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新庁舎建設委員会 会議録

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新庁舎建設委員会 会議録
新庁舎建設委員会 会議録
1会議名称
第 11 回朝日村新庁舎建設委員会
2開催日
平成28年8月9日(火)
3開催時間
午後 2 時~午後 5 時 30 分
4開催場所
AYTマルチメディアセンター
5出席者
22名(25名中)
6委員会構成
参照:別紙名簿
7会議次第
1開 会
2あいさつ
3協議事項
(1)本日の進め方と今後の予定について
(2)村民ワークショップと近隣者説明会について
(3)基本設計(案)について
(4)概算事業費について
(5)その他
4閉 会
8
会議録
総務課長
それでは大変お忙しい中お集まりいただきましてありがとうご
ざいます。定刻になりましたので、ただいまから始めさせていただ
きます。最初に開会を清沢副委員長、お願いいたします。
清沢副委員長
みなさんこんにちは。梅雨が明けたと思ったら連日の猛暑で、大
変暑い中、夏バテしないようにお過ごしいただいていると思います
が、またここ最近はオリンピックや高校野球が始まって、ゆっくり
家で観戦していたいという風に私は思ってますけども、ここへきて
涼しい環境で頭を使うといいのかな、という風なことでお集まりを
いただきました。いよいよ新庁舎の内容が詰まってまいりましたの
で、ただいまから第11回新庁舎建設委員会を開催させていただき
ます。よろしくお願いします。
総務課長
小林委員長
それでは、小林委員長よりごあいさつ申し上げます。
今開会にもございましたが、東京は38度あるそうでございま
す。まさに猛暑が続いているわけであります。そんな中、何かとお
忙しい中お集まりいただきましてご苦労様でございます。庁舎建設
についての平面図等につきましては、前回了承願ったわけでござい
-1-
ます。その後近隣の住宅の皆様との話し合いが3回ほどございまし
て、その中で東電寄り、運送会社もございますので、事故を配慮し
た対応が必要ではないか等の意見がございましたので、看過できな
いことでございますので、後ほど詳しく説明申し上げますが、変更
させていただきたいと思いますのでよろしくお願い致します。いろ
いろ協議事項ございますが、とりわけ重要なことは事業費がかなり
上がったということでございます。もちろんこれは建設委員会だけ
ではなく、村民の皆さんに納得していただく案件でありますので、
いろいろご意見を頂戴したい、そんな風に思います。ともあれ、こ
の会が意義のあるものになりますようにお願いし、挨拶とさせてい
ただきます。ご苦労様でございます。
総務課長
それでは、協議事項に入ります前に、次の2ページ目に名簿を付
けさせていただいておりますのでご覧いただきたいと思います。本
日ですが、2番京都大学五十田先生、10番清澤澄子さん、25番
平林建吾さん、所要により欠席ということで連絡をいただいており
ますので、よろしくお願い致します。それと7番北村直樹さん、1
6番塩原定利さん、若干会議に遅れるということで連絡をいただい
ております。よろしくお願い致します。本日も宮本・倉橋設計共同
企業体の皆さんに説明ということで出席をいただいておりますの
でよろしくお願いを致します。
それでは早速協議事項に入らせていただきます。協議事項の進行
につきましては、小林委員長よろしくお願い致します。
みなさんありますかね?手元に配布してございます会議次第、白
黒A4の平面図、それと宮本・倉橋設計共同企業体の方からいただ
きました基本設計図書、この3つになっておりますのでご確認いた
だきたいと思います。よろしいでしょうか。
それでは早速でございますけれども、協議事項に入らせていただ
きます。進行につきましては、小林委員長にお願い致します。
小林委員長
それでは協議事項に従いまして進めたいと思いますのでよろし
くお願い致します。(1)の本日の進め方と今後の予定について、
説明をお願いします。
事務局
【資料P1~2にて説明】
小林委員長
そういったことで、あくまでも基本計画から始まって、基本設計
という中で進んできていることでございます。二点目は、今日全部
-2-
承認いただければいいわけですが、後ほど集計をとり、承認されれ
ば続けると、そういった経過でございます。では、(2)の村民ワ
ークショップと近隣者説明会について。
事務局
【資料P3、基本設計書にて説明】
小林委員長
村民との一体感といいますか、連帯感といいますか、そんなこと
でワークショップについて多くの思いがありますが、その思いがど
こで集まったのか。3回ほどやったということですが、それぞれ検
討事項はそこにあるようなことであります。さらには、先ほどちょ
っと申し上げましたが、交通事故等起こればいけないというような
ことでございまして、若干従来とは違った形にしたというわけで
す。入り口は①、②、③、変わった所が④、裏口を通って入るとい
うような形にしたと。従って東電道路沿いには出入り口がないとい
うことでお願いしたいと思います。何か意見があるかと思います
が。
建設委員A
④の出入り口から入っていったら、公用車庫 19 台とありますが、
この道の方から入るようになりますか?道からは入れない?
清沢副委員長
坂になっていて、公用車庫の後ろ(図面中央、貯水池と公用車庫
の間)から入る。
建設委員B
切り盛りの関係で、現状から④の所はどの位下がるの?
事務局
2mです。
総務課長
④の斜め下に+4.39 とありまして。
建設委員B
東電道路の④の所は変わらない?
総務課長
変わらないです。
建設委員B
坂になる?
総務課長
2m降りる坂になります。
建設委員B
2m降りる坂になると細かく書いてもらわないとわからない。
-3-
事務局
すみません。
小林委員長
平面図を見ればわかるんじゃないか。
清沢副委員長
平面図じゃわからない。
建設委員B
どの位の長さになる?
総務課長
50mほどありますので、勾配的には4%ぐらいになります。4
~5%ぐらいです。
建設委員B
図面③は2mになっているから、庁舎の真ん中がゼロ?どこがゼ
ロになる?
総務課長
図面左下の交差点がゼロです。庁舎の風除室1が大体2.5mぐ
らいですね。
建設委員B
2.5m上がる?
総務課長
上がります。ここ(図面左下交差点)をゼロとすると、庁舎は2.
5m上がります。④部分が約4.5mなので、
建設委員B
庁舎を真ん中にして基準から2m上がって、④からは2m下がる
ということだね。
総務課長
そういうことになります。地形図を模型にしてありますので、見
ていただきたいと思います。
①の所の入り口も約4%の勾配になります。②と③の出入り口は
書いてある通りのレベルです。
建設委員B
貯水池はどういう関係になる?④の所は買い増ししたってこ
と?
総務課長
そうですね。道路用地として買い増しです。幅員6mの予定です。
建設委員C
歩道はつきますか?
総務課長
ここに歩道はつけないです。歩行者は図面右上のAの所から階段
を使って降りていただくようになります。
-4-
建設委員B
農協へ行く②③の道路間隔はどのくらいになる?
総務課長
②③の道路間隔は歩道がついて約10mです。
建設委員B
現道路含めてだね?
総務課長
そうです。歩道2.5m含めてになります。東電道路側も役場の
間は2.5m歩道をつけます。バイパス側から入るには①に勾配が
つきます。
建設委員C
②③の道路は農業車両も通るということ?今の道を使って拡げ
るということ?
総務課長
現状の道に歩道をつけて10mに拡げます。
建設委員C
貯水池から、農協から来る道まで同じ広さに拡げるのか?
総務課長
交差点までです。
建設委員D
これは小学校までは通じないでしょ?
総務課長
今回は交差点まで、来年度にかけて拡幅しますけれども、そこか
ら先はグラウンドの上の道に降りるような形で、中央公民館の方へ
抜けます。
小林委員長
大体いいでしょうか。
建設委員E
近隣住民の方と話はしたというが、譲渡の話は出なかったのか。
事務局
出ました。
総務課長
ひとつは先ほどいわれた南側の道路ですけれども、交差点に続い
てグラウンドの上の道に接続して、中央公民館の方にアクセスでき
るように計画をしています。
建設委員F
具体的には決まっていないということだね?
総務課長
具体的には公民館の上の交差点とですね、この先線の交差点の間
-5-
が測量する予定で、その間がどういった設計になるかは道路側で今
検討中ということで、それ以外は大体決まっています。それと針幹
2号ですけれども、庁舎ができる所の新田バイパスとぶつかる交差
点の所で歩道が切れてしまっているということで、この歩道を将来
的に運送会社さん側の方を、将来的に小学校までやっていきたいと
いう風に計画しています。ただ運送会社さん側は住宅が建ってしま
って敷地がないものですから、一部はセンターラインを(図面で見
て)左側に動かす中で、左側の方にも敷地を出していただいて、運
送会社さん側の方も歩道をつける計画をしております。
小林委員長
はいどうぞ。
建設委員G
④の入り口が新たにつくということで、6mの道路にするという
ことですが、ここはまだ用地を買収していないわけですよね?これ
からですよね?
総務課長
地権者の方とはお話はさせていただいて、同意はいただいており
ます。
建設委員G
それは新たな需要になるのですが、この④の出入りが本当に必要
なのかということ。というのは今後事業費も出てくるものですか
ら、その辺りのことをしっかり検討した方がいいということを思い
ます。
総務課長
一応④の出入り口は針幹を使って来庁する方、針尾方面、入三方
面、あと上古見方面の方が使うだろうということで、ここに入り口
は必要だという判断でございます。
建設委員G
ただ①にも入り口はあるものですから、いろんなことを複合的に
考えて、道路計画というのは考えた方がいいのかなと思いまして、
皆さん全員でその辺りは新しい案件なものですから、しっかり検討
いただければと思いますが。
小林委員長
はい、④の関係の道路は必要ではないのではという、①の道路か
ら充分に入れますので。しかしこの道路は上に御馬越、針尾、上古
見という地区があるので④に道路を、としたわけですが。
建設委員C
職員・公用車の駐車場があることを前提に考えると、表を車がま
わっていくよりは④の道を使うのが一番おさまりは良い。一般の村
-6-
民は①等を使えば混雑はなくなるというメリットはある。
小林委員長
そもそもここに道路を設けたのは、運送会社さんに大型車両の出
入りがあり、人通りもあるから事故を考慮してのことで、これがな
いということになれば、それも解決しないということになるわけ
か?
建設委員B
配置的に職員が庁舎の横で公用車が庁舎の中にあるというのが
不自然だと思うんだけど。
総務課長
職員駐車場と公用車庫は、庁舎の入り口等から考えると裏になり
まして、そちらに職員の入り口もあるものですから。
建設委員B
当初の計画より台数が増えているということはない?
総務課長
それはないです。
建設委員B
同じ?
総務課長
建設委員H
総務課長
建設委員H
同じです。職員は通用口から出て公用車に乗るものですから、そ
ちらに公用車の車庫を配置してございます。
④に針尾や御馬越から来た場合、どこに車を停めるんです?
④から入っていただいて、二手に分かれるようになりまして、庁
舎の東電道路側ですと。
回ってくるわけ?
総務課長
そうですね。いずれにしても回って停めていただくようになりま
すが。
建設委員I
それだったら①から回って庁舎に入った方が良くないか。裏から
回ってくるより。回って停めなきゃいけないってことは。
建設委員H
①から入った方が事故も起きないし、職員なら職員だけにして。
建設委員G
委員長ちょっといいですか?この図面を見たり、あるいは職員か
らの説明を聞いたときに、東電道路、この道路は10mで歩道2.
-7-
5mの道に改良するという説明を受けました。もう一点、②③の入
り口の隣の道路は、同様に10m、2.5mの歩道つき、これは公
民館に直結していく、そうすると太い道路が2本庁舎を囲んででき
るわけですよね。そういったことを想定した場合に、むしろ道路が
広くなったり、歩道をつけたりすると、④を作ることはどうなのか
なと。危険度が増すという話があったものですから、そんな道路計
画があるのなら、入り口は①②③で充分にやれるのかなと思ったも
のですから。
総務課長
ただ将来的にですね、ここの図面右下の新田バイパスの交差点に
は信号がつくことも想定はしています。ですから、信号待ちをして
入るよりは、④の所で入三、針尾方面から来た人は入れる方がよい。
それからですね、公用車の出入りを考えると入り口は必要だと、
そこに設ける計画にしてございます。
小林委員長
両方10mの道路ができるわけだな。④が必要ないという意見も
あるが。他に何かありますか?
建設委員I
駐車場についてはまた考えるとして、道路については無駄に思わ
れるかもしれないが、どこからでも入れる、どこからでも逃げられ
るという方がいいのではないか。無駄になることはないだろうと。
御馬越の方からきて信号を待って入るよりは、車のことだから1分
やそこら待つ程度なんだけれども、そちらから来る人のためにも
ね、やってもいいのではないか。
小林委員長
建設委員J
はい、そういう意見もございますが、他には。
Bの横に来庁者駐車場ってありますよね。ここへ来るためには、
④から入った場合、左に曲がって、突き当たりをまた右に曲がって
くるか、①で入って突き当たって、これをぐるっと回って入るとい
うことですよね。ですから①と④両方とも必要だと思うんですよ
ね。②と③はどちらか削ってもいいんだ。近くにあるやつは。
小林委員長
削らなくてもいいのでは。
建設委員J
どちらかいらないというなら②と③どっちか削ればいい。
小林委員長
大体ここは平らだからね。削る必要はない。どうしても削りたい
ということなら別ですが。
-8-
建設委員K
入り口ってものはあまりたくさんあると、かえって事故になる可
能性が大きいような気がしますけれども、そういう点はどうなんで
すか。4つも5つも入り口があるっていうのはあんまりどこも聞い
たことがないですけれども。
小林委員長
入り口がたくさんあると事故も多いですか?
建設委員K
入ってくるから、逆に。
清沢副委員長
私からも意見を言わせていただきます。事務局の方から住民説明
会の話がありましたが、補足をすると、庁舎に入るのに、東電道路
から入る場所がないのはおかしい、というのが基本的なところで、
利便性の問題ですが、最初B部分を出入り口にしてあって、近隣の
皆さんから東電道路が非常に事故が多いと、特に運送会社さんの前
ですので、そこが出入り口になると、もっと事故が起こるだろうと
いうことで、東電道路からの出入りはやめようという話をしたんで
すが、やっぱり庁舎ができると近隣以外に針尾地区、御馬越地区、
上古見地区、どうしても利便性としては東電道路側のどこか一箇所
でも入り口を作らなくては非常に不便だと、議論をした結果、④に
出入り口をひとつ設けようと、そうすれば職員も利用できますの
で、利便性が高まると。①②③はその他の地域の方が使えるという
ことで、先ほどご意見いただきましたように、入り口はあればあっ
た方が利便性は良いだろうと。ただ交通安全が第一ですので、この
①②③④に設定したと。地域の皆さんの利便性を最優先して、且つ
交通安全対策上一番良い場所を模索し、ここを設定させていただい
たことをご理解いただければありがたいと思います。それから新し
く②③の道路の拡張が将来的に小学校の交差点に結びつける計画
はありますが、まだまだ庁舎完成以降の話ですので、これが利便性
よく使えるかどうかというのはまだわかりません。たぶん①②④が
一番使い勝手がよくなるようになるのではないかと思います。ご理
解いただければありがたいなと思います。
建設委員L
④から入った場合、来庁者駐車場89台(正面)、来庁者駐車場
18台(東電道路側)に停めるわけですよね。会議がある場合は。
総務課長
もしくはですね、④から入っていただいて東電道路側に回ってい
ただいて、こちらの方に風除室3という入り口がありますので、そ
ちらから入っていただいて、会議室や執務室の方にも行けるという
-9-
ことで。入三方面の方たち、④から入っていただいて東電道路側に
停めていただけば風除室3を使っていただける、そういった利便性
があります。
建設委員L
AとBの間に職員駐車場19台ってありますけど、そこには一般
の人の車は停められるのか。
総務課長
職員の車で埋まっていなければ停めていただけますし、基本的に
はその向かい側にあります来庁者駐車場18台を使っていただけ
れば。
建設委員L
でも職員の駐車場を回り込んで停めなきゃいけないでしょう。
建設委員M
そういうことならね、Aの所にキュービクルってあるでしょう。
そこの施設を他に移して来庁者駐車場18台に入れば停めやすい
し、新たに道路計画をした道は要らない。
総務課長
ここは段差が2mあるので。
建設委員M
こんなに道を無駄にとっているんだから、道路に沿う形で道を作
れば新たな道路計画部分は必要ない。
総務課長
ここも同様に2m段差がありますので、仮にここに道をつけよう
とすると約40m必要になりますし、職員駐車場19台は全部つぶ
れてしまいます。
建設委員M
要するに、スロープで。急になればなるほど面積は必要ない。
総務課長
道路構造令で確認しまして、勾配5%くらいは5倍ほどの距離が
ないと。
建設委員N
そういうことはな、急の所へ道を作ること自体があまりよろしく
ないと。
建設委員O
駐車場を直せばいい。
小林委員長
はい、どうぞ。
建設委員P
Bって所が大体道路とレベルが一緒なのだから、ここを出入り口
- 10 -
にした方がいいんだけど、④とBの間あたりで段差1mくらいのと
ころで出入り口を作ったらどうか。運送会社さんの事務所がここ
(図面右)だからね、そこを外れた小学校側に出入り口を作ればど
うかな。
総務課長
段差1mですと、勾配を踏まえて20m必要ですので、やはり駐
車場が相当数つぶれてしまうということと、段差1mに対して勾配
5%、20mは必要になりますので。
建設委員B
職員駐車場19台は大体敷地のレベルはゼロだよね。Bの所じゃ
なくて歩道拡幅用地のあたりから出入りすればいいんじゃない
の?運送会社さんは南の方に行くんだから、北には行かないからあ
まり交通量は変わらない。
総務課長
やはり真ん中あたりは運送会社さんとの出入りが重なるという
ことでですね。
建設委員P
運送会社さんの事務所が言うわけ?
総務課長
ええ。
建設委員P
小学校側に作れば?
建設委員B
50cmくらいの段差だし。東電道路側には出入り口は必要だか
ら、運送会社さんの出入りに関係ない北側の小学校側に作れば。敷
地は買ったとしても、ちょっと検討した方がいいと思うよ。
小林委員長
散々検討した。それがいけないってことでこうなった。
清沢副委員長
近隣の説明会で。
総務課長
いくつか検討はしていたんですけれども。
建設委員B
反対したのはごく一部の人?
清沢副委員長
一部の人ではない。
総務課長
それはそうです。
- 11 -
建設委員B
東側にすればいいんじゃないの?
清沢副委員長
上の住宅の人たちも議論して、安全対策上④が一番いいねと。
建設委員B
安全はどこだって同じじゃん。
清沢副委員長
構造的にスロープが作れるか作れないかの場所でいくと。
建設委員B
ここだってスロープを作らなくとも入れればいいだろう。
清沢副委員長
勾配5%のスロープにしなくてはいけない。
建設委員B
5%でなくても入れるよ。敷地のレベルがゼロになるもの。
総務課長
20mくらいないと。
建設委員B
ならないさ。ここで20mもいるの?
総務課長
ちょっと設計業者の方から説明いたします。
設計業者A
建設委員B
差し出がましいかもしれませんが、設計者からですね、土地の現
状と、道路をつけたらどうなるかというのを、今日は模型を作って
参りましたので、なかなかお近づきいただけないのでわかりづらい
かもしれませんので、今の場所を模型で説明をさせていただきたい
と思います。
実際に見ていただきますと、建物の敷地なんですが、ここ(新田
バイパスと村道との交差点)が一番低い所なんです。鉢盛山がこち
らにありまして、県道、東電道路、それからこれが拡幅される道路
です。ここが今±ゼロ、一番低い所だとしまして、一番高い所でい
くつあるかというと、+4.4m。4.4mというと約1.5階分の高
さです。私が実際ここに立った場合、2mくらいしかないかなと見
誤ってしまったほど広大で、勾配がある敷地になっています。今こ
の地盤から建物を建てる地盤、大体4.5mとゼロの間をとります
と、このあたり2.4mの高さになりますので、基準を2.4mにし
てあります。ここを切り取る、このあたりを造成する、そうするこ
とによって、およその平均的な地盤を擦り付けることができるよう
になっております。
ここが大体ゼロになるだろう。
- 12 -
設計業者A
小林委員長
建設委員Q
いえ、実際見ますと勾配と高低差、こういう地形になっています。
今ここで2.4mです。3.5mほど上がります。ですからこことこ
この差が1mほどになります。道路と地盤の差は1mあります。こ
こで2mあります。測量をした結果ですから、間違いのない数字で
申し上げております。ですので模型もそれに則して正確に作ってお
りますので、この地盤を造成すると平らになる場所がここなんで
す。ここが2.4mで、当初検討していただいたように、Bから入
るのが非常にスムーズに±ゼロでこちらからも入れる、こちらから
も入れると。わずかなずれだったらいいのですが、実際運送会社さ
んの入り口がどこにあるかといいますと、ここです。ですのでここ
から、大体この辺なわけですから、ちょっとでもずれれば真正面で
すので、そこは絶対にやめてほしいというのは当初からありまし
て、ずらしたんですがずらしてもやはりここからの出入りは危ない
だろうと。ここで1mあります。実際ここは3.4m、こっちが2.
3mですから、2.1m。実際の計画では、ここが±ゼロでしたら
ここは2.4m。ここは1.5m、だからこことここも段差がありま
す。1mあります。だんだん摺り寄せてきて平らになるということ
になります。だんだん上がってくると見ていただくとわかるんです
が2mあると。1mの段差があると駐車場スロープは1/20勾配
という考え方で設計していますので、段差1m×20mの長さが必
要となります。2mだと40mの長さが必要です。東電道路側に出
入り口を作った場合、20mの長さを道に垂直にとるか、道に平行
にとるかと、こう道に垂直にとった場合入れないですね。その点東
電道路沿いに道に平行にとると、平行の道ができるだけです。そう
するとこっち御馬越・入三方面から来る人はいいですが、松本方面
から来た場合、180度のターンを車でできるようにするには、相
当な広さが必要となります。その方が、こちらから出る時も、入っ
てくる時も危ないと思われます。
Bから入るのが一番理想的であり、事務局側でもそのように計画
していたわけですが、見直して欲しいという近隣の皆様とのやりと
りから、④という案が出てきたようですから。
いいでしょうか。きりがないので。どうですか。
そうするとね、職員の駐車場に車を停めて、通用口あたりに風除
室を作って交流ホールに入れるようにしてもらえばと思うんだけ
ど。職員用の30台の所に一般の人が停めて、そこから役場の中へ
入れるような入り口を作ってもらえば、その方がね。
- 13 -
小林委員長
駐車場の変更ということか。
総務課長
こちらは職員の通用口になっているものですから。
建設委員Q
それはわかっているけど、一般の人も通れるような
総務課長
休日は通用口を閉鎖してしまって、職員が通るのに鍵ですとかセ
キュリティのかかったものを考えていますので、一般の人用の通用
口を設けるのはなかなか難しいと思います。風除室3まで回ってい
ただければ、その横になるように来庁者駐車場を使っていただけれ
ばということでお願いしたいと思いますけれども。
建設委員Q
④の道を作ったってことはね、使いづらいよ。風除室3から来庁
者駐車場まで行くのに。職員駐車場に一般の人が駐車して入ればど
うかと思ったのですが、そういったことは考えられないですか。
建設委員R
一般の人が④から入って89台の所(正面駐車場)に回って車停
めるなら①から入った方がよっぽと早くないか。
建設委員S
私の考えは、東電道路に一箇所も出入り口がないのは結構不自然
だと前から思ってたんですよ。なので、東電道路に一箇所あればこ
れでいいのかなと思っています。
建設委員T
質問が重複してしまいますが、公用車庫19台どうしても必要な
んですかね。逆にここの所を少し削ることができれば。職員駐車場
30台を来庁者駐車場にすれば。
小林委員長
今公用車何台ある?
事務局
19台です。
建設委員Q
一般の住民が④から入ってきたらね、公用車庫19台のあたり
と、庁舎の脇の職員駐車場、東電道路側の職員駐車場の両方を一般
の駐車場にすればすっきりいくんだよ。③から入るのに、一番停め
やすい所を全部職員と公用車がとっちゃってるんだよ。だからおか
しくなってる。駐車場の配置を変えればいい。村民が停める駐車場
を職員駐車場と変えれば一番うまくいくんだよ。
- 14 -
建設委員B
駐車場に名前をつけなくていい。別にそこに停めなくたって。
小林委員長
駐車場については検討し直すということで。
建設委員G
建設委員B
総務課長
来庁者が日々どのくらいあるのかということも考えながら、来庁
者の皆さんは役場で用を足し、ビックで買い物をして、それで帰る。
それならば既存の正面の一番近い所に皆さん停めると思うんです。
そうするとどこの出入り口が一番近いかっていうと①②③しかな
いわけです。新たに土地を買ってまで④を作らなければいけないと
いうのは、いいのかなと、必然性をもう少ししっかり説明していた
だきたい。
④から入ってすぐ停められるようにすればいい。
やはり東電道路が一番交通量が多いわけでして、下古見から来る
人は交差点左に曲がって①から入る人もいると思いますけれど、奥
の針尾、入三の方たちは、東電道路に入り口がないというのは。
建設委員B
古見の人はいるよ。古見の人はいる。
総務課長
そうですね。だと思います。
建設委員Q
売店に入るのに、もし東電道路なければ①②③しかない。売店行
くにもね、④から入って職員の駐車場があってさ、危ないよ。売店
行くのにスムーズに入れるようにしてもらわないといけない。
総務課長
検討させてもらいます。
来庁者が一番使いやすいように設定して、職員はどこへでも停め
られるように設定するようにします。
小林委員長
駐車場を見直すというようなことですが、基本的にはいいかなこ
れで。いろいろご意見はあるかと思いますが、いいですね。ありが
とうございました。
さて、(3)基本設計(案)について、お願いします。
設計業者A
基本設計の内容につきまして、設計者の方からお手元の資料と正
面の造りをご覧いただきながらご説明させていただきます。
まず一枚目を開いていただいて、私どもの設計趣旨ということ
で、簡潔に書かせていただきました。設計するにあたりまして、ま
- 15 -
ず最初に考えましたのは、村のシンボルとなる、また地域と風景を
つなぐ庁舎を作るということをひとつのテーマとして設計をして
参りました。シンボルというのがわかりやすい言葉だと思います
が、地域と風景をつなぐというのが、それぞれの村内から各地区、
鉢盛山や松本平、そして農村風景といった場所、そうした敷地環境
にふさわしい建物にしていきたい、そうしたものをつないでいくよ
うな庁舎の外観を設計していきたいという風に考えたものでござ
います。そうした観点に立ちまして、今回は木造にこだわって計画
をしていきましょうということでしたので、今までの木造の、木の
文化の伝統と、新しい時代の未来を趣向するような木造の庁舎を目
指して参りたいと考えております。その上で具体的な提案と致しま
しては、4つの提案を致します。1点は、朝日村の地域の材料で作
る木造の庁舎という点が1点です。2点目はカラマツの集成材、場
所によっては接着重ね梁という手法を用いた計画。3点目は、厚板
パネルを用いたスラブ。4点目に厚板パネル壁柱構法を用いた空間
の設計をテーマとしております。地域材を用いる点については皆さ
んにご協力いただいた中でヒノキ材であるとか、ケヤキ材、天然カ
ラマツといった材料、またクリ材といったものがございまして、こ
ういったものを各所に用いた計画として参ります。
また、集成材というのは天井を見ていただくとわかりますが、カ
ラマツの集成した板を使ったり、あるいは今接着重ね梁といいまし
て、木材を三段重ねにして使う方法がありまして、こちら写真で示
すような材料を用いて設計をして参りたいと考えた所でございま
す。3点目4点目に厚板パネルというのがございますが、これは集
成材の分厚い厚みをもった板をそのまま床に用いる、この写真の画
像にもありますような用い方、特に吹き抜け部分のスラブ部分を設
けまして、構造強度を保ちながら2階の床、どうしても木造だと衝
撃音がしやすいですが、しっかりとした厚板を使うことによって床
の衝撃音を吸収していきたいと考え用いております。また、床だけ
ではなくてですね、壁柱として使うことによりまして、単純に柱と
いうのは四角い一本柱二本柱とありますが、厚みをもった幅の広い
壁柱を使うことによって、主に開口部分につきましては、大きな空
間の設計がしやすくなるといった利点があります。このようにして
ですね、今までの伝統的な木造の考え方から、更に新しい技術を導
入した庁舎を設計していきたい、そんな考え方でおります。
続きまして2ページ目に建物の計画概要、それから規模などにつ
いて記載をさせていただきました。敷地面積は省略をさせていただ
きまして、建物の概要ですが、2階建て、延べ床面積の建物全体を
見ていただきますと、2,271.17㎡ということで計画を致して
- 16 -
おります。これらの詳細の面積は面積表に庁舎部分の建築は1階と
2階合わせまして2,084㎡、店舗部分が186㎡、その他車庫
がございまして、建物本体は2,271㎡ですが、すべて合わせま
すと2,704.97㎡ということになります。
ここで全体のスケジュール案を提案させていただいております。
現在、平成28年、2016年の8月ということになりますが、2
月の基本設計計画をいただきましてから、私ども約7ヶ月間かけま
して、本計画の立案に努めてまいりました。ここでひとつ基本設計
の概略を説明する中で、承認をいただく過程を経まして、またパブ
リックコメントなど得まして、実施設計、積算へと移行していきた
いと思っております。今後の設計工程でございますが、建物の本体
工事、これにつきましては9月から約来年の1月までをかけまして
実施設計、積算業をしていきたいと考えております。その後発注業
務等交えまして、3月の中旬から実際に建築工事に着手したいとい
う考え方でございます。工期につきましては、平成30年の2月末
を完成予定と致しております。併せまして、地中熱工事ということ
で工程表を組ませていただいております。この地中熱工事ですが、
地下の熱、地熱を使いまして、冷暖房に役立てるというような計画
を考案致しておりますが、これらの事業につきましては補助金が採
択される予定となっておりますので、その部分を分離発注いたしま
して設計・工事の方を進めて参ります。今年度中の1次工事の完成
をするために、設計工期につきましては、9月10月と約2ヶ月、
そして工事着手するのは今年の12月から、主にボアホールと呼ば
れる穴を75m、15~20本掘っていく工事が約3ヶ月、来年2
月まで行われる予定で考えております。その後4月以降は地熱を用
いた機械設備、あるいは冷暖房設備といったものを取り付ける工事
を建築工事と平行して実施していく予定で考えているところでご
ざいます。
続きまして3ページ目の全体の配置図をご覧いただきたいと思
います。先ほどよりこのアプローチ、導入経路につきまして細かな
議論をいただいたところでございますが、1点補足説明をさせてい
ただきますと、前回お出しした提案と比較いたしまして、売店の下
の所ですね、ちょうど来庁者駐車場のこの部分(新田バイパスとの
間)を車両が通行できるようにスペースを確保してあります。前回
はこの部分にちょっとした公園を設けていたんですが、先ほど東電
道路からの導入路がなかなか近隣の皆さんにご理解いただけなか
った経緯を踏まえまして、導入路を計算した結果、売店側を車が通
れるようにした結果、より利便性が高くなり、安全性も確保できる
のではないかと、この部分を改良した点でございます。その他の点
- 17 -
におきましては、平面プラン、それから駐車場レイアウト等は大き
な変更はございませんが、全体といたしまして、建物沿いに駐車で
きる車の台数89台、職員が58台ということで考えているところ
でございます。また駐車場区画割りや配列につきましては、ご意見
を基に事務局の皆さんともう一度協議をさせていただきながら、見
当を加えてまいりたいと考えているところでございます。
続きまして次のページでございますが、建物の外観のイメージ
を、本日は2案提案させていただいております。まずひとつめの案
と致しましては、外壁をすべて板張りで考えたプランでございま
す。これをひとつのA案ということでご提示をさせていただきま
す。これにつきましては、上の段の方に書いてあるのは、松本平版
といいますか、東側から見た外観でございます。2階建て部分が正
面の村民の交流ホール、左手にあるのが庁舎棟でございます。奥に
鉢盛山が見えるようなロケーションの場所になります。下の段の絵
ですが、建物正面を見たパースでございます。この建物の外観です
が、軒の出を約2.5mということで非常に長くとってあります。
通常の住宅は75~90cmくらいの軒の出でございますが、この
場合は約3倍から3.5倍くらいの長い軒を出しております。それ
によりまして、建物の外壁をしっかりと保護する、外壁の劣化や傷
みを軽減できる、屋根を出すことによりまして、建物の長寿命化を
図れると考えております。次の5ページでございますが、より近景
といいますか、近い位置から見た図でございます。この正面の村民
交流ホールが、約2階建てのボリュームになりまして、左側が1階
建ての庁舎になります。そして下の絵でございますが、先ほど申し
ましたとおり、軒の出が2.5mということで、ちょうど建物際の
部分が雨や雪を防げる充分な歩行空間を確保しております。こうし
た軒下空間を建物全体に設けてまいりたいと考え方でございます。
続きまして6ページ目でございますが、こちらはB案ということ
でご提示させていただきますが、若干の相違がございます。先ほど
説明させていただいたパースと角度は一緒のアングルですが、2階
建て部分の外壁が漆喰の外観になっております。基本的には木造の
板張りの建物にしておりますが、2階建ての部分の大半が漆喰塗り
の外壁でございます。この辺のA案B案につきましては、皆様ご意
見があるかと思いますので、そうした中から適材適所、設計のほう
に反映していきたいと思います。次の7ページでございますが、同
様に漆喰の外壁にしております。特に上のパースは漆喰の部分がよ
り具体的にわかり易く見ていただけるかと思います。
次の8ページは主に庁舎の執務室とロビー部分の内装を描いて
おります。建物の屋根勾配なりに船底天井と申しまして、小屋張り
- 18 -
を表わしにした内観としているのが特徴でございます。このように
構造材といいますが、登り梁を表わす建築にすることによりまし
て、木造の本来持っている美しさを前面にアピールできる庁舎とい
う風にしたいと考えたところでございます。建物の内装のイメージ
でございますが、執務室のロビー、床の部分は石目調のタイルを想
定しております。今回スリッパで入る場所ではなくて、土足のまま
入ってくる場所になりますので、土足で入ってきても床が傷つかな
い、傷つきにくいものを採用したいということで、ロビー部分につ
きましては、石目調のタイルを想定しております。また、壁材につ
きましては、漆喰塗りのものを考えております。天井はご覧の通り
登り梁の表わしという風に考えています。また、ここには絵になか
なか表しづらいですが、執務室の床につきましては将来的な柔軟な
変更ですとか転用がありますので、OAフロアといいまして、簡易
式の二重床の上にタイルカーペットということで考えております。
続きまして9ページでございますが、こちらは村民交流ホールの
外観を表現した図でございます。村民交流ホールにつきましては、
樹齢200年からあるヒノキ材を2本立てたいということがござ
いまして、これを建立する、シンボルにしたいと考えたわけです。
また内装材にはこのヒノキ材と同材のヒノキ板の腰板といいま
すか、壁の下部分に張っていきたいと考えています。白い部分は漆
喰のイメージで考えているところでございます。また床につきまし
ては先ほどと同様に石目調のタイルで考えております。本日絵では
表示しておりませんが、床材につきましては交流ホールですとかロ
ビーといった部屋はタイルを採用しておりますが、大会議室や村長
室といった小部屋といいますか、各居室につきましてはフローリン
グ材の堅木のもので考えておりまして、また厚みも15mmとか普
通の一般的なものより20mmぐらい厚いもので計画をしていき
たいと考えているところでございます。
続きまして10ページ、建物の中の照明計画を考えております。
私どもの照明計画ですが、現在はLED照明器具が主流となってお
りますので、全館使用してまいりたいと思います。また、不必要な
部分の電力を縮小するため自動点灯装置や自動調光設備等を設け
まして、適正照度を維持して省エネ化を図ってまいりたいと思いま
す。また、電気を点ける区分の細分化をし、不要なエリアに関して
照明を消灯するような計画を考慮してまいりたいと思います。執務
室にはタスク・アンビエント方式という言い方をしますが、手元灯
を採用いたしまして、空間全体の照度を抑えながら、全体の照度に
つきましては700ルクスを確保するという設計目標値をあげて
計画をしてまいりたいと思っております。同じく11ページが2階
- 19 -
の照明計画の参考イメージということでご覧いただいて、説明を省
略いたしたいと思います。
最後になりますが、12ページの部分ですが、建物の冷暖房につ
きまして私どもの今回の計画の考え方を説明いたします。主に執務
室、ロビーの空間につきましては、地中熱利用によります放射冷暖
房という方式を採用したいと考えております。放射パネルというの
が写真にありますようにパネルヒーターと呼ばれるものを随所に
設置してまいります。ここに地中から拾い上げてきました熱を循環
運転させることにより、夏につきましては概ね地中の冷水で充分冷
房効果を得ることができると考えます。逆に冬につきましては地中
の熱だけでは心もとないものですから、若干加温をして全体を温め
ていくという方式です。この地中熱につきましては、ボアホールと
いう採掘孔といわれる75mの深さの穴を14本設置する予定で
おりますが、今後細かな部分は詰めてまいりますが、14本想定し
ております。ここを通りまして地熱は大体14度程度、今日のよう
な35度くらいの気温でも地中熱を拾い上げてきますと14度前
後の空気を執務室の方へ循環運転させるということです。冬も地中
熱は安定しておりまして、同様に14度程度は拾ってこられます。
氷点下から0度前後でも14度拾ってこられれば少しは暖められ
ますが、やはり14度では完全な暖房はできませんので加温をして
上げるというのがヒートポンプという空調機になります。これらを
併用いたしまして、空調を冷暖房してまいります。これら地中熱と
一般的な空気熱といわれるエアコンとのランニングコストを比較
した表が右下にあります。金額コストで申しますと、地中熱ですと
約100万円、一般のエアコンを使うと年間200万円の光熱費が
かかるわけです。暖房代は地中熱だと57万円、一般的なエアコン
を使うと124万円、冷房代は地中熱だと45万円、エアコンだと
83万円、概算の数字ではございますが、約半分ほどのコストで冷
暖房ができるのが地中熱の特徴です。以上、基本設計の説明をさせ
ていただきました。ありがとうございました。
小林委員長
説明をしていただきましたが、質問のある方はどうぞ。
建設委員R
冷暖房のことですが、ランニングコストは半額くらいなのはわか
りましたが、イニシャルコストはどのくらいですか?例えば50年
間持つと考えたとして。
設計業者A
この後の概算の説明にもあるかと思いますが、設備全体のコスト
が9500万円くらいかかります。その内補助対象となる部分の2
- 20 -
/3がほぼ内示が出て約4400万でしたでしょうか、そのくらい
の概算で現在考えているところでございます。そうすると建物でか
かるのは大体4700万くらいだったでしょうか、確かそのくらい
の数字だったかと思いますが、全体としてはそのくらいの設備投資
となるのが今回の考え方です。これらの設備投資をして、実際費用
対効果を考えたとき、回収効果は約17年を想定しておりまして、
非常に単純なシステムですから、うまく機械の運用ができれば非常
に効率的な運用ができる設備システムだと考えているところです。
建設委員S
設計業者A
建設委員E
メンテナンスというのはどの程度必要か。
やはり機械のメンテナンスというのは定期的に必要です。一年に
一度程度の保守点検、ヒートポンプといわれる機械の部品交換が必
要になります。それとエア抜きといいまして、地中熱を長い間運用
していますと配管の中に空気溜まりがたまにできまして、それらを
抜く作業が必要になりますが、年一回の点検で異常があれば併せて
行っていただければ長く運用することが実現できると考えます。
メンテナンス費用は多額ではありません。部品交換が発生した場
合は部品代がかかりますけれども、車検と同じ考え方をしていただ
ければよろしいかと思います。維持するのに部品交換があれば費用
はかさみますけれども、なければ点検費用のみで済むという。
大会議室ですが、机椅子を収納するところはあるのか。
設計業者A
机椅子の収納スペースは3ページをご覧いただきまして、大会議
室右上に倉庫スペースを確保いたしております。縦に長い部分(図
面で見て縦)が5m、短い部分(図面で見て横)が3mで合わせて
15㎡の面積を確保しておりますので、なかなか表現しにくいです
が、議場にある机を収納する面積を充分確保できると算定したとこ
ろでございます。
建設委員G
地中熱のことなんですが、現実にこれを実際にやったところはご
ざいますか。それと朝日村の冬はかなり厳しいんです。村民ホール
は吹き抜けになっておりますけれども、そこのパネルで加温するこ
とによって充分暖房がまかなえるのかどうか、その2点お願いしま
す。
設計業者A
実例で申し上げますと、私どもの設計ではございませんがあさひ
保育園が地中熱の冷暖房を使っております。ただ、方式がちょっと
- 21 -
異なるのは、床暖房とファンコイルと呼ばれる冷房装置をつけてお
ります。ですのでちょっと方式は違いますが、地中熱を導入されて
いる実例は村内にございます。それともうひとつ私どもの実績で申
し上げますと、川上村で保育園を設計させていただいて、そちらは
全館地中熱による同じ方式の、冷房はごくわずかしか使われており
ませんが、主に暖房を使っております。ご存知の通り川上村も12
00mの標高がある、こちらと同等かそれ以上の寒冷地ですが、非
常に効果的な暖房が得られておりまして、特に3月期の肌寒いよう
な頃でも非常に少ない電力で充分な暖房効果が上げられていると
いった報告をデータとして採取できておりますので、大いに期待で
きる施設設備だと考えております。また、村民交流ホールはこれで
充分暖房できますかというお話ですが、今回この設備は執務室ロビ
ーのみで考えておりまして、建物全部ではなくて、53名の職員の
方が常にいる場所に限定して採用していまして、今回は村民交流ホ
ールですとか会議室ですとかは、定期的にピンポイントで使われる
ことの多い場所ですから、フル活用する場所でないところは一般的
な空調を入れて、フルに毎日使う場所にこうした設備システムを使
うという考え方で計画したところでございます。
小林委員長
よろしいですか。
建設委員G
その場合に、村民交流ホールとか、今後どのような利活用をする
のかまだ未知数なんですけれども、ランニングコストとかいろんな
ことを考えた場合に、せっかく地中熱の設備、先ほどの14本とい
うのは、執務の関係するところとロビーだけということですね。そ
うするとそれを全館でやるということについての、今後のランニン
グコストが一番大きいものですから、費用対効果はどうなのか、研
究の必要はどうでしょう。
設計業者A
今日は地中熱に関するランニングコストの報告でしたので、全館
のランニングコストがどうなのかというのはまた別の観点からの
報告が必要かと思いますので、併せて設備計画だとか進める中で費
用を算出してまた事務局のほうに報告してまたこちらの方に上げ
ていただくようなことになるかと思います。私どもの方はそのよう
な形で対応をさせていただきたいと思います。
建設委員G
ちょっとそこを積算していく必要があるかもしれませんので、研
究してきてください。
- 22 -
総務課長
はい。
小林委員長
私の方から。この事業費に関連するわけですが、漆喰との差はど
のくらいありますか。
設計業者A
漆喰も板張りも大きな差はないですね。面積も変わっておりませ
んので。漆喰も本漆喰と呼ばれる土塗り壁の漆喰をした場合には高
くなります。しかし今漆喰の薄い素材がございまして、そうしたも
のを採用した場合には板張りと大差ないと考えております。
小林委員長
板張りの場合はカラマツでやるわけ?
設計業者A
カラマツですね。
小林委員長
カラマツでハイカラにできる?
設計業者A
小林委員長
どちらにしてもシンボルとなるような優れたデザインには計画
ができるかと思います。
ただ板を貼るわけではない?
設計業者A
そうですね。ただ板を貼るわけでもないし、ただ漆喰を塗るわけ
でもないし、真壁ということにこだわって今回計画しておりまし
て、柱を表わす、昔の民家、住宅もそうですが、外壁に柱を出すこ
とを真壁という工法なんですが、最近の住宅は柱を出さない大壁と
いう工法になっておりまして、今回は真壁にこだわって計画をした
いと思っています。木造ということにこだわって計画をしているの
ですが、なかなか柱とか梁とか、建物を支える構造材が見えないん
ですね。そういったものをあえて見える設計にしたいと計画をした
ものでございます。そこが特徴的なところだと思います。
小林委員長
それと象徴木は2本御柱みたいにただ立っているだけだね。格好
いい?
設計業者A
これは実物を見ていただければわかりやすいですが、たまたま製
材所においてあるのを見たところ、樹齢が200年超えたもので木
の肌が非常に美しく、村内で採れる木としても希少価値が高いと思
いますが、全県、全国的な視野で見てもこの木の持っている意義と
価値は非常に大きいと思います。それを象徴的に使うということが
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村の財産になり、これから人々の心のよりどころになるように計画
ができればなという思いと考え方が含まれているかと思います。
建設委員N
こういう流れで間違いないとは思うが、コテージは失敗して1年
くらいで修繕をしている。ひさしが2.5mくらい出てるから雨雪
は当たりにくいだろうという想定があるんだろうけど、当然のこと
ながら配慮がある。それからさっきの地中熱の話だけれども、保育
園が4000万くらいだったと思う。それはほとんど無償に近い。
今の話だと一定のエリアだけ使うと。そういう中で考えたときに1
億近い金がかかるわけで、その内4割から5割が補助になるようだ
けれども、意外に事業費が高い。新しいものが常に出てくるのでそ
ういう形になるかもしれないけれども、保育園も細かいデータを調
べてみる必要がある。
設計業者A
木造での狂いということはお聞きしておりまして、カラマツ材を
用いた建築だったようですから、カラマツ材というのは非常に狂い
易くて、曲がり易いという性格を持っています。今回私どもで説明
させていただいている構造材は同じカラマツでも集成材であり、か
つ接着重ね梁であると、乾燥させた状態で曲がりや狂いがない製材
を用いて建物を計画しておりますので、比較的リスクは少ない計画
で考えております。かといってそれだけではなかなか、木材という
のは自然によるものですから、いろんなことが想定されますので、
少しでもひさしを長く出して、風雪から守ることが一番、最も建物
を長持ちさせる大事な部分だと思っておりまして、特に古い建築物
なんかもそうですが、例えば善光寺本堂であるとか、法隆寺である
とか、1000年2000年の建物が顕実であるためには建物より
も1.8倍くらい大きな屋根を作って、建物本体をしっかりと保護
していくと。それによって堅牢な状態を長く維持できると。今回の
建物もしっかりとひさしを出して、建物と木材の部分をしっかりと
保護したいというような私どもの設計の考え方です。もう1点は地
中熱のことでしたね。それはよろしいですか。
総務課長
地中熱の関係でございますけれども、あさひ保育園に入っている
ということでそちらは確認したいと思いますけれども、今一般的な
ところを見ますと地中熱9000万かかるということです。450
0万円補助金がいただけるということで、こちらの持ち出しは55
00万になるわけですけれども、地中熱を入れなかった場合、木質
ボイラーを入れるとしたら約2400万かかるということで、初期
投資の段階で3000万程違いが出るということでございますけ
- 24 -
れども、ランニングコストも年間300万コストダウンできるとい
うこと、大体10年で元がとれる、一般的にはそういった形で考え
ております。
建設委員N
結局10年で元がとれるというのは計算上の中であって、ある部
分に関しては早め早めに換えていかなくてはいけない。物の性格上
そういうシステムになっているわけで、単純に10年で30万浮く
浮かないって話じゃなくて、地中熱自体がこの建物とマッチして役
場全体を網羅できるという形であればそれはそれで考えられる。た
だ、さっきの話で一部だけであって、現実には他のものも入れなく
てはいけないということでしょ?それは話が違ってくるわけ。
設計業者A
一部導入するという点で、いろいろと比較検討を行ったところな
んですが、なぜ今回執務室限定で導入をしたかということを申し上
げますと、打ち合わせ計画を重ねまして、役場職員の方が大体8時
から6時ぐらいまでの勤務をされると、その後残業する方もいた
り、土曜日曜にも出勤される方がいらっしゃる中で、空間全体を暖
めるのは非常に非効率ですねと、何か他にいいシステムやご提案が
できないかといった検討からスタートいたしておりまして、地中熱
ありきの議論よりもむしろそうした残業時間等でもほのかに暖房
効率を維持できる地中熱にメリットがあると判断したところです。
これは放熱暖房というシステムなので、暖房をつけたらすぐ暖か
くなるというものではなく、消したらすぐ寒くなるというものでも
ないです。ある程度余熱というものがありまして、例えば5時6時
に暖房を切りましたと。その後循環運転をしばらくしているだけで
も充分な放熱時間をある程度延長できてくると。その期間はただ循
環をしているだけですから、電気はほとんど使わなくて暖房ができ
ている状態が維持できます。これにより、8時9時まで残業されて
いる方でも寒さがなく快適な状態が維持できて、その間も光熱費が
ほとんどかかっていない計算になります。そのようなことを踏まえ
まして地中熱のメリットや効果というのもあって、単純に地中熱だ
けではない良さも合わせてご提案させていただきました。
建設委員B
そういうのも必要かもしれないが、床暖。深夜電力を使って床暖
房で充分10時間15時間ぐらい暖かくて、経済効果もあるってこ
とだけどね。
設計業者A
それも検討いたしましたが、今回地中熱のもうひとつのメリット
はですね、今の深夜電力を使っての床暖房ですと冷房はできないん
- 25 -
ですね。暖房でひとつの投資がかかる、冷房は冷房でこちらにある
ようなヒートポンプと呼ばれる、EHQと呼ばれるエアコン設備を
導入するとダブルの設備投資が必要になりますが、地中熱を使った
放射冷暖房ですと、ひとつの投資で冷房もでき、暖房もできる。加
えて暖房も地中熱を熱源とし、冷房も地中熱を熱源としていまし
て、自然の冷暖房を使いながら電気代も節約できるというのが今回
のメリットでございます。
建設委員B
新しいものは高い。一般に市場に出まわったものは安くできる。
設計業者A
特に新しいものは導入していなくて、ボアホールというのも古来
からあった技術でございますし、またつないでいるヒートポンプも
エアコンの設備とまったく同様の設備ですから、これについては目
新しいものでありません。このように組み合わせて全体で空調する
ということについては確かに新しい技術かもしれませんが、ひとつ
ひとつは新しいものではなくて、従来より使われていたものです。
建設委員B
でも事務室(執務室)に重点、4400万使って、あとの会議室
とかはエアコンを使うわけでしょ。それかボイラーとか。
設計業者A
エアコンですね。
建設委員B
それを併用するなら、9400万事務室(執務室)に使うんだっ
たら、9400万といえば全部エアコンとか床暖できたと思うが。
線引くだけだからね。全然投資なんかしなくていいんだからね。コ
ンクリ代くらいのもんだ。キュービクルにもよるがね。
設計業者A
もちろん深夜電力契約分等が必要です。充電方式を変えなくては
いけませんので。
建設委員B
設計業者A
建設委員B
キュービクルはどのくらいのキュービクル?
まだ細かなレベルの算定をして、容力に基づいて計画をしていく
のが実施設計段階ですから、地中熱のそういった点が優れているの
は自然のエネルギーを使っているわけですから、ランニングコスト
は抑えられるのがひとつの評価点ですし、また余熱を使えるですと
か、設備投資を一元化できるというメリットがありますので。
一元化できない。
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設計業者A
加えて今補助金申請を終えた中での内示をいただけていること
でございますから、その補助額も決して全体のコストに関係するこ
とを算定すると、過大な設備投資にはなっていないと考えていると
ころでございます。
小林委員長
免震はやらないということだが、耐震性はどうなっているのか。
設計業者B
前回もお答えしましたが、一部2階建てですが、ほとんどが平屋
の建物で木造で、壁が多くできましたので、壁に耐力壁があり、建
築基準法の2倍くらいの耐力があります。ですので大きな地震の時
にも、無被害とはいかないかもしれませんが、軽易な被害で済むよ
う設計しております。
小林委員長
設計業者B
小林委員長
とても軽いということだね。
木造ですので軽いです。鉄骨等ですと重いですが、木造だとそう
いう点ではとても軽い建物なので、地震力というか地震で揺れる力
は当然小さくなります。部屋がたくさんできて壁も結構できますの
で、壁の耐力壁で充分吸収することはできると思います。
はい。他にありますか。
建設委員A
他のことですが、以前長和町とかの庁舎を見に行かせてもらっ
て、その時気になったのが会議室の音響だったんですね。そこらへ
んの音響関係の環境は、どんな風に考えているのか。
設計業者A
設楽町でしたよね。私も同様の感想をもっておりまして、原因は
吸音材の不足だと思います。こちらの壁を見ていただくと、穴の開
いた壁がありますが、これが吸音といいまして、音が反射するのを
防いで計画しておりまして、また下の部分にも吸音材おそらく入っ
ているかと思いますが、ある程度吸音をしてあげないと響いてしま
って、その響いた音が聞きづらい原因になっていたのではと思いま
す。あちらの部屋は確か全部板張りといいますか、合板で全部貼っ
てありましたので、それが反響した原因ではないかと思います。
建設委員A
その対策はどのようなものでしょう。
設計業者A
私どもは吸音材を使って、全部吸音しすぎるとこれもだめで、大
- 27 -
体部屋面積の壁にして1/2を目安に計画するのですが、ここも見
てみると半分半分の比率になっているんですけれども、全部吸音す
ると今度無音室のようになってですね、音が全然響かなくて、耳が
ツーンとするような変な部屋になりますから、その辺のバランスは
考えながら建物の内装は計画したいと思います。
建設委員G
外観についてA案B案と出ておりますが、今日おそらくどちらか
にということだと思うのですが、今お話がありましたが、外観全て
板張りのものと一部漆喰のもの、コスト的にはそう大差ないという
ことでしたよね。そうすると、確か去年の庁舎建設委員会で皆さん
が話題にしていたのが、外観が、壁、板だった場合、そのランニン
グコストが大変だということが話題になっておりました。軒2.5
mはとてもよく理解ができるし、いいなと私は思うんですが、ラン
ニングコストの部分についてはどのようにお考えで、その考えうる
コストとして、大体どのくらいにいっぺんのメンテナンスが必要な
のかなと、目安がありましたら。
設計業者A
外壁に関しまして、板張りということで、10年に1度は部分補
修のような手を入れていただき、全面的な手を加えていくのは20
年、30年サイクルで手を入れていく必要性があるかと思います。
板の場合はですね。できるだけそうした費用がかからないようにす
るためにも、軒の出というのは非常に大事だと思っております。漆
喰の場合はですね、メンテナンスが縮減されるといいますか、そう
いった利点はあるかと思いますが、あとは総合的なバランスという
のもありますから、その辺も意見を交えながら最終的に方向性が確
定されていけばよろしいかと、そんな風に考えております。
建設委員G
メンテナンスというのは、壁の防腐剤を塗るとかそういった程度
のものでしょうか。
設計業者A
塗装ですね。板を貼りかえるといったことはしなくていいです
が、板をより長く維持していくために塗装を施したりですとか、2
0年から30年に一度くらいを目安が必要かと思われます。
建設委員G
ざっくりでいいんですが、全部板張りにした場合に、2、30年
に一回にかかるメンテナンス、どの位だと思われますか。
設計業者A
唐突な質問なので、確実なお答えはちょっとできにくいかと思わ
れますが、やはりそれ相応にかかるという風に思われます。
- 28 -
建設委員G
数千万単位でということですか。
設計業者A
そこまでいくかはわかりませんが、足場なども建てたりすること
を考えると、大体2500万前後くらいを。超概算ではございます
けれどもかかるものと思われます。きちんとした数字は面積や全体
の数字を出してみないとはっきりとはお答えしかねますが、大体の
ところで想定したところでございます。
建設委員O
さっき簡単な漆喰という風にいっていたけど、モルタルと漆喰か
けたらどんな風になるのを予定しているの。
設計業者A
モルタルと漆喰とってことですが、本漆喰というものは。
建設委員O
本漆喰じゃなくて、さっき簡単な漆喰っていってたから。
設計業者A
はい、うす塗りですね。本来の漆喰ですと、下塗り、中塗り、上
塗り、漆喰塗りという風に、4つから5つの工程で塗っていくもの
ですが、今回想定して価格に差がないといった漆喰塗りの場合には
約2ミリ、その下にフェンスコートといわれる左官材と、それから
ファイバーミッションといわれるようなひび割れを防止するため
のネットを施します。そうしたものを用いながら見た目には漆喰の
仕上がりになりますが、実際2ミリ程度の漆喰が塗られるといった
考え方でおります。
建設委員O
最近は技術がよくなって、モルタル壁もとてもいいものになって
いるといいますが、モルタル壁と漆喰壁の違いはどこなんです。
設計業者A
モルタル壁というのは、モルタルを3センチほど塗っていくわけ
ですよね。結構しっかりと塗っていきますけれども、まだベースコ
ートと呼ばれる樹脂モルタルという商品がございますが、もっと正
確にいうと軽量樹脂モルタルという製品になりますが、それですと
本当に4ミリから5ミリぐらいの本当に薄く塗っていくだけなん
ですね。その代わりネットを全面にしっかりと貼って、塗っていく
工法になりますが、近年主流な工法になりますが、大体そのような
ことになりまして、コスト差もやはり軽量モルタルの方が安いで
す。また、ひび割れもしにくいという特徴を持っています。モルタ
ル壁というのはここ20年くらい前までは主流でしたが、ここ数年
は軽量モルタル化しているというのも建築技術の流れといいます
- 29 -
か、そんな状況になっています。
建設委員P
ある程度外観、内観決まった中で、今のこの状態で避難する場合
の避難先、避難スペースというのはどこになりますか。想定される
収容人数ももしわかれば教えていただきたい。
総務課長
例えば新庁舎の避難所は先ほども出したのですが一時避難所と
いうことで、指定避難所にするかは検討中です。大きな熊本地震の
時に庁舎を避難所にしたら、指定避難者用の物資が相当運び込まれ
て、本来そこで行わなければならない対策本部等に影響が出たとい
う報道がございました。そういった経緯もございますのでここを指
定避難所にするのか、一時避難所にするのかというのは検討してい
きたいと思います。ただ、避難所になりうるスペースとしては村民
交流ホールになってくると思いますので、2階の会議室等も使える
のではないかと思います。
建設委員Q
事務局
避難スペースがどの程度必要か。
県の防災マニュアルによりますと、一時的に座って避難するのに
1㎡、災害の初期段階であれば寝て一人2㎡と考えられており、長
期的になれば3㎡ということで、1、2、3㎡と分けられておりま
す。
(20分まで休憩)
小林委員長
それでは再開します。(4)の関係、概算事業費について、説明
をお願いします。
事務局
【資料P4にて説明】
小林委員長
そういったことでございますが、まず基本計画等の差(比較)と
いうことで、10億円、14億円、平均の落札比率90%くらいで
落ちるという予想の中で13億2450万が事業費の概算という
ことであります。財源はどうするかということでありますが、庁舎
建設基金が10億強ございます。一般財源は2億不足しているとい
うことで、財政調整基金、残高が20億ほどあるようですが、その
中から9800万をまわすと。以下は補助金の関係ということで。
3億2450万に増えた原因といいますか、まず建設物価の増加が
7500万ということで、ご承知のように東京オリンピックの関係
- 30 -
もございますので。
建設委員E
小林委員長
総務課長
建設委員B
事務局
建設委員B
事務局
建設委員B
事務局
当初計画10億円に対して、補助金等を除くと実質1億3000
万増えている。それをどう見るかということだと思うが。
そうだね、この補助金は1億4000万。ちょっと説明を。
今担当が申しましたとおり、当初の計画では10億ということで
考えておりました。ここへきて14億4640万円、落札率を考え
ると13億2450万円になるだろうということです。いろいろな
補助金が約2億弱取れそうだということで、村は10億持ち出しと
考えていたところが、下の表のH28.8の欄の上3行になります
けれども、庁舎建設基金10億3557万9千円と、財政調整基金
9833万1千円ということで、10億の持ち出しの予定が1億4
千万くらい増えるかという見込みだということでご検討をいただ
きたいと思います。それと補助金の関係、下に、二酸化炭素のとこ
ろから次世代インフラ促進事業ということで、補助金の見込みを書
いてございます。そのうち3つはいただける見込みになっておりま
すが、サステナブルのところが9月上旬に国の方から結果がくると
いうことで、そこはまだ流動的な要素でございます。
それは何?先導型ってどういうこと?
国交省の補助金なんですが、木造先導型といいまして、先進的な
木造庁舎ということで、建設委員のメンバーでもある五十田先生は
じめ、木造の造詣深い先生方が認めたら本体工事の15%の補助金
がつくということになりますので、非常に大きいと。
外壁を木材にしちゃうとかそういうものではないのか。
先ほど設計業者さんから説明していただいた設計趣旨の部分で
すね。接着重ね梁とか厚板パネル等を使うことが先導ということで
申請しております。
外壁は?
外壁も一部、なかなか今使うところがないということで、耐火を
配慮した構造であれば、そういったことで認めるというように聞い
ております。
- 31 -
小林委員長
総務課長
小林委員長
全部国交省の関係の補助金?
上の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金が環境省、サステナ
ブル建築物等先導事業が国交省、緊急防災対策事業が総務省の関係
の起債事業、次世代自動車充電インフラ設備促進事業も環境省、全
部国の関係になります。庁舎の補助金というのは一切ないものです
から、こういった部分でうまくとらないとなかなか厳しいというこ
とで申請しております。
1億3245万、約2億引けば。
清沢副委員長
地中熱の9400万も含めて、補助金1億9千万、考慮していけ
ば、実質持ち出しはトータル1億2千万くらい。
総務課長
そうです。まだ返答がきていないサステナブル建築物等先導事業
も含めるという前提ですが。
小林委員長
困るよ。通らなきゃ1億4千万。まあ通るか。
清沢副委員長
入札でどのくらい下がると考えられるか。あくまでも予測で。
設計業者A
県の落札率の平均を捉えた数字で。
小林委員長
平均だとどのくらい。
事務局
金額が大きいので、県も総合評価を基にしてやるということで、
大体9割くらい、あまり高いと談合があったということで、9割程
度が落札率だと。
建設委員B
例えば入札で落ちなかった場合、事業費は上がるのか。落ちなか
ったらどこを削減する?事業費どんどんと上げていくの?もしだ
めならどこかやめるとか、そのくらいのことをしないと村民は納得
しない。
総務課長
入札後の事業費になりまして、これから詳細を詰めていく中でど
うしていくかはまた設計業者さんと調整しながらということにな
りますが、確定の事業費は実施設計になります。
- 32 -
建設委員B
ある程度にしないとこういうものはどんどん上がっていく。オリ
ンピックと同じよ。
総務課長
それともうひとつがオリンピックの関係、日にちが経てば経つほ
どさっきの7%が上がっていくという状況になります。
建設委員B
それはもう仕方がない。上がれば上げなきゃいけない。
総務課長
それくらいは見ていただかなければいけないかと。
建設委員B
上がればね、どこかをやめるとかさ、やめるしかないと思うんだ
よな。
総務課長
そうしていかなくてはいけないということです。
建設委員B
設計を変更するとかしないと、うなぎのぼりだよ。
清沢副委員長
その辺は業者だってわかってると思うけどね。
小林委員長
もう5%くらい下げるようないい案はあるかい。
設計業者A
そうですね、私どもでは経済設計というものを心がけていきます
ので、まだ基本設計の段階ですから、実施設計の中で、よりコスト
縮減を図る上で有効な提案要素があれば、それらを見直しながらで
きるだけ建設コストがかからないような計画にしていきたいと考
えているところでございます。具体的に今の中でいきますと、仕上
げ素材をどのくらいまで縮小できるかという方法が考えられるか
なというところと、木製サッシを概算に計算しておりますが、木製
サッシは非常に高価なものですから、そういったものは最低限に使
用をしていくとかですね、あるいは軒の出も2.5mと限定しまし
たが、もしコストに見合ったものと帳尻を計るバランスから2m程
度に変更するなどの調整をすることにより、コストの縮減ができる
かなと考えたところでございます。
建設委員L
ひとついいですか。委員長いいですか。
小林委員長
はいどうぞ。
建設委員L
一応こういう形で出ているわけですけど、私たちは簡単に考えて
- 33 -
いますが、これを認めるのであれば補助金だとか、入札価格の問題
だとかあるわけですよね。そちらへいくのか、なぜ上がったかとい
う原因の中には新規事業枠というのが入っているわけですよ。こう
いうものの取扱いを認めるかどうか、それを抜かせばおそらく2億
円くらいの誤差になれば、10億1千万ならやむを得ない範囲と、
現状4億上がっていて、当然この先増額する可能性もある。どこか
でブレーキをかけて調査をして、調整をしないと膨れ上がってしま
うと思います。
小林委員長
まあそうだね。落札価格をもう少し落としてみるか。
総務課長
物価を安いものにしていくということと、一部設計を短くした
り、設計変更で落としていくように努力すると。
建設委員L
これを見れば太陽光だって10kwから20kwに変更してい
るわけでしょ。逆算すると太陽光と地中熱だけで1億近くかかって
いる。予算上。それが本当に必要なのかどうか。太陽光と両方入れ
る必要があるのかどうか。それをはっきりさせないと。
小林委員長
総務課長
建設委員L
設計業者A
太陽光はいくらとっても5千万だが。
太陽光は2/3が補助金になるということで、発電したものを庁
舎の昼間の電力として使うと考えると、だいぶコストダウンになっ
て、村からの持ち出しも1/3ですから、できるだけ太陽光につき
ましてはランニングコストも安くなるということもありますんで。
説明が足りない。
太陽光の費用対効果というと、一応今20kwということですの
で、主にこれを売電等に使うということで考えていけば、それらを
設置してそのコストを全て回収するには、なかなか難しいと思いま
す。太陽光発電の方が。実際設置にかかるコストとそれに見合った
電気代をどれだけ売電や発電ができるかというと、あまりその効果
は大きくない設備であることは事実です。ただし補助金を確保でき
るとなると話は違って、設置コストに対する投資効果は出てきて、
先ほど申し上げたような15年くらいの回収で対応できるものと
考えられます。ただ正直私ども補助金の詳細については内情を承知
していないものですから、その額によっていくらなのかということ
は私どもではお答えできかねます。
- 34 -
総務課長
建設委員L
その辺も踏まえて検討するようにします。
今申し上げたいのは、要は予算が上がってきたときに、どういう
視点で予算を支持するか。例えばだめだといってなくすか、良しと
してできるだけ安いものを使ってやってくれという形にするのか、
そのどちらかしか方法はないです。そこらへんを詰めていかない
と、これからどんどんこういう話はいっぱい出てくる。
建設委員B
太陽光発電は今いくらぐらいでできる?
総務課長
1300万です。
建設委員L
民間でね、家庭なんかでさ、一時は600万くらいかかったけど、
今は300万くらいだよ。
建設委員I
230万。今10キロで。全部売却するときには年間35万、自
分のところで使って、余った分を売るとなればもっと高い。4キロ
で40万。
設計業者A
家庭用と違うところはパワーコンディショナーですとか。
建設委員L
パワーコンディショナーとか全部入っている。
設計業者A
それと、それらを表示するための装置も含めて算定しています
が、補助金とは一切加味していない内容で申し上げております。
建設委員B
でも補助金だって実際やれば安くなる。
総務課長
2/3になります。
建設委員I
金額のことは、この役場庁舎を保持するにあたってね、これを建
ててしまったら、朝日の村民がこれからやっていくのに大丈夫だ
と、事務局が一番分かっていることだろうから、14億だろうと2
0億だろうと出しても大丈夫だといえるものを作ればいい。悪いも
のを作れといえばいくらでも安くなる。設計者の人だっていいもの
を作りたい。残していくにはいいものを残したい。安く安くといっ
て安いものばっかり考えてはいけない。朝日だってこれくらい出せ
るんだと、10億だ14億出してだめだというならしょうがない
- 35 -
が、俺達はこういうものが欲しい、こういうものが欲しいって意見
を言う。それには14億の中では無理ですよといわれればそれはだ
めだし、そういう風に考えられないか。おかしいかね?
小林委員長
おかしくない。枠を設けないといけないがね、どうしても。
建設委員I
枠は俺達はわからない。
小林委員長
13億2千万。2億引けば。
清沢副委員長
入札の段を入れて、これでいくとね、基本的には7500万、建
設費の方の影響と、延べ床が当初の計画より増えてるわけでしょ。
それで約2億近く。新規導入の地中熱やなんかは、これをやること
で補助金がもらえるから導入したわけでメリットはあるし、後々将
来に渡ってのコストは安くなる。
建設委員I
当初は平米単価36万だったのが、今は39万くらいだね。なぜ
こう上がったかというのが村民に説明ができるのか。
清沢副委員長
建設委員G
それはここにあるとおり。
今回、前回もそうなんですが、基本計画に沿って設計をするのが
基本設計だと、建設費が増加した理由がここに4項目ありますけれ
ども、その中で特に増えているのが延べ床面積だと、約3割近く増
えているわけです。それをどう村民に説明するかだと思うんです
ね。交流ホールのこと、さっきワークショップについて説明があり
ましたが、5~6人で話し合いをしたと。この交流ホールの使い勝
手を本当にどうするのか、ここが確かに朝日村の象徴木で、樹齢2
00年、素晴らしいと思います。それを利用することもいいと思い
ます。でもそれによって面積が150㎡から325㎡に増えるとい
うことは、これは将来の人口が減っていく村民への、結局面積が増
えるということはランニングコストが増えるということですから、
そこを心配します。それともう1点、この前新聞で読んだんですが、
体育館建設に伴って、設計と建設を一体化することによって経費縮
減を図るという記事を読みました。そのあたり研究の余地があるか
ということ。それともうひとつ、ちょっとまだ取らぬ狸だと思うん
ですが、サステナブル建築物等先導事業、このことについてもう少
ししっかり説明してもらえますか。これ1億円あるものですから、
だめだったということになると、今日方向性を決めるのはどうなの
- 36 -
かと、かなり厳しいハードルになってくるのではないかと。村民交
流ホールについてね、村側からどう使うのかという説明がないと。
村民に聞くのもわかりますが、5,6人で打ち合わせしているよう
なんですね。そこのところの位置づけ、これが大事かと思うもので
すから。
建設委員P
面積が13%広がったというのは、村民の要望に応えてというこ
とですよね。面積が増えたというのは必要に応じて増えたと理解し
ていたが、例えば売店だって必要だから180㎡に増えたわけでし
ょ?必然性をもってのことならそれはしょうがないことで、きちん
と村民が納得できる説明ができるかできないかってことなんです
よね。
清沢副委員長
当初建設委員会でもかなりスペースの問題については皆さんか
ら提案があって、スペースが増えても予算の中に納まりますか、予
測的にどうですかと意見をもらった中では、見通しとしては予算の
中で、ほぼいけそうだっていう回答で、ほぼですよ。確実だとは言
っていない、そういう経緯があるので交流ホール、売店は少し拡張
して設計してみたらどうかと。実際やってみたらこれだけスペース
が取れて、4400万増えますよと。
建設委員P
これを見て納まるとはなかなか考えにくいよね。
総務課長
基本設計の10億円というのは、それを算定したのは、三年くら
い前の当時できた木造庁舎の平均的な単価に必要面積をかけて計
算したもので、10億程度でいけるのではないか、村のほうでも持
ち出しを10億円くらいにしようと、そういう意味もこめた金額に
なっています。面積の増えたところは補助金が2億円くらいとれる
だろうという見込みがあったものですから、計12億円ですね。そ
の中では面積が増えてもできるのではないかという見込みで。実際
やってみるとそれ以上に単価が上がったりですとか。
建設委員P
要望があって広くしたとなれば、納得できるように説明すれば問
題ないと思います。
総務課長
ホールの使い方については、公募して少人数でワークショップを
3回ほど開催しました。本当にここを利用して村を活性化につなげ
たいという意見が多数出て、いつ誰が来ても村内で何をやっている
かがわかる情報発信の場にしたいと、面積につきましても広ければ
- 37 -
広いほど活性化の可能性が広がるのではという風に意見をいただ
いております。
建設委員U
小林委員長
事務局
私は最初から出ていないからわかりませんが、売店が5、6千万
かかるわけで、民間企業で3年5年赤字を続けたら、保証は何もな
い。それを面積増やして、企業から活性化するのは限度があると思
う。例えばここに店ができても、古見、西洗馬、小野沢あたりから
なら日曜日に買い物に外へ出る。調味料とかちょっと買いたいとい
うくらいしかそこには行かない。そんなに期待していいのかなと危
惧しています。撤退したときには保証金をとるとか、ここに関して
は本当に心配。なくなったときにどう利用するかも考えておかない
といけないのでは。
公募したときは何か条件をつけたのか。
公募の条件ということで、保証金ではないですが原状回復という
ことを、ただこれから契約ということでこれから保証金については
考えていきたいと思いますが。
建設委員U
原状回復というのは壊すということ?
事務局
壊しはしません。そこについては今後。
建設委員U
普通は土地を借りて事業をするには10年で採算とれるように
するわけで、3年5年赤字が続けば企業はわからない。
総務課長
ビッグさんの場合はここだけでなく、近くの広丘店、山形店と連
携して、朝日で売れなかったものは他店舗で売るという運営方針を
とることで、利益は上がらなくても維持はしていけるというお話を
いただいています。それから道の駅ではないですが、村民の皆さん
がきのこや山菜をとったときに、それを持ち込んでいただいて売る
ようなこともビッグさんで精算をしてくれるということで、店舗を
やると同時に、どちらかというと地域に貢献していきたいといって
いただいておりますので、よろしくお願い致します。
建設委員U
途中で逃げないような契約を。
小林委員長
格好いいこと言うけども、絶対はないから。
- 38 -
建設委員G
結局今の方がいった事もわかりますが、将来の見込みのわからな
いものに投資しようとしている。面積が増えるということ。そうい
うことも村としてしっかり精査してやっていかないといけないと
思います。それが1点です。それから先ほどのサステナブル建築物
等先導事業の説明をきっちりお願いします。
事務局
申し訳ございません。サステナブル建築物等先導事業の説明でご
ざいますが、国交省の事業で、補助金額は本体工事の15%となっ
ておりますが、今回先月7月15日までの応募の締め切りというこ
とで、村の新庁舎も木造ということで、こういったものは他の市町
村や、それだけではなくて木造建物の普及、波及効果があるという
ことで、認められればもらえる補助金でございます。今回朝日村の
庁舎は目玉が5つありまして、設計図書の1ページ目、設計趣旨に
なりますが、カラマツの集成材を主体とし、信州型接着重ね梁を用
いた構造計画ということで事業を申請しております。こちらの信州
型接着重ね梁でございますが、今年の4月に国交省の大臣認定をと
ったばかりということで、今から申請すれば国内第1号で新庁舎に
使われるということで聞いております。そういったものを使うこと
で普及性があると、普通の集成材ですと、ラミネートをひいていく
つか重ねていくのですが、今回の接着重ね梁ですと、中径木に小径
木をくっつけて大きな梁に見えるものです。
建設委員G
事務局
斉藤木材でやっていましたよね。あれとは違いますか。
県の林業センターで開発したものになりますが、こちらも五十田
先生も関わっている構造というか梁です。こういうものを使えば、
今外材で9割くらいが梁になっているんですが、今後国産材を普及
させるという意味で、見栄えもいいですし、全国に広まっていくの
ではということで今回申請はしております。それから今回の庁舎の
目玉といいますと、やはりカラマツ、村内産のカラマツ材にこだわ
った庁舎にしたいということで、信州重ね梁をカラマツで作るとい
うことと、厚板パネルを用いたスラブといって、私が説明をするよ
り設計業者さんからの方が良いと思うんですけれども、そういった
床を使う、こちらも先進的ということで申請をしております。それ
から厚板パネル壁柱構法、売店に使いますが、やはり売店というと
広く使った方がより配置が自由にできますので、中に壁と柱が一体
になったカラマツの構法、こちらも先進的ということで申請してお
ります。こちらですが、実は明日書類審査、国の方というか、五十
田先生も含めた5、6人の委員の方で書類審査が行われる予定で、
- 39 -
かなり厳しい審査だということです。それに通るとヒアリングがあ
りまして、国の方に呼ばれて、それに通ったところで来月9月上旬
くらいに決定ということになりますが、やはり国の方針としてはな
かなか木造が普及しないということで、なるべく広く補助金が採択
されるようにしたいということで聞いております。実際にただ申請
するわけではなく、先月五十田先生の所に、こういったものを造り
ますと報告にいったところ、後押しをしていただきまして、ただ、
先生も確定はできないとおっしゃっていましたので、それについて
は結果を待つしかないということでございます。構造上なかなか説
明がしづらいところでございましたが、こういったものが通れば良
さが広がるということでぜひ取っていって、一番の目玉は、これを
取るといろいろなところの建物の指針になりますので、観光の目玉
になります。実際に東北で取っているところもあるんですが、非常
に視察の方が来られていると。その庁舎は視察料を一人3千円とっ
ていても毎日2、30人視察にくるということで、これを取ること
は補助金の面だけでなくて、観光の目玉、やはり村内は自然は豊か
ですが、そういったところも含めて盛り上げていきたいということ
で今回申請をさせていただいております。以上です。
清沢副委員長
建設物価の上昇率7.7%は今後増える場合もある。工期が延び
れば延びるほど高くなる可能性もある。
事務局
先日五十田先生に相談しまして、納期が遅れれば遅れるほど建設
費、やはり2020年オリンピックに向けて大型建物が建っていき
ますので、当然高くなっていくだろうということで聞いておりま
す。
清沢副委員長
設計業者A
上昇率7.7%は今マックスではないの。
今の点についてですが、私ども公共建設協会が作成している建設
物価という資料を基に今の数字を村の方へ報告させていただてお
ります。こうした折れ線グラフがありまして、3年前と比較して上
昇した経過がグラフになっておりますけれども、一時期、3年前に
比べて上昇傾向にあったものが若干下がりました。下がっているん
ですが、またちょっと上昇方向に上がっているんですね。これがど
のように推移するかというのは、株価とかと一緒ですから、世の中
の市場によって変わっていきますので、おそらく上がることは間違
いないだろうと思います。ちょっと下がっていますが、当初計算し
た3年前の概算は120.8だったものが、現在は110.7、1.
- 40 -
077倍になったという数字の経過でございます。上がり兆しにな
っていますが、高止まりになっているかもしれないし、上がってい
くかもしれないし、そんな動向だと思います。
建設委員B
清沢副委員長
建設委員B
消費税も上がるし、100%下がらないよね。
さっき設計業者の皆さんの方から話がありましたが、ここまでき
て、今度基本のスペースにひとつひとつ手を入れていくというのは
とてもできない。どのくらいまで落とせるのか、どういう手段だっ
たら、どういう材料にしてどういう風にしたらこの辺まで落とせる
という案を出してもらえるなら話をしていかないと。
たぶんそれなら進む。
清沢副委員長
材料とかやり方とかいろいろな案を少し検討してもらって、それ
がなければどこをどうするなんてわからない。
建設委員B
職員だって事務局だっていいもの作りたいってのは同じ。どんど
ん大きくなってっちゃうよ。
小林委員長
これが上限のリミットだと線引きしてもらわないと。
清沢副委員長
許容範囲までいかないと。
小林委員長
これが上限だと、絶対上限だとしてもらって。今日は漆喰か板張
りかを決めて。
(漆喰多数)
じゃあ漆喰で、上限が14億4640万で。
清沢副委員長
例えば漆喰にしたら軒は少し縮めてもいいよね。
設計業者A
まあそういうことに。
建設委員B
これでやろう。
(多数が同意)
小林委員長
じゃあそういうことで決まりましたので、時間になりましたの
で、(5)は何かある?
- 41 -
次回は?
事務局
次回は実施設計が出たところでまた召集させていただきますの
で、よろしくお願い致します。
小林委員長
上限を設けた部分ということだが、安いにこしたことはないが、
13億ぐらいでできる?
建設委員B
これでいいじゃん。
総務課長
この数字でいいですかね、14億4640万で。
建設委員B
補助金抜きでこれでいいじゃん。これで尚かつ補助金もらえるな
ら。
小林委員長
絶対の上限で。
清沢副委員長
実質13億で。これが上限でいいね。
(それぞれに意見交換後、多数が同意)
清沢副委員長
はい、長時間に渡りましてありがとうございました。今日の内容
がこれからのキーポイントになってくると思います。決めていただ
きましたように、一番のポイントは、庁舎建設事業費13億245
0万はマックスで14億4640万、入札で相当努力していただい
てのこの金額になりますけれども、基本的なことは、行政側も委員
会側も同じで立派なものをきちっと作って、将来の朝日村の象徴に
したいというのは確かなことでございますので、それを村民の皆さ
んにどのように説明して理解をしていただくのか、その辺が一番必
要なことだと思います。そういう点で今許容範囲で示していただき
ましたので、それで抑えるように努力をしてこれから進めていく
と。事務方のスケジュールで既に申請ですとか実施設計に少しずつ
入っていかないと、とても間に合わなくなる。結局遅れると今度7.
7%も上がっていく可能性があると、事務的な部分の処理は進めさ
せていただくということで、許容の範囲内という前提で進めさせて
いただきます。こういうことで理解をいただきたいと思います。そ
んなことで本日の建設委員会につきましては終了とさせていただ
きます。そのサステナブル建築物等先導事業が本当に取れる取れな
いかで影響が結構あります。それは事務局の皆さんに努力してもら
- 42 -
って、ここに確認をさせていただいて、建設委員会を終了させてい
ただきます。本当に長時間ありがとうございました。
一同
ありがとうございました。
- 43 -
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