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ブラジル大統領選挙の展望
みずほインサイト 米 州 2014 年 9 月 17 日 ブラジル大統領選挙の展望 欧米調査部上席主任エコノミスト 12 年ぶりの政権交代は実現するのか 03-3591-1310 西川珠子 [email protected] ○ ブラジル経済は、低成長、高インフレ、財政収支悪化、経常赤字拡大という四重苦を抱えており、 10月5日に投票が行われる大統領選挙では、各候補による経済政策が注目される。 ○ 選挙戦は、シルバ候補(ブラジル社会党)への支持率が急上昇し現職のルセフ大統領と拮抗してお り、12年ぶりに政権交代が実現する可能性が浮上している。 ○ 政権交代期待は株高・レアル高要因となっているが、シルバ候補とブラジル社会党の統治能力は未 知数であり、仮に政権交代が実現した場合、選挙後は次政権の政策運営手腕が焦点になる。 1.低迷が続くブラジル経済と強まるルセフ政権への逆風 (1)四重苦を抱えるブラジル経済 2014 年 10 月 5 日、ブラジルでは 4 年に一度の大統領選挙が実施される。今回の大統領選挙で注目 されるのは、低迷するブラジル経済を再び成長軌道に導く経済政策が示されるか否かだ。 近年のブラジル経済は、低成長、高インフレ、財政収支悪化、経常赤字拡大という四重苦を抱えて いる。2014 年 4~6 月期の実質 GDP 成長率は、前期比▲0.6%と 1~3 月期の▲0.2%に続き 2 四半期連 続のマイナス成長となり、景気後退に陥っている1。一方で、継続的な最低賃金の引き上げや労働参加 率の低下等を背景に労働コストの上昇圧力が根強いため、消費者物価上昇率は目標圏(4.5%±2.0%) の上限付近で高止まりしている(2014 年 8 月 6.5%)(図表1)。 図表1 実質GDP成長率・インフレ率 4 (前期比、%) 図表2 基礎的財政収支・経常収支 5 (前年比、%) 8 3 7 2 6 2 5 1 1 0 ▲1 ▲2 実質GDP成長率 消費者物価上昇率(右目盛) ▲3 3 4 0 3 ▲1 2 ▲2 1 ▲4 0 ▲5 2008 09 10 11 12 13 (GDP比、%) 4 ▲3 基礎的財政収支 ▲4 経常収支 ▲5 2008 14 (年) (注)データは四半期。消費者物価上昇率の直近は 7・8 月平均。 (資料)ブラジル地理統計院(IBGE) 、ブラジル中央銀行 09 10 11 (注)データは 12 カ月累計対 GDP 比。 (資料)ブラジル中央銀行 1 12 13 14 (年) 低成長による税収低迷や景気対策実施に伴う歳出増により、財政収支も悪化している。利払い費を 除く基礎的財政収支の黒字は縮小しており、2014 年の政府目標(対 GDP 比 1.9%)の達成が危ぶまれ る状況にある(7 月までの 12 カ月累計対 GDP 比 1.2%)。経常収支は、主要輸出先である中国やアルゼ ンチンの景気減速等により輸出の低迷が続いていること等から、引き続き高水準の赤字となっている (7 月までの 12 カ月累計対 GDP 比▲3.5%)(図表2)。 (2)強まるルセフ政権への逆風 ブラジル経済のパフォーマンスの悪化は、2011 年に発足したルセフ政権(労働者党(PT))下で鮮 明になっていることから2、その経済政策運営に対する批判につながっている。ルラ前大統領以降、PT 政権が推進してきた低所得層向けの給付制度(ボルサ・ファミリア)等の社会政策は、中間所得層の 拡大に寄与したとして評価されているものの、エネルギー価格統制等にみられる経済活動への政府の 介入、汚職等によるインフラ投資計画の遅延、公共サービスの質の低さ等への不満が高まっている。 もっとも、ルセフ大統領の再選が絶望的という状況ではない。2013 年 6 月の反政府デモ発生以来、 ルセフ政権に対する肯定的な評価(「非常に良い/良い」との回答比率)は、30~40%程度で低迷して いる。しかし、2014 年 8 月下旬時点の肯定的な評価は 35%と、1998 年の大統領選挙で再選を果たし たカルドーゾ大統領(当時、ブラジル社会民主党(PSDB))と大差ない水準である。低所得層中心に、 PT 政権の社会政策に対する支持が根強いこともあり、ルセフ大統領は最終的には再選されるとの見方 が 8 月上旬までは優勢だった。 2.高まる政権交代期待と主要候補の経済政策比較 (1)シルバ候補が猛追、ルセフ大統領の優位揺らぐ 8 月中旬以降、大統領選挙は混戦の度合いを強めている。大統領選挙には 11 名が立候補しており、 有力候補はルセフ大統領(PT)、シルバ候補(元環境相、ブラジル社会党(PSB))、ネーベス候補(上 院議員、PSDB)の 3 候補に絞られている。 ルセフ大統領を猛追しているのが、PSB の 図表 3 大統領候補に対する支持率 シルバ候補である。PSB の副大統領候補だっ たシルバ候補は、PSB が擁立していたカンポ 【第一回投票】 7/15・16 8/14・15 8/28・29 9/1-3 9/9・10 ルセフ(PT) 36 36 34 35 36 ス候補(ペルナンブコ州知事)が 8 月 13 日 カンポス/シルバ(PSB) 8 21 34 34 33 の飛行機事故で急逝したため、大統領候補と ネーベス(PSDB) 20 20 15 14 15 なった。世論調査で「今、投票が行われたら 【決選投票】 7/15・16 8/14・15 8/28・29 9/1-3 9/9・10 誰に投票するか」の回答比率をみると、PSB ルセフ(PT) 45 43 40 41 43 カンポス/シルバ(PSB) 38 47 50 48 47 ルセフ - PSB 7 ▲ 4 ▲ 10 ▲ 7 ▲ 4 の候補交代により、8 月中旬以降に浮動票の 多くを取り込む形でシルバ候補の支持率が 急上昇し、ルセフ大統領に拮抗している(図 表3)。 (注)1.今、投票が行われたら誰に投票するか、の回答比率、%。 2.PT:労働者党、PSB:ブラジル社会党、PSDB:ブラジル社会民主党。 3.PSB は 7 月調査までカンポス候補、8 月調査以降はシルバ候補。 (資料)Datafolha 2 このまま決選投票に進めば、シルバ候補が勝利する可能性がある。ブラジルの大統領選挙では、第 一回投票(今回は 10 月 5 日)で有効投票の過半数を獲得する候補がいない場合、上位 2 名で決選投票 (10 月 26 日)が行われる。直近(9 月 9・10 日時点)の世論調査では、決選投票でのシルバ候補の支 持率(47%)がルセフ大統領(43%)を上回る結果となっている3。なお、7 月時点の世論調査では、 ルセフ大統領、ネーベス候補が決選投票に進み、決選投票ではルセフ大統領がネーベス候補を破って 再選される可能性が高かった。ネーベス候補は、エリート層出身で支持基盤が広がらないこともあっ て、シルバ候補の台頭により決選投票進出の可能性が低下している。 シルバ候補の強みは、知名度の高さとクリーンなイメージだ。当初、シルバ候補の急浮上は、カン ポス候補死去による同情票に過ぎず、一時的との見方が強かった。しかし、8 月 26 日に実施された最 初のテレビ討論会では、3 候補のなかでシルバ候補のパフォーマンスが最も優れていたとの評価が高 く、その後もシルバ候補は高支持率を維持している。シルバ候補は、ルラ前政権下で環境相を務め、 前回 2010 年の大統領選挙でも緑の党から立候補して第 3 位(得票率 19%)となる等、もともとカン ポス候補よりも知名度が高かった。また、貧困層出身であることが、既成政治を変えられるとのイメ ージにつながっている。 ルセフ大統領は、シルバ候補の経験不足や議会での支持基盤がぜい弱であること等を批判するキャ ンペーンを展開しており、決選投票でのシルバ候補のリードは徐々に縮小している4。こうした世論の 変化には、ブラジルの大統領選挙キャンペーンでは、政見放送の持ち時間が議会下院での議席数比率 で配分され、全体の約 46%が割り当てられるルセフ大統領(ネーベス候補 18%、シルバ候補 8%)に 有利であることも影響しているとみられる。 (2)シルバ、ネーベス両候補は政府の経済介入を批判 金融・為替市場では、シルバ候補の猛追により、12 年ぶりに政権交代が実現し、経済政策運営が変 わることに対する期待感が高まっている。このため、世論調査でルセフ大統領の支持率が低下すると、 株高・レアル高が進行するといった反応がみられる。主要 3 候補の経済政策には、こうした期待を裏 付けるような違いがあるのか、以下で確認してみよう(図表4)。 基本方針には、大きな違いはみられない。いずれの候補も、経済政策の「三本柱」 (①変動為替相場 制、②インフレ目標、③基礎的財政収支の黒字目標)を維持し、いわゆるブラジル・コスト(複雑な 税制、労働規制、インフラ不足等)の低減を図る方針である。PT 政権の看板政策である貧困対策(ボ ルサ・ファミリア)についても、シルバ、ネーベス両候補とも拡充・継続する意向で、ルセフ大統領 としては独自色を打ち出しにくくなっている。 ルセフ大統領と対立候補の相違点は、基本方針ではなく、それを実現する手段や実現に対するコミ ットメントの強さにある。対立候補は、ルセフ政権が基本方針の実現のためにとった措置(為替介入 を通じた人為的なレアル相場の変動幅の抑制5、エネルギー価格の統制、財政目標の恣意的な運用6) を政策運営の信認を損なうものとして厳しく批判し、政府の経済介入を抑制したうえで目標を順守す る方針を示している。 一方のルセフ大統領も、二期目に政策運営を変える姿勢はみせている。ルセフ大統領は、再選され 3 た場合には経済チームを入れ替えるとしており、ルラ前政権下の 2006 年から 8 年にわたり在職してい るマンテガ財務相を交代させる方針を公表している。マンテガ財務相は、拡張的な財政運営や、為替 市場への積極的な介入姿勢で知られ、財務相の交代により政策運営が変わる印象を与える意図がある とみられる。しかしながら、ソブリン格付けが投機的水準に引き下げられる懸念がくすぶっているに もかかわらず7、減税等の追加景気対策が発表される等、選挙後に財政運営の見直しが進められるか否 かは不透明だ。 シルバ候補は、政策運営に対する信認回復を重視している点が好感されており、当選しても再選に は出馬しない姿勢が大胆な改革に対する期待を生んでいる。シルバ候補はアマゾン環境保護活動で名 を成した人物であり、経済運営の手腕を疑問視する見方があるが、著名な経済学者のジャネッティ氏 らが経済顧問となっている点は安心感につながっている。 シルバ候補の政策運営に関し警戒感がくすぶっているのは、農業・エネルギー政策分野に関する政 策だ。シルバ候補が環境相時代(2003~2008 年)に主張していた政策には、アマゾンでの農地開拓に よる森林破壊への反対や、遺伝子組み換え作物に対する規制強化、水力発電所建設に対する環境調査 の厳格化等がある。今回の選挙でも、シルバ候補は、森林伐採による農地拡大ではなく、生産性向上 による農業生産増加を志向する方針を示している。しかし、環境保護と開発の両立は可能であり、持 続可能な開発を推進するとの立場で、基本的には開発推進派のカンポス候補の経済政策綱領を引き継 いでいる。エネルギー分野との関連では、ガソリン代替燃料としてのエタノール推進等に意欲的であ り、インフレ抑制のためのガソリン等エネルギー価格の統制も見直す方針だ。 ネーベス候補については、政府による経済介入を抑制する方向性はシルバ候補と同じだが、完全な 変動為替相場制の実現等、より市場重視の色彩が強いとみられる。ルラ PT 政権に先立つカルドーゾ PSDB 政権時代に導入された経済政策の「三本柱」は、ブラジル経済の安定の基礎を築いたとの評価が 高いため、PSDB が擁立するネーベス候補に対しては産業界・市場から一定の支持が集まっている。 図表 4 主要候補の経済政策の概要 候補者 政党 財政・税制 ジルマ・ルセフ大統領(1947年12月14日生) マリナ・シルバ元環境相(1958年2月8日生) 労働者党(PT) ブラジル社会党(PSB) アエシオ・ネーベス上院議員(1960年3月10日生) ブラジル社会民主党(PSDB) (基礎的財政収支黒字目標達成できず) 基礎的財政収支黒字目標達成 基礎的財政収支黒字目標達成 税制・納税手続きの簡素化 政府支出抑制、税負担の軽減・税制簡素化 政府支出抑制、税制簡素化、付加価値税導入 金融政策 (インフレ率は目標圏上限付近で推移、大統領 インフレ目標中央値(4.5%)達成 インフレ目標中央値(4.5%)達成(1年半~2年以内) は中銀総裁を解任可能) 立法による中銀の独立性確保・総裁任期制導入 為替政策 (変動為替相場制を掲げるも、現実には為 替介入によるレアル相場の安定維持を図る) 変動為替相場制 完全な変動為替相場制の実現 為替介入を抑制し、レアルの過大評価を是正 為替介入によるインフレ抑制に反対 社会政策 低所得層給付(ボルサ・ファミリア)を継続 ボルサ・ファミリアの拡充 ボルサ・ファミリアを継続 エネルギー政策 (ガソリン・電力価格に対する統制) エネルギー価格統制の見直し エネルギー価格統制の見直し インフラ投資 内陸・港湾間の鉄道整備優先 コンセッションや官民パートナーシップ(PPP)活用 インフラ投資対GDP比5%目標 行政改革 ― 省庁削減 省庁半減 対外政策 (輸入規制等を通じた国内産業の保護、南 米南部共同市場中心の通商政策) 欧米、アジアとの貿易自由化交渉促進 欧米・中国とのFTA推進、南米南部共同市場は重 視しない 政治改革 政治改革を問う国民投票実施 大統領再選を禁止、再選には出馬せず 大統領再選を禁止、4年の任期を5年に延長 (注)ルセフ大統領の()は現行政策。 (資料)各種報道より、みずほ総合研究所作成 4 3.問われる新政権の政策運営能力 重要なのは、経済政策の中身ばかりでなく、政策運営の能力だ。仮にシルバ候補が決選投票で勝利 し、政権交代が実現した場合、シルバ候補自身と所属政党である PSB の統治能力は未知数の部分が多 い。シルバ候補は、もともとは PT の出身だったが、環境保護を巡る対立等が原因で PT を離党し、2010 年大統領選挙では緑の党から立候補した。その後、「持続ネットワーク(Rede)」を立ち上げたが、政 党の設立承認が得られず、2013 年 10 月に PSB に入党した経緯がある。PSB がカンポス候補に代わって シルバ候補の擁立を決定した翌日には選挙対策委員長が突然辞任する等、シルバ候補に対する党内の 支持基盤は一枚岩とは言い難い。 PSB の議会での影響力も不安材料となっている。PSB の現有議席は上院 81 議席のうち 4 議席、下院 513 議席のうち 24 議席に過ぎない。シルバ候補が大統領選挙で勝つ公算が高まれば、同時に実施され る議会選挙(上院 81 議席の 1/3 にあたる 27 議席、下院 513 全議席が改選)でも、PSB が議席数を伸 ばす可能性はあるが、実際に政策を実現させるためには、現在 PT と連立を組んでいるブラジル民主運 動党(PMDB、上院 12 議席、下院 72 議席)等の他政党との連携が不可欠である。 ブラジル経済が低迷を脱するためには、政策運営に対する信認を取り戻すことが不可欠であり、対立 候補が示す方向性自体は正しいと考えられる。ルセフ政権下では、経済政策の「三本柱」の順守や、 ブラジル・コスト低減の必要性は認識されていたにもかかわらず、それを実現することができなかっ た。12 年ぶりの政権交代が実現した場合、次政権が公約通りに「三本柱」の達成に向けた処方箋を実 行できるか否かは予断を許さない。また、公約通りの政策を実行できた場合でも、為替介入の抑制や 緊縮的な財政運営により、短期的にはレアル相場8や景気に調整圧力がかかる可能性は否定できない。 これまでのところ、政権交代期待はレアル高・株高要因となっているが、選挙後は次政権の政策運営 手腕が厳しく問われることになろう。 1 ブラジル中銀が調査している民間機関予想では、2014 年の成長率予想(中央値)は 2014 年初(1 月 3 日時点)の 2.28% から足元(9 月 12 日時点)では 0.33%まで低下している。 2 例えば実質 GDP 成長率は、ルラ前 PT 政権下(2003~2010 年)での平均 4.1%に対し、ルセフ政権(2011~2013 年) では同 2.1%と半減している。前政権との経済パフォーマンス比較は、西川珠子「減速傾向強まるブラジル経済~W杯 開催効果も限定的、ルセフ大統領再選に黄信号~」 (みずほ総合研究所『みずほインサイト』2014 年 6 月 16 日)を参照。 3 本稿では Datafolha の世論調査を取り上げたが、その他の調査でもルセフ大統領・シルバ候補が決選投票に進んだ場 合、決選投票ではシルバ候補が僅差で優位とする結果が多い。 4 ルセフ陣営は、シルバ候補が大統領になれば政治が不安定化するとし、クアドロス大統領(1961 年就任、7 カ月で辞 任)、コロル大統領(90 年就任、弾劾裁判の結果 92 年 12 月辞任)になぞらえている。 5 ルセフ政権は、2013 年 8 月に為替市場の流動性確保とボラティリティ低減を目的とする為替介入プログラムを導入。 その後、規模を縮小しながら 2014 年 12 月末まで延長。 6 黒字目標設定時にインフラ投資支出・景気対策費等を除外したり、年度途中で黒字目標を引き下げる等の措置。 7 格付け会社 Moody's は 2014 年 9 月 9 日、ブラジルの低成長は短期的には改善しないとして、ソブリン格付け見通し を negative に引き下げた(外貨建て長期債格付けは投資適格級の下から 2 段階目の Baa2 で据え置き) 。Standard& Poor's は 2014 年 3 月に外貨建て長期債格付けを投資適格級で最低水準の BBB マイナスに引き下げている(格付け見通 しは stable)。 8 「シルバ候補が当選した場合、為替介入プログラムは終了される」との報道(9 月 11 日)を受け、レアル相場は急 落した。経済顧問のジャネッティ氏は、プログラムは段階的に縮小されるとし、政権交代により資本流入が拡大するこ とで為替市場にショックを与えずに為替介入を縮小できると発言している。 ●当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではありません。本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに 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