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145 - 外航船員医療事業団

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145 - 外航船員医療事業団
外医療ニュース 7月1日 №145
目 次
◇医 療
☆肥満と生活習慣病(日本語/英語)
◇衛生管理者だより
☆衛・管再講習を修了して
◇話 の 泉
☆睡眠のキー・ワード
◇医 療
☆快適な睡眠のための7ヶ条(日本語/英語)
◇衛生の窓
☆各国の国民性
せんぽ東京高輪病院 副院長
出川 敏行・・・・・・・・・・・ 1
森田 啓二 外6名・・・・・・・・・・・11
赤 ト ン ボ・・・・・・・・・・・16
海上産業医
川島 寛・・・・・・・・・・・18
海 ほ た る・・・・・・・・・・・29
医 療
肥満と生活習慣病
せんぽ東京高和病院 副院長
出 川 敏 行
はじめに
現在の日本は超高齢化社会になりました
が、それにともなって、脳卒中の麻痺、痴
呆などに苦しむ人が増えてきました。その
ため2000年から介護保険制度が始まりま
した。心身ともに自立した高い生命活動状
態で生存できる期間を健康寿命と言いま
す。健康寿命を短縮させる原因は食生活の
欧米化と運動不足など誤った生活習慣で
す。すなわち間違った生活習慣を続けると、
肥満、高血圧、高脂血症など自覚症状のな
い状態が生じ、ある日心筋梗塞、脳卒中な
ど重大な病気が起こり、不自由な生活を強
いられるのです。
肥満とは
肥満は本来体脂肪の異常増加を意味しま
すが、通常は、測定が容易である体重で定
義されます。標準体重の20%増加が肥満
と呼ばれますが、多数の検診受診者を調査
した結果、BMI(肥満指数)(体重㎏÷
身長m÷身長m)= 22がもっとも健康で
あることがわかりました。そこで、身長
m×身長m×22→標準体重(㎏)としま
し た。 つ ま り、165㎝ の 人 は、1.65×
1.65×22 = 59.9㎏が標準体重です。BM
Iが18.5未満の場合「やせ」、18.5以上25
未満の場合「正常」、25以上30未満の場合
「1度肥満」、30以上35未満の場合「2度
肥満」、体脂肪率では男性は26%以上、女
性は25%以上の場合、肥満と考えられま
す。標準は男性18.5〜26%未満(最適値
22)、 女 性 約20〜25 % 未 満( 最 適 値21)
です。また、肥満の判定として上腕背側部
皮厚+肩甲骨下部皮厚≧ 40㎜(男性)
、50
㎜(女性)というのもあります。一方、肥
満度というのは肥満度(%)={(実測体
重−標準体重)/標準体重}×100(肥満
度+ 20%以上を肥満として判定)であり、
標準体重とは標準体重(㎏)とはBroca法
の変法である標準体重(㎏)=(身長−
100)×0.9を用います(桂の変法)。
肥満には過食と運動不足が原因となって
起きる単純性肥満(90%)と内分泌疾患
1
や遺伝性疾患などの病気が原因で起きる症
候性肥満があります。単純性肥満を起こす
要因は、食生活を中心とした日常生活の中
にあります。
肥満は健康に悪いのでしょうか?
肥満は糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓
病(狭心症、心筋梗塞)、脳卒中などの生
活習慣病や胆石症、痛風、呼吸異常(イビ
キ、睡眠時無呼吸症候群)、腰痛、変形性
膝関節症などをもたらします。実際、肥満
とともに死亡率が増加します(例えば、米
国 女 性 で は B M I27以 上 で 全 死 亡 率 が
1.2 − 1.5倍、心血管死が2−4倍になると
言われています)
。肥満によるこれらの合
併症を持つもの、あるいは将来これらの合
併症をきたす可能性があるものを肥満症と
呼び、医療の対象とされます。
言い換えれば、食べすぎ、あるいは運動不
足が肥満の原因です。この食べ過ぎや運動
不足は遺伝的素因(体質)と環境因子(自
分の行い)がもとでおこります。成人期に
肥満の方の25%は小児期から肥満です。
言いかえられると75%の方はこのライフ
スタイルの変化から肥満になったもので
す。30年と比べても各年代で摂取カロリ
ーは約10%も減少しています。それにも
かかわらず肥満になるのは運動不足と食事
内容の変化からです。最近では若者を中心
に脂肪摂取が増えており、驚くことに日本
人のコレステロール値はアメリカ人と同等
になっています。
体重だけでなく、体型、スタイル
についてはどうでしょう?
体型(脂肪蓄積部位)は大変重要です。
上半身型(リンゴ型、腹部)肥満の方が、
下半身型(洋なし型、ヒップ)肥満に比し、
合併症の発生率が高いことが知られていま
す(ウエスト÷ヒップ男1.0、女0.9以上が
要注意)。このような人は、高血圧、糖尿
病の合併する率が高率です。肥満の方の3
分の2近くの方に高脂血症があります。太
れば太るほどコレステロール値、中性脂肪
値が高く、善玉コレステロール値(HDL
コレステロール)が低いことが知られてい
ます。これらは、高血圧、脳卒中、心筋梗
塞の注意信号です。
では、高脂血症とは、
どういうことですか?
脂肪はコレステロール、中性脂肪、リン
脂質、遊離脂肪酸などの状態で存在します
が(脂肪は血液中では溶けないので、その
周りに蛋白質が覆って血液中に流れていま
す)。
高脂血症とは
どうして肥満になるのですか?
食事などで摂取するカロリーが、消費す
るカロリーより多い場合、肥満になります。
2
・血中総コレステロール値220㎎/dl以上
・中性脂肪値150㎎/㎎以上
低比重リポ蛋白140㎎/dl以上と高値を
示す人をいいます。
我が国では、近年の食生活の欧米化(牛
乳、バター、チーズをつかった料理、動物
性脂肪の摂取過多)、ライフスタイルの変
化(車社会、運動不足、外食習慣)から血
中総コレステロールと中性脂肪が上昇して
きており、50〜60歳代の男性の約1/ 3、
女性の半分が高脂血症です。20〜30歳代
の若年者の血中総コレステロール値と中性
脂 肪 値 は 欧 米 と 同 等 か そ れ 以 上 で す!
40〜50歳代の人の血中総コレステロール
値はこの30年で平均20㎎/dlも上昇してい
ます。一方、欧米では動物性脂肪の摂取が
控えられるようになり、成人の血中総コレ
ステロール値と中性脂肪値は低下していま
す。
あるといわれています。そして、高血圧、
糖尿病、喫煙と危険因子が増えるに比例し
てますます心筋梗塞になりやすくなってい
き、総コレステロール値が180㎎/dl未満
でもこれらの危険因子を持つ人はすでに4
倍の危険性を持っていると言われていま
す。一方、我が国のデータでは、総コレス
テロール値200㎎/dl以下の人に比べ280
〜320㎎/dlの人は2.6倍、320〜360㎎/dl
の人より3.3倍の虚血性心臓病の危険性を
持っています。ある集団の総コレステロー
ル値を1%低下させることにより将来の虚
血性心臓病の発生リスクをおよそ2%低下
させるという結果が得られています。
すでに虚血性心臓病を持つ人において、
その死因の80%は虚血性心臓病によるも
のです。したがって、心筋梗塞・狭心症を
有する人にとって、高脂血症の治療は新た
な心血管障害の発症を減らし寿命を延長さ
せます。
肥満症と高脂血症の食事療法は?
高脂血症の治療は
なぜ必要なのでしょうか?
これまで行われた大規模な臨床研究によ
って血中の総コレステロール値が高いほど
虚血性心臓病(心筋梗塞・狭心症)の頻度
が高まり、薬物療法などによって総コレス
テロール値を低下させると、虚血性心臓病
を減少させることが明らかになっていま
す。特に総コレステロール値が220㎎/dl
を超えると飛躍的に心筋梗塞の危険性が増
加します。欧米人では245㎎/dl以上の総
コレステロール値を示す人は180㎎/dl未
満の人より4倍の虚血性心臓病の危険性が
1)食事のカロリー制限:標準体重×
22 − 25キロカロリーに制限します。特に
脂肪を制限し、蛋白質は十分に取る必要が
あります。いろいろな、ダイエット法が大
流行ですが、学会で効果が確かめられ推奨
されているものはありません。
2)食習慣の改善:まとめ食い(朝食抜
き)、ながら食い、夜食、間食、早食い、
やけ食い、気晴らし食いなどは、肥満を来
しやすいのです。ゆっくりよくかんで、食
事を楽しむようにしましょう。サラリーマ
ン男性の残業中のお菓子類、カップ麺、夜
遅くなっての居酒屋での食事はご法度で
す。
3)運動療法:中程度の運動(壮年者で
は1分間の脈拍が138 −(年齢÷ 2)程度
3
になるような運動)を毎日最低30分、3
〜6回/週おこなうとよいでしょう。ダイ
エットとともに一日300Kcal程度消費する
運動を行うと、効果があります。血糖、脂
質、血圧にも好影響をもたらします。ただ、
行う前に主治医にご相談することが必要で
す。急な中程度以上の運動は膝を痛めます。
4) 以上のような方法で改善したいと
きには薬物療法が開始されます。薬は自己
判断で中止することなく、主治医とよく相
事業団だより
人間の体温は何度までが限界か?
普段、人間の体温は36℃前後で保たれ
ている。これは脳の視床下部にある温度調
節中枢のはたらきによるものだ。病気で身
体に異変が生じ、体温調節中枢が狂うと高
熱が出ることがある。しかし体温はどこま
でも上昇し続けるというわけではない。限
界は42℃で、これ以上上がることはない。
なぜなら42℃以上の体温では人間は生き
られないからだ。人体を構成している3大
栄養素といえば、脂肪、炭水化物そしてタ
ンパク質だ。タンパク質は、ある温度に達
するとゆで卵のように固まってしまう。そ
の温度が42℃なのだ。一度固まったタン
パク質は元には戻らない。こうなると、人
体には昏睡状態に陥るなどの意識障害が起
こり始め、死に至る。体温計の目盛りが
42℃までしかないのはそのためだ。
逆に、人間が生きられる体温の最低温度
は何度か? 厳しい寒さや冷たい水に長時
4
談して服用していくようにしましょう。
おわりに
日本人の平均余命は世界一で、男性77
歳、女性84歳です。しかし、寝たきり高
齢者や痴呆も世界一多いのも事実です。元
気で長生きするために高脂血症、高血圧を
予防するだけではなく生涯にわたって高い
生命活動の質を維持し、そして寿命を完遂
しようではありませんか。
医 療 ミ ニ 知 識
間さらされて大量の熱が放出された時や、
泥酔して血管が拡張した場合なども、体温
調節中枢に狂いが生じることがある。この
ような場合、基準温度が下がってしまう。
体温が31℃にまで下がると意識の混濁や
血液障害、29〜30℃では意識喪失が起こ
り、26〜27℃になると瞳孔の反射が無く
なる。そして20℃以下にまで体温が下が
ると心臓が停止してしまう。これまでの生
存例で最も低い体温は18℃である。
ちなみに、凍死による遺体の多くは裸に
近い状態で発見されているという。極度の
寒さで体温維持機能が失われると、皮下の
血管を収縮させることができなくなり、血
液が一気に皮下に流出する。その瞬間、焼
けるような熱さを感じるため衣服を脱いで
しまうのだ。
(「そこが知りたい! 人体の不思議」
かんき出版より)
Obesity
Obesity and
and life-style
life-style
related
related diseases
diseases
Dr. Toshiyuki
Toshiyuki Degawa,
Degawa, M.D.
M.D.
Dr.
Senpo
Senpo
Tokyo
Takanawa
Hospital
Senpo Tokyo
Tokyo Takanawa
Takanawa Hospital
Hospital
Introduction
Today, Japan is becoming a super-aging society. This is resulting in an increase
in people suffering from paralysis due to cerebral apoplexy, dementia, etc. To
cope with this situation, a long-term care insurance system was started in 2000. The period in which a person can have a healthy life both mentally and physically
is called his/her duration of healthy life. The factors that shorten the duration of
healthy life are poor living habits such as westernization of eating habits and lack
of physical exercise. If a person continues to live with such poor habits, he/she
will fall into the ill-health, showing signs such as obesity, hypertension, and hyperlipidemia without subjective symptoms. One day he/she will suddenly be
attacked by a serious disease such as myocardial infarction or cerebral apoplexy
and be forced to live an inconvenient life.
What is obesity?
Obesity originally meant an abnormal accumulation of excess fat in the body,
but it is usually defined by body weight, which can be easily measured. When a
person is 20% above the standard weight, he/she is considered to be obese. As a
result of investigating a number of medical examinees, a person with a BMI (body
mass index) (weight kg ÷body height m ÷body height m) of 22 was found to be
in the most healthy condition. From this, body height m × body height m × 22 is
5
defined as standard weight (kg). For example, the standard weight of a person
who is 165 cm in height is calculated as 1.65 × 1.65 × 22 = 59.9 kg. According to
this standard, a person with a BMI of less than 18.5 is judged to be "lean;" one with
more than 18.5 and less than 25, "normal;" one with more than 25 and less than
30, "1st-degree obesity;" and one with more than 30 and less than 35, "2nd-degree
obesity." When the somatic fat rate is more than 26% for men or 25% for women,
he/she is judged to be obese. The standard somatic fat rate is from 18.5 to less
than 26% for men (optimal value: 22), and approximately 20 to 25% for women
(optimal value: 21). Furthermore, the following can be used as a method for judging obesity: skin thickness on the dorsal part of the brachium + skin thickness on
the lower part of the bladebone ≧ 40 mm (for men) or 50 mm (for women). On
the other hand, the obesity index means the degree of obesity (%), that is equal to
([measured weight − standard weight]/standard weight)×100 whereby a person
whose obesity index exceeds 20% is judged to be obese. The standard weight
(kg) is calculated by (the body height − 100)×0.9 (Katsura's method modified
Broca's method).
Obesity includes simple obesity and symptomatic obesity. Simple obesity (90%)
is caused by overeating and lack of exercise. Symptomatic obesity is caused by
endocrine diseases or genetic diseases. The factor causing simple obesity is eating habits in daily life.
Why is obesity bad for our health?
Obesity causes life-style related diseases including diabetes, hypertension,
hyperlipidemia, cardiac diseases (angina pectoris, myocardial infarction), and cerebral apoplexy. It also causes cholelithiasis, gout, respiration abnormalities (snoring, sleep-apnea syndrome), lumbago, arthrosis deformans, and similar conditions. Actually, mortality rate rises as degree of obesity increases. (For instance, it is
said that when the BMI is more than 27 for women in the U.S.A., the total death
rate rises 1.2 to 1.5 times, and the death rate due to cardiovascular diseases rises 2
to 4 times.) Patients who have these complications of obesity or will possibly
have them are considered to have adiposis and will require medical treatment.
Is obesity connected to body shape besides weight?
Body shape (part where fat accumulates) is very important. It is known that
obesity in the upper part of the body (abdominal obesity similar to the shape of an
6
apple) has a higher incidence of complications than that in the lower part of the
body (hip obesity similar to the shape of a pear). (Watch out when the waist ÷the
hip = more than 1.0 for men or 0.9 for women.) These persons may have high
rates of developing complications of hypertension or diabetes. Around two-thirds
of obese people have hyperlipidemia. The more weight a person gains, the higher
the cholesterol or triglyceride value becomes, and the lower the good cholesterol
(HDL cholesterol) value becomes. These are warning signals of hypertension,
cerebral apoplexy, and myocardial infarction.
What causes obesity?
When a person takes in more calories with meals etc. than he/she burns, the
result is corpulence. In other words, overeating and lack of physical exercise are
causes of obesity. Overeating and lack of exercise is caused by a genetic factor
(physical constitution) or an environmental factor (lifestyle). Twenty-five percent
of fat people in adulthood have been fat since their childhood. That is, 75% of fat
people grow fat due to changes in their life styles. Calorie intake has decreased
about 10% in each generation when compared to that of 30 years ago. In spite of
this, many people have been growing fat through lack of exercise and changes in
eating habits. In recent years, the consumption of fat has been increasing mainly
among young people, and surprisingly cholesterol values of the Japanese have
become equivalent to those of Americans.
So, what is hyperlipidemia?
Our body fat exists as cholesterol, triglyceride, phosphatide, free fatty acid, etc.
(However, as fat is not soluble in blood, it is covered with protein and flows in the
blood.)
Hyperlipidemia is defined as follows:
・ Total cholesterol value in blood is 220 mg/dl or higher.
・ Triglyceride value is 150 mg/mg or higher.
Low-specific-gravity lipoprotein is 140 mg/dl or higher.
In Japan, total blood cholesterol and triglyceride values have been increasing
due to the westernization of our eating habits (excessive intake of animal fat
through dishes containing cow milk, butter, and cheese) and the changes in our
7
lifestyles (development of car society, lack of physical exercise, and habit of eating
out). About one third of men and half of women in their fifties to sixties suffer
from hyperlipidemia. The total blood cholesterol and triglyceride values of young
people in their twenties to thirties are equal to or higher than those in Europe and
America! The total blood cholesterol value of people in their forties to fifties has
increased by an average of 20 mg/dl during the past 30 years. On the other hand,
the intake of animal fat has been reduced in Europe and America, and total blood
cholesterol and triglyceride values in adults have decreased.
Why is treatment for hyperlipidemia necessary?
Large-scale clinical research carried out so far indicates that the frequency of
ischemic cardiac diseases (myocardial infarction and angina pectoris) increases in
accordance with higher total blood cholesterol values. It has also been shown that
a decrease in the total cholesterol value brought about by medical treatment with
drugs leads to a reduction of ischemic cardiac diseases. Especially when the total
cholesterol value exceeds 220 mg/dl, the risk of myocardial infarction increases
greatly. In Europe and North America, it is said that people showing a total cholesterol value of 245 mg/dl have 4 times the risk of developing ischemic cardiac
diseases than those of 180 mg/dl or lower. They will also be more and more easily attacked by myocardial infarction in proportion to increases in risk factors
including hypertension, diabetes, and smoking. It is also said that if a person has
these risk factors in spite of a total cholesterol value of 180 mg/dl or lower,
he/she has 4 times the risk of developing myocardial infarction than those without these factors. On the other hand, Japanese data indicate that people showing a
total cholesterol value of 280 to 320 mg/dl and 320 to 360 mg/dl have 2.6 and 3.3
times the risk, respectively, of developing ischemic cardiac diseases than those
with 200 mg/dl or lower. Furthermore, the data show that in a population if the
total cholesterol value is reduced by 1%, this will reduce the future risk of developing ischemic cardiac diseases by about 2%.
In patients having ischemic cardiac diseases, 80% of deaths is due to ischemic
cardiac diseases. Therefore, treatment for hyperlipidemia in people suffering from
myocardial infarction or angina pectoris will reduce the new onset of cardiovascular disturbance and extend their lives.
8
What dietary therapy is there for obesity and
hyperlipidemia?
1) Caloric limits of meals
The calories of a meal must be limited to the standard weight × 22 to 25 kilocalories. In particular, while the intake of fat should be limited, sufficient protein
should be taken. Various dietary therapies are popular, but not all have been confirmed and recommended for their effects by academic societies.
2) Improvement of diet
Obesity may be caused by the following: eating a lot at one time (excluding
breakfast), doing something while eating, eating late-night meals, eating between
meals, eating quickly, eating from desperation, eating for diversion, etc. Therefore,
chew food slowly and well, and enjoy eating. In addition, a salaried male worker
who works overtime should absolutely not eat cakes or the like or cup noodles, or
meals in bars late at night.
3) Exercise therapy
It is recommended to take moderate exercise (which accelerates the pulse to
138 − [age÷2]/minute for a middle-aged person) for at least 30 minutes per day
three to six times/week. It is also effective to take exercise to consume approximate 300 Kcal per day in combination with dietary therapy. Such exercise is
effective for blood sugar, lipids, and blood pressure. But, it is necessary to consult
a family doctor before starting exercise. This is because if you engage in moderate or severe exercise suddenly, you can damage your knees.
4) If your condition is not improved by the above methods, you can receive medical treatment with drugs. You should take medicine while consulting your
family doctor. You should not stop taking medicine at your own judgment.
Conclusion
The average life of the Japanese is the highest in the world, 77 years for men
and 84 years for women, but it is a fact that the number of aged persons who are
confined to bed or suffer from dementia is the highest in the world. We hope you
9
will not only prevent hyperlipidemia and hypertension to enjoy longevity, but also
maintain a high quality of life throughout all your life and achieve your possible
lifespan.
事業団だより
◆ 血行促進! 疲れ目を温めて治す。
小さめのタオル2枚を熱めのお湯で温め
て絞り、鼻の部分にかからないようにして
左右の目の上にのせます。そのまま、タオ
ルが冷めるまで、5〜10分。タオルをビ
ニール袋などに入れると、温かさが長持ち
します。ただし、目に痛みやかゆみ、充血
がある時は避けてください。
◆ 目薬のさしすぎに、ご用心。
目が疲れている時、乾きぎみの時、つい
つい目薬に頼りたくなります。しかし目薬
を常用しすぎると目への過度な刺激とな
り、かえって乾き目(ドライアイ)の原因
になることがあるそうです。気をつけまし
ょう。
◆ なぜ老眼になると近くが見えない?
人が近くを見ようとする時、水晶体の周
りにある毛様体筋が緊張して水晶体を厚く
し、ピントを合わせます。一方、遠くを見
る時は、いわば毛様体筋がリラックスした
状態。加齢とともに毛様体筋の力が弱まり、
水晶体の弾力も失われるので近くが見えに
くくなる、それが老眼です。
10
目を大切にするミニ知識
◆ 意外に多いストレスによる眼精疲労
眼精疲労の主な原因は、目の使い過ぎや
あるいは左右の視力の差や体調不良です
が、それが当てはまらない場合は、心因性
のものである可能性が、ストレスによって
眼球周辺の血管が収縮し、血行不良による
障害が出ることがあるのです。
◆ 過酸化脂質を避けて白内障を予防
水晶体が濁る白内障は、目の老化現象。
細胞膜を壊す過酸化脂質(古くなって酸化
した脂肪)は、目の老化も進めます。古く
なった調理油などはできるだけ避け、酸化
を防ぐビタミン類(B2、C、E)をとり
ましょう。
◆ 疲れ目を、指圧で解消しよう!
肩から首の血行を促し、疲れ目を治す指
圧を紹介します。指圧①ひじを軽く曲げた
時にできる横じわと、親指の延長線上を反
対側の親指で指圧。左右5〜6回ずつ押し
ます。指圧②首の後ろの生え際のツボA、
Bを親指で5〜6回指圧。仰向けに寝た首
の後ろにビール瓶を置き、頭を左右に動か
しても同じ効果が。
衛生管理者だより
衛生管理者だより
衛生管理者
再講習を修了して
SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS
患者への問診接し方等 今後に生かしたい
新和海運㈱ 森 田 啓 二
各ドクター、看護婦さんの講義、各研修
と適切なカリキュラムで丁度よかったと思
います。
後半に見学等が入っており各講師の話を
聞き実際に体験でき、患者さんへの問診、
接し方等勉強になりました。
1〜2月は寒く風邪等をひきやすいの
で、できれば3〜4月にあればよかったと
思います。
病院の多忙な時間や、大切な施設を私達
に使用させていただき非常に感謝しており
ます。
SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS
コンピュータによる画像通信等の設備の充実化必要
第一中央汽船㈱ 中 屋 達 也
この感想が、同講習会の目的に適当かど
うかは疑問だが、ヒトの体の仕組みについ
て非常に興味を持つようになった。ある事
を学び、知識として身につけようとする時、
11
興味を持つ事は非常に大切な事であり、そ
の点で講習会参加の意味は十分あったと思
われる。又、疾病を患っている場合には
様々な症状が現れるが、それらは全て患部
に対応。つまり原因があり結果がある、と
いう当然の事実が「ヒト」の体にもやはり
あてはまるのだと再認識させられた事も重
要なことであろう。
だが、果たしてこの講習を修了し、現場
へ戻った際に満足のいく治療なり、保健指
導なりができるのかと考えると、正直自信
はない。圧倒的な知識及び経験不足である。
これらの不安を少しでも改善するには、
日々の勉強はもちろんであるが、コンピュ
ータによる画像通信等の設備の充実化も必
要であろうと思われる。医療通信制度の近
代化というべきか。ともあれ、講義内容は
面白くかつ、有効なものであったと感じて
いる。欲を言えば種々の実技訓練をもっと
「ヒト」相手にしたかったが、止むを得な
い事であろう。
最後に貴重な時間をさき、講義や見学を
受けもった先生方及び関係者の方々に感謝
致します。
SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS
船内での衛生管理者の重責痛感
出光タンカー㈱ 岸 本 伸 二
航海中の船上に医者はおらず。これは常
に陸の見える近海も、何日も陸の見えない
外洋であろうと、間違いなく事実です。そ
んな洋上に於いて、発病した場合や、ケガ
をした時に応急的に処置又は治療をする為
に、我々船舶衛生管理者が必要である事を
実感した講習会でした。しかし、当然なが
ら、完全なる治療、特に手術等は出来る筈
もなく、応急処置の段階であっても、無線
などを活用して陸上の医者を頼らざるを得
ないのが実状です。
今回の講習会に於いて、数多くの貴重な
経験が出来たのは、大変喜ばしく、かつ、
12
自分の身に付くものでした。しかし、正直
な所を申すならば、外洋という閉ざされた
世界に、医者がいないと言うこと。そんな
状況下で、我々は働いている事への一抹の
不安を抱かざるを得ないのも事実です。だ
からこそ、衛生管理者がいるのでしょうが、
十分過ぎる重責を有し、常に準備しておか
なければと改めて痛感しました。また、別
の観点から考えると、栄養学や寄生虫学な
どは、所詮医学の様に特別なものではなく、
小学校の授業内容の様に、一般的な生活の
中にもっと浸透しているべきものだと感じ
ました。病気にかかってからでは仕方あり
ませんが、「予防」は個人レベルで出来る
事、逆にもっと真剣に考えるべきものであ
ると思いました。
船舶医療に留まらず、普通の人間レベル
で医療を考える良い機会となりました。
後、欲を言うならば血圧測定、注射、縫
合の練習等、実技面はもっともっと練習し
ておけばと、反省しています。
ありがとうございました。
SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS
応急処置等の実務訓練を多く取り入れるべし
出光タンカー㈱ 有 馬 功 人
25日間に渡り、衛生管理者再講習会の
時間を設けて頂き、本当に有がとうござい
ました。
今まで副衛生管理者として乗船の経験は
あるものの、それに見合う知識、能力を十
分に持っていたかは自分自身疑問を常に感
じておりました。
船上における衛生管理者の仕事は、「乗
組員の健康管理」「薬品の管理」「医務関
係の記録」そして「傷病発生時の対応」で
あると思います。これらの業務はメインと
してではなく、担当の者が自分の仕事の合
間を見て行っているのが現状です。実際、
傷病さえ発生しなければ、他の事項はそれ
ほど知識がなくても、できるものです。し
かしながら、発生した傷病に対処するには
少なからず医療知識を必要とし、本講習会
ではそのノウハウをいくつか修得できたと
感じます。ただ欲を言わせて頂ければ、注
射、創傷の縫合、応急処置等の実務につい
て訓練できる時間があれば、より自信をつ
ける事が出来たと思います。
最後に、忙しい業務の時間をさいて、講
師をして頂いた医師、看護婦(士)及び技
士の方々に厚くお礼を申し上げます。
SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS
船内で定期的な健康チェックを実施したい
川崎汽船㈱ 乙 田 創
今回の講習会を通して、様々な医療知識
を学ぶことができ、大変いい勉強となりま
した。先生方は、船上でできる応急処置を
それぞれ想定されながら、もしくは私たち
に質問されながら話をされましたので、一
方通行的な知識の押しつけではなく、実際
13
に使える知識を得ることができました。
ただ、講習を通じて感じた事は、重複す
る内容の講義が多かったということです。
STCWに則した講義の時間配分などがあ
ると思いますが、もし重複するのであれば
座学よりも、例えば注射器の扱い方や包帯
の巻き方、傷の縫い方などの実習を、1度
だけではなく2度以上の講義で繰り返すな
どの方が、私たちにとってはよりよい講習
会になったのではないかと思います。
これから実際に船上での傷病に対応して
いく上で、今回得た知識の復習と定期的な
乗組員の健康チェック、そして乗組員の持
病の把握が必要になってくると思います。
余裕を持って対応できるような衛生管理者
にならなければなりません。
最後になりましたが、今度は忙しい日常
業務の中、私たち船員のためにこのような
講習会を開いて頂き、ありがとうございま
した。そして、今後私たちに続く船員のた
めによりよい講習会を開いて頂けるよう
に、よろしくお願いします。
SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS
病気の予防、早期発見早期治療の重要性痛感
川崎汽船㈱ 村 上 洋 和
この冬は、暖冬という予報も、この講習
が始まるや否や一転して寒さが一段と厳し
くなり、体調を崩したり、インフルエンザ
が流行して通院する患者さんが増加して、
忙しい中、25日間の研修のため、貴重な
時間を割いていただき、大坂船員保険病院
の関係者の方々にはたいへん感謝していま
す。
講習をふり返ってみると、自分自身、家
族が入院した経験がないので、病院内で行
なわれている知らなかったこと、疑問に思
っていたことを、よく理解することができ
た。また、各講師の方々が、素人にも理解
できるように、様々な資料を配付し、各種
14
の映像を観せてくれたことが、病気の予防
及び早期発見、早期治療の重要性を一層教
えられた。
ただ、我々の知識がそんなに専門的では
なく、船内で判断、対処できることが限ら
れているためか、講義の内容が重複するこ
とが、幾度もあったので、受講期間を半分
位にして、何年後に又再々講習が行なわれ
るようになれば、忘れてしまったこと、改
善・改訂された知識を知る機会が増えてよ
いと思う。またよく質問された乗船中の症
例についてもより多くの返答ができるので
はないかと思う。しかし、この場合、受け
入れる病院側の負担も増すことは間違いな
い。
次からの乗船に際して、病人が発生した
場合には、この講習で習得したこと、アド
バイスをいただいたこと等を念頭に置き、
対処していきたいと思います。
SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS
疾病に対する意識の向上図ること出来た
商船三井㈱ 鳴 瀧 勝 久
普段見る事の出来ない、医療の実際を見
れた事は、大変良い経験となりました。ま
た、講義についても、様々な疾病に関する
事を少し掘り下げて教えていただく事によ
って、自分自身の疾病に対する意識を向上
させる事が出来ました。
今後、船に乗って衛生管理者としての職
務を行うにあたり大変参考になりました
が、できれば、救急医療に関する項目をも
う少し増やしていただければもっと良くな
ったのではないかと思います。特に救急に
関する実技をもっとやりたかったと思うの
です。船の上で発生し得る事故、疾病をも
とに、船上にある限られた道具による応急
処置のような項目をもう少し増やしても良
いのではないかと思います。とは言っても、
今回の講習で得たものは、大変大きい事を
重ねて申し上げておきます。
最後になりましたが、この講習期間中、
多くの事を教えてくださった医師の先生
方、忙しい中、快く質問に応じてくださっ
た看護婦・士の方々、そして、庶務課の皆
様方には、大変御世話になりました。
ありがとうございました。
15
話の泉
睡眠のキー・ワード
赤 ト ン ボ
1.レム睡眠とノンレム睡眠
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠という
2つの異なった状態があります。人間は眠
りに落ちるとこの2つの状態を約90分周
期で繰り返します。最初に出現するのはノ
ンレム睡眠です。この眠りには4つの段階
があり、段階が進むほど眠りが深くなりま
す。段階3や4の深い睡眠では次のような
働きが行われています。
1.筋肉へ送られる血液の量が多くなりま
す。これは体力を回復させます。
2.体温が下がってエネルギーを温存しま
す。
3.代謝活動が最低になって組織の成長や
回復に備えます。
4.段階3と4の深い睡眠の間に脳下垂体
前葉からの成長ホルモンの分泌が24
16
時間中最も活発になります。成長ホルモン
は成長や発育を促し、また体の組織を修復
させます。
このようにノンレム睡眠は日中の活動に
備えて体力をたくわえるのに絶対に欠かせ
ないものです。ある程度深い眠りが続くと
再び浅い眠りに戻っていき、レム睡眠が出
現します。
レム睡眠では、脳に流れる血液の量が多
くなって脈拍や血圧や呼吸数が上がり、体
温が上昇して眼球運動が活発になります。
レム睡眠の重要な役割は記憶を保管および
保持し、それを編成しさらに必要に応じて
編成し直すことです。また、それに伴い新
たな学習や行動を促すことです。レム睡眠
の力がなければ私たちの脳は正常な働きが
出来なくなってしまいます。
平成14年度第3次衛生管理者再講習実習
体内時計
体内時計とは、後でも述べますが人間の
睡眠・食事・運動などの生活リズムをコン
トロールしています。人間は、1日24時
間周期で生活していますが、体内時計のリ
ズムは25時間周期で動いています。この
体内時計のリズムをサーカディアンリズム
といいます。
体内時計は、視交叉上核と呼ばれる2個
の小さな神経構造で脳の中心の下部にあり
ます。この時計は覚醒(睡眠ではなく)、
体温、ホルモン生産リズムを時刻でコント
ロールします。先ほど述べたように、この
時計は1日25時間を周期としています。
体内時計やそこから生まれるリズムは、光
を浴びる毎に影響されます。
昼間の光を感じると、体内時計は睡眠を
促すメラトニンの分泌を抑え、体を目覚め
た状態にしておこうとします。もし体内時
計を取ってしまったらどうなるでしょう
か。すると、慨日リズムに従って目覚めた
り眠ったりしなくなるし、昼間まとまった
時間をきちんと起きていることもなくなっ
てしまうでしょう。おそらく、1時間か2
時間起きていてそれからその埋め合わせを
するために数時間眠るのではないでしょう
か。これは今までと全く異なる生活のリズ
ムです。とても快適な生活とは思えないし、
生産的活動が出来るとは思えません。とに
かく、体内時計は毎日の生活のリズムにき
ちんと同調していることが肝心なのです。
そのためには、毎日同じ時間にベッドに入
って同じ時間に起きるようにすることで
す。
17
医 療
快適な睡眠のための7ヶ条
海上産業医 医学博士
川 島 寛
最近得られたデータによると、国民全体
の平均睡眠時間は6.6時間。睡眠時間は長
いほど良いわけではなく、米国の大規模調
査では、7時間睡眠の人が8時間以上の人
より寿命が長いという結果も出ています。
睡眠をとる能力(体が要求する睡眠時間)
は発達と加齢の影響を受け、10代は8〜
10時間、成人以降50代までは6.5〜7.5時
間、60代以降は平均6時間弱と、次第に
減少しています。
また、「熟睡感がない」(24%)、「朝早
く目覚めてしまう」(22%)など、不眠と
言われる症状で悩んでいる人は、成人のお
よそ5人に1人。
入眠障害(寝付きの悪さ)は年齢とは無
関係ですが、中途覚醒と早朝覚醒は高齢者
で頻度が高くなっており、「高齢化の進展
で不眠が増えることは確実」と指摘されて
います。睡眠不足の理由としては、男性で
は「仕事・勉強・通勤・通学などで睡眠時
間が取れない」など社会生活上の問題とす
る人が多く、女性では「悩みやストレス」
18
を挙げる人が多くみられます。
一方、十分な睡眠のために実行すべき事
項については、運動習慣のある人には不眠
が少なく、逆に運動習慣のない人では中途
覚醒危険率が1.3倍になることが明らかに
な っ て い ま す。 ま た、「 無 職 」(1.2倍 )、
「ストレスへの対処ができない」(1.4倍)
なども不眠の要因となっています。
さらに、特異的睡眠障害の有病率は、睡
眠時無呼吸症候群が約1%、ムズムズ脚症
候群が1〜3%、睡眠時周期性四肢運動障
害が1〜4%、ナルコレプシーが0.16〜
0.59%。睡眠時無呼吸症候群は中年以降
の男性の約4%、女性の2%にみられます。
閉経後の女性は有病率が上昇して男性と同
じとなり、重症化するケースも多くみられ
ます。
このほか、寝酒や睡眠薬の常用者は20
人に1人で、高齢者ほど高率。不眠になっ
た場合の寝酒の常用者は、諸外国が10%
台なのに対し、日本は30%と世界トップ
であることなどが報告されています。
また、高齢者が必要とする睡眠時間には
バリエーションがあることから、老健施設
等で一律に9時消灯としていることを問題
視する声も上がっています。
以上を踏まえて、厚生労働省の「健康づ
くりのための睡眠指針検討会」は平成15
年3月、成人を対象として、睡眠の問題を
予防・改善するための情報を7箇条に整理
した『健康づくりのための睡眠指針』をま
とめました。その内容を以下に述べます。
① 快適な睡眠でいきいき健康生活
・快適な睡眠で、疲労回復・ストレス解消・事故防止
・睡眠に問題があると、高血圧、心臓病、脳卒中など生活習慣病のリスクが上昇
・快適な睡眠をもたらす生活習慣
〜定期的な運動習慣は熟睡をもたらす
睡眠には、疲労を回復し、ストレスを解
消する働きがあります。また、睡眠不足や
睡眠障害等の睡眠の問題が事故につながる
こともあることから、快適な睡眠を確保す
ることは、いきいきとした健康な生活や事
故の防止につながるものと考えられます。
近年、特に無呼吸を伴う睡眠の問題は、
高血圧等により心臓病や脳卒中につながる
とともに、血液中の糖の濃度を適切に維持
する能力が低くなる(耐糖能の低下)こと
が報告されています。
睡眠の問題を早期に発見し、適切に対処
するとともに、これらを予防することがで
きれば、多くの生活習慣病の予防につなが
ることが期待されます。
特に定期的な運動習慣は熟睡を促進しま
す。ただし、眠ろうとして急に強い運動を
するとかえって寝付けなくなることもある
ため、日常生活の中で体を動かすように心
がけたり、定期的な運動習慣をもつことが
大切です。
高齢者の場合には、夕方の軽い散歩など
も効果的です。また、朝食を摂ることによ
り、心と体を目覚めさせ、元気に一日を始
めることが重要です。空腹でも、満腹でも
快適な睡眠を妨げるため、夜食を取る場合
は、ごく軽く摂ることです。
② 睡眠は人それぞれ、日中元気はつらつが快適な睡眠のバロメーター
・自分にあった睡眠時間があり、8時間にこだわらない
・寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る
・年齢を重ねると睡眠時間は短くなるのが普通
快適な睡眠を確保するための、睡眠時間、
睡眠パターン等は人それぞれで個人差があ
ります。特に年齢の影響は大きく、10歳
代では、8〜10時間、成人以降50歳代ま
では、6.5〜7.5時間、60歳代以上で平均6
時間弱と、高齢になるほど、概して必要な
睡眠時間が短くなることが報告されており、
無理に長時間眠ろうとすることで、かえっ
て睡眠の質を低下させることがあることに
留意することが必要です。また、寝床で長
く過ごしすぎると熟睡感が減るため、快適
に睡眠を確保できているかを評価する方法
19
の一つとして、日中しっかり目覚めて過ご
しているかを目安にすることが大切です。
③ 快適な睡眠は、自ら創り出す
・夕食後のカフェイン摂取は寝付きを悪くする
・「睡眠薬代わりの寝酒」は、睡眠の質を悪くする
・不快な音や光を防ぐ環境づくり、自分にあった寝具の工夫
就寝の4時間前以降のカフェイン摂取
は、入眠を妨げる傾向があります。また、
「睡眠薬代わりの寝酒」は、眠りが浅くな
ったり、断続的になるなど睡眠の質を悪く
するとともに、アルコールを連用すること
で慣れが生じ、同じ量では寝付けなくなっ
てしまったり、過剰摂取につながりやすい
ことに留意が必要です。
特に、睡眠薬を使用している人が飲酒す
ると、薬の作用が強まったり、記憶障害、
ふらつき、尿失禁などの副作用が出ること
がありますので、一緒に飲まないことが必
要です。
生活習慣病を予防するために、アルコー
ルについては、健康日本21にも示されて
いるように飲み過ぎないことが重要です。
さらには、快適な睡眠のための環境づくり
として、不快な音や光を防ぐ環境づくりや、
自分にあった寝具を使うなど工夫すること
が推奨されます。
④ 眠る前に自分なりのリラックス法、眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせる
・軽い読書、音楽、香り、ストレッチなどでリラックス
・自然に眠たくなってから寝床に就く、眠ろうと意気込むとかえって逆効果
・ぬるめの入浴で寝付き良く
眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせ、
寝付きを悪くするため、軽い読書、音楽、
香り、ストレッチなど、自分にあった方法
で、心身ともにリラックスするよう心がけ
て、眠たくなってから寝床につくようにす
ることが推奨されます。特に入浴について
は、ぬるめの入浴が寝付きを良くします。
⑤ 目が覚めたら日光を取り入れて、体内時計をスイッチオン
・同じ時刻に毎日起床
・早起きが早寝に通じる
・休日に遅くまで寝床で過ごすと、翌日の朝がつらくなる
20
ヒトの脳の中には、生体リズムをコント
ロールする体内時計がありますが、日光は、
眼を通じて体内時計を刺激し、1日の行動
に適したリズムを作ります。早起きが早寝
に通じることはもちろん、目が覚めたら適
度な日光を浴びるようにすることが快適な
睡眠の確保につながります。
なお、雨天・曇天でも、室内において、
窓際の方が自然の光を取り入れやすいこと
がわかっています。また、休日に遅くまで
寝床で過ごすと、晩に寝付きが悪くなり、
翌日の朝がつらくなるので、注意が肝心で
す。
⑥ 午後の眠気をやりすごす
・短い昼寝でリフレッシュ、昼寝をするなら午後3時前の20〜30分
・夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響
・長い昼寝はかえってぼんやりのもと
人体の睡眠のリズムとして、午後2時く
らいに眠気が生じることが明らかになって
います。特に、睡眠不足の際には顕著にな
りますが、長い昼寝や夕方以降の昼寝は夜
の睡眠に悪影響を及ぼすことが多いため、
午後3時前の20〜30分の短い昼寝でリフ
レッシュし、うまく午後の眠気をやりすご
すことが推奨されます。
⑦ 睡眠障害は、専門家に相談
・睡眠障害は、「体や心の病気」のサインのことがある
・寝付けない、熟睡感がない、十分眠っても日中の眠気が強い時は要注意
・睡眠中の激しいいびき、足のむずむず感、歯ぎしりも要注意
寝付けない、熟睡感がない、早朝に目が
覚めてしまう、十分眠っても日中の眠気が
強いことが続くような睡眠障害は、体や心
の病気の症状として現れていることがあり
ますので、一人で悩まず保健医療専門職に
相談しましょう。
いびきは、眠ることによって狭くなった
上気道を空気が通過する際に生じる雑音で
す。決してよく眠っている証拠ではなく、
むしろいびきがひどい時は睡眠の質が悪く
なっています。その予防として、肥満の人
は減量し、就寝前のアルコールや食べ過ぎ
を避けるなど、生活習慣に留意することが
重要です。ただし、睡眠中の激しいいびき
は、背景に睡眠時無呼吸症候群等睡眠の病
気がある可能性があり、足のむずむず感、
歯ぎしりなどとともに、睡眠専門医に早め
に相談することが推奨されます。
また、うつ病では、早朝に目が覚めたり、
熟睡感がないなどの特徴的な睡眠障害を示
します。こうした特徴的な睡眠障害を初期
のうちに発見し適切に治療することによ
21
り、うつ病の悪化を予防し、さらに近年問
題になっている自殺を予防することにもつ
ながります。
このように、睡眠の問題を改善していく
ことは、体と心の健康づくり、さらに「体
と心の病気」の発症や悪化の予防において、
重要な意味を持つものと考えられます。
なお、睡眠障害には最も多いものとして
不眠症がありますが、このほか、過眠症、
慨日リズム睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群
をはじめとした睡眠呼吸障害、周期性四肢
運動障害・むずむず脚症候群、ねぼけなど
があります。このような病気については、
睡眠専門医による診断・治療が必要です。
7ヶ条が決まる前に検討された内容:
○よい眠りは生活習慣病予防になる
○睡眠は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ睡眠は十分
○刺激物を避け、睡眠薬代わりの寝酒はしない
○眠る前には自分なりのリラックス法、眠たくなってから床に就く
○自分にあった睡眠時間
○同じ時刻に毎日起床
○昼寝をするなら、15時前の20〜30分
○朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く
○睡眠中の激しいいびき・呼吸停止、足のぴくつき・むずむず感、歯ぎしりは要注意
○十分眠っても日中の眠気が強い時は専門医に
22
Seven
Seven Principles
Principles for
for aa
Comfortable
Comfortable Sleep
Sleep
Dr. Hiroshi
Hiroshi kawashima,
kawashima, M.D.
M.D.
Dr.
Marine
Marine
lndustrial
Physician
Marine lndustrial
lndustrial Physician
Physician
According to recent data, the average daily hours slept by the Japanese is 6.6. It
cannot always be said that sleeping longer is better for our health. According to a
large-scale investigation carried out in the U.S.A., it was also shown that the lifespan of people who sleep 7 hours was longer than that of those who slept more
than 8 hours.
The ability to sleep (the hours of sleep that our body demands) is affected by
our development and age. In other words, people in their teens demand 8 to 10
hours of sleep; people in their twenties to their late fifties, 6.5 to 7.5 hours; and,
people in their sixties or older, less than 6 hours on average. Therefore, hours of
sleep decrease gradually with ageing.
About one in every five adults is troubled with symptoms of insomnia such as
"no feeling of having had a sound sleep (24%)" and "waking up too early (22%)."
Disturbance of sleep induction (difficulty falling asleep) has nothing to do with
age, but waking up in the middle of the night and in the early morning becomes
higher among the elderly, and it is pointed out that insomnia will increase as society ages.
As reasons for lack of sleep, many men refer to problems in their social lives,
saying, "Cannot get enough sleep because of working, studying, commuting, or
going to school," and many women refer to their "troubles and stresses."
On the other hand, regarding what should be done to get a sound sleep, it has
been indicated that people who exercise suffer less from insomnia, while people
who do not exercise risk waking during the night 1.3 times more than the former. 23
Other factors of insomnia include "jobless" (1.2 times) and "inability to deal with
stress" (1.4 times).
Furthermore, the prevalence of symptoms of specific sleep disturbances is as
follows: Sleep apnoea syndrome, 1%; restless leg syndrome, 1 to 3%; sleep periodic
extremities movement disorder, 1 to 4%; and, narcolepsy, 0.16 to 0.59%. Sleep
apnoea syndrome is found in about 4% of men and 2% of women who are middle
aged or older. The prevalence of symptoms of sleep disturbances increases in
postmenopausal women and is comparable to the rate for men, and these symptoms frequently become serious.
In addition, the number of people who habitually take a nightcap or a sleeping
drug is one in 20, and this rate rises with age. It has been reported that the rate of
people with insomnia who habitually take a nightcap is 30% in Japan, the highest
in the world, while it is 10% in the rest of the world.
As the hours of sleep of a senior person depends on the individual, there are
opinions against the practice of turning off room lights uniformly at 9:00 p.m. in
institutions covered by health insurance for the aged etc.
In consideration of the above, the "Study Meeting on Sleep Guidelines for
Improving our Health" of the Ministry of Health, Labour and Welfare provided
information on preventing and alleviating insomnia in the form of seven principles, and compiled these in "Guidelines on sleeping to improve our health" for
adults in March 2003. The contents of the guidelines are as follows:
① Lively life with comfortable sleep
・Fatigue recovery, stress elimination, and accident prevention due to a
comfortable sleep
・Problems sleeping raise risks of life-style related diseases such as hypertension, cardiac disease, and cerebral apoplexy.
・Living habits for a comfortable sleep
Periodic exercise enables you to have a sound sleep.
Sleep relieves fatigue and eliminates stress. Because problems sleeping such as
lack of sleep and sleep disorders can lead to accidents, it is thought that sleeping
well leads to a lively, healthy life, and to the prevention of accidents.
In recent years it has been reported that the problem of sleep with apnoea in
particular leads to cardiac disease and cerebral apoplexy caused by hypertension
etc., and reduces the ability to keep an appropriate level of glucose in the blood
(reduced glucose tolerance).
If a sleep disturbance is found early and is treated adequately to prevent sleep
24
problems, it is expected that a lot of life-style related diseases will also be prevented.
In particular, periodic exercise helps promote sound sleep. But, you will not fall
asleep if you suddenly do hard exercise to get to sleep easily at night. It is important, therefore, that you should try to get some exercise in daily life and exercise
periodically.
A short walk in the evening is effective for the elderly. It is also important for
you to take breakfast to wake up the mind and body, and be lively during the day. As going to bed hungry or full disturbs sleep, you should take a light meal at
night, if necessary.
② Sleep pattern depends on individuals, and feeling lively in the daytime is a
barometer for having a comfortable sleep.
・There is a sleep pattern that is suitable for you. Therefore, you need not
take 8 hours' sleep.
・Staying in bed too long reduces the feeling of having had a sound sleep.
・ As age progresses, generally time sleeping becomes shorter.
There are personal differences in hours slept, sleeping patterns, etc. to get a
comfortable sleep. In particular, sleeping hours and patterns are greatly affected
by age, and it is reported that the hours of sleep needed generally shorten as a
man becomes older; 8 to 10 hours for people in their teens, 6.5 to 7.5 hours for
people in their twenties to their late fifties, and a little less than 6 hours on average for people in their sixties or older. Therefore, it is necessary to pay attention
to the fact that, if you compel yourself to sleep for an unnecessarily long time, this
will lower the quality of sleep. The feeling of having slept soundly decreases if
you spend too much time in bed. Therefore, when evaluating if you have slept
well, it is important to ascertain if you constantly feel awake and spend time
actively during the day.
③ A comfortable sleep depends on your efforts.
・Taking a drink containing caffeine after supper makes it difficult to fall
asleep.
・"A nightcap in place of a sleeping drug lowers the quality of sleep.
・You should create an environment without unpleasant sounds and light,
and devise a bed that is suitable for you.
25
Taking a drink containing caffeine within four hours of going to bed tends to
prevent you from falling asleep. In addition, "a nightcap as a sleeping drug" makes
your sleep light and intermittent, and lowers the quality of sleep. At the same
time it should be noted that, if you continue to take alcohol as a nightcap, you will
become habituated to it and will be unable to get to sleep with the same quantity
as usual, which will easily lead to its excessive intake.
In particular, when a man takes a sleeping drug while drinking, sometimes the
action of the drug is strengthened, and sometimes has adverse effects such as
memory impairment, drift, and urinary incontinence appear. Therefore, you must
not take a drug while drinking.
To prevent life-style related diseases, it is important that you do not drink too
much alcohol, as shown in Health Japan 21. Furthermore, it is recommended that
you create an environment without unpleasant sounds and light, and devise a bed
that is suitable for you.
④ You should relax before sleeping, because your eagerness to sleep makes
the head clear.
・Relax by reading, or through music, aromas, stretching, etc.
・Go to bed when you naturally feel sleepy. Your eagerness to sleep would
have an adverse effect.
・Taking a tepid bath will make you fall asleep easily.
Because your eagerness to sleep keeps your head clear and makes it difficult to
fall asleep, it is recommended that you try to relax your mind and body by any
method that is suitable for you such as reading, or through music, aromas, and
stretching, and go to bed when you feel sleepy. In particular, after taking a tepid
bath, you will be able to get to sleep easily.
⑤ When you wake up, let sunlight into your room to switch on your biological clock.
・Get up at the same time everyday.
・Early rising leads to going to bed early.
・If you wake up late on a holiday morning, you will have difficulty getting
up next morning.
The human brain has a biological clock to control your biological rhythm. Sunlight stimulates the biological clock through the eyes and creates a rhythm
that is suitable for your activities during the day. Early rising naturally leads to
26
going to bed early, and after you awake, experiencing sunlight in the morning
leads to a comfortable sleep at night.
On rainy or cloudy days, it is known that you can easily get enough natural
light into your room through the window. Pay attention to the fact that, if you
wake up late on a holiday morning, you will have difficulties sleeping at night and
getting up next morning.
⑥ Keep awake in the afternoon
・Refresh yourself by taking a short nap, preferably for 20 to 30 minutes
before 3:00 p.m.
・A nap late in the evening has an unfavorable influence upon sleep during
the night.
・A long nap makes you feel foggy.
It is known that a man feels sleepy at around 2:00 p.m. due to the sleep rhythm. In particular, this sleepiness becomes remarkable if there was insufficient sleep
during the previous night, but a long nap or a nap late in the evening has an unfavorable influence upon sleep at night. It is recommended, therefore, that you
refresh yourself with a short nap of 20 to 30 minutes before 3:00 p.m., and keep
awake in the afternoon.
⑦ Consult a medical specialist about any sleep disturbance.
・A sleep disturbance is sometimes a sign of "a sick body and mind."
・Mind your health when you find it difficult to sleep, you have no feeling
of sound sleep, or you feel sleepy during the daytime even if you had
enough sleep during the previous night.
・Mind your health, too, if you snore heavily, restless leg syndrome, and
bruxism during sleep.
If you continue to have a sleep disturbance such as difficulty sleeping, no feeling of having had a sound sleep, awaking early in the morning, or feeling sleepy
during the day, it is sometimes a symptom of a sick body or mind. If you have
these symptoms, you should consult a health care specialist.
Snoring is a noise produced when air passes the upper respiratory tract which
has narrowed during sleep. Snoring does not mean that a man sleeps well, in fact
loud snoring lowers the quality of sleep. To prevent snoring, it is important to
pay attention to living habits, so a man who is obese should try to lose weight and
avoid drinking alcohol or overeating before going to bed. In the case of heavy
27
snoring during sleep, there may be an illness such as sleep apnoea syndrome in
the background. It is recommended, therefore, that, if you both snore and restless
leg syndrome or bruxism, you should consult a sleep medical specialist as soon as
possible.
In addition, depression develops sleep disturbances peculiar to the disease such
as waking early in the morning or lacking the feeling of having had a sound sleep. Noticing and appropriately treating these characteristic sleep disturbances at an
early stage will prevent a worsening of depression. Furthermore, this will contribute
to the prevention of suicide, which has become a social problem in recent years.
〇
As mentioned above, we think it is very important to alleviate sleep-related
problems to keep body and mind healthy, and to prevent the development or
aggravation of "a sick body and mind."
Insomnia accounts for most sleep disturbances. In addition, they include not
only hypersomnia, circadian rhythm sleep disorder, and sleep apnoea syndrome,
but also sleep respiratory disorder, periodic extremities movement disorder, restless leg syndrome, and blurring. With respect to these diseases, you should be
diagnosed and treated by a sleep medical specialist.
Matters examined before deciding on the seven principles:
〇A good sleep prevents life-style related diseases.
〇Sleeping habits depend on the individual. If you are not troubled with daytime sleepiness, you will sleep well during the night.
〇You should avoid irritant foods and not take a nightcap as a sleeping drug.
〇You should relax in your own way before sleeping and go to bed when you
become sleepy.
〇You should have the sleep that is suitable for you.
〇You should get up at the same time everyday.
〇A nap should preferably be taken 20 to 30 minutes before 15:00, if necessary.
〇Breakfast is important for waking up your mind and body, and a late-night
meal should be very light, if necessary.
〇Pay attention to heavy snoring and respiratory arrest, twitching of foot and
restless leg syndrome and bruxism during sleep.
〇Even if you had feeling of enough sleep during the previous night, when
you have an intense sleepiness in the daytime, you should consult a medical
specialist.
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衛生の窓
衛生の窓
各国の国民性
各国の国民性
海 ほ た る
海 ほ た る
◆後援者の始めの言葉は:アメリカ人=
ジョークから始める。イタリア人・スペイ
ン人=自慢話から始める。日本人=言い訳
から始める。
東南アジア人=昼夜を2倍に。ロシア人=
アルコールを2倍に。フランス人=バカン
スを2倍に。アメリカ人=旅行を2倍に。
日本人=もっと稼ごうと2倍働く。
◆ジョーク:フランス人=終わらないう
ちに笑い出す。イギリス人=聞き終わって
から最もらしく笑う。ドイツ人=翌朝にな
ってから笑う。日本人=意味が分からなく
てもお付き合いで笑う。
◆人との付き合い方:韓国人=常に本
音、従ってけんかが絶えない。中国人=常
に建て前で、話している事と正反対。日本
人=建て前と本音を使い分け、どちらなの
か分からないので、実につきあいにくい。
◆物の考え方:イギリス人=歩きながら
考える。フランス人=走りながら考える。
スペイン人=知った後で考える。ドイツ
人=考えた後で歩き出す。日本人=誰かが
走っているから後についていく。
◆橋を作る時:ドイツ人=綿密な構造計
画から始める。フランス人=デザインから
考える。アメリカ人=マニュアルから作る。
日本人=各国の良い分だけをとって作る。
◆第二次世界大戦に負けた時の移民者:
イタリア人=飲めや歌えのドンチャン騒
ぎ。ドイツ人=戸を閉めてひたすら閉じ篭
もっていた。日本人=涙を拭いながら畑で
働いていた。
◆収入が2倍になったら:アラブ人=労
働時間を半分に。中国人=子供を2倍に。
◆世界にないもの:ドイツ人のコメディ
アン。アメリカ人の哲学者。日本人のプレ
イボーイ。
◆各国の臭い:韓国=にんにく。中国=
にら。欧米=チーズ。日本=たくわん。
◆絶海の孤島に瓶が流れてきたら:ドイ
ツ人=誰のものか分かるまで開けようとし
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ない。アメリカ人=すぐに開けてしまう。
日本人=この瓶は輸出できないかと考え
る。
◆世界で一番幸せな男性:日本人の妻を
めとり、アメリカの家で、中国のコック、
イギリス人のメイドを雇う。
◆世界で一番不幸な男性:アメリカの女
性と結婚し、日本の家に住み、イギリス人
のコック、フランス人のメイドを雇う。
◆男二人、女一人が絶海の孤島に漂着し
た:イタリア人=男たちは決闘し一人が残
ってめでたく女と結婚した。ドイツ人=一
人の男が戸籍係となって二人を結婚させ
た。アメリカ人=男同士が仲良くなり女は
ほうっておかれた。日本人=男二人は必死
になって島中を歩き回りFAXを探し、何
とか本社に連絡を取ろうとした。
海外特約医療機関(含歯科)
・世話役一覧 変更/訂正
港名(頁数)
Chennai
(15)
Cape Town
(30)
Hamburg
(40)
名 称
Mr. M.R. Ranganathan
−世話役−
(Tel) Home 52184046
Mrs. Yuko. Butler
−世話役−
(Tel) Office 4254328
(Fax)Office 4252148
DR. G.SCHAETZING
AND G.LAU DENTAL
CLINIC
−特約医 名称変更−
Pork Kembla
(44)
ILLAWARRA MEDICAL
SERVICES
Maracaibo
(55)
HOSPITAL COROMOTO
Tubarao/
Vitoria
(57)
Mr. Teijiro. Oki
−世話役 解任−
Ponta de
Madeira
(58)
Mr. Takao Nishiwaki
−世話役−
30
変更・訂正事項(アンダーライン部分)
Shop 2 Winnima way, Berkeley 2506, N.S.W
(Tel) 790000
(Fax)7939174
Rua Heitor Augusto Pereira,
230 Bairro Vinhais, Sao Luis, Maranhao,
CEP: 65.070-820
(Tel) Home 246-4435, 3083-0599
「外医療ニュース」は発行の都度、前広に編集委員会を開き、委
員の方がたに編集内容等についてご審議を願っておりますが、委員
の方がたはつぎのとおりです。
記
日 本 郵 船 ㈱ 古 賀 晋一郎 日 正 汽 船 ㈱ 桝 本 進
㈱ 商 船 三 井 吉 井 裕一朗 飯 野 海 運 ㈱ 細 井 政 助
川 崎 汽 船 ㈱ 小 山 英 之 外 航 労 務 部 会 大 西 康 文
(平成15年7月1日現在)
外航船員医療事業団正会員会社(ABC順)
旭 海 運
太平洋汽船
飯 野 海 運
太洋日本汽船
イイノマリンサービス
第一中央汽船
出光タンカー
玉井商船
乾 汽 船
タンダマリン
大阪フリート
新日本石油タンカー
川 崎 汽 船
日正汽船
共栄タンカー
日鉄海運
国際エネルギー輸送
日本郵船
国際マリントランスポート 八 馬 汽 船
三 光 汽 船
三菱鉱石輸送
商 船 三 井
明治海運
新 和 海 運
雄洋海運
太平洋海運
賛 助 会 員
海外漁業船員労使協議会
共同船舶
日本海洋事業
(平成15年7月1日現在)
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