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会報のダウンロード - 山形県医師会
DIC2532 第780号 昭和27年８月21日第３種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 平成28年８月10日発行 平成28年８月10日発行 昭和27年８月21日第３種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 第７８０号 製造販売元 コーアイセイ株式会社 山 形 市 若 葉 町 13 番 45 号 表 紙 写 真 「小さな世界」 山形市 大 江 正 敏 加茂水族館のクラゲ巨大水槽を撮影した際、突然子供が視野に現れポーズをとり、 静止しようとして母親が追ってきた。偶然の一コマであったがプリントして見ると クラゲと子供の小さな世界があった。 生涯教育のお知らせ 開催日時及び場所 主な演題及び講師 単位・CC ９月２日㈮ 「認知症診療における骨粗鬆症治療の重要性 19：00～20：20 ～寝たきり認知症を防ぐために～」 山形市 大分大学医学部附属病院総合内科・総合診療科 ホテルメトロポリタン山形 診療教授 吉岩あおい 日医生涯教育 １単位 ９月10日㈯ 14：00～18：15 山形市 山形国際ホテル 日医生涯教育 ４単位 シンポジウム 「新たな児童生徒の健康診断について」 特別講演 「新たな児童生徒の健康診断について」 日本学校保健会顧問 雪下國雄 77 会の名称及び主催者又は連絡先 山形県臨床内科医会学術講演会 山形県臨床内科医会事務局 察0236665200（金子） 第28回東北学校保健・学校医大会 山形県医師会 1・6・10・11 12・19・36・72 察0236665200（栗原） ９月10日㈯ 「胃癌」 日医生涯教育 ８：50～17：00 （病因論 高齢者治療 疫学 ガイドライン 腹腔鏡手術 化学療法） ７単位 山形市 山形テルサ 10・21・27 【参加費：1, 000円】 49・50・53・57 第172回東北外科集談会 第98回日本胸部外科学会東北地方会 第30回日本血管外科学会東北地方会 第87回日本小児外科学会東北地方会 ９月11日㈰ ９：00～15：00 山形市 山形国際ホテル 第70回東北医師会連合会総会並びに 学術大会 ９月11日㈰ 12：30～16：30 山形市 山形大学医学部 【参加費：2, 000円】 ９月13日㈫ 18：45～20：30 天童市 天童ホテル シンポジウム 「医療事故調査制度への取り組みについて」 特別講演 「平成27年度を踏まえた今期の広報活動について」 日本医師会常任理事 石川広己 「新たな専門医の仕組みについて」 日本医師会常任理事 羽鳥 裕 講演 関節リウマチの治療と医療連携関連 ３題 パネルディスカッション 「関節リウマチ診療における課題と連携」 「日常診療において知っておくべき抗てんかん薬の使い方」 山形大学医学部附属病院脳神経外科病院教授 小久保安昭 日医生涯教育 ５単位 山形大学医学部第一外科 察0236285336（高須） 1・2・3・4・6 山形県医師会 察0236665200（渋谷） 7・9・10・11・12 日医生涯教育 3. 5単位 北海道・東北地区リウマチの治療と ケア研修会 あゆみ製薬㈱ 4・6・10 察0752521505（原田） 12・15・61・73 日医生涯教育 1. 5単位 10・35 第203回三郡市医師会合同学術講演会 天童市東村山郡医師会 察0236544528（山口） 生涯教育のお知らせ 開催日時及び場所 ９月14日㈬ 18：45～19：45 山形市 山形市立病院済生館 主な演題及び講師 がん治療症例検討会 泌尿器科 血液内科 産婦人科） ( 単位・CC 日医生涯教育 １単位 0 ９月15日㈭ 18：30～ 山形市 山形国際ホテル 「脳梗塞治療のパラダイムシフト」 日本医科大学大学院医学研究科 神経内科分野大学院教授 木村知美 日医生涯教育 1. 5単位 ９月21日㈬ 18：30～19：30 山形市 山形大学医学部 「症状；外科的治療を要する認知症の鑑別」 山形大学医学部高次脳機能科助教 伊関千書 「治療；外科的治療」 山形大学医学部脳神経外科准教授 小久保安昭 日医生涯教育 １単位 ９月21日㈬ 19：00～20：00 山形市 山形市医師会 「循環器疾患症例検討会」 青山医院院長 青山 浩 日医生涯教育 １単位 15・73 15・62 73・74 ９月23日㈮ 「ＳＧＬＴ２阻害薬を安全に使いこなすために」 18：45～20：15 医療法人社団糖友会栗原内科院長 栗原義夫 寒河江市 グランデール寒河江 日医生涯教育 1. 5単位 ９月30日㈮ 「間質性肺炎の多面的評価」 19：00～20：30 公立陶生病院呼吸器・アレルギー疾患内科主任部長 近藤康博 山形市 大手門パルズ 【参加費：1, 000円】 日医生涯教育 １単位 23・76 7・45 会の名称及び主催者又は連絡先 第47回済生館がん治療症例検討会 山形市立病院済生館 第二診療部外科 察0236255555（守本） 診ます会講演会 山形市立病院済生館 地域医療連携室 察0236255555（野村） 山形大学認知症講座 山形県健康福祉部健康長寿推進課 察0236302158（後藤） 第221回山形循環器懇話会 ノバルティスファーマ㈱ 察08034783210（梅室） 寒河江市西村山郡医師会学術講演会 寒河江市西村山郡医師会 察0237864291（加藤) 第10回YAMAGATA LUNGMEETI NG 帝人ファーマ㈱ 察0236265450（富田） がんネットＴＶカンファレンス 開催日時及びテーマ（担当） 会 場 ９月８日㈭ 17：30～19：00 「分子標的薬」 （国立・中央） ９月11日㈰ 10：00～12：00 山形市 山形市保健センター 会の名称及び申込先 多地点合同メディカルカンファレンス 山形県立中央病院 第４会議室（３階） 産 開催日時及び場所 取得単位 業 医 研 主な演題及び講師 修 日医生涯教育 1. 5単位 山形県立がん・生活習慣病センター 察0236852616 （田澤） 会 取得単位 実施主体者及び申込先 生涯研修 実地 2. 0単位 日本プライマリ・ケア連合学会 東北ブロック支部学術大会事務局 医療法人宏友会上田診療所 「ストレスチェック制度のＡＢＣ」 社会医療法人二本松会 山形さくら町病院 後藤 剛 察 0234273306（星川） ９月15日㈭ 「職場における気道確保と心肺蘇生に関する実技講習 19：00～21：00 （ガイドライン2015暫定コース）」 山形市 北村山公立病院 金谷 透 山形市医師会館 橘医院 橘 英忠 定員：12名 【参加費：山形市医師会 当日はポケットマスクを用いて実技講習を行います。 会員外2, 000円】 （希望者にはポケットマスク2, 100円販売） 生涯研修 実地 2. 0単位 （開始時間厳守、途中退室不可） 山形市医師会 察 0236413650 申込み用紙をお送りい たしますので、必ず事 前にご連絡ください。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 1 目 次 生涯教育のお知らせ がんネットＴＶカンファレンス 産業医研修会 お知らせ 日本医療機能評価機構医療安全情報……………………………………………………………………………… ２ 第７０回東北医師会連合会総会並びに学術大会 第２８回東北学校保健・学校医大会開催のお知らせ……… ４ YBCラジオ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」放送中………………………………………………… ５ 山形県医師会会員専用ページのアカウント及び メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて ……………………………………… ６ 勤務医のページ スポーツイベント救護…………………………………………………………寒河江市立病院 後藤 康夫… ７ 郡市地区医師会コーナー 我、還暦を過ぎ、実生の生命を愛でる……………………………………米沢市医師会副会長 渡邊 孝男… ９ 寄 稿 個人情報、認証、暗証、識別……………………………………………………………… 山形市 武田 和夫… 11 112「佐藤栄助」 山形県の偉人冊 …………………………………………………………… 山形市 武田 昌孝… 12 「新しいタバコ」について…………………………………………………………………山形市 山田 修久… 13 マイコプラズマ感染症について…………………………………………………………山辺町 布施 健生… 15 埋蔵金伝説は夢か幻か…………………………………………………………………寒河江市 秋葉 知… 17 健診こぼれ話（その１）…………………………………………………………………寒河江市 五十嵐勝朗… 21 ２０２０． ３０実現をめざす地区懇談会 ～庄内の会～……………… 酒田地区医師会十全堂理事 菅原 貴子… 23 親 睦 県医師会ゴルフコンペ優勝の記…………………………………………………………山形市 笠原 慎逸… 24 郡市地区医師会会報より 鶴岡地区医師会勉強会抄録『現場からの医療改革～庄内の医療を考える～』 東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム 社会連携研究部門 特任教授 上 昌広… 26 筆 硯 初期臨床研修制度と新専門医制度……………………………………山形県医師会常任理事 細矢 貴亮… 28 県医師会だより 第３回常任理事会…………………………………………………………………………………………………… 30 第６回全理事会……………………………………………………………………………………………………… 36 水銀血圧計等回収作業対応委員会………………………………………………………………………………… 40 県医日誌……………………………………………………………………………………………………………… 41 会員異動……………………………………………………………………………………………………………… 43 医師国保だより……………………………………………………………………………………………………………… 44 企業年金基金だより………………………………………………………………………………………………………… 46 編集後記……………………………………………………………………………………………………………………… 47 〔ホームページ〕ht 〔Ｅメール〕ke t p: / / www. yamagat a. med. or . j p/ ni s hi @yamagat a. med. or . j p 2 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 日 日本医療機能評価機構 医療安全情 日本 本医 報 安全情 情報 療安 価機構 構 医療 能評 評価 医療 療機 機能 救 去 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 日本医療機能評価機構 医療事故情報収集等事業から発信された医療安全情報の中から、日常の診療に 関連すると思われる情報を掲載します。詳細については日本医療機能評価機構のＨＰを参照ください。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 3 4 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 第 第70回東北医師会連合会総会並びに学術大 学術大 大会 第7 70 会 に学 総会並 並びに 合会 会総 師会 会連 連合 北医 医師 0回 回東 東北 救 去 第28回東北学校保健・学校医大会 開催のお知ら 第 救 去 催のお お知ら 校医大 大会 開催 ・学 学校 校保 保健 健・ 北学 学校 らせ 8回 回東 東北 第2 28 せ 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 標記大会を下記により開催いたしますので、多数ご参加下さるようご案内申し上げます。 記 １．日時 平成28年９月10日㈯・11日㈰ ・シンポジウム ２．会場 山形市・山形国際ホテル テーマ「医療事故調査制度への ３．日程 取り組みについて」 【９月10日㈯】 ・特別講演Ⅰ 第28回東北学校保健・学校医大会 「平成27年度を踏まえた （14：00～18：15） 今期の広報活動について」 メインテーマ 日本医師会常任理事 石川 広己 先生 「子どものすこやかな未来のために」 ・特別講演Ⅱ ・シンポジウム 「新たな専門医の仕組みについて」 テーマ「新たな児童生徒の健康診断について」 日本医師会常任理事 羽鳥 裕 先生 ・特別講演 ４．合同懇親会 日本学校保健会顧問 雪下 國雄 先生 日時 平成28年９月10日㈯午後６時30分 会場 山形国際ホテル ２階 平成 【９月11日㈰】 会費 無料 第70回東北医師会連合会総会並びに学術大会 （９：00～15：00） ５．各臨床医学会及び会場 開催月日 ９月３日㈯ ９月10日㈯ 学 会 名 会 場 第 53回 日 本 脳 神 経 外 科 学 会 東 北 支 部 会 大手門パルズ 第 34回 日 本 脳 神 経 血 管 内 治 療 学 会 東 北 支 部 会 大手門パルズ 第 109回 日 本 輸 血 ・ 細 胞 治 療 学 会 東 北 支 部 例 会 山形テルサ 第 83回 日 本 心 身 医 学 会 東 北 地 方 会 天童市市民プラザ 第 98回 日 本 神 経 学 会 東 北 地 方 会 大手門パルズ 第 122回 日 本 血 液 学 会 東 北 地 方 会 大手門パルズ 第 209回 日 本 内 科 学 会 東 北 地 方 会 遊学館 第 1 7 2 回 会 山形テルサ 第 98 回 日 本 胸 部 外 科 学 会 東 北 地 方 会 東 北 外 科 集 談 山形テルサ 第 30 回 日 本 血 管 外 科 学 会 東 北 地 方 会 山形テルサ 第 87 回 日 本 小 児 外 科 学 会 東 北 地 方 会 山形テルサ ９月10日㈯・11日㈰ 第６回日本プライマリ・ケア連合学会東北ブロック支部学術集会 山形市保健センター ９月17日㈯ 第 103 回 日 本 呼 吸 器 学 会 東 北 地 方 会 ヤマコーホール ９月24日㈯ 第 2 3 回 東 北 神 経 病 理 研 究 会 山形大学医学部医学交流会館 10月８日㈯ 10月30日㈰ 第 33回 日 本 内 分 泌 学 会 東 北 地 方 会 山形国際ホテル 第 254回 日 本 泌 尿 器 科 学 会 東 北 地 方 会 山形国際ホテル 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 5 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 「 ＹＢＣ でき きょ バイス スで アド ドバ つい いて につ クタ ター ーア 」の放 放送に 「ド ドク て 去 気」 ょうも も元気 オ番 番組 Ｃラジオ 組「ドクターアドバイスできょうも元気」の放送につい 救 ＹＢＣラジオ番 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 山形県医師会では、月曜日から金曜日まで下記の時間、県民向けにYBCラジオで健康情報番組「ドクター アドバイスできょうも元気」を放送中です。 健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さんに聴取をお勧めください。 ９月の放送予定は下記のとおりです。 【放送時間：月曜日から金曜日 ６時30分～６時45分、12時40分～12時55分】 放送日 テーマ 出演者 医療機関名 ９月５日～９日 介護予習のすすめ ～健やかな老いのために～ 阿部ひろみ 介護老人保健施設 ド ミ ー ル 南 陽 ９月12日～16日 糖尿病のこと 江口 英行 公立置賜総合病院 ９月19日～23日 「脳卒中予防七カ条」と「減塩・ 健康レシピ」 金城 利彦 公立置賜総合病院 ９月26日～30日 いつまでも健康で美しい皮膚を 保つために 大山 正俊 お お や ま 皮 膚 科 解回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回塊 壊 壊 壊 壊 壊 壊 山形県医師会会報表紙写真募集中！ 壊 壊 壊 壊 壊 壊 本会情報広報部では、本誌表紙を飾る写真を募集しております。会員各位 壊 壊 壊 におかれましては、季節をおりこんだ傑作、或いは先生方がお持ちの「自慢 壊 壊 壊 壊 壊 の一品」などをどしどしお寄せくださいますようお願い申し上げます。 壊 壊 壊 壊 壊 壊 ⑴ 写真は通常のもので結構です。 壊 壊 壊 サービスサイズ又はキャビネサイズで、横位置のトリミングもお 壊 壊 壊 願いします。 壊 壊 壊 壊 ⑵ コメント、題字、寸感を100字程度にまとめ添付してください。 壊 壊 壊 壊 壊 壊 山形県医師会会報編集係（023－666－5200） 壊 壊 壊 壊 壊 壊 廻回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回快 6 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 山 山形県医師会会員専用ページのアカウント及 ント及 及び 山形 形県 び ウン ジのア アカウ ージ 員専 専用ペー 会会 会員 県医 医師 師会 救 去 メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについ メ 救 去 ーリン ング メー 動配信 信・メ の自 自動 いて 知文 文書 書の る周 周知 ストに につい グリ リス ルによ よる メー ール て 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 山形県医師会では、会員専用ページを開設して おります。このページでは会員および医療機関の 情報、県医師会および各地区医師会の行事などを 花笠メーリングリスト 会 員 専 用 の メ ー リ ン グ リ ス ト「花 笠 Ｍ Ｌ」 （hanagas aml @yamagat a. med. or . j p）を立ち上げ 公開しております。会員の先生方の専用ページと ております。 なっており、アクセスするためにはアカウントが 花笠MLは、県医師会会員どうしが情報・意見交 必要となります。 換を行う場を提供します。また、この趣旨を通じ て地域医療の発展、更には医療全体の向上に寄与 会員専用ページのアカウント することを願うものです。 ◆ユーザ名： 未加入の会員は、これを機会に是非ご参加くだ ｙ＋日医会員番号（日医刊行物送付番号） さい。 ◆パスワード： 生年月日西暦下２桁＋月２桁＋日２桁 （例） ：1950年１月２日の方：500102 ※準会員の方は、本会までお申し込みください。 周知文書の自動配信 申し込み先 周知文書の自動配信、メーリングリスト「花笠 ML」への参加を希望される先生は、本会宛メール （ke ni s hi @yamagat a. med. or . j p）にてお申し込み ください。 周知文書あるいは県医師会からのお知らせを メールを利用して行っております。希望された会 山形県医師会ホームページ： 員には、県医師会ホームページの会員メニュー「新 ht t p: / / www. yamagat a. med. or . j p/ 着文書」をメールにて配信いたします。ご希望の メールアドレス： 会員は、是非お申し込みください。 ke ni s hi @yamagat a. med. or . j p 花笠ＭＬアドレス： hanagas aml @yamagat a. med. or . j p 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 7 スポーツイベント救護 寒河江市立病院 後 藤 康 夫 寒河江市では毎年６月のさくらんぼの時期に合 かが救急搬送されました。そこで今年から参加者 わせて「ツール・ド・さくらんぼ」と「さくらん の救護のため「ドクターライダー」が設定されま ぼマラソン」の二つのスポーツイベントが開催さ した。ドクターライダーといっても特別な待遇は れていますが、今回私はこの二つのイベントに救 なく普通に参加費を払い一般参加者といっしょに 護スタッフとして参加することができましたので 自分の自転車で走ります。ただしコース内で怪我 その救護活動について報告致します。 人や急病人が出た場合、救急救命士や看護師から まず６月11日㈯にサイクルイベント「ツール・ 電話で連絡を受けたらその処置について助言をす ド・さくらんぼ2016」が開催され、私はドクター る、また現場が近ければ救護に当たるというもの ライダーとして参加しました。この大会は寒河江 です。マラソン大会でのランニングドクターと同 市、河北町、西川町、大江町、朝日町に及ぶ西村 じような役割です。私一人では役不足なので公立 山の雄大な大地を自転車で走るサイクリング大会 置賜総合病院の仙道先生とボウリング仲間でもあ です。各エイドステーションまでの制限時間はあ る酒田市の川口先生にも参加してもらい、体力の りますがタイムレースではないので自分のペース ある若手のお二人がグランフォンドを、中高年の で走ることができます。子供から70代の高齢者ま 私は不本意ながらメディオフォンドを担当するこ で幅広い年齢層の1200名が参加しました。各エイ とになりました。大会当日の天気は雲一つない快 ドでは給水や休憩だけでなく、郷土の名物料理や 晴で、グランフォンドは7: 30出発、メディオフォ 果物、お菓子なども振る舞われ、もちろんさくら ンドは8: 30出発でしたが、気温はぐんぐん上昇し んぼは食べ放題？です。今回は走行距離121kmの 午後には31度にもなりました。熱中症が出てもお グランフォンド、60kmのメディオフォンド、16km かしくない天気でしたが、開会式でゲストの安田 のさくらんぼ満喫コースの３つのコースが設定さ 大サーカス団長が「給水をこまめにするように」 れました。このうちグランフォンドは距離だけで と言ったのが効いたのでしょう、各エイドで各自 なくアップダウンもかなりきついハードなコース 給水が徹底されたためか、熱中症で搬送された人 です。慈恩寺、葉山、月山湖、大井沢トンネル付 は一人もいませんでした。また怪我人が出ること 近のコースは急な坂ばかりですが、中でも葉山エ を予想して背中のバッグに消毒液、ガーゼ、シッ イドまでの登りは気が滅入るほど長く急で、いわ プなどの救急用品を詰めて走っていましたが全く ゆる激坂、一度も足を着かずに登りきることが誇 使うことはありませんでした。12: 00頃ゴールして りとなります。コース全体の獲得標高は1791mに から15: 00過ぎまで大会本部の救護所で待機して も達します。この大会は2013年に始まり今回で４ いましたが最後まで私の出番はありませんでした。 回目となりますが、私自身は第２回大会から参加 一方のグランフォンド担当の先生お二人も結局出 し今回で３回目、昨年は葉山の激坂に挑戦し無事 番がなかったとのことです。 完走することができました。 今年の大会は天気もよかったせいか幸運にも大 スポーツイベントには事故や怪我が付き物とい きな事故もなくドクターライダーの仕事はほとん うものの、この大会では毎年大怪我や急病で何人 どありませんでしたが、サイクルイベントは天候 8 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 に左右されやすく、もしもの場合を考えるとドク 回復し歩行可能となりました。救護所はなんとか ターライダーをもう少し増やすべきと思いました。 落ち着いたため病院に戻ると当院には３人が搬送 自転車好きな先生方、来年はぜひご協力お願い致 されていました。日直医師が輸液を行いこのうち します。 ２人は軽快し帰宅しましたが、24歳の男性は両下 腿の筋肉痛、嘔吐、下痢、頭痛が続くため入院と 次の６月19日㈰には「さくらんぼマラソン大会」 なりました。入院時体温は腋窩で38. 1度、血圧 が開催されました。私は大会には参加せず自動車 104/ 57、意識は清明でした。大量輸液を行ったと 教習所内に設けられた狭い救護所で待機です。大 ころ尿量は徐々に増えましたが尿は褐色調、翌日 会は10km、５km、2. 5kmの３つのコースがあり、 本人は退院と考えていましたが、血液検査ではT- 2600人余りが参加しました。この日は朝からすで Bi l3. 0、AST2500、 ALT1670、CPK 7310と 急 に蒸し暑く、開会式ではゲストランナーの高橋尚 激な肝酵素上昇を認めたため熱中症による劇症肝 子さんがやはり「水分をこまめに取るように」と 不全と診断し救命救急センターに依頼し転院とな 叫んでいました。9: 00から10km、５km、2. 5kmの りました。転院翌日にはさらにAST8000、 ALT 順にスタートしていき、9: 30頃には早くも先頭の 6300まで上昇しましたがその後軽快し10日後に ランナーがゴールに戻ってきました。それまでは 無事退院されたとのことでした。今年の大会では 平穏で私は沿道に出て選手の応援をしていました 湿度が高かったため熱中症が多く出てしまいまし が、その後まもなくして救護所は野戦病院のよう た。短時間に同時に複数の急病人が出ると医師一 になりました。初めは転倒して膝や肘を擦りむい 人ではなかなか対応できず大会スタッフや参加者 た人が何人か来ましたが、10時をすぎるとゴール の協力が必要でした。 手前やゴール直後に倒れた人が同時間帯に６、７ 今やスポーツイベントは各地で花盛りですが、 人出て大わらわ、意識が朦朧としている人、頭痛 今回のように短時間に多数の傷病者が出る可能性 を訴える人、何度も吐いている人、足が痙攣して があります。大会の規模が大きくなればそれだけ いる人、みんな熱中症のようでした。救護所の室 傷病者も増え一定の割合で重症者も出てきます。 内には全員収容できず、廊下にシートを敷いて寝 健康管理は自己責任とはいうものの、大会運営側 かせました。意識レベルが低下した重症者はすぐ にも事故を防ぐための万全の対策が求められてい 病院に救急搬送しました。さらにコースの途中で ます。今後は大会運営部と救護側とでリスクマ 倒れていた３人は現場スタッフの判断で直接病院 ネージメントについて事前に十分協議すべきであ へ搬送されました。救護所では大会スタッフや参 り、また自分自身ももっと知識と経験を積む必要 加選手などにも手伝ってもらい、水分摂取（OS1） があると感じました。 やうちわや氷で体を冷却したところ幸いにも全員 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 9 我、還暦を過ぎ、実生の生命を愛でる 米沢市医師会副会長 米沢市立病院事業管理者・病院長 渡 邊 孝 男 脳神経外科医としての私の恩師、鈴木二郎東北 た裸子植物だけあって、逞しい生命力を持ってい 大学脳神経外科初代教授は、私たちの同窓会であ ると感心した。任期を終えて米沢に戻る時に新幹 る“実生会（みしょうのかい） ”の謂れについて、 線で持ち帰り、鉢植えのまま育てることにした。 実生会会報創刊号（1964年）の巻頭言で次のよう そのようなことがあって実生に関心を持つよう に述べている。 「桂先生より我々の会に実生会とい になり、リンゴや柿、夏ミカンなどを食べた後、 う素晴らしい名前を頂戴した。瓢の木の実が地上 その種を鉢に蒔いて発芽するかどうか遊び半分に に芽を出したという意に解する。瓢の木は秋にな 観察していた。すると柿や夏みかんは生命力が強 ると沢山の実をつけ、はじけて地上に落ちる。然 く多くが発芽したが、リンゴは１本だけであった。 し芽を出すことは稀有である。大切に育てなけれ また、庭の草むしりをしていると、植木のカエ ばなるまい。枯らしてはならない。…」。ちなみに デや山椒、ウコギの実生の芽も目に付くようにな 桂先生とは鈴木二郎教授の恩師である東北大学第 り、これらも鉢植えにして育てることにした。丁 二外科桂 重次教授のことで、第二外科の同窓会 度、今春から自宅周囲の休耕田が宅地化され造成 は“瓢木会（ひょんのきかい）”という。旧第二外 工事が始まったことから、いずれ実生の木々で生 科教室の前にあった瓢の木（マンサク科イスノキ） 垣が作れないだろうかなどと観念奔逸のようにい が現在は外来患者用の駐車場の北東部角にあるこ ろんな考えが浮かんできた。しかし、リンゴはま とを知り訪れてみた。案内板がありそれと確認し だしも実生の夏みかんの木が雪国米沢で根付き実 た後、稀有といわれた実生の瓢の木が周囲に生え を成すのだろうか？リフレッシュのつもりであれ ていないか探してみたが、やはり発見することは これ想像しながら水やりを楽しんでいる（写真１） 。 できなかった。 実生に関心を持ったことがきっかけで、古代ハ さて、私が最近になって何故実生にこだわるよ スが奇跡的に発芽・開花したということで世界的 うになったのかというと、三期18年で参議院議員 に有名になった千葉市の“大賀蓮”を見に行って を引退することを決めた平成24年晩秋に、何か記 みよう、また、造成工事中の水溜りの中から偶然 念になるものはないかと考えながら議員宿舎に歩 芽吹いて華を咲かせたという埼玉県行田市の古代 いて帰る途中、偶然にも参議院議員会館周囲の街 ハス“行田蓮”も見に行ってみようと妻を誘って 路樹のイチョウの木々の根元に、落果して既に 出かけることにした（写真２）。 １ヶ月も経っているであろうか、寒い外気の中で 行田市の「古代蓮の里」では、蓮の華はもちろ 臭気も失せ梅干しのようになっている銀杏の実を んのこと、絶滅危惧種に指定された野生のメダカ 発見した。もしかしたら、これを鉢に植えておく の群遊も久しぶりに見ることができ心が癒された。 と発芽するかもしれないと思い付き、６個採取し また、ベトナム産の蓮の実が乗っているカキ氷も て宿舎に持ち帰り３個ずつ２つの鉢に蒔いてベラ 売られており、蓮の実を初めて食べてみたが美味 ンダで観察していた。すると翌年の春にそれぞれ しかった。弥生時代の日本人は美しい蓮の華を観 の鉢に１本ずつ芽が出てきた。さすが恐竜が闊歩 賞用として愛でたばかりでなく、栄養豊富で今日 していた中生代から氷河期をこえて命を継いでき でも漢方薬の素材として活用されている蓮の実を 10 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 食材として利用していたことを学んだ。J Rを利用 のでも有情のものと同じくことごとく成仏できる した日帰りのあわただしい旅であったが、夫婦そ という思想もまた、備わっていたようだ」（ 「若冲 ろって満足感を味わうことができた。 百図、生誕三百年記念」監修・概説：小林 忠、 ところで、最近大きな注目を集めている江戸時 別冊太陽 日本のこころ227、2015）と述べてい 代の天才絵師“伊藤若冲”の作品の中には蓮池の る。私も実生の植物の姿から生命の力強さ、神秘 動植物を描いたものも多い。本年4月に放映された さ、美しさを今まで以上に実感できるようになり NHKスペシャル「若冲、天才絵師の謎に迫る」の たいと思っている。そのことが医療人としての生 中で、狩野博幸前同志社大学教授は大阪・西福寺 き方にプラスになると確信しているからでもある。 蔵の重要文化財「蓮池図」に描かれた小さな蓮の 本年６月に米沢市立病院のトレッキングクラブ 蕾に注目し、この襖絵は生命の連環を表現してい “ランナーズ”の一員として飯豊山に隣接する倉手 るだけではなく、天明の大火（1788年）で焼け出 山に登った。数年ぶりでの参加の私は、急な登り され苦労していた若冲はじめ被災した人々の復興 下りの山道を汗だくで歩いた。休憩時にふと足元 への願いが込められているのではないかと解説さ を見ると、小さなカエデや名前も分からない実生 れていた。同時代の人々からも高い評価を得てい の芽が群れを成していた。日本の自然には生命の た天才絵師が、一人の人間としても仁愛精神にあ 息吹が満ち溢れていると感じた。 ふれた素晴らしい人格の持ち主であったことに深 なぜ還暦を過ぎて実生を愛でるようになったの く感動した。若冲研究の第一人者小林 忠学習院 か？老いの徴候か、それもあるだろう。ただ私と 大学名誉教授は「古来日本人には、生き物ばかり しては、人生の大きな節目を過ぎ、生きる意味を でなく、山や滝、巨木や大きな岩石までにも霊気 改めて自らに問うようになったからだと思ってい や神性を感じる心が宿っている。有史以前、縄文 る。実生の芽から力を頂き、四苦八苦の人間的悩 人以来のアニミズムを受け継いできたものだが、 みを乗り越えて、生命讃歌を謳い上げ、 “草木国土 若冲にはそれに重ね合わせるように、仏教的なア 悉皆成仏”を実感できる人生でありたいと願って ニミズム、 『草木国土悉皆成仏』という、非情のも いる。 写真１：実生の木々に囲まれて（自宅の庭） 写真２：大賀蓮を観賞（千葉市千葉公園） 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 11 個人情報、認証、暗証、識別 山形市 武 田 和 夫 最近は診療所のカルテでも個人情報ということで、 印はしませんと但し書きがあるのに、ハンコがない 漏れないようにとなかなか厳しい。病気の原因や感 と何度も言われた。義兄は米国の研究所時代から米 染防止のため、家族構成や個人の生活習慣を聞き出 国系銀行の口座を、当然サインのみで使い、東京支 し、酒やたばこ、寝る時刻、デスクワークか、立ち 店でもサインのみでＯＫだった。定年後も頻繁に海 仕事なのかカルテに記載している。完全に個人情報 外に出張してクレジットカードも使ったが、小切手 である。 も使ったようだ。我々も高齢者だから、万一を考え 医師や看護師は職務上知りえたことについて守秘 夫婦どちらのサインでも金を下ろせるように変更を 義務がある。医療事務のパソコンなどでは、外部か 勧めた。自署は脳梗塞などで手が動かなくなれば困 らの侵入に対して一応に防御ソフトが守っているよ る。体力が無くなれば元気な時のサインと違ってく うだが、あまり高度なものではなさそうだ。官庁や る。アフリカ探検家のリビングストンがスタンレー 大企業のパソコンに対して、巧妙に仕掛けられたウ に渡した手紙が、体力の衰えでサインが昔と違って イルスで情報が盗まれ、カード発行時の個人情報が いたので偽筆だといわれたが、後にリビングストン 何十万件も流出している。また情報を見ることが出 の従者が遺品を持ち帰り証言したので本物とされた。 来る立場の人が、パナマ文書のように意図的に情報 空港では顔を撮影しパスポートと検証するが、かな を出せば大混乱になる。 り正確なものも出来ているそうだ。日本のある銀行で 銀行から少額ならＡＴＭにカードを入れ、暗証番 は暗証番号不要で、掌を当てれば静脈で認証するとか。 号を打つだけである。少し額が大きくなれば、口座 本人確認に虹彩紋理が良いとか網膜の血管走行が確 を開いた時に登録した、印鑑を押した用紙を窓口に 実だとか言われる。しかし角膜混濁の病気や、眼底出 出すが、本人確認に運転免許証やパスポートの提示 血などになれば確認が不可能になるだろう。 を求められる。 最近、沖縄の人が自筆遺言書の名前の下に印鑑で 日本の銀行では口座を作るのに、サインでは駄目 はなく、普段使っている花押を書いたのが有効か無 で赤いハンコが求められる。留学生のジョージ君が 効かという裁判があり、裁判官は無効とした。だが 庄司の三文判を押してカタカナで名前を登録したら 法律は国務大臣が自署し花押を書いている。法人の ＯＫだった。私は何十年前に銀行の専務から、サイ 社名は漢字、カタカナ、ひらがな以外の外国の文字 ンだけで良い小切手帳を作ったから、ぜひ持ってく では登記できない。非関税障壁とされるが、ムスリ れと頼まれ、自署だけの小切手を出すと、自署で捺 ム対応のアラビア文字などは困難だろうな。 12 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 高 め 今 日 に 参 至 考 っ 資 て 料 い る ・ 。 山 神 形 町 県 の 大 天 百 香 科 園 事 と 典 温 泉 山 町 形 の 放 選 送 果 ㈱ 場 発 に 行 顕 彰 碑 が 建 立 さ れ て い る 。 新 品 種 の 作 成 に 成 功 。 大 正 三 年 に 新 品 種 に 『 佐 藤 錦 』 と 命 名 、 山 形 の さ く ら ん ぼ の 名 を の 苗 木 商 ・ 岡 田 東 作 の 支 援 を 得 て 、 ナ ポ レ オ ン を 母 方 に 、 黄 玉 を 父 方 と し て 交 配 さ せ 、 を 出 す こ と と 、 長 距 離 輸 送 に 耐 え る さ く ら ん ぼ の 品 種 改 良 を 試 み 続 け る 。 大 正 元 年 友 人 て の 道 を 開 く 。 そ の 後 、 さ く ら ん ぼ の 東 京 出 荷 を 手 掛 け る 。 失 敗 を 重 ね な が ら も 、 甘 味 る と 家 業 を や め 、 松 林 開 墾 に 着 手 、 さ く ら ん ぼ ・ 林 檎 ・ 桃 な ど の 果 樹 を 栽 培 し 百 姓 と し 携 わ る 傍 ら 屋 敷 内 の 畑 に 果 樹 を 栽 培 し 、 近 隣 の 農 家 に も 薦 め る 。 明 治 四 十 年 父 が 亡 く な 東 根 市 三 日 町 生 れ 。 東 根 の 農 地 が 水 田 に 適 さ な い こ と を 知 り 、 味 噌 醤 油 製 造 業 の 家 業 に 佐さ 藤と う 栄え い 助す け （ 一 八 六 七 ～ 一 九 五 〇 ） さ く ら ん ぼ 佐 藤 錦 の 生 み の 親 二 一 （ 東 韻 平 起 ） 遠 好 結 千 詒 種 實 花 佐 季 改 レ臨 先 藤 節 最 江 東 良 成 就 曉 遠とお く 季きせ 節つ を 詒おく る 最さい 江こう のひ 東がし 好うし 種ゅか 改いり ょ 良 う こ じ 成ょう 就じゅ のあ か 暁つき 陽 樹 樹 紅 發 栄 逐 助 二 春 風 一 結けつ 実 じつ 千せん 花 か 陽ひ に 臨のぞ ん で 樹じゅ 樹 じゅ 先ま ず 発ひら い てし 春ゅん 風ぷう を 逐お う く 紅れな ない り 山 形 県 の 偉 人 112 碓 山 形 市 武 田 昌 孝 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 13 「新しいタバコ」について 山形市 山 田 修 久 最近、禁煙を要望する声が大きくなりました。 があることが確認されています。電子タバコに タバコ会社は、健康を守る立場からの要望をにお おいては爆発事故、さらに受動喫煙、すなわち いと煙が良くないからと言う一点のみに視点をす 二次的な電子タバコエアロゾル曝露について報 り替え、煙が出ない、あるいは見えにくい、悪臭 告されています。 を低減させたとする「新しいタバコ」を次々開発、 韻 非燃焼・加熱式タバコにも紙巻きタバコと同 販売しております。 「新しいタバコ」は煙や、にお 程度のニコチンが含まれており、土壌中から蓄 いが見えにくいから「健康リスクが少ない」 「タバ 積した放射性元素ポロニウム、タバコ葉生産過 コを嫌う人とも共存出来る」 「受動喫煙の危険がな 程で生じるニトロソアミン等の発がん物質も含 い」として販促をかけております。しかし、これ まれています。 はこれまでの紙巻きタバコと同様の依存性、発が ん性などの有害性を有していること、使用者およ そもそもニコチンは依存性薬物であり、毒物及 び周囲の人々にこれまでのタバコと同様の危害を び劇物取締法で指定されている致死量40～50mg 及ぼすことが証明されており、医師会の皆様にも の猛毒であります。上記商品は安全性が科学的に 周知して頂く必要があります。 確認されるまでは他者のいるところで使用すべき 「新しいタバコ」には、陰無煙タバコ（昔からあ ものではなく、当然、公共の場所での使用は禁じ る嗅ぎタバコ ゼロスタイル：J T）、スヌース、隠 られるべきであります。 電子タバコ（El ect r oni cci gar et t e）、韻非燃焼・加 現時点での完全禁煙飲食店は、検索しますと、 熱式タバコ（i QOS：フィリップ・モリス，Pl oom： 東京駅周辺で6割を超え、山形県では672件（食べ 日本たばこ）などがあります。 ログ）仙台市で1220件（食べログ）に増加してき 陰 無煙タバコ中には、ニトロソアミン、ベンゾ ており、これからももっと増えることでしょう。 ［a］ピレンなどが含まれており、 「スヌース」を しかし、最近、J R禁煙車両内で電子タバコを使用 含む無煙タバコは、国際がん研究機関（I ARC） しているのを目撃、車掌にやめさせて貰ったとい により、グループ１（ヒトに発がん性があるも う一件に遭遇しましたし、驚いたことに、当県医 の）と分類されています。スヌースの使用は、 師会員のお一人が、完全禁煙店内でi QOSの使用を 諸外国でも口腔がん、膵臓がんを初めとする 店主に求めるという事態が生じている事実も把握 種々のがんの誘発、子供の誤飲事故等、悪影響 したりしました。当会員の皆様におかれましては、 が報告されています。 飲食店を始め完全禁煙の諸施設において、 「新しい 隠 電子タバコ蒸気・エアロゾル中にI ARC発がん タバコ」の使用を許可することが無いように、啓 性分類グループ1に分類されるホルムアルデヒ 発、要望していくことにご協力をお願いもうしあ ド、グループ2Bのアセトアルデヒド、さらに刺 げたく、拙文をご紹介申し上げました。 激性を有するアクロレインなどを発生するもの 14 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 （参考） 電子タバコの蒸気にさらされた培地中で増殖した 第６回たばこの健康影響評価専門委員会（資料） 気管支細胞は、紙タバコの煙にさらされた培地中 2015/ 5/ 21 で増殖した気管支細胞に非常によく似た、遺伝子 ht t p: / / www. mhl w. go. j p/ st f / shi ngi 2/ 0000086477. ht ml の変異を示した( 。 Nat ur e誌) ht t p: / / www. nat ur e. com/ news / eci gar et t es af f ect 電子タバコから発がん性物質を検出－ホルムアル cel l s 1. 15015 デヒドなど（国立保健医療科学院） www. heal t h- ht t p: / / cl i ncancer r es . aacr j our nal s . or g/ cont ent / 20/ 2 net . or . j p/ t obacco/ pdf / t obacco_20150521_01. pdf _Suppl ement / B16. abs t r act アメリカ運輸省、機内での電子タバコ使用禁止に 米国肺協会： Eにはニコチンが加えら ci gar et t es 有害化学物質の人体への影響懸念 れている。 ht t p: / / www. t r ai cy. com/ 20160306us dot ht t p: / / www. l ung. or g/ s t ops moki ng/ s moki ngf act s / eci gar et t es andl ungheal t h. ht ml イ ギ リ ス 公 衆 衛 生 当 局 の 報 告 書 2015年 ht t ps : / / www. gov. uk/ gover nment / upl oads / s ys t em/ に お け るEl WHO;COP6( Mos cow,Rus s i a) ect r i c upl oads / at t achment _dat a/ f i l e/ 457102/ Eci gar et t es に対する決議。2014. 10 Ni cot i neDevi ces _an_evi dence_updat e_A_r epor t _commi s s i oned_ ht t p: / / apps . who. i nt / gb/ f ct c/ PDF/ cop6/ FCTC_COP by_Publ i c_Heal t h_Engl and_FI NAL. pdf 6( 9) en. pdf ?ua=1 FDAはニコチン、発がん性物質（特定のニトロソ アミン類など）や人体に有害な化学物質（溶剤や （一般社団法人日本禁煙学会理事、NPO法人山形県 凍結防止剤に使われるジエチレングリコールな 喫煙問題研究会理事、山形県四師会禁煙推進委員、 ど）が含まれるとしている。 山田菊地医院院長） ht t p: / / www. f da. gov/ News Event s / Publ i cHeal t hFocus / ucm173146. ht m 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 15 マイコプラズマ感染症について やまのべ耳鼻咽喉科 布 施 健 生 マイコプラズマ感染の診断としてリボテストに はオリンパス社であり、電子スコープは扱いが面 よる痰の採取による検査法が確立されてから、マイ 倒で大きな病院での教育用には便利であるかもし コプラズマ感染の診断と治療は耳鼻咽喉科が主役 れないが臨床には向いていない。ちなみに咽頭痛 となった。要は副鼻腔炎の特徴である膿性後鼻漏と だけのマイコプラズマは口蓋扁桃の発赤は認めず、 マイコプラズマの特徴である粘調痰との鑑別診断 咽頭後壁粘膜がやや赤く、鼻咽頭ファイバーで膜 に鼻咽頭ファイバーを用いて、マイコプラズマに特 状に見える薄い痰のどこが一番厚いかで採取場所 有な症状と鼻咽頭所見を確立することである。 を決定する。６歳以下では上咽頭が狭くブライン まずマイコプラズマの特有の咳はひどい咳であ ドでも採取は可能であるが、問診と局所所見から る。そのひどい咳の特徴は一度出たら止まらない 疑うことが大切である。右利きの私は右手に綿棒 か、夜間咳がひどくて眠れない特徴を持つ。どち を持ち、左手の舌圧子で舌を下方に圧排する。ま らか一方が該当するときは、それだけでマイコプ ずは確実に綿棒の先を上咽頭のスペースに入れ、 ラズマの可能性が高い。また親が咳止めを強い咳 患者さまの左から右方向に綿棒を右回転にまわし 止めか、弱い咳止めを希望するかである。強い咳 ながら上咽頭の痰を採取する。採取の瞬間に患者 止めを希望する親は、それだけ子供の咳に悩まさ さまの口蓋垂の右側に白い粘調な痰が一瞬みえた れているのである。多くのマイコプラズマは発熱 ら、また採取した綿棒の先の一部が粘調な痰で盛 と咽頭痛の後に、徐々に悪化する咳であるが、咽 り上がっていたらマイコプラズマの可能性は高い。 頭痛だけのこともある。またインフルエンザのよ ６歳以上の場合は上咽頭が広くファイバーで痰の うに突然の高熱と全身の倦怠感があり、インフル 位置を確認後に綿棒を挿入し痰が上咽頭の上方に エンザの流行のシーズンでは両者の鑑別は難しく ある場合は、舌圧子で綿棒を上方に押し上げて採 混合感染も認められる。 取する。急性副鼻腔炎の場合は膿性鼻漏を丁寧に マイコプラズマの鼻咽頭所見であるが一口で言 吸引後でもしばらくすると中鼻道に膿がじんわり えば、さらさらとした鼻漏と上咽頭後壁に溜まっ 溜まってくるが、マイコプラズマではそういうこ た粘調な痰であり口腔からの直視では観察は不可 とはない。成人の急性副鼻腔炎の膿性後鼻漏には、 能である。ただしこの所見は病初期の１－２日で 生食による鼻洗浄が効果的である。小児のゼロゼ あり、年齢や経過や鼻かみが出来るか否かで変 ロとした泣き声は後鼻漏でうがいをしているので わっていく。特に２－３歳以下では鼻かみができ あり、鼻吸引だけではなく口腔から上咽頭の後鼻 るはずがなく、まずはオリーブ管で鼻入口の溜 漏の吸引も必要である。また、アレルギーによる まった鼻漏を吸引してから鼻咽頭ファイバーで観 咳は鼻咽頭に炎症所見はなく、メプチンの吸入が 察することである。私の利用しているファイバー 即効性であり鑑別は可能である。 16 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 治療法であるが７歳以下ではオゼックスを３－ リボテストの精度は70％であり、家族に同じよ ４日投与する。発熱は長くても４日で下がる。そ うな症状が認められた場合は、マイコプラズマ感 のあとは病状に応じてクラリスに切り換える。副 染に準じて抗生剤を投与する。マイコプラズマの 鼻腔炎の治療にマクロライドを用いているが、マ 再感染の最短期間は３週間である。やっと咳が治 クロライド服用中にマイコプラズマに罹患する症 まったと思ったら、再び発熱で再感染を起こすこ 例がありクラリスの初期投与はあまり勧められな ともある。成人は免疫機能が発達しているため、 い。８歳以上ではミノマイシンであるがこの年齢 抗生剤投与し細菌が消滅しても咳はひどい場合は は体重のばらつきが多く、３－４mg/ kgの量の錠 ３か月ほど続く。また気道粘膜自体を損傷するた 剤を朝夕分２で４－５日投与する。ミノマイシン め、気温の変化などで容易に咳が誘発される。 は半減期が長いはずだが、朝１投与だと夜に熱が ここ１年間に当科でリボテストが陽性になった 出る症例があり勧められない。ミノマイシンが効 件数は、重複患者も含むが657件である。平成27 果ない場合は、オゼックスの小児最大量を投与す 年７月18件・８月22件・９月32件・10月38件・11 る。また夜中に呼吸苦が激しい症例にはステロイ 月53件・12月59件、平成28年１月54件・２月88件・ ドの投与である。小児に対するステロイド全身投 ３月98件・４月52件・５月75件・６月68件である。 与に抵抗がある場合は、フルタイドの吸入である。 マイコプラズマが疑われる大人にはクラビットを 15歳以上は問診と局所所見よりマイコプラズマが 投与しているが、小児で急性副鼻腔炎とマイコプ 疑われる症例にはクラビットを経口投与する。妊 ラズマでは効く抗生剤が異なるため検査対象者で 婦や授乳婦には検査後に説明の上、安全を重視し 陽性例のほとんどは15歳以下であり、最少年齢は クラリスロマイシンを投与している。クラビット 生後３カ月である。鼻咽頭所見から疑って、検査 で効果ない場合は、マイコプラズマ感染を確認さ で陽性になる確率は80－90％である。当初は、鼻 れた場合にダラシン600mgを点滴投与し、経口は 咽頭所見からマイコプラズマを確信したが検査で ミノマイシンに変更する。咳がひどい場合はデカ 陰性であった症例には抗生剤を処方しなかった。 ドロン２mgを混注する。マイコプラズマへのダラ その後、このような症例の数日後に家族の陽性例 シンの点滴投与は即効性があり、それだけでも鑑 が続いてからは抗生剤を処方するようになった。 別可能である。 それだけマイコプラズマの診断に、鼻咽頭所見は 重要なのである。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 17 まぼろし 埋蔵金伝説は夢か幻か 寒河江市 秋 葉 知 はじめに 億円といわれた。時価相場というのはすこぶるあ 古代から現代まで、日本では莫大な金銀が算出 いまいで、小判らの作製年代や保存度、骨董価値 された。それを元に，奥州平泉では藤原氏が黄金 など、発見時の相場によって大きく変動するので、 浄土を作り出し、足利義満は金箔の鹿苑寺（金閣 あくまでも大雑把な値踏みである。さて、発掘さ 寺）を建立、太閣秀吉は黄金の茶室を作りあげた。 れた埋蔵金を誰が相続するか等については関係者 しかし、知られていない、発見されていない黄金、 らにギクシャクもあったが本例では10代目の鹿嶋 財宝は膨大で、それらは発見されるのを待ち望ん 登善に決定したようだ。 でいるともいえる。マルコポーロが伝えた黄金の 国「ジパング」と呼ばれる所以でもあろう。 ◆ 銀座で見つかった小判200枚 その発見には幾多の困難が待ち構えており、む 内容は慶長小判48枚、正徳小判53枚などなどで、 しろ発見率は極めて低いのだが、それでも発掘に 小判の中でも最も値打ちのあるのが多く含まれ、昭 精魂をこめ、突き進んでいる方々が多い．埋もれ 和31年発見当時の時価相場は約数億円と言われた。 た財宝は過去から現在へのメッセージであり、埋 蔵金伝説には欲と、ロマンと、夢がびっしりと詰 このほか昭和30年代に見つかった東京のゴール まっているともいえよう。こうしてみると埋もれ ドラッシュを列記すれば次のとおりである ごう た財宝探しは所詮「人間の業」でもある。 まずは始めに、現実に発見された埋蔵金の数々の △ 浅草で見つかった1086枚の２分銀 実話から紹介しようと思う。 △ 数寄屋橋で元文小判68枚 △ 御徒町で小判３枚 ◆ 日本最大の発見例−豪商・鹿嶋清兵衛の埋蔵金 △ 神田で元文１分銀41枚 昭和38年東京都中央区から見つかったもので、 △ 芝で慶長１分金320枚 小判１千900枚、２朱金７万８千枚で時価相場８ △ 目黒で２分銀、２朱銀など５千枚 その他もあるが詳細不明で省略する。 ◆ 最上川の河底から小判がざくざく 昭和36年山形県・白鷹町の最上川の浅瀬で、箱 メガネで魚とりをしていた12才の少年が偶然見つ けた。小判23枚、２分銀９枚、２朱銀358枚。色々 検索の結果、当時の現金輸送飛脚が溺死したため のものと判明したようである。 18 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 古銭マニアの間では大きな話題を呼んだ。 このほか沈没船、海賊船にまつわる伝説など 多々あるが省略する。金額の多寡のみを論ずれば、 埋蔵金の範疇には入れられないだろうが、紹介し たい事例がある。 太平洋戦争直後の昭和21年、江東区堀割から膨 大な金塊等が引き挙げられた。これは日本軍がイ ンドネシア当時オランダ領から略奪してきたもの であった。その内訳は この事例は埋蔵金でもなく、また、隠匿された １本45kgの金塊1200本、１本45kgのプラチナ ものではないが、 「最上川」と云う名に惹かれ、郷 塊が300本、銀塊が５トンで物議をかもしたが、 土意識も重なり、かつ、貴重な事例でもあり載せ 結局は当時の政治家や政府高官たちによりつまみ た。 食いされ、始末されて仕舞ったようだ。 （i nmy pocket？） ◆ 深谷の大地主・斉藤家の小判 国会でも論議の対象になったが証拠不十分で立 昭和54年、埋もれていたカメの中から小判489 ち消えした。時価総額は膨大で現在では数千億と 枚が見つかった。大きさも刻印も変わったもので も言われている。 珍品であった。鑑定の結果全て江戸中期のものと 判明した。誰が所有するかもめたが「国のもの」 ついで発見はされていないが有名な伝説、特に から１転、最終的に斉藤家のものに決定した。時 日本３大埋蔵金伝説について述べたい。 価相場は約２億円と推定された。 ◆ 秀吉が残した20兆円の埋蔵金 ◆ 富山の豪農の隠し財産 金の亡者とも揶揄される秀吉には、金にまつわ 平成14年、富山県小矢部市での工事中見つかっ る逸話には事欠かないようだ。史上最大の埋蔵金 た。小判12枚、２分銀686枚、１分銀404枚、２朱 を残したといわれ、その価値は現在の相場から言 銀92枚、明 治 初 期 の10円 金 貨46枚 な ど で 総 計 えば20兆円をこすとも言われている。財宝の拠点 1, 295枚を数えた。明治金貨は１枚最低30万円以上 大阪城は、その外壁や瓦まで金が塗られ、聚楽第 のシロモノで、合わせれば時価数千万円となり、 での「太閣の金くばり」では一日に100億を越す大 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 19 判が公卿や諸侯に与えられていたとも云う。 映によって宝探しブームに火がつき、熱気は冷め 彼が隠した４億５千万両とも言われる埋蔵金は そうもない。 兵庫県猪名川町にある「多田銀山」がその舞台で ある。これはかなり以前から知られていて、多方 ◆ 武田信玄が隠した「甲州金」 面から多くの方々が発掘作業にあたり続けてきた 信玄の領地である甲斐と信濃には多くの金山が が未解決だ。この埋蔵金にまつわる和歌まで数多 あり、発掘した金を元に金貨を造りこれを「甲州金」 い坑道口に存在している。 と称した。これらの膨大な軍資金はどこに隠された ＜大事あらば 掘りだしてみよ 摂津多田 白金 のか、いずれも憶測の域を脱していないが、やれ の山に 眠る宝を＞ これを現場の発掘人たちは 「捧道」と言われる戦略道路であるとか、 「黒川金山」 どのように捉えていたのであろうか に隠されたとか、江戸時代にすでに発掘されて仕 舞ったとか、諸説紛々として現実味が薄い。 因みに、家康は大阪城を落としてから１ヶ月近 く城内をくまなく捜索させ、倉庫の焼け跡から「精 単なる噂話や言い伝え、更には空想を交えた伝 金１万８千枚、白銀２万４千枚」を発見、回収し 説の類には事欠かないようだ。代表的なそれぞれ ている。埋蔵金探しの方々には申し訳なく、夢の を列記すれば次のようになる。 ないことながら大阪城には埋蔵金は残っていない と断言するしかない。これは歴史家・織田道史ら の古文書判読から得た事実だと言う。 ▲ 源義経の北海道隠し黄金 根も葉もない 幻だろう ゆうき ともはる ▲ 結城晴朝の奥州藤原氏の黄金 結城家伝 来の財宝、それは奥州藤原家の金であり ◆ 消えた徳川幕府の御用金 徳川幕府が終焉を迎えたとき、明治新政府軍が 秀吉や家康も追い求めたという巨額の黄金だ 江戸城に入ると、そこには１銭も残っていなかっ が、果たしてどれほどの信憑性があるか？ た。そもそも徳川埋蔵金こそトレジャーハンテイ ▲ 山下奉文大将の隠し軍資金 敗戦では不 ングにとって最大の関心事であり現実味を帯びた 明、フィリピンではトラブルの元でもあった。 あ べ さだとう 問題でもあった。あてにしていた小判が御金蔵に ないとわかり新政府は愕然とした。その鍵を握る 最も重要な人物である江戸勘定奉行でもあり、最 ▲ 東北の黄金王・安倍貞任の埋蔵金 口伝 いは多いようだが ▲ 明智光秀の琵琶湖・護法救民の宝 どう おぐり こうずけのすけ ただまさ も聡明で有能な官僚であった 小栗 上 野 介 忠順 は かな、その余裕があったか さっさ なりまさ 群馬県の東禅寺に隠居していたが、薩長軍により 捕縛、直ちに斬首された。このために発掘の最大 みちしるべ の道標であり、最重要の生き証人を失い、御用金 探しは五里霧中となった。新政府は後悔の臍をか んだことであろう。新撰組・近藤勇の斬首とは全 く違う次元だったのだから。 ▲ 佐々成政の「さらさら越え」隠し金 地 元の声は高いが あなあやまばいせつ ▲ 穴山梅雪の甲斐隠し黄金 謀反人だった 彼なので、可能性はあるが ▲ 島原の乱・天草四郎の金塊伝説 キリスタ ンにそんな余裕はなかったのでは ちょう ▲ 武田・徳川家に仕えた金山奉行・大久保 長 あん かくして未発見のまま発掘への夢は続いている。 安の埋蔵金 テレビでも幾度となく放映され徳川埋蔵金ブーム かなり信憑性のある話である。長安死後見つ は世に喧伝されたが、見通しはついていない。赤 かった70万両は着服した一部といわれ、後は富士 城山に360万両運ばれたとか、伝説は多岐に亘り姦 山麓に埋めたと言われ、その発掘を幕府は禁じた。 しいが、それでも具現性ゼロと言う状況でもなく、 幕府も信じたのかも。 現在も発掘作業は続いているようだし、テレビ放 20 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 かえりくもじょう ▲ 岐阜白川郷の帰雲城は地震のため２兆円が 飲み込まれた 本当かなあ おわりに わが国には、いかにもいかがわしい嘘っぽい言 すみとも ▲ 海賊・藤原純友の隠し財産 朝廷との戦 い伝えが全国津々浦々に伝えられていて、昔から ひぶりじま いに敗れ斬首されたが、その財宝は日振島に あった「埋蔵金探しブーム」は今も盛んだ。しか 隠されたという。あの時代ならあり得たこと し、膨大な数の伝説に比較して、その発見率は極 だろう。 端に低い。それでも、のめり込み、私財を投げ打っ ▲ バルチック艦隊の補助船であった金庫船沈 てでも挑戦し続ける方々は結構多い。 「日本トレ 没でロシア皇帝からの軍資金１兆円が沈んだ。 ジャーハンテイング・クラブ」があり、そこの代 この金庫船はナヒモフ号といい、捕虜からの 表世話人は八重野光弘というが、彼は実際に発掘 情報で判った。これはニューヨーク・タイム を試みている方でもある。いうなれば「お宝探し ズにも出ていて、日本海軍は捜索を行ったが 愛好会 会長」ということのようだ。埋蔵金に関 100ｍの深海のため発見不能であった。信憑性 わる記事を読み漠然とした空想的なお宝探しは実 に富む話だ。 害もなく、無責任ながら楽しいひと時でもある。 その他もろもろ枚挙に暇がない。割愛したい。 お宝探しは昔の人との知恵比べでもあり、現実 には、まずはありえない伝説を除去することから ◆ 埋蔵金を発掘したとき、法律上はどうなる？ 始める必要がある。殆どの伝説はありえないこと 自分のものになるのか。 を、さも信じているかの如く他人に聞かせ、それ まあこうしたことはわれわれにとっては考慮の が言い伝えられるにつれて、フィクションが重な 外ともいえるが、もろもろの細かい法律の網がか り、ますます信憑性が増幅する仕組みになってい かっているようだ。発掘したら自分のものとは言 る。八重野は云う。発掘作業が計画どうりに行か えないようだ。詳しいことには触れないが、まず ないときは「引き返す勇気」が必要だと。 陰予備調査および発掘に関する各種許可申請につ トレンジャーハンテイングで最も重要なのは いてであるが、基本的には「知りませんでした」 「引き際」であり、自分を見失わないことこそが肝 では通らないのが法の世界。又、隠発見した埋蔵 要といのであろう。 金の法的な扱いについても、無知の方が多い。見 つけたものは誰のものとなるかは様々な法律が絡 でも、お宝探しには欲望とロマンと夢が凝縮し み合い、発掘者の所有になる可能性はぐんと低く て存在する。だからこそ一獲千金を夢見ると云う なる。又、物件の所有権についても、法の網が張 欲望もさることながら、ロマンと夢を追い続ける り巡らされ、決して単純に発掘者の所有にはなら のであり、そこに人々は惹かれるのである。 ない仕組みになっていることを知るべきだろう。 もっともこうした僥倖に恵まれるとは、まずはな いと考えるものだろう。 参考書類（八重野充弘 埋蔵金発見などなど） 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 21 健診こぼれ話 （その1） 寒河江市 五十嵐 勝 朗 平成21年４月から『やまがた健康推進機構』の 飲食をしないで下さい』の部分を読んでツバも飲ん 嘱託医として山形県内の健診に従事させていただ ではいけないと理解したようでした。確かに健診を いております。村山、最上、置賜、庄内では気候 受けようとすると前日からの禁止事項が気になり 風土は言うに及ばず、少しずつ言葉も文化も違う ます。しかも細かい字で色々書いてあるので高齢者 ので住民との対話で、これまでに思いもしなかっ でなくても読むのが億劫になります。大きな字でや たことや経験したこともないことに驚きや楽しさ さしい日本語で書いてあれば少しは誤解を減らせ で満たされた日々を送っています。健診で住民か て、不安なく検査を受けることができるでしょう。 ら数多く教えられたことで、自分なりに心にとど めておきたいことの中から、少し取りだしてシリ 来年も受診 －ズで述べさせていただきたいと思います。ご笑 83歳の高齢者の診察を終了したときに「来年も 読いただきご叱正をいただければ光栄です。 元気で受診して下さいね」と言ったら、 「先生も元 気でね」と言われました。そう言われてハッとし 何も飲むな ました。この受診者も私も来年まで元気に生きて 高齢者の住民健診の内科診察で誤嚥の有無を診 いるという保証は全くありません。別の見方をす 断しようとして、「ゴクンとツバを飲んで下さい」 ると、フランスのラ・ロシュフーコー公爵が「人 と言ったら、受診者は「先生、喉はカラカラでツ は太陽と死を直視できない」と言ったが正しくそ バはでません」と言いました。そういえば高齢者 の通りと思いました。というのは、私はこれまで は唾液の分泌は少ないと教科書に書いてあったの 自分の死を直視することを避けてきました。しか を思い出し、 「ああ、それなら無理しなくてもよろ し70歳過ぎたらゴ－ルに向かうのは誰もが横一線 しいです」と言ったら、 「役場の保健婦さんから です。途中で脱落する原因は何だろうか。一般に 『胃がん検診を受ける人は、前の晩から何も飲んで 老後に必要なことに３K、すなわち健康、お金、 はいけない』と言われたのでツバをも飲まずに全 こころ（生きがい）があると言われています。そ 部痰壺に吐き出しました。それが今になって、先 うすると健康は規則正しい食生活と定期的に健診 生に『ツバを飲んで下さい』と言われたのでびっ を受けることで、ある程度はクリアーできます。 くりしました」と言ったのでこちらがびっくりし お金については、国は飢えない程度の年金を支給 ました。 してくれています。残るのは生きがいです。これ 健診センタ－で配布した“胃がん検診や血液検 には希望や趣味も含まれます。その人その人で生 査を受ける方へ” のリーフレットには、「前日は きがいは異なります。しかし生きがいが違っても アルコ－ルや脂肪の多い食品は控え、健診前10時 到達目標に向かって努力することに感動が生まれ 間以内は飲食をしないで下さい。」と記載がありま ます。その感動こそが生きる力（生きがい）にな した。受診者はこのリーフレットの中の『・・・ るのではないでしょうか。 22 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 米国に留学したときにお世話になった小児心臓 も言われてきました。一般に笑いには健康維持や 医のルドルフ教授が、私が帰国するときに、 「人生 治療改善に効果があるといわれ、言い換えると、 は感動です」という餞の言葉をくれました。当時 笑いにはストレスを解消し、緊張をやわらげる作 私は30代でしたので、ピンときませんでしたが、 用があるといわれています。先ず笑いは血糖値を 今になってあのときの餞の言葉が私の胸を掴んで 下げてくれます。また笑うと、生命活動を維持す 離しません。 るために必要な自律神経に変化をもたらし、体内 のさまざまな器官に刺激を与えます。この刺激が たまり場 免疫機能活性ホルモンの分泌を促します。このホ 山間部の地域住民の健康診査（健診）に75歳以 ルモンの影響で免疫力をアップさせるナチュラル 上の高齢者、すなわち後期高齢者が近隣の集落か キラー細胞が活性化します。そのほか笑いは血圧 ら多数集まってきます。受診者の大部分は足腰が を下げてくれます。笑うことで副交感神経は活発 弱ってきているので日ごろは外出する回数は少な になり、結果として血圧の改善につながるのです。 く、そのために隣近所の方ともほとんど交流はあ よく笑う人は身体活動が活発な傾向にあると言 りません。年一回の健診のときには町の福祉バス われています。笑うことで、リラックスした筋肉 が受診者を自宅から健診会場まで運んでくれるの が動かされるからです。そのために横隔膜は刺激 で、健診会場の控室は寿会（ことぶきかい）のた されて腹筋を引き締めてくれます。結果として、 まり場に様子は一変します。懐かしくてよもやま よく笑う人は身体活動によるカロリー消費が多い 話に花が咲き、受診者同士は話に夢中になり健診 傾向にあります。 の受付の人が受診者の名前を呼んでも返事はあり 笑いは対人関係にも影響を及ぼします。 「笑いは ません。また高齢者なので耳が聞こえにくい人も 伝染する」と言われている通り、笑うことで周囲 いるので、会話はおのずと大声になります。中に のムードは協調的になります。そのため対人関係 は笑ったりして楽しそうです。これだけでも健診 のストレスが減り、社会的な相互作用は改善され に来た甲斐があったと理解してもよいようです。 る傾向にあります。 自宅ではテレビの画面と対面しておそらく笑うこ 年代とともに声を出して笑う頻度は少なくなり、 とも少ないだろうから、顔と顔、目と目を合わせ 特に70歳代以降はその傾向は強いのです。健診が て大声で笑うことは健康維持に何物にも代えがた 高齢者の健康維持に一役買っていると思いたいが、 いことなのです。 高齢者のみなさんが一カ所に集まって大きな声で 高齢者の健康維持に笑いが良いことはこれまで 笑うことが健康維持の源と言えそうです。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 23 2020.30実現をめざす地区懇談会～庄内の会～ 酒田地区医師会十全堂理事 菅 原 貴 子 政府は、第三次男女共同参画基本計画の閣議決 ました。次いで、医療法人社団三圭会川越医院副 定を受け、「社会のあらゆる分野において、2020 院長 神村裕子先生より、 「日本医師会2020．30 年までに、指導的地位に女性の占める割合が、少 推進懇話会で語られたこと」と題して、 2020．30 なくとも30％程度になるよう期待する」との目標 運動の経過やこれまでの活動、男女共同参画の推 を掲げました。 進、ワークライフバランスなどのご講和を頂きま これを受けて日本医師会では、女性医師が、本 した。 会の組織・運営に関する理解を深め、活動に参加 続いてフリー討論（茶話会）に入り、お茶と軽 して、指導的立場や意思決定機関への参画が出来 食を頂きながら、各参加者から、自己紹介を兼ね るようにと、地区懇談会の開催を企画してきまし て、活躍状況や、女性医師として仕事上或は家庭 た。現在まで全国で２０回程度開催されていて、 との両立などで苦労されたことなどのお話しを頂 山形県内では今回初めて、昨年８月29日㈯酒田市 きました。その一方で、女性勤務医には短時間勤 において開催されました。 務制度や当直免除制度があり、比較的恵まれた環 地区懇談会「庄内の会」には、酒田地区医師会 境で仕事が出来ているというお話も出ました。 十全堂栗谷義樹会長並びに日本医師会女性医師支 最後に、保坂先生から、女性医師のより働きやす 援センター保坂シゲリ副センター長よりご出席賜 い環境作りのためにも、意見を出し合い、このよ り、ご挨拶を頂きました。その後講演が催され、 うな会に積極的に参加して、医師会の新たな風に 最初に、山形病院リハビリテーション科 豊岡志 なる様頑張っていきましょうと纏めの言葉を頂戴 保先生より「女性医師活動の場～リハ医学会～」 し、記念撮影をして、和やかな雰囲気の中盛会に と題して、リハビリテーション科女性医師ネット 会を終了することが出来ました。 ワーク（ＲＪＮ）の活動状況などのご講和を頂き 24 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 県医師会ゴルフコンペ優勝の記 山形市 笠原整形外科 笠 原 慎 逸 平成28年７月10日㈰、 ウンド上では、いよいよ緊張度がMAXとなり、ぎ 第43回山形県医師会親 こちないスイングから放たれた第1打は、思いを嘲 睦ゴルフコンペが山形 笑うかのように右O. Bゾーンへと消えていきまし ゴルフ倶楽部にて開催 た。心中では落ち込みながらも、平静を装い「気 され、総勢26名の先生 持ちを切り替え次の一打に集中するのだ！」と、 方が参加されました。 何かの本に書いてあったセリフを念仏のように唱 私の組はインコースか え歩を進めました。しかし、雨上がりのぬかるん らの２番手スタートで、 だコースは思いのほか手強く、スタートホールは 白鷹の多田先生、東根の保坂先生、山形の依知川 ＋3という残念な結果で幕開けとなったのです。続 先生とご一緒させていただきました。自身、同コ く他のホールも苦戦を重ね、前半の結果は＋11。 ンペへの参加は３回目となりますが、なかなかお 内容からみれば、50打以内で納まったのは奇跡と 会いする機会のない県内の先生方と、ゴルフを通 いった感じでした。その後は皆様と楽しい昼食を じて親睦を図る素晴らしい催しにいつも楽しく参 挟んでの後半、緊張という呪縛からもようやく解 加しています。今回も多田先生、保坂先生には初 放され自分なりのゴルフが出来るようになりまし めてお会いし、ご挨拶をさせていただきました。 た。乗用カートに取り付けられた画期的なモニ 勝手な印象ですが、お二方ともに競技ゴルファー ターが映し出すリアルタイムの順位表を確認しな の如き雰囲気（本物でしたらご容赦ください！） がら、それぞれの戦略をもってプレーする姿は正 が漂っており、お笑いゴルフ専門の私は大丈夫だ に競技そのものの様を呈しており、ゴルフの醍醐 ろうか？という不安に駆られ、プレー前から過度 味を垣間見たような気がしました。 に緊張してしまいました。スタートのティーグラ 印象に残ったプレーとしてはOUT７番ロング 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 25 ホールでの場面です。依知川先生と私は３オンに 大袈裟ですが、プレッシャーに打ち克って結果を 成功し、お互い２メートル程のバーディーパット 出した時の満足感は本当に良いもので、1ラウンド を残しました。先に打つ依知川先生は、その日パッ に１つでもそんなプレーを味わうとゴルフはやめ トが絶好調！微妙なフックラインを読みきり、危 られません。おまけに優勝という栄冠まで頂戴し、 な気なくナイスバーディー！続く私はラインを見 本当に恵まれ過ぎた１日でした。以上、簡単です せてもらえたアドバンテージがあるものの、往々 が優勝の記とさせていただきます。 にして失敗する事の多いシチュエーションに、再 最後にコンペ開催にあたり神村先生、福原先生 び緊張度はMAXに達しました。しばしの静粛のな をはじめ県医師会事務局の皆様、朝から本当に有 か、震える手元を制御し狙ったラインへと打ち出 難うございました。この場をお借りして御礼を申 すことに全神経を集中させる。結果、なんとか無 し上げます。 事にバーディーパットを沈める事が出来ました。 第43回山形県医師会親睦ゴルフコンぺ成績表 日時：平成28年７月10日 （日） 場所：山形ゴルフ倶楽部 RANK 優 勝 準優勝 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 氏 名 笠 原 慎 逸 大道寺 七兵衛 渋 谷 真一郎 柴 田 雄 二 山 田 昌 弘 原 田 一 博 依知川 潔 後 藤 慎 一 大 森 典 夫 保 坂 淳 武 田 雅 身 多 田 久 人 小 川 俊 一 須 貝 昌 博 金 沢 喜代志 横 澤 禎 二 北 條 昌 知 齋 藤 恭 一 吉 福 宏 実 浅 野 正 二 原 田 正 夫 齋 藤 博 坂 野 信 原 田 次 郎 福 原 晶 子 岡 部 健 二 所 属 山形市 山形市 上山市 北村山 南・東 上山市 山形市 北村山 長・西 北村山 寒・西 長・西 山形市 寒・西 上山市 長・西 山形市 山形市 山形市 酒田 上山市 山形市 山形市 山形市 鶴岡 山形市 OUT 41 44 50 47 50 45 43 46 43 42 47 42 45 43 48 42 47 49 51 57 50 48 55 51 57 60 I N 47 46 47 38 47 51 45 45 44 45 44 43 45 47 47 51 45 48 50 53 52 51 55 60 65 68 GROSS HDCP 88 15. 6 90 16. 8 97 22. 8 85 10. 8 97 22. 8 96 21. 6 88 13. 2 91 15. 6 87 10. 8 87 10. 8 91 14. 4 85 8. 4 90 13. 2 90 13. 2 95 18. 0 93 14. 4 92 13. 2 97 18. 0 101 21. 6 110 30. 0 102 21. 6 99 18. 0 110 27. 6 111 26. 4 122 33. 6 128 30. 0 NET 72. 4 73. 2 74. 2 74. 2 74. 2 74. 4 74. 8 75. 4 76. 2 76. 2 76. 6 76. 6 76. 8 76. 8 77. 0 78. 6 78. 8 79. 0 79. 4 80. 0 80. 4 81. 0 82. 4 84. 6 88. 4 98. 0 備 考 NP NP NP NP NP NP DC、XNP BG NP NP DC、XNP DC DC 26 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 鶴岡地区医師会「めでぃかすとる」 （平成26年11月15日 第271号）から 鶴岡地区医師会勉強会抄録 日時：平成26年10月28日㈫ 19：00〜 場所：鶴岡地区医師会館 ３階講堂 『現場からの医療改革〜庄内の医療を考える〜』 東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム 社会連携研究部門 特任教授 上 昌 広 先生 我が国の医療が危機に瀕している。医療提供者が 医師数は圧倒的な西高東低だ。 不足し、医療費も足りない。政府は、医師の計画配 このような偏在の原因は医学部の偏在だ。確か 置や在宅医療への誘導などの施策をうちだしてい に、関東には多くの医学部がある。東京には13も るが、このような弥縫策では問題は解決しない。 ある。ところが、これを人口当たりに換算すると、 では、我が国の医療崩壊を防ぐため、何をすれ 違った側面が見えてくる。例えば、東京の人口は ばいいのだろうか？ 医療提供者を増やすことと、 1, 328万人、101万人に一つの医学部があることに 医療システムを循環する資金を増やすしかない。 なる。これは、人口391万人に４つの医学部がある まず、前者から議論したい。我々の推計では、 四国、544万人に５つの北陸、747万人に６つの中 現状のペースで医師を増員しても、2035年の医師 国、1, 456万人に11の九州と、ほぼ同レベルだ。一 の単位労働時間（100時間）あたりの死亡者数は、 方、人口4, 270万人の関東には、24の医学部しかな 2010年の0. 128人から2035年に0. 138人へと悪化 い。このうち、国公立は６つだ。関東の普通の高 する。かつて、厚労省は「やがて医師は余る」と 校生が医者になりたければ、東北地方か甲信越の 主張した。彼らの推計と私たちの違いは、医師の 医学部に行くしかない。だから、卒業すると地元 高齢化・女医の増加を考慮に入れたことだ。2010 に戻る。 年 と 比 較 し て、2035年 に は60才 以 上 の 医 師 は このような医学部の偏在の背景には、明治維新 155％増えるが、60才以下の医師の増加率は18％ 以来の我が国の近代史が関係している。薩長を中 に過ぎない。さらに女医の増加率は103％で、男性 心とした官軍の地元に官立大学が多く、幕府側に の34％を大きく上回る。 与した東日本には少ない。 我が国の医師は偏在が著しい。厚労省は「医師 この問題を解決すべく、東北地方に医学部を新 は都会に多く、田舎に少ない」というが、これも 設することが決定した。成田市や神奈川県でも議 間違いである。平成22年現在、人口1, 000人当たり 論されている。漸くまともな議論が始まった。 の医師数が最も多いのは京都府、東京（何れも2. 9 次に医療システムを循環する資金を如何に増や 人）、徳島（2. 8人）、福岡、高知、長崎、岡山（2. 7 すかに関して議論したい。私は、患者保護の美名 人）と続く。逆に少ないのは、埼玉（1. 4人）、茨 のもと、もはや不要となった規制を撤廃すべきだ 城、千葉（1. 6人）と東日本勢が占める。我が国の と考えている。特に混合診療の規制緩和は重要だ。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 27 金の話をすると、医療界は税金・保険料の負担 この点で混合診療は魅力的だ、運用次第で、患 を増やすことに熱心だ。しかしながら、このやり 者の選択肢を増やす手段になりうる。また混合診 方には期待できない。09年の政権交代を見ればい 療は、医療レベルの向上に寄与する可能性がある。 い。民主党は従来から医療を重視しており、大幅 例えば、わが国の不妊治療が世界最高水準なのは、 に医療費を増やすことを公約に掲げていた。確か 健康保険が適用されないため、医療機関が独自に に、政権交代直後の予算編成・診療報酬改定では10 価格を設定できるからだ。患者満足度を上げれば 年ぶりに診療報酬を引き上げた。リーマンショッ 価格に転嫁できるし、収益を増大すれば最新機器 ク後の財政難を考慮すれば、よくやったと思う。 を購入し、専門スタッフも雇用できる。最近では しかしながら、民主党の「大盤振る舞い」は続か 不妊治療の専門医が増え、医療機関間の競争を通 なかった。次の診療報酬改定ではトーンダウンし じてサービス内容・料金が多様化した。また、多 た。また、自民党への政権交代後は、アベノミク くの医療機関で、出産・人間ドッグ、美容整形が スによる好景気のなか、診療報酬は削減された。 稼ぎ頭だ。診療報酬を低く抑えられているため、 結局、医療システムを維持するには、国民負担 健康保険でカバーされる医療の発展が停滞し、自 を増やすと共に、税・保険料以外の財源を求めざ 費診療分野が成長しているのは皮肉だ。 るを得ない。高齢者の窓口負担を二割に増やそう 混合診療が機能するか否かは、医療提供者の自 としているのは、この意味で合理的だ。ただ、こ 律に委ねられている側面が強い。先入観なく議論 れだけでは足りない。 すべきである。 28 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 初期臨床研修制度と新専門医制度 山形県医師会常任理事 細 矢 貴 亮 今から12年前、初期臨床研修制度がスタートした。救急車のたらい回しをなくすべく、すべての医師 がプライマリーケアを実践できるようにするというのが眼目だったように思う。「それは、無理」当時 の私は、自分の経験からすぐにそう思った。 放射線科の研修をはじめた卒後１年目に、私は３ヶ月間麻酔科をローテーションしている。当時の造 影剤には合併症が多く、造影剤の注射当番をしているとショックへの対応に危険を感じていた。その頃 の医療安全体制はお粗末なもので、医療事故があればすべての責任は当事者が負っていた（ように思わ れる）。 現場にいない教授や病院長が責任をとるはずがなかったし、 我々はすでに医師免許を持っていた。 同級生4名で教授のところに相談に行くと、教授はその場で麻酔科の教授に電話をした。私たちは、翌 月から交代で麻酔科を回ることになったのである。手術の全身麻酔を担当するようになって１ヶ月もす ると、挿管にも慣れショックの対応にも自信がついた。 平成元年、卒後12年目に私ははじめて市中病院に勤務した。ある時、CTの台上でショックになった 患者に出くわした。看護婦さんが挿管の準備をしてくれたが、挿管はできなかった。準備された管のサ イズが適切か判断できなかったし、どういう手順で挿管するのか忘れてしまっている。マスクで送気し ながら、「救急医を呼べ！」というのが精一杯であった。初期研修をしても、継続していない医療はで きなくなるものである。 しかし、当然のことながら初期臨床研修制度は着実に実施された。そして、厚生労働省が目指したも う一つの目標は劇的に達成された。大学の医局は弱体化し、各地で地域医療が崩壊し始めた。当初の２ 年間すべての医局に新入医局員が入らなかったのであるから、当然といえば当然のことである。 12年経った今、医療への信頼を取り戻すべく、厚生労働省は日本専門医機構を立ち上げ、医師を管理 しようとしはじめている。幸いなことに日本医師会の反対により実施が１年間延期されたが、そもそも 法曹界の弁護士には専門弁護士制度などない。頭の良い人間の集団は、自分で自分の首を絞めるような ことはしないのである。医師とはなんと愚かな人種であろう。専門医というプライドを持つために、自 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 29 分たちの首を絞めようとしている。専門医になった医師は、自分が専門とする領域の患者しか診なくな るであろう。初期臨床研修制度が目指した医師像とは真逆としか思えない。初期臨床研修制度と新専門 医制度、個別に見てもその必要性はかなり疑わしいのであるが、少なくても２つの制度が同時に存在す ることなどあって良いはずがない。初期臨床研修制度と新専門医制度は、両立するはずのない制度と放 言しよう。 これからの医療を担う若い医師や医学生のことを考えると、本当に同情を禁じ得ない。以前に比べ、 一人前の医師になるのに時間を要するだけではない。専門医になってからも、専門医を維持するために 従前以上のつまらない義務を課せられそうである。私にできることといえば、学生の臨床実習を充実さ せて、初期臨床研修制度をなくすためのお手伝いをすることくらいであろうか。そして、延期された専 門医制度が各学会の自主運営に委ねられるよう願うことにする。 30 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 県医師会だより 第 ３ 回 常 任 理 事 会 日 時、平成28年７月13日㈬ 午後３時30分～ 会 場、県医師会館役員室 出席者 会 長 德永 正靱 副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 常任理事 神村 裕子、齋藤 忠明、島貫 隆夫 細矢 貴亮、間中 英夫、吉岡 信弥 事 務 局 松本事務局長他事務局員 〔Ⅰ〕報告事項 １．会員訃報 会員氏名 茂木 瑞夫 先生 88歳 【南陽市東置賜郡医師会】 死亡年月日 ６月19日㈰ 告 別 式 ６月23日㈭ 午後１時 会 場 むさしセレモニー置賜ホール 喪 主 茂木 瑞弘 様 齋藤常任理事より、告別式に参列してきた旨報 告があり、ご冥福をお祈りした。 会員氏名 官野 武彦 先生 74歳 【米沢市医師会】 死亡年月日 ７月５日㈫ 告 別 式 ７月９日㈯ 午後１時 会 場 ファミリー斎場 山形迎賓館 喪 主 官野 節子 様 德永会長より、米沢市医師会にお願いし弔意を 表した旨報告があり、ご冥福をお祈りした。 ２．東北ブロック選出日医代議員打合せ会 ６月24日㈮ ホテルグランドパレス 德永会長、中目・清治・中條副会長出席 德永会長より、第137回日本医師会定例代議員会 並びに138回日本医師会臨時代議員会に臨むにあ たり、財務委員会、議事運営委員会並びに選挙管 理委員会等の報告が行われた旨報告。 ３．第137回日本医師会定例代議員会、第138回日 本医師会臨時代議員会 ６月25日㈯・26日㈰ 日本医師会館 德永会長、中目・清治・中條副会長出席 德永会長より、議事として上程された議案につ いては、いずれも承認、可決決定されるとともに、 役員及び裁定委員が選任・選定され、横倉会長が ３期目の当選を果たされた旨報告。 ４．保険医療機関の指導等 ６月28日㈫ 置賜総合支庁 中條副会長より報告。 ７月５日㈫ 響ホール 中目副会長より報告。 ７月11日㈪ 山形テルサ 間中・神村常任理事より報告。 ５．母体保護法指定医師研修会 ７月２日㈯ 文化館「なの花ホール」 中目副会長、三條理事出席。 中目副会長より、県外からの参加を含め21名の 参加者があった旨報告。 ６．第11回災害等の救急・救護活動に関する医療 関係団体打合せ会 ７月５日㈫ 県医師会館 吉岡常任理事、齋藤聰・関根理事出席 吉岡常任理事より、熊本地震における保健医療 活動、山形ＪＲＡＴの立ち上げ等について報告が あり、今後の活動方針等について協議した旨報告。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 ７．郡市地区医師会事務連絡協議会、懇親会 ７月７日㈭ いいで旅館 德永会長、齋藤聰理事出席 德永会長より、県内の医師会事務職員の協議会 が行われ、懇親会で挨拶してきた旨報告。 ８．第43回本会親睦ゴルフコンペ ７月10日㈰ 山形ゴルフ倶楽部 神村常任理事、福原監事出席 神村常任理事より、26名の参加のもと開催され、 開会式で挨拶してきた旨報告。 ９．第３回正副会長会議 ７月13日㈬ 県医師会館 德永会長、中目・清治・中條副会長出席 德永会長より、課題、方針等について協議する ため、正副会長会議を行うこととし、今回は当面 の事業等について協議した旨報告。 31 汗 医師信用組合常務会 ７月13日㈬ 県医師会館 德永会長、中目・清治副会長出席報告。 〔Ⅱ〕通知事項 １．医療事故調査制度に関する「医療法施行規則 の一部を改正する省令」の施行ならびに施行に 伴う留意事項等について 中目副会長より、日本医師会長から、標記通知 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 す る こ と と 決 定。（本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ ニュー「新着文書」に掲載。） ２． 「療養の給付と直接関係ないサービス等の取扱 いについて」等の一部改正について 中條副会長より、日本医師会常任理事から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。（本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。） 10．会議・行事等 敢 山形市医師会懇親会 ６月28日㈫ 山形グランドホテル 德永会長出席報告。 柑 平成28年度山形ジェネリック医薬品安心使 用促進協議会 ６月29日㈬ 県庁 中條副会長出席報告。 桓 寒河江市西村山郡医師会並びに検査セン ター新旧役員等歓送迎会 ７月１日㈮ 吉本旅館 德永会長出席報告。 棺 山形県警察協力医会第28回定期総会 ７月２日㈯ 山形国際ホテル 中條副会長出席報告。 款 山形県保健医療推進協議会 ７月８日㈮ 自治会館 德永会長、中目副会長出席報告。 歓 東北医科薬科大学医学部第８回運営協議会 ７月11日㈪ 江陽グランドホテル 德永会長出席報告。 ３．特別なコミュニケーション支援が必要な障害 者の入院における支援について 中條副会長より、日本医師会常任理事から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。（本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。） ４．東北地方社会保険医療協議会総会の開催につ いて ８月３日㈬ 東北厚生局 中條副会長より、事務局から、標記開催案内があ る旨説明があり、中條副会長出席することと決定。 ５．平成28年度食生活改善普及運動の実施について ９月１日㈭～９月30日㈮ 清治副会長より、日本医師会長から、標記通知 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 す る こ と と 決 定。（本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ ニュー「新着文書」に掲載。） 32 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 ６．平成28年度本組合被保険者の健康診断及び特 定健康診査実施に関する協力方お願いについて 清治副会長より、県医師国民健康保険組合理事 長から、標記協力依頼がある旨説明があり、了知 することと決定。 ７．平成28・29年度山形県障がい児教育支援委員 会委員の追加について 清治副会長より、教育庁義務教育課長から、標 記報告がある旨説明があり、承諾することと決定。 ８．予防接種法施行令の一部を改正する政令及び 予防接種法施行規則及び予防接種実施規則の一 部を改正する省令の公布等について 吉岡常任理事より、日本医師会感染症危機管理 対策室長から、標記通知がある旨説明があり、了 知することと決定。（本会ホームページ・会員メ ニュー「新着文書」に掲載。） ９．院内感染対策サーベイランス事業（ＪＡＮＩ Ｓ）に係る参加医療機関の追加募集について ４．平成28年度社会保険協会費の納入について 清治副会長より、県社会保険協会長から、標記 納入依頼がある旨説明があり、会費を納入するこ とと決定。 ５．山形産業保健総合支援センター運営協議会会 長の就任依頼並びに平成28年度第１回運営協議 会の開催について ８月３日㈬ 山形グランドホテル 齋藤常任理事より、山形産業保健総合支援セン ター所長から、標記就任依頼ならびに開催案内が ある旨説明があり、德永会長の就任を承諾し、運 営協議会に出席することと決定。 ６．日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の 申請について ９月11日㈰ 山形市保健センター 齋藤常任理事より、日本プライマリ・ケア連合 学会東北ブロック支部から、標記指定申請がある 旨説明があり、日本医師会へ申請することと決定。 ７．暑中お見舞い 名刺広告 広告掲載のご案内 吉岡常任理事より、日本医師会長から、標記通知 がある旨説明があり、了知することと決定。（本会 ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。） 〔Ⅲ〕協議事項 島貫常任理事より、山形新聞社から、標記案内 がある旨説明があり、お断りすることと決定。 ８．山形県「助産師出向支援導入事業」の協議会 の開催について（委員の推薦依頼） １．世界医師会準会員の更新について 中目副会長より、日本医師会長から、標記更新 案内がある旨説明があり、新役員に訂正して加入 することと決定。 ２．第51回山形県小児保健会研修会の後援について 10月22日㈯ 山形大学医学部 清治副会長より、県小児保健会長から、標記後 援依頼がある旨説明があり、後援並びに助成する ことと決定。 ３．やまがた健康フェア2016の協賛金について 清治副会長より、実行委員会から、標記協賛依 頼がある旨説明があり、協賛することと決定。 神村常任理事より、県看護協会長から、標記推 薦依頼がある旨説明があり、神村常任理事を推薦 することと決定。 ９．「平成28年度 地域包括診療加算・地域包括診療 料に係るかかりつけ医研修会」の開催について ８月21日㈰ 日本医師会館 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催 案内がある旨説明があり、ＴＶ会議システムを活 用した研修会を開催するとともに、各郡市地区医 師会長宛通知することと決定。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 33 10．平成28年度 都道府県医師会および郡市区医師 16．第39回東北・北海道医師会共同利用施設連絡 会が開催する「日医かかりつけ医機能研修制度 応用研修会」について 協議会の開催について ９月３日㈯、４日㈰ ホテル函館ロイヤル他 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催 依頼がある旨説明があり、本年11月中に開催する こととし、詳細については中目副会長に一任する ことと決定。 清治副会長より、北海道医師会長から、標記開 催案内がある旨説明があり、德永会長、中目・清 治・中條副会長、 吉岡常任理事出席することと決定。 17．2016年度の「がん征圧月間ポスター」及び 11．平成28年度山形県がん診療連携協議会地域連 「禁煙ポスター」への貴会名称の掲載について 携パス部会の部会員変更申出について 中目副会長より、県がん診療連携協議会から、 標記依頼がある旨説明があり、中目副会長を推薦 することと決定。 清治副会長より、やまがた健康推進機構理事長 から、標記ポスターへの名称の掲載依頼がある旨 説明があり、掲載することと決定。 18．山形県糖尿病対策推進会議委員の交代について 12．山形大学医学部在宅医療・在宅看護教育セン ター St eer i ngCommi t t ee委員の推薦について 中目副会長より、山形大学医学部長から、標記 推薦依頼がある旨説明があり、次のとおり推薦す ることと決定。 St eer i ngCommi t t ee委員 中目副会長 Pr ogr am Commi t t eeオブザーバー 多田理事 敢 山形県看護協会 委嘱 今野貴代美 解職 原 ゆかり 柑 山形県薬剤師会 委嘱 佐藤 宏 解職 岡嵜千賀子 13．母体保護法指定医師指定申請書 清治副会長より、県看護協会長並びに県薬剤師 会長から、標記依頼がある旨説明があり、委嘱並 びに解職することと決定。 清治副会長より、太田 宏先生から、標記指定 申請がある旨説明があり、指定医師の指定並びに 設備指定を認めることと決定。 19．山形県救急教育連絡会議への理事の推薦につ 14．県医師会消化器検診委員会大腸がん部会委員 の推薦について 委嘱 大塚 聡 いて 吉岡常任理事より、県消防学校長から、標記推 薦依頼がある旨説明があり、吉岡常任理事を推薦 することと決定。 清治副会長より、南陽市東置賜郡医師会長から、 標記推薦がある旨説明があり、委嘱することと決定。 20．山形県傷病者搬送・受入実施基準協議会委員 15．第39回東北・北海道医師会共同利用施設連絡 吉岡常任理事より、県危機管理監から、標記推 薦依頼がある旨説明があり、吉岡常任理事を推薦 することと決定。 協議会代表者会の開催について ９月３日㈯ ホテル函館ロイヤル 清治副会長より、北海道医師会長から、標記開 催案内がある旨説明があり、德永会長、清治副会 長出席することと決定。 の推薦について 21．山形県救急業務高度化推進協議会委員の推薦 について 吉岡常任理事より、県危機管理監から、標記推 薦依頼がある旨説明があり、吉岡常任理事を推薦 することと決定。 34 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 追 加 要 項 〔Ⅱ〕通知事項 １．サー･マイケル･マーモット世界医師会長講演 会の件 ９月５日㈪ 日本医師会館 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催 案内がある旨説明があり、了知することと決定。 （本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に 掲載。） ２．病院における吹付けアスベスト（石綿）等使 用実態調査に係るフォローアップ調査及びアス ベスト（石綿）含有保温材等使用実態調査につ いて 齋藤常任理事より、日本医師会常任理事から、 標記調査依頼がある旨説明があり、了知すること と決定。（本会ホームページ・会員メニュー「新着 文書」に掲載。） ３． 「食生活指針」の一部改定及び「食生活指針の 解説要領」の作成について 清治副会長より、日本医師会長から、標記通知 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 す る こ と と 決 定。 （本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ ニュー「新着文書」に掲載。） ４．平成28年７月11日以降の黄熱予防接種証明書 の取扱いについて 吉岡常任理事より、日本医師会感染症危機管理 対策室長から、標記通知がある旨説明があり、各 郡市地区医師会長宛通知することと決定。 （本会 ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。） ５．３種混合ワクチン（ＤＰＴ）について 吉岡常任理事より、日本医師会感染症危機管理 対策室長から、国内に存在するすべての標記ワク チンが平成28年７月15日をもって有効期限切れ となるとの通知がある旨説明があり、了知するこ とと決定。（本会ホームページ・会員メニュー「新 着文書」に掲載。） 〔Ⅲ〕協議事項 １．病院事業中期経営計画評価に係る外部アドバ イザー会議委員の推薦について 中目副会長より、県病院事業管理者から、標記 推薦依頼がある旨説明があり、吉岡常任理事を推 薦することと決定。 ２．山形県医療安全支援協議会各委員会の委員名 簿の確認について 中目副会長より、協議会から、標記依頼がある 旨説明があり、新役員に変更することと決定。 ３．平成28年度日臨技、 （一社）山形県臨床検査技 師会主催「検査説明・相談ができる臨床検査技 師育成講習会」に対する後援について ９月10日㈯、11日㈰ 山形市立病院済生館 細矢常任理事より、県臨床検査技師会長から、 標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。 ４．第75回日本産業衛生学会東北地方会懇親会参 加のお願い ７月29日㈮ 山形グランドホテル 齋藤常任理事より、日本産業衛生学会東北地方 会から、標記案内がある旨説明があり、德永会長 出席することと決定。 ５． 「子育て応援団すこやか2016」第３回実行委員 会開催について ７月26日㈫ 山形メディアタワー 清治副会長より、山形放送から、標記開催案内 がある旨説明があり、欠席することと決定。 ６．第３回東北がん評議会の開催について 10月１日㈯ 東北大学医学部 清治副会長より、東北大学大学院医学系研究科 長から、標記開催案内がある旨説明があり、欠席 することと決定。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 ７．本会学校保健委員会委員の交代について 委嘱 手塚 尚広 解職 金杉 浩 清治副会長より、山形県産婦人科医会の会長改 選による交代について申出がある旨説明があり、 委嘱並びに解職することと決定。 35 14．第26回山形県緩和医療研究会後援のお願い ９月24日㈯ 山形テルサ 細矢常任理事より、研究会から、標記後援依頼 がある旨説明があり、後援了承。 15．第70回東北医師会連合会総会並びに学術大会、 第28回東北学校保健・学校医大会について ８．救急医療関連委員会委員への就任について 吉岡常任理事より、県健康福祉部長から、標記 依頼がある旨説明があり、承諾することと決定。 清治副会長より、当日の役割について説明があ り、原案どおり了承。 16．社会保険医療担当者の指導等日程について ９． 「みちのくALERT準備訓練」への参加について 11月８日㈫、９日㈬ 陸上自衛隊仙台駐屯地ほか 吉岡常任理事より、陸上自衛隊 東北方面総監 から、標記依頼がある旨説明があり、参加しない ことと決定。 10．日本医師会役員披露パーティーについて ７月26日㈫ 帝国ホテル 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催 案内がある旨説明があり、事務局職員出席するこ とと決定。 11．国立大学法人山形大学顧問の委嘱並びに第１ 回「山形大学顧問会議」の開催について ８月23日㈫ 山形大学 中目副会長より、山形大学長から、標記委嘱依 頼並びに開催案内がある旨説明があり、德永会長 の就任を承諾し、顧問会議に出席することと決定。 12．映画『いしゃ先生』上映会ご推薦のお願い 中目副会長より、県映画センターから、標記推 薦依頼がある旨説明があり、推薦することと決定。 13．水銀血圧計等回収作業対応委員会の設置と委 員の選出について 中目副会長より、委員会の設置並びに委員の委嘱に ついて説明があり、設置並びに委嘱することと決定。 中目・清治・中條副会長、神村・齋藤忠明・ 島貫・吉岡常任理事、齋藤 聰・三條・関 根・多田理事 中條副会長より、標記日程について説明があり、 了承。 17．その他 敢 インバウンドコンソーシアムについて 細矢常任理事より、標記について説明があり、 改めて説明を受けることとした。 柑 医師資格証と電子紹介状についての講演会 開催について 島貫常任理事より、新澤病院事業管理者から 医師資格証と電子紹介状について、日医電子認 証センター事業企画部門長の利渉氏を招いての 講演会開催の依頼がある旨説明があり、企画す ることと決定。 〔 Ⅳ 〕医師連盟関係 敢 第24回参議院比例代表選挙結果について 中目委員長より、日本医師連盟委員長から、 標記通知並びに山形県の結果について説明があ り、地区医師連盟に送付することと決定。 36 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 第 ６ 回 全 理 事 会 日 時、平成28年７月27日㈬ 午後３時30分～ 会 場、県医師会館役員室 出席者 会 長 德永 正靱 副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 常任理事 神村 裕子、齋藤 忠明、島貫 隆夫 細矢 貴亮、間中 英夫、吉岡 信弥 理 事 工藤 邦夫、齋藤 聰、三條 典男 関根 智久、多田 敏彦、中井 伸一 監 事 島田 耕司、根本 元、福原 晶子 議 長 佐藤 顕 副 議 長 佐野 隆一 桓 「子どもの健康づくり連携事業」連絡協議会 ７月15日㈮ 県庁 吉岡常任理事出席報告。 棺 地域連携パス部会 ７月21日㈭ 山形大学医学部 中目副会長出席報告。 款 山形県助産師出向支援導入事業協議会 ７月21日㈭ 県看護協会館 神村常任理事出席報告。 事務局 松本事務局長ほか事務局員 〔Ⅰ〕報告事項 １．第３回常任理事会 ７月13日㈬ 県医師会館 德永会長ほか役員出席 德永会長より、既に理事会メールで報告しご覧 いただいているとおりである旨報告があり、了承。 ２．診療に関する相談状況 中目副会長より、６月の相談は６件であった旨 報告。 ３．保険医療機関の指導 ７月26日㈫ 村山総合支庁 齋藤聰理事より報告。 ４．会議・行事等 敢 第1回山形県認知症施策推進協議会 ７月１日㈮ 県庁 三條理事出席報告。 柑 山形県獣医師会との懇談会 ７月13日㈬ 浜なす分店 德永会長、中目・清治・中條副会長出 席報告。 歓 すこやか企業年金基金第４回理事会、第４ 回代議員会 ７月21日㈭ ホテルメトロポリタン山形 松本事務局長出席報告。 汗 第100回置賜医会 ７月23日㈯ 南陽市文化会館 中條副会長出席報告。 漢 山形県バイオクラスター形成推進会議 ７月25日㈪ 県庁 中目副会長出席報告。 澗 日医役員就任披露パーティー ７月26日㈫ 帝国ホテル 松本事務局長出席報告。 潅 医師信用組合理事会 ７月27日㈬ 県医師会館 德永会長ほか役員出席報告。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 〔Ⅱ〕通知事項 １．独立行政法人労働者健康安全機構が行う「ス トレスチェック」実施促進のための助成金制度 について 齋藤( 忠) 常任理事より、日本医師会常任理事から、 本事業を広く活用し、小規模事業場における労働 者のメンタルヘルス対策の充実を図っていただき たいとの通知がある旨説明があり、各郡市地区医 師会長宛通知することと決定。 （本会ホームペー ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。） ２．平成28年度医療介護提供体制改革推進交付金 交付要綱等について 多田理事より、日本医師会常任理事から、標記 通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛 通知することと決定。（本会ホームページ・会員メ ニュー「新着文書」に掲載。） ３．第29回（平成28年度）健康スポーツ医学講習 会の開催について 前期] [ 11月５日㈯・ ６日㈰ 日本医師会館 後期] [ 11月26日㈯・27日㈰ 日本医師会館 中井理事より、日本医師会長から、標記開催案 内がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通 知することと決定。（本会ホームページ・会員メ ニュー「新着文書」に掲載。） 37 〔Ⅲ〕協議事項 １．日本医師会会内委員会委員について 中目副会長より、東北医師会連合会長から、標記 委員について、希望する委員会の報告依頼がある旨 説明があり、４つの委員会を希望することと決定。 ２．「近藤鉄雄さんを偲ぶ会」のご案内 ８月11日㈭ グランドホクヨウ 中目副会長より、偲ぶ会から、標記開催案内が ある旨説明があり、欠席することと決定。 ３．後援名義使用承認についてのお願い ９月24日㈯ 新庄市民プラザ 工藤理事より、山形大学医学部医学科内科学第 ２講座から、標記後援依頼がある旨説明があり、 後援了承。 ４．第54回山形県精神保健福祉大会の後援について 10月12日㈬ 山形国際交流プラザ 工藤理事より、県精神保健福祉協会長から、標 記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。 ５．平成28年度独立行政法人国立病院機構山形病 院重症心身障がい児施設協力会の会費納入につ いて ４． 「救急の日」及び「救急医療週間」の実施につ いて 救急の日 ９月９日㈮ 救急医療週間 ９月４日㈰～９月10日㈯ 清治副会長より、協力会会長から、標記納入依頼 がある旨説明があり、会費を納入することと決定。 吉岡常任理事より、日本医師会長から、標記通 知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通 知することと決定。（本会ホームページ・会員メ ニュー「新着文書」に掲載。） 多田理事より、県知事から、標記照会がある旨 説明があり、意見がある場合は、事務局まで連絡 いただくこととした。 ６．山形県地域医療構想（案）について ７．平成28年度研修派遣補助事業について ５．平成28年度救急教育連絡会議の開催について ８月９日㈫ 県庁 吉岡常任理事より、県消防学校長から、標記開 催案内がある旨説明があり、吉岡常任理事出席す ることと決定。 中井理事より、県学校保健連合会長から、標記 通知がある旨説明があり、補助金を申請すること と決定。 38 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 ８．平成28年度都道府県災害医療コーディネート 研修受講者について 10月22日㈯、23日㈰ 国立病院機構災害医療センター 吉岡常任理事より、県健康福祉部長から、標記 受講案内がある旨説明があり、人選については、 吉岡常任理事に一任することと決定。 ５．第６回日本プライマリ・ケア連合学会東北ブ ロック支部学術集会でのご挨拶のお願い ９月10日㈯、11日㈰ 山形市健康センター 工藤理事より、学会学術集会長から、標記依頼 がある旨説明があり、中目副会長を派遣すること と決定。 追 加 要 項 ６．特定Ｂ型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給 に関する特別措置法の一部を改正する法律の施 行について １．病院・診療所及び社会福祉施設等に対する腰 痛予防対策講習会の周知依頼について 吉岡常任理事より、日本医師会感染症危機管理 対策室長から、標記通知がある旨説明があり、各 郡市地区医師会長宛通知することと決定。 （本会 ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。） 〔Ⅱ〕通知事項 忠) 常任理事より、日本医師会長から、標記 齋藤( 講習会が７月より47都道府県で開催されるとの通 知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通 知することと決定。（本会ホームページ・会員メ ニュー「新着文書」に掲載。） ２． 「サービス付き高齢者向け住宅事業の登録の更 新に係る周知徹底等について」の送付について 多田理事より、日本医師会常任理事から、標記 通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛 通知することと決定。（本会ホームページ・会員メ ニュー「新着文書」に掲載。） ３．山形少年鑑別所視察委員会の開催について ９月29日㈭ 山形少年鑑別所 中目副会長より、山形少年鑑別所長から、標記 開催案内がある旨説明があり、根本監事出席する ことと決定。 〔Ⅲ〕協議事項 １．顧問・参与の委嘱について 中目副会長より、標記について説明があり、原 案のとおり委嘱することと決定。 ２．一般社団法人山形県医師会と公益社団法人山 形県獣医師会の学術協力の推進に関する協定書 の締結について 中目副会長より、県獣医師会から、標記協定依 頼がある旨説明があり、原案どおり協定書を締結 することと決定。 ３．知事と山形県医師会との懇談会における協議 事項について ４．山形県病院事業中期経営計画に係る点検・評 価（外部評価）の実施について ９月27日㈫ 県自治会館 中目副会長より、標記について説明があり、当 日の議題と書面による議題に分け、すべての意見 要望について、書面での回答を求めることとし、 その内容について各郡市地区医師会長宛報告する ことと決定。 中目副会長より、県病院事業管理者から、標記 開催案内がある旨説明があり、吉岡常任理事出席 することと決定。 ４．第60回社会保険指導者講習会の受講申込みに ついて 10月５日㈬、６日㈭ 日本医師会館 聰) 理事より、日本医師会長から、標記開催 齋藤( 案内がある旨説明があり、中條副会長出席するこ とと決定。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 ５．社会保険医療担当者の指導等日程について 39 12．～がん検診受診率向上を目指して～がん検診 月間受診推進啓発特集のご案内 聰) 理事より、標記日程について説明があり、 齋藤( 了承。 ６．Ｂ型肝炎の予防接種法に基づく対象疾病への 追加に伴う乳幼児等の予防接種広域実施に係る 委託契約の変更について 三條理事より、山形新聞社から、標記通知があ る旨説明があり、記事は、永瀬山形大学医学部産 科婦人科学講座教授に依頼すること並びに広告掲 載することと決定。 13．東北地方社会保険医療協議会臨時委員の推薦 吉岡常任理事より、県健康福祉部長から、標記 変更依頼がある旨説明があり、10月１日施行前の 接種者に対する救済等について、県と協議の上、 実施することと決定。 ７．平成28年度高齢者インフルエンザ予防接種の 広域実施に係る委託契約について について 齋藤( 聰) 理事より、東北厚生局山形事務所長から、 標記推薦依頼がある旨説明があり、中條副会長を 再推薦することと決定。 14．公衆衛生事業功労者に対する厚生労働大臣表 彰候補者の推薦について 吉岡常任理事より、県健康福祉部長から、標記 協力依頼がある旨説明があり、案のとおり実施す ることと決定。 中井理事より、県健康福祉部長から、標記推薦 依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛 通知することと決定。 ８．山形県合同輸血療法委員会委員推薦について 15．日本医師会認定健康スポーツ医再研修会承認 中目副会長より、委員長から、標記推薦依頼が ある旨説明があり、間中常任理事を推薦すること と決定。 ９．山形県臨床内科医会学術講演会への後援のお 願いについて ９月２日㈮ ホテルメトロポリタン山形 工藤理事より、県臨床内科医会会長から、標記 後援依頼がある旨説明があり、後援了承。 10．日本医師会女性医師支援センター事業「北海 道・東北ブロック会議」の開催について ９月24日㈯ ホテルメトロポリタン秋田 間中常任理事より、秋田県医師会長から、標記 開催案内がある旨説明があり、神村常任理事出席 することと決定。 11．山形県医師会役員と山形県病院協議会役員と の懇談会の開催について ９月７日㈬ ホテルキャッスル 間中常任理事より、県病院協議会理事長から、 標記開催案内がある旨説明があり、役員、郡市地 区医師会長並びに会員宛案内することと決定。 申請について 10月15日㈯ すこやかセンター 中井理事より、米沢市医師会長から、標記依頼があ る旨説明があり、日本医師会へ申請することと決定。 16．世界糖尿病デーイベント実施について 中井理事より、日本糖尿病対策推進会議会長か ら、標記通知がある旨説明があり、企画すること と決定。（本会ホームページ・会員メニュー「新着 文書」に掲載。） 〔 Ⅳ 〕医師連盟関係 敢 日本医師連盟執行委員会 ７月26日㈫ 日本医師会館 松本事務局長出席 松本事務局長より、敢日本医師連盟の人事に ついては、副委員長を３名から５名に増やすな ど組織強化を図ったもので、原案のとおり承認 され、柑平成28年度日本医師連盟の交付金につ いては、30％の還付、桓第24回参議院議員選挙 結果について説明があった旨報告。 40 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 水銀血圧計等回収作業対応委員会 本会水銀血圧計等回収作業対応委員会は、去る ７月27日㈬午後６時より県医師会館において開催 された。 初めに中目副会長より、 「平成25年に水銀に関す る水俣条約が採択されたことから、水銀廃棄物を 適正に処理しなさいということになってきており、 医師会としては医療機関で使用されないまま退蔵 されている水銀血圧計や水銀体温計を集中的に回 収して処分まで持っていこうということで、すで にモデル事業として東京都や静岡で始めている。 本会でも今年中にやろうということになり、本日、 各地区を代表して委員の皆様にお集まりいただき 第１回水銀血圧計等回収作業対応委員会を開催す ることになった。この回収作業は、県医師会が主導 となり地区医師会が実施することになるので、なに かと大変ではあるがご協力をお願いしたい。」との 挨拶があり、中目副会長の司会で協議が進められた。 主な協議内容は次のとおりである。 斬出席者 委 員 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 神村 裕子、齋藤 忠明、島貫 隆夫 吉岡 信弥、齋藤 聰、三條 典男 関根 智久、多田 敏彦 斬報 告 １．医療機関に退蔵されている水銀血圧計等回収 マニュアルについて 中目副会長より、日本医師会からの「医療機関 に退蔵されている水銀血圧計等回収マニュアル」 に、県医師会が行うこと、郡市地区医師会が行う ことの詳細について記載されているので、熟読い ただき、各地区医師会において周知協力をお願い したい旨説明。 ２．水銀血圧計等の保有・回収事業参加意向に関 するアンケート結果について 中目副会長より、回収事業を実施する前に、県 内医療機関において水銀血圧計・水銀体温計等の 保有量の把握、回収事業への参加意向及び回収希 望量等についてアンケート調査をした結果、 「いず れか保有している」との回答のうち、約80％の医 療機関から「回収事業に参加する」との回答があっ た旨報告。 ３．不要になった水銀血圧計・水銀体温計 自主 回収実施計画書について 中目副会長より、回収作業を行うにあたっての 詳細を記載した実施計画書を作成したので、今後 この計画書に添って業者の選定を行い、費用や回 収期間等について進めていく旨説明。 ４．その他 １）各地区委員との意見交換並びに協議の結果に ついて 【決定事項】 陰 Ａ会員のみならず、病院・閉院会員にも声 掛けをしていく。 （閉院した会員はマニフェス トの発行ができないため、地区医師会が代行 することになる） 隠 初回は医療関係者のみとし、個人への声掛 けについては次の機会に検討する。 韻 委員は、各地区医師会で担当理事を決めて いただき回収マニュアルの説明を行う。 吋 委員のSui gi nＭＬを立ち上げて意見交換を していく。 右 回収業者の選定について、入札を行う。 （業 者の選定等、事業の一部に県医師会協同組合 に関わっていただくこととする） 宇 回収事業に参加した方が格安に廃棄できる ということの説明ができるよう回収費用の調 査をする。 ２）在宅医療廃棄物に関するアンケートについて 中目副会長より、在宅医療廃棄物の各地区の処 理方法に関して会員から質問があったことから、 県内医療機関にアンケートを依頼した結果、一部 市町村では処理方法等の取り決めに従って処理さ れているが、他は医療機関と産廃業者が直接契約 している旨報告。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 斬７月 １日 第１回山形県認知症施策推進協議 会が山形県庁で開催され、三條理事出席。 寒河江市西村山郡医師会並びに検 斬〃 査センター新旧役員等歓送迎会が吉本旅館で 開催され、德永会長出席。 ２日 山形県警察協力医会第28回定期総 斬 会が山形国際ホテルで開催され、中條副会長 出席。 母体保護法指定医師研修会が文化 斬〃 館「なの花ホール」で開催され、中目副会長、 三條理事出席。 ４日 「山形メール」へのご登録のお願い 斬 について、各郡市地区医師会長宛通知。 ５日 会報編集会議を県医師会館他で開催。 斬 斬〃 第11回災害等の救急・救護活動に 関する医療関係団体打合せ会を県医師会館で 開催。 ７日 郡市地区医師会事務連絡協議会を 斬 いいで旅館で開催。 ８日 山形県保健医療推進協議会が自治 斬 会館で開催され、德永会長、中目副会長出席。 斬 10日 第43回山形県医師会親睦ゴルフコ ンペを山形ゴルフ倶楽部で開催。 斬 11日 東北医科薬科大学医学部第８回運 営協議会が江陽グランドホテルで開催され、 德永会長出席。 斬 13日 医師信用組合常務会が県医師会館 で開催され、德永会長、中目・清治副会長出席。 斬〃 第３回正副会長会議を県医師会館 で開催。 第３回常任理事会を県医師会館で 斬〃 開催。 山形県獣医師会との懇談会が浜な 斬〃 す分店で開催され、德永会長、中目・清治・ 中條副会長出席。 斬 15日 「子どもの健康づくり連携事業」連 絡協議会が山形県庁で開催され、吉岡常任理 事出席。 「療養の給付と直接関係ないサー 斬〃 41 ビス等の取扱いについて」等の一部改正につ いて、各郡市地区医師会長宛通知。 特別なコミュニケーション支援が 斬〃 必要な障害者の入院における支援について、 各郡市地区医師会長宛通知。 医療事故調査制度に関する「医療 斬〃 法施行規則の一部を改正する省令」の施行な らびに施行に伴う留意事項等について、各郡 市地区医師会長宛通知。 平成28年７月11日以降の黄熱予防 斬〃 接種証明書の取扱いについて、各郡市地区医 師会長宛通知。 平成28年度食生活改善普及運動の 斬〃 実施について、各郡市地区医師会長宛通知。 「食生活指針」の一部改定及び「食 斬〃 生活指針の解説要領」の作成について、各郡 市地区医師会長宛通知。 斬 21日 地域連携パス部会が山形大学医学 部で開催され、中目副会長出席。 山形県助産師出向支援導入事業協 斬〃 議会が県看護協会館で開催され、神村常任理 事出席。 斬 23日 第100回置賜医会が南陽市文化会 館で開催され、中條副会長出席。 斬 25日 山形県バイオクラスター形成推進 会議が山形県庁で開催され、中目副会長出席。 斬 27日 医師信用組合理事会が県医師会館 で開催され、德永会長他役員出席。 第６回全理事会を県医師会館で開催。 斬〃 斬〃 医療事故調査制度支援委員会を県 医師会館で開催。 水銀血圧計等回収作業対応委員会 斬〃 を県医師会館で開催。 斬 29日 糖尿病対策推進会議を県医師会館 で開催。 第75回日本産業衛生学会東北地方 斬〃 会懇親会が山形グランドホテルで開催され、 德永会長出席。 「救急の日」及び「救急医療週間」の 斬〃 42 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 実施について、各郡市地区医師会長宛通知。 「サービス付き高齢者向け住宅事 業の登録の更新に係る周知徹底等について」 、 各郡市地区医師会長宛送付。 平成28年度医療介護提供体制改革 斬〃 推進交付金交付要綱等について、各郡市地区 医師会長宛通知。 公衆衛生事業功労者に対する厚生 斬〃 労働大臣表彰候補者の推薦について、各郡市 地区医師会長宛通知。 独立行政法人労働者健康安全機構 斬〃 が行う「ストレスチェック」実施促進のため の助成金制度について、各郡市地区医師会長 宛通知。 病院・診療所及び社会福祉施設等 斬〃 に対する腰痛予防対策講習会の周知依頼につ 斬〃 いて、各郡市地区医師会長宛通知。 特定Ｂ型肝炎ウイルス感染者給付 金等の支給に関する特別措置法の一部を改正 する法律の施行について、各郡市地区医師会 長宛通知。 高齢者に対するインフルエンザ予 斬〃 防接種について、各郡市地区医師会長宛通知。 斬 30日 第12回男女共同参画フォーラムが ホテル東日本宇都宮で開催され、清治副会長、 神村・島貫・間中・吉岡常任理事出席。 斬 30日～31日 第29回全国有床診療所連絡協議会 総会静岡大会がホテルセンチュリー静岡で開 催され、三條理事出席。 斬 31日 山形市医師会と仙台市ドクターク ラブとの親善野球大会が山形市野球場で開催 され、根本監事出席。 斬〃 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 43 会 員 異 動 ７月31日現在会員数 1, 614名 Ａ会員 692名 Ｂ会員 912名 Ｃ会員 10名 準会員 135名 ○ 会 員 訃 報 死亡月日 ７月５日 ○ 入 月 日 ６.１ 〃 〃 ７.１ 〃 〃 〃 〃 氏 名 官 野 武 彦 享 年 74歳 会 会員区分 準 準 準 準 準 Ｂ Ａ Ｂ 氏 名 千 葉 純 哉 軽 部 康 明 松 田 雅 彦 大 沼 寛 櫻 井 文 明 阿 蘓 里 佳 石 黒 慎 舟 山 哲 備 考 会員区分 Ｂ Ｂ Ｂ Ｂ 氏 名 青 栁 拓 郎 浅 沼 拓 中 西 圭 吉 篠 原 克 暢 備 考 現住所変更 施設名称・施設所在地変更 〃 〃 氏名変更 会員区分 Ｂ 準 準 Ｂ Ｂ Ｂ Ｂ Ｂ 氏 名 村 山 直 樹 阿 部 玲 子 安孫子 正 美 加 藤 修 一 坪 野 吉 孝 髙 橋 恒 晴 平 山 敦 士 髙 橋 伸 明 備 考 動 郡市地区医師会 酒田地区医師会十全堂 寒河江市西村山郡 寒河江市西村山郡 米 沢 市 ○ 退 月 日 ６.１ ６. 30 〃 〃 ７.１ ７. 29 ７. 31 〃 郡市地区医師会 沢 市 郡市地区医師会 寒河江市西村山郡 寒河江市西村山郡 寒河江市西村山郡 寒河江市西村山郡 寒河江市西村山郡 酒田地区医師会十全堂 鶴 岡 地 区 米 沢 市 ○ 異 月 日 ６.１ ７.１ 〃 ７. 14 米 会 郡市地区医師会 山 形 市 山 形 市 山 形 市 上 山 市 山 形 市 上 山 市 山 形 大 学 上 山 市 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 44 医師国保だより 平成28年４月分の保険給付費の状況 本組合被保険者にかかる４月分の療養諸費及びその他の諸給付については、次のとおりです。 １．療養諸費 ４月分の療養諸費の状況は、組合負担額で入院6, 367千円、入院外7, 588千円、歯科2, 608千円、診療費合計 で16, 563千円となりました。 平成28年度組合負担額の前年度同期比では入院6. 60％減、入院外12. 46％減、歯科10. 03％増、診療費計で 7. 23％減となっています。 一方、調剤は12. 08％増となっています。 療養諸費 区 分 件数 第１種 入 院 医 組合員 入院外 第 ２ 種 入 院 組 合 員 科 及 び 世 帯 員 入院外 計 歯 第１種組合員 第２種組合員 科 計 調 剤 入院時食事療養費 訪 問 看 護 療 養 費 移 送 費 療 養 諸 費 合 計 本 年 度 累 計 前 年 度 同 期 比 日数 費 用 額 円 4 221 10 764 999 104 251 355 584 （15） 0 22 0 1, 960 1, 960 103. 8 （枚数） （回数） 87 274 176 1, 022 1, 559 174 398 572 ( 684) ( 686) 0 - 一 部 負 担 金 他 薬剤一部負担金 負 組合負担額 2, 731, 290 3, 472, 800 6, 081, 430 7, 266, 130 19, 551, 650 1, 123, 460 2, 589, 850 3, 713, 310 8, 806, 000 447, 212 0 142, 051 0 32, 660, 223 32, 660, 223 96. 6 円 円 1, 911, 903 2, 433, 913 4, 455, 321 5, 154, 001 13, 955, 138 787, 497 1, 820, 335 2, 607, 832 6, 202, 278 207, 152 0 99, 434 0 23, 071, 834 23, 071, 834 96. 9 ２．その他組合の諸給付 ４月分のその他の諸給付は、高額療養費15件 893, 099円、出産育児一時金１件420, 000円、傷病 手当金７件865, 000円を給付しました。 担 円 819, 387 1, 025, 944 1, 481, 021 1, 780, 787 5, 107, 139 334, 888 711, 451 1, 046, 339 2, 037, 425 220, 260 0 42, 617 0 8, 453, 780 8, 453, 780 92. 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - 法 １ 件 当 り １ 人 当 り 額 費 用 額 費 用 額 円 0 12, 943 145, 088 331, 342 489, 373 1, 075 58, 064 59, 139 566, 297 19, 800 0 0 0 1, 134, 609 1, 134, 609 128. 0 円 682, 823 15, 714 608, 143 9, 511 19, 571 10, 803 10, 318 10, 460 15, 079 29, 814 0 6, 457 0 16, 663 16, 663 93. 0 その他組合の諸給付 種 別 件 数 金 額 備 考 円 高 額 療 養 費 15 出産育児一時金 1 費 - 傷 病 手 当 金 7 葬 合 祭 計 23 893, 099 420, 000 世帯員１人 865, 000 第１種組合員３人 2, 178, 099 円 4, 583 5, 827 3, 666 4, 380 8, 670 1, 885 1, 561 1, 647 3, 905 198 0 63 0 14, 483 14, 483 96. 6 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 ３．保険給付費支払額の状況 ４月分の保険給付費は25, 250千円で、前年に比 べ505千円の減少となっています。 平成28年度 保険給付費支払額の状況 ４．共済会の諸給付金の状況 ４月分の共済会の諸給付は、傷病見舞金７件 865, 000円、生存退会給付金２件500, 000円を給付 しました。 共済会の諸給付金の状況 平成27年度 平成28年度 27年度実績月平均 28年度当初予算月平均 28,977 25,250 45 26,714 種 別 件数 金額 備 考 円 傷 病 見 舞 金 7 傷 病 給 付 金 - - 死 亡 弔 慰 金 - - 出 産 給 付 金 - - 介 護 手 当 金 - - 高齢者褒賞給付金 - - 生存退会給付金 2 合 9 計 865, 000 会員３人 500, 000 会員２人 1, 365, 000 ◎医療法人設立の認可が決定しましたら医師国保までご連絡ください 医師国保加入者が、一人医師医療法人設立の認可を受け法人事業所として医院を開始した際には、健康保険 を引き続き医師国保とする為、日本年金機構から、 「健康保険被保険者適用除外承認（適用除外）」を受ける必 姿獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅祉 要があります。 姿獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅獅祉 適用除外を受けないと、法人化以降医師国保に加入し続けることができません。 適用除外の申請用紙は組合にございますので、法人化が決定しましたらすぐに組合までご連絡ください。 46 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 企業年金基金だより（Ｎｏ． ６） すこやか企業年金基金 会議報告 内容説明 日 時 平成28年７月21日 16：00～18：00 場 所 ホテルメトロポリタン山形 のぼり路の間 出 席 者 理 事 長 松下鈆三郎 選定理事 門馬 孝 互選理事 鬼満 圭一、松本みつ子 三條 典男 選定代議員 後藤 慎一、阿部 正和 互選代議員 鈴木 祐子 選定監事 小原 正久 常務理事 荒井早香枝 みずほ信託銀行 制度管理企画部 調査役 齋藤 歩 仙台支店 副支店長 兼 法人営業部長 野口 久人 営業第二課長代理 白坂 公一 １．平成27年度決算について 平成27年度は設立初年度のため平成27年10月 から平成28年３月までの６ヶ月間です。 第４回理事会 決定事項 １．第４回代議員会の開催について ２．第４回代議員会に提出する議案について 以上、了承と決定。 報告事項 代議員会にて一括して報告。 第４回代議員会 議決事項 １．平成27年度決算について ２．規約の一部変更について すこやか企業年金基金 実施事業所ではない事業所の受給権者に係る変更 ３．年金資産運用について 以上、了承と決定。 報告事項 １．事業概況について ２．山形県医療機関厚生年金基金に係る掛金未納 問題について ３．厚生年金基金の解散又は代行返上（過去返上） の認可後の責任準備金相当額の納付について 以上、了承と決定。 事業報告書 実施事業所数79、加入者数2715人 老齢給付９件、遺族給付２件 年金経理 年金資産運用が修正総合利回り△0. 01％だった ため、当年度不足金2100万円が発生し、28年度へ 繰越すことになりました。 継 続 基 準 に よ る 財 政 検 証 は 基 準 値1. 0に 対 し 0. 99と抵触していますが、直ちに掛金の再計算を 行う必要はありません。 年金経理の固定資産残高は28億3105万円。その 他流動資産を有しています。負債は主として責任 準備金28億6346万円です。 収入は主として山形県医療機関厚生年金基金か らの受換金28億円、掛金収入5954万円。支出は給 付費1106万円等です。 業務経理 すこやか企業年金基金事務局では山形県医療機 関厚生年金基金の清算業務も並行して行っている ので、経費は振り分けて計上しました。 収入は、事務費掛金1905万円、山形県医療機関 厚生年金基金からの移換金9010万円。支出は事務 費160万円など873万円。 この結果、当年度剰余金１億43万円を計上。こ の剰余は翌年度へ繰越すことになります。 資産状況は現金・預貯金として9410万円を保有、 その他未収事務費掛金が有ります。 ２．規約の一部変更について すこやか企業年金基金 実施事務所ではない事業所の受給権者に係る変更 山形県医療機関厚生年金基金解散後の分配金の 分配には今後相当の日数が掛かる恐れがあります ので、本規約変更により標記の受給権者に給付の 一部前払いを実施しようとするものです。 ３．年金資産運用について 年金資産運用利回りの改善を図るものです。 キャッシュ比率を５％から２％に下げ、各資産の内 容を一部変更します。 山形県医師会会報 平成28年８月 第780号 47 編 集 後 記 梅雨明け宣言以降、県内でも真夏日が続いてい が認められないことが原因と考えられています。 ます。テレビをつければ、今日は○○人、熱中症 厚労省は６月24日、支援団体が情報共有などを行 にて救急搬送された、というニュースが毎日流さ う「支援団体等連絡協議会」を都道府県に一ヶ所、 れています。炎天下の運動、農作業などばかりで 中央に一ヶ所設置することや、遺族等からの相談 はなく、室内での発症にも要注意と報道されるの 対応の充実を盛り込んだ医療事故調査制度改正を ですが、外来には熱中症初期段階と思しき高齢者 行いました。すでに山形県には、蔵王協議会と山 の 方 も 多 数 来 院 さ れ ま す。起 死 回 生 の わ ず か 形県医師会とで立ち上げた、山形県医療安全支援 の点滴が威力を発揮します。 500ml 協議会が設置されています。 参議院議員選挙もほぼ予想通りの結果となり、 山形県地域医療構想策定も進捗しており、７、 今回も国民は「経済優先」の投票行動だったよう ８月にパブリツクコメント、市町村・関係団体等 です。国の内外を問わず、相変わらず「成長戦略」 意見聴取を経て９月には山形県医療審議会で構想 一辺倒の観がありますが、宇宙船地球号の定員は 案について意見聴取が行われる予定です。構想策 オーバーに近くなり、人類全体を養っていけない 定後は、構想区域（二次医療圏）ごとに地域医療 事態も近づいています。そろそろ考え直さないと。 構想調整会議が設けられ、地区医師会長が議長を 昨年10月にスタートした「医療事故調査制度」。 つとめ、地域の病院等が担うべき病床機能に関す 当初の予想に反し、今月４月までの７ヶ月間の届出 る協議、在宅医療などの拡充に関する協議などが は222件にとどまっています。１）対象とされる 行われることになっています。医師会としての仕 「予期せぬ死亡事故」の範囲があいまいで、届出に 事も今後益々増えてきそうです。 消極的な医療機関がある、２）遺族側からの届出 平成28年８月５日 印刷 平成28年８月10日 発行 山 形 県 医 師 会 会 報 第780号 ￥ ５４０ 本会会誌の誌代540円は、 山形県医師 会会費賦課微収規程第２条別表に定め る会費の中に含まれる。 （中條 明夫） 発 行 者 德 永 正 靱 編 集 委 員 中 目 千 之 〃 〃 〃 清 治 邦 夫 中 條 明 夫 島 貫 隆 夫 山形県医師会 発 行 所 一般社団法人 2473 山形市松栄一丁目６番73号 〒990TEL023-666-5200 FAX023-647-7757 印 刷 所 ㈱ 誠 文 堂 印 山形市本町一丁目７番50号 刷