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投資家保護法 項目 金融商品取引法 金融商品販売法 消費者契約法
投資家保護法 金融商品取引法 金融商品販売法 消費者契約法 項目 ・ 第一種金融商品取引業 対象となる販売業者 (流動性の高い有価証券の販売・勧誘、顧客資産の管理、店頭デリバティブ取引 の販売・勧誘) ・ 第二種金融商品取引業 (流動性の低い有価証券の販売・勧誘、市場デリバティブ取引の販売・勧誘) ・ 金融商品販売業者等 (金融商品の販売またはその代理若しくは媒介を業として行う者) ・ 事業者 (法人やその他の団体もしくは事業として当事者となる個人) ― ●商品先物取引等を除く幅広い範囲の金融商品が対象 ― ●消費者が事業者と締結した契約を幅広く対象 ・ 投資運用業(投資運用) ・ 投資助言・代理業 業の登録等 対象となる金融商品 等 (投資助言、投資顧問契約・投資一任契約の締結の代理・媒介) 金融商品取引業を行う業者は、すべて内閣総理大臣に登録が必要 ●有価証券が対象 ・ 国債、地方債 ・株式、社債 ・ 投資信託 ・信託受益権 ・ 集団投資スキーム持分 ・ デリバティブ取引 (通貨、金利スワップ取引、天候デリバティブ取引等) ・ 預貯金、定期積金 ・投資信託、金銭信託 ・ 株式、公社債 ・保険・共済 ・ 信託受益権、抵当証券 ・ 不動産特定共同事業契約 (金銭出資かつ金銭による残余財産の分割等が行われるもの) ・ 商品ファンド、金融先物 ●広告の場面での規制 ・ デリバティブ、外国為替証拠金取引等 ●勧誘方針の策定、公表の義務付け ●不適切な勧誘で誤認・困惑して契約した場合、契約を取り消すことができる※3 ・ 登録業者名、登録番号、「重要事項※1」等の表示の義務付け ・ 消費者の知識、経験、財産の状況、取引の目的に照らして勧誘すること ・ 不実告知(重要な項目について事実と違うことを言う) ・ 利益の見込みについて著しく事実に相違する表示や誤認させるような表示の禁止 ・ 勧誘の方法、場所、時間帯などを考慮して勧誘すること ●販売・勧誘・契約での規制 ・ 商品の販売等を行う営業所やHP上等で「勧誘方針」を掲示したり閲覧に供するこ ・ 不利益事実の不告知(利益になることだけ言って重要な項目について不利益にな と ることを故意に言わない ●「重要事項※2」に関する説明義務 ・ 不退去(帰ってほしいと言ったのに帰らない) ・ 適合性の原則(その人に合った商品を販売・勧誘すること)の徹底 ・ リスクに関すること(元本欠損のおそれ、元本を上回る損失が生じるおそれ) ・ 監禁(帰りたいといったのに帰してくれない) ・ 書面交付義務(契約前、契約時) ・ リスクに関する具体的説明 ●消費者に一方的に不当・不利益な契約条項の一部または全部を無効にできます ・ リスク情報の文字サイズの規定 販売業者に対する 規制等 ・ 禁止行為(不招請勧誘の禁止、再勧誘の禁止、断定的判断の提供の禁止、虚偽 の説明の禁止) ・ 損失補てんの禁止 ●プロアマ規制 ・ 権利行使期限や解除できる期間の制限に関すること ・ 事業者の損害賠償責任を免除、制限する項目(事業者の債務不履行、または不 法行為がその事業者またはその従業員等の故意、もしくは重大な過失によるもの に限る) ・ 不当に高額な解約手数料、不当に高額な遅延損害金(年14.6%以上) ●損害賠償の請求について ・ 信義誠実の原則に反して消費者の利益を一方的に害する条項 ●この法律は民事ルールです。 ・ 取引の仕組みの重要な部分 ・ 対象者がプロ(特定投資家)かアマ(一般投資家)かによって保護ルールに差が設 ・ 重要事項の説明等がなかったことで消費者が損害を被った場合、損害賠償の請 けられています。 その他の要点 ・ 断定的判断(将来の変動が不確実なことを断定的に言う) 求が可能です。 ・ 行政が事業者を罰する法律ではありません。 ・ プロには利用者保護ルールのほとんどが適用されません。 ・ 損害の推定額は元本割れとなっている額が相当します。 ・ 消費者が事業者に契約を取り消したいと言わなければなりません。 ・ 消費者は金融商品販売業者が説明義務に違反したことを証明する必要がありま ・ プロに移行可能な個人は、1年以上の取引経験、純資産3億円以上、投資性金融 ・ 取り消し事由については消費者が証明する必要があります。 す。 資産3億以上が要件となります(申し出制)。 ・ 勧誘や契約締結時の説明資料などはきちんと保管しましょう。 ・ 個人については通常アマ(一般投資家)として取扱われます。 ※1:金融商品取引法上の重要事項:①登録の種類と登録番号②事業者名と住所③金融商品の概要④手数料や報酬などの費用⑤元本割れの可能性があることと、その原因⑥最初に投資した金額を失ったうえに追加の支払いを求められる可能性がある取引の場合は、 その原因⑦契約が途中で終了することがあるかどうか、ある場合にはその理由⑧クーリングオフの対象か否か(投資顧問契約に限られてます)⑨顧客からの連絡先 ※2:金融商品販売法上の重要事項:①価格変動リスク②信用リスク③その他のリスク④権利行使契約解除の期間の制限 ※3:取り消しができるのは、誤認に気がついた時、または困惑行為の時から6ヶ月、契約の時から5年以内、平成13年4月1日以降の契約が対象