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平成25年度

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平成25年度
様式1
指定管理者 管理運営評価シート (平成25年度)
1. 指定管理者について
施設名
指定管理者名
主な業務内容
多摩市立温水プール・多摩市総合福祉センター
二幸産業・NSPグループ
施設管理運営、市民の健康増進及び生涯スポーツの振興並びに福祉の増進を
図るための事業の実施
指定期間
平成23年4月1日 ~ 平成28年3月31日
利用料金制
有り ・ 無し
施設所管課
文化スポーツ課・福祉総務課
年
市の決算額
選定方法
度
公募 ・ 特命
平成24年度
歳入(使用料)
歳出(指定管理料)
平成25年度
千円
千円
352,738千円
349,936千円
2. 指定管理者の収支状況
(千円)
平成23年度
予
算
収
入
354,039
352,738
340,229
利用料金
150,430
151,692
163,801
12,186
12,186
14,128
516,655
516,616
518,158
0
0
0
指定管理料
354,039
352,738
349,936
利用料金
146,625
149,504
165,344
10,246
11,233
12,291
510,906
513,419
539,088
4
56
▲11,517
総支出額
収支(想定する利益)
決
算
平成25年度
指定管理料
その他
収
入
平成24年度
その他
総支出額
収支
3. 指定管理者の管理運営状況
(1)施設の利用状況
平成23年度
平成24年度
平成25年度
温水プール
施設利用者数
469,320
483,328
463,187
364,563
370,999
350,468
トレーニングルーム
75,637
84,043
83,811
ミニスポーツホール
29,120
28,286
28,908
施設利用者数
139,731人
149,590人
140,397人
利用団体件数
4,839件
4,810件
4,921件
一般貸出利用者数
32,134人
34,803人
34,891人
一般貸出利用団体件数
2,809件
2,877件
3,000件
登録団体数
340団体
370団体
414団体
貸館稼働率
61.3%
60.6%
61.4%
プール
内
訳
総合福祉センター
様式1
(2)管理運営の実施状況 (施設の運営状況、自主事業の実施状況、管理体制、その他)
1 運用状況について
「毎年2万人ずつ増加」を目指し、イベントの開催や、アクアブルー多摩のキャラクターによるPRな
どを行ったが、前年度に対し、29,224人の減少となった。
(1) 温水プール
プールの利用者は、繁忙期(7月から9月)に前年度を下回り、年間前年度比94.47%、20,531
人減の350,468人となった。
トレーニングルームの利用者は、スタッフの充実、トレーニングマシンの稼働率を上げるメンテナン
スを前年度同様、積極的に行い、前年度比99.72%、83,811人とほぼ前年度並みとなった。
ミニスポーツホールの利用者は、教室の入れ替えや新規教室の開催、時間帯の変更等を積極的
に行った結果、前年度比102.20%、28,908人となった。
温水プール全体では、利用者数463,187人(前年度比95.83%)、前年度より20,141人の減
少となった。
(2) 総合福祉センター
総合福祉センターでは、前年度に引き続き稼働率の低い調理実習室を中心に料理教室などの開
催や電子レンジの更新を行った。また、会議室では、要望の多かったインターネット回線を平成25年
8月から有料使用できるなどの利用向上策を講じた。
調理実習室では、前年度に対し7.7%稼働率が向上、利用者数も5%、148人の増加となった。
創作室(利用者266人増、稼働率4.9%増)と701研修室(利用者535人増、稼働率4.9%増)でも
前年度に対し、利用者数、稼働率ともに上回った。
多目的フロア、集会室は、前年度に対し稼働率、利用者数とも減少した。
総合福祉センター全体では、前年度に対し、利用者数は、9,193人の減少、140,397人となった
が、一般貸出については、前年度に対し、利用者数は20人の増加、稼働率も1.6%向上した。利用
者数減少の多くは、センター事業に関するもので、要因としては、ボランティアセンターがヴィータ・コ
ミューネに移転したことに伴い、ボランティア祭りなどが総合福祉センターで開催されなくなったことに
加えて、25年8月末に廃止となった南野デイサービスの影響などが考えられる。
2 自主事業について
自主事業は、積極的な広報活動やスタッフの更なる充実を図ったこともあり、プールのキッズ、小学
生、成人等各クラスの水泳教室、ミニスポーツホールのボクシングエクササイズ、総合福祉センターの
料理教室、ヨガ教室は大変盛況であった。
また、収支面でも、水泳教室の収益が大きく寄与した。全体的にもリピータの増加や多様なプログラ
ムの構築などもあり、安定した事業となっている。
イベントについては、季節のイベントを中心に39回開催することができた。25年度は、前年度の反
省を踏まえ、開催日、時間などを検討して設定したこともあり、子どもから高齢者まで幅広い方たちに
ご参加をいただき大変盛況であった。
子ども向けのイベントは、アクア祭り、アクアクリスマス、新春フェスティバルなど毎年恒例となってい
ることもあり、問い合わせ等も多く、大変人気のある集客性を持ったイベントとなっている。また、高齢
者向けイベントも好評で、多摩市社会福祉協議会との協働で行っている将棋大会は、毎回熱戦が繰
り広げられ楽しさの中にも緊張感のある大会となっている。プール最大規模のイベントである多摩市
民水泳大会も6回目となり、年々参加者も増え、市民水泳大会としてすっかり定着した。その他では、
高齢者向けのアクアフィットネスなど、毎年開催を楽しみにしている方が年々増えている。
このような背景から今後も、障がい者を含め幅広い年齢層の方々が楽しめ、世代間交流が深めら
れるようなイベントを数多く開催していくとともに、多摩市内の様々なイベントに「アクアン」を登場させ、
様式1
アクアブルー多摩のPRを積極的に進めていきたいと考えている。
3 施設の管理運営・維持管理について
法令等に基づき、有資格者の配置を確保し、日常管理業務及び設備保守点検業務を完了した。
優良防火対象物認定施設としての施設維持管理に努め、市民参加型の防災訓練を実施するな
ど、利用者の安全・安心の確保に寄与した。
(3)業務改善への取り組み (サービス向上、経費節減、市民協働の推進、その他)
1 電気契約電力を740kWから700kWに変更し、40kW削減して契約を更新した。また、平成
25年9月からは PPS(特定規模電力事業者)であるミツウロコグリーンエネルギー㈱に電力会
社を変更し、より一層の電気料金削減に努めた。
2 プール2階エントランスホールに「アクアビジョン」を設置し、プールやミニスポーツホール、総
合福祉センターのイベント情報の発信や各教室の案内を行い、利便性の向上を図った。
3 総合福祉センター7階にイーバック+チェア(階段避難車)を設置し、歩行困難者を階段を使
って速やかに避難させることが可能となり、導入後、避難訓練時に使用し、周知を図った。
4 節電対策については、照明の間引き、グリーンカーテン事業・クールシェア事業への参加、福
祉棟の各階中央エレベーターホールの照明を LED 化するなどの対策を図った。
5 アクアブルー多摩のキャラクター「アクアン」を製作し、アクア祭りのほか、館外のイベントに参
加し、プールのPRや利用促進活動を図った。
6 総合福祉センターにおいて、インターネット回線を整備し、会議室などの利用者に対し有料で
貸し出すサービスを開始し、利便性の向上を図った。
7 多摩市社会福祉協議会との協働事業として、みなみの食堂で「なんでもかんでも行うことで、
地域のみなさんが気軽に医療や福祉などについて相談や情報交換できる場を提(亭)供す
る。」をコンセプトとした「南なん亭」を開始し、地域住民と専門機関(医師、看護師、包括支援、
社協、介護支援専門員、二幸産業・NSP グループ)が気楽に集い交流できる場を提供すること
により、市民の健康福祉の推進を図った。
☆ 指定管理者が自身の創意工夫により行った業務の改善項目数・・・・・
25 項目
4.施設所管課による評価
項
目
評
価
結
果
(実地調査日 7月25日)
実地 調査と 調査 結
果概要
指定管理者管理基準及び事業計画書の実施状況について、聴き取り調査
及び現場視察を行った結果、基本協定書、指定管理者管理基準及び事業計
画書に基づき適正に業務が遂行されていたと認められた。
(時期・方法・回数等)
時期:平成26年1月15日から2月4日
方法:受付職員が来館した利用者にアンケートを無作為に配布し、窓口回収に
より実施した。
利用者アンケート等
サンプル数
265サンプル
総合福祉センター 106サンプル
の実施状況 及び
結果
温水プール
(結果の概要)
総合的な満足度については、温水プールでは90%、総合福祉センターで
は90%近い方が、満足又はまあ満足と回答し、「今後も引き続き利用したい」と
いう項目についても、両施設とも95%以上の方が、そう思う又はまあそう思うと
回答しており、高い評価を得ている。
様式1
平成25年1月に改定した利用料金については、温水プールでは、70%近く
の方が「1回の利用料は適切」と回答し、「年間利用券の料金は適切」かという
項目では、そう思う又はまあそう思うと回答する方は約50%、「市外の方の年間
利用料金2倍の差は適切かという項目でも、約50%の方がそう思う又はまあそ
う思うと回答しており、概ね利用料金体系は理解を得られていると思われる。
ちなみに「1回の利用料金」、「年間利用券」、「市外の方の2倍の差」それぞ
れに不満を感じておられる方は、約13%、約12%、約28%となっている。
総合福祉センターの「利用料金は高すぎずちょうどよい」という項目について
は、約40%の方が、そう思う又はまあそう思うと回答し、あまりそう思わない又は
そう思わないと回答された方は、約19%だった。
また、「市外の方の利用料金は2倍だが、そのくらいの差はあってもいい」と
いう項目については、約70%の方が、そう思う又はまあそう思うと回答し、あまり
そう思わない又はそう思わないと回答された方は、18%だった。
通常の利用料金については、十分な理解は得られていないが、市外料金に
関しては概ね理解されていると思われる。
基本協定書、指定管理者管理基準及び事業計画書に基づき、総合的に適
業務の履行状況
正に業務が遂行されているものと認められる。
1 収入
温水プールは、利用者数が前年度比減、トレーニングルームは、9月の総合
体育館リニューアルオープン後、利用者数が伸び悩み、前年度並みとなった。
ミニスポーツホールは、前年度比増となった。全体の利用者数としては、前年
度比減となるが、平成25年1月の利用料金改定により利用料金収入について
は前年度を上回り、予算も上回った。
総合福祉センターでは、稼働率の低かった調理実習室、創作室などは前年
度に対し利用者数、稼動率ともに向上した。701研修室、多目的フロアなどは
前年度に対し利用者数、稼動率ともに低下するも、一般貸出については、利用
者数、稼働率とも向上し、予算は達成できなかったが、前年度を上回った。
自主事業については、前年度からの好調さを維持し、予算どおりの収入を確
保することができた。
その他の収入の光熱水費収入、イベント売上収入、自己財源収入等につい
収支の状況
ては、新型の酸素カプセルを投入し増収を図ったが予算を達成することはでき
なかった。
2 支出
光熱水費の削減を目標に、不要灯の廃止及び間引き、冷暖房機器の運転
時間の短縮並びに前年に引き続き、熱交換器を整備し熱交換効率を上げた。
また、平成25年9月には、PPS 事業者(特定規模電気事業者)のミツウロコグ
リーンエネルギー㈱に電力会社を切り替え電気料金の削減を図ったが、激しい
電気料金の改定により、電力使用量は、前年度より約41万kw減少したにもか
かわらず、電気料金は前年度より約760万円超過する結果となった。
ガス料金においては、道路埋設高温水配管の漏水により、長期間、高温水
の供給がストップし、この間のガス料金として指定管理料の補正を行ったが、光
熱水費の合計では、予算に対し9,466,444円の大幅な超過となった。
修繕費については、総合福祉センターでは、熱源バルブの交換などで、予
様式1
算を超えた。温水プールでは、予算に対しマイナスとなるが、全体として3,23
5,040円の予算超過となった。
これらのことなどが要因となり、最終収支で11,517,161円の大幅なマイナ
スとなった。マイナス原因のほとんどは、使用量は減少しつつも光熱水費の単
価値上げによるものであることから、年間の使用に鑑み対処していくことを今後
の課題として取り組むことを要望する。
1 危機管理と安全への取り組み
毎月行われる定例開催のリスクマネジメント委員会でクレームやリスクを検討
し、PDCAのマネジメントサイクルを利用して、利用者の安全確保に努めるとと
もに教育研修でも繰り返し従業員に救護や安全確保に関する研修を行った。
また、グループのHPからの問い合わせやクレームに対し、その情報を複数
で同時受信していることで速やかなクレームの対処とその共有化を図った。
施設全体として年3回の防災訓練を行い、自衛消防隊の技能向上と危機管
理意識の向上を図った。
アイランドスライダーの事故防止の一環として転倒者数、転倒原因、滑走件
数をカウントし、転倒率を算出できるようにしたことから、事故の削減目標を定め
安全な運用に努めた。
福祉棟では、7階西側にイーバック+チェア(階段避難車)を新たに設置し、
体の不自由な高齢者及び障がい者の安全対策を講じた。
このような危機管理と安全対策に取り組んだことを評価する。
2 情報の発信と利便性の向上
利用者サービスの
維持・向上
アクアブルー多摩のキャラクター「アクアン」を製作し、平成25年8月の「アク
ア祭り」でデビューさせた。「アクアン」は市内の「丘の上の収穫祭2013」、「第5
回ボランティア祭り」、「第9回地域ふれあいフォーラム」、「第3回からきだ菖蒲
館まつり」などに参加し、プールのPRや利用促進活動を行った。
また、プール2階エントランスホールに「アクアビジョン」を設置し、プール、ミ
ニスポーツホール及び総合福祉センターのイベント情報及び各種教室の案内
などを行い、利便性の向上を図った。
これらの情報の発信と利便性の向上を図ったことを評価する。
3 施設の運営
市民(利用者)の健康増進及び生涯スポーツの振興並びに福祉の増進を図
ることを基本方針に、幅広い世代が参加できる、さまざまなイベントや各種教室
の開催を行った。イベントや教室の内容の見直しを常に行い、新規利用者獲
得のため新メニューも積極的に導入した。
総合福祉センターにおいては、自主事業として、ヨガ教室、ケーキ教室、和
菓子教室、健康料理教室を定着させることができ、各回も参加者を常に定員近
くまで集めることができた。
これら事業への積極性や見直しの取り組みについて、専門的ノウハウを発揮
したことは評価する。
聖蹟桜ヶ丘駅前のヴィータ・コミューネ7階に移転したボランティアセンターの
イベント「ボランティア祭り」へグループ職員を実行委員として参画させた。
市民協働の推進
祭りでは、アクアブルーのキャラクター「アクアン」を登場させ集客を行い、キ
ッズチアダンス教室に参加しているメンバーが演目を披露した。
また、国体ボランティアとして13名のボランティア登録を行い、多摩市社会福
様式1
祉協議会の国体ボランティア事業に対し、延べ9名が参加、協力した。
光熱水費削減の努力は評価するものの結果的に支出が見込みを大幅に上
指定管理者に対す
回わる状況は今後も発生する可能性があり、市との協議を事前かつ詳細に行う
る改善指示事項
とともに、利用者減の要因を検証し改善策を講じ、利用料金増の努力をされた
い。
5.総括(25年度管理運営の総括及び今後の方向性、取り組み)
指定管理者においては、第2期5年間の3年目を終了したところである。指定管理者管理基準及び
事業計画書に基づき適正に業務が遂行されていると認められる。
なお、平成25年度の運営を受け、今後の管理運営の方向性を以下のとおり整理する。
1
「毎年2万人ずつ増加」の合言葉のもと、イベントの実施、PR活動を行ったが、前年度に対し2
9,334人の減少となり、なお一層の施設稼働率向上策、利用者増加対応策を講じる必要があ
る。
例えば、総合福祉センターの一般貸出については、「福祉」という名称から高齢者及び障がい
者が利用する施設というイメージから脱する対策が必要と思われる。
2 光熱水費については、高温水の長期にわたる供給停止という不測の事態があり、指定管理料の
補正を行ったが、原油価格の高騰、原子力発電の停止による火力発電の比率の上昇などによ
り、電力会社を PPS 事業者に変更するなどの措置をとったにもかかわらず、予算に対して大幅超
過となった。
今後も電力供給等に関しては、厳しい状況が続くと思われるが、省エネ対策を行っていく。
3 公の施設の管理者として、市民の目線に立ち、スポーツ振興事業と福祉の増進を図るための事
業に寄与する取り組みを継続して行う。
今後も、基本協定書、指定管理者管理基準及び事業計画書に基づき適正な業務を遂行する
と共に、専門的なノウハウを発揮し、両施設の一体化を推進する。さらに、利用者満足度、利便
性、活性化の向上を目指す。また、引き続き電力や電話の契約内容の見直し等による管理運営
の効率化に努め、温水プールと総合福祉センター施設の設置目的を十分に理解の上、利用団
体との十分な意思疎通と調整を図りながら、運営に当たっていただくよう期待する。
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