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第45期事業報告
第45期 (平成25年度) 事 業 報 告 自 平成25年 4 月 1 日 至 平成26年 3 月31日 鹿児島空港ビルディング株式会社 1.会社の現況に関する事項 (1)事業の経過及びその成果 当期のわが国の経済は、アベノミクスや円安等の国の各種政策の効果により、 個人消費や設備投資に持ち直しが見られ、雇用情勢も改善しているなど、景気は 緩やかな回復基調が続いております。また当期の鹿児島県内景況は、個人消費が 持ち直しを見せており、主要ホテル・旅館において関西地区や韓国、台湾からの 入り込み客も前年より伸びており、観光施設入場者も前年を上回り、全体として 回復傾向が続いております。 鹿児島空港の利用客数は、国内線では、東京線の便数増加や昨年 5 月31日の ジェットスタージャパンの名古屋線、成田線の新規就航などにより増加しました。 主要路線別では、東京線(羽田、成田の合計)が2,557千人(前年度比107%) 、関 西路線(伊丹、神戸、関西の合計)が1,109千人(前年度比103%) 、名古屋線が388 千人(前年度比132%)となりました。 国際線は、上海線や臨時便の利用客数は減少したものの、台北線や冬季スケ ジュールにおいて毎日運航に増便したソウル線で外国人利用客が増えるなど、全 体では増加し昨年度に続き10万人を超えました。また 5 年ぶりとなる香港便定期 路線が今年 3 月30日に香港航空により開設されました。定期便路線別では、ソウ ル線42千人(前年度比102%) 、上海線12千人(前年度比85%) 、台北線46千人(前 年度比106%) 、香港線156人となりました。従いまして当期の乗降客数は、国内線 が5,003千人(前年度比107%) 、国際線が109千人(前年度比101%) 、合計で5,112 千人(前年度比106%)となりました。 このような状況のもと、当期の空港利用促進への取り組みといたしまして、エ アポートコンサート、地元幼稚園児らによる七夕飾りや小学生の絵画を利用した 六月燈の展示、空の日フェスティバル、本格焼酎の日PRイベントなど関係者の 協力を得て実施いたしました。その他、人気キャラクター「キティ」を使ったク リスマスツリーの設置やプレゼントキャンペーン、毎年恒例の元旦イベントなど、 空港の活性化と賑わいの創出に取り組みました。 また、鹿児島空港の乗降利用客数累計が今年 1 月23日に 2 億人に達し、大阪 航空局鹿児島空港事務所が中心となった関係事業者による感謝セレモニーが今 年 2 月 1 日に実施されました。弊社では、空港内の各売店で使用する記念手提げ 袋の作成や館内装飾、新空港開港からの歩みを紹介する歴史写真パネル展示な ど 2 億人達成記念事業に取り組みました。 また、平成 6 年に国内線ビル 2 階に開設した「エアポートギャラリー鹿児島」 の展示回数が今年 2 月に500回の節目を迎えたことと併せ、ギャラリーの改装工事 を行うとともに、記念展示として榎木孝明氏の水彩画展を開催いたしました。 当期の主な施設設備等につきまして、国内線ビルにおいては、空調機器の更新 工事をはじめ、搭乗橋(ボーディングブリッジ)2 基の更新工事、災害時などにお いて空調設備の中水を水洗トイレ用の排水に使用できるようにする雑用水設備工 事や、 給水引込本管の更新工事などを実施いたしました。また消防庁が実施する 「高 −1− 齢者や障がい者に適した火災警報装置の調査検討事業」のモデル施設として光警 報装置の設置(国の予算工事)などを行いました。 国際線ビルにおいては、昨年 9 月にカウンター設備を共用チェックインシステ ム(CUTE)に変更、1 階の受託手荷物X線検査機、2 階の機内持込み手荷物X 線検査機や金属探知機の増設を行い、また今年 3 月には 3 階にムスリム(イスラ ム教徒)への対応として祈祷室を新規設置し、国際線旅客サービス機能の向上に 努めました。さらに情報化への対応といたしまして、国内線ビルの反転フラップ 式案内表示機を今年 3 月に撤去して液晶パネルへ変更するとともに、フライトイ ンフォメーションシステム(FIS)の更新による自動音声案内放送システムの 導入やフライト情報表示の刷新を実施したほか、今年 3 月には無料公衆無線LAN サービスの全館整備も実施いたしました。 また、グループ会社が一体となって行っているCS推進につきまして、お客様 からの意見投書への迅速な対応やセミナーなどの従業員に対する啓蒙活動を行い、 お客様の目線に立ったサービス提供に努めました。 さて、当期の営業成績は、不動産事業収入は一部増減があったものの、前年並 みの1,967百万円(前年度比100%)となりました。また付帯事業収入は、乗降客 の伸びに伴う歩合収入の増加などにより、615百万円(前年度比108%)となりま したので、 営業収益は2,582百万円(前年度比102%) 、 68百万円の増収となりました。 一方、販売費及び一般管理費につきましては、修繕費や委託費の減少などにより 2,352百万円(前年度比98%)となりましたので、営業利益は229百万円(前年度 比184%) 、105百万円の増益となりました。営業外におきましては、営業外収益が 匿名組合利益など雑収入の増加等により193百万円(前年度比118%) 、営業外費用 は補修工事に伴う除却損の減少等により51百万円(前年度比80%)となりました ので、経常利益は371百万円(前年度比166%) 、148百万円の増益となりました。 2)当社が対処すべき課題 ( 鹿児島空港の当期の乗降客数は、LCCの就航会社や国際線におけるインバウ ンドの増加等によって利用客数が増加し、国内線においては 5 年ぶりに500万人 台に達し、また国際線も前期に続き10万人を超えるなど、利用客数が回復傾向 にあります。国際定期路線 4 路線目となる香港線が今年 3 月に 5 年ぶりに就航し、 日本の南の拠点としての重要性が高まり、更なる航空利用客の需要喚起が期待さ れます。 こうした状況を踏まえ、当社といたしましては、安全で快適に利用していただ くために必要な施設及び設備の整備や、店舗営業者など入居者との利用者増加の 取り組み、防災機能や案内機能の向上など交通拠点機能の強化に努め、利用促進 と地域活性化に取り組んで参ります。 また、安全、安心な施設保安機能を推進するため、社内組織の強化を図りながら、 人材の育成や経営の効率化など中期的な視点で計画的に取り組むとともに、昨年 設置した「企画広報室」を「企画広報部」へ名称変更し、更に幅広い経営課題へ −2− 対応して参ります。 航空業界は引き続き厳しい経営環境が予想されますが、公共性の高い空港ター ミナルビルを運営する社会的な使命のもと健全な経営を進め、お客様のニーズに 迅速に対応する安全で快適な施設とサービスを提供し、環境にも優しい空港とな るよう一層努力して参ります。 (3)設備投資の状況 当期において実施した設備投資の総額は 673 百万円であります。その主な 内容は次のとおりです。 ・No.5 PBB(パッセンジャーボーディングブリッジ)2 基更新工事 ・国際線ビルCUTE設置工事 ・国内線ビル空調機更新工事 ・国内線ビルフライトインフォメーションシステム更新工事 (4)資金調達の状況 該当事項なし (5)直前 3 事業年度の財産及び損益の状況の推移 年 度 第 42 期 第 43 期 区 分 営 業 収 益(千円) 2,799,612 2,643,853 2,514,165 第 45 期 (当期) 2,582,696 第 44 期 当期純利益(千円) 41,813 126,368 138,159 230,640 1株当たり当期純利益 69.68円 210.61円 230.26円 384.40円 総 資 産(千円) 10,086,840 10,589,079 10,690,232 10,866,185 4,825千人 4,470千人 4,783千人 5,112千人 乗 降 客 数 (6)重要な子会社の状況 鹿児島空港産業株式会社 資 本 金 (千円) 60,000 鹿児島空港エンジニアリング株式会社 60,000 会 社 名 持株比率 主要な事業内容 100% 売店、スタンド喫茶の営業 100% 建物・設備等の運転管理業務 7)主要な事業内容 ( ・航空事業者、航空旅客並びに航空貨物に対する役務の提供 ・航空思想の普及、観光に関する事業 ・貸室業 ・駐車場運営業 (8)従業員の状況(平成 26 年 3 月 31 日現在) 従業員数 前期末比増減 平均年令 平均勤続年数 60名 -2名 38.7歳 9.4年 (注)上記には出向社員及び契約社員は含まれておりません(受入出向社員は含まれております)。 −3− 2.株式に関する事項 (1)発行済株式総数 60万株 (2)株主数 15名 (3)株 主 株 主 名 鹿 県 120,000株 屋 102,000株 社 90,000株 A N Aホールディングス株式会社 66,000株 日 社 60,000株 株 式 会 社 鹿 児 島 銀 行 30,000株 M B C 開 発 株 式 会 社 30,000株 鹿 児 島 リ ー ス 株 式 会 社 30,000株 いわさきコーポレーション株式会社 24,000株 南 国 タ ク シ ー 株 式 会 社 12,000株 鹿 児 島 海 陸 運 送 株 式 会 社 12,000株 株 南 城 株 児 式 国 本 山 式 島 持 株 数 会 交 航 観 社 通 株 空 株 光 会 山 株 社 式 式 式 土 形 会 会 会 佐 社 6,000株 屋 6,000株 株 式 会 社 島 津 興 業 6,000株 渕 上 印 刷 株 式 会 社 6,000株 −4− 3.会社役員に関する事項 代表取締役社長 岡 積 常 治 専 務 取 締 役 西 邦 光 常 務 取 締 役 石 澤 一 典 取締役相談役 前 山 健太郎 取 締 役 上 村 覚 取 締 役 上宮田 健 取 締 役 吉 村 孝 司 取 締 役 伊 藤 祐一郎 鹿児島県知事 取 締 役 岩 元 恭 一 株式会社山形屋 代表取締役社主 取 締 役 渡 邉 勝 三 南国交通株式会社 代表取締役会長 取 締 役 中 村 耕 治 株式会社南日本放送 代表取締役社長 取 締 役 永 田 文 治 株式会社鹿児島銀行 相談役 監 査 役 御 領 敏 博 鹿児島リース株式会社 代表取締役社長 監 査 役 堀之内 保 典 (総務部長委嘱) (管理部長委嘱) (事業サービス部長委嘱) 当該事業年度中の取締役の異動 当期における記載事項はございません。 −5− 貸 借 対 照 表 (平成 26 年 3 月 31 日現在) 科 目 金 額 ( 資 産 の 部 ) 有 収 価 証 金 額 980,458 流動負債 1,377,833 未 金 70,105 未 券 現 金 ・ 預 金 未 科 目 ( 負 債 の 部 ) 4,123,510 流動資産 (単位:千円) 金 484,640 用 244,354 2,650,000 未払法人税等 98,261 7,059 払 払 費 貯 蔵 品 14,625 未 払 消 費 税 そ の 他 10,946 前 受 預 収 り 益 122,506 金 4,747 固定資産 6,742,674 役員賞与引当金 9,100 有 形 固 定 資 産 4,873,739 そ 9,788 の 他 物 2,962,878 建物附属設備 993,452 構 物 321,716 預 り 保 証 金 822,521 機械及び装置 243,193 退職給与引当金 193,868 車 両 運 搬 具 0 役員退職慰労引当金 95,414 建 器 築 具 備 土 品 282,049 地 70,448 1,111,803 固定負債 負 債 合 計 2,092,261 ( 純 資 産 の 部 ) 8,773,923 無 形 固 定 資 産 27,139 電 話 加 入 権 2,130 資 本 金 300,000 ソフトウェア 24,745 利益剰余金 8,473,923 その他無形固定資産 263 株主資本 利 益 準 備 金 75,000 特別修繕積立金 2,770,000 投資その他の資産 1,841,795 建物増改築積立金 5,000,000 投資有価証券 1,525,908 別 途 積 立 金 300,000 関係会社株式 120,000 繰越利益剰余金 328,923 出 金 166,165 差 入 保 証 金 23,343 長期前払費用 6,378 純 資 産 合 計 8,773,923 10,866,185 負 債・ 純 資 産 合 計 10,866,185 資 資 産 合 計 −6− 損 益 計 算 書 自 平成 25 年 4 月 1 日 至 平成 26 年 3 月 31 日 (単位:千円) 科 目 営 業 収 金 額 益 2,582,696 不 動 産 事 業 収 入 付 帯 事 業 収 1,967,476 入 615,220 販売費及び一般管理費 営 営 業 業 利 外 収 受 匿 業 外 229,910 益 193,307 利 組 そ 営 益 取 名 合 の 費 2,352,786 利 息 3,278 益 149,889 他 40,140 用 51,705 固 定 資 産 除 却 損 そ 経 常 の 他 4,619 益 371,512 税引前当期純利益 371,512 法人税、住民税及び事業税 140,872 当 230,640 期 利 47,086 純 利 益 −7− 株主資本等変動計算書 自 平成 25 年 4 月 1 日 至 平成 26 年 3 月 31 日 (単位:千円) 株 主 資 本 利 資本金 前期末残高 剰 余 金 株主資本 その他利益剰余金 利 益 準備金 300,000 益 特別修繕 積 立 金 建物増改 築積立金 75,000 2,660,000 5,000,000 別 途 積 立 金 300,000 繰越利益 剰 余 金 利益剰余金 合 計 合 計 純資産 合 計 238,283 8,273,283 8,573,283 8,573,283 当期変動額 特別修繕積 立金の積立 0 0 110,000 0 0 △110,000 剰 の 余 配 金 当 0 0 0 0 0 △30,000 △30,000 △30,000 △30,000 当 純 利 期 益 0 0 0 0 0 230,640 230,640 230,640 230,640 当期変動額 合 計 0 0 110,000 0 0 90,640 200,640 200,640 200,640 当期末残高 300,000 75,000 2,770,000 5,000,000 300,000 −8− 0 328,923 8,473,923 8,773,923 8,773,923 注 記 表 (重要な会計方針に係る事項に関する注記) 1 .資産の評価基準及び評価方法 (1)有価証券の評価基準及び評価方法 ①関 係 会 社 株 式 移動平均法による原価法 ②満 期 保 有 目 的 債 券 償却原価法 ③そ の 他 有 価 証 券 移動平均法による原価法 (2)棚卸資産評価基準及び評価方法 貯 蔵 品 最終仕入原価法 2 .固定資産の減価償却の方法 (1)有 形 固 定 資 産 (2)無 形 固 定 資 産 3 .引当金の計上基準 (1)役 員 賞 与 引 当 金 (2)退 職 給 与 引 当 金 (3)役 員 退 職 慰 労 引 当 金 4 .消費税等の会計処理 定率法(ただし、平成10年 4 月 1 日以降に取得した 建物(附属設備を除く)については、定額法)を採 用しております。 定額法を採用しております。 役員に対する賞与の支給に備えるため、支給見込額 を計上しております。 従業員が、自己都合退職した場合の期末要支給額を 計上しております。 役員の退職慰労金の支給に備えるため、役員退職慰 労金規定に基づく期末要支給額を計上しております。 税抜方式によっております。 (株主資本等変動計算書に関する注記) 1 .当事業年度末における発行済株式の種類及び総数 普 通 株 式 600,000株 2 .当事業年度中に行った剰余金の配当に関する事項 平成25年 6 月18日開催の定時株主総会において、次のとおり決議しました。 配 当 金 の 総 額 30,000千円 配 当 の 原 資 利益剰余金 1 株 当 た り 配 当 額 50円 基 準 日 平成25年 3 月31日 効 力 発 生 日 平成25年 6 月19日 3 .当事業年度の末日後に行う剰余金の配当に関する事項 平成26年 6 月18日開催予定の定時株主総会において、次の議案を付議する予定 であります。 配 当 金 の 総 額 30,000千円 配 当 の 原 資 利益剰余金 1 株 当 た り 配 当 額 50円 基 準 日 平成26年 3 月31日 効 力 発 生 日 平成26年 6 月19日 −9− 監査役の監査報告書謄本 監 査 報 告 書 鹿児島空港ビルディング株式会社 代表取締役社長 岡積 常治 殿 平成 26 年 5 月 8 日 印 監 査 役 御 領 敏 博 ◯ 印 監 査 役 堀之内 保 典 ◯ 私ども監査役は、平成25年 4 月 1 日から平成26年 3 月31日までの第45期事 業年度の取締役の職務の執行を監査いたしました。その結果につき以下のとお り報告いたします。 1 .監査の方法及びその内容 監 査 役 は、 取 締 役 会 そ の 他 重 要 な 会 議 に 出 席 す る ほ か、 取 締 役 等 から事業の報告を聴取し、重要な決裁書類等を閲覧し、業務及び財 産の状況を調査しました。また、会計帳簿等の調査を行い、計算書 類( 貸 借 対 照 表、 損 益 計 算 書、 株 主 資 本 等 変 動 計 算 書 及 び 注 記 表 ) 及びその附属明細書につき検討を加えました。 2 .監査の結果 (1)事業報告及びその附属明 細書は、法 令及び 定款に 従い、会社 の状 況を正しく示しているものと認めます。 (2) 取 締 役 の 職 務 遂 行 に 関 す る 不 正 の 行 為 又 は 法 令 若 し く は 定 款 に 違 反する重大な事実は認められません。 (3) 計 算 書 類 及 び そ の 附 属 明 細 書 は、 会 社 の 財 産 及 び 損 益 の 状 況 を す べての重要な点において適正に表示しているものと認めます。 以 上 − 10 −