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半導体IPコア市場における流通第三者について
プロジェクトレポート発表練習 イノベーションマネジメント研究科 技術経営専攻 田中研究室 温素華(オン ソカ) 2010/07/27 1 一. 二. 三. 四. 五. 六. 七. 研究背景 問題提起、研究目的&手法 台湾IC設計産業 IP Mall&TIPMビジネスモデル比較 GUC社 &Faraday社の戦略分析 アンケート結果と考察 提言 2 一、研究背景 国際水平分業化、SoCの発展、IPコア市場の形成 製造プロセス システムス ペック CAD/E DA システム ファブレス出現 ファウンドリ興起 IPコアベンダ登場 システム システム システム ファブ レス 設計 デザイン ハウス ファブ レス IPベンダ マスク 材料 製造 装置 EDAベンダ ファブレス 製造前工程 (ウェハー処理) シ ス テ ム Fab サービス IDM IDM 製造後工程 組立 組立専 門会社 Fab サービス IDM テストハ ウス 製造後工程 検査 販売 ファウ ンドリ 例:IBM 1950s •トランジスタ 1960s • IC 例:Intel, Motorola, Texas Instrument 1970s LSI Fabless 1980s 1990s IDM Fabless 例:ARM 例:TSMC,UMC VLSI 組立専 門会社 テストハ ウス Fabless 例:AMD, Qualcomm ファウン ドリ Fab サービス ULSI 2000 ギガビット IDM:Integrated Device Manufacturer。自社内で回路設計から製造工場、販売までの全ての設備を持つ垂直統合型のデバイスメーカーのこと Fabless: ファブレスとは自社内において、工場などの生産設備を持たず、外部に製造を委託する製造業のこと。工場を持たない事で、コストダウンが実現し、製品開発やマーケティング、 3 販売などに力を入れ、特化したサービスを提供することができる。それに対して、Fab-lite: ファブライトとは自社で最小限の製造規模を維持しながら、製造を外部へ委託すること。 Foundry: ファウンドリとは半導体チップの製造を専門に行う企業・サービスのこと。EDA:Electronic Design Automation設計自動化 一、研究背景 流通第三者 • 民間流通業者 • Design & Reuse (仏), ChipEstimate(米), Chipstar(米): 「IP/SoC」をキーワードにWebサイトを通じて様々な情報を提供し、 IP/SoC開発を支える 技術者、IPコアを提供する企業、その他IP/SoC市場関係者を中立的に媒介する • IPextreme (米), Think Silicon(ギリシャ): 半導体メーカや機器メーカが社内向け開発したIPコアを中心とするビジネス • IPコア取引所 • スコットランド・VCX(Virtual Component Exchange): 政府支援のもと1998年設立、2003年“VCX Software Ltd.”に変更。 • 日・IPTC(Intellectual Property Trading Center): 2000年開始、2007年解散 • 韓・SIPAC(System Integration and IP Authoring Center) : KIPO(韓国工業所有権庁)の支援のもと、2001年設立された非営利団体 • 台湾・IP-Mall/TIPM: 政府の支援のもと、2003年開始 4 二、1.問題提起 IP mallとTIPMは政府主導の非営利機構でもなく、従来のIPコア流通民間業者のビジネスと も違うモデルである。デザインハウス、かつ自社IPコアを開発、ライセンス供与するIPコアベ ンダであるGUC社とFaraday社が主導するのである。TIPMとIP Mallが二社における位置づ けにより、経営戦略も変わっていくのであろう。 IPコアを流通させる機能が果たしているの か?どんな役割を演じているのか? 二、2.研究目的 本研究では、GUC社が主導するTIPMとFaraday社が主導するIP Mallのビジネス戦略 を考察、ユーザー側のニーズと対照しながら将来更なる発展について提言することを 目的とする。 二、3.研究手法 既存文献、新聞報道、会社アニュアルレポート、広報情報、電話インタビュー等を通じて、台湾 IC設計産業を中心とするIC産業の現状を調査した上、IP Mall、TIPMの仕組みを分析、及びそ の運営会社である二社のケーススタディーを行う。二社のケーススタディーは事業概要から、業 績及び収益構造分析、4C分析、4P分析、SWOT分析を中心とする。 IP MallとTIPMの流通効果を検証、また台湾国内IC設計エンジニアが第三者IPコアを使用する 現状及び需要を調査するため、IC設計エンジニアを対象にオンラインアンケートを行う。 5 三、1.台湾IC産業&IC設計産業 04~ 09年台湾IC設計産業製品分布比重 100.0% 90.0% 80.0% 70.0% IC製品はロジック が中心 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 出典:III/MIC(2010/03) 高度な水平分業体制、大きな世界シェア 2009年世界半導体産業における台湾IC製品別市場シェア 項目 自社ブランドIC DRAM ファブレス 生産額 世界シェア 世界順位 設計顧客は中国 市場が中心 10.0% 0.0% 2004 単位:百万米ドル、% リーディング国 2005 メモリ 2006 マイコン 2007 ロジック 2008 2009(e) アナログ 2004~2009年台湾IC設計業顧客分布 100.0% 14,290 7.70% 4 米、日、韓 90.0% 2,438 11.2% 2 韓 80.0% 11,646 21.0% 2 米 70.0% 60.0% マスクROM&その他 836 4.1% 3 韓、日 50.0% 17,280 10.5% 4 米、日、韓 40.0% 5,238 7.4% 3 日、韓 30.0% 12,042 66.4% 1 台湾 20.0% パッケージング 5,773 44.4% 1 台湾 10.0% テスティング 2,477 57.2% 1 台湾 0.0% 生産キャパシティ メモリ ファウンドリ 出典:WSTS、資策会MIC(2010/03) 2004 台湾 2005 中国・香港 6 2007 日本 韓国 2006 北米 2008 東南アジア 2009(e) その他 三、2.台湾IPコア産業分析 強み 弱み 高度発展した水平分業体制 革新(イノベーション)能力欠如 数多くの下流メーカーがある RF(無線通信)とアナログIP開発能力の不 足 設計学習能力(フォロワー) 機会 脅威 政府支援及び奨励(設計重視戦略) 新興市場において知的財産意識希薄 学術研究機関SoC/IPコア設計ブーム・ 産学交流 海外大手IDM設計サービス 中国市場における巨大商機 高度なSoC設計サービスより、海外顧 客からスターIPコアレベルの設計受注 獲得 7 四、1.IP Mall &TIPM概要 TIPM IP Mall 成立背 景 2002年成立、国家SiSoftプロジェク トによる設立(政府資金投入) 2003年成立、国家SiSoftプロジェク トによる設立(政府資金投入) 運営会 社 Global Unichip(創意電子) <TSMCの関係会社> Faraday Technology(智原科技) <UMCの関係会社> 位置づ け IPコア情報仲介、取引媒介の他、IP コアの商品化、販売、代理等 IPコア情報仲介及び取引媒介を中 心とするオンライン検索、評価、シミ レーション検証、契約カンサルティン グ等のサービスも提供されている 商品・ サービ ス IPコアの需要、供給及び市場情報の 発表 IPコアカタログの提供、品質検証、商 品認証、オンライ評価、情報ダウン ロード 技術オンラインサポート等 IPコアの需要、供給及び市場情報 の発表 IPコアの更新、検索比較、IPコア商 品カタログの提供、検証評価、法的 書類の標準化、オンライサービス等 8 四、2.IP Mall &TIPMと民間IPコア流通業者比較 サービス・機能 TIPM IP Mall D&R ChipEstimate 1.IP データベース あり あり あり あり 少 少 多 多 2.設計サービス あり あり なし なし 3.EDAツール なし なし なし あり 4.IP 活動分析 あり あり あり なし 5.コンサルティング あり あり なし なし 6.法的サービス 一部 一部 なし なし 7.イントラネットシステム なし なし あり なし 商品数量 8.登録IPコア数 700位 700位 6500件以上 6000件以上 9.登録IPコアベンダ 20以上 20以上 400以上 300以上 10.ファウンドリ数 TSMC UMC 100以上 9 検証済 IP 機能面において、それぞれ付加価値あるサービスが提供されている 数量面において、明らかに民間IPコア流通業者に劣っている 9 五、1.GUC&Faraday会社概要 GUC Global Unichip Corp.(創意電子) 成立 Faraday Faraday Technology Corp.(智原科技) 1998年設立 2003年TSMCが筆頭株主 1993年6月 UMCからスピンオフ ASIC/SoC設計受託サービス ASIC/SoC製造ターンキーサービス IPコア開発、ライセンス供与 ASIC/SoC設計受託サービス ASIC/SoC製造ターンキーサービス IPコア開発、ライセンス供与 2009年売上 高 82.7億台湾ドル 51.2億台湾ドル(160百万USD) 08年売上高 経常利益率 8.59% (07年10.13%) 14.44% (07年33.34%) 497人 660人 7.8% (721.8百万台湾ドル) 25.9% (1271.9百万台湾ドル) 博士卒:5% 修士卒:64% 大学卒:31% 博士卒:3.8% 修士卒:65.2% 大学卒:30.8% 事業内容 従業員 08年R&D/ 売上高(%) 学歴分布 10 五、2.二社収益構造 GUC 03~09年製品別売上高 Faraday社02~08年製品別売上高 9,000 90% 5,000 90% 8,000 80% 4,500 80% 7,000 70% 6,000 60% 4,000 70% 3,500 60% 3,000 5,000 50% 50% 2,500 40% 4,000 40% 3,000 30% 2,000 20% 1,000 1,000 10% 500 0 0% 2003 2004 2005 ASIC及びウェハー製品 NRE 2006 その他 2007 2008 ASIC及びウェハー製品 2,000 20% 10% 0 0% 2002 2009 NRE 30% 1,500 2003 ASIC及びウェハー製品 その他 ASIC製品が中心 2004 NRE 2005 IPとライセンス 2006 2007 ASIC及びウェハー製品 NRE 2008 IPとライセンス ASIC製品が中心、IP業務比重の増加傾向 GUC 03~09年地域別売上高 Faraday社02~08年地域別売上高 6,000 80% 70% 4,500 80% 4,000 70% 5,000 60% 3,500 60% 3,000 4,000 50% 50% 2,500 3,000 40% 40% 2,000 30% 2,000 30% 1,500 20% 1,000 10% 500 20% 1,000 0 0% 2003 2004 台湾国内 2005 米国 アジア 2006 欧州 2007 台湾 米国 2008 アジア 2009 欧州 アジア・米国が中心、アジアが急成長 10% 0 0% 2002 2003 台湾国内 米国 2004 日本 2005 海外その他 2006 台湾 米国 2007 日本 2008 海外その他 台湾国内が中心、海外その他が増加傾向 11 五、2.二社収益構造 Faraday 04~09年プロセス別売上高比重推移 GUC 04~09年プロセス別売上高比重推移 40nm 2009 1% 24% 2008 7% 2007 3% 6% 2006 2005 2004 65nm 90nm 0.13um 9% 44% 14% 60% 5% 2009 22% 55% 2006 40% 30% 14% 2004 86% 58.0% 2009 57.0% 2008 42.0% 2006 2005 2004 24.0% 16.0% 38.0% 4.0% 37.0% 7.0% 44.0% 15.0% 12.0% 37.0% 4.0% 55.0% 2007 コンシューマー関係 3.0% 52.0% 62.0% 通信関係が中心 2% 7.6% 3.6% 44.2% 28.1% 12.6% 8.4% 11.3% 4.5% 12.2% 2% 10.2% 53.8% 3.6% 0.35um以上 16.2% 11.1% 19.4% 19.5% 24.4% 32.9% 27.4% 41% 42.2% 0.13um・0.18umが中心 GUC 04~09年 製品応用別別売上高比重推移 コンピューター関係 0.25um 44.2% 0.13nm以下が中心 通信関係 0.22um 36.1% 26.7% 2005 0.6% 67% 0.18um 38.2% 12.7% 2007 30% 0.13um 3.9% 2008 1.2% 19% 61% 3% 90nm 0.18um以上 Faraday 04~09年 製品応用別売上高比重推移 その他 コンピューター関係 2.0% 3.0% 4.0% 7.0% 2009 2008 2007 2006 9.0% 2005 10.0% 2004 メモリー関係 16.2% 23.5% 23.4% 通信関係 ディスプレイ 13.0% 14.9% 29.3% 36.5% 13.7% 33.5% 18.9% 27.0% 各分野平均分布 5.5% 18.6% 4.3% 5.1% 26.6% その他 24.4% 4.1% 24.9% 39.9% マルチメディア 17.5% 37.1% 20.2% コンシューマー 15.5% 8.9% 3.8% 10.2% 9.6% 10.6% 12.5% 12 3.2% 6.5% 9.6% 6.2% 4.5% 1.7% 3.3% 3.4% 8.4% 2.6% 五、3.二社4C分析 GUC Faraday 自社Company TSMCによる資金、経営、技術、人材等、 UMCによる技術、生産支援体制 全面的な支援体制 先端プロセス技術を中心 台湾初ASICカスタマイズ品サービス提供 デザインハウス 純益率が高いIPコア業務に重点 顧客 Customer ・TSMC等業界リーディング会社との提 携による顧客開拓戦略 ・高付加価値重視の顧客をターゲット ・早期市場参入を図る顧客を狙う戦略 ・海外市場を中心とする ・システムメーカーが54.6%、ファブレスが 42.4%、とファウンドリ3% ・顧客との共同開発による長期関係構築 ・少数の大口顧客をしっかりサポートする 営業体制・技術サポート体制 競合会社 Competitor 台湾国内ではデザインハウス兼IPコ アベンダが約25社、主にFaraday社 差異化戦略 海外設計関係会社の買収を検討 台湾国内ではデザインハウス兼IPコアベ ンダが約25社、主にGUC社 100%子会社のInnopowerに移転により、 IPコア業務を拡大 材料供給メーカー(TSMC) 協力者 Co-operator ファウンドリ、パッケージング及びテス 材料供給メーカー(UMC) ファウンドリ、パッケージング及びテスティ ング専門業者 EDAツールベンダ IPコアベンダ 大学等研究機関 ティング専門業者 EDAツールベンダ IPコアベンダ 13 五、4.二社4P分析 GUC Faraday Product(製 品) 先端プロセスを中心 ワンストップショッピング戦略 差異化戦略 主流プロセスが中心 トータルソリューション戦略 カスタマイズIPコア業務に重点 Price(価格) 高付加価値戦略 コストベース(Cost-based pricing)から価値(Valuebased pricing)ベースの価格 戦略に転換 カスタマイズ品のため、市場価格 に通用できない 提携するUMC製造単価がTSMCより 低いため、最終価格に反映されて いる Place& Promotion (流通) 海外市場拡大戦略 -米:ICデザインハウスをターゲット -日:IDMをターゲット 海外市場拡大戦略 -米:ICデザインハウスをターゲット -欧・日:IDMをターゲット -韓:0.13um以下プロセス戦略 -中:システムメーカーをターゲット -中:0.18以上主流プロセスを中心、 システムメーカーをターゲット TSMCの顧客やネットワークを通 じて、積極的プロモーション UMCネットワーク戦略 UMCの顧客へ積極的プロモーショ ン IPコア業務を独立 14 五、5.二社SWOT分析 GUC Faraday 強み 先端プロセスにおける設計技術力 設計プラットホームを自ら開発する能力、 TSMCから資金支援、経営と技術人材の移転 サービス優位性:トータルソリューション 技術志向開発チーム TIPM TSMC提携による生産キャパシティ確保 IPコア開発における優位性 特許戦略:参入壁作り サービス優位性:トータルソリューション 大学提携等による人材育成 技術志向開発チーム IP Mall UMC提携による生産キャパシティ確保 弱み 純利益が高いIPコア業務が低い比率 自社開発の高速I/OのIPコア を持ってない MS(Mixed-signal) IPコアの開発能力もま だ不十分 先端プロセス技術開発が競合企業GUCよ り遅れている 機会 台湾の高度発展した水平分業体制 政策や奨励等の支援体制 中国市場の巨大な商機 台湾の高度発展した水平分業体制 政策や奨励等の支援体制 中国市場の巨大な商機 脅威 中国で知的財産権意識が希薄 中国で知的財産権意識が希薄 15 六、アンケート結果と考察 送付数: IC設計関係会社198社、回答数:42 第三者IPコアを使用しない理由 a.自分の設計能力を磨きたい 14% 21% b.現在担当業務に使う必要がな い 3% c.現在の技術に殆ど使う必要が ない d.会社方針 24% e.無料なIPコアしか使わない 31% f.その他 7% 第三者IPコアに対する潜在ニーズが存在 第三者IPコア使用割合 0% 第三者IPコアあまり使用しない理由 13% 27% 60% a.20%以下 b.20(含)~40%以下 c.40(含)~60%以下 d.60%以上 7% 7% 30% 4% c.予算が限られている 30% 第三者IPコアの使用率が低い a.技術情報が限られ、 ニーズ合致判断が困難 b.品質検証、検収が困難 22% d.価格交渉や契約合意ま で時間と労力がかかる e.自分の設計能力を磨 き、向上したい f.その他 第三者IPコア需要の技術的な障害が5割以上 16 六、アンケート結果と考察 第三者IPコアを探すチャンネル 22% a.IPコアベンダ直接問合わせ b.IPコアベンダ代理店 48% c.無料オープンソース d.IPコア取引プラットホーム 30% e.その他 仲介機構や取引プラットホームが 殆ど考えられていない TIPMとIP Mallのどちらかを使用した 人は全体回答人数の中に19%しか占 めていなく、使用率が高くない IPコア取引プラットホームを使う場合、TIPMやIP Mallが比較的に多く使われている選択肢 IP MallやTIPMを使用しない理由はその体 制やサービスそのものの問題ではなく、IP 17 コアそのものに対する問題点 六、アンケート結果と考察 TIPM IP Mall 満足度 平均 標準偏差 平均 標準偏差 IPコア品質 3.3 0.9574 4.0 0.000 IPコア選択肢多様性 3.0 0.8165 3.6 0.5477 IPコア検証評価 3.0 0.8165 3.8 0.4472 技術カウンセリング 3.0 0.8165 3.8 0.4472 市場情報 2.8 0.5 3.3 0.5 取引流れ順調度 3.0 0.8165 3.4 0.5477 取引安全性 2.8 0.5 4.0 1.000 取引効率 3.0 0.8165 3.8 0.8367 カスタマイズインタフェース 2.8 0.5 3.4 0.5477 サイトインタフェース操作性 2.8 0.5 3.4 0.5477 IP Mall全体サービス 3.3 0.9574 3.8 0.4472 IP Mall/TIPMの満足度は普通以上に評 価されている IPコア取引問題に、第三者IPコアやIP Mall/TIPMを使用しない上位理由とほぼ 一致している 18 六、アンケート結果と考察 技術情報や技術サポートに対する需要がここで再び検証された まとめ IP MallとTIPMとも完全にIPコアの流通を促進する役割を果たしたとは言えない 潜在的なニーズは存在していることがわかる IPコア取引やその流通を阻害する要因とは主に「技術情報」「品質検証」「技術サ ポート」に関する不足とは言える 19 七、提言 強み 弱み ・先端プロセス技術力 ・TSMCと密接な提携関係 ・数多くのIPコアベンダと提携 ・仲介の他に、IPコアの商品化 やIPコアベンダのサブライセン シーでもある ・顧客の競争相手の立場でもある ・台湾国内IPコア市場が未成熟 ・IPコア再利用習慣が十分に普及し ていない ・自社IPコアが中心で、海外IPコアベ ンダのIPコア選択肢が少ない ・提供する技術情報がユーザーに とってまだ不十分 機 ・先端プロセスに関するニーズ *先端プロセス向けIPコ 会 ・第三者IPコアに対する潜在的な アの提供 ニーズが存在 *検証済IPコア数の増 ・検証済のIPコアを提携するファウ 加 ンドリより多く提供することが可能 *グローバル戦略 *プロモーション戦略 *より多くのIPコアベンダと連 携 *IPコア統合等設計の技術サ ポート体制作り GUC社 TIPM ・IPコア取引プラットホームとして 国内認識度が高い 脅 提携するファウンドリは 威 TSMCしかないため、ファ ウンドリの選択肢が限られ ている *より多くのIPコアベン *より多くファウンドリとの提携 ダと連携 *より多くファウンドリとの 提携 20 七、提言 強み 弱み ・IPコアの開発経験が豊富 ・UMCと提携している ・優秀大学や研究機関と提 携している。 ・IP業務の独立により、顧 客の競争立場で無くなる ・単純にマッチングする仲介役で、サー ビス内容が十分とは言えない ・台湾国内IPコア市場が未成熟 ・IPコア再利用習慣が十分に普及してい ない ・自社IPコアが中心で、海外IPコアベン ダのIPコア選択肢が少ない ・提供する技術情報がユーザーにとって まだ不十分 *検証済IPコア数の 増加 *グローバル戦略 *プロモーション戦略 *より多くのIPコアベンダと連携 *IPコア統合等設計の技術サ ポート体制作り、サービス体制 作り 脅 先端プロセス技術開発の遅れ *より多くのIPコアベ 威 ンダと連携 *より多くのIPコアベンダと連携 Faraday社 IP Mall 機 ・ファウンドリの選択肢が増加で 会 きる ・第三者IPコアに対する潜在的な ニーズが存在 ・検証済のIPコアを提携するファウ ンドリより多く提供することが可能 ・IPコア取引プラットホームとして 国内認識度が高い 21 ご清聴どうもありがとうございました 以上 22