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ÿþT aro - FUÁTHQirÖS _Õl7 4 . jtd
○商品取引所法及び商品投資に係る事業の規制に関する法律の一部を改正する法律の施行
に伴う運用上の留意事項等について
(平成22年12月27日島生環乙第887号県警察本部長通達)
商品取引所法及び商品投資に係る事業の規制に関する法律の一部を改正する法律(平成
21年法律第74号)が、平成21年7月10日に公布され、商品取引所法と海外商品市場におけ
る先物取引の受託等に関する法律を一本化して、商品取引所法の名称を「商品先物取引法」
(以下「法」という。)に改め、商品先物取引を行う場が国内外であっても、また、商品取
引所の内外であっても、統一した規制体系にすることなどの規定が、平成23年1月1日に
施行されることになった。
今回施行される商品先物取引法の趣旨、主要な改正点及び運用上の留意事項については、
下記のとおりであるので、事務処理上誤りのないようにされたい。
記
第1
改正の趣旨
昨今、原油や穀物などの商品の価格が不安定化し、事業環境の先行きが一段と不透
明感を強めている中、商品先物市場の産業インフラとしての重要性が高まっているこ
とを踏まえ、商品取引所の事業者にとっての使い勝手の改善、商品先物市場の透明性
の向上、仲介業者に対する規制が整備されていない取引所外での取引や海外取引所で
の取引における利用者トラブルの急増という課題の解決を図るため、使いやすい商品
市場の実現、透明性の高い商品市場の実現及びトラブルのない商品市場の実現を目的
としたもの。
第2
主要な改正点
1
「商品先物取引業」及び「商品先物取引業者」に係る規定の整備
⑴
商品先物取引業の許可
ア
概要
これまでは、商品市場における取引等(商品清算取引を除く。)の委託を受ける
営業(国内取引所に係る先物取引)のみ、主務大臣の許可を受けた者でなければ行
うことができないものとされていたが、改正法においては、外国商品市場取引の
委託を受ける行為(海外商品先物取引)、店頭商品デリバティブ取引を行う行為(店
頭商品先物取引)等を業として行う場合も「商品先物取引業」として、その対象
に追加された。(法第190条第1項関係)
なお、「商品先物取引業」とは、次に掲げる行為(その内容等を勘案し、委託
者又は店頭商品デリバティブ取引の相手方(以下「委託者等」という。)の保護に
欠けるおそれがないものとして政令で定めるもの及び法第2条第15項の主務省令
で定める者若しくは資本金の額が同項の主務省令で定める金額(10億円)以上の株
式会社を相手として店頭商品デリバティブ取引を行い、又はこれらの者のために
店頭商品デリバティブ取引の媒介、取次ぎ若しくは代理を行う行為を除く。)の
いずれかを業として行うことをいい、商品先物取引業を行うことについて主務大
臣の許可を受けた者(以下「商品先物取引業者」という。)は、自己の名義をもっ
て、他人に商品先物取引業を行わせてはならないこととされた。
(ア)
商品市場における取引(商品清算取引を除く。)の委託を受け、又はその委託
の媒介、取次ぎ若しくは代理を行う行為
(イ)
商品清算取引の委託の取次ぎの委託を受け、又はその委託の媒介、取次ぎ若
しくは代理を行う行為
(ウ)
外国商品市場取引(商品清算取引に類似する取引を除く。)の委託を受け、又
はその委託の媒介、取次ぎ若しくは代理を行う行為
(エ)
外国商品市場取引のうち、商品清算取引に類似する取引の委託の取次ぎの委
託を受け、又はその委託の媒介、取次ぎ若しくは代理を行う行為
(オ)
店頭商品デリバティブ取引又はその媒介、取次ぎ若しくは代理を行う行為(法
第2条第22項及び23項関係、政令第2条及び省令第1条参照)
イ
罰則
次のいずれかに該当する者は、3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金に
処し、又はこれを併科することとされた。
(ア)
法第190条第1項の規定に違反して商品先物取引業を行った者
(イ)
不正の手段により商品先物取引業の許可を受けた者
(ウ)
自己の名義をもって、他人に商品先物取引業を行わせた者
(法第357条第4号、5号及び6号関係)
⑵
商品先物取引契約の締結前の書面の交付
ア
概要
商品先物取引業者は、商品取引契約を締結しようとするときは、あらかじめ、
顧客に対し次に掲げる事項を記載した書面を交付しなければならないこととされ
た。
(ア)
当該商品契約に基づく取引の額が、当該取引について顧客が預託すべき取引
証拠金、 取次証拠金又は清算取次証拠金その他の保証金、その他主務省令で
定めるもの(以下「取引証拠金等」という。)の額を上回る可能性がある場合に
あっては、次に掲げる事項
(イ)
a
当該取引の額が当該取引証拠金等を上回る可能性がある旨
b
当該取引の額の当該取引証拠金等の額に対する比率
商品市場における相場その他の商品の価格又は商品指数に係る変動により当
該商品取引契約に基づく取引について当該顧客に損失が生ずることとなるおそ
れがあり、かつ、当該損失の額が取引証拠金等の額を上回ることとなるおそれ
がある場合には、その旨
(ウ)
前記(ア)及び(イ)に掲げるもののほか、当該商品取引契約に関する事項であっ
て、顧客の判断に影響を及ぼすこととなる重要なものとして政令で定める事項
(エ)
前記(ア)から(ウ)に掲げるもののほか、当該商品取引契約の概要その他の主務
省令で定める事項(法第217条第1項関係、省令第104条参照。なお、関係政令
については今後整備される予定。)
イ
罰則
第217条第1項の規定に違反して、書面を交付せず、若しくは同項に規定する
事項を記載しない書面若しくは虚偽の記載をした書面を交付した者等は、6月以
下の懲役若しくは50万円以下の罰金に処し、又はこれを併科することとされた。
(法第367条第7号関係)
⑶
商品先物取引業に係る標識の掲示
商品先物取引業者は、営業所又は事務所ごとにその見やすい箇所に、主務省令で
定める標識を掲げなければならないこととされ、これに違反した者は、30万円以下
の罰金に処することとされた。(法第198条及び369条第2号関係、省令第91条参照)
⑷
商品先物取引業に係る広告等の規制
商品先物取引業者は、その行う商品先物取引業の内容について広告その他これに
類似するものとして主務省令で定める行為をするときは、主務省令で定めるところ
により、次に掲げる事項を表示しなければならないこととされ、これを表示せず、
又は虚偽の表示をした者は、6月以下の懲役若しくは50万円以下の罰金又はこれを
併科することとされた。
ア
当該商品先物取引業者の氏名又は商号若しくは名称
イ
商品先物取引仲介業者である旨及び当該業者の登録番号
ウ
当該業務の内容に関する事項であって、顧客の判断に影響を及ぼすこととなる
重要なものとして政令で定めるもの
(法第213条の2第1項及び法第367条第5号関係、政令第29条及び省令第100条の4
参照)
また、その行う商品先物取引仲介業に関して、広告その他これに類似するものと
して、主務省令で定める行為をするときは、第2条第22項各号に掲げる行為を行う
ことによる利益の見込みその他主務省令で定める事項について、著しく事実に相違
する表示をし、又は著しく人を誤認させるような表示をしてはならないこととされ
た。(法第213条の2第2項及び法第367条第6号関係、省令第100条の7参照)
2
「商品先物取引仲介業」に係る規定の整備
⑴
商品先物取引仲介業の登録
ア
概要
改正法においては、商品先物取引業者の委託を受けて、当該商品先物取引業者
のために、1⑴(ア)から(オ)の媒介のいずれかを業として行うことを「商品先物取
引仲介業」と位置付け、主務大臣の登録を受けた者(「商品先物取引仲介業者」)
は、主務大臣の許可を受けることなく、商品先物取引仲介業を行うことができる
こととされた。(法第2条第28項及び29項並びに第240条の2第1項関係)
また、「商品先物取引仲介業者」は、自己の名義をもって、他人に商品先物取
引仲介業を行わせてはならないとされた。(法第240条の10関係)
イ
罰則
次のいずれかに該当する者は、3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金に
処し又はこれを併科することとされた。
(ア)
不正の手段により、商品先物仲介業の登録を受けた者
(イ)
自己の名義をもって、他人に商品先物取引仲介業を行わせた者
(法第357条第5号及び7号関係)
※
無登録で、商品先物取引仲介業を行った者については、法第2条第22項に「商
品先物取引業」が規定され、同業務の中に取次ぎの委託行為等も含まれること
から、法第357条第4項に規定する無許可で商品先物取引業を行った者に該当
する。
⑵
商品先物仲介業者に係る標識の掲示
商品先物仲介業者は、営業所又は事務所ごとにその見やすい箇所に、主務省令で
定める標識を掲げなければならないこととされ、これに違反した者は、30万円以下
の罰金に処することとされた。(法第240条の9及び第369条関係、省令第126条第6
号参照)
⑶
商品先物仲介業者に係る広告等の規制
商品先物仲介業者は、その行う商品先物取引仲介業の内容について広告その他こ
れに類似するものとして主務省令で定める行為をするときは、主務省令で定めると
ころにより、次に掲げる事項を表示しなければならないこととされ、これに違反し
た者は、6月以下の懲役若しくは50万円以下の罰金に処し、又はこれを併科するこ
ととされた。
ア
当該商品先物取引仲介業者の氏名又は商号若しくは名称
イ
商品先物取引仲介業者である旨及び当該業者の登録番号
ウ
当該業務の内容に関する事項であって、顧客の判断に影響を及ぼすこととなる
重要なものとして政令で定めるもの
(法第240条の13第1項及び第367条第5号関係、政令第36条、省令第126条の15、同
第126条の11及び同第126条の12参照)
また、その行う商品先物取引仲介業に関して、広告その他これに類似するものと
して、主務省令で定める行為をするときは、商品デリバティブ取引を行うことによ
る利益の見込みその他主務省令で定める事項について、著しく事実に相違する表示
をし、又は著しく人を誤認させるような表示をしてはならないこととされた。(法
第240条の13第2項及び第367条第6号関係、省令第126条の15号参照)
⑷
商品先物取引仲介業に係る金銭等の預託の禁止
商品先物取引仲介業者は、いかなる名目によるかを問わず、その行う商品先物取
引仲介業に関して、顧客から金銭若しくは有価証券の預託を受け、又は当該商品先
物取引仲介業者と密接な関係を有する者として政令で定める者に顧客の金銭若しく
は有価証券を預託させてはならないこととされ、これに違反した者は、1年以下の
懲役若しくは100万円以下の罰金に処し、又はこれを併科
することとされた。(法第240条の15及び第363条第11号関係、政令第37条、
省令第126条第18号参照)
⑸
その他主な禁止行為
商品先物取引仲介業者は、商品取引契約の締結又はその勧誘に関して、顧客に対
し虚偽のことを告げることをしてはならないとされ、これに違反した者は、1年以
下の懲役若しくは300万円以下の罰金に処し、又はこれを併科することとされた。(法
第240条の16第1号ロ及び第362条第8号関係)
第3
運用上の留意事項
1
無許可(無登録)業者の取締り
今回の法改正に伴い、これまで規制の対象とされていなかった海外商品先物取引業、
店頭商品先物取引業等が許可制に、新たに追加された商品先物取引仲介業も登録制に
なったことから、今後は、被害相談や苦情が多い、詐欺の疑いがある、暴力団が関与
している疑いがあるなどの悪質な事犯に重点を置き、違反を取り締まること。
さらに、捜査に当たっては、事案の真相の究明に努め組織的詐欺等の立件を目指し
た捜査を推進すること。
2
犯罪利用口座凍結のための金融機関への情報提供
無許可商品先物取引業又は無登録商品先物取引仲介業の疑いに係る端緒情報を入手
した場合には、当該犯罪に利用された口座の有無につき迅速に確認し、犯罪利用口座
を確認したときは、当該口座を凍結し被害拡大防止や被害回復支援を図るため、可及
的速やかに金融機関に当該口座に係る情報を提供すること。当該事件の被疑者検挙に
向けて捜査を行っている場合には、金融機関に情報提供しても捜査に支障が及ばなく
なる時点で直ちに情報提供すること。
3
関係行政機関との連携
被害実態をタイムリーに把握するため、各地方経済産業局、各都道府県消費生活セ
ンター等の関係機関から具体的被害相談について情報を入手することができるように
努めること。また、捜査に当たっては、対象業者の事業に係る許可又は登録の要否、
許可又は登録の有無等について、管轄する地方経済産業局から文書回答を得るなどし
て、違法行為の存否を特定すること。
4
被害回復支援及び犯罪収益のはく奪
凍結等により保全した口座残高については、被害回復支援のため、犯罪利用預金口
座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律(通称「振り込め詐欺救
済法」)に基づき被害者に分配されるよう金融機関に働き掛けるとともに、同法に基
づく手続が進められない場合には、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関す
る法律(通称「組織的犯罪処罰法」)に基づく没収若しくは追徴又は国税当局への課
税通報の可否を検討し、被害回復支援及び犯罪収益のはく奪を図ること。
5
罰則適用上の配意事項
本改正により新たに禁止されることになった行為に係る罰則は、平成22年12月31日
又はそれ以前の行為には適用されないので、罰則適用上誤りのないようされたい。
6
添付資料
⑴
商品先物取引法「抜粋版」
⑵
商品先物取引法施行規則「抜粋版」
⑶
商品先物取引施行令「抜粋版」
添付資料
〔略〕
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