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メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)について
心と体の健康づくり メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)について ~健診結果で気づこう! メタボの予兆 ~ □ メタボリックシンドロームとは 総務福利課 メタボリックシンドロームの早期発見 メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満 に加え,血圧高値,脂質異常,高血糖が重なった状 態のことです。内臓脂肪の蓄積があるだけで,複数 の生活習慣病になりやすくなります。 例えば,食べすぎによる過剰エネルギーや高脂肪, 塩分の取り過ぎ,お酒の飲み過ぎ,運動不足,睡眠 不足,ストレスといった不摂生は,短期間ではそれ ほど影響を及ぼしません。ところが,10 年,20 年続 けていくうちに肥満になり,血糖値,血圧,中性脂 肪,コレステロール値も高くなって,生活習慣病の “終着駅”である脳卒中や心疾患などを発症するの です。 日本人の死因の 3 割弱を占める心疾患と脳血管疾 患。心疾患による死亡の大半を占めるのは心筋梗塞 と狭心症です。これらは心臓の冠動脈が動脈硬化を 起こし血流が滞ることが原因となって生じます。一 方,脳梗塞や脳出血,くも膜下出血などの脳卒中も, 脳の血管が動脈硬化により詰まったり破れたりする ことによって生じます。最近になって,これらの病 気の原因になっている動脈硬化は,内臓脂肪を減ら すことで発症を抑えられることが明らかになってき ました。 この点に着目し,内臓脂肪がベースになって起こ るメタボリックシンドロームを見つけ出す健診が特 定健診です。40∼74 歳の医療保険(共済組合等)加 入者が対象で,教職員の場合は,各学校等での定期 健康診断や公立学校共済組合の実施する人間ドック (女性ドック及び脳ドックを除く)を受診すること で特定健診に代えられます。 その他 24.8 悪性新生物 29.5 自殺 2.5 不慮の事故 3.4 老衰 3.8 肺炎 9.9 脳血管疾患 10.3 心疾患 15.8 主な死因別死亡者数の割合(平成 22 年) (厚生労働省人口動態統計より) ※ アディポサイトカインとは,脂肪細胞から分泌される生 理活性物質で“善玉”と“悪玉”があります。そのうち悪 玉は内臓脂肪によって増加します。 診断を受けるメリットとは? 20 歳以上の男性は年齢によらず注意 ☆ ■若い頃からの不健康な生活が病気を生む 生活習慣病は,長い沈黙の期間の後,ある日突然, 症状が現れ,死に至る恐れがあります。若い頃から の不健康な生活習慣が徐々に病気を生み出しますの で,20 代,30 代の方も,まだ若いからと油断せずに, 健康的な生活に切り替えましょう。さもないと、い ずれ、糖尿病や虚血性心疾患,脳卒中などへまっし ぐら,ということにもなりかねません。 しかし、生活習慣病は,個人が日常生活の中での 適度な運動,バランスのとれた食 生活,禁煙を実践することによっ て予防することができるもので す。 病気の予兆を見つけ出し生活習慣病を予防でき ます(健診で異常を見つけ対処すれば,大半の生 活習慣病は予防可能です) ☆ 健診結果を経年的にみることで,継続した健康 管理ができます(健診結果はファイリングし比較 してみましょう) ☆ 生活習慣病予防で,家計の支出減にもつながり ます(たとえば,糖尿病にかかり合併症が増える ごとに,支払う医療費はどんどん増えてしまうの で,予防することで支出増加が防げます) -7- 老若男女を問わず,定期健康診断等の健診結果を きっかけに,今の生活習慣を振り返って健康的な 生活習慣を確立していきましょう。