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データから見る 幼児教育 あなたは、次のようなことについて、どれくらいし

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データから見る 幼児教育 あなたは、次のようなことについて、どれくらいし
Data
データから見る
幼児教育
ベネッセ次世代育成研究所では、
0歳から6歳までの子どもをもつ父親を対象に、
2005年、
2009年と父親の子どもとかかわる
様子や子育て観などのアンケート調査を実施しました。乳幼児をもつ父親は家事や育児にどのようにかかわっているのでしょう
Data
Q あなたは、次のようなことについて、どれくらいしていますか
図3
父親が家事・育児をする頻度
か。また、どのような願いや不安をもち、子育てにのぞんでいるのでしょうか。保護者理解の一助として、前回実施した2005年の
調査結果との比較も行いながら、父親についてご紹介していきます。
34.1
子どもを叱ったり、
ほめたりする
29.4
21.1
子どもをお風呂に入れる
31.9
22.2
4.6
48.9
7.8
今回ご紹介するデータの調査概要
調査名 第2回 乳幼児の父親についての調査
(人)
【4年経年比較のサンプル数】
調査テーマ 父親と子どもの関係、家族関係、父親の仕事と家庭のバランスなど
0歳
1歳
2歳
3歳
4歳
5歳
6歳
合計
調査方法 インターネット調査
調査時期 第2回2009年8月/第1回2005年8月
09年
721
721
721
721
721
721
248
4574
千葉、埼玉)に住む0歳∼6歳4カ月
(就学前)
調査対象 首都圏(東京、神奈川、
05年
429
468
468
471
489
481
150
2956
の父親。サンプル数は右の通り
※2009年は、比較群として地方部でも調査を実施した(529サンプル)が、2009
※速報版は次世代育成研究所ホームページから無料でご覧いただけます。
http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/
年の全体数値には含めていない。
16.9
子どもと一緒に室内で遊ぶ
25.8
54.0
■ ほとんど毎日する
■ 週に3-5回する
■ 週に1-2回する
■ ほとんどしない
3.3
15.3
食事の後片付けをする
11.7
3.2
5.0
2.8
9.6
1.7
3.9
0.8
子どもを寝かしつける
食事のしたくをする
買い物をする
掃除をする
17.8
33.7
16.9
33.3
37.5
33.8
30.4
61.4
72.2
15.3
46.4
47.9
77.8
子どもと一緒に外で遊ぶ
18.1
3.3
あなたは、家事や育児に、
もっとかかわりたいと思っているものを
Q 今以上にかかわりたいと思いますか
Q 3つまで選んでください。
44.3
ごみを出す
36.0
幼稚園・保育園の行事に参加する
図1
家事や育児に今以上にかかわりたいか
図2
■はい ■いいえ ■どちらともいえない
54.2
9.4
子どもと一緒に外で遊ぶ
74.3
44.1
子どもをお風呂に入れる
36.4
29.4
子どもを叱ったり、
ほめたりする
29.2
幼稚園・保育園の行事に参加する
47.9
05年
0
20
10.6
40
60
80
100(%)
★05年に比べて、今以上に家事や育児にかかわりたい
と思う父親の割合が6.3ポイント増加しています。もっ
とかかわりたいと思っている内訳を見てみると(図2)
、
上位から順に「子どもと一緒に外で遊ぶ」
(74.3%)
「子
どもと一緒に室内で遊ぶ」
(44.1%)
「子どもをお風呂に
入れる」
(29.4%)
「子どもを叱ったり、ほめたりする」
(29.2%)
「幼稚園・保育園の行事に参加する」
(18.4%)
でした。
20
15.3
子どもが病気の時、面倒を見る
22.9
おむつをかえる
22.7
48.6
61.8
56.7
13.2
11.1
11.9
3.6
10.7
1.5
11.1 4.5
64.9
17.9
幼稚園・保育園への送迎をする
12.2
子どもを寝かしつける
子どもがぐずったときになだめる
子どもが病気の時、
面倒を見る
18.4
食事のしたくをする
41.5
14.5
もっとかかわりたいと思っている家事や育児
子どもと一緒に室内で遊ぶ
09年
30.0
20.9
35.7
28.2
■ いつもする
■ ときどきする
■ あまりしない
■ ぜんぜんしない
4.4
22.8
11.9
買い物をする
0
9.0
幼稚園・保育園への送迎をする
8.4
掃除をする
7.6
子どもがぐずったときになだめる
7.2
食事の後片付けをする
2.5
ごみを出す
1.9
その他 1.1
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100(%)
注1 「ほとんど毎日する」
(
「いつもする」
)の数値が高いものから順に図示している
注2 「該当しない」を除いた数値を表示 注3 2009 年の結果
6.4
おむつをかえる
10
20
30
40
50
60
70 80(%)
注1 図1の質問で「はい」と回答した人のみに質問。上位3つを選択
注2 2009 年の結果
★現在かかわっている家事・育児に関する15項目につ
「子どもと一緒に外で遊ぶ」については、
「週に1∼2回
いての頻度を聞いたところ、
「ほとんど毎日している」
する」が約8割と頻度が高くはありません。しかし、こ
の回答では、
「子どもを叱ったり、ほめたりする」
「子ど
の項目は、もっとかかわりを増やしたい項目として1位
もをお風呂に入れる」が多く、
「いつもする」のは「ご
になっており(図2)
、子どもと一緒に外で遊びたいけ
みを出す」
「幼稚園・保育園の行事に参加する」である
れど、実際にはあまり遊べていないと思っている父親の
ことがわかりました。
現状がうかがえます。
2010
21
Data
データから見る
幼児教育
Q あなたは、どのようなことに力を入れて、お子さんを育てたいと思いますか。
図4
Q 現在、お子さんをどの程度まで進学させたいとお考えですか。
子育てで力を入れたいこと
他者への思いやりを持つこと
図5
2009
73.7
2005
73.9
■中学校卒業まで ■高校卒業まで ■専門学校卒業まで ■短大卒業まで ■大学卒業まで ■大学院卒業まで
0.2
63.2
基本的な生活習慣を身につけること
子どもをどこまで進学させたいか
09年
9.0
05年
0.3
10.0
58.9
60.8
興味や関心を広げること
60.0
2.6
0
4.2
78.0
3.7
6.1
10
5.9
72.6
20
30
40
50
60
7.2
70
80
100(%)
90
58.7
身体を丈夫にすること
54.5
Q お子さんに、将来どのような人になってほしいと思いますか。
57.4
親子でたくさんふれあうこと
53.9
図6
57.3
自然とたくさんふれあうこと
自分の考えをしっかり持つ人
55.3
52.2
子どもが友だちと一緒に遊ぶこと
50.3
49.7
屋外で遊ぶこと
子どもの将来像
70.8
自分の家族を大切にする人
51.2
友人を大切にする人
50.9
他人に迷惑をかけない人
42.2
49.4
リーダーシップのある人
13.6
32.4
数や文字を学ぶこと
まわりから尊敬される人
26.5
18.9
芸術的な才能を伸ばすこと
(音楽や絵画など)
19.1
18.2
外国語を学ぶこと
12.5
社会のために尽くす人
9.8
経済的に豊かな人
9.5
仕事で能力を発揮する人
18.9
6.7
のんびりと生きる人
0
10
20
30
40
50
60
70
4.2
80(%)
注1 2009年の調査において
「とても力を入れたいと思う」の数値が高いものから順に図示している
0
10
20
30
40
50
60
70
80(%)
注1 10項目中3つまでを選択 注2 2009 年の結果
★子育てで力を入れたいと思うことについて、上位3項
傾向があり、父親が子育てに熱心になっていることがう
目は05年と変わらず「他者への思いやり」
「基本的な生
かがえます。05年と比較して増加が大きいのは「屋外で
★子どもの進学は「大学卒業まで」を希望する父親が増
活習慣」
「興味や関心を広げる」でした。全体的には「芸
遊ぶ」
(7.5 ポイント増)
「数や文字を学ぶ」
(5.9 ポイン
加(5.4 ポイント)しています。また、どのような大人
い人」が続いています。父親はこのような価値観や資質
術的な才能をのばす」
「外国語を学ぶ」をのぞくすべて
ト増)
でした。
になってほしいかを尋ねると、
「自分の考えをしっかり
が、これからの社会を生きるうえで必要と感じているよ
持つ人」が 70.8% ともっとも高く、
「自分の家族を大切
うです。
の項目で「とても力を入れたいと思う」数値が増加する
22
にする人」
「友人を大切にする人」
「他人に迷惑をかけな
2010
23
Data
データから見る
幼児教育
ベネッセ次世代育成研究所からの発刊物のご案内
2010
Spring
無料
C o n t e n t s
Q 父親として、今後不安なことはありますか。
特集
1 図7 特集
父親として不安なこと
保護者の成長を促す園の支援とは
将来の子どもの教育費用が高いこと
育児費用の負担が大きいこと
京都大学大学院教育学研究科教授 自分の収入が減少しないかどうか 子安増生
4
61.4
今求められている保護者支援のあり方
48.5
14
事例紹介2
子どもが無事に元気に育つかどうか
42.0
子育て講座を受講した母親が「お母さん保育士」として活躍
スカイハイツ幼稚園
自分の体の健康
40.3
事例紹介3
自由参加型のサークルで保護者同士のつながりを再生
自分が失業しないかどうか
33.4
津田このみ保育園
16
事例紹介
4
住宅の購入費用が高いこ
と
29.9
子どもの様子の伝え方を工夫して、保護者と保育者が思いを共有
板橋区立大谷口保育園
家が狭いこと
20
◎改訂幼稚園教育要領でも強調された
「幼小連携」について、調査より明らかに
なった現状や実践例を紹介しています。
座談会では小学校が幼稚園に期待する
ことを取り上げました。
A4判 24ページ
A4判 24ページ
インタビュー
特集
事例紹介1
子ども
を育てるには不安な社会であること
43.1
子どもと保護者と保育者が共に育つ
「保護者サポートシステム」
を構築
山口大学教育学部附属幼稚園
10
幼小連携の充実に向けて
現場が取り組むべきこと
◎保育者が自らの保育を振り返り、気づ
きを得られるような「 園内研修 」
とは? 秋田喜代美先生のインタビュー、大豆生
田啓友先生のQ&A、園内研修の具体的
な手法を実践事例とともに紹介していま
す。
70.2
インタビュー
1
特集
保育者の資質を高める
園内研修とは
調査データ
26.4
自分の心の健康
◎今後の動きが注目される幼保一体化
について、
その課題や展望を汐見稔幸先
生と無藤隆先生の巻頭対談でとりあげま
す。また、幼保公私さまざまな立場のかた
からの寄稿から新しい幼児教育を考えて
います。
◎幼稚園教育要領の改訂を受け、現場
ではどのようなことに留意して保育を展開
していくとよいでしょうか。
「規範意識」
「協
同して遊ぶ」
という改訂のキーワードを具
現化した実践紹介も掲載しています。
A4判 24ページ
A4判 24ページ
幼児教育・保育に関する発刊物
家事や育児に今以上にかかわりたいか ・・・・・・・・・・・20
妻との関係がかわること
もっとかかわりたいと思っている家事や育児 ・
・・・・・・20
7.9
(夫・妻から父・母になること)
父親が家事・育児をする頻度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
子どもの将来に責任を負えないこと・・・・・・・
7.6
子育てで力を入れたいこと ・
・・・・・・・・・・ 22
子育てに自信がないこと
7.3
自分が転勤しないかどうか
7.2
◎全国の幼稚園・保育所を
対象に共通の設計に基づ
き、幼児教育・保育の実情
◎4、
5歳児の遊びの事例
を59サンプル収集し、遊び
に含まれる学びの可能性や
◎0歳から就学前までの子
どもの成長発達と保育者の
かかわりや、幼児の言動の
と課題を明らかにした調査
の報告書。
保育者のかかわりを分析し
ました。
意味と援助のポイントをまと
めました。
B5判 160ページ
A4判 72ページ
A4判 112ページ
子どもの将来像 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
父親として不安なこと ・・・・・・・・・・・・・・ 24
子どもの発達と
保育のポイント
有料
頒価1500 円
無料
無料
※ホームページから購入申し込みできます。
上記の刊行物はすべてホームページからご覧いただけます。
1.1
報化など、社会環境の変化が加速し、家族のあり方や親子関係を含めた子どもの成育環境に
10
学びの芽
(幼稚園編・保育所編)
子どもをどこまで進学させたいか ・・・・・・ 23
少子高齢化、核家族化のさらなる進行、女性の社会進出、経済のグローバル化、 ITによる情
0
保育所での
幼児教育・保育についての
基本調査報告書
17.2
妻との時間がなくなること
子どもが好きではないこと
幼児の遊びにみられる
第1回
父親の子どもとのかかわりと子育て観
11.4
とは
注1 複数回答/2009年の結果
幼稚園教育要領改訂を
日々の保育にどう生かす?
18.9
データから
見る 幼児教育
自分の時間がなくなること
ベネッセ
次世代育成研究所
幼保一体化と
新しい幼児教育
20
大きな変化が起こっています。
30
40
50
60
70
各種検索エンジンで
「ベネッセ次世代育成研究所」
と検索してください。
80(%)
ベネッセ次世代育成研究所
http: // www.benesse.co.jp / jisedaiken /
ベネッセ次世代育成研究所は、子育て世代の生活視点を大切にしながら、妊娠出産、子育
注2 提示した19項目中、
「その他」
「特にない」
をのぞく17項目を掲載
て、
保育・幼児教育、子育て世代のワークライフバランスを研究領域として、家族と子どもが「よく
生きる」ための学術的な調査研究と体系的な理念の構築を行います。
る父親にとって、 費用面での不安が大きいことが分かる
★父親として、今後不安なことの上位3つは
「教育費」
「育
また、その調査研究成果を子育て世代を支える産科・小児科な
どの医療機関、保育・幼児教
結よ
果となりました
。
児費用 」
「自分の収入の減少 」でした。
昨今の景気や雇
育の専門家の方々に発信
し、
りよい子育て環境を作る一助と
なることを目指します。
用情勢の影響も考えられますが、子育て中の家計を支え
さらには、調査研究ネットワークを海外へも広げ、複眼的、学際的視点から日本の次世代育成
を考えていきます。
編 集 後 記
園は楽しい場所と思ってもらうこと、気持
ちを受け止めて、
自らの気づきを促すこと
― 保護者の成長支援は、
子どもへの働きかけにとてもよく似て
いました。園はあまり気構えることなく、
子どもと保護者の成長を
同時に応援することが大切と言えるのでしょう。保護者が自分
の子どもだけではなく、園の子どもの保護者として成長したとき、
園にとって最強のサポーターになっていくようです。
(杉田)
24
©ベネッセ次世代育成研究所 ◎無断転載を禁じます
「これからの幼児教育を考える」2010 春号
2010年1月20日発行
編集協力(有)
ペンダコ/二宮良太
発行人
新井 健一
撮影協力 ヤマグチイッキ/荒川 潤
編集人
後藤 憲子
印刷・製本(株)
協同プレス
企画・製作 ベネッセ次世代育成研究所
発行所 (株)
ベネッセコーポレーション 〒101-8685 東京都千代田区神田神保町1-105
神保町三井ビルディング
次号予告
2010●Summer
次号は
2010 年5月下旬 発刊(予定)
年3回の発刊
(予定)
です
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