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OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

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OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
日本産科婦人科学会香川地方部会雑誌
v
o
l
.6
,N
o
.1
,p
p
. 9- 1
8, 2
0
0
4(
平1
6,9月
9
込
町
、
町払
説
4次元超音波 (4D) による胎児行動の観察
香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学
秦
概 要
最新の 3次元超音波診断装置では、胎児が立体
利之
と中枢神経系の機能と発達の過程を直接観察そし
て評価できると考えられる。
像のまま子宮内で動く様子をまるでビデオを見て
最新の 3次元超音波診断装置で、は、胎児が立体
いるかのようにほぼリアルタイムに、しかも鮮明
像のまま子宮内で動く様子をまるでビデオを見て
に観察することができるようになってきた。最新
いるかのようにほぼリアルタイムに、しかも鮮明
の 3 次元超音波は毎秒 20~28 枚の画像を表示する
に観察することができるようになってきた。最近
ことができ、いわゆる 4次元超音波(リアルタイ
の 3次元超音波 (GE横河
ム3
DあるいはL1VE3
D
)と言われる装置である。子
4~6 枚、最大 1 秒間に 25 枚の画像を表示するこ
宮内の胎児行動(動き)を観察することによって
とができ、最も新しい 3次元超音波 (
P
h
i
l
i
p
sSONOS
得られる最大のメリッ卜は、ヒ卜にとって最も重
7
5
0
0
) では毎秒 2
0~ 2
8枚の画像を表示すること
7
3
0E
x
p
e
r
t
) では毎秒
要な臓器である脳と中枢神経系の機能と発達の過
ができるようになってきている(し、わゆる 4次元
程を直接観察そして正確に評価できることである。
超音波と言われる装置である)。
本稿では 4次元超音波 (
4
D
) を用いた子宮内にお
過去 1
0年間、胎児の健全な発達を評価するため
ける胎児行動の観察の現状と展望について述べる
の手段としての胎児行動学に関する研究は、 2次
ことにする。
元超音波を用いることによる大きな制約のためほ
とんど脚光を浴びなかった 3) 4次元超音波を用い
0
はじめに
れば、簡単に妊娠第 1三半期および、第 2三半期前
子宮内の胎児行動(動き)を観察することによっ
期では胎児の全身像を観察することが可能であり、
て得られる最大のメリットは、ヒトにとって最も
また妊娠第 2三半期後期および第 3三半期では顔
重要な臓器である脳左中枢神経系の機能と発達の
などの全体像を観察でき、ヒトにとって最も重要
過程を直接観察そして評価できることである1)。従
な臓器である脳と中枢神経系の機能と発達の過程
来
、 2次元超音波を用いた胎児行動の観察の報告
を直接評価できる。
は認められていたが、最も大きな問題点はモニター
上に表示されている 2次元平面の胎児の動きは評
1. 妊 娠 前 半 期 に お け る 胎 動 の 観 察
価できるが、その平面外の胎児の動きはまったく
妊娠前半期の胎児中枢神経系の発達において、胎
評価できないという点で、あった 2)。つまり、 2次元
児の神経反射は頭を横に曲げる単純な動きから、上
超音波では多くの胎児の動きが見逃されているこ
肢、下肢、駆幹などの複雑な動きへと変化してゆ
とになり、正確に胎児行動を評価できていないこ
く 4)。例えば、口の開閉は妊娠 1
0週ぐらし、から、
とが生じている可能性が指摘されていた。胎児を
i
燕下反射は妊娠
リアルタイムに 3次元で観察することができれば
1
8週くらいから観察されるようになる 5)。妊娠 2
0
(4次元超音波を用いれば)、子宮内の胎児行動(動
週以前の胎児の反射は中脳、脳幹下部、脊髄によっ
き)を正確に評価可能であり、ひいては胎児の脳
て制御されていると推測されている日) 2次元超音
1
2週ぐらし、から、幅吐反射は妊娠
0
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
4次元超音波 (
4
0
) による胎児行動の観察
1
0
産婦香川会誌 6巻 1号
図 1妊 娠 9週 6日の胎児 3次元超音波像。
A:上肢、 P 足
、 A:頭
、 L 下肢、 MH:生理的勝帯ヘルニア、 NT:n
u
c
h
a
lt
r
a
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s
l
u
c
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n
旬
、 T:駆幹、 UC:瞬帯。
表 1 妊娠初期の胎芽および胎児の動きの観察
L
imb
movements
Complexl
i
m
b
movements
n
Grossbody
movements
7- 8週
3
1
1
2 (38.7%)
o(0%)
o(0%)
9- 1
0週
2
6
1
1 (42.3%)
7 (26.9%)
o(0%)
1
1- 1
2週
1
9
1
6 (84.2%)
1
2 (63.1%)
妊娠週数
8 (42.1%)
(
K
u
r
j
a
kA,e
ta
.
l JP
e
r
i
n
a
tMed2
0
0
2;3
0:
5
7
6
213)より一部改変)
波を用いた妊娠前半期の胎動の観察に関する報告
れはじめ、 10週より四肢の運動、 1
1週以降に複雑
はいくつかあるい 10)。胎児は母体が胎動を自覚す
な四肢の動きが観察されるようになってくる(表
るだいぶ前から活発に動いており
1)0 さらに、 4次元超音波を用いると駆幹および
1
1
)、妊娠
週頃よりもう全身の動きが観察されている
8~ 1
0
1
2
)。
I
くu
r
j
a
k巴ta
.
l 13) は 4次元超音波(彼らの論文に
四肢の動きは 2次元超音波よりも 1週間早く観察
できると述べている。
はデータの取込み時間は記載されていないので、はっ
我々は妊娠 14週から 1
8週の胎児を対象として
きりとは言えないが、使用された装置から推測す
4次元超音波(正確に言えばダイナミク 3D) を用
ると通常毎秒 4~6 枚の画像表示で行われたもの
い 60分間胎児行動の観察を行い、その行動パタ}
と思われ、正確に言えばダイナミク 3D であろう)
ンを評価した
を用い、妊娠 6~ 12週の胎芽および胎児の動きの
胎児はすべて同様の行動パターンを示し、最も頻
観察を行い(図1)、 3つの胎動のパターンを報告
繁に認められた行動は腕の運動であり、最も少な
している。 7~8 週頃より大きな駆幹運動が認めら
く観察されたのは口の動きであった(図 2)。また、
1
4
)0
60分間の観察時間の内、 1
1例の
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
1
1
秦
2004年 9月
(
s
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c
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d
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)
3
0
0
0
一
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1
2
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→ト C田 e
2
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3
→
← C田e4
2
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ー栄ー
C田 e
5
-← Case6
← C出
。7
31500
一
一 C田 誠
司
一
一 Case9
一
← C田 elO
・--Casell
1
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F
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1m
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v
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t
図 2 それぞれの胎児における胎児行動パターン
く
I
(unoeta
,
.
l JUltrasoundMed, 2001;20:1271-1275より引用 1
4
))
(
s
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c
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n
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)
1
8
0
0
1
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0
1
4
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1
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H
日
。 1
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400
2
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。
Head
Mouth
Arm
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Le
g
F
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t
a
lmovement
図 3 観察期間中に認められたそれぞ、れの胎動の平均時間
(
r
くunoeta
,
.
l JUltr日soundM巴d, 2001;20:1271-1275より引用 1
4
))
それぞれの胎児の動きは他の動きと同期かっ同調
(胎動の認められる期間)が
5
9
.1
'%、休止期が 40.6
して生じていることが明らかどなった。それぞれ
%であった。しかし、使用した 4次元超音波診断
929:
l
:310秒
、
装置の画像取込み時間は約 1~ 2秒であり速い胎
235土 47秒、腕の運動が 1484土 493秒
、
児の動きや微妙な胎児の動きを捕らえることがで
の動きの平均時間は、頭部の動きが
口の動きが
駆幹の運動が 612土 228秒、下肢の運動が
1000土 368
秒であった(図 3)。観察期間中に占める活動期
きない点、以前として偽リアルタイム像、である点
など、改良すべき問題点が残されていた。
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
4次元超音波 (
4
0
) による胎児行動の観察
1
2
産婦香川会誌 6巻 1号
図 4 4次元超音波による妊娠 1
3週胎児の始動の観察
まるで“かくれんぼ"をするかのように顔の前で両手を合わせる胎児の行動が、リアルタイムに観察でき
a
→b
)。画像表示は 1秒間に 2
1枚である。 FH:頭
、 H:腕
、 UC:瞬帯。
る (
図 4は最新の 4次元超音波診断装置 (
P
h
i
l
i
p
sSO-
胎児を対象として 4次元超音波(画像の取込み時
NOS7500) を用い、毎秒 21枚の画像表示を行った
聞が約 1秒であるので正確に言えばダイナミク 3D)
妊娠 1
3週の胎児 4次元超音波像である
を用い 5分間胎児の顔の観察を行い、その口の動
O
まるで
“かくれんぼ"をするかのように顔の前で両手を合
きについて検討している。その結果、観察した 67
わせる胎児の行動が、リアノレタイムに観察できる。
例の正常胎児のうち 1
3例(19.4%)にさまざまな
経腹法であるので解像力にやや劣るが、妊娠初期
口の動きが認められたことを報告している。 4次
の胎児が子宮内で動く様子を生き生きと観察する
元超音波はその後さらに進化し、毎秒 4~6 枚の
ことが可能となってきた。今後、妊娠前半期にお
画像を表示することができるようになり、従来の
ける胎動の再評価が、胎児行動学の分野における
2次元超音波で観察できた胎児のあくび、指しゃ
大きな研究テーマとなってゆくことが期待される。
ぶり、 I
燕下運動に加えて、笑い顔 (
s
m
i
l
i
n
g
)、泣き
c
r
y
i
n
g
)、瞬き (
e
y
e
l
i
dmov巴ment) も同定でき
顔 (
るようになってきた 3),20) K
u
r
j
a
k巴ta
.
l 21)は問機
2
. 妊娠後半期における胎動の観察
0
妊婦は妊娠 16~ 20週頃に胎動を自覚するよう
になってくる。妊婦の胎動の自覚は子宮内の胎児
種の 4次元超音波(正確に言えばダイナミク 3D)
を用い、妊娠 30~ 33週の胎児の顔の観察を行い、
n
gの評価にとって重要である。胎動の減
の well-b日i
その表情について検討している。彼らによると、 4
少は胎児が危険な状態に陥っていることを示すサ
次元超音波を用いることにより胎児の顔の表情を
インの一つであることは周知の事実である
容易に観察することができ、またさまざまな種類
1
5
)0
2
次元超音波を用いた妊娠後半期の胎苦手jの観察に関
の顔の表情を同定することが可能であったと報告
する報告は数多くなされている
s
m
i
l
i
n
g
) としかめつつら
している。特に、笑い顔 (
。
1
6,
1
7
)
3次元超音波を用いた胎動の観察に関する報告
(
s
c
o
w
l
i
n
g
) の鑑別が容易であったとしている。ま
9
9
8年、我々が妊娠 3
3週胎児の開口運動を観
は
、 1
た、妊娠 30~ 33週では険と口が同時に動く運動
察したものが最初である
が優位に観察され、反対に口のみの動きは有意に
1
8
)。しかし、使用した
3
次元超音波診断装置の画像取込み時間はは約 5秒
であり、非常にゆっくりした口の動き(たぶん胎
頻度が少ないことを明らかにしている。
最新の 4次元超音波 (
P
h
i
l
i
p
sSONOS7500) では
児のあくびのような動き)を捉えたものであった。
毎秒 20~ 28枚の画像を表示することができるよ
1
9
9
9年
、 I
くo
z
u
m
ae
ta
.
l19) は妊娠 24週から 35避の
うになってきており(これがリアルタイム 3次元
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
2
0
0
4年 9月
秦
図 5 4次元超音波による正常胎児の頭部の回転および伸展の連続運動 (
a
→i)
画像表示は 1
秒間に 2
0枚である。 (
P
h
i
l
i
p
sM
e
d
i
c
a
lS
y
s
t
e
m
sより提供)
図 6 4次元超音波による妊娠 2
3週胎児の手指および腕の運動(日→ d
)
画像表示は1秒間に 2
1枚である。
1
3
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
1
4
4次元超音波 (
4
0
) による胎児行動の観察
産婦香川会誌 6巻 1号
図 7 4次元超音波による胎児の笑い顔 (
s
m
i
l
i
n
g
)(
a→b
)
画像表示は 1
秒間に 2
0枚である。 (
P
h
i
l
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p
sM
e
d
i
c
a
lS
y
s
t
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m
sより提供)
図 8 4次元超音波による胎児の眼球運動の観察(巴 y
em
o
v巴m
e
n
t
)(
a→i)
画像表示は 1
秒間に 2
0枚である。 (
P
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i
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sM
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d
i
c
a
lS
y
s
t
e
m
sより提供)
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
2
0
0
4年 9月
1
5
秦
図 9 4次元超音波による妊娠 3
8週胎児の瞬き(巴y
e
l
i
dmovement) (矢印) (
a→b
)
画像表示は 1秒間に 20枚である。
y
a
w
n
i
n
g
)(
a→i
)
図 10 4次元超音波による胎児のあくびの観察 (
画像、表示は1秒間に 20枚である。 (
P
h
i
l
i
p
sM巴d
i
c
a
lS
y
s
t
e
m
sより提供)
超音波、真の 4次元超音波と言われる装置である)、
(
図 5一図 10)。我々が妊娠 20~ 38週の正常胎児
妊娠後半期の胎児が子宮内で動く様子、あるいは
1
7 例を対象として行った検討では、瞬きが 3例
顔の表情をリアルタイムに観察することができる
(
17.6%) に観察され、 1例では 2団連続した瞬き
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
4次元超音波 (40) による胎児行動の観察
1
6
図1
1 妊娠 1
5週の 2繊毛膜 2羊膜性双胎妊娠の
3次元超音波像
子宮内の胎児の接触の様子が明瞭に描出されてい
る。また、 2つの胎盤の境界(矢印)もはっきり
と同定できる。 F:胎児、 P:胎盤。
7例中 9例 (
5
2
.
9%)で、
が認められた。また、 1
産婦香川会誌 6巻 1号
2 妊娠 1
6週の 4胎妊娠の 3次元超音波像、
図1
子宮内の胎児の接触の様子が明瞭に描出されている。
F:胎児。
がどこかですでに連結していることを示唆するも
さまざまな口の動きが観察された。さらに、 3例
のである1)。さらに、双給妊娠では胎児問の接触が
(17.6%) で舌を突き出したり、舌打ちするような
子宮内における刺激の大部分を占めており、これ
動きが認められ、その際舌状体も同定できた。今
はまた胎児の子宮内環境の一部であり、将来の胎
後
、 4次元超音波を用いた妊娠後半期における胎
児の発達に大きな影響を及ぼす可能性のあること
児行動、特に顔の表情などの再評価が必要となっ
を示している。しかしながら、単胎妊娠と同様に
2次元超音波を用いた場合、双胎妊娠においても
てくるものと恩われる。
モニター上に表示されている 2次元平面の胎児聞
3
. 多胎妊娠における inter-humanc
o
n
t
a
c
t
sの
の接触は評価できるが、その平面外の胎児聞の接
観察
触はまったく評価できないという制限が生じてく
ヒトにとって肉体的な接触 (
p
h
y
s
i
c
a
lc
o
n
t
a
c
t
)は
、
神経学的そして精神学的な発達、ひいては人生の
る
。 4次元超音波を用いればこの問題も一挙に解
決することができる。
質、ゆたかさにとって重要である。双胎妊娠はヒ
3次元超音波を用いた双胎妊娠における胎児開
トが子宮内において初めて肉体的な接触を持つと
の接触の観察に関する報告は、 1998年、我々が妊
いう現象を観察できる格好のモデ、ルである
2
2
)0
A
r
a
b
i
ne
ta
.
l 23) の 2次元超音波を用いた妊娠前半期の
6逓の 1
3例の多胎妊娠の子宮内の様子を
娠 9~ 3
観察したものが最初である
。しかし、使用した
2
4
)
双胎妊娠の観察によると、一方の胎児が刺激(肉
3次元超音波診断装置の画像取込み時間はは約 5
体的な接触)すると他方の胎児がそれに呼応して
秒であり、非常にゆっくりした胎児聞の接触を捉
しばしば反応することを報告している。これは胎
1、図 1
2
)。しかしながら、
えたものであった(図 1
児の皮膚にある感覚受容体の機能が存在すること
そのような制約があるにもかかわらずさまざまな
を示しており、また感覚システムと運動システム
胎児問の接触の様子を観察することが可能であっ
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
2004年 9月
1
7
秦
た。今後、 4次元超音波を用いると子宮内の双胎
,VisserGHA,PrechtlHFR. Theemergd
eV
r
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sJ
I
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妊娠の胎児聞の接触の詳細な観察ができるように
巴n
c
巴o
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s
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l
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なり、胎児の神経学的そして精神学的な発達の解
HumDev1985;1
2
:9
9
1
2
0
.
1
0
)
明に大きく役立つことが期待される。
G
o
1
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n1
,ZimmerEA, TamirA,PeretzBA,
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1
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b
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4次元超音波を用いた胎児行動に関する研究は、
Gyneco11991;77:8
8
5
8
8
8
.
n
g
) を評価でき
胎児の健全な発育(胎児の well-b巴i
J
o
r
g
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n
s
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nNP
,MarsalK,L
indstromK. Q
u
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n
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i
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-
る可能性を持っており、また脳の機能を評価する
a
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noff
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1motora
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. Eur
ことによって子宮内における今後の胎児の正常な
JO
b
s
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tGynec011989;30:1
1
1
8
.
発達の予測も可能となってくることが予想される。
S
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1
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これは観察時点での胎児の状態の評価ばかりでな
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g
n
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yHumDev1993;
く、その後の脳の正常な発達の予測そして出生後
34:1
3
2
0
.
の児の予後の評価にもつながる可能性を秘めてい
KurjakA,VecekN,HafnerT
,BozekT,Funduk-
る。つまり、正常胎児ばかりでなく子宮内胎児発
j
e
v
i
cB
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a
1d
i
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g
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s:whatd
o
e
s
KurjakB,U
育遅延あるいは胎児ジストレスなどの胎児の脳の
f
o
u
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i
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a
1u
l
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r
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s
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u
n
da
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d
? JP
e
r
i
n
a
t Med
2002;30:5
7
6
2
.
機能評価そして出生後の児の予後の評価にもつな
がる可能性があり、ひいては子宮内における胎児
1
4
)
Y
a
n
a
g
i
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aT,HataT
.T
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“d
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ls
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g
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-
治療の発見につながる可能性があり大きな意義が
p
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