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地 域 再 生 計 画

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地 域 再 生 計 画
地
域
再 生
計 画
1
地域再生計画の名称
パーフェクトビーチを核とした里海ヘルスツーリズム計画
2
地域再生計画の作成主体の名称
豊後高田市
3
地域再生計画の区域
豊後高田市の全域
4
地域再生計画の目標
豊後高田市は、人口2万3千人余りの小さな過疎市である。これまで定住対策を
最重点課題と位置づけ、多様な資源を活用した観光振興による交流人口増をはじめ、
直接的な人口増を目指し、ニーズを捉えた多種多様なきめ細やかな移住・定住施策
を、市を挙げて取り組んできた結果、平成 23 年4月から平成 28 年8月末の人口動
態では、242 人の「社会増」を達成するなど、少しずつであるがその効果が現れは
じめている。過疎地域では、異例の「社会増」を実現しているが、「自然減」がそ
れを上回っており、市全体の人口減少を止めるまでには至っていない。
本市には「海」「里」「山」「温泉」「歴史」などの特色ある地域資源が数多くある
ものの、いずれもその規模が小さく、その特性を活かしたブランド戦略などソフト
面での取り組みが弱く、その魅力を都市圏の方々に対して訴求できなかったことな
どから、有効に活用することができていない。
また、豊富な観光資源を有しているものの、市全体の観光入込客の大半が日帰客
であるため、観光客が宿泊してみたくなるような仕掛けづくりにより、滞在時間の
増大と宿泊客増加対策が大きな課題となっている。
特に、本市は風光明媚な海辺を有しており、その強みを活かして、各種取組を推
進している中で、全国的な海水浴客の減少(2001 年:2,328 万人⇒2012 年 990 万人)
は、複数の海水浴場(キャンプ場)を有する本市にとっても、脅威となっており、
活性化対策が必要となっている。
このような課題の中、本市には、日本夕陽百選に選定された「真玉海岸」、縁結
びの神様「粟嶋神社」、2000 万本の「菜の花」や 140 万本の「ひまわり」などが咲
き誇る「花とアートの岬長崎鼻」など、女性の嗜好にあった観光スポットが点在し
ており、これらの観光スポットを繋げ、「女性、カップルが集まる新たな観光エリ
ア」とすべく、平成 25 年3月、
「豊後高田昭和の町」から「長崎鼻」までの国道 213
号沿線を、恋が叶う道=「恋叶(こいかな)ロード」と銘打ち、各種事業を行って
いる。
NPO 法人地域活性化支援センターの「恋人の聖地」にも選定された「恋叶ロード」
- 1 -
は海辺の道で、リアス式海岸や遠浅の砂浜が広がるなど風光明媚な観光スポットと
なっているが、この強みを最大限に活かすため、今回、海辺の付加価値を高め、さ
らに魅力を向上させる各種事業を展開する。
海岸部を主体とした事業として、規模が比較的コンパクトで、事業に最適な長崎
鼻リゾートキャンプ場を核とした「安全・清潔・快適な海水浴場(パーフェクトビ
ーチ)」を整備し、海水浴場(キャンプ場)の活性化を目指すとともに、ヨーロッ
パを中心に実施されている海洋療法(タラソテラピー)と温泉療法のノウハウを導
入することにより、本市の特色ある「海」
「温泉」
「健康食」等の小規模な地域資源
を新たな視点で統合させることで、豊後高田市オリジナルの複合型のヘルスツーリ
ズム(自然環境を活かした海洋・温泉療法)の確立を目指す。
本事業の実施により、主に都市圏の若者及び女性をターゲットとした誘客促進に
よる交流人口増を図るとともに、「パーフェクトビーチ&タラソテラピー」という
先進的な施策により、地域の魅力とブランド力を向上させ、新たな雇用の創出と持
続的な地域活性化を図る。
本地域再生計画では、本市の総合戦略である「豊後高田市まち・ひと・しごと“全
力”創生プラン」の基本目標の1つである『「訪れたい」
「住みたい」を全力で応援
するまちづくり』の実現に向けて、他にない、個性豊かな地域資源を活かした、
「特
色ある観光地づくり」により、都市圏からの若者を中心とした誘客促進に取り組む
ことで、交流人口の拡大を推進する。また、滞在型・着地型観光を図り、観光消費
額増による地域活性化を目指すとともに、「住んでみたいまちづくり」といった移
住・定住促進による人口増を進めることで、地域での「ひと」「しごと」の好循環
を生み出し、人々が生き生きと暮らせる元気なまちづくりを目指すものである。
【数値目標】
平成 29 年
3月末
平成 30 年
3月末
平成 31 年
3月末
市内の観光入込客数
15,000 人
20,000 人
30,000 人
500 人
1,000 人
2,000 人
0人
2人
2人
市内の宿泊者数
今回の事業で創出される新規雇用
者数
※数値は増加値
5
地域再生を図るために行う事業
5-1 全体の概要
平成 28 年度、豊後高田市では、国東半島の風光明媚な海岸線を中心に「花公園」
づくりや「恋叶ロード」といった地域の個性を活かした周遊観光地づくりを目指し、
各種連携事業を展開している。
今回、さらに観光地としての付加価値を向上させ、海辺を活かした滞在型・着地
- 2 -
型観光を推進するための事業を実施する。規模が比較的コンパクトで、事業に最適
な長崎鼻リゾートキャンプ場を核に「安全・清潔・快適な海水浴場(パーフェクト
ビーチ)」をコンセプトとした海辺の環境整備を行うとともに、ヨーロッパを中心
に実施されている海洋・温泉療法(タラソテラピー)のノウハウを導入することに
より、本市の特色ある「海」
「温泉」「健康食」等の小規模な地域資源を新たな視点
で統合させ、豊後高田市オリジナルの健康リゾートづくりを実現する。
パーフェクトビーチ&タラソテラピー(自然環境を活かした海洋・温泉療法)を
核とした「里海ヘルスツーリズム」は、主に都市圏の若者及び女性の誘客に有効と
考えており、本市の強みである地域資源を活用して都市から地方への人の流れをつ
くり、若者、女性を中心とした交流人口の増、雇用の増、定住促進などを図ること
で持続的な地域活性化につなげることを目指すものである。
5-2 第5章の特別の措置を適用して行う事業
地方創生推進交付金(内閣府):【A3007】
①
事業主体
パーフェクトビーチ・里海ヘルスツーリズム推進協議会
②
事業の名称:パーフェクトビーチを核とした里海ヘルスツーリズム事業
③
事業の内容
長崎鼻リゾートキャンプ場を核とした「安全・清潔・快適な海水浴場(パーフェ
クトビーチ)」を整備し、海水浴場(キャンプ場)の活性化を目指すとともに、ヨ
ーロッパを中心に実施されている海洋療法(タラソテラピー)と温泉療法のノウハ
ウを導入することにより、本市の特色ある「海」
「温泉」
「健康食」等の小規模な地
域資源を新たな視点で統合させることで、豊後高田市オリジナルの複合型のヘルス
ツーリズム(自然環境を活かした海洋・温泉療法)の確立を目指すものである。
具体的には、観光客が行ってみて、体験して、泊まってみたくなるような環境を
整備するため、他にない魅力的なビーチを整備するとともに、事業推進主体の取り
組みのベースとなる施設整備、魅力的な宿泊施設整備を行う。また、海辺を活用し
た魅力創出事業を行うとともに、直接的に都市部から人を呼び込むための誘客イベ
ント、プロモーション事業を展開する。あわせて、本事業の核となる里海ヘルスツ
ーリズムの推進として、市内の温泉と海洋療法を組み合わせた「タラソテラピー」
の実施プログラムや、タラソテラピー体験教室の実施、タラソテラピーの人材育成、
地域特産品を使った食事と組み合わせた健康増進プログラムの構築など、人を惹き
つけるソフト事業を、観光、農業、健康といった各分野が連携する中、官民協働に
より実施する。
④ 事業が先導的であると認められる理由
【自立性】
- 3 -
事業の運営は、パーフェクトビーチ・里海ヘルスツーリズム推進協議会で行い、
魅力的な里海の創造と保養プラグラムの提供による宿泊収入及び保養プログラム
の収益により運営できる体制を構築する。
パーフェクトビーチ・里海ヘルスツーリズム推進協議会は、パーフェクトビーチ
の核となる長崎鼻リゾートキャンプ場の指定管理を受託する「NPO 法人長崎鼻B・
Kネット」とともに、同キャンプ場内で農業の第6次産業を手掛ける「株式会社油
花」に加えて、市内の観光振興に深くかかわる豊後高田市観光協会、豊後高田市観
光まちづくり株式会社の4団体が一体となり事業を展開し、事業収入を増加させ自
立化を図る。
【官民協働】
「パーフェクトビーチ」については、東海大学海洋学部、「海洋療法(タラソテ
ラピー)」については、一般社団法人 SPALOHAS 倶楽部が主体となり事業の組立を行
うとともに、運営にあたっては「パーフェクトビーチ・里海ヘルスツーリズム推進
協議会」が核となり事業を推進していく。
【政策間連携】
今回の事業は、地域の海洋資源、温泉資源等を活用したタラソテラピーに加え、
地域の特産品を使った食事を組み合わせた健康増進プログラムを構築するなど、観
光部門と健康部門と農業部門が連携したヘルスツーリズムを進めるものである。単
に観光振興だけでなく、市民の健康増進も視野に入れた事業とすることで、「住ん
でよいまち」を「住みたいまち」へ進化させ、移住定住促進を図る。
【地域間連携】
該当なし
【その他の先導性】
欧州を中心に普及している海洋療法(タラソテラピー)は、国内では、まだ普及
していない。世界的に健康増進や保養・療養のニーズは増加しつつある中で、海洋、
温泉といった自然環境を活かした、誰もが気軽に利用できる本市オリジナルの健康
増進メニューを確立することにより、主に都市圏の若者と女性をターゲットとした
誘客促進による観光振興を図ると同時に、市民の健康増進にも取り組むなど、「住
みやすいまち」が「住みたいまち」となる移住・定住促進を図る。
⑤
重要業績評価指数(KPI)及び目標年月
平成 29 年
3月末
平成 30 年
3月末
平成 31 年
3月末
市内の観光入込客数
15,000 人
20,000 人
30,000 人
500 人
1,000 人
2,000 人
市内の宿泊者数
今回の事業で創出される新規雇用
- 4 -
者数
0人
2人
2人
※数値は増加値
⑥
評価の方法、時期及び体制
毎年度、3月末時点の KPI の達成状況を企画情報課が取りまとめて、外部有識者
による KPI 達成状況の効果検証や議会の関与を得ながら検証結果報告をまとめる。
また、必要に応じて地方版総合戦略や今後の事業経営方針に反映させる。検証結
果は、豊後高田市ホームページで公表する。
⑦
交付対象事業に要する経費
① 法第5条第4項第1号イに関する事業【A3007】
・総事業費 106,488 千円
⑧
事業実施期間
地域再生計画認定の日から平成 31 年3月 31 日(3ヵ年度)
⑨
その他必要な事項
特になし
5-3 その他の事業
5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置
該当なし
5-3-2 支援措置によらない独自の取組
(1)恋叶い、運が開ける、新たな海辺の道づくり事業
事業概要:豊後高田市と国東市が連携し、国道 213 号沿線の観光スポットで
ある「恋叶ロード」や「開運ロード」を活用した周遊ラリーやプ
ロモーション等の誘客事業を実施するとともに、国道沿線に新た
な「花公園づくり」を進めることにより、周遊観光を促進し、滞
在時間の拡大による観光振興を目指すもの。
実施主体:新たな海辺の道づくり推進協議会
補助制度名:地方創生加速化交付金
事業期間:平成 28 年度
(2)新時代の海水浴場様式に関する調査事業
事業概要:豊後高田市の長崎鼻リゾートキャンプ場を対象にして、「安全・
清潔・快適」な新時代の海水浴場である「パーフェクトビーチ」
の可能性についての調査・研究を東海大学海洋学部に調査委託し
ている。
- 5 -
実施主体:豊後高田市
事業期間:平成 28 年度
(3)定住促進事業
事業概要:市の定住に向けた特色や施策をまとめた各種ガイドブックの作成
や定住促進動画の作成等の情報発信、定住に向けた懇談会の開催
等、市として移住定住を推進していくための事業。
実施主体:豊後高田市
事業期間:平成 28 年度~平成 30 年度
(4)定住促進奨励事業
事業概要:本市への移住定住を行う際の各種助成や支援等の施策に係る奨励
金支給。
実施主体:豊後高田市
事業期間:平成 28 年度~平成 30 年度
6
計画期間
地域再生計画認定の日から平成 31 年3月 31 日
7
目標の達成状況に係る評価に関する事項
7-1 目標の達成状況に係る評価の手法
外部有識者による総合戦略会議において KPI 達成状況等の効果検証等、PDCA サ
イクルにより実施する。
また、評価結果を踏まえ、目標の効果的な実現に向けて必要な計画の見直しや
必要に応じて地方版総合戦略の変更を行う。
7-2
目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容
平成 29 年
3月末
平成 30 年
3月末
平成 31 年
3月末
市内の観光入込客数
15,000 人
20,000 人
30,000 人
500 人
1,000 人
2,000 人
0人
2人
2人
市内の宿泊者数
今回の事業で創出される新規雇用
者数
※数値は増加値
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7-3
目標の達成状況に係る評価の公表の手法
目標の達成状況については、検証後速やかに豊後高田市ホームページで公表す
る。
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