Comments
Description
Transcript
いろいろな文字があることを知ろう 6年生 Lesson2
Lesson2 いろいろな文字があることを知ろう 6年生 ○ 単元のねらい 英語は公用語として多くの国で使われていることを知る。 また、 アルファベットの小文字を扱い、 、 英語を学ぶ意義を考えることを通して、学習意欲の継続と高まりを図る。 ○ 単元の内容 1 主としてコミュニケーションに関すること ・ アルファベットの小文字を使った活動を通して、文字でコミュニケーションを図る楽しさを 味わうこと。 ・ 身の回りにあるアルファベットの文字で書かれた表示を見つけてその意味を知り、文字を活 用したコミュニケーションを図る楽しさを知ること。 2 主として言語や文化に関すること ・ アルファベットの大文字と小文字との関係に気づき、アルファベットに慣れ親しむこと。 ・ 積極的にアルファベットの大文字と小文字に関わったり、読んだりすること。 ・ 英語は世界中の多くの国で、公用語や準公用語として話されていることを知ること。 ・ ALTなど異なる文化を持つ人々の名前の表記に触れ、アルファベットの文字に対する理解 を深めること。 ○ 単元の目標 ・ 世界の様々な文化に興味や関心をもつ。 ・ アルファベットの小文字を見て、その文字の名前を言ったり、大文字と一致させたりする。 ・ 21 から 100 までの数の言い方に慣れ親しむ。 ・ 友だちと協力して活動に取り組むことにより、よりよい人間関係をつくる。 ○ 時間配分(4時間分) 時 間 活 動 内 容 ○ 世界の言葉と文字に興味をもとう 第1時 ・ 動物の数を英語で答える。 ・ 指示された数字を英語で答える。 ○ アルファベットと数字の言い方に慣れ親しもう 第2時 ・ 英語の数字を聞いて当てはまるブロックに色を塗る。 ・ 小文字のアルファベットカードを見ながら、対応する大文字を予想して答える。 ○ アルファベットを探して発表しよう 第3時 ・ 大文字と小文字のペアマッチ「神経衰弱ゲーム」をする。 ・ 英語ノートにあるアルファベット表示を、ノートに書き写す。 ○ アルファベットを探して発表しよう 第4時 ・ 小文字のアルファベットでビンゴゲームをする。 ・ 身の回りにあるアルファベット表示をさがし、ワークシートに書き写す。 ・ 自分で見つけたアルファベット表示を友だちに紹介する。 第1時 世界の言葉と文字 ○ 本時の目標 ・ 世界の様々な国の文字に興味をもち、アルファベットには大文字と小文字の2種類があること や 21 以上の数字の言い方を知る。 ・ 友達と仲よく協力して、英語の数字を扱ったゲーム活動に取り組む。 ○ 評価規準(評価方法) ・ 様々な文字に興味をもち、それがどこの国の言語であるか進んで考えようとする。 (観察) ・ 友達とのペア学習等に仲よく取り組んでいる。 (観察、自己評価) ○ 本時の展開 学 過 程 1 あいさつ 習 HRT ・ 全体にあいさつする。 活 動 児 ○指導上の留意点 童 ・ あいさつする ●評価(評価方法) ○ 元気よくあいさつ する。 2 復 習 ・ 1から 20 までの数字を ・ 提示された数字を英語 ○ 活動に入る前に前 見せ、英語でどのように で答える。 言うか確認させる。 3 展 開 (ゲーム等) る。 ・ 21 から 100 までの数を ・ 発音練習しながら、21 見せ、英語でどのように 時までの復習をす 以上の言い方を知る。 言うか質問する。 ○ 11、12 は特にむず かしいので何度も聞 いて慣れさせる。 ・ ボムナンバーゲームの ・ ゲームをしながら、数 ● 友達と仲よく活動 ルール説明をする。 ・ 字の英語表現に慣れる。 しているか。 英語ノート p.10、11 ・ 問われた動物が何匹い を開け、絵の中の動物の るか英語で答える。 数を尋ねる。 着目させ、アルファベッ る。 語かを想像して答える。 ● 様々な文字に興味 語であるか予想させる。 ・ アルファベットには、 ・ ペンギンの上の文字に ○ 全体を見回して、 児童の様子を観察す ・ 動物のそばに書いてあ ・ 文字を見て、どこの言 る文字を見て、どこの言 (観察) をもち、それがどこ 小文字と大文字の2種類 の言語の文字である があることに気づく。 か進んで考えようと トの小文字について知ら しているか。 (観察) せる。 4 振り返り ・ 本時の振り返りをする。 ・ 本時の活動について振 ○ 次時への意欲につ り返る。 ながるよう、良かっ た点を評価する。 5 あいさつ ・ あいさつをする。 ・ あいさつをする。 第2時 この数字は何ですか ○ 本時の目標 ・ アルファベットの小文字に興味を持ち、それらを認識し、21 から 100 の数字の言い方を確認す る。 ・ 友達と協力したり相談したりしながら、アルファベットや数字のゲームに仲よく取り組む。 ○ 評価規準(評価方法) ・ アルファベットの小文字に興味をもち、大文字との違いを認識する。 (観察) ・ ルールを守り、ゲーム活動等に友達と仲よく取り組む。 (観察、自己評価) ○ 本時の展開 学 過 程 1 あいさつ 習 活 HRT ・ 全体にあいさつする。 動 児 ○指導上の留意点 童 ・ あいさつする ●評価(評価方法) ○ 英語活動への意欲 を高める。 2 復 習 ・ CDをかけ一緒に歌う。 ・ CDにあわせて歌う。 ○ 歌を歌いながら前 ・ 1から 100 までの数字 ・ 提示された数字を英語 時までの復習をす を見せ、英語でどのよう で答える。 る。 に言うか復習する。 3 展 開 (ゲーム) ・ ナンバーカウントゲー ・ ゲームをしながら、数 ● ルールを守り仲よ ムのルール説明をする。 字の英語表現に親しむ。 く活動することがで ・ 英語ノート p.12 を開 きたか。 (行動観察) け、ブロック色塗りの説 ・ 英語ノート p.12 を開け ○ リスニングが苦手 明をする。 ・ 192 と 54 の数字が何を 表しているか尋ねる。 CDから聞こえる数字の な児童を個別に支援 ブロックの色を塗る。 する。 ・ ヒントをたよりに 54 ○ 英語が多くの国で (192:国連加盟国、54:公 と 192 の数字が表すもの 使われていることを 用語・准公用語として英 を予想し、発表する。 伝える。 語が使われている国) ・ アルファベットの小文 ・ アルファベットの小文 ● アルファベットの 字と大文字を提示し、ペ 字と大文字のペアマッチ 小文字に興味をも アマッチゲームをさせ ゲームを楽しむ。 ち、大文字との違い る。 を認識していたか。 (観察) 4 振り返り ・ 本時の振り返りをする。 ・ 本時の活動について振 ○ り返る。 5 あいさつ ・ あいさつをする。 ・ あいさつをする。 友達とのかかわり 方を具体的に評価す る。 第3時 アルファベットを探して発表しよう ○ 本時の目標 ・ 自らアルファベットの小文字を読み、小文字と大文字の読み方を一致させる。 ・ 友達と協力したり相談したりしながら、アルファベットや数字のゲームに仲よく取り組む。 ○ 評価規準(評価方法) ・ アルファベットの小文字を理解し、小文字と大文字を一致させる。 (観察、英語ノート) ・ ルールを守り、ゲーム活動等に友達と仲よく取り組む。 (観察、自己評価) ○ 本時の展開 学 過 程 1 あいさつ 習 活 HRT ・ 全体にあいさつする。 動 児 ○指導上の留意点 童 ・ あいさつする ●評価(評価方法) ○ 元気よくあいさつ をし、英語活動への 意欲を高める。 2 復 習 ・ ボムナンバーゲームや ・ ゲームをしながら、数 ○ ゲームをしながら ボムアルファベットゲー 字の英語表現やアルファ 前時までの復習をす ムで復習をする。 ベットの小文字を復習す る。 る。 3 展 開 (ゲーム等) ・ 英語ノート p.13 のア ・ 英語ノート p.13 のアル ● アルファベットの ルファベットの大文字 ファベットの大文字と小 小文字と大文字を一 と小文字とを線で結ぶ 文字とを線で結ぶ。 致させることができ よう指示する。 たか。 (観察、英語ノート) ・ アルファベットの小文 ・ アルファベットの小文 ○ 児童の活動を観察 字と大文字のカードで 字と大文字の「神経衰弱 しながら、適宜支援 「神経衰弱ゲーム」をさ ゲーム」をする。 する。 せる。 ・ 英語ノート p.14 の町の ・ 英語ノート p.14 の町の ● アルファベットの 絵にどのようなアルファ 絵からアルファベット表 小文字に興味をも ベット表示があるか質問 示を探しノートに書き写 ち、大文字との違い し、ノートに書くように す。 を認識しているか。 指示する。 4 振り返り (観察、英語ノート) ・ 本時の振り返りをする。 ・ 本時の活動について振 ○ り返る。 5 あいさつ ・ あいさつをする。 ・ あいさつをする。 友達の良いところ を具体的に評価する。 第4時 アルファベットを探して発表しよう ○ 本時の目標 ・ 身の回りにあるアルファベット表示に興味をもち、アルファベットの大文字や小文字を書き写 す。 ・ 友達と協力しながら、アルファベットを使ったゲームやクイズに仲よく取り組む。 ○ 評価規準(評価方法) ・ 進んで身の回りにあるアルファベットを意欲的に探し、書き写す。 (英語ノート) ・ 友達と仲良くアルファベットクイズを楽しむ。 (観察、自己評価) ○ 本時の展開 学 過 程 1 あいさつ 習 活 HRT ・ 全体にあいさつする。 動 児 ○指導上の留意点 童 ・ あいさつする ●評価(評価方法) ○ 元気よくあいさつ を交わし、活動への 意欲を高める。 2 復 習 (ゲーム) [ビンゴゲーム] ・ ビンゴゲームのルール 説明をする。 ・ 小文字のアルファベッ ○ ゲームにより、前 トで、ビンゴゲームをす 時までの復習をす る。 る。 ・ 任意のアルファベット ・ 教師が発音したアルフ ○ アルファベットの 3 展 開 (クイズ) を発音し、小文字のアル ァベットがシートにあれ 苦手な児童には個別 ファベットを提示する。 ば、○をつける。 に支援する。 ・ 身の回りにあるアルフ ・ 身の回りにあるアルフ ● 進んで身の回りに ァベット表示を見つけ出 ァベットを見つけ、英語 あるアルファベット し、グループの友達に紹 ノート p.15 に書き写す。 を探し、書き写して 介する。 ・ 自分の見つけたアルフ ァベットをグループで紹 介し合い、書き写す。 いるか。 (英語ノート) ○ 机間指導しながら [3ヒントクイズ] アルファベットの苦 ・ 面白いアルファベット ・ 教師のクイズの出し方 手な児童に対して、 表示をクイズ形式で紹介 を参考に、グループ内で 個別に支援する。 する。 面白いアルファベット表 ● 友達と仲良くアル 示をクイズ形式で紹介す ファベットクイズを る。 楽しんでいるか。 (観察) 4 振り返り あいさつ ・ 関心・意欲面を中心に ・ 本時の活動について振 ○ がんばったことを 本時の振り返りをする。 ・ あいさつをする。 り返る。 ・ あいさつをする。 評価し、みんなで共 有し合う。 ボムナンバーゲーム ○ ねらい ・ 英語の数字の言い方とその音声表現に慣れる。 ○ 準 備 1 から 100 までの数字のピクチャーカード ○ 進め方 ① 2人組になってじゃんけんをして、勝った人から交互に、英語で1から順番に数字を言う。 ② 1回につき、三つまで数字を言うことができる。 ③ あらかじめ決めていた数字(ボムナンバー)を言わなければならなくなった方が負け。 ④ 始めの数字を 11 からにしたり、51 からにしたりする。また、ボムナンバーを 50 にしたり、100 にしたりすることで、何度でもゲームできる。 ⑤ さらに、逆から言ったり、1回に言える数を五つにしたり、いろんなパターンでゲームをする ことができる。 (発話の例) Teacher: Make a pair and let’s do janken. Please say number from 1 in turn. You can say three numbers in maximum. When you say “ the bomb number”, you lose. The bomb number is 13.OK? Student1: One, two. Student2: Three, four, five…. Student1: Eleven, twelve. Student2: Thirteen. Student1: It’s the bomb number. You lose. ○ 授業を振り返って 1から 100 までの数は、昨年度も学習していたので、簡単にできると思っていた。導入の 1 から 20 までの数字は容易であったが、20 から 100 までの数になると、忘れている児童もおり、このゲ ームを通して思い出し、より慣れ親しむことができた。 ペア学習のゲームでは、相手を交代しながら、楽しく活動することができた。ボムナンバーを変 えたり、逆から言ってみたり、パターンを変えることにより、何度でも飽きることなく楽しく活動 することができた。 ナンバーカウントゲーム ○ ねらい ・ 1∼100 までの数字の英語での数え方に慣れる。 ○ 準 備 特になし ○ 進め方 ① 円になって座り、指名された児童から順番に英語で 数を数える。 ② 慣れてきたら、1からだけでなく、15 からや 25 か らなど、スタートの数を変えて挑戦する。 ③ 目をつぶって挑戦したり、数を一個飛ばしにしたり、 パターンを変えてやってみるとおもしろい。 (発話の例) Teacher: Make a circle with chairs. You say number from 1 to 50 one after another. If you don’t say the correct number, you lose. Student1: One. Student2: Two. Student3: Three. ・ ・ ・ ○ 授業を振り返って 英語は「世界の共通語」と言われるほど世界の多くの国で英語が使われていることを児童に伝え るために、英語を使っている国々に色を塗るワークシートを使用した。そのため、英語の使用する 国の多さが視覚的に訴えられ、理解が深まった。 高学年になると恥ずかしさがあり、CDにあわせて大きな声で歌うことには抵抗がある。 21 以上の数に言い方を覚えるには、アウトプットの練習がたくさん必要である。ナンバーカウン トゲームは、パターンを変えて何度のゲームすることができるので、英語の数字に慣れるうえで、 大変有効なゲームであると感じた。 アルファベット「神経衰弱ゲーム」 ○ ねらい ・ 「神経衰弱ゲーム」を通して、アルファベットの小文字と大文字を一致させる。 ○ 準 備 アルファベットの小文字と大文字のカード ○ 進め方 ① 教師が英語で指示した数の人数でグループをつくる。(何回か繰り返す) ② 適当な人数のグループができたら、アルファベットの小文字と大文字のカードを配布する。 ③ カードを裏向きにして並べ、 「神経衰弱ゲーム」を始める。 ④ ゲームが終わったら、自分のカードの枚数を英語で数える。 (発話の例) Teacher: Now, I say “a number”. You make groups of “the number”. I hand alphabet cards to you. You turn over your cards. Let’s start “SHINKEISUIJAKU”. Time is up. How many cards do you have? Count your cards. ○ 授業を振り返って 「神経衰弱ゲーム」を繰り返してすることで、児童は楽しみながらアルファベットの大文字と小 文字の違いを認識し、一致させることができるようになってきた。アルファベットを書くことが難 しい児童にとって、このようなカードゲームを通して文字を学習することは、大変有意義であると 考える。 英語ノートの「町」の絵にあるアルファベットを書き写す活動は、児童にとっては予想以上に難 しく、書く活動を取り入れる際には、十分に配慮する必要があると感じた。3年生でのローマ字の 学習との関連が重要になってくると感じた。 3ヒントクイズ ○ ねらい ・ 身の回りに、アルファベットの文字がたくさんあることに気づく。 ・ 友達と協力しながら、クイズ大会の企画・実施の力を養う。 ○ 準 備 身の回りにあるものから、ヒントを聞くことによって連想できる簡単で身近なアルファベット表 示を見つけてくる。 ○ 進め方 ① 自分が見つけた面白いアルファベット表示の3ヒントクイズをつくる。 ② 友達に一つずつ順番にヒントを出し、予想したアルファベットを書いてもらう。 ③ 三つのヒントが終了したら、挙手をして正解を当ててもらう。 * アルファベットで書くことがむずかしい場合はカタカナで書かせ、正解の後でアルファベ ットを確認する。 (発話の例) Student 1: The first hint is “music”. The second hint is “small”. The third hint is “the first letter is C”. Student 2: The answer is “CD”. ○ 参考図書(出典) 英語ノート指導資料 p.36 参照 ○ 授業を振り返って 身の回りには、たくさんのアルファベット表示があるが、そのアルファベット表示を当てる3ヒ ントクイズを作るのは、児童にとって、予想以上に難しかった。特に英語のみで3ヒントを作るこ とには苦労していたため、質問の一部分や答えは日本語でもよいこととした。日本語でクイズを作 ったり答えたりした後は、答えとなるアルファベットを書き写して、大文字や小文字に慣れること ができるようにした。 身の回りのアルファベット表示は、大文字と小文字が混じったものが多いため、大文字と小文字 の両方を学ぶことができ、有意義であった。