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ビッグ C スーパーセンター

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ビッグ C スーパーセンター
藍澤證券株式会社
2014/08/13
審査番号:140813-A2
外国企業レポート
タイ:BIGC/BIGCn/Z0239
ビ ッ グ C スー パ ー セ ン タ ー
― 明松 真一郎
業種: 小売
/ タイの小売大手
ビッグ C スーパーセンター(以下、同社)は、タイ国内大手の
小売で、「BigC」や「ミニ BigC」など異なる形態で 121 店舗運営
している。2010 年 11 月に、同社はフランスのカルフールからタ
イのスーパーマーケット事業買収を行なった。1 店舗で扱って
いる商品は、食品、飲料・スナック菓子、衣服、電化製品、家
具・工具など、大型店舗では品数が 100,000 以上に及んでい
る。1つの店舗で、顧客のあらゆる需要を満たすことができると
いう点が、同社の大きな強み。日本の大型スーパーと同様に、
フードコートなどを備えているほか、大型店では、映画館、レス
トラン、銀行、書店などを併設しているケースもある。
株式データ
2014/8/12 現在
株価
売買単位
時価総額
実績 PER
PBR
52 週高値
52 週安値
226.0バーツ
100株
1864億5000万バーツ
26.71倍
4.90倍
235.0バーツ
163.0バーツ
業績推移
【連結】
決算期
'12/12
'13/12
売上高 前年比 純利益 前年比 1株利益 1株配当
120,062
9.6%
6,074 15.9%
7.44
2.21
126,922
5.7%
6,976 14.8%
8.46
2.55
単位:百万バーツ、ただし 1 株利益、1 株配当はバーツ
/ 2014 年 4~6 月期は 3.8%増収 20.4%増益
同社の4~6月決算は、予想を上回る好決算となった。既存
店売上は伸び悩んだものの、2つのハイパーマーケットや20の
ミニBIGCなど、38店舗の新規出店効果と、キャンペーン実施
による効果が売り上げ増に寄与した。また利益面では、①新規
に2つの物流センターを作ったことによる配送コスト削減効果、
②LED電球などを活用することによるエネルギー消費の節約、
③商品の大量調達による調達コストの削減などといったコスト
削減努力が増益に寄与した。
株価チャート(日足2013年8月23日~2014年8月8日)
50
株価
(バーツ)
出来高
(百万株)
240
45
230
40
220
35
210
30
200
25
190
20
180
15
10
170
5
160
0
150
/ 今後の見通しとポイント
同社の店舗で取り扱っている商品の販売状況は、国民の消
費マインドとの相関が強い。タイ国内では直近5月のクーデタ
ー以降若干国民のマインドが好転しているものの、まだ完全に
は落ち着きを取り戻していない。そのような状況で、増収増益
を確保できたことは評価できる。前インラック政権が実施した消
費促進政策が、奏功しているといえよう。
今回の決算では、既存店売り上げの低迷が収益の重石に
なったものの、2014年下期以降は回復に向かうと予想される。
国内の政治混乱が落ち着いてきたことで、景気や消費マインド
が下期以降回復すると予想されるためだ。また、今年5月から
は、給油所に併設する形で24時間営業のコンビニエンスストア
「ミニBigC」のフランチャイズ展開を始めた。現在「ミニBigC」の
店舗数は62店だが、年内に150まで拡大する計画を示している。
タイではこれまで伝統的な屋台を利用した消費が多くみられた
が、国民の生活水準が上がってくるのに伴って、健康面や衛
生面に対する意識が高まっている。利便性、衛生的といった面
でミニBigCは、安定的な収益源として期待できよう。
[出所:株式データ、業績推移、株価チャートともに
ブルームバーグなどよりアイザワ証券投資リサーチセンター作成]
その他
(100万バーツ)
ビッグCスーパーセンターの純利益推移
8000
7000
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
[出所:会社IR資料よりアイザワ証券作成]
本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の 2 ページに記載させていただきました。
2- 1 -
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額の大きな代表企業と思われます。
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会計基準変更リスク:
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※
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