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経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援
経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援 Type B Go Global Japan Project 北九州市立大学(学部入学定員:1,340人) [取組学部・研究科等: ○外国語学部(241人),文学部(222人) ,法学部(253人)、経済学部(284人)] 【構想の目的・育成するグローバル人材像】 「開拓精神に溢れる人材の育成」という理念のもと、「地域に根差し時代をリードする人材の育成と知の創造」という本学の教 育目標を達成するため、優れた語学力に加え、多様性を受入れる柔軟性や卓越したコミュニケーション能力、さらに高いモチ ベーションを持ち、世界の舞台で活躍できる人材の輩出を目指す。 【構想の概要】 平成24年度に開始した副専攻Global Education Program(GEP)を中心に、平成25年度から全学年を対象としたグローバル人 材育成プログラム「Kitakyushu Global Pioneers(KGP)」を推進している。また、順次、Start Up Program(SUP)、Career English Program(CEP)、Global Standard Program(GSP)を開始し、入学時からの英語学習プログラムや専門科目を英語で学ぶプログ ラム等に加え、海外インターンシップや留学等によりグローバル人材としての基礎力を養成している。 ■ 教育課程の国際通用性の向上 ○ 教育課程の国際通用性の向上のための取組 GEPやGSPにおける英語による授業科目の拡充及び履修可能学部の拡大や、英語学習の効果測定を目的として、1・2 年次の学生にTOEICの受検を義務付けるなど、教育課程の国際通用性の向上を図っている。 ○ 戦略的な国内外への教育情報の発信 大学ウェブサイトの多言語化に加え、KGP専用HPの5か国語 表記(日、英、中、朝、仏)により、国外への情報発信を行っ ている。また、北九州グローバルパイオニアシンポジウム の開催や海外インターンシップ 公開報告会の実施などによって、広くグローバル人材育成事業の情報発信を行った。 ○ 事務体制のグローバル化 国際化推進室に高い語学力や留学経験を持つ職員を重点的に配置するとともに、 職員を対象とした英語研修を実施するなど、事務体制のグローバル化を図っている。 ■ グローバル人材として求められる能力の育成 ○ 実践的な英語学習の推進 英語による「ディベート」等により実践的な英語力を育成するとともに、英語による 「グループ演習」科目を開講し、国際的な舞台で主張・議論できる能力を育成する。 〈北九州グローバルパイオニアシンポジウム 〉 また、留学やビジネスなどの実践的な場面で使える英語力向上を 企業・団体名等 人数 国/地域 企業・団体名等 人数 国/地域 狙いとした「実践英語」で実践的な英語学習を推進している。 ジェイアイエヌ 1 台湾 ハイフォン市外務局 2 ベトナム 賽詩麗商貿(セシール) 1 Data & Communique Express 2 ○ SUP/CEP/GSP/GEP 中国 タイ ホープウィル 1 ROHTO ASIA HERB 3 1年生対象のSUPや2・3年生対象のCEPによる英語力向上に加え、 韓国インターンシップ 2 韓国 ガリバー(セブ支店) 5 H.I.S. シンガポール支店 2 ガリバー(マニラ支店) 5 フィリピン 主専攻科目で学べるGSPや副専攻GEPにより、全学的な取組みとして、 シンガポールインターンシップ(6 社) 1 1 シンガ 東京コンサルティンググループ より多くの学生がグローバルな能力を身につけることを目指している。 ポール TOTO ASIA OCEANIA 1 欧州安川電機 3 ドイツ ○ 海外インターンシップ 日本旅行シンガポール支店 1 JTB スペインバルセロナ支店 1 スペイン セントラル不動産 2 マレーシア JTB スペインマドリッド支店 1 海外で活躍するために必要な実践力を身につけるため、海外に拠点を Actus Consulting Group 1 JTB オランダアムステルダム支店 2 オランダ 持つ企業でのインターンシップを実施している。平成27年度は、PBL型の 近鉄インターナショナル 1 1 フランス アメリカ JTB フランスパリ支店 ライトハウス社 1 IIJ ヨーロッパ 1 イギリス 研修を開始し、14ヵ国・地域24プログラムに42名の学生が参加した。 ■ 語学力を向上させるための入学時から卒業時までの一体的な取組 〈海外インターンシップ活動先〉 ○ 入試における中等教育段階までの外国語力・留学経験等の適切な評価 推薦入試等において、TOEIC、TOEFL等外部試験活用の実施や、国際バカロレア資格を出願資格に加えているほか、 AO入試において、英語模擬授業を実施し、理解度を測る等、外国語力を適切に評価できる多様な取組を実施している。 ○ 効果的な語学教育及び教育体制 推薦・AO入試合格者を対象とした入学前英語教育に加え、TOEICスコア向上に向けたSUPやCEPによりレベルに応じた 英語学習プログラムを実施している。また、GSP及びGEP登録学生を対象とした実践英語により、入学前から切れ目のない 英語教育体制を整備した。さらに、TOEICスコアの伸長が著しい学生への奨励制度などで学習意欲の向上を図っている。 ■ 教員のグローバル教育力の向上 ○ 教育体制のグローバル化 海外の大学での教育経験を持つ専任教員の配置や海外での実務経験を持つ専門家を特任教員として採用した。また、英 語圏以外の外国籍教員を積極的に採用している。 ○ グローバル教育力向上のための取組 教育の国際化に関連する学外機関研修に参加するなどのFD活動のほか、海外研修制度やサバティカル制度を設け、 諸外国における教員の専門分野の研究を推進している。 ■ 日本人学生の留学を促進するための環境整備 ○ 動機付けや留学を促進するための取組 外国人留学生が参加するインターナショナルカフェの開催や留学フェアを実施するなど、海外留学への関心や動機付 けを強めるとともに、平成26年度から大学独自の留学奨学金制度により資金面の支援も強化している。 また、海外留学 協定校の新規開拓を推進することで、留学しやすい環境を整えている。 ○ 留学中から帰国後にわたるサポート体制 外部専門機関と連携し、危機管理体制の強化や機動的なサポート体制の構築に努めるとともに、留学中の学生とポー トフォリオを活用して連絡や指導を行った。また、帰国後は、キャリアセンターとの協働により就職活動の支援を行っている。 <参考> 卒業・修了時に学生が修得すべき具体的能力 ①困難があっても自ら立てた目標に向かい、前向きに自分を高めていくセルフエンパワーメント力 ②コミュニケーション能力を超えて交渉レベルまで対応できる実践的な語学力(TOEIC800点or730点以上、IELTS6.0以上) ③自らのルーツである日本について、世界で語れる知識と世界情勢についての理解 ④留学生を交えたディベート訓練等で培われたロジカルシンキング力や交渉力 ⑤企業インターンシップや海外ボランティアの実践を通じて得られる実践力 本構想において実現する達成目標及び実績 全 達成実績 学 2011 2012 2013 達成目標 2014 2015 2016 外国語力スタンダード を満たす学生数 67人 115人 81人 250人 うち海外留学 未経験者数 (A) 35人 59人 50人 35人 海外留学経験者数 (B) 卒業[予定]者数 (C) 118人 115人 108人 114人 100人 290人 1,115人 1,002人 973人 1,027人 944人 1,040人 14.7% 16.8% 15.9% 31.3% TOEIC800点及びIELTS6.0 あるいは中国語検定2級 55人(25) 99人(47) 66人(39) 130人(10) TOEIC600点 132人(90) 196人(125) 146人(91) 200人(70) 比率 ((A+B)/C) 外 国 語 学 部 卒業時の外国語力スタンダード 海外留学経験者数 卒業[予定]者数 卒業時の外国語力スタンダード 文 学 部 海外留学経験者数 卒業[予定]者数 卒業時の外国語力スタンダード 法 学 部 海外留学経験者数 卒業[予定]者数 経 済 学 部 卒業時の外国語力スタンダード 海外留学経験者数 卒業[予定]者数 96人 90人 78人 85人 70人 130人 276人 231人 223人 270人 206人 250人 TOEIC730点 7人( 6) 9人( 5) 6人(3) 50人(20) TOEIC600点 33人(32) 28人(20) 36人(28) 100人(30) 15人 20人 16人 17人 16人 70人 239人 245人 243人 218人 221人 240人 TOEIC730点 4人( 3) 1人( 1) 2人(2) 30人( 2) TOEIC600点 20人(19) 11人( 9) 14人(13) 50人(25) 6人 3人 7人 8人 4人 35人 293人 254人 239人 253人 243人 250人 TOEIC730点 1人( 1) 6人( 6) 7人(6) 40人( 3) TOEIC600点 11人(10) 26人(23) 28人(27) 60人( 5) 1人 2人 7人 4人 10人 55人 307人 272人 268人 286人 274人 300人 ※1)学部数が多く、本表が1頁以内に収まらない場合は、「海外留学経験者数」の期間別内訳を省略してもかまわない。 ※2)「外国語力スタンダードを満たす学生数」の学部ごとの記入欄の( )内は、外国語力スタンダードを満たす学生数のうち「単位取得を伴う海外留学 未経験」の学生数を示す。 ※3)上記の「海外留学経験者数」は、いずれも単位取得を伴う海外留学経験者数であり、単位取得を伴わない海外留学経験者は含まない。