノリティに関する知識が乏し
く対処の仕方がわからないという声もある。
性的マイノリティへの差別や偏見は人権問題であるとして、2015 年4月、文部科学省から全国の小
中高等学校へ、性同一性障害に係る児童生徒や性的マイノリティとされる児童生徒への相談体制等の
充実を促す通達が出された。悩みや不安を抱える児童生徒を支援するには、まず当事者たちの声を聴
く必要がある。そこで、岡山市市民協働推進ニーズ調査事業を利用・岡山市教育委員会と協働し、岡
山市民を中心とした岡山県内の当事者を主な対象として、学校生活を中心とした社会環境や当事者の
経験に関する調査を実施した。
2.調査の概要
①目 的:性的マイノリティの学校生活における実態や経験を明らかにする。
②方 法:プラウド岡山ホームページ上における Google フォームを利用したアンケート調査。児童
生徒だけでなく一般の当事者にも広く参加を呼びかけ、学校生活(主に、小・中・高等学校)を
振り返って回答していただいた。以下の学校や施設、新聞社等へ広報をお願いした。
岡山市役所、岡山市内公民館、ゆうあいセンター、岡山大学、岡山理科大学、環太平洋大学(IPU)
、中
国学園大学、ノートルダム清心女子大学、岡山県立烏城高校、岡山県立岡山東商業高校、岡山県立高松
農業高校、朝日新聞(2015 年 12 月 24 日岡山県版掲載)
、山陽新聞(2016 年1月9日全県版掲載)
、毎日
新聞(2016 年1月 13 日岡山県版掲載)
、Facebook、Twitter、店舗(デンカフェ、ラヴィアン、リンリン
シャ)
、プラウド岡山茶話会参加者、岡山大学病院ジェンダークリニック受診者と家族の会参加者
③実施期間:2015 年 12 月 20 日~2016 年1月 31 日
④質問内容(選択式・自由記述を併用)
:
○性指向や性自認に違和感をもった時期と、そのきっかけになったできごと
○回答者の学校生活に関すること
・自分のセクシュアリティに対する理解者の有無
・先生に自分のセクシュアリティを知ってほしいと思ったか、カミングアウトしたか
・セクシュアリティに関することでつらかったこと、嬉しかったこと
・希死念慮、自傷行為、学校不適応感の有無
○これからの学校に求めること
○現在困っていること
-2-
3.調査結果
① 回答者
●回答数 156 件
有効回答数 152 件
●現在住んでいる場所
●一番長く学校生活を送った場所
岡山市内
49 人
岡山市内
32 人
岡山県内(岡山市外)
52 人
岡山県内(岡山市外)
55 人
岡山県外
40 人
岡山県外
50 人
無回答
11 人
無回答
15 人
計
152 人
計
152 人
●年齢層
7
10代前半
22
10代後半
41
20代前半
16
20代後半
37
30代
21
40代
8
50代以上
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45 人
●セクシュアリティ(複数回答可)
L
34
G
31
B
31
T
56
X
31
DSD
1
18
その他
0
5
10
15
20
25
-3-
30
35
40
45
50
55
60 人
【本報告書におけるセクシュアリティの表記】
L(レズビアン)
女性同性愛者
G(ゲイ)
男性同性愛者
好きになる相手が、異性の場合も同性の場合もある人
性 B(バイセクシュアル)
指 Aセク(アセクシュアル)
無性愛者
向
パンセク(パンセクシュアル) 全性愛者
ポリセク(ポリセクシュアル) 多性愛者
ノンセク(ノンセクシュアル) 非性愛者
性
自
認
T(トランスジェンダー)
身体の性と心の性が一致しないという感覚をもっている人
MTF
出生時の身体の性が男性で、心の性が女性の人
FTM
出生時の身体の性が女性で、心の性が男性の人
X(Xジェンダー)
心の性について、男性・女性のどちらでもある(両性)
、あい
だである(中性)
、どちらでもない(無性)などの感覚をもつ
人
ジェンダークィア
性自認が既存の性別に当てはまらない流動的な人
Q(クエスチョニング)
自身のセクシュアリティを決められない・わからない・あえ
て決めない人
DSD(性分化疾患)
性器、ホルモン、染色体などの生物学的性に先天的な非定型
がある人
トランスヴェスタイト
異性装をする人
シスジェンダー
身体の性と心の性が一致し、性別違和がない人
ヘテロ
異性愛者
【本報告書での分類】
自分自身の性自認を確定できたうえで恋愛対象の性別が異性愛にあてはまらない人たちと、自分自
身の性自認に違和感を持つ人たちとは、悩みや困難の種類も異なることが多い。今回の調査は性的マ
イノリティが学校生活の中で持つ思いを、教師が知るための足掛かりとなるものである。そのため、
理解のしやすさを重視して、調査結果は以下の2グループに大別して示した。
性指向:L、G、B、Aセク、パンセク、ノンセク、ポリセク(68 人)
性自認:T、X、ジェンダークィア、Q(84 人)
※なお、性自認に違和があり、かつ性指向がいわゆる異性愛にあてはまらないなど、グループが重複する場合は性自
認グループに含めた。これは、学校生活の中で様々な困難に直面しやすいと思われる性自認の違和の有無を重視したた
めである。
一方、どのような言葉で自身のセクシュアリティを表現するかは人それぞれの基準によるところが
大きい。本報告書では2グループに大別することにより性的マイノリティの困難について概要を提示
したが、これが性的マイノリティとされる人々のすべてを明らかにするものではもちろんない。多様
なセクシュアリティが存在することは大前提であり、性指向グループの中でも悩みや生き方に差異が
あることは当然考えられるし、性自認グループでも同じことがいえる。なお、性的マイノリティ全体
では、同性愛者や両性愛者の占める割合がかなり高いといわれているが、今回の回答者は、性自認に
違和感をもつ人の割合が一般的な割合よりも非常に高くなっていることに留意が必要である。
-4-
② 回 答 (Q1~Q14 の自由記述については、内容の類似したものは一つにまとめた)
Q1.学校に通っているころ、周りの人と何か違う、といったような違和感はありましたか?
ある
ない
無回答
性指向
53
15
0
性自認
79
4
1
全体
132
19
1
Q2.違和感は何歳ごろからありましたか?(Q1で「ある」と答えた方)
就学以前
小学校低学年
小学校中学年
小学校高学年
中学生
15~17歳
18歳以上
無回答
0
5
10
15
性指向
20
25
30 人
性自認
Q3.自分自身を LGBTQ…であると捉えられるようになったのは何歳ごろですか?
就学以前
小学校低学年
小学校中学年
小学校高学年
中学生
15~17歳
18歳以上
無回答
0
5
10
15
性指向
-5-
性自認
20
25
30 人
※性自認に違和のある人は幼少期から違和感を自覚する率が高いのに対し、性指向に違和のある人は
思春期以降に違和感を覚えていく傾向がみられる。
一方、自らを LGBTQ 当事者であると捉えられるようになった時期は、性自認・性指向いずれも中学
生以降が多く、自らを表現する言葉や知識・情報を獲得する時期との関連が窺える。
自らを LGBTQ 当事者であると捉えられるようになったきっかけ
【レズビアン】
・初恋の相手が同性の女の子だったこと。
(L/50 代以上)
・当事者が周りにいたから。
(L/10 代前半)
・付き合って下さいと女性に告白されて。
(L/30 代)
・小5の頃同じクラスの同性の子を好きになって。セックスもしたいと思っていました。
(L/20 代
前半)
・友達のマンガを見て。
(L/20 代前半)
・高校1年生のときに親友の女子を好きになった。友情ではあり得ない感情だった。
(L/20 代前半)
・求めている現実が周りと違っていたため。
(L/20 代前半)
・同性の人を好きになって。当時は気づかなかったけれど、思い返せば前から同性を好きだったと気
づいた。
(L/20 代前半)
・13 歳のときたまたま好きな人が女の子だっただけだと自分では思っていたが、周りの友人たちから
レズビアンだと言われて、そうかと思った。それが初めてレズビアンを聞いた時で、それまで知ら
なかった。好きになるのは女性で、それは自然なことだった。
(L/50 代以上)
【ゲイ】
・自分は男だが、同級生の男子を好きになってしまったとはっきりと自覚したため。ただ、その後自
分が人と違うのだ、こういう人間なのだと認めるのには数年かかった。
(G/20 代前半)
・女の子が好む物が好きだったので。
(G/40 代)
・同性からの性的欲求を受け入れられたので。
(G/50 代以上)
・男女交際の話や異性の裸の話に嫌悪感があったから。
(G/30 代)
・参考書を探しに行った書店で、同性愛者向けの雑誌を見つけてから、同性愛を意識するようになっ
た。それまでは、自分のセクシュアリティについて話を聞くこともなかった。
(G/40 代)
・
「おっぱいをとったカレシ」という漫画を読んで。
(G/20 代後半)
・体育の授業で着替える時、同級生に自然と目がいったから。
(G/30 代)
・やおい系(BL ボーイズラブ)の同人誌をもっている同級生女子に、それを貸してもらい、問題なく
性欲の対象とできたこと。また同時期に同級生男子(同性)に恋をしたこと。
(G/30 代)
・AV サイトでほかの人と見る目が違ったり、同性のほうがドキドキできたから。
(G/20 代前半)
【バイセクシュアルその他】
・LGBT のテレビドラマを見て自分もそうだと知った。
(B/30 代)
・LINE で好きになった人が総じて女性と気づいたから。
(B/10 代後半)
・テレビドラマや小説に、自分と似たような登場人物を見つけた時。
(B/20 代前半)
・ネットや友達から様々なセクシュアリティを教えてもらって。
(Aセク/20 代前半)
・恋愛小説や少女漫画を読んでいる際、男性キャラクターより女性キャラクターに好意を持つことが
-6-
多かったこと。高校生の頃から異性より同性に恋愛的魅力を感じていたこと。
(Aセク/20 代前半)
【トランスジェンダー・Xジェンダー】
・第二次性徴が始まったこと。
(T/10 代後半)
・他人より体型が細く食べても太らない、足のサイズも手も細く女性のようだった。
(T/50 代以上)
・同級生に「おとこおんな」と呼ばれ、
(今考えるとからかいだったのだろうが)当時はそれがしっく
り来たことから。
(T/10 代後半)
・自認している性別と違う性に分けられることが辛く、自認している性別と違う性のように振る舞う
ことができないから。例えばトイレに入れない。名前に違和感がある。
(T/10 代前半)
・詰襟学生服に強い違和感があり、セーラー服に強い親和性を感じたこと。
(T/50 代以上)
・うつ病になり仕事を休まざるを得なくなったとき、インターネットを見ていたら LGBTQ に関する HP
があり、それを見て自分と同じ境遇の人がいるということを知ったから。
(T/30 代)
・テレビなどでニューハーフの方たちがよく出るようになって私もそうだと思った。
(T/40 代)
・自分の悩みを表す言葉を調べているうちに、インターネットで、性同一性障害という言葉がヒット
したことで、読み進めているうちに、私の悩みであると分かった。
(T/20 代前半)
・保育園のプール遊びで体に絵の具で水着を描こうということになり、女子は胸にブラジャーの絵を
描くということで、先生にブラジャーの絵を描かれた際、大変なショックを覚えた。
(T/30 代)
・女性を見た際、自分もそうなりたいという気持ちが生じてきたことです。
(T/20 代前半)
・就職活動をしていく中、このまま女性として生きていくと考えると怖くなった。
(T/20 代前半)
・小学校1年生頃から好きになったり気に入られたいと思うのは年齢を問わずいつも同性で、かっこ
いいと思って欲しい欲求もあった。その頃から少し周りと違うかなと感じていた。
(T/20 代後半)
・アメリカ留学中に自分と同じ境遇の方(GID)が大学に講演に来られた時に、やっと自分が何に苦し
められてきたのか理解しました。
(T/40 代)
・学校で性別を意識させられることが増え、ネットで「性別の違和感」というふうに検索したところ
LGBT の記事が出た。
(X/10 代前半)
・職場で女性扱いされたことで。見た目女性だから仕方ないが、思いの外イヤだった。
(X/30 代)
・女性に告白され付き合い、中学時代の女友達への感情も恋だったと気づいた。
(X/20 代後半)
・中学校に入学する前、制服を着るのが嫌だった時。
(X/30 代)
・学齢期から「おかま」と言われてからかわれていたが、成人するまで気にしたことがなかった。成
人してから、
「男性らしさ」が自分にはなく、嫌悪感があることに気づいた。
(X/40 代)
・ドッジボールをするときに、投げ方が女性らしいということで保育士から注意を受けた。また、ま
まごとでお父さん役が苦痛だった。
(X/20 代前半)
・他の子より自分は男らしく、周りからかっこいいとか女らしくないと言われ、自分でも確かに他の
女子とは違うなと思い始めた頃、友達から LGBT の事を教えてもらって。
(X・B/10 代前半)
・ボーイッシュだった3歳上の姉がだんだん女の子っぽくなっていったことと、中学年頃から同級生
の遊びやグループが男女分かれ始めてどちらにも入れなくなったことで、自分だけが変化していか
ないことに焦った。
(X・Aセク/10 代前半)
・自分は明らかに人と違うかもと思ったのは高校生のジェンダー関連の本でレズビアンマザーについ
て読んだ時ですが、はっきりと自分のこととして捉えられるようになったのは同性婚のニュースを
見た 20 歳の時。
(X・L/20 代前半)
・20 代前半の頃、テレビでおネェタレントが増え始めた頃です。SNS のメッセージでXジェンダーで
すか?と聞かれた事がありました。調べてみたらぴったりそれに当てはまる事を知り、それがきっ
-7-
かけで、Xジェンダーでバイセクシュアルであると捉える事が出来ました。
(X・B/30 代)
・結婚を急かされるようになって、周りの友人のような嫌悪感(勉強を急かされて反発するような)
ではなく、何も言えずにその場から逃げ出したとき。子供を産む性別だったのか、自分は。という
ような感覚だった。
(X・T/30 代)
・幼馴染から恋愛相談をされて、異性が苦手なら同性にしたらと話したところ「それは絶対ない」と
言われ、自分がストレートではないことに気づいた。
(X・B/30 代)
Q4.学校に通っているころ、身近な理解者はいましたか?
いた方は、どんな方(親、きょうだい、友達、教師など)が理解してくれましたか?
18
性指向
50
38
性自認
46
0
10
20
30
いる
理解してくれた人(複数回答可)
性指向
友だち
性自認
11
25
(家族)
(0)
(2)
(両親)
(0)
(7)
(母親)
(1)
(4)
(きょうだい)
(2)
(5)
(祖母)
(1)
(0)
(いとこ)
(1)
(0)
計
5
18
教師
0
9
当事者
2
2
恋人
2
1
医師
0
2
知人
0
1
親以外全員
0
1
家族・親族
-8-
いない
40
50
60 人
Q5.自身のセクシュアリティを先生に知ってほしいと思ったことがありますか?
17
性指向
51
47
性自認
37
0
10
20
30
知ってほしいと思った
40
50
60 人
知ってほしいと思わなかった
※性指向に違和のある人では、先生に知ってほしいと思った人が比較的少なく、性自認に違和のある
人では、先生に知ってほしいと思った人が半数以上に上る。
Q6.Q5で「ある」と答えた方にお尋ねします。実際に先生にカミングアウトしましたか?
Q7.カミングアウトした方への質問です。カミングアウトした場合は、その結果はどうでしたか?
Q8.カミングアウトしなかった方への質問です。カミングアウトしなかった理由は何ですか?
Q9.Q5で「ない」と答えた方にお尋ねします。知ってほしいと思わなかった理由は何ですか?
性指向に違和のある人
知ってほしいと思った人(17 人)
そのうち、先生にカミングアウトした人(3人)..........A1
そのうち、先生にカミングアウトしなかった人(14 人). . .A2
知ってほしいと思わなかった人(51 人)......................A3
A1 知ってほしくて、カミングアウトした結果
・最悪でした。
(L/20 代前半)
・高校の一番信頼している先生に言った。弁論の原稿として。当事者としてこの原稿を読みたいと。
原稿はボツだったけど、先生はセクシャルマイノリティを調べてくださった。クラスの前で異性愛
や同性愛、セクシャルマイノリティの話をしてくれた。
(L/10 代後半)
・特に何も変わらず。
(B/10 代前半)
A2 知ってほしいが、カミングアウトしなかった理由
・理解してもらえないからカミングアウトしてもしなくても状況は変わらない。
(B/10 代前半)
・先生に言ってもわかってもらえないと思っていた。保健の授業は男女別で暗い雰囲気で嫌だった。
(B/10 代後半)
-9-
・気持ち悪い、女々しい、弱い、情けないと思われそうで言えなかった。先生から変な目で見られた
り、接し方が変わったりするのが怖かったから言えなかった。
(B/20 代後半)
・言う必要がなかったから。理解されなかったときに苦しいだろうと思ったから。
(L/10 代後半)
・時代的に同性愛の話が受け入れてもらえなかったと感じていたため。
(G/30 代)
・自分自身が何者なのか自信が持てず、勘違いかもしれないと思っていたから。
(G/20 代後半)
・先生が LGBTS に対する理解がなかったから。
(L/10 代前半)
・同級生にいじめられると思ったことと、自分でもセクシャルについてよくわかってなかったから。
(G/30 代)
・同性愛を揶揄する言動を聞いていたので反応が怖かった。
(G/20 代後半)
・否定されたり、腫れ物扱いされるのが怖かった。
(L/20 代前半)
・怖かったから。
(パンセク/10 代後半)
・友達感覚ではない壁があった。親にバレるかもしれないという恐怖心。受け止めきれないだろうな
という、頭の固い人もいた。
(G/30 代)
A3 先生に知ってほしいと思わなかった理由
・このことは本能的に誰にも言ってはならない、隠しておかなければいけないことだと思っていた。
また、先生が理解してくれるとは思えなかったし、そもそも先生に知ってもらいたいとか相談して
みようという発想がなかった。
(L/50 代以上)
・知識のない人に相談したいと思わないから。当事者でなければわからないことがあるから。
(L/30
代)
・レズビアンであることの自覚がなく、困ることもなかったため。
(L/20 代前半)
・表面上だけの同情なんて欲しくなかったし、特別扱いされても自分では普通のことだから。
(L/30
代)
・先生と恋愛相談するような関係じゃなかったし、悩みを打ち明けるほど信用していなかったから。
先生にしてほしいことがなかったから。
(L/20 代前半)
・あまり広まって欲しくなかったため。
(L/20 代前半)
・先生に知ってほしいということは思わなかったけれど、勉強の中で話がされるのは、異性と付き合
った時の生き方の話ばかりで、同性同士が付き合う話が聞きたかった。
(L/20 代前半)
・一番仲の良い友達にすら言えないことだったのに、大人に言うなんてもっての外だと思っていたか
ら。
(G/20 代前半)
・自分だけの問題だから。
(G/30 代)
・中学生の時の女性の教員は、同性愛について嫌悪感を示す話をしていたし、高校の生物の教員はホ
モという言葉が出てきたときに笑いものにしていた。また、当時のテレビ番組でもホモネタを笑い
にしていて教員も生徒に同調していたので、信頼できる教員はいないと感じていた。
(G/40 代)
・性指向が違うだけで特別な配慮が必要でもなく、知ってもらう必要を感じなかったから。知っても
らったところで、特にしてほしいこともない。
(G/20 代前半)
・知ってもらう必要性を感じなかった。知ってもらって、特別視されそうな気もしたし、区別される
のも嫌だったんだと今は思う。
(G/40 代)
・プライベートな事を先生に相談するという発想がなかったし、先生を信頼していなかった。
(G/30
代)
・特に知ったところで何もできないだろうし、何の期待もしていなかったから。
(G/20 代前半)
・逆に熱心に決め付けられるから。
(G/30 代)
- 10 -
・あまり周りに知られたくなかったし、話したところで何か変わるとは思えなかったから。
(G/10
代前半)
・先生と深く話したくないから。
(B/10 代後半)
・相談して否定されるのが怖かったから。
(B/20 代前半)
・バイセクシャルなので、パッと見ではわかりにくく、深い悩みを抱えたことがない。
(B/20 代前
半)
・仮に、知られたとして、腫れもののように扱われるのが嫌だった。
(B/10 代後半)
・ネット上でだけでも理解者がいるだけ恵まれていると思ったから。
(B/10 代後半)
・理解してくれそうな人が居なかったから。当時学校では LGBT の授業はなく、ストレートの恋愛感情
についてしか教えられず、それに当てはまらない自分の事は言ってはいけないこと、隠さなきゃな
らないという気持ちを抱いていたため。
(B/20 代前半)
・先生にどうにかできると思わなかったので、
自分自身が周囲の異性愛者と異なるとは思っておらず、
あえてセクシュアリティを知ってもらうことに意味を感じられなかったため。
(Aセク/20 代前半)
性自認に違和のある人
知ってほしいと思った人(47 人)
そのうち、先生にカミングアウトした人(16 人).........B1
そのうち、先生にカミングアウトしなかった人(30 人)...B2
無回答(1 人)
知ってほしいと思わなかった人(37 人).....................B3
B1 知ってほしくて、カミングアウトした結果
・担任と通級の先生に話し、クラスメイトの前で話すことになったため学年会議が開かれて学年の先
生全員に知られた。理解してくれた先生もいたけど、仲良かった先生にはその後無視された。
(X・
ポリセク・A/10 代前半)
・カミングアウトして良かった。自認している性で学校生活を送ることができた。自分らしくいられ
る。相談できる相手が増えた。
(T/10 代前半)
・
「あなたがどうであれ関係ないが、それを理由に不満(制服や規則について)を言うのは甘えだ」と言
われた。学年が上がって他の先生に「制服を着たくない」と話したところ下をジャージにするなど
配慮してもらえた。
(X/10 代前半)
・カミングアウトした先生にはちゃんと聞いて対応して貰えたが、普段の言動などで直接カミングア
ウトできなかった先生は変わらなかった。
(T・B/10 代後半)
・理解してくれました。学校としては今までに前例がなかったようで、どんな対応をしていいかわか
らないような部分も見受けられましたが、LGBTQ については知っている人が多く、どんな対応をし
ていくかを話し合いました。
(T/10 代後半)
・受け入れられ、時々相談に乗ってくれた。
(T/20 代前半)
・特に驚くこともなく、理解してくれようとしてくれた。将来どうしていけばいいかなども教えてく
れた。
(T/20 代前半)
・専門学校に通っていたが、スカートスーツでないといけないと言われ、それが嫌で嫌で。途中で退
学しました。
(T/20 代前半)
・受け入れてくれ精神科受診※1 をすすめられた。
(T/30 代)
- 11 -
・退学を勧められた。
(T/30 代)
・FTM ではない。あなたは女だと言われました。
(T/30 代)
・
「気の迷いだ」
、
「マンガやアニメの見過ぎ」
、
「やめときなさい」と言われ、理解されなかった。
(X
/30 代)
・同級生にラブレターを書いたのをきっかけに、周りから意地悪を受け、担任ではない他の先生に相
談(カミングアウト)
。気持ちが楽になり、気にかけてくれたことを嬉しく感じた。
(X・L/50 代
以上)
・話を聞いてもらえ、治療に対して建設的に考えられた。
(X・T/20 代前半)
※1 ジェンダークリニックが精神科の中に併設されていることが多い。性同一性障害の診断を受け
るにはジェンダークリニックを持つ精神科で2名以上の精神科医の診断を受ける必要がある。
B2 知ってほしいが、カミングアウトしなかった理由
・当時は情報も少なく理解されない状況だったから。
(T/20 代前半)
・オカマやホモを笑いのネタにする教師もいて、理解してもらえると思えなかったから。
(T/10 代
後半)
・先生の中には、LGBTQ の人に対して、偏見のある発言やあまり好意的に受け止めない先生が多いと
感じたので、カミングアウトをする勇気がありませんでした。
(T/20 代前半)
・どう対応されるか、どんな態度を取られるか不安。
(T/20 代前半)
・先生から親に言われそうで。
(T/20 代前半)
・性別の違和感はあったが、上手く伝える事ができなかった。
(T/30 代)
・自分が自身のことをよく分かってなかったため。
(T/30 代)
・どこか授業中などで差別的な発言を耳にすることが多々あったから。
(T/10 代後半)
・当時は、まだそんな理解が得られる時代ではなく、学生時代にはそんな勇気が無かった。
(T/40
代)
・わかってもらえなさそうだったから。
(X/20 代前半)
・マイノリティであることを口にすると、将来社会的に不利になったり、いじめが起こったり、教師
から好奇の目で見られるのが怖かった。また、勝手に親に相談されて問題が拡大することが怖かっ
た。
(X/20 代前半)
・カミングアウトする事で他の子と対応を変えられるんじゃないかと思ってできなかった。
(X・パン
セク/10 代後半)
・話しても理解されないように思ったし、無理に話したくはなかった。
(X・B/10 代後半)
・自分でも自分がなんなのか、何に困っているのかがわからなかったから。
(X・L/20 代前半)
・馬鹿にされたり、変人扱いされそうだから。
(T・B/30 代)
・周囲の人の言ってる内容からどうせ笑い者にされるだけと考えたため。
(X・DSD/20 代前半)
・自分でも深く考えることがなかったし、自分の感覚を表現する言葉を持っていなかった。このこと
に限らず、個人的な事情を人に話して理解してもらえるという自信がなかった。
(Q/40 代)
・そもそも、LGBTQ に関する知識がなかったから。
(T・L/40 代)
- 12 -
B3 先生に知ってほしいと思わなかった理由
・知られたところで先の見える助けがあるとは思えなかった。周りに知られるのが怖い、自分も受け
入れきれてなかった。閉ざしていた方が、気が楽だと思っていた。
(T/20 代後半)
・先生にそこまで親しくしてほしくなかったから。理解してくれていないと思ったから。
(T/30 代)
・自分の気持ちを否定され、注意され、親に言われると思ったから。変態だと言われると思ったから。
(T/30 代)
・自分でも説明できなかったから。
(T/20 代後半)
・自分自身が周りの人と違っていることは、感じていましたが、それがどういうことなのか、自分自
身が何者なのかがわからず、自分一人が周りの人とは違う変わり者と思っていました。また、その
ことは、誰にも知られてはいけないことだと思っていました。誰にも相談できず孤独でした。表面
的には周りに合わせて何とか生きてきました。
(T/50 代以上)
・特に話す理由もないからです。
(T/20 代後半)
・気持ち悪がられるだけだと思ったから。
(T/40 代)
・完璧に理解できるわけがない。理解できない人もいるっていう事を自分自身がわかってないと歩み
寄りなんてできないと思っていた。そして、歩み寄りたくなかった。
(T/30 代)
・自分の中ではっきりとした認識がなかった為、理解してもらえるかどうか不安だったからです。ま
た、その人に話したことによって、他の人にも自分の悩みが漏らされてしまうのではないか、とい
う懸念があったからです。
(T/30 代)
・高校生になっても自分で自分の気持ちを理解出来ていなかったのでうまく説明出来ていなかっただ
ろうし、はっきりと理解出来ていても話そうと思える先生はいなかった。
(T/20 代後半)
・性指向はプライベートな話。私は性自認で悩んでいたので、そのことに関しては、早期に気付いて
必要なリソースを紹介してほしかったです。ただそのころは黎明期でしたので、先生も紹介できる
リソースがなかったでしょう。
(T/40 代)
・当時の自分が抱えていたのは性自認でなく性指向の問題で、学校生活にはあまり関係ないと思って
いたから。
(X/20 代前半)
・変な目で見られるのは嫌だったし、理解してもらえないだろうと思ったから。信用出来る先生では
なかったから。
(X/30 代)
・言うほど性別違和がなかった。ただ男っぽさが他の女子より強いだけと思っていた。
(X/30 代)
・理解してもらうまでの労力がしんどいと思った。
(X/30 代)
・まず、理解してもらえないと思った。自分自身もまだよくわかっていなかったから。
(X/30 代)
・なんとなく恥ずかしかった。先生がどう思うかわからなかった。周りにばれないか不安だった。
(Q・
B/10 代後半)
・先生も自分を男みたいに見てくれているし、自分の外見や性格込みでちゃんと理解してくれている
から。
(X・B/10 代前半)
・自分でもアイデンティティが確立できていなくて、上手く説明できない状態であったのと、そもそ
も先生に自分の困っていることを相談しようという考えがなかった。
(X/20 代前半)
・冷めた子どもだったので世の中に期待できなかった。
(X・B/30 代)
・理解してもらえたり、助けてもらえると思えなかった。
(X・G/40 代)
・自分に関してのことを言う必要はないと思った。LGBT の事に関しては興味を持ち、少しでも知って
ほしいと思う。
(Q/10 代後半)
・当時は周りの友達が理解してくれていてそれで満足していたのかも…。先生に相談する、知ってほ
しい気持ちは無かったように思います。
(T・B/30 代)
- 13 -
Q10.セクシュアリティに関することで、嫌だったこと・つらかったことはありますか?
それはどんな対策や支援などがあれば解消される(または楽になる)と思いますか?
※Q10、Q11 は性指向・性自認で分類せず、学校における生活の場面で分類した。
「つらかったこと」と「対策」は左右が同一回答者、
「―」は記述なし。
学
校
の
雰
囲
気
や
指
導
内
容
【つらかったこと】
【対策】
保健の授業で、「異性を愛することは自然」
と教えられること。同性愛を否定された気持
ちになって悲しかった。将来の妊娠出産のこ
―
とや異性との結婚を、当たり前の決定事項の
ように教えること。(L/20 代前半)
保健の教科書などでは LGBT の存在など一言も
教科書にのっていなくても先生がそういうと
書かれていなかったし、異性を好きになると
ころでフォローをいれたりできればもっと救
いう旨の記述があって「自分は普通じゃない
われたのになと思います。(G/20 代前半)
んだな、どうしよう」と思っていた。
小学校ぐらいから、セクシュアルマイノリテ
生徒や教師含めて、LGBT は異常で気持ち悪い
ィも存在しており当たり前だという授業して
という表現をあからさまにしていた。
くれていたら。(G・B/20 代前半)
先生も含めた周りのみんなが「恋愛はして当 「当たり前」はないのだということを、意識
たり前」という意識を持っていること。
してほしい。(Aセク/20 代前半)
保健体育の教科書に、同性を好きになる場合
もある、性同一性障害という概念があると記
―
載し、多様性を認める教育を実施して欲しい。
(T/30 代)
教師が同性愛を揶揄、否定する言動やジョー 教職員課程での LGBT 教育の導入、性の多様
クを言って、クラスがそれに反応して笑った。 性の授業の実施。(G/20 代後半)
先
生
の
発
言
結婚観について根掘り葉掘り授業で聞かれ、
答えに窮する場面があった。人間は全て結婚
すると信じている教師によって。私の事情を
知っている同級生からは失笑がもれた。いた
たまれなかった。
先生が女性同士の恋愛を不倫と同列に並べ、
禁断の愛と言ったことが嫌だった。男女で付
き合うことが当たり前でそれ以外はおかしい
というような言動が嫌だった。
「男は男らしく、女は女らしく」と考え、当
てはまらない人を見下す発言をする教師。
自分のセクシャリティのことで先生に相談を
しましたが、先生自身の価値観で否定的な意
見をぶつけられた経験をしました。
授業中、先生が「女の子だけ挙手」「お前ら
ホモか」などをみんなの前で言う。
周
囲
の
会
話
友人が、レズキモい、ホモキモい、オカマキ
モイ。などと頻繁に発言していた。
ゲイやホモなどがいかにも気持ち悪いかのよ
うにネタにされていたことが嫌だった。
- 14 -
私は同性愛者だと言う勇気が欲しいとも思っ
たが、なぜ私だけが勇気を振り絞らなければ
ならないのかという疑問も湧いた。なぜみん
なの方から近づいてはくれないのかと。(G
/30 代)
男女の恋愛だけしかないと思わないでほし
い。それと同時に、自分の性別について迷っ
ている子に無責任なことを言わないでほし
い。(L・B/10 代後半)
教員に対して、LGBT の研修を実施して欲しい。
(T/20 代前半)
相談する側としては否定も肯定も求めてはい
ません。自分の身に起きている混乱を少しで
も一緒に紐解いてくれる相談相手でいてほし
いだけです。そこからが、周囲が行う色々な
対策のはじまりだと思います。(T/30 代)
学校にひとりは性的マイノリティに詳しい大
人がいて欲しい。偏見に基づいた発言などを
控えて欲しい。(X/10 代前半)
理解のある先生が、保健などでセクマイにつ
いての授業をして欲しい。(L/10 代後半)
LGBT 教育を充実させることで、身近な存在で
あり、悩んでいることを知ってもらうことが
改善に繋がると思う。(G/10 代後半)
周
囲
の
会
話
友達が「そういう系の人、無理」と言ってい
るのを聞いた。
芸能人であったとしても、オカマのいじり。
(B/20 代前半)
雑談がシスジェンダーヘテロ前提で進むこと
冗談で「ホモネタ」が出たり同性愛者やトラ
ンスジェンダーへの差別的な発言をする人が
居たこと。
彼女と付き合っていることは自分にとっては
自然なことだったのに周りから中傷された。
中
傷
や
い
じ
め
他の人にイジメというか、奇異な感じに扱わ
れたことがあった
中学生当時トランスジェンダーというものを
ほとんど知らず、下級生のトランスジェンダ
ーの子を周りと一緒になって虐めてしまっ
た。
変態・変わり者・気持ち悪いとよく言われた
男子生徒に気味悪がられたことです。
恋話で彼氏を彼女に置き換えたりすること
友
だ
ち
付
き
合
い
男
女
区
別
や
ジ
ェ
ン
ダ
ー
規
範
同級生の下ネタに付き合うのが嫌だった。と
いうより面倒だった。(G/30 代)
男子には女子だからと壁があり、女子には男
好きといじめられた。どのグループにも入れ
なくて必死だった。
女子同士が集まること(その中にいにくい。
なんとなく女子はこうすべきみたいな枠には
まっていた自分がいた)
誰に対しても自分を出さないようにしてい
た。(G・T/40 代)
男性の格好を今でもしているが、同性からみ
て「ジジくさい」「もっと女らしい格好をし
なさい」と言われて服を勝手に見立てられ、
不愉快な思いになることがあった。
給食の残り物ジャンケンで「オレも!」と言
った時に「女の子でそんな事言う子にはあげ
ません」とあしらわれたこと。(L/30 代)
「好きな女の子いるの?」「気になる女の子
いるの?」「彼女できた?」「男は将来仕事
をして、嫁をもらって結婚して・・・」という話
がでたときはつらかった。
学校で男女に区別されることが嫌でした。私
はどこに属せばいいのかもわかりませんでし
た。(T/10 代後半)
力仕事を率先してしたいのに、女子だからと
軽いものを持たせてくれる親切が逆にしんど
かった。
- 15 -
学校で色んな人が居ることを早くから学ばせ
るべき。(B/10 代前半)
―
授業等での啓発に一定の効果はあると思う
が、真面目に聞かなかったり、差別発言する
人はするので、完全にはなくならないと思う。
(X/20 代前半)
授業などで LGBT のことが取り上げられたり誰
が誰を好きになってもいいんだと言ってもら
えたら、もっと周りの反応も違っていたはず。
自分も相手もやめなくてもよかったはず。
(L
/50 代以上)
ゲイだろうと何であれ何もおかしい事ではな
いと生徒達に教育すべき。(G/20 代前半)
教員から性別違和をもつ人が存在すること、
そういう生徒が在籍することを知らされてい
れば彼(彼女)への対応が変わったかもしれ
ない。(G/20 代前半)
家族に言えたら楽だったかな(B・X/30 代)
性別を変えるしかないかな…(T/20 代後半)
カミングアウトするしかないような気がす
る。 (G/20 代後半)
―
どうしたらよかったのか未だにわからない。
(X・ポリセクまたはAセク/10 代前半)
教室という枠を超えたつきあいや交流ができ
る場があること。(X/40 代)
―
自分のアイデンティティを大切にしてくれる
人がいてくれたら、私も安心できます。(L
/30 代)
―
学校で LGBT の授業をする。生徒だけでなく、
親にも LGBT の授業をする。(B/20 代後半)
―
その子の特性を考えて対応して欲しい。(X
/20 代後半)
男
女
区
別
の
具
体
例
・男女の差なく服装を統一。(T/30 代)
・体育などの授業を選択制に。(T/30 代)
・別室着替えや水泳はレポート提出で代替な
ど。体重測定や体育祭の出し物で上半身裸に
なることについては、衣服を脱ぐ教育的意味
を考え直したり、体重測定では衣服の重さも
考慮したはかり方で解決できると思う。男女
別で頭髪の長さが違う意味とは? 常に校則
のあり方を教師と生徒自身が考える機会があ
ると良い。(X/20 代前半)
・利便性だけで性別わけをしないでほしい。
性別に違和感を持つ生徒のジャージでの登校
を認めたり、空き教室で着替えをさせたり、
授業中にトイレに行くことを認めて欲しい。
(X/10 代前半)
・体育の授業のある日はいっそ体操着で登下
校すればいいと思う。水泳の授業は選択制に
して、私服を着て行う水難事故防止教室を必
須の授業にすればいいと思う。上履きや下着
の色くらいは当人が選んだものでいいと思
う。(T/20 代前半)
・プールの授業を強制しないこと。修学旅行
の時に、風呂に入らなくても良いことにして
欲しい。制服がある程度自由であって欲しい。
(T/30 代)
・男女どちらでも利用できるトイレの設置。
スカートかズボンか選べるタイプの制服。運
動会や出席番号などは男女混合にする。(T
/10 代前半)
・不必要な性別記入欄の削除。(T・X/20
代前半)
・制服
・体操服
・水泳の授業や水着
・体育など授業全般
・トイレ
・健康診断
・運動会や体育祭の出し物
(特に男子生徒が上半身裸になること)
・宿泊学習・修学旅行
(特に入浴)
・着替え
・校則による短髪の強制
・名簿
・「くん」「さん」の呼び分け
・席順
・上履きによる男女区別
・自己紹介
・プリント・掲示物等の氏名や性別欄
・委員会
・下着の色の指定
※同様回答多数のため項目列挙
同性同士が付き合う先の未来が見えなかっ
た。(L/20 代前半)
情
報
・
相
談
場
所
―
同性愛等の在り方もあることを認めて欲しか
「異性愛が正しく、まっとうな在り方」とい
った。そして、どんな暮らしをしているのか
う伝え方のみだった。
モデルを示してほしい。(G/40 代)
セクシュアリティについての情報が乏しかっ 図書室などにセクシュアルマイノリティの本
た。
などを置いてほしい。(G/40 代)
悩みを持った時に、気軽に話せる場がなかっ 話を聞いてもらえるカウンセラーのような存
たこと。
在が欲しかった。(G/30 代)
誰にもわかってもらえない気がして辛かっ 割と当たり前にいることが分かっているとよ
た。
かった。(B/20 代後半)
未成年のうちは一人では病院にはいけなかっ 支援なんかなくても自分で導きだしたモノが
たし、ネットも普及していなかったので自分 正解だと思った。とことん悩む時間は必要だ
が何なのか把握するのに混乱した。
と思う。(T/30 代)
学校に相談窓口や相談できる人がいて、対策
支援をしてもらえる体制があり、LGBTQ など限
―
定したものではなく、どんな悩みを持った人
でも利用可能であり、学校全体に周知されて
いて利用しやすいもの。(T/10 代前半)
- 16 -
情
報
・
相
談
場
所
講
演
・
集
会
等
そ
の
他
セーラー服、水着の着替えなどはとても嫌だ
った。誰にも相談できず「つらい!苦しい!
助けて!死んでしまいたい。」という気持ち
を隠して、笑顔で振舞うことは、自分にもみ
んなにも嘘をついて生きていることになり、
「自分なんか消えて無くなればいいのに。苦
しい。早く死んで楽になりたい。」と毎日泣
いて自傷行為ばかりしていた。
学校に専門家の方が来て LGBT などマイノリテ
ィの話をした時、クラスメイトたちが「理解
できない」「気持ち悪い」「なぜ同性で結婚
や交際をする必要があるのか」と批判的なこ
とを言っていた。カミングアウトはしていな
かったが、直接聞くのは本当につらかったし、
その場に居るのがとても嫌だった。
身体測定やプールの授業はある程度心の準備
をしていたが、修学旅行前の突然の「女子だ
けの」集会は、ふいを突かれたようで強烈に
覚えている。思いがけなく「女子」のレッテ
ルを貼られたようで、普段通りの自分を演じ
るのが精一杯だった。
退学を薦められ、理解がない。(T/30 代)
ない。周りに合わせていた。(L・B/30 代)
絶対に信頼できるカウンセラーの先生や相談
できる人を身近にもうけてくれていたら、相
談できたかも。(X/30 代)
もっと幼いときにマイノリティの講習を行っ
て欲しい。(X・B/10 代後半)
もしカミングアウトしている生徒がいるなら
配慮した方が良いと思うし、わざわざ集会に
しなくても、プリントを配布するなど、同じ
ことを伝えるにも工夫はまだまだ出来るかと
思います。(T・X/20 代前半)
―
―
支援があったからといって解消されるもので
いろいろあった。
はない(G/20 代前半)
まずは主に非当事者の先生方がしっかり勉強
して理解することが大切だと思います。無理
数え切れないほどあります。書ききれません。
解に基づく表面的な善意なら無い方がマシで
す。(L/20 代前半)
特にない(性指向6人、性自認4人)
記述なし(性指向 15 人、性自認 14 人)
Q11.学校生活の中で、セクシュアリティに関することで救われたこと、嬉しかったことはあります
か?
【学校や先生の姿勢】
・男とか女とかじゃなくて同性愛者とかでもなくて人としてどうであるかといつも前置きをして話を
する先生がいて、性的少数者である前に人であるということが大切なんだと思えて嬉しかった。
(G
/20 代前半)
・先生の友達にゲイがいて、セクマイに偏見がないと言っていたこと。
(L/10 代後半)
・高校で先生が受け入れてくれた。拒絶の不安があったが、誠実に対応してくれた。
(T/10 代後半)
・小学校の先生は、みんなに「さん」付けをする先生もいたので、性別によってあまり区別が少ない
ことが私も含めた LGBTQ の生徒にとっては過ごしやすいと思いました。
(T/20 代前半)
- 17 -
・一部の先生にカミングアウトしたら、学校の会議で話すと言ってくださった先生や、普通だと言っ
てくださった先生がいたこと。
(L・G・B・X・トランスヴェスタイト・不定性/10 代後半)
・養護教諭が一緒に LGBTQ について学ぼうとしてくれたこと。
(T・X/20 代前半)
・家庭科の先生が同性愛について授業して、先生は男性も女性も好きになる、同性愛は全然悪いこと
じゃないよと言ってくれたことはとても嬉しかった。
(B/20 代後半)
・比較的自由な校風で、差別的な生徒がごく一部だったこと。教職員全体に少数者への理解があり、
差別を許さない姿勢が見られたこと。宗教(道徳)や性教育の時間にセクシュアルマイノリティに
ついてしっかり取り上げられたこと。
(X/20 代前半)
・保健だよりに LGBT についての記事があったこと。
(B/10 代後半)
【友人など周囲の理解】
・友達にカミングアウトした時、好きになったら性別なんて関係ないと言われた。
(B/10 代後半)
・友達がいてくれたこと。本当に好きな人と恋愛できたこと。
(T/30 代)
【具体的な対応】
・中学の修学旅行で私服着用が許可された。相談し、制服に近いデザインで許可された。
(T/20 代
前半)
・髪型に関して、
「その人の自由でいいよ」といってくれる先生がいたことです。
(T/20 代前半)
・制服で修学旅行に行くのが嫌だと担任の先生に伝えたところ、学校にある制服(ズボン)を貸して
もらえた。受験前の高校説明会に行ったとき、高校の先生に当日の服装について訪ねたところ、
「き
ちんとした服装であればなんでもいいよ」と言ってもらえた。
(X/10 代前半)
【自分らしさの肯定】
・カミングアウトした先生や友達が、思いの性で接してくれたこと(T/30 代)
・認めるという上から目線ではなく、ありのままの自分に接してくれた。
(T・X/20 代前半)
【適度な距離感】
・担任の先生が適度な距離感で見守ってくれた。
(T/20 代前半)
・執拗に干渉されなかったこと。
(T/30 代)
【相談できる場所】
・スクールカウンセラーの人と接する機会があった(T・B/10 代後半)
・相談相手、相談場所があること。
(T/10 代前半)
【情報】
・13 人に1人はセクマイだというデータを知ったとき。
(B・Q/10 代後半)
【仲間の存在】
・同じセクシュアリティをもつ友人に出会えたこと。
(L/20 代前半)
- 18 -
Q12.学校に通っているころ、セクシュアリティを主な原因に、生きているのがつらいと感じたこと
はありますか?
※性指向も性自認も、セクシュアリティが原因で生きにくいと感じたことが「ある」または「少しあ
る」と答えた割合が高い。性自認に違和を抱えている場合は、とりわけ「ある」と答えた割合が高い
ことがわかる。
Q 13 . 学 校 に 通 っ て い る こ ろ 、 自 ら を 傷 つ け る よ う な 行 為 を し た こ と が あ り ま す か ?
22
45
性指向
1
47
36
性自認
1
0
5
10
15
20
あり
25
なし
30
35
40
45
50 人
無回答
※自らを傷つけるような行為をしたことがある割合は、
性指向が約 32.4%で性自認は約 56.0%であっ
た。グループ間で回答者数に偏りがあることに留意する必要はあるものの、性自認に違和のある人
ほうが自らを傷つけるような行為に至る割合が高いと言えるだろう。
- 19 -
Q14. 学校に通っているころ、セクシュアリティを主な原因として、学校に行きたくないと思った
ことはありますか?
※性自認に違和がある方が、
「ある」
「少しある」
「不登校になった」と答えた割合が高い。
Q15.これからの学校に求めることについて、ご自身の思いを率直にお書きください。
【しないでほしいこと】
・せめて担任が同性愛は異常者なんて言わないでください。クラスの雰囲気も悪くなります。先生が
知らないだけで、私のクラスにはセクシャルマイノリティが5人はいます。
(L/10 代後半)
・無責任なことを言わないでほしい。自分の常識が他人の常識だと思わないでほしい。私は、同性同
士の恋愛が、不倫と同列に並べて禁断の愛と言われたその瞬間、あまりにも悔しくて涙が出た。わ
ななく唇を必死に噛み締めた。その言葉を言う前に、男女の恋愛は異端だと言われたらどう思うか
まず自分で考えてほしい。
(B・L/10 代後半)
・
「男は女、女は男を好きになる」と、教えるのは LGBT に偏見を持たせる一つの原因になると思うの
でよくないと思います。
(B/10 代後半)
・
「みんなと違う」ことを責めないでください。
(T/20 代前半)
・先生が LGBT を否定する発言をしないようにしてほしい。
(T/20 代後半)
・それぞれの恋愛の仕方に間違っているって言うことはやめるべき。本人も受け入れられていない、
だけど同性を好きになってしまうと悩んでいる子に対してその言葉は相当きつい。
(T/20 代前半)
・治療を勧めるのは絶対にしてほしくない。
(T/30 代)
・たくさんの人が理解して何も違わないことを当事者にわからせてあげてほしい。気持ち悪いことだ
と思わないでほしい。
(T/40 代)
・以前、高等学校で非常勤をしていたときに、忘年会で「おかま」を笑いのネタとしていた出し物を
見たことがあります。とても、嫌な気持ちになりました。セクシュアリティを笑いの対象と考える
教諭がいては、せっかくの取り組みをしても、効果が期待されないかもしれません。
(X/40 代)
- 20 -
【男女の区分について】
・男と女しかいないという認識が変わっていけばいい。
(L/30 代)
・男と女だけで区別しないでほしい。
(G/20 代前半)
・何事も男女平等に…。
(T・B・L/30 代)
・男女で捉えずその子自身をみていろんなことに挑戦させてあげて欲しい。
(T/30 代)
・男子女子で分けず、児童、生徒くらいで教育すればいいと思う。
(T/20 代前半)
・
「男子」と「女子」の二択に絞って、差別や区別をしないでほしい。
(T・B/30 代)
・自分の自認する性の制服で学校に通えるようにして欲しい。
「男だから力仕事、女だから軽作業」と
性別で役割分担をするのはやめて欲しい。
(X/30 代)
・男女二元論で片付けないで欲しい。いろんな性のグラデーションがあるので。あと学生時代に一生
懸命になれるものを見つけさせてあげて欲しい=視野の拡大(セクシュアリティとは直接関係ない
けど何か夢中になれるものがあったらセクシュアリティのことだけで頭がいっぱいになる、という
ことはなくなると思う)
(X/40 代)
・男子は女子に、
女子は男子に興味を抱く等の決めつけるような指導をしないようにしてもらいたい。
(X・DSD/20 代前半)
【理解について】
・セクシュアルマイノリティについてもっと理解を深めてほしい。
(T/30 代)
・理解求む。偏見を持つ人に対しての配慮も求む。
(T/30 代)
・もっと理解をしてほしい!自由に。理解をしようとする取り組みをして貰いたいです。
(T/40 代)
・LGBT で苦しんでいる子もたくさんいるから、先入観にとらわれず理解して欲しい。変な偏見を持た
ないで欲しいと思います。
(B/10 代後半)
・十人十色。
(G/30 代)
・十人いれば十の性がある。その事を先生や生徒の少しでも多くの人に知ってもらって、偏見や差別
を減らして貰いたい。
(X・パンセク/10 代後半)
・LGBT の存在を理解してもらうためにも是非、教育改革の実現を。
(X・L/50 代以上)
・正確な情報と知識を得る機会を作って欲しい。先生も、子どもたちにも。偏見による言動によって
どんなに傷つくかということついて、もっと考えてもらいたい。
(T・G/40 代)
・もっと LGBT の事を理解してもらいたい。LGBT の子達が楽にカミングアウト出来て、セクシュアリ
ティが原因で差別やいじめがない学校にしてもらいたい。
(X・B/10 代前半)
・心の性別やセクシュアリティもひとつの特性という捉え方をしていただけると最初は対応しやすい
かもしれません。理解が深まってきたら、我々の存在が当たり前になるのだと思います。
(B/20
代後半)
・幅広い人間性を受け入れ、誉める、認める。言葉や過度な支えではなく人への思いやり、優しさ。
(T/20 代後半)
・LGBT であることで差別されることはある程度仕方がないことだと思うが、区別され特別扱いされな
いような配慮が必要だと思う。ドラマのセリフではないが、人は違いよりも共通点の方がはるかに
多いということを学んで欲しい。
(G/30 代)
【具体的な策】
・心の性別の服装が許されると良いですね。
(T/40 代)
・制服の自由化。
(B・L/30 代)
- 21 -
・制服をスカート・ズボン自由にしてほしい。
(X・B/10 代後半)
・男女の差を無くした制服にして、見分ける方法をリボンの色くらいにすること。
(T/30 代)
・トイレを改善・とにかく傷つけないでと言いたい。
(X・B/30 代)
・多様性を認め、個性を活かせる空気をつくってほしい。LGBT にインターセクシャルも加えて、トイ
レなど配慮してほしい。
(L/50 代以上)
・トランスの人たち(特に MTF)は制服が大変だろうと思います。女性でもズボンの方がいい人もい
るのだから、自由選択にするといいのではないかと思います。あと、名簿と座席を男女混合にして
欲しいです。
(X・B/30 代)
・性は男性と女性しかないのではなく多様だと、教師が当然のこととして話せること。メディアなど
で笑いの対象となるような情報から毅然として守り、他者から直接攻撃された時にどう答えるかを
ロールプレイングすること。親の不理解から子どもを擁護すること。学校に LGBTQ について安心し
て語れるサロンのようなものを作ること。
(T/40 代)
・アンケートを実施するなど、生徒一人ひとりが抱える生きづらさや要望を聞き取ること。その情報
を教員集団が共有し、生徒が学びやすい環境を、生徒自身の立場で考えて取り組むこと。それを学
校全体で共有していくこと。
(T/50 代以上)
・私が一番思う事は、とにかく当事者は登校している時から下校するまで息がつまるほど苦しいので
す。1分が1時間くらい長く感じていました。そんな時息抜き出来る逃げ場所があると楽です。
(T
/40 代)
・性別云々ではなく、子どもの個性を認めてあげて欲しいと思います。また、人間は完全に、男・女に
分類できないのだ、という点もわかって欲しいです。それから、学校の図書室に LGBT の本を置く
なり、子どもに性的少数者に関する授業をしたりして、無知による差別的言動を減らす取り組みを
していってもらいたいと考えています。
(T/20 代前半)
・当たり前のこととして、人間は男女だけではないということを幼いうちから教えていく。
(幼いほど
意外に受け入れや理解が早いと思う。
)人間なんだから人を(男女関係なく)素敵だなと思ったり、
好きになるのは当然で恥ずかしいことじゃない、と教えていく。一緒に考える時間をもうける。親
にも理解を深めるため、定期的にプリントなどを配る。自分の子どもにもあり得ることだと。子ど
もは親に心配をかけたくないと、小さな心で嘘をついて、苦しみを一人ぼっちで抱えていると知ら
せる。相談出来るカウンセラーなどをもうけ、子どもたちと関わり合い教えていく。
(X/30 代)
【教育について】
・性的指向や性自認の教育をしてほしい。
(G/20 代後半)
・LGBT の授業。
(T/20 代前半)
・学校でセクマイの存在があることをもっと扱ってほしい。
(L/10 代後半)
・もっとセクマイに対する教育を充実させてもいいのでは?(B・L/10 代後半)
・性教育の充実。多様な性でも許されるという理解。
(T/30 代)
・性同一性障害等の講習や授業ができたら嬉しい。
(L/20 代前半)
・性別や性指向の授業をすべきであるし、男女の二択ではないことを多様性として教え実践してほし
い。
(T/20 代前半)
・LGBT についての教育の機会を増やしてほしい。見た目や身体の性だけで振り分けられると辛い生徒
も居ることを知ってもらい、柔軟な対応をお願いします。
(T/30 代)
・多様な性のあり方や多様な家族、人生のあり方を授業でしっかり教えること。性自認や性的指向な
どの概念も含めて。ホモネタを絶対に容認しないこと。
(L/20 代前半)
- 22 -
・多様な性について、子どもの頃から知っていれば自分自身悩むことは少なかったかもしれないと思
う。またからかうような子も減るのではないか?男と女だけじゃないこと、何もおかしくないこと
を教育してほしい。
(B・パンセク/20 代前半)
・わたし自身自覚が遅かったのですが、遅かった理由として LGBT のことを全く知らなかったという
のもあります。学校で LGBT のことを少しでも勉強したり触れる機会があれば人生設計ももう少し
早くできたかもしれません。なので、伝えるということを是非やってもらいたいです。
(B/30 代)
・保健体育などの授業で LGBT の話もして頂きたい。現在根強くある LGBT に対しての偏見は、幼い頃
より正しい知識を得ることにより少なくなっていくと思うので。
(T/30 代)
・学校の保健の授業で LGBTS についてきちんと扱っている所が少ないとおもいます。きちんと授業で
教えてください。
(L/10 代前半)
・正しい性への知識を深める時間として、保健体育や、保健の授業があるのだから、その授業の時に
しっかりと、正しい性への知識を教えてほしい。
(G/20 代前半)
・まず教師への教育と、保健、総合、道徳の授業などで LGBT に関しての教育をしっかりしてくださる
と嬉しいです。
(パンセク/10 代後半)
・子どもたちが行きやすい学校を。生きやすい社会を。低年齢向けの LGBT 教育のようなものがあれば
良いのかなと。それが性教育と並行して行われたら良いのかな、とも。
(X/30 代)
・性教育の中で、性の多様性についてきちんと伝えてほしい。また、教員や生徒同士の望ましい関係
が育まれるような施策に取り組んでもらいたい。また、学校以外の場所にも当事者の自助グループ
へも繋いでほしい。
(G/40 代)
・性教育と同性愛を重ねるのではなく、障がい者問題や、外国人差別など人権分野での取り扱いにし
て欲しいです。性教育で扱うと男同士のキスやセックスは気持ち悪いみたいな方向に行ってしまい
がちになると思います。
(G/40 代)
・LGBTQ を当たり前の言葉として先生から発信してもらいたい。1日の大半を学校で過ごすというこ
とは、より多くの言葉を聞く時間でもあるということ。ストレートに使うよりも人権問題として扱
ってもらいたい。実際の授業において、当事者を招いての授業も視野に入れてもらいたい。
(G/
20 代後半)
・LGBT の生徒がいるんだということを配慮した教育。
(T/10 代後半)
・LGBT 教育の充実。誰か1人は当事者がいることを前提にした学校作りに期待。
(G/10 代後半)
・LGBT 啓発に特化した教員研修をはじめ、保護者や子どもたちに向けた講演会や授業などを実施し、
学校で LBGT 啓発を人権課題としてしっかり取り組むこと。いじめを絶対許さない、見逃さない、
というのと同様、LGBT 差別を絶対許さない、見逃さないという姿勢を学校は見せてほしい。また各
学校に必ず LGBT 相談窓口のようなものを設置し、
相談体制の充実を図ってほしい。
(L/50 代以上)
・LGBT の先生を増やせば生徒も1人じゃないんだと自信をもてる。学校で LGBT の授業をすることは
もちろんですが、生徒は家に帰れば親からの偏った考え方を押し付けられるので、親にも LGBT の
授業をすることが必要だと思う。
(B/20 代後半)
・学校自体が主体でなくとも、支援団体への紹介ができるようにしたり、先生に話したくない子への
対策として、自分からアクセスできるような仕組み(チラシを配るとかポスターを貼るとか)があ
ればいいと思う。親に理解してもらえない、というのも辛いので、学校を通じて、親向けの講演会
なんかがあってもいいのではないかと思う。
「自分は異常ではない」と知れる機会があれば大分楽
になると思います。
(X/20 代後半)
・養護教諭や保健室の先生にも、セクシャルマイノリティのセミナーや、講習会などに参加してほし
い。
(L/30 代)
- 23 -
【児童生徒の理解に向けて】
・セクシュアルマイノリティについて、正しい理解を持った教育者に子どもに伝えてほしい。少しで
も悩む子どもを助けてほしい。
(B・G/20 代前半)
・マイノリティが当たり前に存在しているということを、子どもにとって当たり前の認識にできるよ
うにしてほしい。
(B/20 代前半)
・配慮のある学校。セクマイに関する知識が豊富な先生がいる。
(B/10 代前半)
・他者の個性を受け入れられるような大人になるように育ててほしい。
(T・X/30 代)
・色んな性がある事を教えてあげて欲しい。
(G/20 代後半)
・先生がもっと理解を深めるべき。理解が出来ないなら出来ないなりにその事を教えて欲しい。理解
してくれる人かそうでない人かを見極めるのは困難なので、大丈夫だと思って話しても辛辣な態度
や酷い言葉を言われてしまうと、誰も信じられなくなると思う。
(パンセク/20 代前半)
・セクマイのおおよその人数やセクマイについての知識を、教諭という立場の方々にもっと知って頂
きたい。
(L・G・B・X・トランスヴェスタイト・不定性/10 代後半)
・先生方にもっと正しい知識を知ってもらいたい、大人が知ればそれを子どもに教えていける。初め
から「わからない」と突き放したり無関心になるのをやめれば今の日本の現状は大きく変わり、も
っと住みやすくなると思う。
(X・B/10 代後半)
・これからの学校において、私が求めることは、画一的に生徒を見るのではなく、多様な生徒がいる
ことを、まずは教職員が認識することだと思います。特に LGBTQ の生徒は、学校生活において、自
分のことを話すことができず、隠すことで、罪悪感を感じたり、居辛くなることが多いと感じます。
だから、教職員から生徒に理解を広げ、必要があれば新たな施設(トイレや更衣室など)を作り、
学校の認識を変えることが大切だと思いました。
(T/20 代前半)
・教師がセクシュアルマイノリティについて、研修をすることで正しい知識をもって、子どもたちと
接し、授業の中でセクシュアルマイノリティを取り上げることで、子どもたちに肯定的なメッセー
ジを送ってほしい。また、学校生活の中でセクシュアルマイノリティが過ごしやすいよう、更衣室
の設置やだれでもトイレの設置をお願いしたい。
(X/20 代前半)
・性別は男と女の二つしかないのではないと言うことをキチンと教えてほしい。多種多様で、それを
認めなければならない義務があるのだと教えてほしい。
(G/30 代)
・生徒の皆さんの個性や人格を大切にして欲しい。
(G/40 代)
・性差別に対する偏見を持たない子ども達に育てて欲しい。
(G/50 代以上)
・LGBT がいることが当たり前という考えを教えて欲しい。
(B・G/40 代)
【先生へのメッセージ】
・差別、偏見、虐めを減らしてほしい。
(L/20 代前半)
・これは OK、これは NG と固定的な答えを示すのではなく、生徒の疑問に寄り添って、答えのない問
いについて生徒と一緒に考えていくような先生がいてくれたらと思います。たとえば教室の中で差
別発言があったとき、
「そういうことは言っちゃダメだ」と諭すだけで終わるのではなく(これは
最悪です)
、その発言が生徒のどういう価値観から来たものなのか、その価値観の妥当性はいかが
なのか?など、生徒と同じ目線で丁寧に議論を追ってもらえたらと思います。
(L/20 代前半)
・ストレートの先生が、自分とは違うセクシュアルマイノリティのことを知ろうとし、それを生徒に
伝えるというのはとても難しいことだと思いますが、映画や小説やまんがなど、セクシュアルマイ
ノリティが登場する作品を一言紹介するだけでも、セクシュアルマイノリティの生徒にとっては、
同じような人がいると安心できると思います。
(L/20 代前半)
- 24 -
・テレビなどの偏った知識ではなく、当事者からの言葉を聞いたりして、正しい知識を得た先生が増
えると、きっと当事者である生徒も救われることが増えると思う。
(L/30 代)
・同性の同級生を好きになっている自分は異常なのかもと感じていたし、社会一般的に言えることだ
が、異性を好きになることが普通で、同性を好きになることはまだまだ普通とみなされていないと
感じる。特に小学校・中学校の頃に、そんな人もいて、おかしいことじゃないんだと認めてくれる
先生がいてくれたらなと思います。
(G/20 代前半)
・教師が積極的に肯定的なメッセージを真摯に発してほしい。笑いやジョークの中ではなく。
(G/20
代後半)
・先生によって、かなり環境が変わると思う。セクシャル関係に理解のある先生がいるだけで、救わ
れる人がたくさんいると思う。
(G/30 代)
・授業でも日常の話の中でも、とにかくセクシュアルマイノリティについての肯定的な情報を教師か
ら発信してくれれば、たとえ直接相談ができなかったとしても、救われる生徒・児童がいると思い
ます。
(G/40 代)
・マイノリティの人の中で求めている人には助けをあげて欲しいです。
(G/40 代)
・いろんな人がいるということが当たり前になるといい。
(B/20 代後半)
・まず先生方がしっかりと生徒一人一人のセクシュアリティを受け止められるようになってほしいで
す。
(B・Q/10 代後半)
・ちょっとしたサインに気が付いてください。
(B・L/30 代)
・最近の学校のことは全く分かりませんが、学校でどうこうできないと思います。当事者団体や専門
家でないと。ただ受容だけはしてください。年齢的に繊細すぎる時期なので難しい。
(T/40 代)
・生徒に対して、セクシュアリティに関する多様性をもっと教えてほしい。男とか女よりも、人とし
ての評価をできる人間に育ててほしい。
(T/10 代後半)
・偏見・差別をなくして欲しいです。
(T/20 代前半)
・まず先生方に、勉強してもらって、生徒が頼ってこれるような環境作り、頼ってきた時にちゃんと
理解出来る知識を身につけて欲しい。
(X/30 代)
・性別より個人をよく見るべき。それに付随するいじめなどにも配慮するべきだと思う。
(X/20 代
前半)
・LGBTQ についての認識を拡げていくと同時に、教員は子どもの思いをただ傾聴し、その存在を認め
てあげてほしい。家族など身近な人ほど言い出せない問題であることから、学校に自分の存在を認
めてくれる場所があるということが大きな救いになり得ると思う。
(T・X/20 代前半)
・各々の事情をよく聴いて、それに見あった対応を御願いします。ただのワガママと決め付けたり、
個人の主観だけで判断しないで欲しい。
(T・L/40 代)
・先に書いたことと同じですが、自分らしさを大切にできるような配慮がいろいろな場であるといい
です。学校では教員がそういう感覚を鋭くするような研修を行うことが必要だと思います。教員養
成の場でも同じです。教員の性的な不祥事などがある今の社会ではかなり難しい課題だと思います
が、取り組むべきことだと思います。
(性別違和/40 代)
・まずは学校の職員がセクシュアリティについて知っていただけたらと思います。そして、自分の周
りにも言わないだけでいるかもしれないと思って貰えたらなと。家族、友人、同僚、町内など。そ
して、セクマイの子ども達に違和感の正体を伝える言葉を教えて下さい。
(X・B・両性/30 代)
- 25 -
【学校へのメッセージ】
・学校は生徒にとって、成長する場所であり多くの時間を過ごす場所です。どうか生きやすい学校が
増えて欲しいです。
(X/10 代前半)
・
「多数者であることを前提とした目に見えない圧力」のない雰囲気作り。
(X/20 代前半)
・正しい知識や情報の提供、教育。相談窓口設置や対策支援が可能な体制。いろんな人がいることが
普通の社会なので、少数派に対して過剰な支援や対策が必要とは思わないが、多様性や個性を認め
合うことができて、助け合えるような教育の現場であってほしい。
(T/10 代前半)
・全て受け入れることは難しいと思う。スカートが嫌な子、ズボンが嫌な子、体育などの着替えが一
緒が嫌な子、自分が行きたい(性別の)トイレにいけない子、カミングアウト出来ない子。そうい
う子ども達がいるということだけでも、理解してほしい。自分は専門学校で最初「クラスの人にカ
ミングアウトしてはいけない」と言われ、とても苦痛でした。自分にも友達にも嘘を付かないとい
けない、とても苦痛でした。少しでもカミングアウトする勇気と意見があれば、自分も辞めること
なく、もしかしたら夢を叶えていたかもしれない。
(T/20 代前半)
・小中高全学年で必要な事だが、特に小学校低学年(本当は就学前からが良いと思う)から、LGBTQ
…に関わらず様々な価値観や捉え方があるということ(
『普通』なんてないという考え方)
、そして
それが当たり前で自然なことだという事を徹底して教えてほしい。道徳の様な授業の時だけでなく
普段の何気ない一コマから、先生一人一人が意識して子どもたちと接していくことが最も重要だと
思う。また、一人一人生まれ持った個性はあるが一緒に生活する上でそれはそんなに重要な事では
ないと教えてほしい。個性を尊重しようとか障害も個性のひとつだとか、その通りではあるが重要
なのはそこから先であり個性があろうがなかろうがいいヤツはいいし意地悪なヤツは意地悪であ
る。だから少し色濃い個性を持っていても、そういう人が身近にいても個性だ個性だと思わずたっ
た一人の友達として考えるよう、大人である先生たちがまずお手本を見せたり話したりして子ども
たちに教えてほしい。子どもたちは大人よりよっぽど柔軟な考え方が出来るし吸収力も高い。何事
も本気で接すれば子どもには必ず伝わる。私は小中学校の時セクシュアリティとは別の事で不登校
気味だったが、本気で私を思い、大切にしてくれた先生がいたから安心して登校出来るようになっ
た。先生たちには、私が一人行動しても何も変わらないとは思わないでほしい。先生一人が意識を
持つだけで少なくともそのクラスは変わる。全体は変わらなくても伝わっている子どもは必ずいる。
とても多忙で心身ともに大変な職業だと思う、けれど人間が生きていく上で非常に重要な役割を担
っている職業であると思う。だからこそ先生たちには是非、本気で子どもたちと接してほしい。
(T
/20 代後半)
・教育が全てです。これからは先生が無知では LGBT は生きていけません。個人的に、生理的に無理と
いうのはアリだと思いますが、教育現場で拒否することは、今や単なる勉強不足。先生方の対応ひ
とつで、学生の命が助かります。先生方の対応ひとつで、学生の未来が変わります。ありのままの
姿で、生きていける教育を。若い世代が次の時代を変えます。よろしくお願いします。
(T/30 代)
・学生の時はまだ、自分自身の混乱に折り合いがついていない場合があります。
(自分は FTM かもしれ
ない、でもそうじゃないかもしれない、そう自分で認めてしまったらもう変態と周りから言われる
かもしれない)どのような選択をとって生きていきたいかは自分自身と向き合うしかありません。
その時に少しでも話しを聞いてくださる方が近くにいたらすごく心強いです。周りが答えを出させ
てあげよう。楽にしてあげようとする関わりではなく、個人個人のしたい生き方をそっと隣で聞い
てあげてほしいと思います。また、ストレスで自分を傷つけてしまう子もいます。必要であれば早
めに病院受診をすすめてほしいですが、両親は精神科に抵抗のある人も多いと思います。タイミン
グは難しいと思いますが手遅れになる前に先生が知っている客観的なご意見を両親に伝えてあげ
- 26 -
てほしいと思います。
(T/30 代)
・ジェンダーで悩んでいる子どもを見かけたら、まず精神科医へ行くように優しく誘導してあげてほ
しいです。最近はメディアで取り上げられることも多くなったので、昔よりはましだと思います。
それでも、自分の親や先生が自分の抱えている問題を理解してくれるかどうかわからないので、相
談するためには勇気が必要です。従って、多様性に寛容(オープン)な雰囲気を持った先生が1人
でもいらっしゃると救われると思います。真偽は別として、真面目な先生は、許容範囲が狭い雰囲
気があるからです。
(T/40 代)
・性的マイノリティにかかわらず、人の多様性のことを学び、単なる配慮ではなく、人が人としてお
互いを思いやる心が育まれるような教育をしていただけたらと思います。
(T/50 代以上)
・本人達は誰にも相談出来ずに1人で悩む事が多いし、相談出来たとしてもその後のフォローの仕方
によっては救われたり、余計悩んだり…だと思います。誰が〜とかではなく、授業としてそういう
方達もいて、それは当たり前の事なんだと説明すれば理解も得やすいし、当事者本人の気持ちも和
らぐかと思います。特に中学生など多感な時期だと勉強どころじゃなくなるかもしれませんし(笑)
昔よりは差別や偏見などは無くなってきましたが、まだまだ色々な考えを持った人がいますからね。
これからの教育の現場に期待しています。
(G/20 代前半)
・学校がもっと LGBT について開放的になればいい。授業でも掲示物でも生徒の目に触れるところにた
くさんあるべき。他人と違うことは悪いことではないということを言ってあげてほしい。みんなが
自分を大切にできるようにしてあげてほしい。
(L/50 代以上)
・むしろ生徒たちの年代では、情報社会のせいか、同性愛やトランスジェンダーについて、理解を示
している子が昔に比べて多いと思います。そこで先生という大人がしっかりと理解を示すことで、
それが伝播するのではないかと思います。上が変われば下が変わる。それは学校でも会社でも同じ
ことかと思います。
(Aセク/20 代前半)
・別の原因で不登校・精神疾患になった。マイノリティだけでなく、貧困とかいじめとか、いじめも、
いじめる側いじめられる側、双方に苦しみがあると思う。障害のある子も、家庭事情が苦しい子も
あると思う。ジェンダー規範で苦しめられたりする子もいるだろう。ただ、みんなが住みよい社会
が、LGBTs も住みよい社会になると信じてる。ダイバーシティの考えを大切にして、あれこれ精神
論で片付けないで、話を聞いてあげてほしい。少なくとも、自分は聞いて欲しかった。ありがとう
ございました。
(パンセク・Q/20 代前半)
・先生たちにはすべての子どもに寛容であってほしい。理解できるとかできないとかじゃなく、すべ
ての子どもに教育を受ける権利があるので、セクシュアリティによって通学が困難だったりその子
が楽に育てないならば対応するのは学校の義務だと思う。それから、診断や客観的なものも大事な
のかもしれないけど、その子の意思を尊重してほしい。男女二元論、異性愛至上主義の教育がどれ
だけ子どもの心を壊すか知ってほしい。
(X・ポリセクまたはAセク/10 代前半)
・まだまだセクシュアルマイノリティの立ち位置は低いです。テレビでも普通に差別的な発言がされ
ている。多様化した社会であること、何も恋愛感情にすべて結び付けて考えないで欲しい。ただ純
粋に憧れているだけかもしれない、密かに思っているだけで当の本人は満足しているかもしれない。
それを無理矢理明るみに出してやらないで欲しい。男性が男性を好きなのはおかしくて、女性が女
性を好きなのは良い、で手を繋ぐのも前者だとおかしくて後者だとたえられる。そんな、偏見があ
ってたまるか。当の本人はまだ自分がどうあるべきかも分からないかもしれない。それを否定して
しまったら、将来生きづらくなる。異性を愛することだけが必ずしも絶対的な幸せではないのだと
共通認識として教えてください。そして、どんな恋愛であっても貶さないで欲しい。笑わないで欲
しい。憧憬でも敬愛でも、どんな感情で相手に惹かれていようが、それを笑っていい権利なんて誰
- 27 -
にもない。自分の常識で縛って同性愛を定義しないで。私が自認したのは高校三年生の頃でしたが、
相手にも伝えられなかった。自分が世間から見て異端だと誰に言われるでもなく気付いたからだ。
それはふとした会話でも、自分を偽っている事になって少し苦しい。大学 4 年で、春から社会人だ
が職場の人にはどうしてもこぼせない。自分の立場が絶対的なマイノリティだからだ。…それでも、
数人の友人が私が同性に惹かれて好きになっている事を知っても普通に友達として接してくれて
いる。それが何よりの救いだ。だから、周りの偏見のない理解が学校で教えられるだけでも違うの
ではないかと強く思う。
(B・L/20 代前半)
・学校教育とは?基本的社会理念を学習する場として、未来をより良いものに、自分の考えと今を生
きる人の気持ちや混在する考え方をより広い視野で捉え、答えを導いてほしい。それがきっと希望
に変わると信じています。より良い日本を世界に!(T・B/30 代)
・
「LGBT」という言葉を伝授して、こういう人もいるんだ、だけで留める手法はその教室の中にいる当
事者にとっては辛いだけだと私は思います。私自身は授業で「同性愛」や「性同一性障害」という
言葉が出た時、いたたまれない気持ちになりました。当時は「そんなこと少しだけ取り上げられた
ら、妙に知識を持った同級生に何か言われるんじゃないか」と心配していました。また、知識だけ
教えられても、じゃあどうすれば良いのか、という点がわからなくて、逆に今後の人生への不安を
募らせていました。生徒に当事者がいた場合の対処や配慮についていろいろ考えることも大切です
が、カミングアウトができない当事者の生徒が、学校には必ずいるということを頭の片隅でもいい
ので留めておいてほしいです。私自身は楽しく学校に通えていた方ですが、それは先生も周りの友
達も、当たり前のように「自分」という個人を尊重して「個性」を大切にしてくれていたからだと
思います。セクシュアルマイノリティに対して過敏になる必要はないと思います。いざという時に
対処しやすい体制を整えたり、フォローしやすい雰囲気さえあれば充実した学校生活を送れるので
はないでしょうか。近年では学校でセクシュアルマイノリティについての講演会などが実施される
ことが増えてきました。どうかそれが「当事者探し」につながることなく、セクシュアリティに限
らず、いろんな「個性」を大切にする意識を持つための契機となることを期待しています。
(T・
X/20 代後半)
【その他】
・自分らしく生きる人生につながる(運命の)パートナーが同性愛者同士でも十分にあり得ること、
逆に異性愛者と偽って生きることの方が人生が悪くなる場合があることを伝えてほしい。
(G/30
代)
・MTF は特に早くしないと治療をしても変化がないので、学生生活で早めに治療方法などの説明をし
たら良いと思います。ネットで簡単に買うことが出来、遊びの方もいるので薬の副作用を教えても
らいたい。
(T/50 代以上)
・教員のみならず、他の生徒の集団心理も大きな障壁。教員が優秀なファシリテーターである可能性
はまずない。
(T・X・選択的Aセク/40 代)
・学校に求めることはない。
(B/20 代前半)
・途中で性別を変えることもいじめ対象の一つになりますし、学校ではどうしようもないのかもしれ
ません。
(T/20 代後半)
・正直、期待はしていません。ただ、子どもは素直で残酷なことに大人(先生)が目を背けずいてほ
しいと思います。
(L/30 代)
・性的少数者だからといって変に対策すると逆に浮いてハブられたりするんじゃないでしょうか?
(G
/20 代前半)
- 28 -
◆性別の移行について
現在の日本では、ホルモン治療、性別適合手術、戸籍の性別変更などが一定の条件に基づき認可さ
れている。トランスジェンダーを自認する人の中には、これらすべてを望み、身体的・社会的に性別
を移行する選択をする人もいる。一方、治療を一切望まない人もいたり、ホルモン治療のみを望む人
もいるなど、当事者の考えは様々である。
Q16.今困っていることがあれば教えてください
【制度・生活】
・同性による婚姻を国に認めてほしい。
(パートナーシップ制度では不十分)
(L/50 代以上)
・岡山県も結婚を求められるように。
(T/20 代前半)
・好きな人と結婚ができない。子どもがもてない。自分のアイデンティティと違う体型をしている。
(X/30 代)
・パスポートの性別欄・結婚制度・戸籍の性別変更(X/40 代)
・戸籍変更がまだできないため実生活でいまいち望む性別で生きられない。
(T/30 代)
・性別関係なさそうな書類の性別欄ですかね。アンケートで男女必須選択だと一番困ります。せめて
空白なら自認性書きますが。受け取った側も混乱しますよね。身体性が分からないとダメなもの以
外、任意でいいんじゃないですか?後はトイレですね。多目的や誰でもトイレをもっと増やして貰
いたいです。
(X・B・両性/30 代)
・外出時のトイレ。最近は車椅子マークのトイレも男女別になっている所もあるので、使い辛い。性
別表記のあるカードや書類を使う時辛い。家族へのカミングアウト。
(T/30 代)
・公共の場に多目的トイレが少ないこと。
(L・G・B・トランスヴェスタイト・不定性/10 代後半)
・公共のトイレでどちらにも入りづらいので多目的トイレを増やしてほしい。
(T・B・L/30 代)
【周囲との関係】
・友達に合わせるのがきつい。
(B・L/30 代)
・職場での、結婚して子どもがいて当たり前の空気に馴染めない。
(L/50 代以上)
・早く世の中が変わって、自分らしさに嘘をつかなくて済むように日本が変わればいいのに。学校が
変わる前に国が変わらないと変えていくのは難しいと思う。
(教科書にも載せて欲しいくらい)そ
の位しないと、変な目で見る人達は変わらないと思う。変な目で見るのは間違いだとわかって欲し
い。左利きの人が身近に居る割合と同じくらい私たちみたいな人がいるのに、左利きの人みたいに、
扱われないのは間違い。
(X/30 代)
・男性役割を期待する周囲と、男性でも女性でもないと考える自分自身とのギャップに、いつも辟易
としています。
(X/40 代)
・自分のありようと、家族との関係について、バランスをとりながら試行錯誤中です。
(T/50 代以
上)
・大学卒業後、今のパートナーとの関係図を家族に認めてもらう方法を考えています。そういう人間
が居るということは知ってもらえても、自分の子供がそうだと理解してもらうのは難しいです。も
っと早い時期から親世代にも認知してもらえていたら…と思ったりします。
(X/20 代後半)
- 29 -
・性同一性ってどこからがそうなのかみたいな明確な規定が有ればいい。他者と違うのが悪い、
「らし
く」せよ、みたいな教え方は間違っていると思う。一方的に言いふらされてもいい迷惑だし、知識
がない人間ほど拘りが激しい。
(T・X/30 代)
・今中学生で卒業したら制服を着なくてもいいんだ解放されるんだと思っていたら親にまたすてきな
スカートをはくのねといってすごく悲しくなった。死にたいと思った。でも怖いから自分を傷つけ
てしまって困っている。早く 18 歳になっておちんちんつくりたい、むねとりたい、赤ちゃんを産
めないようにしたい。
(T/10 代後半)
・SRS をしたくても私の息子の嫁さんが全く受け入れないのです、これも子供がいじめにあうから会
すこともことできない、それに今ではほとんど嫁さんが家に来ない。孫も見せない。
(T/50 代以
上)
・子どもが幼いため、アンケートは子どもに確認しながら保護者が答えています。ご了承ください。
当事者の子どもは幼いながらに深刻に悩んでいますし、悩みはこれから先も尽きることが無いと思
います。また、子どもの情報がとても少ない中、保護者も、子どもの将来を考えて、今できること
は何か?どうしたらいいのか?がわからずとても悩んでいると思います。最近ではカミングアウト
しやすい雰囲気の世の中になってきているのかもしれませんが、テレビで活躍されているタレント
さんのイメージや偏った知識で勘違いをされていることもあるな、と感じています。教育の現場で
子どもたちや先生方に正しいことを知る機会があることを望みます。また、地域にも同じことを望
みます。今悩んでいる当事者や家族の方々が前向きになることができるように、知りたいことを知
ることができ、また希望を持つことができるようなところがあればいいなと思いますし、私も知り
たいです。
(T/10 代前半)
【理解・カミングアウト】
・少し前まで、初任者研修取得の為の専門学校に通学中、テキスト3「心と身体のしくみ」の授業中
1対1に組まなくてはならない時に、わたくし自身と組むのを拒まれ、大変に苦労をした。LGBT
が悟られ、身体接触を拒まれているのか?と錯覚をし、混乱し、気持ちがダウンした。原因は、私
自身の内向性からかと!資格習得はできましたが…。
(X・L/50 代以上)
・いまだに性的マイノリティへの誤解・中傷が多いこと。
(政治家の発言など)
(T/20 代前半)
・恋愛の相手に対して、どのように打ち明けていったらいいのか。
(T/20 代前半)
・周囲の理解と協力を得られないこと。カミングアウトができないこと。
(T/50 代以上)
・誤認による言動。
(T・B/30 代)
・周囲になかなかカミングアウトできないこと。
(X/30 代)
・理解者が少ないこと。
(L/20 代前半)
・カミングアウトをするべきかどうか。
(G/10 代後半)
・家族にカミングアウトできないこと。
(B/20 代後半)
・家族が受け入れてくれず、DSD についてもいつか完治するものと思い込んでいること。
(X・DSD/
20 代前半)
【相談先】
・親にカミングアウトするときに真実味をもたすため診断書を取得したいのですが、未成年だけで取
得できるものなのか、また、取得できるクリニックや医院はどこなのかなどが分かりません。その
ため、質問できる組織が身近にあったり、詳しく記載してあるサイトがあると非常に助かります。
(T/10 代後半)
- 30 -
・長年自傷行為が続き、気分障害疑いがある。性的マイノリティであることと精神疾患には関係があ
ると考えられるが、専門的に性的マイノリティの精神疾患を考える場が少ないと思う。
(T・X/
20 代前半)
・行政(役場)の保健師さんや保健所の相談窓口などで、少し相談しましたが、
「?」で、あまり相談
できませんでした。精神科医にも相談しましたが、詳しくないからと話を聞いてもらえませんでし
た。
(L/30 代)
・夫はいらないけど子供は生んでみたい気がするがどこに相談したらいいのかしら?と思う。LGBTQA
の人はそのような願望もいだけないのかしら。と思う(X・B/30 代)
・セクマイと障害などの複合マイノリティのコミュニティーや居場所がない。もっと言えば虐待を受
けていることなど、一人の人として話せる場所がない。福祉でもセクマイのコミュニティーでも話
す内容をわけて何かを隠さなきゃいけないのがつらい。体調がおかしいけどセクが理由で病院にい
けない。
(X・ポリまたはAセク/10 代前半)
【治療】
・治療費が高いこと。
(T/20 代前半)
・性同一性障害の治療の費用。性同一性障害の概念が香川県にはあまり浸透していなくて、社会的に
差別される。性同一性障害の診断がついた場合、生命保険に入れない。
(T/30 代)
・まだ世の中に理解がない。特に FTM もっと理解者が増えてくれることを願う。治療の保険適応をお
願いしたい。
(T/40 代)
・SRS オペの費用が高すぎてオペができない保険適用にしてほしいですね。後は、声の問題ですね!
(T/40 代)
【経済(就職)
】
・性別変更する為に、手術をしなきゃだめだということ。LGBTQ の問題があると、仕事を見つけるの
も難しいこと。
(G/30 代)
・将来に向けての経済的な不安。セクシュアルマイノリティは貧困との相関性が高めだと聞いたこと
があります。
(G/40 代)
・学校のいじめ以降引きこもりがちで、就職できなくなった。
(X/40 代)
・今は大学に通っていますが、卒業した後どういう人生を歩むのか、さっぱりわからない。当然のご
とく男女に色分けされる就活への抵抗感がとても強いです。
(T・X/20 代前半)
・就職時のカミングアウト。
(T/30 代)
・性別の問題から求職が一筋縄では行かなく、お金が無くてホルモン投与や性別適合手術などが受け
られない。
(T・B/30 代)
【交流】
・岡山でセクマイの人同士の交流が出来る所がよく分からない。
(中学生とかも行けるところで同世代
がいる)
(B/10 代前半)
・交流の場が欲しい。同じ悩みを抱える人同士でもっと悩みを打ち明けたり話をできる場がほしい。
異性のカップルと同じように堂々と生きられる世の中になってほしい。
(B・G/20 代前半)
・恋人どころか友人も作れないほど過疎地域に住んでいること。親からの結婚のプレッシャー。かつ
ての親友との生活環境が変わったことでの別離。
(G/30 代)
・田舎暮らしに戻ったので、周りにゲイの友人が少なくなったこと。
(G/50 代以上)
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・活動している自助グループが自分の住む県にはないため、集まれる場所がないこと。
(X/20 代前
半)
・仲間づくり。
(T/30 代)
【その他】
・異性と結婚したものの、パートナーの同性の友達に嫉妬してしまいます。パートナー自身はストレ
ートだと主張しているのですが、どうも怪しい気がして。
(X・B/30 代)
・彼氏がいない(笑)(G/20 代前半)
・これからむかえる親の介護や自分の老後について、不安を抱いている。
(G/40 代)
・困っているというほどではないが、子育てをしていて、子どもたちとセクシュアリティについて語
るときに、どのように話すといいのか、決まっていることなどないので、いつも模索しながら話し
ている。夫は、男とは女とは、という感じで話すので、考え方が違っていて、こちらは困っている。
(性別違和/40 代)
・やはりセクマイの方々は闇が深い方が多いです。その闇から少しでも救える世の中になって欲しい
です。
(L/30 代)
・特になし(9件)
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4.おわりに
本調査では、性的マイノリティの児童生徒が学校生活でどのような思いをもつのかをアンケートに
よって調べた。
学校現場で教育に携わる方々に当事者の存在を身近なものと捉えてもらうため、自由記述の回答方
式を多く用いて一人ひとりの声を集めた。結果として、予想をはるかに超える非常に多くの文章が寄
せられている。そのすべてを報告すべきところではあるが、読みやすさや紙面の都合もあり、Q15、Q16
のみ全掲載とした。
学校内の性的マイノリティのうちおそらく多数を占めるであろう「性指向」グループの人たちは、
多くが思春期にセクシュアリティを自覚する。カミングアウトの必要性を感じず特に困ったこともな
いという回答者がいる一方で、セクシュアリティを隠したまま周囲の差別発言を聞き傷つく姿も見え
る。個別の支援ではなく教師も含めた学校全体の意識変革を求める声が多い。
「性自認」グループの人たちは、比較的早い時期から性自認に違和感をもっている。学校生活の各
所に設けられている男女区別に苦しむことが多く、
乗り越えるためには教師の理解が必要なことから、
結果として教師へのカミングアウトを考える比率も高くなると考えられる。男らしさや女らしさの押
しつけにも強い抵抗感があり、学校全体の意識変革を求める声が多いのは「性指向」グループと同様
である。
希死念慮、自傷行為経験、学校不適応感をもった回答者の割合は、特に「性自認」グループにおい
て非常に高い。比較するべき資料が見つからず、これをもって「非当事者と比べてこの程度高い」と
は結論づけられないが、一般的な感覚として Q12~14 のグラフから当事者の苦しみを推し量ることが
できるといえよう。
翻って、非当事者の児童生徒について考えてみたい。もしも学校の中に、一部の(目に見えない)
人たちを充分な理解もないまま揶揄したり差別したりする空気があるとしたらどうだろう。その延長
線上にある未来に、多様な生き方を認め合う社会が実現されるだろうか。彼らの中の誰かが性的マイ
ノリティの子をもつ親になった時に、ありのままのわが子を受容できるだろうか。
調査の手法や結果の分析は完全とはいえないが、当事者の声をできる限りその趣旨に沿ってお伝え
することを第一義にこの報告書を作成した。学校における性的マイノリティ当事者の現状を正しく理
解し、今後の支援・指導に役立てていただければ幸いである。
最後に、今回のアンケートに参加し貴重な声を預けてくださった皆様に、心から感謝いたします。
プラウド岡山アンケート調査実行委員会
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2016 年3月 20 日 発行
主に岡山県内の性的マイノリティを対象とした
学校生活に関するアンケート調査報告書
―岡山市市民協働推進ニーズ調査事業―
編集 プラウド岡山アンケート調査実行委員会
発行者 プラウド岡山
事業協働課 岡山市教育委員会事務局指導課
プラウド岡山
ホームページ:http://www.proudokayama.com/
お問い合わせ:[email protected]
※本報告書 PDF 版をプラウド岡山ウェブサイト上で公開しています。
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