板ガラスの製造法・加工法 - 旭硝子の Glass Plaza

原料
2-2
フロート法
フロートバス
雰囲気ガス
板ガラスの製造法・加工法
1製造法
フロート法
原料
●フロート板ガラス
熔解したガラスを溶融した金属の上に浮かべて
熔解窯
徐冷窯
切断
ヒーター
フロートバス
雰囲気ガス
熔解窯
徐冷窯
熔融金属
製板する方法。
熔解槽内で熔解された高温ガラス素地を一定
切断
ヒーター
温度に調節、連続的にフロートバスに流し込み
ます。この約1600度の熱で熔解されたガラスは
熔融金属（すず）の上を浮かびながら広がり、流
熔融金属
れていく過程で温度降下とともに固化、均一な
板幅と厚みを持った帯状の板ガラスになります。
図1
フロート板ガラス製造工程図
＜ 図 1 参照＞
ロールアウト法
●型板ガラス
（ロールアウト法）
原料
建築用板ガラスの一般的な話
2-2
2本の水冷ロールの間に、直接熔解したガラス
熔解窯
ロールアウト
製板機
を通して製板する方法。
徐冷窯
製板の際、下ロールに彫刻した模様で、ガラス
ロールアウト法
原料
面に型板ガラスの模様を刻み込み、連続した帯
状で徐冷窯に送ります。そして、その出口で一定
切断
熔解窯
図2
製品
ロールアウト
製板機
型ロール
の寸法に切断し、製品化します。
＜ 図 2 図 3 参照＞
徐冷窯
型板ガラス製造工程図
切断
製品
●網入板ガラス、線入板ガラス
（ロールアウト法＋金属網・線の挿入）
型ロール
ガラスの溶融生地を2本のロール間を通過する
圧ロール
圧ロール
過程で成型する際に、厚みの中に金属網や金
圧ロール
圧ロール
属線を挿入する方法。挿入したままでは表面の
平滑性がなく、製造後に両面を平滑に磨く工程
を加えると、網・線入磨き板ガラスとなります。
＜ 図 4 参照＞
●磨き板ガラス
連続式片面磨方式：研磨によって平行平面を
型模様
型模様
ロール
ロール
図3
金属網
金属網
成形部の断面＜型板ガラス＞
図4
成形部の断面＜網入板ガラス＞
持った板ガラスをつくる方法。
ロールアウト法によって製板した素板を、連結
した鉄製のテーブルに石膏で連続して貼り付け、
一定のスピードで進行させながら、粗ずり工程
で鋳鉄製の回転研磨盤にケイ砂、アランダムな
石膏
PLASTER
貼付
SETTING
どの研磨材と水を供給してガラスを平らに削り
ます。次に研磨工程に入り、フェルト製の回転
ケイ砂
SILICA SAND
戻り線
RETURN LINE
研磨盤に酸化セリウムと水を供給しながら細か
い凹凸を取り去って平滑面に仕上げます。こうし
アランダム
ALUNDUM
て片面を仕上げたガラスは、テーブルからはぎ
取り、反転してもう一方の面を仕上げ、製品化
グラインダー
GRINDERS
します。
＜ 図 5 参照＞
図5
2-2-1
酸化セリウム
CERIUM OXIDE
戻り線
RETURN LINE
ポリッシャー
POLISHERS
素板
ROUGH PLATE
検査
INSPECTION
切断
CUTTING
包装
PACKING
出荷
SHIPPING
磨き板ガラス製造工程図
製品
洗浄
WASHING
板取
TAKE OFF
台車
TABLE
製品