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事例カタログを読む(日本語版)

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事例カタログを読む(日本語版)
Case Study
ドール/Dole
ドール/Dole
ドール社は、収益が 48 億米ドルを超える、世界最大の生鮮果実、野菜、および生花の生産・
販売企業です。加工食品も販売しており、その品目数も増えています。1851 年創業のドール
ソリューションの概要
社は、90 か国以上で事業を展開し、約 36,000 人のフルタイム従業員、約 23,000 人のフル
▪業種:消費財
タイム季節/臨時従業員を擁しています。米国力リフォルニア州ウェストレイクビレッジのドー
ル本社では、効率化と生産性向上を実現するには 1 つのソフトウェアアプリケーションで世界
中の部門との接続を管理・追跡することが重要であるという認識を持っていました。
ビジネス上の課題
▪課 題:世界中の業務 部門を接 続し、
社内システムを統合して効率化を図
る
▪ソリューション:
O p e nTe x t B i z M a n a g e r ™
BizLink®(ビズマネージャービズリ
ンク)
消費財業界での B2Be コマース(企業間電子商取引)普及に伴い、多くの企業は、取引先との
通信を最適化するためにプライベートネットワークの開発や参加という方法をとっています。た
だし、大規模なグローバル企業の場合、社外に対応するだけでは不十分です。
重要なビジネスデータを受け入れ可能な形式で決まった入口から取り込むのでは、問題の半分
しか解決できません。もう半分を解決するには、世界中の複雑で多様な部門で構成される組織
内から情報にアクセスできるようにする必要があります。
グローバル企業であるドール社では、世界各地に展開した出荷、生産、および販売業務部門か
効果
▪あらゆるデータを交換(EDI、XML、
バイナリ、フラットファイル)
▪社内通信を制御
▪取引先と接続
▪ GS1 のグローバ ルデータ同期要 件
に準拠
▪VAN 利用を最小限に抑えてコストを
削減
らなる多様なネットワークを管理しており、生鮮果実部門は、貨物船とその停泊港、コンテナ、
シッピングヤード、倉庫設備を所有しています。ドール社情報テクノロジーサービスグループ
(ITSG)のシステムビジネスマネージャであるアラン・ケンワージー(Alan Kenworthy)氏は次
のように述べています。
「世界中の業務部門すべてを接続し、社内システムもサポートできるシ
ステムが必要でした。」
ドール社の組織はグローバル WAN を通じて接続され、世界各地で、ヒューレット・パッカード
(Hewlett-Packard)
、AS /400、Windows の各プラットフォームをべースとするシステム
を利用しています。インフラがこのように複雑であるため、ドール社では、社内の意思決定者
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ドール/Dole
に WAN を通じて情報を配布することが最優先事項となっていました。
完全なソリューション
ドール 社は、 社 内・社 外 を接 続 するニーズ に 対 処するため、OpenText BizManager ™
BizLink®(ビズマネージャー ビズリンク)を採用することを決定しました。このソリューション
は接続に加え、トランザクションの追跡・監査・管理機能を備えた堅牢なデータ交換を行うこ
「世界中の業務 部門すべてを接
続し、社内システムもサポートで
きるシステムが必要でした。
」
— ドール社情報テクノロジーサービス
グループ(lTSG)
システムビジネスマネージャ
アラン・ケンワージー氏
とが可能です。
多くの消費財企業と同様、ドール社はそれまで電子データ交換(EDI)に多大な投資を行ってき
ました。加工食品部門は年間 250,000 件を上回るトランザクションを実行しており、同社の注
文トランザクションの約 90%が EDI を使用して交換されています。部門の顧客のほとんどは
EDl に対応しており、Meijer など数社の取引先は AS2 標準を使用して文書を交換しています。
複数の大手小売業者を含む、その他の取引先は固有のソリューションを利用しており、中にはイ
ンターネットを使用せずに、フレームリレーベースで直接接続するソリューションもあります。ド
ール社では、こうした取引先すべてとの間 BizManager を使用することで効果を上げました。
インターネット利用によるコスト削減
BizManager を使用して顧客、サードパーティ倉庫業者、商社や卸などブローカーやその他
取引先と接続することで、ドール社では EDI 投資を最大限に活用すると共に、加工食品部門
と生鮮果実部門が付加価値ネットワーク(VAN)上で実行するトランザクション数を削減するこ
とできました。
XML と GS1 への対応
ドール社では XML を使用した通信機能がビジネス上の急務になっていました。小売市場にお
ける標準ベースの電子商取引を推進する団体である GS1(旧 Uniform Code Council)は、
主となるデータ形式標準として XML を使用しています。これはドール社のビジネス戦略にとっ
ても重要です。取引先、ソリューションプロバイダ、B2B 市場など、GS1 ネットワークのユー
ザーは、業界標準と同期された準拠データに基づいてコラボレーティブな取引関係を構築でき
るのです。
「ドールの長期的なビジネス戦略と消費財業界での e コマースの成功にとって、
[GS1]
は不可欠であると考えています。
」
(ケンワージー氏)
[GS1]への参加に必要なデータ形式は
EDI では なく XML で すが、 かといってドール社 が EDI を廃 止するわけ で は ありません。
BizManager では XML と EDI のどちらも適切に処理できるため両立が可能です。
倉庫の効率化を向上
ドール社の加工食品部門は、国外で調達したすべての商品を複数のサードパーティ倉庫に出荷
します。顧客の注文処理に続いて発生する倉庫トランザクションは、ドール社の外部通信のか
なりの部分を占めています。1 つの注文から、出荷品目を指定するトランザクションと実際に出
荷された品目を確認するトランザクションの少なくとも 2 つの出荷トランザクションが生成され
ます。注文の変更があればさらに量が多くなります。
かつてドール社では倉庫業者に端末を配布し、必要なデータを直接ドールシステムに入力する
ように要求していました。ドール社で既に入力したデータを倉庫でも重複して入力しなければな
らなかったのです。7 年以上にわたり、ドール社では EDI、VAN、およびトランザクション一
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式を利用してすべての通信を処理することで効率化を図ってきましたが、現在、BizManager
の接続性と使いやすさを活かしてこうしたトランザクションをインターネットに移行しています。
「倉庫の約半分が接続されるようになり、BizManager で倉庫トランザクションの 50%を処理
しています。これは、年間 125,000 件以上に当たり、さらに増え続けています。」
(ケンワー
ジー氏)
社内システムの統合
BizManager は、ドール社の既存の EDI 基盤に接続し、XML 要件に対処しただけでなく、
その「多対多」接続機能により社内システム統合もサポートしています。社内システム間のイン
タフェース接続により、重要なデータを転送するだけでなく、社内機器に障害が発生した場合
「社内・社 外 の通信を改善すれ
ば明らかにビジネスチャンスが
広がります。テクノロジーを利用
し、情報から学んだことを活か
して、ドール社では今後も業界
をリードしていく態勢が整いまし
た。
[OpenText GXS]でそれ
が可能になったのです。
」
— ドール社情報テクノロジーサービス
グループ(ITSG)
システムビジネスマネージャ
アラン・ケンワージー氏
のリスクも最小限に抑えることができます。カリフォルニアからヨーロッパ、中南米、アジアへ
と広がるグローバル WAN でマシンや回線のダウンにより障害が発生すると、BizManager
からドール社の管理者にアラートが通知されます。こうした場合、BizManager は通信セッシ
ョンを事前に指定された回数だけ再試行した後にアラートを送信します。問題が解決したら、
BizManager の Web ベースのインタフェースを使用してデータを容易に再送できます。
ドール社の社内で AS /400 と HP システムを利用しており、ファイルは定期的に AS /400
から抽出されて HP マシンに送信されます。BizManager によって、プラットフォームやデー
タの種類に関係なく、社内通信を制御し、データ交換を監視して可視化できるようになりました。
将来の拡張に備える
EDI と XML の両方に加え、事実上あらゆる種類のデータに対応できるようになり、ドール社
では社内および社外の通信が改善されました。
「データ交換の監視機能により日々の業務に対
する可視性が向上し、社内通信の制御も可能になりました。こうした効率化と VAN 利用の減
少によりコストも大幅に削減されています。BizManager を導入したことで、複数のプラットフ
ォーム上でばらばらの標準と言語で記述された大量のカスタム FTP スクリプトを使用する必
要がなくなりました。すべてが一元化されてアクセスや保守が容易になりました。
」
(ケンワージ
ー氏)ドール社では企業として複数のプロジェクトを実施中で、BizManager を使用して世界中
から情報を取り込んでいます。会社全体が WAN に接続されているため、すべてのデータは
FTP 経由で送信されます。多用途であらゆる種類の文書を送受信できる BizManager は、
ドール社に大きな効果をもたらしています。
ドール社では今後数年間、e コマース施策が進むにつれてトランザクション量が大幅に増加す
ると予測しており、この増加に合わせ、通信プロトコルを FTP からより信頼性の高い転送方
式である HTTP/ S と AS2 に移行する予定です。データ交換への関心が再び高まり、1SYN
(GS1 US 傘下の GDSN データプール)で多くの活動に弾みがつくでしょう。ドール社では
OpenText GXS を利用して増え続けるニーズに対応しようと計画しています。
GXSについて
OpenText Corporationの100%子会社であるGXSは、世界最大の統
合クラウド、OpenText™ Trading Grid® を運用する、B2Bデータ連携・
統合サービスのリーディングプロバイダーです。新たにOpenTextグルー
プの一員となり、OpenText Information Exchange Suiteの一翼とし
て、取引をスピードアップする製品の包括的な統合スイートを提供します。
このスイートは、セキュアなメール、大規模なファイル転送、ファック
ス、EDI、通知などのメッセージングおよびB2Bデータ連携・統合サービス
のすべてを1つのプラットフォームに統合し、多対多の取引を実現します。
クラウド、オンプレミスのいずれにおいても、Information Exchange
Suiteを使用することで、企業は情報のデリバリを迅速化・制御し、機密
性や複雑性の高いコミュニケーションのセキュリティと信頼性を強化で
きます 。詳しくは 、h t t p : / / w w w . o p e n t e x t . c o mをご 覧くださ
い。Twitter( http://twitter.com/opentext)、LinkedIn(http://
www.linkedin.com/company/opentext)でもさまざまな情報(英語
のみ)
を提供しています。
GXS 株式会社
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