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機構案内 - JOGMEC

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機構案内 - JOGMEC
[機構案内]
暮らし、産業、経済。
私たちの毎日は
資源・エネルギーと
強く結びついています。
JOGMECは日本の資源・エネルギーの安定供給確保を使命とし、
関連するさまざまな業務に携わることで、
日本の未来を支えていきます。
資源確保の重要性
資源は、その国の国民生活や経済の原動力となるも
のであり、その安定供給を確保することはすべての国
にとって重要な課題です。日本は、高い技術力を基盤
とした先進工業国であり、エネルギーを多く消費する
生活を送っているにもかかわらず、エネルギー資源や
金属資源に乏しく、大宗を輸入に頼っています。
近年、資源国の政情不安や新興国の台頭により資
資源の海外依存度
石油
天然ガス
99.7%
97.8%
銅鉱石
石炭
源獲得競争が激化しているため、輸入依存度の高い日
本は、安定的な資源の確保が将来的に大きく脅かされ
る可能性があります。日々の暮らしの安寧や経済の発
展のために資源を安定して確保・供給することが、より
一層重要性を増しているのです。
99.3%
100%
資源の用途
私たちの生活は、さまざまなエネルギー資源や金
属資源によって支えられています。電気やガスはもち
目次 Contents
石油はガソリンとして自動車燃料に使用されるもの
が一番多く、他には軽油やジェット燃料としての輸送
所在地 本部:〒105-0001
東京都港区虎ノ門2丁目10番1号
虎ノ門ツインビルディング
TEL.03-6758-8000
FAX.03-6758-8008
2
3.2%
0.7%
新エネルギー・地熱等
4.0%
燃料、灯油として家庭等の暖房、重油として発電等、
石油
石炭
ナフサとしてプラスチック等の原料に利用されていま
23.3%
す。また、熱量が高く燃焼時のCO2排出量が少ない
天然ガスは、約60%が発電用、約30%が都市ガスと
44.4%
天然ガス
24.5%
して使われていますが、とりわけ東日本大震災以降、
発電源としての天然ガスの需要が急増しています。
石炭は、約43%が発電用、約38%が鉄鋼製造用
として使われていますが、熱量当たりの単価が安い反
面、CO2排出量が多いため、クリーンコールテクノロ
タングステン
コバルト等
希土類磁石
小型モーター
超硬工具
り、日本の産業競争力の要ともいえます。例えば高性
リチウム
コバルト等
プラチナ
セリウム等
能磁石にはレアアース、液晶パネルの透明電極には
小型二次電池
開発を促進し、ベース電源の一翼を担うことが期待さ
設立日
2004年2月29日
れます。
資本金
8,084億円(2016年7月)
また金属資源は、工業製品に欠かせない重要な資
支出予算 2兆2,120億円(2015年度)
職員数
539人(2016年1月1日現在)
レアメタルの用途(自動車の例)
レアアース
地熱は、安定的な再生可能エネルギーとして、今後
Corporate Profile
Japan Oil, Gas and Metals National Corporation
原子力
水力
金属資源が原材料となっているのです。
ジーの開発が期待されています。
独立行政法人
石油天然ガス・金属鉱物資源機構
出典:資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」
自動車や電化製品など生活に必要なあらゆる製品は
写真提供:国際石油開発帝石(株)
正式名
(2012年度)
ろん、交通、運輸、通信もエネルギーによって、また、
理事長メッセージ
04
JOGMECについて
06
石油・天然ガス資源分野 08
金属資源分野
10
石炭資源分野
12
地熱資源分野
13
最近の主な成果
14
資源外交
16
JOGMECの活動拠点
18
組織概要
一次エネルギー国内供給の割合
ネオジム
ジスプロシウム
源です。なかでもレアメタルは「産業のビタミン」と呼
ばれ、自動車、IT製品等の製造に不可欠な素材であ
インジウムが使われています。
リチウムイオン電池
ニッケル水素電池
排気ガス浄化
3
理事長メッセージ
Top Message
JOGMECは日本への資源・エネルギーの
安定供給確保を使命とし資源に関わる
さまざまな業務に携わっています。
JOGMECは、石油・天然ガスおよび金属鉱物、石
でおり、石油、石油ガスおよびレアメタルについて国
炭、地熱の安定的かつ低廉な供給に資することなど
家備蓄を管理し、緊急時における機動的な備蓄の放
を目的に資源全般をカバーする組織として業務を
出を実行する体制を整備しています。
行っています。
さて、近年の資源・エネルギーをめぐる情勢は大き
石油・天然ガス分野では、主に企業の行う探鉱・開
く変化しています。新興国経済に起因する世界経済の
発プロジェクトへの支援のほか、天然ガスの液体燃
動向、資源国を取り巻く国際情勢の変化など、ますま
料化技術(GTL)
、メタンハイドレート開発、原油回
す複雑化した様相を見せています。さらに、わが国の
収率向上技術(CO2 EOR)等の技術開発を推し進め
エネルギー構造の変化や低炭素社会に向けた環境対
ています。金属分野では、ベースメタルやレアメタル
策も注視していかなければなりません。資源・エネル
などの探鉱・開発への金融支援・技術支援および海
ギーの太宗を輸入に頼っているわが国では、国民生
底熱水鉱床などの海底鉱物資源の調査を行うほか、
活および経済活動に大きく影響する資源・エネルギー
過去に閉山された国内鉱山の鉱害防止にも力を注い
の安定的かつ経済的な確保は不可欠な要素です。
でいます。石炭分野では、探鉱・開発への金融支援・
JOGMECは、国の資源・エネルギー確保政策に
技術支援のほか、国内石炭政策に関わる経過措置と
沿って、資源国の国営企業等との関係強化を通じて
しての石炭経過業務も行っています。石油・天然ガ
資源外交の一翼を担い、わが国の民間企業の資源
ス、金属、石炭の探鉱活動においては、企業にとって
権益獲得の円滑化への貢献、資源・エネルギーに関
リスクの高い初期探鉱を直接JOGMECが行い、成功
する知識・情報センターとしての機能充実、技術開発
した場合にはわが国企業に引き継ぐことも行ってい
と人材育成機能の強化を引き続き進めていきます。
ます。
私たちの暮らしと直結する資源・エネルギーを確保
クリーンで安定的なエネルギー源として注目を集
するというJOGMECの責任は一層高まっていること
める地熱分野では、金融支援・技術支援を通じて、
を痛感しており、今後も一層の努力を続けてまいりま
わが国での普及促進に取り組んでいます。また、供
すので、引き続き、皆さまのご理解とご支援を賜りま
給途絶時等に備える資源備蓄関連分野にも取り組ん
すようお願い申し上げます。
理事長 黒木啓介
4
5
JOGMECについて
JOGMECの事業
About us
JOGMECは、
日本社会のために資源・エネルギーを安定的、
経済的に供給していくという使命を持ち、国や地方公共団体、企業と連携して、
日本の産業の発展と国民生活の向上に貢献する独立行政法人です。
JOGMECのミッション
世界的な資源獲得競争の激化など、
資源・エネル
寧のために、
資源の安定的かつ低廉な供給の確保に向
ギーをめぐる国際情勢はますます厳しさを増していま
けた体制の構築や取り組みの強化がより一層不可欠
す。
また、
東日本大震災以降、
化石燃料の調達コストが
となっています。
増加し、
日本の経済を左右する課題となっています。
こ
このため、
JOGMECは以下の3つの役割を果たすこ
うした中、
資源の大宗を海外に依存している日本にとっ
とが求められています。
JOGMECの事業分野は大きく分けて
「石油・天然ガ
支援、
資源備蓄、
環境保全・鉱害防止、
情報収集・提供
ス資源分野」
「金属資源分野」
「石炭資源分野」
「地熱資
等、
さまざまなサービスを展開しています。JOGMEC
源分野」
の4つです。各分野における日本企業の活動
は、
これら幅広いサービスの提供を総合的に担う唯一
を支援するため、
調査・探鉱・開発・生産等の各フェー
の機関として、
日本の資源・エネルギーの安定供給に
ズにおいて、
地質構造調査、
金融支援、
技術開発・技術
よる国民生活と経済の安定に貢献していきます。
資源開発の流れ
調査
備蓄
探鉱
開発
生産
供給
て、
産業基盤の維持・強化、
経済の繁栄、
国民生活の安
環境
1
2
3
資源・エネルギー開発の
中心的機関としての役割
セキュリティの最後の
砦である備蓄を担う
機関としての役割
環境保全の一翼を担う
機関としての役割
資源外交の積極的推進や、日本
企業の海外資源開発に関する
環境整備といった国の政策と連
携し、企業のニーズを汲み取り
ながら、資源・エネルギー開 発
の中心的機関として、日本 の自
主開発に貢献します。
日本国
経済産業省、
資源エネルギー庁が立案した
政策に沿った事業を実行
日本国民
資源の安定的で低廉な
供給により、
国民生活の安寧に寄与
6
安全かつ効率的な運営に
十分留意しつつ、資源備蓄
を着実に運営・実施すると
ともに、緊急時における機
動的な備蓄の放出を実行す
る体制を整備します。
鉱害防止を支援する唯一の
機関として、最新の鉱害防
止技術の開発を続け、環境
保全と効率的な運営の両立
を図りつつ、鉱害防止支援
業務を着実に実施します。
日本企業
金融支援、技術支援、
情報提供等を通じて
産業の発展に寄与
外国政府・企業
協力関係の強化により、
日本の資源権益獲得、
当該国
の経済発展への貢献等
win-winの関係構築
地質構造調査
金融支援
技術開発・
技術支援
資源備蓄
環境保全・
鉱害防止
情報収集・
提供
資源の新たな探査や
資源の探査・開発事
資源は地上から見る
資源の大部分を輸入
資源の開発は多くの
JOGMECは、さまざ
開 発 が 期 待される
業には莫大な投資が
ことができないため、
に頼る日本では、諸
メリットをもたらしま
まな資源に関する情
報収集、調査活動を
国・地 域を対 象に、
必要でリスクも高い
独自の技術が必要で
外国での政 情 不 安
すが、一方で周辺環
JOGMECは先行的な
ものです。JOGMEC
す。J O G M E Cは探
等により資 源・エネ
境に与える影響も少
継続的に行い、調査
地質構造調査やJV
は、探 査・開 発 等 に
査・開発をより効率的
ルギーが 供 給 不 安
な く あ り ま せ ん。
結果をデータベース
調査等を実施、対象
必要な資金を出資等
かつ環境に調和した
定となり、生活や経
JOG M ECは、休廃
化してホームページ
国との密接な協力関
で提供するとともに、
形で行うための技術
済に大きな影響を及
止鉱山に対して地方
や報 告 会 等で提 供
係を築くとともに、調
民間金融機関からの
開発を進めています。
ぼ す 恐 れ がありま
公共団 体や 企業 等
しています。最 新 情
査にかかるリスクを減
開発資金の借り入れ
また、技 術 支 援とし
す。JOG M ECは不
が 行う鉱 害 防 止事
報をタイムリーに提
少、
日本企業による
に対して、債務 保証
て、操業現場や資源
測の事態に備えて、
業への支 援、そして
供 することで、日本
探査・開発の促進に
を行っています。さら
国等が抱える技術課
石油・石油ガス及び
地 熱資 源開 発での
企 業の 活 動や国の
貢献しています。
に、石油・天 然ガス・
題の解決、及び産油
レアメタルの備蓄事
環 境 調 和 支 援によ
エネルギー政策を支
金 属部 門では資 産
国技 術 者への研 修
業を推進しています。
り環境保全に努めて
えていきます。
買収出資も行ってい
活動にも取り組んで
ます。
います。
います。
7
石油・天然ガス
Oil and Gas
資源分野
石油・天然ガスの安定供給確保は、国民生活や社会経済にとって重要な課題です。
JOGMECは、資源調査から技術開発・技術活用、金融支援、備蓄、
さらには、資源国との関係強化にわたる幅広い分野での活動を通じて、
安定供給確保に貢献しています。
4
エネルギー資源のほとんどを輸入に
JOGMECは、国の委託を受け、備蓄
頼る日本。万が一、輸入先に政情不安
基地の運営管理、技術開発、民間備
等が起きた場合など、供給不足が起こ
蓄義務者への情報提供等、総合的に
ることにより、国内産業や生活に大き
国家備蓄事業を推進しています。さら
な支障をきたす恐れがあります。このよ
に、民間備蓄を計画する企業への石
うな不測の事態に備え、日本では石
油・石油ガス購入資金の貸付も行って
油・石油ガスの備蓄を行っています。
います。
5
1
地質構造調査
石油・天然ガスの探鉱・開発事業に
て、継続的な調査を行っています。集
関わる情報収集には多大なコストがか
積されたさまざまな情報は随時データ
かります。JOGMECは、産油ガス国に
ベース化してJOGMECホームページ
特化した情報収集・分析・提供機関と
や報告会等で公開、タイムリーな情報
査に伴い得られる優先交渉権等を提
して、世界の資源・エネルギー情勢や
提 供により日本企 業や国のエネル
な探鉱・開発が期待される国・地域に
供することで、日本企業の進出を支援
産油ガス国の法税制、新規鉱区公開
ギー政策を支えています。
対して資源国と共同で先行的な地質
しています。
情報、資源開発企業の動向等につい
構造調査や油ガス田評価スタディ等
また、三次元物理探査船「資源」を
を実施しています。調査を通じて資源
活用して、
日本の周辺海域における石
国や国営石油会社との密接な協力関
油・天然ガスの賦存状況を探るなどの、
係を構築するとともに、調査結果や調
国内での基礎調査も行っています。
ます。探鉱・開発事業へ出資し、油ガ
巨額の資金を要し、リスクも高い事業
ス田発見後は開発費の借入等に対す
です。その資金をすべて独力で供給す
る債務 保証を行っています。また、油
ることは企業にとって極めて大きな負
ガ ス 田 権 益 の 購 入 に 際 しても、
担となります。JOGMECは、日本企業
JOGMECが出資という形で支援する
が実施する石油・天然ガス探鉱・開発
ことが可能です。
プロジェクトの資金調達を支援してい
3
メタンハイドレート資源開発技術の推進
「燃える氷」とも呼ばれる
JOGMECは、
基礎研究、
陸
メタンハイドレートはメタンガ
上産出試験等を経て、
2013
スと水からなる物質で、永久
年、
世界初となる海洋産出試
凍土層や深海底面下の地
験を実施、
約12万㎥のメタン
層等、低温高圧な環境に多
ガスの生産に成功しました。
く見られます。日本近海でも
世界の先駆的事業として、
引
存在が確認され、次世代資
き続き、
資源量調査と技術開
源として期待されています。
発を推進していきます。
産出試験でのメタンガス燃焼の様子
《出典:メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム》
Ⓒ Anadarko Petroleum Corporation
JAPAN-GTL技術への取り組み強化
GTL技術とは天然ガスを灯
技術開発・技術活用
石油・天然ガスの探鉱・開発で活用
発技術の向上や資源国との関係強化
される技術には、地下の構造をより正
に貢献する他、資源国が抱える技術的
確に把握するための技術、資源回収率
課 題の解決につながる技術ソリュー
向上のための技術等、
さまざまな技術
ション事業を開始するなど、JOGMEC
があり、
それらを改良、進歩させることは
は技術開発・技術活用を進めることで
一層の資源確保、
および事業展開の
技術力向上のための中核的機関として
効率化に欠かせないものです。
また、
国
の役割を果たしています。
内外の技術者育成事業等を通じ、
開
事例紹介
東シベリア ボリシチェルスキー鉱区
出資・債務保証
石油・天然ガスの探鉱・開発事業は
志布志国家石油備蓄基地
情報収集・提供
JOGMECは、石油・天然ガスの新た
2
8
資源備蓄
裏に終えました。今後はこの
油・軽油等の液体燃料に変
技術を使い、未開発ガス田
換する技 術です。JOGMEC
の開発を本格化、エネルギー
は民間企業とともに、
これま
安定供給と地球環境との調
で不純物とされてきたCO2を
和を目指して積極的に取り組
原 料とするJAPAN-GTL技
んでいきます。
術を開発、実証実験を成功
「JAPAN-GTL」の実証プラント(新潟市)
メキシコ・カンタレル油田の海上プラット
フォームで性能確認テストを実施している
FMS
9
金属
Metals
4
資源分野
金属資源の需要が世界中で拡大する現在、
日本の産業を支える金属資源の確保は重要な課題です。
JOGMECは、調査、探鉱から開発、生産、備蓄、リサイクル、情報収集・提供、
さらには鉱害防止対策にいたる幅広い分野で積極的に活動しています。
レアメタルは自動車やIT製品等の製
う恐れもあります。そこでJOGMECは
造に不可欠な素材であり、日本の産
レアメタル国家備蓄事業を推進、民間
業競争力の要ともいえる資源です。現
企業と協力しながら日本の資源備蓄を
在、日本では全 量を輸入に頼ってい
支えています。また、備蓄政策に資す
て、資源国の政情不安等による供給
るため、レアメタルの需給動向調査も
障害という不測の事態が起きた場合
行っています。
には日本の産業の根幹が停止してしま
5
1
地質構造調査
鉱害防止
鉱山開発は、住民の生活環境に負
体や企業等に対して、技術や情報、資
の影響を及ぼすことがあります。かつ
金面からさまざま支援を行うことで鉱
て世界有数の鉱山国であった日本で
害防止や環境保全に努めています。ま
は、現 在、約450カ所の 休 廃止 鉱山
た、長年培ってきた鉱害防止の経験や
世界で資源獲得競争が激化してい
JV調査)を精力的に展開しています。
で、何らかの鉱害防止対策を行う必要
技術ノウハウを近年、海外の資源国に
る中、資源確保のためには、リスクの
探査の結果、有望と確認されたプロ
があるとされています。JOGMECは、
対し、提供・支援を行うことで、資源国
高い初期段階からの探査プロジェク
ジェクトについては、JOGMECの権益
鉱害防止事業に取り組む地方公共団
との関係強化にも貢献しています。
ト へ の 参 入 が 重 要 となりま す。
を日本企業に引き継ぐことで初期探
JOGMECは、世界各地で、海外の国
査のリスクを軽減、日本企業の権益獲
営企業や外国企業等と共同で資源探
得を支援しています。
6
査活動(ジョイントベンチャー調査:
2
出融資・債務保証
中国をはじめとする新興諸国での
資源情報の価値はさらに高まっていま
金属資源の需要拡大やそれによる鉱
す。JOGMECは、世界の鉱業関連情
区獲得競争の激化、資源国における
報の収集・調査・分析を実施、調査報
課税強化の動きや環境規制強化によ
告書や講演会、ウェブサイトを通じ提
リスクをカバーするため、金融機関等
る影響、さらには資源メジャーによる
供し、金属資源開発への取り組みを
クの大きい事業です。JOGMECは日
からの借入資金に対する債務保証を
市場寡占化の進行等、金属資源をめ
補完・支援しています。
ぐる世界情勢は激しく変化しており、
本企業による探鉱事業に必要な資金
実施しています。さらに2010年度か
を出資、または融資という形で提供、
らは開発・生産段階にある鉱山権益
鉱山開発事業の推進を図ります。ま
取得を支援する出資業務も加わり、
た、開発資金調達の円滑化を図り、
日本企業による資源確保への支援の
プロジェクトの事業リスク・カントリー
幅が広がりました。
カセロネス鉱山遠景
《出典:パンパシフィック・カッパー
(株)
》
技術開発・技術支援
探査地域の奥地化・深部化に伴い、
クル技術開発など広範な技術開発に
より高精度な探査技術の開発が求め
加え、操業現場が抱える技術課題の
られています。
また、鉱石の低品位化や
解決に向けた技術支援事業も展開して
不純物の増加に伴い、鉱石から効率
います。
さらに、海底鉱物資源の開発を
的・経済的に金属を抽出する技術の重
促 進するため、海洋資 源調査 船「白
要性が高まっています。JOGMECは、
嶺」
を用いた資源量調査や、採掘・生
探査技術開発、生産技術開発、
リサイ
産に向けた技術開発を行っています。
旧松尾鉱山新中和処理施設
情報収集・提供
金属資源の探鉱・開発事業はリス
3
10
資源備蓄
事例紹介
南部アフリカの拠点
ボツワナ・地質リモートセンシングセンター JOGMECとボツワナ地質調査
モートセンシング技術を活用した
所(ボツワナの鉱山・エネルギー・
南 部 ア フリカ 開 発 共 同 体
水資源省傘下の国家機関)が共同
(SADC)諸国での探査事業をは
で実施する地質リモートセンシング
じめ、技術研修や情報収集等を通
プロジェクト。その拠 点が地質リ
じて、南部アフリカと日本の協力関
モートセンシングセンターです。リ
係強化を推進しています。
研修生とフィールド実習
エスペランサ鉱山プラント遠景
《出典:丸紅(株)
》
11
石炭 資源分野
Coal
現在、
国内発電量の約4分の1を石炭火力発電でまかなっている日本。
JOGMECは、
資源国との関係強化をはじめ、
地質構造調査や情報収集・提供、
技術実証、
金融支援等を通じて、
日本への石炭資源の安定供給に貢献しています。
また、
国内石炭政策に係る経過措置として石炭経過業務を行っています。
1
クリーンで安定的なエネルギー源として注目を集める地熱ですが、
日本ではまだ普及しているとはいえません。
JOGMECは、地熱資源の有効利用に向けてさまざまな施策を実施し、
円滑な地熱開発を進めるとともに、
環境との調和を図っています。
1
地質構造調査
地質構造調査
石炭を輸入に依存する日本では、
め、新興国や未調査地域において
地熱発電は設備利用率の高さと電
電 の 普及 がなかなか 進 みません。
産炭国からの供給力を拡大して石
産炭国政府機関や民間企業等と共
力供給の安定性から有望な再生可能
JOGMECは、有望な地熱資源を確認
炭資源の獲得増を図ることが必要
同調査を行うとともに、日本企業が
エネルギーとして注目を集めています。
するための地表調査、坑井掘削調査
です。JOGMECは産炭国における
海外で実施する探鉱等の調査活動
一方、地熱資源の開発には長いリード
等を支援することで、地熱資源の開発
日本企業の石炭開発を促進するた
への支援も行っています。
タイムが必要なことなどから、地熱発
促進を図っています。
2
出資・債務保証
JOGMECは、探鉱事業に必要な
事業リスクやカントリーリスクをカ
資金を出資という形で提供すること
バーするため、企業による民間金融
で探鉱活動の促進を図り、民間企
機関からの借入に対する債務保証
業の探鉱活動を支援しています。ま
も実施しています。
た、開発資金調達の円滑化を図り、
3
2
コロンビアの炭砿
ⓒ Drummond International LLC ITOCHU Corporation
技術実証・技術移転
日本が持つ低品位炭有効利用
また、アジア地域を中心とした産炭
技術等の石炭関連技術の実証・普
国への技術移転を行い、生産性向
及を行うことで、産炭国での需要増
上や安定を図り、産炭国との重層
加による需給の逼迫を緩和します。
的協力関係を構築しています。
4
採炭機械操作研修(炭鉱技術移転)
情報収集・提供
求められます。JOGMECは、産炭国
提供することで、石炭開発に関わる
で生き残るには世界の動向や情報
や開発企業の動向、石炭技術の開
日本企業を支援しています。
を正確に素早くキャッチすることが
発等、総合的な情報を収集・分析、
石炭経過業務
平成25年4月にNEDOから業務
た地表陥没等の復旧・賠償等を行う
鉱害賠償積立金及び鉱害賠償預託
が移管され、
国内石炭政策に係る経
「旧鉱区管理業務」
、
過去の貸付金
金の管理及び支払等を行う
「鉱害賠
過措置として、
旧鉱区の鉱業施設等
の回収等を行う
「貸付金償還業務」
、
に係る危害・鉱害の防止及び発生し
並びに鉱害賠償の担保となっている
償担保管理業務」
を行っています。
出資・債務保証
地熱開発のリードタイムは長く、地
開発を支援します。また、開発段階で
熱温度が高くても蒸気が噴出しない
必要な資金のうち、金融機関等からの
等、地熱資源ならではのリスクが存在
借入金に対する債務保証を行うことに
します。JOGMECは、地熱探査に対す
より、資金調達の円滑化を図ります。
る出資を行うことで、民間企業の地熱
3
激しさを増す石炭資源獲得競争
5
12
地熱 資源分野
Geothermal
技術実証・技術移転
世界有数の地熱資源国、日本。し
関する新技術の開発を推進すること
かし地熱貯留層は地下深くに存在す
により、日本企業の地熱開発をバッ
るため、その把握が難しいことが開
クアップします。また、周辺環境と調
発のネックとなっています。JOGMEC
和した地熱開発の促進にも寄与して
は地熱貯留層の探査や評価・管理に
いきます。
4
情報収集・提供
国内外における地熱資源関連の動
ジやパンフレット、映像資料等により、
向や最新技術、データ等を収集・調査
一般の方々にも地熱開発・地熱資源
し、ウェブサイト等で提供することで民
について知ってもらう取り組みを行って
間企業の地熱開発への取り組みを補
います。
完・支援しています。また、ホームペー
13
最近の主な成果
❶
1989年からの関
与が実り、グリー
ンランドの探鉱鉱
区を獲得
JOGMECが出資するグリーンラン
ド石油開発㈱は、
グリーランド島北
東海域の探鉱鉱区の入札にパート
ナー企業と参加し2鉱区を落札。同
社は、旧石油公団が1989年に開始
した 地 質 構 造 調 査 事 業 による
JOGMEC保有の優先入札権
1
を実行する主体として設立さ
れ、鉱区落札につながったも
ので、大規模な油ガス田の存
在が期待されています。
Our Achievement
❷
東シベリアの
地質構造調査事業を
民間へ承継
●石油・天然ガス資源分野 ●金属資源分野 ●石炭資源分野 ●地熱資源分野
❸❹
日本発の
原油回収技術で
権益獲得を後押し
❺❻
オセアニア地域の
LNG事業への支
援を拡大
カナダ
シェールガス案件
への支援を拡大
チリでの
日の丸銅鉱山への
金融支援
ワールドクラスの
銅・金鉱区を
民間へ譲渡 世界最大の
ブラジル・ニオブ
生産企業に出資
カナダでのシェールガス開発事業
に参画する複数の日本企業に対し、
JOGMECは出資・債務保証支援を
相次いで実施。生産されるシェール
ガスは、将来的にLNGとして日本へ
の供給が検討されます。
日本企業が100%の権 益を保 有
し、2014年中に本格 稼 働予定の
カセロネス鉱山に対し、JOGMEC
は探鉱段階(探鉱融資)から開発
段階(債務 保証)に至るまで継続
的に支援を行っています。
初期探鉱から調査に参画してきた
チリ・アルゼンチンにまたがる地域
でワールドクラスの銅・金鉱床を発
見。JOGMECの 権 益は日本の民
間企業に譲渡され、開発に向け調
査の加速が期待されます。
JOGMECは日本の製鉄会社や商
社とともに、高級鋼材生産に不可
欠なニオブを生産する世界最大の
ブラジル企業に共同で出資。ニオブ
の安定調達体制を確保しました。
日本企業が参画する豪州及びパプ
アニューギニアにおける複 数の
LNG開 発 事 業に対して、出資・債
務保証支援を実施。これらの事業
からは、
日本へのLNG供給が予定
されており、エネルギーセキュリティ
上大きな貢献が期待されます。
東シベリアにおいて実施してきた
海外地質構造調査事業について、
日本企業2社の参画を得て、新た
に出資対象の探鉱事業として採択
しました。
洋上鉱区/グリーンランド
JAPANテクノロジーの強みである
発 電所等の排ガスから回収した
CO2を地下の油層に注入して、原
油の回収率を高めるCO2EOR技
術。JOGMECはこの技術適用を、
ベトナム、U.A.E.等で検討中。こう
した取り組みで日本企業の権益維
持・獲得に貢献しています。
❼
モザンビークで
大規模ガス田発見
2
3
東シベリア/ロシア
12
南鳥島沖公海域
4
ランドン洋上油田/ベトナム
18
地質リモート
センシングセンター/ボツワナ
8
9
5
洋上ガス田/モザンビーク
ウォーターバーグ/南アフリカ
6
旧松尾鉱山
19
イクシス・ウィートストーン
/オーストラリア
17 第二渥美海丘
20 くじゅう・霧島
10
14
南アフリカにおけるJV調査で、白
金など500t超の大規模な鉱床を
発見。マイニングジャーナル誌から
最優秀探鉱賞を受賞しました。
アラシャ/ブラジル
カセロネス/チリ
14
沖縄海域
2008年に発 足後、南部アフリカ
開発共同体諸国を対象に200名
以上の研修を実施し、人材育成に
貢献。今後具体的な探査案件の
発掘を目指します。
15
13
11
❾
南アフリカの
JV調査で有望な
白金族鉱床を発見
くじゅう、霧島地域において、ヘリコ
プターを用いた最新技術の空中物
理探査による広域調査を開始。資
源調査の効率化により地熱資源
の開発を促進します。
倉敷/波方
パプアニューギニア
クリフォード/オーストラリア
❽
ボツワナ・地質
リモートセンシング
センター研修事業
九州で
空中物理探査手法
による地熱調査を
開始
16
アブダビ洋上油田/ U.A.E.
JOGMECの支援対象企業が参画
ⒸAnadarko Petroleum Corporation
する探鉱事業において大規模ガス
田を発見。将来的にはLNGの一大
供給拠点として日本のエネルギー
安定供給への寄与が期待されてい
ます。
7
シェールガス案件/カナダ
フロンテラ/チリ・アルゼンチン
豪州企業と
沖縄海域で新たな
初の石炭JV調査を 海底熱水鉱床を
開始
確認
コバルトリッチ
クラスト探査鉱区
を取得
世界初の海上での
メタンハイドレート
産出試験に成功
30年間の
無事故運営管理に
岩手県より表彰状
倉敷・波方国家
石油ガス備蓄基地
完成、操業を開始
クイーンズランド州クリフォード地
域を対 象として、石 炭 分 野では
JOGMEC初となる共同探鉱契約
を、豪州企業と締結。高品質な一
般炭の日本への安定供給の第一
歩と期待されます。
南鳥島沖の公海域でコバルトリッチ
クラストの探査鉱区の排他的権利
を取得。
これにより将来的なレアメタ
ル資源の国内での独自開発に期待
が高まります。
世界初のメタンハイドレート海洋産
出試験を実施し、
6日間にわたって約
12万㎥のメタンガスを生産。今後の
商業生産を見越した技術開発等に
取り組んでいきます。
昭和46年に閉山した旧松尾鉱山の
坑廃水の中和処理施設の運営管理
業務を30年間無事故で継続。
北上
川の清流化に貢献した業績により岩
手県から感謝状が贈呈されました。
石油ガスの備蓄基地としては日本初
となる、
「水封式地下岩盤タンク方
式」
を採用した倉敷及び波方国家
石油ガス備蓄基地が完成。両基地
を含め全国5カ所の備蓄基地に約
150万tの石油ガスを貯蔵できる体
制が整いました。
海洋資源調査船「白嶺」
による沖縄
海域での深部掘削調査の結果、
海
底面下30m以深に新鉱体を発見。
表層部と深部の鉱床を合わせた資
源量の増加が期待されます。
15
資源外交
資源国との国際協定等締結実績(2013年~)
Diplomacy
国名
資源確保にあたっては、民間レベルのみならず政府レベルのネットワー
ク形成強化が必要不可欠です。JOGMECは国と連携しつつ資源国や
国営企業等との協力関係の構築・強化を推進しています。
資源外交の内容
戦略的な関係強化を図ります。
①資源国政府要人や国営石油・ガス会社、国営鉱山会
④国際会議や国際展示会に積極的に参加すること
社等とのトップ会談により探鉱開発支援、技術協
で、本邦資源業界やJOGMECのプレゼンス強化
力、人材育成等の協力枠組みを構築します。
に努めます。
②日本政府の閣僚クラスが頻繁に行くことのできな
い資源国での資源外交を支援します。
③資源を保有する重要国の有力者を日本に招聘し、
⑤資源国の技術者を研修生として受け入れ、研修修了生
との人的交流を継続し、資源国の重要ポストに就任し
た修了生を通じ、堅密な資源外交を実施します。
締結日
分野
モザンビーク
2014.1
石炭の共同調査
オマーン
2014.1
石油・天然ガス開発
ボツワナ
2013.12
レアメタルの共同探鉱
サウジアラムコ社
2013.12
石油タンク貸与
カンボジア
2013.12
金属鉱物資源に係る共同調査
ミャンマー
2013.11
金属鉱物資源に係る共同調査
カナダ ブリティッシュ
コロンビア州
(BC州)
2013.12
GTL、
非在来型資源
ラオス
2013.11
鉱害防止対策
セーシェル
セーシェル国営石油会社
2013.10
天然ガス開発に係る共同
調査
アンゴラ
2013.9
金属鉱物資源に係る共同
調査・技術協力
オーストラリア
クイーンズランド州
2013.9
石炭、
石油・天然ガス及び金
属鉱物資源に係る
探鉱・開発
トルクメニスタン
2013.9
石油・天然ガス開発分野に
おける技術協力
カタール
2013.8
石油・天然ガス開発分野に
おける技術協力
カンボジア
2013.8
鉱山環境専門家の派遣
中国、
ベトナム、
インドネシア
2013.5
石炭研修事業
ザンビア
2013.5
リモートセンシング事業の
継続・強化やザンビアでの
鉱害防止・探査技術に関す
るセミナー開催
バーレーン
2013.3
石油・天然ガス開発
・大規模な天然ガス埋蔵量が確認されたモザンビークと
の人材育成分野の協力枠組みを構築しました。
(2012年
10月)
・第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において、10カ国
の首脳・閣僚クラスと個別会談を行い、各国の石油・天
・日本最大の自主開発原油の供給元であるアブダビでの
然ガス及び鉱物資源分野等への日本企業の投資促進
権益の更新・新規獲得を視野に入れた包括的MOU(覚
や人材育成に関する意見交換により、各国との関係強
書)を新たに締結しました。
(2013年2月)
化を図りました。
(2013年6月)
・カナダのBC州とガス関連 技 術分野での協力に係る
16
連携を強化しました。
(2013年2月、12月)
・南部アフリカ開発共同体(SADC)諸国を対象に、ボツ
JOGMEC NEWS
最先端技術の解説や進行中のプロジェクト紹介、イベン
ト案内や技術者インタビュー等、最新の資源・エネル
ギー関連情報を年4回(3,6,9,
12月)お届けしています。
ワナ・地質リモートセンシングセンターを拠点とした人材
育成や共同調査等を実施する旨のMOUを締結し、日本
企業による将来的な投資促進への道筋をつけました。
(2013年5月)
ボジア、ラオス等と鉱害防止分野の協力を推進するため
MOUを締結し、非在来型ガス資源の豊富なBC州との
ウェブサイト
JOGMECホームページでは、組織・事業紹介から最新
ニュースまで幅広く情報発信を行っています。さらに各分
野独自のコンテンツも多数、公開しています。
アラブ首長国連邦、
2013.2 石油・天然ガス開発
アブダビ国営石油会社(ADNOC)
・環境に配慮した持続的鉱山開発に向け、ザンビア、カン
最近の主な実績
JOGMECの
情報提供
のMOUを締結しました。
(2013年5月、8月、11月)
・オーストラリアのクイーンズランド州と石炭等資源全般に
イベント・講演会
専門家を招聘しての講演会や調査報告会、成果発表
会、投資セミナー等、さまざまなイベント・講演会を開催、
毎回、多くの参加者から高く評価されています。
関する包括的・戦略的パートナーシップに係るMOUを締
結し、石炭JV(ジョイントベンチャー)案件の成立を後押
ししました。
(2013年9月)
・平成元年から開始した産油国からの研修生受け入れ実
績は、世界46カ国、3,179名に及び、人的交流を着実に
推進しています。
(2014年5月)
17
JOGMECの活動拠点
Directory
日本国内では、本部を拠点に、技術開発のための研究施設や専門図書館、 備蓄基地事務所、鉱害防止支援事務所などが全国に広がります。
海外では、世界各地に駐在事務所が点在し、刻一刻と変化する現地の資源・エネルギー情勢や
探鉱・開発に関する情報などがリアルタイムで届けられています。
JOGMECは、その最新情報とネットワーク力を生かし、日本への資源の安定供給に貢献しています。
国内事務所
本部
石油備蓄基地事務所
苫小牧東部国家石油備蓄基地事務所
むつ小川原国家石油備蓄基地事務所
久慈国家石油備蓄基地事務所
秋田国家石油備蓄基地事務所
福井国家石油備蓄基地事務所
菊間国家石油備蓄基地事務所
白島国家石油備蓄基地事務所
上五島国家石油備蓄基地事務所
串木野国家石油備蓄基地事務所
志布志国家石油備蓄基地事務所
石油ガス備蓄基地事務所
神栖国家石油ガス備蓄基地事務所
七尾国家石油ガス備蓄基地事務所
倉敷国家石油ガス備蓄基地事務所
波方国家石油ガス備蓄基地事務所
福島国家石油ガス備蓄基地事務所
鉱害防止支援・地熱開発事務所
北海道鉱害防止支援・地熱開発事務所
東北鉱害防止支援・地熱開発事務所
中国・近畿鉱害防止支援・地熱開発事務所
九州鉱害防止支援・地熱開発事務所
松尾管理事務所
その他
柏崎テストフィールド
北アメリカ
バンクーバー事務所(カナダ)
1710-400 Burrard Street, Vancouver,
B.C. V6C3A6, CANADA
TEL.+1-604-685-1282 FAX.+1-604-685-4123
ジャカルタ事務所(インドネシア)
5th Floor, SUMMITMAS , Jl, Jend, Sudirman Kav,
61-62, Jakarta 12190, INDONESIA
TEL.+62-21-522-6640 FAX.+62-21-522-6650
ワシントン事務所(アメリカ合衆国)
1233 20th Street, N.W. Suite 206 Washington, D.C.
20036, U.S.A.
TEL.+1-202-775-0602 FAX.+1-202-775-0605
中東
ヒューストン事務所(アメリカ合衆国)
One Riverway, Suite 450 Houston, Texas 77056, U.S.A.
TEL.+1-713-622-0204 FAX.+1-713-622-1330
中東事務所(アラブ首長国連邦)
P.O.BOX 6270 Al-Masaood Tower #904 ,
Sheikh Hamdan Street, Abu Dhabi, U.A.E.
TEL.+971-2-6330366, +971-2-6217704
FAX.+971-2-6330280
南アメリカ
メキシコ事務所(メキシコ)
Goldsmith No.37, Oficina 401, Col. Chapultepec
Polanco, C.P.11560 MEXICO, D.F., MEXICO
TEL.+52-55-5280-1099 FAX.+52-55-5280-0214
〒105-0001
東京都港区虎ノ門2丁目10番1号
虎ノ門ツインビルディング15F
TEL.03-6758-8080 FAX.03-6758-8088
金属資源情報センターは、
国内外の金属鉱業、
金属鉱
物資源に関する文献・資料を扱う国内唯一の専門図書
館です。開架式で自由に閲覧が可能で、
専門家だけでな
く一般の方々にも広くご利用いただくことができます。
ロンドン事務所(イギリス)
Carrington House, 126-130 Regent Street,
London W1B 5SE, U.K.
TEL.+44-20-7287-7915(oil & gas),
+44-20-7287-7916(metals)
FAX.+44-20-7287-7917
リマ事務所(ペルー)
Av. Camino Real 348, Torre El Pilar, Piso 7, Oficina 704,
San Isidro Lima-27, PERU
TEL.+51-1-221-5088 FAX.+51-1-221-1871
サンティアゴ事務所(チリ)
World Trade Center, Torre Norte 1005,
Av. Nueva Tajamar 481, Las Condes, Santiago, CHILE
TEL.+56-2-2203-6130 FAX.+56-2-2203-6121
アフリカ
ボツワナ・地質リモート
センシングセンター(ボツワナ)
Plot 54353, 5th Floor Office B, Masa Centre,
Gaborone, BOTSWANA
TEL:+267-390-2878 FAX:+267-390-2879
金属資源技術研究所
〒017-0202
秋田県鹿角郡小坂町 小坂鉱山字古館9番地3
TEL.0186-29-3829 FAX.0186-29-3849
古くから鉱山の町として栄えてきた秋田県小坂町に
は、鉱山開発、製錬技術などの施設及び人材が豊富
に蓄積され、国内外の鉱山技術者の研究の場となっ
ています。このような環境の中、JOGMEC金属資源
技術研究所では、金属の生産・回収等に関する研究
開発や、環境保全のための自然に優しい技術の向上
と効率化に取り組んでいます。
オセアニア
シドニー事務所(オーストラリア)
Level 23, BT Tower, 1 Market Street,
Sydney NSW 2000, AUSTRALIA
TEL.+61-2-9264-9611 (oil&gas),
+61-9264-2493 (metals)
FAX.+61-2-9264-4914
Organization[組織]
監
事
(
2
名
)
監
事
室
1963
金属鉱物探鉱融資事業団
(MEFAJ)設立
1973
金属鉱業事業団
(MMAJ)に改名
理
事
(
6
名
)
副
理
事
長
理
事
長
技
術
本
部
金
属
資
源
石
油
開
発
推
進
本
部
石
油
開
発
管
理
部
門
監査室
総務部
経理部
評価部
調査部
企画調整部
事業推進部
管理・研修部
探査部
物理探査船グループ
技術部
技術ソリューション
事業グループ
メタンハイドレート
研究開発グループ
金属企画部
資源探査部
金属資源技術部
石炭・地熱資源開発に係る支援業務の追加等による機能強化
備蓄企画部
2012
石油備蓄部
炭・地熱資源開発に係る支援(3)産投出資の資源開
発への活用(4)海洋での金属鉱物調査の深度制限の
見直しの業務が追加・変更されました。
石油ガス備蓄部
石油公団(JNOC)
と金属鉱業事業団(MMAJ)を統合し、
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)設立
希少金属備蓄部
2004
開
発
本
部
本資
部源
備
蓄
金
属
・
石
炭
事
業
金属環境事業部
を含む法律が成立、2012年9月15日、
(1)災害時の石
油・石油ガス(LP)ガス供給計画の実施支援、
(2)石
金属ファイナンス部
1978
支
援
本
部
地
熱
部
石炭開発部
た金属鉱物事業団の機能が集約されました。
また、災害時の石油・石油ガス(LPガス)の供給に関
する体制の構築及び資源開発に係る支援機能の集約
化・整備等を行うため、2012年8月29日、同法の改正
石油公団
(JNOC)に改名
石炭資産管理部
石油開発公団
(JPDC)設立
九州支部
1967
安定供給確保の役割を担ってきた石油公団の機能と、
非鉄金属鉱物資源の安定供給確保の役割を担ってき
18
北京事務所(中国)
中華人民共和国北京市朝陽区建国門外大街26号
長富宮弁公楼3005号
TEL.+86-10-6590-9520 FAX.+86-10-6590-8366
ヨーロッパ
History[沿革]
2002年7月26日に公布された「独立行政法人石油
天然ガス・金属鉱物資源機構法」に基づき、2004年2
月29日、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源
機構(JOGMEC)が設立されました。石油・天然ガスの
モスクワ事務所(ロシア)
Room 748, HoTEL:Mezhdunarodnaya-2
Krasnopresnenskaya Nab.12 Moscow 123610,
RUSSIAN FEDERATION
TEL.+7-495-967-0405 FAX.+7-495-967-0407
アジア
〒261-0025
千葉県千葉市美浜区浜田1丁目2番2号
TEL.043-276-9212 FAX.043-276-4061
金属資源情報センター
〒105-0001
東京都港区虎ノ門2丁目10番1号
虎ノ門ツインビルディング
TEL.03-6758-8000
FAX.03-6758-8008
海外事務所
技術センター(TRC)
技 術 センター(TRC:Technology & Research Center)に
は、JOGMECの石油・天然ガスの探鉱・開発に関係す
る技術関連部署が集約されています。世界最先端の
石油・天然ガス開発技術の研究が行われており、地質
構造調査、出資・債務保証に関する技術審査も実施
しています。また、産油ガス国の技術者を招聘する産
油国技術者研修も定期的に開講しています。
ロシア
19
HSE方針
JOGMECでは、推進する事業が労働安全衛
生・環境(Health Safety Environment)に関す
る著しいリスクを内在していることを認識し、人
身事故、健康障害、環境汚染等の回避のため、
直接業務のみならず、出融資・債務保証先等の
企業が実施する間接事業についても、企業と
協働してリスク低減を図っています。
Access
[地図]
HSEマネジメントシステム(HSEMS)
JOGMECは、環境の国際規格ISO14001と
労働安全衛生の国際規格OHSA18001、それ
ぞれの認証を取得し、二つを統合したHSMSと
して運用しています。環境物品調達の推進、電
力や紙使用量の削減、健康増進、職場環境改
善等をはじめ、4分野それぞれの探鉱・開発、備
蓄、鉱害防止支援事業におけるHSEリスク低
減に至るまで、役職員が一体となって取り組ん
でいます。
2017年1月
Fly UP