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『現代の建築への 潮流を探る』勉強会

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『現代の建築への 潮流を探る』勉強会
近代建築の黎明期からのそれぞれの建築運動とその流れを、現代の建築につ
新建東京支部 連続建築セミナー
ながる道標(マイルストーン)として捉え直し勉強する連続セミナーです。
『現代の建築への
「現代の建築への潮流を探る」全 10 回
潮流を探る』勉強会
1、はじめに;20 世紀初頭の世界の建築運動の概要
19 世紀末までの工作物、様式建築、
終了
そして近代建築運動への動き
2、近代建築の曙の時代「鉄とガラスとコンクリート」 終了
エッフェル塔 クリスタルパレス 鉄鋼館 マッキントッシュの建築
3、過去の様式を断ち切る「ウィーン・セセッション」 終了
O・ワーグナー J・Mオルブリヒ A・ロースらの運動
4、オランダ、フランスの「アール・ヌーボ」、バルセロナの「モデルニスモ」
V・オルタ E・ギマール A・ガウディ M・ジョジョール
5、文化はヨーロッパから、
しかし「シカゴ派」と「プレイリー」はアメリカ
W・B・ジェニー D.バーナム L・サリバン F・L・ライト
6、ドイツの新しい建築運動「ウェルクブンド」とその周辺
P.ベーレンス W・グロピウス M・vd・ローエ
7、「デ・スティル」という名の
モダンムーヴメントと「アムステルダム派」
新建築家技術者集団全国代表幹事
J・J・Pアウト V・ドースブルク G・リートフェルト H・P・ベルラーヘ
建築家 三沢 浩
■経歴
1955 年東京芸術大学建築科卒業
レーモンド建築設計事務所勤務。
1963 年カリフォルニア大学バークレー校講師
1966 年三沢浩研究室主宰
1991 年 ( 株 ) 三沢建築研究所代表
横浜国立大学、東京理科大学非常勤講師を経て、
現在、自由学園明日館公開講座、新建・寺子屋講師。
8、
「エスプリヌーボー」で始まる ル・コルビュジェの運動
ル・コルビュジェ A・オザンファン
9、表現主義派と国際様式による「バウハウス」の対比
E・メンデルゾーン F・ヘーガー R・シュタイナー W・グロピウス M・vd・ローエ
10、独自の建築もある欧米の「モダニズム」
ストックホルム庁舎、森の協会、
船員のための協会、クランブルック学園 「以下続く」
「以下続く」
○第4回目
7月 10 日 ( 水 ) 19:00 ∼ 21:00 会場:文京区民センター 3−C会議室 東京都文京区本郷4−15−14
都営三田線・大江戸線 : 春日駅下車
2分
A2出口 徒歩
○第5回目
8月 21 日 ( 水 ) 19:00 ∼ 21:00
以降 毎月第2水曜日
会場:都市住宅とまちづくり研究会
COMS HOUSE 2F
東京都千代田区神田東松下33番地
JR: 神田駅下車 徒歩
5分
○受講料
会 員:1,500 円 / 回 ( 主催・共催会員 )
学 生:1,000 円 / 回
非会員:2,000 円 / 回
主 催:新建築家技術者集団東京支部
共 催:NPO 都市住宅とまちづくり研究会、女性建築技術者の会
協 力:全国災対策連
申込・問合せ:[email protected] TEL:03-3260-9810 FAX:03-3260-9811( 新建事務局 )
「現代の建築への潮流を探る」勉強会
講師:三沢浩
主催:新建築家技術者集団東京支部
日々、多かれ少なかれ建築を仕事として活動している私たちにとって「現代の
建築の実相」はどこにあるのでしょうか?そんな素朴な疑問から今回の連続勉
強会の企画が始まりました。
言うまでもなく、建築は常にその時代の社会体制・経済情勢・産業背景と切っ
ても切れない関係によって成り立っている社会活動の一つです。
これまでのどの時代においても、建築様式や建築運動とその時代背景とは無関
係ではありません。そこでそうしたこれまでの時代背景や関係性を垣間見、そ
こに現代に繋がる潮流をあらためて探ることによって、現代に通じる何かが見
えるのではないだろうか?という勉強会です。
三沢浩さんの底知れぬ知識と、これまでに三沢さんご自身が撮影し貯めてこら
れた膨大な写真と資料を見ながら、これまでの建物・建築様式・建築運動の実
相を探る、熱く厚い講義が重ねられております。
厚いその内容の一端をお伝えするべく、これまで四回開催され当日配られたレ
ジュメを転載いたします。
是非多くのみなさんにこの勉強会に参加していただき、今日につながる建築の
潮流の『風』を感じていただければと思います。
(企画部 柳澤)
第一回 「20 世紀初頭の世界の建築運動の概要」
1)現代の建築を知るために
・潮流とは西洋建築史の流れ
・様式建築を超えて「近代建築」が始まる
・19世紀から20世紀にかけて建築運動があった
2)建築様式とは何であったか?
・エジプトからギリシャ、ローマそしてルネッサンス
・神殿、宮殿、教会のための建築様式
・パリのボザールで教えた様式建築
3)まず住まいがあり、住み方で住居建築も変わる
・住むための工夫、土地と技術
・都市とは集まって住む場所
・現代に至る住み方と技術を知る
4)鉄とガラスとコンクリートの19世紀の建築
・この材料による工作物から空間づくりへと転換する
・「モダンアーキテクチャー」は様式からの分離
5)20世紀前半の建築運動を知る
・アール・ヌーボー、シカゴ派そしてウェルクブントなど
・バウハウスとその前後のヨーロッパ
・現代の建築にどのような影響を与えているか
第二回 近代建築の曙時代、「鉄とガラスとコンクリート」
1)エコール・デ・ボザール様式建築の時代
・19世紀後半のヨーロッパの主流
・パリオペラ座の様式建築(1872)
・H・ラブルーストの国立図書館(1879)
2)鉄とガラスの時代から工業生産時代へ
・クリスタルパレスのガラス建築(1851)
・エッフェル塔と鉄鋼館(1889)
・鉄骨造とガラスの博覧会建築「グランパレ」(1900)
3)オーギュスト・ペレによるコンクリート建築
・打ち放しコンクリート美学の成立
・プレキャストによるランシーの教会(1923)
・U・フレシネの格納庫、R・マヤールの RC 造の橋梁
4)トニー・ガルニエの都市計画と工業建築
・エコール・デ・ボザールの「変り種」
・「工業都市」全体デザイン
・リヨン家畜市場(1914)
5)マッキントッシュの建築
・グラスゴー美術学校(1907)
・セセッション派への影響
・ライト的な装飾
第三回 過去の様式を断ち切る「ウィーン・セセッション」
1)セセッションの意味とその範囲
・過去の様式から離れるための分離運動(ウィーン分離派)
・ウィーンのオットー・ワグナー(1841~1918)を中心として
・ワグナーは 1894 年からウィーン・アカデミーで教鞭
2)オットー・ワグナーの働き
・残された作品は60歳以降
・1963 年に発見された 50 の計画案と数百枚の図面
・オーストリア皇帝の為の祝祭建築家
・セセッション派として世の批判を受ける
3)『近代建築』出版とそれ以降
・1895 年の出版は4版を重ね有名に(1913)
・鉄道駅舎、都市づくり、運河畔の整備
・郵便貯金局(1906)マジョリカハウス(1898)
4)弟子 J・M・オルブリヒ(1867~1908)のセセッション運動
・ウィーンの目立つ場所で、クリムトのスケッチで(1898)
・ダルムシュタットのマチルデの丘芸術家村
・ヘッセン大公のための結婚記念館(1901)
5)アドルフ・ロース『装飾と罪』出版(1908)
・A・ロース(1870~1935)アメリカに三年滞在(1893)
・シカゴ派 L・サリバン、D・バーナムの建築に出会う
・ウィーンでゴールドマン商店ビル(1910)
・「アメリカンバー」(1909)はバーナムにヒント
第四回 オランダ、フランスの「アール・ヌーボー」 バルセロナの「モデル
ニスモ」
1)「アール・ヌーボー」とは何か?
・オランダ、フランスに「近代デザイン」発生
・アーツ&クラフトやユーゲント・シュティールも
・宮廷文化に代わる都市文化の出現
2)ブラッセルで流行、パリではメトロのデザインに
・V・オルタ(1861~1947)の残した住宅
・J・M・ホフマンの「ストックレー邸」(1905)
・E・ギマール(1867~1942)の地下鉄入口デザイン(1900)
・盛り場と尚行政と祝祭性、美学が技術を支配
・シカゴのサリヴァンによる装飾デザイン
3)「モデルニスモ」という文芸復興運動の出現
・カタルニア地方の起こった「モデルニスモ」
・民族主義的な傾向と中世への憧れ
・バルセロナを中心に大衆化した建築
4)アントニオ・ガウディ(1852~1926)の建築
・ゴシックリバイバル、独自の造形表現
・「サグラダ・ファミリア」(1883~)
・「カサ・ミラ」「グエル公園」「コロニア・グエル」など
5)モデルニスモの建築家たち
・ガウディのライバル ルイ・ドメニク・モンタネル(1880~1923)
・ガウディの弟子ホセ・マリア・ジュジョール
・30人近くいたガウディの弟子と協力者たち
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