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10年後のマンション業界を見据えて

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10年後のマンション業界を見据えて
『10年後のマンション業界を見据えて』
エヌ・ケイ・グループの成長戦略
≪企 画 立 案≫
不動産・建築コンサルタント ;株式会社エヌ・ケイ・リミテッド
IT・経営コンサルタント
;株式会社エヌ・ケイ・ワン
【目次】
・はじめに
・事業背景
1.東日本大震災の復旧・復興
2.国土強靭化法
3.東京オリンピック決定
4.リニア中央新幹線
5.建築費高騰の折
6.消費税アップの折
・分譲マンションの歴史&マンションブームの検証
『マンション業界への受注営業には何が必要か?
分譲マンションそのものの検証が必須』
・分譲マンションの歴史/マンションブーム年表 設備
年表/時代の変換/IT到来
-第1次マンションブーム(1963年~1964年)
-第2次マンションブーム(1968年~1969年)
-第3次マンションブーム(1972年~1973年)
-第4次マンションブーム(1977年~1979年)
-第5次マンションブーム(1986年~1989年)
-第6次マンションブーム【1】(1994年~2005年)
-第6次マンションブーム【2】
‐第7次マンションブームの様相か?
・マンション業界(不動産業界)& 建設業界の今後
の展望と予想
・マンション業界(不動産業界)&建設業界の問題点
・各デベロッパーの建築への拘りの対処法
『デベロッパーの10年後の在り方「トップブランド」のみ
で生き残れるのか?』
・先駆者:マンションブランドトップの三井不動産の
パークマンションシリーズの検証
・各デベロッパーのブランド戦略(Ⅰ)
・各デベロッパーのブランド戦略(Ⅱ)
・エヌ・ケイグループのビジネスモデルとは・・・
・事業概要
・競合ゼネコン(1)【土地+建築】
・競合ゼネコン(2)
・競合ゼネコン(3)
・リスクとリターン
・主な問題点
・チームについて
・㈱エネ・ケイリミテッドの会社概要
・付録(各種添付資料)
はじめに
昨今の日本経済は、昨年の自民党政権に政権交代を果たした時以来、安部
晋三総理が「アベノミクス」を提唱、「3本の矢」を投じながら、経済の成長戦略を
実行してきた。
これは、民主党政権で失われた3年を含めて、バブル以降失われた20年間の
デフレ状態を一変させようとしている。
1本目の矢は、大胆な金融政策による、2%のインフレターゲット、日銀の無制
限の量的緩和等、2本目の矢は、機動的な財政政策で、これが、大規模な公
共投資を喚起し、『国土強靭化法』という、基本法まで成立しようとしている。
そして、3本目の矢は、民間投資を喚起する成長戦略である。
この3本の矢で、日本経済が離陸しようとしていたところに、4本目の矢と云うべく
、東京オリンピック招致が決定した。まさに、神風とはこのことか!
東日本大震災の復旧・復興以来、国土強靭化、東京オリンピック、リニア中
央新幹線、続々と建設投資の拡大が続く。それにより、恩恵を受ける反面、その
弊害が出てくるのも、我々、不動産業界・建設業界である。
では、この建設バブルといわれるこの時期にどのような戦略にて対処して、
成長戦略に結び付けるのか?検証していきたいと思う。
事業背景
1、東日本大震災の復旧・復興
大震災以降、2年9か月が経過し、復旧・復興も佳境を迎えており、まさに、建築
費高騰の要因になっている。
この後も、目処が立つまでにはあと2、3年はかかるだろう。

2、国土強靭化法
インフラ投資に、10年で100兆円~200兆円を使うと喧伝され
た法案である。誰もが反対しない法案である。地震大国の日本として取
らなければいけない対策だからである。
東日本大震災が残した爪痕を見ても分かるように、「Xデー」の後が重
要である。
30~50年後を見越しての投資である。
公共と民間の両輪が回りだすのは、バブル期以来とも云われる。

3、東京オリンピック決定
建設業に波及し、実際に動き出すのは2,3年後であろう。
不動産業は、五輪後の跡地開発が目玉ではあるが、ムードのみで値上がりをする。
これが、バブルであり、逆に心配なのは、五輪後の景気であるのは、過去の五輪を
見ても明らかではある。

4、リニア中央新幹線
本体工事については、大深度地下の工事で大手20社位にしかできない。
一般ゼネコンには全く関係ない話なのだが、付帯工事は発生するだろう。
バブルとはまさにこのように、期待値により膨らむ。

5、建築費高騰の折
上記、1、東日本大震災の復旧・復興で
建築費が上昇していたところに、2~4が

決定して、官民&民間の同時景気浮揚
に繋がった。
資材・部材、労務費のアップ等、暫くは、建
設バブルが続くのか?
6、消費税アップの折
正式に消費税がアップするのは、平成26年
(2014年)4月1日に8%であるが、建築

請負については、平成25年9月30日迄の契
約については5%との通達により、駆けこみで前倒
し需要も発生した。
そして、2段階目の10%への移行は、平成27
年(2015年)10月1日に「経済状況など
を勘案して、状況判断をする予定」
との注釈付き決定である。
分譲マンションの歴史&マンションブームの検証
『マンション業界への受注営業には何が必要か?
分譲マンションそのものの検証が必須』
分譲マンションの歴史/マンションブーム年表/設備年表
時代の変遷/IT時代の到来
マンションブームについて
同潤会アパートから始まる日本の共同住宅には既に80年を超える歴史があります。
日本初のマンション分譲からでも50年を超え、都市型の居住形態としてすっかり定着
感のある分譲マンションですが、その昔『ウサギ小屋』と言われた日本の共同住宅の居住
水準を向上させる為に、実にさまざまな努力や工夫が積み重ねられ現在に至っております。
我が国初の民間分譲マンションは1956(昭和31)年、日本信販が売主の「四
谷コーポラス」です。5階建で、総戸数28戸の小規模ながら、分譲価格は3LDKで
230万円でした。これは、当時大学初任給が約1万円の時代ですから、破格の高額
物件でした。
これ以降のマンションブームを振り返りながら、今後10年のマンション市場の動向&対
処法を探っていきたいと思います。
ITと不動産の進化
分譲マンションの歴史/マンションブーム年表
設備年表/時代の変遷/IT時代の到来
1956年
ステンレス流し台登場
1960年代
第1次マンションブーム(1963年~1964年)
1962年にマンション基本法の「建物の区分所有に関する法律」(通称
マンション法が制定され、大きな変革が起こる。
1964年の東京オリンピックが景気を刺激し、後押しをした。
この時代の代表的なマンションは原宿駅前の「コープオリンピア」(売主:
東京コープ)で、日本初の億ション第1号です。高級マンションの「ホーマット
シリーズ」第1号の「ホーマットインペリアル」完成。
1964年 アルミサッシが普及
東京オリンピック開催
第2次マンションブーム(1968年~1969年)
この頃からマンションは大衆化路線をとるようになる。高額所得者向けの
高級路線だけでは、供給は拡大しないので当然の結果であろう。
そして、この頃は、まだ狭く、和室中心の間取りが多く、「西洋風長屋」と揶揄
されるが、給湯設備やバランス釜式風呂など当時としては最先端の技術が
導入されていました。
この時代の代表的なマンションは、「秀和外苑レジデンス」(売主:秀和)、
「 西荻フラワーマンション」(売主;長谷部建設)、「マンション南目黒園」
(売主;朝日建物などで、その後のマンション供給の主流となる『一次取得
者向け』の先駆けです。大京(旧大京観光)のライオンズマンション第1号
「赤坂」発表。
1970年代
1970年
システムキッチンへと進化
万国博覧会開催
1971年 三井不動産の超高層高級マンションの「三田綱町パーク
マンション」完成
第3次マンションブーム(1972年~1973年)
田中角栄首相の「列島改造論」が不動産ブームを生み、日本全体が不動産
投資に沸いたのがこの時期です。しかし、1973年には「オイルショック」で世界的
不況となり、狂乱物価となったのもこの時期です。1970年からスタートした住宅
金融公庫の制度確立もあり、1973年には、15万戸を超えるブームとなりました。
この時代の代表的なマンションは住宅都市整備公団が開発を始めた『多摩ニュ
ータウン』エリアの物件です。住宅ローン付きでの低額マンションのニュータウンが
各地に開発されていったのもこの頃からでした。1973年には、平均価格が、
初めて1000万円を超えました。
この時期は、商社がマンション供給の中心でした。
1975年
オートロック普及
大京が「オートロック式のマンション」を初めて発売
第4次マンションブーム(1977年~1979年)
オイルショックによる不況から脱しつつあるこの時期は、東京への通勤圏として、
神奈川県、埼玉県、千葉県の首都圏エリアでの供給が盛んに行われるように
なりました。「第2次オイルショック」の逆風の中で、職住近接をうたったマンション
が一般化し、民間デベロッパーの大型開発が増加したのもこの頃です。
この時期の代表的なマンションは、「サンシティ」(三井不動産)、「シャンボー
ル三田」(大蔵屋)などで、東京都心まで30分圏内に大型開発が行われま
した。この頃の東京都の平均価格は、2000万を超えました。
1977年
超高級マンション「ドムス青山」完成
1978年 大京、マンション発売戸数で全国トップ(4289戸)以降
29年間連続1位
1981年 新耐震に法改正(震度6強~7でも倒壊しない)
1985年 パソコン登場
第5次マンションブーム(1986年~1989年)
この時期はバブル経済のピークで地価が高騰し、都心では10億を超えるような
億ションが供給されるようになり、一次取得者向けのファミリーマンションは郊外に
展開された。又、投資用のワンルームマンションも、ブームとなった。都内では億ショ
ン専門のデベロッパーが登場。マンション価格も土地同様に上昇したが、一方で、
割安感のある住宅都市整備公団の物件に人気が集まり、「光が丘ニュータウン」
は抽選倍率が6千倍を超える人気物件となる。又、超高層化が進んだのもこの時
期からで、30階以上のマンションが供給されました。
この時期の代表的なマンションは、高級物件の代名詞となった「広尾ガーデンヒ
ルズ」(売主;住友不動産・三井不動産・三菱地所・第一生命)があります。
高額物件では、17億9500万円で分譲された、「ドムス高輪」(売主:
ドムス)が、不動産バブルを象徴しています。
この時代のマンションは都心の高額化、ファミリーマンションの郊外化という、2極
化が進み、スペックでは「バブル仕様」という高性能化が進んだのもこの時期です。
 1989年 ウォーターフロントの先駆け「大川端リバーシティ」(売主:三井
不動産)着工

1995年 パソコンOSウィンドウズ95登場
インターネットの時代へ/携帯電話デジタル化
第6次マンションブーム【1】
(1994年~2005年)
この時期はバブル経済崩壊後、地価が長期にわたり下落する中で(失われ
た15年)、東京都内に一次取得者向けマンションが戻る都心回帰が鮮明に
なりました。交通の利便性が適した本来のマンション用地が、バブル期からすると、
半額程度にまで下落して、マンション需要が一気に拡大しました。
首都圏のマンション分譲が8万戸を超える大量供給の時代が10年にわたり
続きました。地価が下がり、住宅金融公庫の融資額拡大、低金利政策の実施
でローン金利が2%以下まで下がる等、好条件が重なり、賃貸需要の層まで、
マンション購入に走りました。
第6次マンションブーム【2】
この時期の代表定期なマンションは、都心回帰が極まる人気物件の「銀座タ
ワー」(売主;三菱地所・定期借地権)、当時で最高層(55階)の「ライ
オンズスクエアエルザタワー55」(売主;大京)、湾岸タワー物件の象徴であ
る「東京ツインパークス」(売主;三菱地所・三井不動産・住友不動産・東京
建物・オリックス・住友商事・三井物産・平和不動産)などで、多様化した様々
な物件が供給されました。六本木ヒルズもこの時期です。
この時期のマンションは超高層化、大規模化が進みました。
性能面でも、高情報化、高機能化、高付加価値化、高安全化も進みました。
 2001年 オール電化実用化
 2005年 第三世代携帯
 2005年 耐震強度偽装事件(姉歯事件)
 2006年 耐震強度偽装事件を受けて、建築基準法を強化
(構造計算の適合性判定、建築確認・検査の厳格化等)
第7次マンションブーム(2007年~)の様相か?
リーマンショックでミニバブルが崩壊!

2007年 おサイフ携帯普及
IT(情報化)と不動産の融合
カードキー&セキュリティーマンションの登場

2008年 アウトレットマンション急増
マンション販売戸数も1992年以来17年ぶりの
4万戸割れへ(首都圏)
2010年 コンパクトマンション急増
2011年 東日本大震災を機に「安全・安心」をキーワードとする、
「防災」&「免震」マンションが増える。
太陽光発電マンションなど、「創エネ」をフレーズにした
物件も登場。
2011年 スマートフォン普及



マンション業界(不動産業界)&
建設業界の今後の展望と予想



不動産のミニバブルの再燃&建設バブルの発生
土地高騰&建築費高騰=マンション業界&建設業界の危機
消費税アップ=建築費アップ

土地の値段が上がり、建築費が上がり、消費税が上がる=全てを吸収して、エン
ド価格に転嫁出来れば成り立つ論法だが、リーマンショック前の新価格、新々価
格のように行くのか?

リーマンショック後、これにより、我々マンション業界&建設業界は悲惨な結果を
招いたのだ。
富裕層&二次取得者向け&投資家向け、都市型マンションは、価格変動に、
ある程度はついていけるだろう。
@300万が一割アップの@330万になろうが、二割アップの@360万に
なろうが、消費者&投資家もついていけるし、デベロッパーもついてくるだろう。
問題は、一次取得者向けマンションである。@120万~@150万、グロス
で2千万台から3千万台で供給するマンションである。



マンション業界(不動産業界)
&建設業界の問題点
このままでは、『デベロッパーの使命』である、本当に住居が欲しい
消費者にマンションの供給が出来なくなる


では、『デベロッパーの使命』とは何か?
それは誰が何と言おうと、
①⇒一次取得者層向け3000万台のマンションの供給
それには、
②⇒⇒各デベロッパーで壁になる、高騰した建築コストの見直しが必須
そして、
③⇒⇒⇒各デベロッパーの建築へのプライドあるブランディングの見直しによる、
建築費の検証
各デベロッパーの建築への拘りの対処法
『デベロッパーの10年後の在り方
「トップブランド」のみで生き残れるの?』


各デベロッパーの拘りのあるプライドのトップブランドについては、独自に進め
他のゼネコンにて対応して頂き、ブランディングの見直しによる、ツーブランド
の導入による、『セカンドブランドの構築について』を提唱する。
ブランディングの見直しを提唱
ゼロから作り上げるのではなく、基本仕様を『セカンドブランドの構築』化してい
く。

ツーブランドの導入(『セカンドブランドの構築』)
ブランドのみの立ち上げの提唱ではなく、従来のデベロッパーの基本仕様に関
し、基本構造や設備仕様を、細部に至るまで、聖域なく徹底的に見直し、
VE力を活かしてデベロッパーの基本仕様とのVEを重ねて、基本仕様型『セ
カンドブランドの構築』を図る。
先駆者:マンションブランドトップの三井不動産・
「パークマンション」シリーズの検証





「こんにちは三井です。」でお馴染みの三井不動産ですが、一朝一
夕でブランディングが確立されてきたわけではない。
マンションのブランドとしては、老舗中の老舗ではあるが、これまでには
消えていったブランドもある。
それでは、簡単に三井の「パーク」シリーズを分析してみよう。
まずは、「パークマンション」である。超高層高級を売りにしたマンション
で、パークマンションの代名詞である「三田綱町パークマンション」が第
1号である。まさに、土地力、立地、規模、トップブランドとして、設
備、仕様等、億ションに相応しい高級感を醸し出している。
そして、以前はセカンドブランドだった、「パークハイム」。
大型都市型再開発の「パークシティ 」。
サードブランドの「パークホームズ」、ワンルーム&賃貸の「パークノヴァ」





そして、その三井不動産も時代とともに、都市型デザイナーズの「パークコート」、
タワーマンションの「パークタワー」、都市型ディンクスタイプの「パークリュクス」、リー
ト保有で賃貸の「パークアクシス」、「パークハビオ」、etc・・・
但し、イメージの悪いワンルーム系小型の「パークノヴァ」は消えつつある。
まさに、時代の変遷とともに、近代化、進化、そして、コスト意識を重視した、ブ
ランド戦略、徹底した品質管理・工程管理を作り上げてきたのである。
そのことが、三井不動産のマンション作りで二人三脚をしてきた三井グループで
ある三井建設(現三井住友建設)が、マンション建築において、高品質でコ
ストパフォーマンスに優れたマンション作りに定評あるゼネコンに育った理由でもあ
る。
三井建設時代の設計部隊も、住友建設との併合にて、独立し、マンションの設
計では、業界をリードする立場にいる。
要するに、建築の三井、土木の住友の補完併合である。
各デベロッパーのブランド戦略(Ⅰ)






三井不動産の「パーク」シリーズ、大京の「ライオンズ」を代表として、各社とも
、トップブランドのブランディング意識なく、名称を使用していたのが実態であろ
う。
あの野村不動産は、「コープ」という名称で、郊外型を中心に長谷工企画・
施工にて、長年供給をしてきた。しかし、呼び名・名称をブランディングの導入
により、トップブランドの「プラウド」に変更以来、(製造・販売・管理の一貫体
制と変更)、ブランド・高級マンションの代名詞路線へのイメージ戦略を展開
した。
第6次マンションブームと重なり、これが見事に成功。バブル以来、失われた
20年の後の、マンションブームで、100円ショップ全盛期。
消費者がデフレ・低価格路線にいい加減飽き飽きしていた時期であった。
湾岸タワーマンションが、2003年問題を抱えていた時期で、高級路線に
切り替わる時期でもあった。
一般消費者が、ダークなイメージの不動産業界を一つのブランド品を購入す
るような感覚にイメチェンした野村不動産の功績は非常に大きいと思う。








しかし、その「プラウド」にも、死角があった。「プラウド」=高級というイメージが、全
ての地域にあてはまるわけではなく、自分で自分の首を絞めていったのである。
全てが統一された高級仕様ではなく、ゼネコンにより、地域により、スペックも違い
、販売価格により、変更していったというのが実態のようである。
新浦安でその事例を挙げる。
千葉県浦安市、新浦安では「プラウド」シリーズは、プラウド新浦安が初めてだ。
当時、新浦安の相場は、@150~160万であった。
あの三井不動産が、パークシティグランデ新浦安(浦安市明海地区←高洲地
区よりもブランド化している場所)で、@156.7万であった。
千葉県企業庁の入札にて、ぶっちぎり落札。三井より2割高で、完売。
プラウド新浦安(2007年3月分譲)
浦安市高洲4-25(新浦安駅バス徒歩1分11分)
総戸数733戸【19階】
平均価格6599万円
平均面積114.20㎡(34.54坪)平均坪単価@191万円
施工 清水建設
竣工 2007年12月




翌年、日本航空の社宅の跡地にて、リーマンショック時であったが@200万
越えで完売。
プラウド新浦安マリナテラス(2008年9月分譲)
浦安市日の出4-16(新浦安駅徒歩19分)
総戸数 179戸【4階】
平均価格 6419万円
平均面積 90.30㎡(27.31坪)平均坪単価@235万円
施工 竹中工務店
竣工 2009年2月
リーマンショックの後ということもあり、@180万に抑えての発売で、長谷工施
工ということもあるのか苦戦、完売はしたが、引き渡しが東日本大震災直前で
、引っ越しは、その前後ということもあり、問題を残した。
プラウド新浦安パームコート(2010年4月分譲)
浦安市高洲8-20(新浦安駅徒歩1分バス8分)
総戸数 558戸【14階】
平均価格 5584万円
平均面積 101.84㎡(30.80坪)平均坪単価@181.3万円
施工 長谷工コーポレーション
竣工 2011年1月



「プラウド」というブランドの統一性により、消費者が勝手に高級をイメージした
好事例である。しかし、そのプラウドも、数を追い求めるべく、マンション供給数
トップを目指し、それには、高級路線のワンブランドだけでは、解りずらく、一次
取得者に供給するセカンドブランドの構築が必須であった。
(「プラウド」の派生ブランドは誕生したのだが・・・)
それが、郊外型中心の「オハナ」であり、長谷工コーポレーションとの再コラボで
ある。

ここに、全てのデベロッパーに繋がる、これからの、デベロッパー
に共通した、問題の解決方法がある。

それは、プライドを持った、セカンドブランドの構築である。
「安い」という受動的な営業よりも、攻撃的なセカンドブランドの導入という
相手のブランドを尊重したうえでの建築営業に移行することで・・・
ゼネコンの今後の成長戦略には、デベロッパーにセカンドブランドの浸透と、
土地力を前面に出した、ワンストップサービスによる特命受注戦略の確立が
必要である。


各デベロッパーのブランド戦略(Ⅱ)





「プラウド」の成功により、各社がブランディングを導入。
いち早くブランディングを導入した、ゴールドクレストのスマートなイメージは、以
前のリクルートコスモスが古い体質の不動産業界に風穴を開けたような勢いが
あった。そこへいくと、コスモスイニシアへの移行は、それほどの変化はなかったよ
うである。
その後、各社が、ブランディングを続々と導入。トップブランドの確立を急いだ。
東急不動産が「ブランズ」、東京建物が「ブリリア」、三菱地所が「ザ・パークハ
ウス」、大京が「ザ・ライオンズ」、コスモスイニシアが「イニシア」、伊藤忠都市開
発が「クレヴィア」、NTT都市開発が「ウェリス」、新日鉄興和が「リビオ」etc
しかし、野村不動産ほどのインパクトはなく、費用対効果は無いように思われる。
野村不動産の「オハナ」への移行は、必然であったように思われる。
時代よりも先取りをした感はあるが、一次取得者層へのマンション供
給を考えれば、@150万~@160万円、グロスで3000万~3500
万円でマンションで売らなければ消費者は付いてこれない。
2012年供給ランキング(2010年~2012年)
㈱不動産経済研究所調査
エヌ・ケイ・グループのビジネスモデルとは・・・
不動産営業
1、土地情報の収集力
受注営業
2、事業企画・提案力
特命受注
3、近隣折衝・許認可取得
設計
4、設計・設計監理
施工
5、施工・施工管理・アフター対応
を手掛けるワンストップサービスビジネスモデルである。
ヒント;ある大手デベロッパー仕入トップの方が強みとしてあげた件を紹介をしておきたい。
基本構造や設備仕様について研究して、むやみにコストを上げない方向で進めてきたこと
で大きな成果を出している。他の大手デベロッパーの工事費と比較すると、200~3
00万は違うと実感していて、その分を土地代に振り向けることで用地取得に繋がってい
るとのこと。
エヌ・ケイ・グループの
ワンストップサービスによるビジネスモデル
売主
エヌ・ケイ・グループの業務内容

土地情報収集

事業企画・提案

建築見積・特命受注

近隣折衝・許認可取得
土地情報収集
設計・設計監理
企画プランニング
施工・施工管理・アフター対応
事業計画


施工
エヌ・ケイ・グループ
事業主体
事業企画・提案
特命受注
設計会社
事業主体となる事業主様へのご提案
基本構造・設備仕様などを徹底追求し、コスト管理をし事業主様
のトップブランド・セカンドブランドに対応したご提案を提供いたします。
事業概要

分譲マンション建設のプロフェッショナル集団

「品質施工マニュアル」による品質の安定化

「安全・安心・確実」なサービスの提供

「安全・品質・工期」による施工品質の徹底強化

コラム

マンションの専有面積の
推移をご存じだろうか?
土地が高騰すると狭くなり、
低下すると、広くなる法則。
競合ゼネコン(1)の検証
【土地+建築】

同業種&類似ビジネスモデル【土地+建築】

中・大型案件
長谷工コーポレーション
中・大型案件の実績を含め、土地情報力に強みを持ち(不動産営業180
名)、施工能力を含めて、各デベロッパーは無視出来ない存在である。
特命受注率は、9割以上。
土地の情報収集から事業企画、事業収支、マーケティング、建築見積、特命
受注、近隣折衝、許認可取得、設計・設計監理、施工、販売、管理まで、
「住まいのオンリーワングループ」として、業界をリードしている。
不動産情報を入手した後数日後には、建築プラン作成(土地情報を入力
すると瞬時にプラン作成ができる。)、事業企画、マーケット情報から土地の価
格、マンションの建築費(概算コスト算出システムにて、スピーディーにコストを
把握)、販売価格などを割り出した事業収支計画が出来上がる。
今までの実績は、約50万戸である。
売上高5589億 経常利益199億(3.56%)(平成25年3
月)従業員2005名
競合ゼネコン(2)の検証
中・小型案件
1、新日本建設;千葉が本社であるが、首都圏にて展開、各デベロッパーに
入り込んでいる。自社分譲も手掛ける。
売上高587億 経常利益24億(4.08%)(平成25年3月)
従業員551名
取引先;三井不動産、住友不動産、丸紅、NTT
都市開発、大京、大和ハウス、大成建設、長谷工コーポレーション、世界貿
易センタービル、セントラル総合開発、藤和不動産etc
2、川口土建工業;埼玉が地盤であるが、首都圏にて、各デベロッパーに
入り込んでいる。
売上高257億(平成25年9月期)
従業員220名
取引先;三井不動産、三菱地所、住友不動産、東急不動産、コスモ
スイニシア、大京、タカラレーベン、NTT都市開発、京阪電鉄、日本綜合
地所、フージャースコーポレーション、明和地所、グローバル社、中央住宅、
リブラン、ワールドレジデンシャル、マリモ、グローベルスetc
競合ゼネコン(3)の検証
3、不二建設;長谷工の子会社で、ミニ長谷工の動き、長谷工の補完的役割。
売上高212億 経常利益4.1億(1.9%)(平成25年3月期)
従業員200名
取引先;NTT都市開発、近鉄不動産、東京建物、東急不動産、新日鉄
興和不動産、阪急不動産、有楽土地、東武不動産、大京、三交不動産、
MID都市開発、京阪電鉄、日商岩井、スターツ、オリックス・リアルエステート
日神不動産、マリモetc
4、木内建設;静岡が本社ではあるが、首都圏にて、各デベロッパーに入り込んでいる。
子会社に不動産に強みを持つ、富士都市開発を持つ。
取引先;三菱地所、三井不動産、コスモスイニシア、ナイスetc
5、住協建設;埼玉が地盤であるが、専有卸しワンルームに強み。専有卸しで競合か。
従業員200名
取引先;オリックス不動産、サジェスト、木下不動産、クレアスライフ、大和地所、
フォーユー、ヤマウラ企画、レクシオetc
建設投資、許可業者数及び従業者数の推移
国土交通省調査
営業利益率達成目標資料
大手ゼネコン2013年9月期中間決算
建築で営業利益5%以上は2社のみである
リスクとリターン
リスク
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このプロジェクトにおけるリスクは、無いに等しい。

何故ならば、マンション業界(不動産業界)&建設業界を研究・分析して、
個々人のスキルを上げ、人脈を駆使してこそ業界をリードするプロの分譲マン
ション建設集団になれると確信しているからである。
逆に、何もしないリスクのほうが大ある。

リターン


マンション業界&建設業界のリーディングカンパニーを目指すことによる個々人
のスキルアップ
エヌ・ケイ・グループのビジネスモデルを追及することによる個々人のスキルアップ
主な問題
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短期

不動産(土地)の高騰
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建築資材・部材・労務費の高騰
長期
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人材不足
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予期せぬ天災・人災
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予期せぬ世界動向
国土交通省各種調査資料
チームについて
⇒プロフェッショナル集団として、クライアントに説得力を持たせ
る意味がある
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エヌ・ケイ・グループ(エヌ・ケイ・リミテッド)
代表取締役 海老根 宏
不動産・建築におけるコンサルティングを手掛け、特に分譲マンション
においては、約70社のコンサルティングクライアントを持ち、特化した
業態で知られる。
ファーストコーポレーション
代表取締役CEO 中村利秋
ナカワ工業を立ち上げ、ファーストカルデアとして、マンション建築ゼネ
コンを作り上げる。その後、より優れた分譲マンション建設のプロフェッ
ショナル集団として進化したファ-ストコーポレーションを立ち上げ現
在に至る。
最後に⇒決め手は情報収集力につきるのだが・・・

でも、なぜセカンドブランドに拘るのか?
デベロッパーの経営者サイド、そして、用地マン100人中、100人が今の建
築費では、一時取得者向けマンション供給ができなくなるとの危機感を持っている
からである。

誰が、ネックか?
建築の拘り&営業サイドの場合もある。どちらかの見極めが重要。

不動産の周期は昔は7年周期と云われていたが、直近では、2~3年周期で、
刻々と変わりつつある。時代の変化は創造を絶するスピードで変化している。これ
は、IT(情報革命)の時間軸と一緒である。
不動産業界もITと共に進化している。ITはスペック競争を繰り返していたが、
もはや、選別とスリム化に推移している。パソコンの時代から、スマートフォン&タブレ
ットの時代へを見れば、明らかである。
マンションもフルスペックの時代から、スケルトン+αの時代に入っても不思議ではない。
付録

添付資料参照
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