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化学企業から見た『企業ITのグローバリゼーション』の最新動向

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化学企業から見た『企業ITのグローバリゼーション』の最新動向
「第21回CEDIフォーラム資料」
国際WG活動実績報告
化学企業から見た
「企業ITのグローバリゼーション」の最新動向
2013年5月28日
情報通信委員会
CEDI小委員会 国際WG
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1
目次
第1章:はじめに(活動目的・活動実績)
第2章:先進事例の調査結果
第3章:CEDIメンバ会社へのEDI化ニーズ調査結果
第4章:アジア地域の電子商取引の現状
第5章:まとめと今後の取組みの方向性
資料:NACCSイメージ図
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2
1.はじめに(活動目的・活動実績)
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3
活動目的・活動実績
活動目的
グローバル化に対応した海外取引のEDI化準備
活動実績
・CEDIメンバー化学会社の海外取引業務フロー調査
輸出取引、海外の国内取引、三国間取引
・CEDIメンバー化学会社の海外取引のEDI化ニーズ調査
対象としたい地域・国、取引相手、取引形態など
・グローバル化先進企業の企業ITのグローバリゼーション状況調査
外資系化学、自動車、電子電器、商社、海貨業者など
・アジア地域の貿易業務に関するIT化の状況調査
各国のSingle Window、電子商取引の法規制など
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4
海外売上高比率 (日本の製造業)
電子部品、自動車、自動車部品、建設機械、工作機械などの製造業で
は海外売上高比率が70%を超えて90%に近い企業もある
TDK
電子部品
87.3%
ニコン
光学機器
85.7%
村田製作所
電子部品
84.3%
ホンダ
自動車
83.2%
マキタ
工作機械
83..1%
アルパイン
電子部品
82.5%
コマツ
建設機械
81.1%
三菱自動車
自動車
80.1%
タカタ
自動車部品
80.0%
日産自動車
自動車
78.7%
日立建機
建設機械
77.7%
マツダ
自動車
76.7%
FCC
自動車部品
76.5%
ファナック
工作機械
75.2%
アルプス電気
電子部品
74.1%
日本の企業の海外売上高比率 2011年6月 日本経済新聞
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5
海外売上高比率 (日本の化学企業)
化学企業では、他の業界に比べると相対的に海外売上高比率が低いが、
50%を超えている企業もあり、今後益々比率が高まるものと思われる。
企業名
海外比率
アジア
北米
欧州
他
信越化学
63.5%
17%
23%
?
60%
DIC
57.3%
?
21%
?
79%
住友化学
53.3%
70%
16%
9%
5%
ゼオン
47.2%
58%
19%
20%
3%
日本触媒
46.9%
?
?
?
?
JSR
44.2%
?
?
?
?
三井化学
42.1%
79%
12%
8%
1%
東ソー
37.9%
77%
?
?
23%
昭和電工
36.2%
83%
?
?
17%
三菱ケミカルHD
34.3%
29%
?
?
71%
東レ
31.2%
?
?
?
?
宇部興産
28.8%
73%
?
18%
9%
旭化成ケミカル
28.9%
38%
?
?
62%
トクヤマ
21.4%
73%
?
?
27%
日本の化学企業の海外売上高比率 2011年3月期 各社HPより
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6
海外生産比率 (日本の製造業)
2010年度では、自動車などの輸送機械の海外生産比率が39%であるのに
対して、化学企業は17%程度であるが、今後、その比率が高まると思われる
年度
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
国内全法人
14.3
14.6
15.6
16.2
16.7
18.1
19.1
17.0
17.0
18.1
輸送機械
30.6
32.2
32.6
36.0
37.0
37.8
42.0
39.2
39.3
39.2
化学
12.6
13.4
13.6
15.3
14.8
17.9
16.6
17.4
15.1
17.4
海外進出企業
29.0
29.1
29.7
29.9
30.6
31.2
33.2
30.4
30.5
31.9
第41回海外事業活動基本調査(2011年7月調査) 経済産業省
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7
海外生産比率 (日本の製造業) グラフ
2010年度では、自動車などの輸送機械の海外生産比率が39%であるのに
対して、化学企業は17%程度であるが、今後、その比率が高まると思われる
%
日本製造業の海外生産比率
45.0
40.0
35.0
30.0
国内全法人
輸送機械
化学
海外進出企業
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
0.0
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
年度
第41回海外事業活動基本調査(2011年7月調査) 経済産業省
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8
世界の化学産業の出荷額
・世界の化学品の出荷額は10年間で1.6倍に増加
¥160兆(2000年) ⇒ ¥260兆(2010年)
・中国の驚異的な成長
6%
⇒
25% 4倍に増加
出荷額の構成比率(%)
35
30
25
20
15
10
5
0
欧州
北米
日本
2000年
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中国
アジア その他
2010年
9
日本化学製品の地域別輸出入(主要マーケットはアジア)
2012年5月29日第19回CEDIフォーラム「2012年度活動計画」より
5.1兆
1.7兆
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(アジア)
輸出額の 75%
輸入額の 32%
10
2.先進事例の調査結果
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11
先進事例の調査と整理
グローバル化が進んでいる22社・団体のご協力をいただき、
先進的な事例のヒアリングと情報収集を行なわせていただいた。
(総合商社、外資系化学メーカ、製造業、物流会社、ASPベンダー、ITベンダー、標準化団体)
調査結果をもとに、以下の視点で整理を行い次頁以降で報告。
■国際化を考える上での業務の全体像
■訪問企業の海外売上
■訪問企業のITのグローバリゼーション
■グローバルサプライチェーンの事例
■グローバルサプライチェーンの特徴と外部サービス
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12
国際化を考える上での業務の全体像
国内取引とは異なり、海外取引ではプレイヤー(海貨業者、船会社、通関等)が多い
必要な情報(送り状、積荷明細、原産地証明、船積依頼、船積案内、船荷証券等)が多い
海外販社・顧客
荷主
物流部門(会社)
海貨・通関業者
引合
船会社
税関
凡例
基本契約
船積通知受領
海外販社・取引先
荷主
物流など
輸入者
取引先管理
見積
INCOTERMS
受注
輸送保険締結(保険会社と)
FOB(本船渡)やCIFなどに応じた契約
Booking(船腹予約)
Booking
(船腹予約)指示
出荷依頼
出荷(バンニング)
輸出書類作成*
フォワーダ
バンニング
輸入申告
Invoice、Packing List
輸出申告*2
輸出許可
*2 NACCS
輸出許可確認
輸出書類保存
請求/
決済関係書類送付
船積書類作成
船積
B/L報告
B/L作成
請求書はINVOICE、DebitNote
荷主
売上計上
輸送費管理
Shipping Advice
輸入通関指示
該非判定
(安全貿易管理)
発注
輸入者
輸送費請求
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輸出情報
図:直接輸出における業務の流れ
13
国際化を考える上での業務の全体像
三国間貿易(日本の会社が海外の輸入者と売買契約を結び、購入される品物は海外の業
者から海外の輸入者に直接輸出)では、多様な情報が関係者間で複雑に流れる
フォワーダー (日本)
③輸送委託
⑨B/L発行
受注者A(日本)
⑤本船・
コンテナ手配
輸出者B
フォワーダー
輸出通関手続
⑫荷渡
輸入者C
⑦荷受
税関
フォワーダー
⑪B/L回収
X国
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Y国
輸入通関手続
税関
14
訪問企業の海外売上 (製造業・総合商社)
訪問企業の国内製造業においては、海外売上高の比率がかなり
高くなっている。
また、総合商社でも30%を超える海外売上高比率となっている。
<2011年度有価証券報告書より>
連結売上高上位10社平均
■自動車業界
66.5%
■電機業界
47.9%
■総合商社(7社平均)
31.3%
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15
訪問企業の海外売上 (外資系化学)
外資系の化学会社では、アジアで約2割の売上げをあげている。
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16
訪問企業のITのグローバリゼーション概況(外資系化学会社)
トップダウンによる
グローバリゼーション化
業務プロセス,IT基盤の
標準を明確化
グループ企業の
事業活動を可視化
2000年前後から、トップダウンによって企業ITのグローバリ
ゼーション化が推進されている。
業務プロセスやIT基盤などが、可能な限りグローバルに標準化
されるように、強力なトップダウンの体制の下で推進されている。
グループ企業の各種サプライチェーン情報が、国や地域を越えて
リアルタイムに収集され、事業活動が可視化されている。
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17
訪問企業のITのグローバリゼーション概況(日本の製造業)
グローバル化のための
推進体制強化
標準プロセスと現地対応
情報の共有化推進と
競争力強化
グローバルな視点でのIT基盤整備や業務プロセスの標準化には、外資系企業に比べて遅れが見られる
開催国を持ち回りにして、年2回程度の頻度で全グループ会社の
CIOとのミーティングを行い、IT推進をグローバルに機能させる取
組みを開始した企業もある。
標準的なプロセスをベースに各国で対応するが、現地でのパッ
ケージを採用している企業もある。
ERPを統一している企業では、需給情報の精度向上に取り組む。
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18
グローバル標準への取り組み例 (1/2)
項目
外資系化学会社 取り組み例

コードの統一と
一元管理

業務プロセスの
標準化
ERPの展開と
シングル
インスタンス化





ネットワーク
日本製造業 取り組み例
コード体系の統一と一元的な管理体制
がグローバルに行われ、事業活動の可
視化が進む

業務プロセスがグローバルに標準化さ
れ、KPIの運用とともに、これらを統括
する組織がある
国や地域毎に必要なローカライズにつ
いては最小限とし、統括組織が審査




IFRS対応中心による標準化
導入時の標準テンプレートが運用段階で
は曖昧になっている
ローカライズは原則各拠点で実施
国内用と海外用のテンプレートを使い分け
出資比率50%以上のグループ会社に
はERPを導入し、経営情報をリアルタ
イムに共有
シングルインスタンス化完了

主要なグループ会社では完了

シングルインスタンス化は進んでいないか、
念頭にない
グループ拠点間は、専用回線で接続
顧客など外部とはグローバル対応が可
能なデータ交換サービス(ASP)を利用


ネットワーク整備が徐々に進展中
一部、顧客や物流貿易代行会社などと
データ交換サービス(ASP)を利用するも、
大半の企業は直接続
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
企業・組織・勘定・品目などのコードを統
一に向けて取り組み中
一元管理が行える体制の必要性を認識し、
コード管理センタ設置 (進行中)
19
グローバル標準への取り組み例 (2/2)
項目
IT組織と
予算管理
外資系化学会社 取り組み例

グループ全体のCIO。国、地域の単位
にもCIO相当を配置し統制する体制も
ある

ボードメンバーをCIOとする体制により、グ
ローバル対応の取り組みが始まった段階

グローバルにITの予算を管理し、執行
と統制を行う

グループのIT予算を集約しているが、執
行と統制はこれから

ソフトウエアのライセンス、パソコン、プ
リンター等はグローバル本社のIT部門
が一括契約してコストを低減

グループ内の共通IT基盤と標準採用して
いるERPについては、ネットワーク、データ
センター、サーバ等を統合してコストを低
減

地域毎(北米、欧州、アジア、etc)に設
置され、就業時間内は、現地語(日本
語、中国語、韓国語、タイ語等)、時間
外は英語で対応し24時間サービスを
確立

一部の企業において、日本語と英語での
24時間サービス体制が開始された段階
調達と
コスト管理
サービス体制
(ヘルプデスク)
日本製造業 取り組み例
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20
グローバル対応へのステージ比較
グローバル統合からグローバル最適へ向う外資系化学会社と、日本の製造業との比較
業務プロセス
標準プロセス維持
グローバル
最適
外資系
化学
・競争優位性の確保
地域
最適
国内
企業
予算(カネ)
単一のインスタンス
事業戦略に一致した
IT投資
・柔軟なシステム対応
・予算の統括管理
標準プロセスに統合
グローバル
統合
システム(モノ)
単一のインスタンス
・プロセスの変更がグローバ
ルに可能
・ローカル対応への統制を
強化
基幹業務の標準化
地域単位での
インスタンス
・地域単位での標準化
人材の最適化
・最適な人員/スキル配置
IT部門統括
・ポートフォリオ管理
・IT部門の集約
・ベンチマーク等によるコス
トの最適化
・主要拠点へのサポート要
員が配置
地域単位でのコスト管理
地域単位で集約
・地域主体での予算管理
・地域毎の人材配置
・ローカル対応が地域単位
での統制
拠点毎の最適化
拠点
分散
グローバルな予算管理
人材(ヒト)
・拠点ごとの個別最適化
個別導入
・各拠点ごとに導入
・最低限のデータ連携
現地任せ
・地域主体での予算管理
拠点に分散
・拠点毎の配置
(出展:グローバル最適を目指して ワールドクラスITに向けた日本型変革アプローチ(アビームコンサルティング㈱))
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21
企業間情報連携の接続形態
企業グループ内は、国内外において専用のネットワークで基幹系のシステムを連
携しているが、外部とはデータ交換サービス(ASP)を介しての接続が見られる
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22
NACCSシステムとは
NACCS(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)は、入出港する船舶・
航空機及び輸出入される貨物について、税関その他の関係行政機関に対する手続及び関
連する民間業務をオンラインで処理するシステム(輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社)
データ連携も可能
Shipping Instruction作成業務、Invoice / Packing list作成業務、輸出許可書の受信 、
B/L情報の受信
図:NACCSへの接続イメージ(Sea-NACCSの例)
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グローバルサプライチェーンの事例(1/3)
①物流会社との連携
(国内)
・荷主と物流会社の間で、EDIやWebPortalにより貿易関連情報を交換
・荷主(商社)がNACCSにデータを入力し、貿易代行物流会社が続く
貿易手続きで必要になる情報を追加処理して一連の手続きをおこな
う
(海外)
・貿易に関連する情報を貿易代行物流会社との間で、データ交換サー
ビス(ASP)を利用して授受し、業務を効率化(外資系化学メーカ)
・貿易関係ドキュメントをWEBで共有するツール(IT-Trade)を利用して
業務を効率化

スピード、精度、トレーサビリティが向上し、荷主と国内外の物流関係
者間でリアルタイムな情報の共有が可能になる
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24
グローバルサプライチェーンの事例(2/3)
②通関システムとの連携
(国内)
・商社がNACCS接続の取り組みを開始
・商社や物流以外にも、荷主がNACCSを利用している会社が増加
H23年3月
H24年3月
(荷主数)/(全利用社数)(荷主数)/(全利用社数)
航空 394 / 1490
527 / 1704
海上 471 / 3611
605 / 3847
出典:NACCS地区協議会資料 平成24年度 (輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社)
・自社システムとNACCSを接続して情報を授受している企業も増えて
きている
(海外)
・貿易代行物流会社がシンガポールの税関システムと接続
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グローバルサプライチェーンの事例(3/3)
③貿易関連文書の標準化・電子化
・貿易手続きを標準化し、電子化したドキュメントをNACCSとの間で授受(総
合商社)
・輸出許可証を電子帳簿保存法に準拠して格納(総合商社)
【事例:貿易帳票管理システムとNACCSとの連携】
商社(荷主)
インボイス発行
システム
②NACCS送信
インボイス
データ送信
①S/Iごとの許可ステータス管理
②帳票を含めた輸出入
実績管理
③運賃請求データの効率的な
検収処理
④電子帳簿保存法適用
輸出入許可通知
データ管理システム
請求書受領
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国際連携システム
①インボイス・S/I発行
荷主リファレンス番号付与
NACCS
通関業者
②NACCS受信
インボイスデータを
通関申告に活用
②NACCS申告
インボイスデータを
通関申告に活用
通関
許可
⑤許可書受領
⑤許可書受領
⑥運賃請求書発行
26
グローバルサプライチェーンの特徴と外部サービス
グローバルサプライチェーンの特徴
■荷主・顧客を始めとして貿易手続きに関係するプレーヤが多く、取引が完了す
るまでの時間が長い
■諸手続きに必要な書類が多い
■外為法やコンプライアンス、またはその国の情勢に注視する必要がある
外部サービス
■ASPによるデータ交換サービス
スピード、コスト、品質、貨物トレース、BCP対策
■AEO事業者によるサービス(税関認定の輸出入・運送・倉庫・通関業者など)
手続きの電子化サービス、安全保障やコンプライアンス対応
■情報共有サービス(パッケージソフト類の利用)
荷主と業者間での貿易関連書類の共有(IT-Trade,TradeBook等)
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国際的な貿易金融システムの動き
■欧州諸国を中心とした貿易手続きの電子化プロジェクト(Bolero)による
国際標準化と貿易金融サービスが進められている
■国内では、貿易金融EDIシステム(TEDI)活動の後、現在は、国連CEFACT
標準促進委員会として国際的なEDIについて活動が行われている
安全貿易管理
引合
取引先管理
見積
成約
船腹
予約
指示
船腹
予約
通関
船積
売上
仕入
諸掛
計上
船積
書類
作成
船積
書類
送付
請求
書
受領
請求
書
照合
入金
支払
コンプライアンス
受発注プロセス
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貿易物流
貿易決済
28
グローバルEDIサービス提供ベンダー (GXS社)
GXSのクラウドコンピューティングプラットフォーム
 自社で企業間データ連携統合を実施した場合に増え続ける複雑さとコストを低減
 企業間データ連携のアウトソーシングサービスを導入することで、企業間データ連携の複
雑な要件をGXSに任せることができる。満足度の向上、収益の増加、運用管理のトータル
コスト削減が可能に
 企業は、新製品投入の効率化、買掛金の電子化、倉庫受領プロセスの自動化、電子決
済管理の実行、グローバルサプライチェーンの可視化を高めることができる。
GXS社様 提供資料
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29
グローバルEDIサービス提供ベンダー (エレミカ社)
スピーディーで容易な取引先との連携を実現
再処理が不要なクリーンなデータ提供
可視化によりビジネス上の問題を早期発見
エレミカ社様 提供資料
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グローバルEDIサービス提供ベンダー (E2open社)
E2openとOracleが共同して取り組んでいるB2Bソリューションが2013年末に完成予定
 OracleはE2openなどのプロバイダーとOracle APPLの間でOAGISメッセージの
B2B通信を行うBOX型のB2B NWコネクターを提供。
 B2BメッセージをOAGISのメッセージにマッピングするセルフサービスツールを提供。
 OracleユーザーにはOAGISメッセージで渡し、SAPユーザーにはSAP標準のIDoc
メッセージで渡すサービスを提供。
E2open社様 提供資料
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31
3.CEDIメンバー会社への
EDI化ニーズ調査結果
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EDI化ニーズ調査結果(対象地域・対象先)
【調査対象】
【調査期間】
【調査内容】
CEDIメンバー会社 20社
2012年7月6日~2012年8月6日 (有効回答社数:14社/20社)
海外取引のEDI化ニーズの有無と対象(地域・国等)
現状における海外取引の業務(情報交換手段・課題等)
東アジア
東南アジア
欧州
北米
最終顧客
海外グループ会社
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EDI化ニーズ調査結果(情報交換手段)
■海外取引における現状の情報交換手段
いずれの場合も、e-mail、FAX、郵送が殆どを占めている。
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EDI化ニーズ調査結果(問題点)
■海外取引のEDI化についての問題点
1.システム対応の問題
取引先のシステム改修が大幅に必要
取引先がシステム化できていない可能性がある
伝送手段・セキュリティの確保が必要
2.業務効率の問題
EDI化しても紙をなくせない
EDIに無い必要項目があると手間が掛かる
取引件数が非常に少ないのでコストが合わない
取引内容が頻繁に変更されるため手間が掛かる
3.業務処理の問題
注文の様式を統一できない
関係者(顧客・船会社・税関等)が多い
データ授受の証明を担保できる必要がある
4.その他
輸出関係の手続き書類のEDI化の方が効果がある
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4.アジア地域の電子商取引の現状
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アジア地域の電子商取引の現状
化学産業においてもグローバル化の深化は避けて通れない課題です。海外での事業活動を一
層強力に支援するために、従来は国内に閉じていたサプライチェーンをアジアの市場・生産拠
点・事業拠点まで延長し、関係する多くのプレイヤーを巻き込んでグローバルサプライチェーンを
構築していくことが重要であると考えます。
CEDIはその第一歩として、次のような内容でアジア市場の再認識を深めると共に、アジア地域
の電子商取引の現状調査を実施しました。
1.成長するアジア経済圏
2.我が国の化学産業とアジアとの関係
化学品の貿易収支の状況
素材産業の現地生産の状況
化学製品の売上実態
3.アジアの電子商取引の実態
普及状況
インフラ整備の状況
推進組織(PAA)と主要ベンダー
関連法規制
4.アジアの輸出入手続きの電子化状況
(シングルウィンド(NSW)整備状況)
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成長するアジア経済圏
次表は2011年のアジア各国の人口、GDPおよび経済圏との関係を示している。
アジア経済圏のGDPは20兆米ドルを越し、全世界の30%足らずを占めるが、アジア圏の膨大な人口で薄め
られると、一人当たりのGDPは約6,000米ドルになり、他の経済圏と比べるべくも無い低い水準である。
しかし、中国とASEANの一部に代表されるアジア経済圏の成長には目覚しいものがある。
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38
成長するアジア経済圏
次表は2011年のアジア各国の人口、GDPおよび経済圏との関係を示している。
アジア経済圏のGDPは20兆米ドルを越し、全世界の30%足らずを占めるが、アジア圏の膨大な人
口で割ると、一人当たりのGDPは約6,000米ドルになり、他の経済圏と比べるべくも無い低い水準
である。
しかし、中国とASEANの一部に代表されるアジア経済圏の成長には目覚しいものがある。
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39
成長するアジア経済圏
次表は2011年のアジア各国の人口、GDPおよび経済圏との関係を示している。
アジア経済圏のGDPは20兆米ドルを越し、全世界の30%足らずを占めるが、アジア圏の膨大な人
口で薄められると、一人当たりのGDPは約6,000米ドルになり、他の経済圏と比べるべくも無い低
い水準である。
しかし、中国とASEANの一部に代表されるアジア経済圏の成長には目覚しいものがある。
一人当たりのGDPの伸び
(2010年のGDPを100として作成した)
260.0%
240.0%
インドネシア
中国
220.0%
伸び率(% )
200.0%
ベトナム
180.0%
マネーシア
160.0%
韓国
香港
フィリピン
タイ
140.0%
台湾
シンガポール
日本
120.0%
100.0%
2011
2012
西暦
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2013
2014
2015
2016
2017
出典:World Economic Outlook Database
http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2012/02/weodata/index.aspx
40
我が国の化学品の貿易収支(対アジア)
2011年の我が国の地域別貿易動向を示す。化学製品の輸出において、既にアジアはその
76%を占める最大の市場に成長している。
我が国の化学製品の対アジア地域の貿易収支は安定した黒(輸出超)であり、更にその貿易規
模は、2005年を100とすると2011年には190とほぼ倍増している。
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41
我が国の化学品の貿易収支(対アジア)
2011年の我が国の地域別貿易動向を示す。化学製品の輸出において、既にアジアはその
76%を占める最大の市場に成長している。
我が国の化学製品の対アジア地域の貿易収支は安定した黒(輸出超)であり、更にその貿易規
模は、2005年を100とすると2011年には190とほぼ倍増している。
化学製品におけるアジアとの貿易収支
貿易金額の伸び
(2005年を100)
100
200.0%
80
180.0%
160.0%
40
140.0%
20
120.0%
(輸出)
0
貿易の伸び(%)
収支(10億ドル )
(輸出-輸入)
60
100.0%
(輸入)
-20
2005年
2006年
-40
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2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
出典:JETRO 主要国・地域別 長期貿易統計
http://www.jetro.go.jp/world/japan/stats/trade/
80.0%
60.0%
42
海外現地生産の状況(素材産業)
平成23年度内閣府の調査によると、海外現地生産を行う企業数(■)と現地生産比率(●)は増加し
ているのに対し、日本への逆輸入比率(◆)は減少傾向にあるという結果が出ている。
これは、アジアがかつての「廉価な労働力に支えられた工場」と言う位置づけから、経済成長に支えら
れた、消費「市場」へと、確実に大きくかつ急速に成長(変貌)している事実を示しているのだろう。 (ア
ジア域内における地産地消の深化)
海外現地生産比率と逆輸入比率(素材型製造業)
75
30
生産比率、逆輸入比率(%)
(■…海外現地生産企業の比率)
70
20
15
65
(●…海外現地生産比率)
10
60
海外生産企業比率(%)
(◆…逆輸入比率)
25
5
0
55
2000
2005
西暦
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2010
2015
出典:平成23年度企業行動に関するアンケート(内閣府)
43
化学産業におけるアジア市場の実態
我が国の化学産業においては、海外企業進出数の実に68.9%がアジア地域在所である。売上
はアジアが海外売上高の46.8%を占める。
アジアの内訳では中国の占める割合が大きいが、アジア域内での国別売上をみると、化
学産業は製造業全体と比べると、中国依存度が低いのが特徴で、韓国、台湾、シンガ
ポールおよびマレーシアで、製造業全体を上回る売上比率をゲインしている。
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44
化学産業におけるアジア市場の実態
化学産業においては、海外企業進出数の実に68.9%がアジア地域在所である。売上は海外売
上高の46.8%を占める。
アジアにおける売上の内訳では、中国の占める割合が大きいが、その国別売上をみると、化学
産業は製造業全体と比べると、中国依存度が低いのが特徴で、韓国、台湾、シンガポールおよ
びマレーシアで、製造業全体を上回る売上比率をゲインしている。
アジア内売上の分布(製造業全体/化学産業)
40.0%
出典:平成22年度第41回海外事業活動基本調査結果概要確報(経済産業省)
売上規模 製造業全体:49兆1077億円、化学産業:3兆7756億円
製造業全体
35.0%
30.0%
化学産業
比率(%)
25.0%
20.0%
15.0%
10.0%
5.0%
0.0%
台
国
湾
香
港
シ
ン
ガ
ポ
ル
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タ
マ
レ
ー
韓
ー
中
国
本
土
イ
シ
ア
フ
ィ
リ
ピ
ン
イ
ン
ド
ネ
シ
ア
べ
ト
ナ
ム
イ
ン
ド
45
化学産業のアジアへの取り組み
通商白書2011のデータを基に作成したアジアにおける所得ピラミッドの変化を示す。経済成長は、
膨大な人口を抱えるアジアに爆発的な消費の増加と、消費の多様化をもたらすと予想されている。
人口増加幅
上位中間層以上 8億人
下位中間層以上 11億人
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化学産業のアジアへの取り組み
通商白書2011のデータを基に作成したアジアにおける所得ピラミッドの変化を示す。経済成長は、
膨大な人口を抱えるアジアに爆発的な消費の増加と、消費の多様化をもたらすと予想されている。
平成22年化学ビジョンでは、成長するボリュームゾーンを獲得するために、国内に中核的R&D拠
点やマザー工場を維持しながら、原料立地、マーケット立地、技術サービス拠点や市場対応製品
開発拠点の現地設立などの取り組みとビジネスインフラ構築の必要性が示されている。
人口増加幅
UMOB以上 8億人
MOB以上 11億人
越境取引の深化を支えるビジネス
インフラ構築が不可避
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アジアの電子商取引の現状
日本&NIEsとそれ以外のアジア諸国との間には電子商取引の普及率(市場)に大きな差がある。
しかし、普及率の低い国においても電子商取引への期待は大きく、市場の伸びは急激であり、
ICTインフラや決済手段の電子化や法規制の整備などの社会的なインフラ整備への圧力は大き
い。
電子商取引市場と一人当たりのGDP
(電子商取引にはB2BとB2Cを含む)
60%
台湾
日本
韓国
B2B+B2C/GDP (%)
50%
40%
30%
中国
20%
出典:
ベトナム
10%
マレーシア
タイ
0
平成23年度我が国情報経済社会における基盤整備(電子商取引に関する市場調査)経済産業省
中国
韓国
「ECの拡大 中国内需拡大を足がかりに」、人民網日本語版、2013年3月8日
アジア地域ECの連携に関する調査報告書2010 JIPDEC
台湾 アジア地域ECの連携に関する調査報告書2010 JIPDEC
マレーシア アジア地域ECの連携に関する調査報告書2010 JIPDEC
タイ B2C 出展:SankeiBiz.jp 2012.4.1
ベトナム アジア地域ECの連携に関する調査報告書2010 JIPDEC
インド
アジア地域ECの連携に関する調査報告書2010 JIPDEC
インド
0%
日本
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
一人当たりのGDP(米$/Head)
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48
アジアのICTインフラ整備状況
インターネットの普及率については、我が国とNIEsがほぼ同じ水準で70-80%であるのに対し、
中国やASEANは30-40%と言うレベル。
中国においては、2007年以降利用者の伸びが著しく、一部報道によると、湾岸部では2011
年末の時点で64%程度の普及率に達しているとの情報がある。
100.0
日本
80.0
普及率(%)
NIES
60.0
40.0
中国
ASEAN
20.0
0.0
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
西暦
(出典:ITU International telecommunication Unit) Measuring the Information Society 2012)
(注意:NIEs およびASEANの平均値にはシンガポールを含む)
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49
アジアのEC推進組織と主要ベンダー
アジア地域には、 2007年に設立された電子商取引連合(PAA:Pan-Asian E-Commerce
Alliance)が存在する。次表の通り、各国を代表するECベンダーが活動に参加しており、今後
CEDIがアジア地区の情報連携基盤を検討する際のチャンネルとして期待したい。
PAAが提供するサービ
ス
 安全な国際電子取引
 PKI (Public Key Infrastructure)の相互認証
 貨物追跡サービス
(出典: ESCAP-ECO Joint Trade Facilitation Forum on Paperless
Trade & Single Window 24 - 25 May 2012より抜粋、加工)
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50
アジアのEC関連法規制
各国の電子商取引関係の法・規制を電子商取引、消費者保護、プライバシーおよび電子署名
に分類して表に整理した。各国とも法規制の整備は今尚進められている状況であり、現地の事
情に詳しい関係者に最新情報を確認されることを強く推奨する。
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51
アジアの貿易手続きの自動化(National Single Window整備状況)
韓国、シンガポールでは、入力代行業を育成し、電子申告の義務付けを行っている。
輸出入関連業務と関連する民間業務の手続きの迅速化と適正化のために、我が国では
NACCSの導入・利用拡大を進め、現在輸出入申告の99%以上を電子的に処理。アジア各国
でも同様なシステムの整備が進んでいる。(シンガポール、韓国、台湾が先行)
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アジア各国の貿易手続きのシングルウィンドウ
貿易手続きに関する複雑な手続きと多種多様な必要書類作成に要する関係者の時間的・
費用的負担を軽減するために、我が国をはじめとするアジア各国では、必要書類や情報
(データ)の最小化と標準化を進めると共に、貿易関係手続きの簡素化や効率化を図る
ツールとして一回のデータ入力と送信で関係政府機関に跨る諸手続きが完結するシング
ルウィンドウ(National Single Window)の構築が進められている。
アジアにおいては、シンガポール、韓国、台湾および香港が先行する形で、次表に示し
たように各国のシングルウィンドウの構築と利用拡大が進められている。
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53
5.まとめと今後の取組みの方向性
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CEDI各社の海外取引の現状と要望のまとめ
2012年7月~8月に実施したCEDIメンバー会社への海外取引のEDI化ニー
ズ調査(有効回答14/20社)の結果、各社の現状は次の通り;
 海外取引を総合的にIT化している企業は皆無であり、現状は、取引
の情報交換を電子メール、FAX、郵便を主体に人手で行っている。
 取引先相手国は、アジア地域では中国、NIEs、ASEAN4が多い。
 情報連携の電子化を要望する相手は、海外のグループ会社と最終顧
客が最も多い。
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先進企業の事例と現状のまとめ
グローバル化が進んでいる22社・団体に訪問の機会を頂き、先進事例と
企業ITのグローバル化の現状をヒアリングした。
■外資系化学企業
 IT基盤、業務プロセス、コード体系などが可能な限り統一・標準化
され、ERPのシングルインスタンス化も完了しており、グローバルに
統合されている。
 生・販・在のサプライチェーン情報がリアルタイムで収集され需給計
画の精度向上や計画見直しサイクルの短縮化などに活用されている。
■日本の先進企業
 ERPの導入または展開がひと段落した企業が多い中、グローバルレ
ベルで標準化や統合化されたものはなく、シングルインスタンス化も
これからの課題となってくる。
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アジア地域の情報連携基盤の現状のまとめ
 経済成長に伴いICTインフラが急伸している。
 電子商取引のインフラ整備も急速に進んでおり、推進組織として、
PAA(Pan-Asian E-Commerce Alliance)が活動中。
 越境取引の貿易手続き自動化・効率化のために各国でシングルウィンド
ウシステムの構築と運用が進められている。日本ではNACCSシステムの
民間利用が進んでいる。
 ボリュームゾーンを支えるビジネスインフラとして電子化に大きな期待
が寄せられている。
 ICTインフラ、法規制、推進組織など多くの面で日本、韓国、台湾、シン
ガポールがリードし、中国とASEANが急追している。
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グローバルな情報連携基盤の要件のまとめ
先進事例と企業ITのグローバル化の現状のヒアリングの中で得たグローバ
ルサプライチェーンのB2B、B2G情報連携基盤構築時に勘案しなければな
らない主な要件は次の通り;
 企業グループ内はERPで情報連携、外部とはB2B,B2Gで情報連携する
(ERP統合までの繋ぎとして、グループ内EDIを位置づける)
 コストとスピードと現地対応力を総合的に勘案すると、ASPによるデー
タ交換サービスの利用が最もfeasibleな解
 24x7、BCP/DR対応、マルチ言語でのサポートが必須
 関係するプレイヤーが多く、取引完了までの時間が長い。更には諸手
続きに必要な書類が多い
 コンプライアンスおよび対象国の情勢への細かい対応のためブリッジ
エンジニア採用や現地ベンダーとのアライアンス等を考慮すべき
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今後の取り組み
企業間情報連携の実態の深堀-1
CEDI/国際WG活動の二年目として、グローバルサプライチェーンにおける企業および政府・
自治体との企業間連携のIT化のロードマップ準備のため、次のような取り組み方針の下で
活動を継続する。
1.対象国・地域
対象国・地域
中国
タイ
台湾
韓国
インドネシア
シンガポール
マレーシア
ベトナム
インド
フィリピン
香港
マカオ
ブルネイ
進出企業数 現地売上高
※1
※2
(%)
(%)
38.1
11.8
9.8
8.5
7.4
6.8
6.7
2.8
2.6
2.4
2.1
-
24.0
12.9
6.3
18.9
8.1
15.0
8.3
0.9
3.3
1.6
0.6
-
PAA
加盟国
TPP交渉
参加国
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
CEDI
進出社数※3
14
9
12
13
5
12
6
3
5
2
7
0
0
CEDI
EDI化
希望有り
○
○
○
○
○
○
○
○
○
※1 化学企業がアジアへ進出している現地の企業数(アジア全体を100%として各国の企業数を指数化) 2011年経済産業省
※2 化学企業がアジアへ進出している現地法人の売上高(アジア全体を100%として各国の売上高を指数化) 2011年経済産業省
※3 CEDI加盟化学会社16社の進出状況(同一国に複数会社ある場合でも1社でカウント。最大16社)
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今後の取り組み
企業間情報連携の実態の深堀-2
2.業務シナリオ
 日本からの直接輸出
 三国間取引
 海外の国内取引(地産地消の産業構造の進展)
 グローバル物流(コストの可視化など)
3.情報連携の相手と主要なメッセージ
 海貨業者(フォワーダー、乙仲)、通関(NACCS)、船会社、陸送会社、商社、
海外グループ企業、顧客などのグローバルサプライチェーンの各プレイヤー
 情報連携の電子化のメリット
 連携情報(メッセージ)
4.利用可能なASPとサービス
 ASPサービス(GXS、ELEMICA、E2openなど)の現状と今後
 IDocやOAGISなどの単一の標準でカバーできる範囲
5.通関手続きの自動化
調査対象国における通関のSingle Windowの現状
All Rights Reserved, Copyright © 2013, OAGi & CEDI
60
ご清聴ありがとうございました。
All Rights Reserved, Copyright © 2013, OAGi & CEDI
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別紙:参考資料
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62
NACCSシステム 航空貨物の輸出入関連手続き
出展:NACCS(輸出入・港湾関連情報処理センター)HP
http://www.naccs.jp/aboutnaccs/aboutnaccs.html
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NACCSシステム 海上貨物の輸出入関連手続き
出展:NACCS(輸出入・港湾関連情報処理センター)HP
http://www.naccs.jp/aboutnaccs/aboutnaccs.html
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