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海老名の 江え 戸独楽職人

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海老名の 江え 戸独楽職人
日本文化を継承する
以上。そのルーツは扇子や刀の上に乗せて楽しむ曲
芸でお馴染みの
「曲独楽」
です。
そこから
「からくり独
魔払いの意味があるという赤色が多く目立ちます。
広井さんが語った
「こま雑談」
の一部を紹介します。
楽」
や
「ひねり独楽」
などに派生しました。
縁起物や悪
図面も型も
マンス用に、海外の方
だ手が覚えてい
シャンの方はパフォー
はインテリア用に購入
などの説から、
こま回しは古くから正月定番の伝統ある遊
びです。
しかし、現代の子どもたちの遊びは昔とはずいぶ
ころで終わって
ん違ったものになり、
こま遊びをする子どもたちの姿を見
しまう。これがこ
だい ご み
掛けることが少なくなりました。今号では、伝統工芸
「江戸
え ど
のこまの醍醐味
独楽」
を70年以上に渡って作り続け、国内外に江戸独楽
文化を継承している市内在住の職人の広井政昭さんに、
◆ひねり独楽
こまのこと、海老名のことなどを聞きました。
シンプルなこまが
一番難しい。
〝お尻〟
え
ど
ご
ま
江戸独楽職人は3人だけ
間と時間がかかり
こま作りはき手
ょく ご ま
ます。特に「 曲 独楽」は、木を成型
後 、色 付 け ・ 乾 燥 ・ バ ラ ン ス 調 整
を繰り返す作業です。この工程を
ご
ま
7 ~ 8 回 行 い 、制 作 に は 2 〜 3 カ
月かかります。
「からくり独楽」は
え
ど
ご
ま
1日1個作れるかどうか。だから
人ほど
江戸独楽師として生計を立てるの
は非常に厳しい。以前は
私と弟子を入れて3人だけです。
作り続けて 年以上
私は東京都江東区大島で生まれ
え ど ご ま
育ちました。代々江戸独楽師の家
誰 か に 継 承 し て ほ し い け れ ど 、現
ご
ま
約
海老名に住んで 年
今と昔
弟子がいましたが、現在の職人は、
系で、私で4世代目です。初めてこ
状は難しい。
年以
もて余していた時に作り始めたの
がきっかけです。かれこれ
ま
上 作 っ て い ま す が 、父 か ら 受 け 継
きょく ご
いだ「曲独楽」や「からくり独楽」、
私のオリジナルを併せたら1万種
子 ど も が 4 人 生 ま れ 、縁 あ っ て
年前に上今泉に住まいを構え
のづくりや文化に対する関心が薄
ちは便利だけれど、その一方で、も
てほしい」と願っています。
化 に 親 し み 、い つ ま で も 大 事 に し
「日本古来の遊びやものづくりの文
遊びやものづくりの
文化を大切に
以前はふるさとまつりやコミセ
ン 講 座 、県 の 産 業 技 術 セ ン タ ー な
どでこま作りを教えていた時期も
ありました。今はなかなかお受け
え
ど
ご
ま
で き な く な り ま し た が 、海 老 名 の
経を使います
体験・販売の工房。軒先には材料の木材が積まれています。
「江
え
戸独楽」
作りには30年以上乾燥させたミズキとカツラを使用。
ど ご ま
上今泉1-16 -1 ☎233・1192
広井木工所 ※都内で展示会のため1月15日㈰まで不在
せください。
ので、お気軽にお問い合わ
作りすることもできます
ほしい。ご希望があればお
味がある方に、ぜひ触れて
り体験も行っています。興
を兼ねた工房ではこま作
一人で作業をしているので都合
が つ か な い 時 も あ り ま す が 、自 宅
くならないかと懸念しています。
きな店舗もできました。新しいま
ここ数年で海老名は大きく変わ
りましたね。海老名駅周辺には大
回していたんですよ。
所 で も 、子 ど も た ち が よ く こ ま を
ら れ な い 光 景 で す が 、正 月 に は 近
せ大山もよく見えました。今は見
この辺り一帯は海老名耕地が見渡
ました。当時は人口が5万人程で、
40
に 友 達 が 疎 開 し て し ま い 、時 間 を
まを作ったのは9歳の時。夏休み
広井政昭さん(江戸独楽師
/上今泉在住・81歳)
70
方にも「江戸独楽に触れてほしい」
を切る瞬間が一番神
ま
ご
30
インターネット放送局で「海老名
の職人〜江戸独楽〜」を配信中で
す。併せてご覧ください。
と、縁起を担いで回すようになった
見たい」
というと
70
類を超えるかもしれません。
40
インターネット
放送局で
動画配信中
「正月にこまを回せばお金が回る」
ます。動かすと、
曲芸用のこま。マジ
ご
6
広報えびな 2 017 年 1月1日号
広報えびな 2 017 年 1月1日号
7
ありま せ ん。た
◆からくり独楽
ま
きょく ご
ま
ご
シティプロモーション課
☎
(235)
4574
ま
◆ 曲 独楽
ま
ご
ど
え
ご ま
ま
ご
きょく ご ま
な じ
「 あ と もう 少し
することもあります
海老名の
江戸独楽職人
江戸時代に考案された木製のこまで、歴史は300年
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