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「収集培養保存」(公開)(926KB)

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「収集培養保存」(公開)(926KB)
資料5-4
項目名
実施者
① 収集培養保存
(1)未知微生物取得技術の開発及び未知微
生物ライブラリーの構築
(2)未知微生物遺伝資源ライブラリー構築に
係る技術の開発及び取得した遺伝子資源の
機能解析
NITE、MBI、JBA
② 系統分類
NITE、MBI
③ 有用機能解析
NITE、MBI
① 難培養微生物遺伝資源の取得技術
の開発
② 遺伝資源の機能解析
NITE、MBI、農工大
NITE、MBI、農工大、協和発酵
実施項目
(1)-① 収集培養保存
実施者
(株)海洋バイオテクノロジー研究所 (MBI)
予算概算額 MBI 430百万円
1
事業原簿 III-7-12
(1)-① 収集培養保存 (MBI) -1
①収集培養保存 海洋バイオテクノロジー研究所(MBI)
目的:
未だ利用することの出来ない未知の海洋細菌を分離・培養する手法開発や、
産業的なニーズにあった海洋細菌を選抜する方法の開発を目的とする
内容:
さまざまな培地をしみこませた人口スポンジなどの担体を海水などに浸
漬し、環境中で特定の微生物を集積し、通常優占化せずに分離できない微
生物を効率的に収集した。
また、抗生物質、温度、pH、塩濃度など様々な選択圧をかけた培地を設
計し、国内外の海洋環境中から多くの未知微生物の収集を行った。
その結果、5,600株以上の未知微生物の収集に成功した。これらの中には
データベース上にある既知の微生物のrDNA配列とホモロジーが90%未満の
ものも多く含まれ、Verrucomicrobiaなど非常に珍しいものも多く含まれて
いる。
目標:
海洋バイオテクノロジー研究所(MBI)で5,000株の未知微生物の収集をす
るという最終目標を十分に達成することができた。
事業原簿 III-7
(1)-① 収集培養保存 (MBI) -2
1
資料5-4
新規微生物収集法: 人工スポンジ法の開発
人工スポンジ
さまざまな基質を担体をしみこませた人工スポン
ジを海水中などに浸漬し、通常優占化しない微生
物を集積して未知微生物を収集することを試みた。
また、基質の種類、担体の大きさ、微生物の走化
性を利用した収集など、様々に改変し様々な放線
菌ならびにVerrucomicrobia株などの未知微生物を取
得した。
国内特許出願(2004年)
Mar. Biotechnol.(NY)., 8(3), 227-237 (2006)
2007年:マリンバイオ学会論文賞受賞
(1)-① 収集培養保存 (MBI) -3
事業原簿 III-7
キトサンベースの多孔質担体を用いた集積培養
キトサンベースの多孔質担体
担体表面に付着した細菌
キトサンベースの多孔質担体を用いた集積培養を行った際の培養状態
左から、HP3020, HP3520, HP5020。海水にそれぞれの担体を加えて
2ヶ月間集積した後の様子。HP3020およびHP3520は、球状の形態を保って
いるが、HP5020はすでに分解を受けて球状の形態を失っていた。
HP3520付着微生物の16S rRNA遺伝子解析から、他の細菌を餌とする
Bacteriovoraxの配列が検出された。
事業原簿 III-7
(1)-① 収集培養保存 (MBI) -4
2
資料5-4
物理的・化学的選択圧等による微生物の効率的な優占化技術
北海道室蘭
新潟佐渡
青森沿岸
島根松江
岩手沿岸
長崎沿岸
西表
世界各国で収集した 1,000 以上の試料から
50,000株以上の微生物を分離
北海道道東
千葉富津
静岡沿岸
高知沿岸
徳島淡路
沖縄本島沿岸
石垣
Yap
Pohnpei
Palau
年に5-6回の大規模サンプリング。
さまざまな培地の設計。
現地での処理。
協力し合うことで効率アップ。
Fiji
事業原簿 III-7-12
(1)-① 収集培養保存 (MBI) -5
本プロジェクトで収集した微生物;
SSU rDNA配列のホモロジーが98%未満が未知微生物
<90 90 91 92 93 94 95
7
4
3
4
5 17 43
3
2
1
2
7
6
4
33 18 32 72 113 161 255
4 16 36 34 61 120 125
Actinobacteria
Firmicutes
Bacteroidetes
Alphaproteobacteria
Betaproteobacteria
Deltaproteobacteria
Epsilonproteobacteria
Gammaproteobacteria
Thermus-Deinococcus
Planctomyces
Verrucomicrobia
Fusobacteria
Chloroflexi
Gemmatimonadetes
合計
未知微生物合計
4
3
1
9
26
52
71
4
11
1
2
1
3
3
1
76
2
2
4
92 113 194
2
2
7
1
6
6
1
96
110
24
376
376
2
5
18
244
4
9
5
97
98
335 920
63 122
462 386
821 1808
2
17
8
3
9
1
445 802
1
4
30
1
14
1
5
99
2913
1227
501
3020
37
15
1
2536
6
24
9
15
1
1
69 131 186 288 433 631 1173 2181 4079 10304
5168
100
1904
484
253
1063
6
7
1307
1
8
2
5035
計
6265
1945
2662
7484
64
48
35
5891
11
57
58
62
3
1
24586
細菌数:分離できたが再培養できない株を除いた数
分類
細菌
糸状菌
計
新規
5,168
442
5,610
<90
76
90
69
91
131
92
186
93
288
94
433
95
631
96
1,173
97
2,181
98
4,079
99
10,304
100
5,035
15
91
7
76
18
149
15
201
39
327
63
496
71
702
104
1,277
110
2,291
206
4,285
547
10,851
173
5,208
計
24,586
1,368
25,954
細菌、糸状菌合わせて5,610株の未知微生物を収集した。
事業原簿 III-7-12
(1)-① 収集培養保存 (MBI) -6
3
資料5-4
収集した放線菌
Phylum-Identity (%)
Acidimicrobineae
Rubrobacterales
Micrococcineae
Corynebacterineae
Micromonosporineae
Propionibacterineae
Pseudonocardineae
Streptomycineae
Streptosporangineae
Frankineae
Glycomycineae
総計
87
2
88
4
89
5
90
5
91
92
93
94
1
95
96
1
1
2
13
1
1
1
2
5
1
4
7
2
2
19
16
6
1
7
23
62
61
14
1
48
4
35
2
2
1
168
1
1
1
2
4
5
6
3
2
5
97
1
1
195
102
5
59
36
89
14
19
2
523
98
99
228
281
18
49
44
127
9
31
1
912
705
437
107
48
785
69
43
787 3107
100 総計 新規株数 新規率
18
18 100.0%
2
1 50.0%
358 1776
278 15.7%
394 1498
118
7.9%
441 906
10
1.1%
16 309
137 44.3%
29 180
59 32.8%
700 1745
133
7.6%
37 131
16 12.2%
13 117
30 25.6%
3
3 100.0%
1988 6685
803 12.0%
分離できたが再培養できないものも含まれている
放線菌の分類群ごとのヒット数とJ. Antibiot.報告数
Suborder
分離株数
新規株数
機能解析
ヒット数
NITE
Acidimicrobineae
Rubrobacterales
Micrococcineae
Corynebacterineae
Micromonospoineae
Propionibacterineae
Pseudonocardineae
Streptomycineae
Streptosporangineae
Frankineae
Glycomycineae
18
2
1776
1498
906
309
180
1745
131
117
3
18
1
278
118
10
137
59
133
16
30
3
2/3
41/387
72/464
37/381
9/57
9/49
94/873
11/38
2/14
2/2
13
20
19
20
30
14
46
22
100
?
?
380
242
151
39
116
1148
180
22
4
総計
6685
803 281/2268
12.4%
2278
事業原簿 III-7-12
J.Anti.
ヒット率 保有株数 報告株数
67
15
25
43
408
34
525
J. Antibiot.に報告例が
なく、機能評価でヒット
している分類群は新規
機能性物質のソース
として期待される。
(1)-① 収集培養保存 (MBI) 7
Pelagicoccus
mobilis 02PA-Ca133T
レクチン培地で分離
人口スポンジ法で分離
新規C30カロテノイドを発見
発表論文は系統解析の項目
分離例が極めて少ない
Verrucomicrobiaの16S rRNA遺伝
子に基づく分子系統樹
事業原簿 III-7
(1)-① 収集培養保存 (MBI) -8
4
資料5-4
Acidimicrobidae 9株は世界中でMBIのみが分離に成功した微生物でその近縁
のものはカイメンの共生微生物でクローンとしてのみ検出されている
YM16-304 (HP29)
A6M-78 (LU37)
YM22-133 (IQ90)
YM26-013 (KN79)
そのうち1株(HP29, YM16-304株)がNITEの全ゲノム解析株となった
事業原簿 III-8
BI-8
(1)-① 収集培養保存 (MBI)
5
資料5-4
項目名
実施者
① 収集培養保存
(1)未知微生物取得技術の開発及び未知微生
物ライブラリーの構築
(2)未知微生物遺伝資源ライブラリー構築に係
る技術の開発及び取得した遺伝子資源の機能
解析
NITE、MBI、JBA
② 系統分類
NITE、MBI
③ 有用機能解析
NITE、MBI
① 難培養微生物遺伝資源の取得技術の
開発
② 遺伝資源の機能解析
NITE、農工大
MBI、農工大、協和発酵
実施項目
(1)-① 収集培養保存
実施者
(独)製品評価技術基盤機構 (NITE)
予算 327百万円
(1)-① 収集培養保存 (NITE)
1
10,000株の未知微生物を求めて
10,000株の未知微生物を求めて
目標達成は研究員の努力の賜物
未知微生物の分離は容易ではない。プロトコールに記載
できないノウハウが存在する。未知微生物の分離率を上
昇させる工夫が常に行われていた。
(例1) 分離源や分離方法によっては、未知微生物がほ
とんど分離できない。202種類の昆虫腸管から、
放線菌374株を分離した。16S rRNA遺伝子配列
から、2株(0.5%)のみが分類学的に新規であっ
た。
(例2) 同じ分離法を繰り返すと、未知微生物の割合が
年々減少した。
事業原簿 III-12-21
(1)-①-3 特殊環境微生物及びその有用遺伝子の探索 (NITE) 2
6
1
資料5-4
①-3
①-3 4)
4) 5)
5) インドネシア産真菌類・放線菌の分離
インドネシア産真菌類・放線菌の分離
2003
2004
2005
2006
2007
8
Year
Sampling sites
2003
1. Eka Karya Botanic
Garden
2. Cibodas Botanic Garden
11
5
7
4
2
10
3
2004
2005
インドネシア分離株:未知微生物の割合(%)
East Java
West Java
2006
Sumatra
West Timor
South
Sulawesi
7. Enrekang
4. Cibinong Science Center
West Java
8. Kutai
East
Kalimantan
60
50
West Java
4. Cibinong Science Center
6. Kupang
6
Bali
3. Purwodadi Botanic
Garden
5. Bukit Sari Botanic
Garden
1 9
Location
9. Lombok
Lombk
40
30
10.
10. Baturraden
10
事業原簿 III-15
2004
2005
2006
2007
West Java
East
Kalimantan
11.
11. Sungai Wain
2007
20
0
2003
4. Cibinong Science Center
放線菌
糸状菌
Central Java
Streptomyces群か
Streptomyces群か
ら新規株がほとんど
見つからなくなった
(1)-①-3 特殊環境微生物及びその有用遺伝子の探索 (NITE) 3
①-3
①-3 9)
9) ベトナム産放線菌収集
ベトナム産放線菌収集
土壌試料 94
リター試料 74
植物根試料 10
SDS添加
再水和-遠心法
乾熱滅菌法
オイル分離法
3年間で1,434株をNITEに保存
事業原簿 III-16
(1)-①-3 特殊環境微生物及びその有用遺伝子の探索 (NITE) 4
7
2
資料5-4
①-3
①-3 14)
14) 国内酸性/アルカリ性環境に生息する新規好・耐酸性/アルカリ性細菌の単離と同定
国内酸性/アルカリ性環境に生息する新規好・耐酸性/アルカリ性細菌の単離と同定
酸/アルカリ性&高温
アルカリ性&高温
or 貧栄養環境
日本各地から
の
日本各地からの
環境試料の採取:
環境試料の採取:
計39地域
39地域
(のべ)73
試料
(のべ)73試料
z
z
z
酸/アルカリ性細菌に
アルカリ性細菌に
適合した各種改変培地
適合した各種改変培地
への接種
培養および分
離・純化・保存
LEP解析
LEP解析
分離菌の16S
分離菌の16S rDNA塩基配列解析および既知微生物との相同性検索
rDNA塩基配列解析および既知微生物との相同性検索
他の遺伝子配列による多様性評価
他の遺伝子配列による多様性評価
試料採取地:強酸性
/アルカリ温泉
試料採取地:強酸性/
アルカリ温泉
火山地帯、廃鉱山など
0.05
• 赤色、橙色
がこ
赤色、橙色がこ
れまで報告のな
い新規株。
新規株。
• 多数の新規株が
本研究により得
られた。
H3S4-10
GB2-7-1,GB2-9,GB3-4,GB3-7,GB4FB2-1,GB4-1
KawaB4-9
KawaB4-5-1,KawaB4-5-2,KawaS4-3
Thiomonas thermosulfata
H3T4-3
FB2-6,FB3-2,FB3-9,FB4-2,FB4-3
FB4-4
FB4-1
EB4-2,EB4-8
Thiomonas sp.
Thiomonas sp. Ynys1
MB3-1,GB3-5
EB3-2,EB3-4-1,EB3-8
TB2-4,TB3-3,TT2-6,TS2-8
TS2-4,TS2-5,TS2-6,TS2-9,TB3-1
H3T3-2
TT4-1,TT4-2,TT4-3,TT4-4,TT2-2
IT4-1,IT4-2,IT3-1-1,IT3-1-2
H3T3-4-2
H3S4GB2-1,GB3-1-2,GS2-2,GS2-5,GS2
6
GB2-3_GS2-1_GS3-8_GY3-9
MS2-2,MS2-3,MS3-2,MS3-3,MS3-5
UY2-12,UY3-7,GS2-3,GS2-9,GS3-5
MY2-2,MT2-1,MB2-2,MB2-5,MB3-6
MT2-7,MS2-7,MS2-8
MB2-3
分離株の16S rDNA配列を基にした系統樹の一部
・ 合計4,585
株の分離株の取得を試みた。
合計4,585株
の分離株の取得を試みた。
・ さらにそのうち計3066
株を選択し、
さらにそのうち計3066株
を選択し、16S
rDNA塩基配列に基づく系統解析を行った。
rDNA塩基配列に基づく系統解析を行った。
・ 系統解析の結果、計462
株の未知微生物が
系統解析の結果、計462株の未知微生物が
得られ、天然の酸/
得られ、天然の酸/アルカリ性試料は未知
微生物、新規有用物質の新しい分離源と
して有用である事が明らかになった。
・ また酸/
また酸/アルカリ性環境に棲息する従属栄
養細菌群は系統学的に多様であることが
示され、これまで殆ど報告例が無い国内
強酸/
強酸/アルカリ性環境における従属栄養細
菌群の群集構造が本研究により明らかに
なった。
(1)-①-3 特殊環境微生物及びその有用遺伝子の探索 (NITE) 5
事業原簿 III-18
①-3
①-3 15)
15) 無脊椎動物等に共在する細菌の分離と同定
無脊椎動物等に共在する細菌の分離と同定
貧栄養培地・光照射下
長期間培養
• 海洋無脊椎動物・海藻から分離され
た菌株は、40
た菌株は、40--50%が未知微生物
50%が未知微生物
• New Class, new order, new
family, new genusを提案
genusを提案
国際誌に論文4報掲載(2006-2008年)
事業原簿 III-18
(1)-①-3 特殊環境微生物及びその有用遺伝子の探索 (NITE) 6
8
3
資料5-4
①-3
①-3 16)
16) 嫌気微生物の分離と同定
嫌気微生物の分離と同定
Methanospirillum sp. Ki8-1
(Methanospirillum hungatei (95.1 %))
・ 分離源:NITE 周辺の土壌
・ 1 属 1 種しか報告されていない M. hungatei と近縁な高度嫌気性のメタン生成古細菌。
・ H2/CO2 やギ酸を利用し、炭素源に酢酸を必要とする。
Oscillibacter valericigenes Sjm18-20T (Iino et al., 2007)
(Oscillospira guilliermondii clone (93.4 %))
・ 分離源:ヤマトシジミの消化管
・ 難培養性微生物として知られ、未だ培養株の得られていない O.
guilliermondii と最も系統的に近縁な嫌気性細菌。
Entomoplasma related bacterium Tai17-26 (Entomoplasma melaleucae (87.2 %))
・分離源:クロダイの腸管
・細胞壁を有さず、培養の困難なプラズマ状微生物と系統的に近縁な偏性嫌気性細菌。
Trichococcus sp. Tai43-5 (Trichococcus patagoniensis (95.4 %))
・分離源:ヘダイの腸管
・5 種で構成される稀少な乳酸菌。
Ferrimonas kyonanensis Asr22-7T (Nakagawa et al., 2006)(Ferrimonas balearica (93.7 %))
・ 分離源:アサリの消化管
・ 有毒性のセレン酸を還元する能力を有していた。
国際誌に論文4報掲載(2006-8年)
(1)-①-3 特殊環境微生物及びその有用遺伝子の探索 (NITE) 7
事業原簿 III-18-19
①-3
①-3 18)
18) 20)
20) 特定の微生物群の選択分離法の開発
特定の微生物群の選択分離法の開発
未知株が高頻度で出現する
Bacteroidetesの選択分離法を開発した
Cytochrome P450の探索源として
Mycobacteriaの選択分離法を開発した
Marine agar
A
CCTYG medium
B
マイコバクテリウムによる乳化油の解乳化
Colony forming unit
Other
actinomycetes
Other bacteria
SDS (mg/plate)
SDS (mg/plate)
SDS (mg/plate)
20
A
B
C
Taxonomic distribution at phylum level
Mycobacteria
4
66
0
10
11
624
2.5
2
0
0
0
20
0
48
0
10
18
0
0
2
840
95
46
20
0
0
0
10
0
0
0
2
0
0
1
Taxa
MA
CCTYG
Bacteroidetes
29.08
87.7
Proteobacteria
62.13
7.65
Firmicutes
6.19
0
Actinobacteria
2.58
4.64
国際雑誌に8報掲載(2006-8年)
事業原簿 III-19-20
(1)-①-3 特殊環境微生物及びその有用遺伝子の探索 (NITE) 8
9
4
資料5-4
①-3
①-3 19)
19) 釣菌法による各種鞭毛菌類の収集
釣菌法による各種鞭毛菌類の収集
様々な釣り餌(有機物)上に生育する鞭毛菌類
マツ花粉
アサの種子
•
•
ヘビの抜け殻
タマネギの皮
日本各地で採取した142
試料から335
335菌株の鞭毛菌類を収集
菌株の鞭毛菌類を収集
日本各地で採取した142試料から
(ツボカビ類111
菌株・サカゲツボカビ類8
8菌株・卵菌類216
菌株)
(ツボカビ類111菌株・サカゲツボカビ類
菌株・卵菌類216菌株)
形態観察と複数遺伝子領域の系統解析により87
分類群を確認
形態観察と複数遺伝子領域の系統解析により87分類群を確認
菌株はNBRC
に寄託
菌株はNBRCに寄託
ツボカビ類とサカゲツボカビ類の保存・分譲は国内BRC
で初、世界的に
ツボカビ類とサカゲツボカビ類の保存・分譲は国内BRCで初、世界的に
も珍しい(ATCC
他2~3機関のみ)
も珍しい(ATCC他
2~3機関のみ)
本研究を基礎に、
ツボカビ症に罹病した外国産カエル試料から
研究を基礎に、ツボカビ症に罹病した外国産カエル試料から
Batrachochytrium dendrobatidisの菌株確立に成功。現在、本菌株を用い
dendrobatidisの菌株確立に成功。現在、本菌株を用い
た国内産両生類への感染試験や、各種防除薬剤・資材の効果試験を外部機
関と共同で実施中
関と共同で実施中。
(1)-①-3 特殊環境微生物及びその有用遺伝子の探索 (NITE) 9
事業原簿 III-19-20
2.5
2
1.5
1
0.5
0
無
添
アス
加
コル
ビ
ン酸
カタ
スー
ラ
ハ
ーセ
゚ー
゙
オキ
カテ
シト
゙テ
キン
゙ィ
スム
ター
ゼ
ビ
タミ
ンE
ピ
ルヒ
ペ
゙
ン
ルオ
酸
キシ
ダ
ーセ
゙
無添加に対するコロニー形成数の割合
①-3
①-3 2)
2) 3)難培養微生物の可培養化法を開発
3)難培養微生物の可培養化法を開発
取得した新規γプロテオバクテリア
B
+ Catalase
事業原簿 III-12-21
- Catalase
cAMPあるいはcoconut milkを加えて
細菌を分離すると、分離されてくる細
菌の多様性が高くなった。
国内特許4件出願 (2005-7年)
(1)-①-3 特殊環境微生物及びその有用遺伝子の探索 (NITE)10
10
5
資料5-4
項目名
実施者
① 収集培養保存
(1)未知微生物取得技術の開発及び未知微生
物ライブラリーの構築
(2)未知微生物遺伝資源ライブラリー構築に係
る技術の開発及び取得した遺伝子資源の機能
解析
NITE、MBI、JBA
② 系統分類
NITE、MBI
③ 有用機能解析
NITE、MBI
① 難培養微生物遺伝資源の取得技術の
開発
② 遺伝資源の機能解析
NITE、農工大
MBI、農工大、協和発酵
実施項目
(1)-① 収集培養保存
実施者
(独)製品評価技術基盤機構 (NITE)
分離株数
45826
選択株数
(廃棄した数
等を除いた
数)
28701
未知微生物株
うち系統解析
を行ったもの
6746
6746
(1)-① 収集培養保存 (NITE) 11
11
6
資料5-4
項目名
実施者
① 収集培養保存
(1)未知微生物取得技術の開発及び未知微
生物ライブラリーの構築
(2)未知微生物遺伝資源ライブラリー構築に
係る技術の開発及び取得した遺伝子資源の
機能解析
NITE、MBI、JBA
② 系統分類
NITE、MBI
③ 有用機能解析
NITE、MBI
① 難培養微生物遺伝資源の取得技術
の開発
② 遺伝資源の機能解析
NITE、MBI、農工大
NITE、MBI、農工大、協和発酵
実施項目
(1)-① 収集培養保存
実施者
(財)バイオインダストリー協会 (JBA)
予算額:約50百万円
(1)-① 収集培養保存 (JBA)
1
未知微生物遺伝資源ライブラリーの整備
未知微生物遺伝資源ライブラリーの整備
調査研究
• 調査研究のスタンス
プロジェクトを推進する上での問題点、課題を抽出し、解決策を提案
• 実施した調査テーマ
⑥-1 海外生物遺伝資源の各種移転ケースに対応するMTA
(Material Transfer Agreement)の構築要素の組み立て等
⑥-2 微生物遺伝資源の産業活用システムの構築に関する調査
• 調査方法
学識経験者と専門家から構成される委員会を設置し、議論を重ね
ながら実施
事業原簿 III-97~104
(1)-① 収集培養保存 (JBA)
2
12
資料5-4
未知微生物遺伝資源ライブラリーの整備
未知微生物遺伝資源ライブラリーの整備
未知微生物遺伝資源ライブラリーの整備
未知微生物遺伝資源ライブラリーの整備
⑥-1
⑥-1 海外生物遺伝資源の各種移転ケースに対応するMTA(Material
海外生物遺伝資源の各種移転ケースに対応するMTA(Material
調査研究
Transfer
Transfer Agreement)の構築要素の組み立て等
Agreement)の構築要素の組み立て等
(平成14年~平成16年)
(平成14年~平成16年)
• 標準的MTA案の作成(海外微生物遺伝資源の収集に必要)
成果:公的BRCの関与の仕方に基づく3つのスキームを想定し、モデルMTA
を作成
効果:NITEが推進する海外微生物資源の収集・移転に反映され役立っている
(NBRC経由方式およびNBRC枠組み参加方式が実施された)
• その他
・わが国の植物防疫法を米国と英国の制度と比較調査
成果:海外から移転された規制微生物の国内間移転制度を確認した
効果:輸入禁止品輸入許可条件の一部変更願の制度をプロジェクトで利用
・未知微生物のバイオハザードとバイオセーフティについて調査
成果:当プロジェクトにおける未知微生物取扱いガイドラインの作成
効果:研究者の安全確保および社会的説明責任に対応
事業原簿 III-97~100
(1)-① 収集培養保存 (JBA)
3
未知微生物遺伝資源ライブラリーの整備
未知微生物遺伝資源ライブラリーの整備
⑥-2 微生物遺伝資源の産業活用システムの構築に関する
調査(平成17年~平成19年)
• 産業界の微生物遺伝資源利用動向、産業界が期待するライブラリー調査
• 食品関連微生物の安全性に関する海外動向調査
• 微生物の安全性に係る基本的要素の調査および微生物ライブラリーの安全性情報構築の
ための仕組み案の検討
(微生物遺伝資源の産業ニーズの把握および利活用促進のための調査)
成果:産業界は微生物遺伝資源導入に際し、安全性に関心が高い
(アンケート調査結果)
:微生物の安全性評価に関し、EUのQPSアプローチ(Qualified Presumption of
Safety;適格な安全性の推定) のコンセプトを把握
(制度および評価手法(分類学的情報、body of knowledge、安全懸念情報)
:微生物ライブラリーの安全性情報構築のための仕組み案を策定
(菌学的特徴、知識と経験、ヒト・環境への安全性、目的・用途が要求する安全性)
効果:産業界の微生物遺伝資源ニーズの把握によるプロジェクトの意義の確認
:プロジェクトリーダーがマネージメントに活用
:国際ワークショップパネルディスカッションに活用
:微生物遺伝資源を管理・提供するNITEの生物遺伝資源情報付加事業への寄与
事業原簿 III-100~103
(1)-① 収集培養保存 (JBA)
4
13
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