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平成 26 年度「シニア半わり」結果について
平成 26 年度「シニア半わり」結果について 1.平成 26 年度「シニア半わり」について 2.目的 (1)実験概要 ① 作成:新潟市都市交通政策課 誰もが移動しやすい交通環境の実現に向け、特に普段あまりバスを利用しない人にバスを乗って シニア半わり もらうための仕組みを作ること。 新潟市内在住の 65 歳以上の高齢者を対象に、専用カード(地域によって 2 種類のカードを用 x 超高齢化に対応した健幸都市づくり、生きがいづくり⇒健康、生きがい x 時間にゆとりのある高齢者のまちなかへのお出掛けを促進⇒まちなかでの消費拡大 意:下図)を使ってバスを半額運賃で利用できる実験を実施。 x 過度なマイカー依存、環境に対応するため車に頼らない移動手段の確保⇒公共交通の利用促進 りゅーと対応地域で有効 りゅーと非対応地域で有効 3.実験による効果 ① 外出する回数が少なかった人の外出機会の増加につながった 実験開始前の 1 週間に全く外出しなかった人のうち、実験中の 1 週間の外出状況を聞いたとこ ろ、回答者の 85%において外出日数が増えていた。ついで、実験開始前 1 週間の外出日数が 1 日 シニア半わりりゅーと ○ だった人の 74%、2 日だった人の 68%において、実験により外出日数が増えていた。(図1) シニア半わり証明書 また、実験開始前 1 週間の外出日数が 0 日~2 日だった人の実験中の変化について、外出日数 利用期間 利用期間 は1週間あたり 1.5 日から 3.2 日に増加し(図2)、バス利用回数は 1 週間あたり 2.5 回から 4.1 申込期間 コース① 平成 26 年 7 月~平成 27 年 3 月(9 か月間) 平成 26 年 6 月 2 日~平成 26 年 6 月 13 日 コース② 平成 26 年 8 月~平成 27 年 3 月(8 か月間) 平成 26 年 6 月 2 日~平成 26 年 7 月 15 日 コース③ 平成 26 年 9 月~平成 27 年 3 月(7 か月間) 平成 26 年 6 月 2 日~平成 26 年 8 月 8 日 ○ 回に増加し(図3)、外出時の消費金額も 1 日あたり 848 円から 1,526 円に増加した。(図3) このため、シニア半わりを実施することで、外出日数が少なかった人の外出促進や消費拡大に つながったと考えられる。 ② 登録料:3,000 円 0% 高齢者運転免許証返納サポート事業と連携したシニア半わり ードからバス運賃が半額になるシニア半わりりゅーとカードに変更することが可能。 → 申込期間:平成 26 年 6 月 2 日~平成 26 年 12 月 15 日 〇 利用期間:平成 26 年 7 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日 ○ 登録料:無料 7日(472人) 図 1 実施中 3.2日 49% 回答者数:174 人 図 2 35% 1週間あたりの外出日数の変化 0回 1回 2回 0% 実験開始前1週間の外出日数別にみた 実施前 中央区 江南区 秋葉区 南区 西区 西蒲区 66 378 664 85 25 39 661 6 1,924 メンキョヘンノウ 9 43 67 8 2 0 54 1 184 合計 75 421 731 93 27 39 715 7 2,108 割合 4% 20% 35% 4% 1% 2% 34% 0% 100% 4.1回 1週間あたりのバス利用回数の変化 0円 実施前 実施中 ※シニアハンワリ:シニア半わり、メンキョヘンノウ:高齢者運転免許証返納サポート事業と連携したシニア半わり 5回 回答者数:174 人 合計 シニアハンワリ 4回 2.5回 実施中 図 3 東区 3回 26% 実験中に外出日数が増えた割合 (2)参加人数 北区 1.5日 59% 6日(334人) タクシー券(5,000 円分) ○ 68% 5日(271人) → 実施前 74% 4日(190人) 「シニア半わりりゅーと」 (5,000 円分)+ タクシー券(5,000 円分) 1日(43人) 0日 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 100% 85% 3日(159人) 「シニア半わりりゅーと」 (10,000 円分) 「りゅーと」 (5,000 円分)+ 75% 2日(105人) 高齢者運転免許証返納サポート事業と連携したシニア半わり 「りゅーと」 (10,000 円分) 50% 0日(26人) 高齢者運転免許証返納サポート事業と連携して、希望者には給付支援制度の通常のりゅーとカ 参加しない場合 25% 500円 1,000円 1,500円 2,000円 848 円 1,526円 回答者数:174 人 図 4 1日あたりの消費金額の変化 ④ 自動車での外出回数が減少している ② まちなかへの買物や趣味等で外出回数が増加している シニア半わりの参加により「バス利用回数が増えた」と 1,071 人(64%)が回答している。 また、どのような目的でバス利用が増えたのかという質問に対しては、買物(64%)、趣味(42%)、 食事(7%)となっており、それらの目的地として 73%の方が「新潟駅~万代~古町地区」と回 シニア半わり参加により、バス利用回数が増えた人の車の利用回数を聞くと、車利用が減った と回答した人が 536 人(61%)であったことから、自動車からバスへの利用転換の促進につな がったと考えられる。 答している。 0% 20% 40% 60% 80% 100% このことから、シニア半わり実施に伴い、買物・趣味等の目的で、中心市街地への外出促進効 バス利用回数が増えた( 879人) 果が高いと考えられる。 変わらない 33% 0% 減った 3% 25% 50% 買物 64% 趣味 増えた 64% 回答者数:1,671 人(無回答を除く) 図 5 実験によるバス利用 回数の変化 7% 通院 8% 0% 25% 50% その他の地区 回答者数:1,012 人(無回答を除く) 19% 81% バス利用回数が減った(45人) 22% 78% 73% 自動車の利用回数が減った 50% 回答者数:792 人(無回答を除く) 17% 39% バス利用回数に変化はない(489人) 75% 100% 新潟駅‐万代‐ 古町地区 42% 食事 その他 75% 100% 61% 図 7 目的に「買物・趣味・食事」 と答えた人の目的地(複数回答あ り) 図 6 バス利用が「増えた」こと によって生じた新たな目的(複数 回答あり) 自動車の利用回数に変化ない 図 10 自家用車での外出回数に変化はありましたか ⑤ シニア半わりに参加することで、出掛けることが楽しくなったと答えている シニア半わりに参加することで、1,090 人(66%)が自身の変化があったと答えている。変化 した内容として、 「出掛けることが楽しくなった」が最も多く、ついで「バス運賃を気にしなくな った」、「人と話す機会が増えた」との意見が続いている。(図 11、図 12) ③ 移動範囲の拡大や歩く機会が増加している 0 シニア半わりに参加により外出する範囲が広がったと 948 人(57%)が答えており、今まで 変化はな かった い、健康増進にも効果があると考えられる。 図 11 変わらない 47% 広がった 57% 図 8 行動範囲が広がったと思いますか 歩くように なった 53% 図 9 多く歩くようになったと思いますか 1,090 542 自身の生活の変化 0% 10% 20% 30% 40% 50% 出掛けることが楽しくなった 42% バス運賃を気にしなくとも良くなった 16% 人と話す機会が増えた 15% 回答者数:1,663 人(無回答を除く) 回答者数:1,664 人(無回答を除く) 1,000 1,500 2,000 変化が あった よりも多く歩くようになったと 881 人(53%)が答えていることから、シニア半わり実施に伴 変わらない 43% 500 健康状態が良くなった 12% 新しい友人や趣味の機会が増えた 12% その他 図 12 8% 「変化があった」と答えた方の具体的な変化の内容