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もし自殺したいという気持ちを持ってるのなら今一度考えてみて下さい。
第 67 号 2006年12月 この号よりこれまでセンターの維持会員向けに年3回発行しておりました季刊誌 「ビフレンダー」を自殺防止センターのホームページにも掲載することになりまし た。センターの活動をみなさまに知って頂きご理解とご支援を頂ければ幸いです。 最近テレビや新聞でいじめによる子供の自殺問題が連日報道されています。 本当に痛ましい限りです。また、電車への飛込みや踏切での自殺の記事もよく目に します。死にたくなる気持ちに自殺防止センターのボランティアはじっと耳を傾け ております。どうぞあなたが苦しんでおられるのなら電話を掛けて下さい。 また、月に一度はかけがえのない家族を自殺で失うという体験をされた遺族の方 が集まり、自分達の気持ちを語り合う「土曜日のつどい」 (自死遺族の会)を開催し ております。そこでは自殺で家族を失ってしまった苦しさ、悲しさ、悔しさなど、 尽くせぬ思いが語られます。遺族になって何十年の方も、最近ご家族を亡くされた 方もいろんな方が参加されています。年数では癒されぬ思いがありますが、同じ体 験を共有しながらこころの支えになっているという遺族の方もいらっしゃいます。 もし自殺したいという気持ちを持ってるのなら今一度考えてみて下さい。 ・ 家族にも友達にも云えない気持ち。でも誰かに聴いて欲しい。 センターはその誰かになります。相談電話番号は06-4395-4343 ・ 自殺をして復讐してやろうと考えているなら。 それは違います。自殺してもそれは復讐にはなりません。あなたの命をかけて 復讐するものではありません。尊い命を復讐の道具に使ってはいけません。 ・ 自殺は自己選択の結果とお考えの方へ。 うつ病で自殺をしたくなる思いが強くなる方がおられます。この場合専門家に よる治療で避けられる事もあります。 ・ 自殺しかない。生きている意味が無いとお考えの方へ。 お願いですから待って下さい。急がないで下さい。もう少し時間をかけて考え てみて下さい。今テレビや新聞では自殺を思いとどまって欲しいというメッセ ージが毎日報道されています。 図書館にも行ってみませんか。お金を掛けずにいろんな考えに(本)出会えま す。もちろん家族を自殺で亡くされたご家族の本も有ります。未遂の方の本も 有ります。 ・ 今が苦しい。 だから死ぬ方法を考えるのではなく、死なないために今出来ることを一緒に考 えませんか。解決出来ない問題を抱えているから苦しいのですよね。解決は出 来なくても苦しい気持ちを吐き出して下さい。専門機関が介入することにより 解決する事もあります。今あなたが置かれている状況が全てではありません。 ・ 死んでもまた生き返ると考えている方へ。 今あなたが死んでしまったら残されたご家族やお友達はとても悲しまれます。 それは、あなたが生き返るかどうかではなく、いまのあなたと一緒に居られな くなるという現実があるからです。そして、死んでしまった理由が「苦しさや 辛さ」からであったならば、尚更残された者の苦悩は深く刻まれます。 「なぜ、 止められなかったのか。なぜ気づかなかったのか。 」と。 本当に毎日報道される自殺問題は痛ましい限りです。お願いです自殺を決行する 前に声を出して下さい。 「自殺したい。死んでしまいたい」と。そして、もしあな たがその声を耳にしたら無視することなく、その気持ちを聴いて下さい。それが困 難なら自殺防止センターの電話番号を教えてあげて下さい。一度電話しても繋がら ないかもしれませんが、繋がるまで掛けて下さい。 また、相談電話は他にあります。電話番号がわからない時は電話局に聞いてみて 下さい。他の電話相談機関や地域の相談窓口も探してください。 平成18年度 精 神 保 健 福 祉 功 労 者 知 事 賞 受 賞 去る11月22日(水)に大阪府の大田知事より約30年におよぶ自殺防止セ ンターの活動に対し 「平成18年度 精神保健福祉功労者」 として表彰されました。 横田ディレクターが代表として出席致しました。センターの電話室の前には立派な 額に入った表彰状が飾られています。 私たちの活動を評価して頂いた事をうれしく思うと共に、 「聴く」という基本を大 切に続けていきたいと思います。 遺族の岡村昭氏より 理事の川端利彦氏(精神科医)に対する感謝とお礼の気持ちをこめて、セン ターに10万円が寄贈されました。 土曜日のつどい 自殺防止センターでは毎月第一土曜日(1月と5月は休会)に家族を自殺で亡く された遺族の話合いの場として、 「土曜日のつどい」を設けております。この活動は 自殺防止の一環と考えております。場所は PiaNPOの会議室です。参加費300 円です。 お問合せは事務局 06-6251-4339までお願い致します。 自殺防止センターからのお願い ・自殺防止センターはNPO法人のボランティア団体で、24時間電話相談を受付 けております。年間約700万円の活動資金は共同募金や寄付金、電話相談員の 会費や支援ボランティアの会費、バザーの売上で賄われておりますが、安定した 財源確保を目指しておりますので皆さまのご支援を賜りたいと願っております。 また、只今歳末募金の受付も行っております。 ・ 2007年冬季ボランティア養成講座の日程が決まりました。開講は1月 21 日(日)からです。日程の詳細はホームページに項目を設けております。 以上2点につきましては事務局までお問合せお申込みお願い致します。 特定非営利活動(NPO)法人 国際ビフレンダーズ 大阪自殺防止センター 〒552-0021 大阪市港区築港2 丁目8-24-309 TEL 06-6251-4339 FAX 06-6243-1199