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留学し、サッカー、乗馬、フェンシング、テニスを

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留学し、サッカー、乗馬、フェンシング、テニスを
いち
ご
いち
平成23年11月25日
え
一期一会
釧路東高校
生徒指導部通信
第
10
号
ウサギかカメか?
先日、ある授業で「ウサギとカメ」の話をしました。
神奈川県にある県立金沢総合高校の女子バスケットボール部(通称“かなそう”)は、過去に3度の
全国制覇を成し遂げ、現在も全国大会に常に出場する強豪チームです。
と言うと、なんだかものすごい練習環境が完備されていそうな気がしますが、“かなそう”は公立
高校のため、最新の設備も、スポーツ推薦もありません。コート全面をつかえるのは週に3日だけ、
2日はコート半面、あとの2日はコートすらつかえません。そんな厳しい環境の中で日本の高校女子
バスケットのトップクラスのチームであり続けているのです。
“かなそう”の監督である星澤純一先生は、「ウサギとカメ」にたとえて部員たちに、選手には4
段階あるという話をします。
① 言われないでやる
“頑張るウサギ”
② 言われたらやる
“頑張るカメ”
③ 言われないのでやらない “さぼるウサギ”
④ 言われてもやらない
“さぼるカメ”
そして「頑張るウサギを目指すんだよ」と伝えます。
世の中には“頑張るウサギ”がたくさんいます。プロ野球のイチロー、サッカーの本田圭佑といっ
た一流スポーツ選手。芸能界を見ても、テレビの中では何だかわいわい楽しそうにやっているだけに
見えますが、今をときめく人気アイドルグループ“嵐”だって、ジャニーズ Jr 時代の苦労や、デビ
ュー直後の不遇の時代を乗り越えて努力を積み重ねてきたからこそ、今の彼らがあるのです。
ほし ひ ゆ う ま
話はいきなり古くなりますが、『巨人の星』の星飛雄馬は典型的な“頑張るカメ”でした。息子の
飛雄馬を巨人軍に入れたい父親の一徹に幼いころから大リーグボール養成ギプス(上半身バネだらけ)
を付けさせられ、右利きなのに箸や鉛筆を左手で持たされたり、と理不尽な英才教育を受け、その後
も、ストイックな性格から極端に過酷な練習を積むのでした。何度倒れても不死鳥のようによみがえ
るその姿に昭和の日本人は何度勇気づけられたか分かりません。
はながたみつる
おんぞうし
その飛雄馬の永遠のライバルが花 形 満です。花形財閥の御曹司で、幼稚園のころからイギリスに
5年間留学し、サッカー、乗馬、フェンシング、テニスをマスターし、小学4年生でスポーツカーを
乗り回すような恐ろしい少年でした。
何をやってもトップに到達してしまうことで目標を失い、気まぐれ不良少年仲間と結成した野球チ
ーム・ブラック・シャドーズの監督兼選手としてムチャな試合を繰り返していた花形少年は、飛雄馬
に自慢の“ノックアウト打法”を破られたことをきっかけに野球の素晴らしさを知り、飛雄馬を宿命
のライバルとして倒すことを生き甲斐にします。
そんな花形満は、ある日飛雄馬にこんなことを言います。
「青い水面に美しく優雅に浮かぶ白鳥は、しかし、その水中にかくれた足で絶え間なく水をかいてい
る、けっている。だからこそ、常に美しく優雅に浮かんでいられる。
ぼくは、その白鳥であるためにも、星くん.....君を打つ!」
まさしく“頑張るウサギ”です。努力は人知れず積み重ね、みんなの前ではあくまでも優雅な姿を
見せ続ける。
このスタイルは、多くの人の心をわしづかみにしました。初めてこの仕事についた年に、ある先輩
教員が、たくさん仕事を抱えていて、「大変そうですね、そんなに仕事して大丈夫ですか?」と聞い
てみたら、ニヤリと笑い「楽勝の湖です」と答えていたことを懐かしく思い出します。
もうすぐ後期中間考査ですね。
永遠のライバル
星飛雄馬(左)と花形満(右)
『巨人の星』より
◎寒いけど.....、身だしなみをしっかりしよう!
めっきり、寒さが厳しくなってきました。と同時に、最近身だしなみが、だいぶ気になるよう
になってきました。特に目立つのは、
・スカート下のジャージ
・カラフルな暖かそうなくつ下やレッグウォーマー(黒や紺はOK)
・毛布にくるまりながら歩いている姿
・屋内なのにマフラー
などです。
確かに寒いです。確かに寒いですが、寒いからといって好きな格好をして良いということには
なりません。それは、ただの甘えです。
大人になって仕事をしたら、そんな甘えたことは言ってられません。
ガソリンスタンドや工事現場など、屋外で仕事をする人たちは、猛吹雪の中でも、決められた
範囲内の服装で働きます。それは、それが制服であり、ユニフォームだからです。
私生活の中で、好きな服を着たりするのは個人の自由です。しかし、仕事をしているときには、
その場所で決められた服装をしなければなりません。
「ボタンをきちんととめる」「シャツのすそはしまう」「腕時計はあまり目立たないものを」
など、その職場によって違いますが、細かいところまで決まっている場合もあります。
ある信用金庫に勤めていた人は、少しカラフルな腕時計をしていったら、上司から
「その時計はアフターファイブ(5時以降、つまり仕事が終わってから)でするように。」
と注意されたそうです。
オシャレの基準は自分ですが、身だしなみの基準は周りの人たちです。
周りが「だらしない」「ふさわしくない」と考えたら、それはアウトです。
それがイヤだ、好きな格好をしたいという人は、その職場にはいられないし、スポーツの大会
などでは出場が認められません。
寒いからこそ、ちゃんとした姿をできるようになって下さい。
~ ゆとりを持とう ~
「どんなに、緊張して上がっていても、最高の演奏ができるように、練習してきましたから...」
世界大会に優勝したある女性バイオリニストが、そう語ったそうです。
いざという時に、自信を持って、悠々とできるということが本当の意味でのゆとりです。
目の前の苦しさから目を背けてのんびりすることがゆとりではありません。
だから.....
朝の冷え込みが厳しい最近、暖かい布団の心地よさをのんびり楽しんでいるうちに、
すっかり時間の余裕がなくなり、焦って学校に行く準備をして、遅刻ギリギリで教室に
入る(または、完全に遅刻する)。
試験前だけど、テレビやゲームや友達との楽しい時間を、十分に味わって、「あ~、
楽しいなぁ」と思っているうちに、いつの間にか試験の前日。結局、ろくに勉強もでき
ず、当然のことながら、試験の結果は最悪。楽しいはずの冬休みも台無し。
こんなのは、「ゆとりある生活」とは言えません。ただ、流されているだけです。
「余裕を持って家を出てきたから、ちゃんと朝から集中して学校生活を送れます。」
「しっかり試験勉強してきたから、今度のテストは結果が楽しみ。」
そう言えるように、しっかりと心がけてください。
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