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スタートに関するルールが変わります
重要確認事項 スタートに関するルールが変わります 【その 1】『 不正スタートを行った競技者は 1 回で失格となる 』について 適 用 (1)2013 年 4 月より、日本陸連主催大会(日本選手権、全国インターハイ、日本ユース・ジュニア、 国体、全国中学、ジュニアオリンピック、ジュニア室内など)において、【その1】『不正スタート を行った競技者は 1 回で失格となる』が適用される。 ただし、全国小学生大会は適用されない。 (2)大阪陸協の適用状況 ・大阪陸協主催競技会(第1回・2回陸協記録会、大阪陸上カーニバル、大阪実業団、大阪選手権、 国体最終選考、大阪ジュニア、クラブ対抗) 『1回で失格ルール』が適用される。 ・高体連関係の競技会(インターハイ地区予選、大阪インターハイ、総体地区予選、大阪総体) 『1回で失格ルール』が適用される。 ※各地区別記録会等は、別途連絡 ・中体連関係の競技会(通信、選手権、総体、記録会、各地区実施の競技会) 『1回で失格ルール』は適用しない。 適用されると何が変わるのか (1)スターターの合図は、必ず英語になる 「On your marks」~「Set」 ただし、他の指示は日本語で行われる。例:「立って」など 全国中学では、2010 年奈良大会より導入されている。 (2)短距離種目は、タイミングがやや短くなる傾向がある もともとルールでは、 「よーい」~「ドン(ピストルの合図)」までのタイミングを「約2秒」と 定めていたため、スターターは「よーい」をのばしながら発声し、競技者がそれに合わせて、ゆっ くりと腰を上げ、スタートするようになっていた。 合図が英語になると「Set」をあまりのばさず、短かめに発声するため、競技者はそれに合わせて 短時間で静止する。さらに現行ルールには「約2秒」の規定がないため、スターターは静止が確認 できると、ピストルを撃つので、結果的に「Set」~「ドン」までのタイミングがやや短くなる。 しかし、タイミングは必ず短くなるのではなく、静止に時間がかかるレースでは、長くなる場合が あり、タイミングを短く予想してスタートすると、フライングになってしまう。 対 策 (1)英語発声のスタートになれる 学校で「On your marks」~「Set」でスタート練習をする。 (2)「Set」に対して、静止する技術を身に付ける からだを「ピタッ」と静止させるように練習する。 からだが動くと、警告や不正スタートにつながる。 (3)不正スタートをしない、確実なスタート技術を身につける ピストル音を必ず聞いて、スタートする練習をする。 いつも短いタイミングで練習するのは禁物、長めのタイミングに対応できず、フライングの危険性 が高くなる。 【その2】『 不適切なスタート動作(不適切行為)に対して 警告を与える 』について 「不正スタート」と「不適切なスタート動作(不適切行為)」は異なるものであり、昨年まで競技規則 162 条-5 項に示されている不適切なスタート動作に対して、「警告」を与えることになっていた。 2013 年 2 月、日本陸連競技運営委員会より不適切なスタート動作に対する新たな判定基準と対処 が示され、本年 4 月より、 【その2】『不適切なスタート動作に対して、「警告」をあたえる』が 全ての競技会で適用される。 不適切なスタート動作とは何か (1)これまでの例(競技規則 162 条-5 項より) ・クラウチングスタートの構えから正当な理由もなく手を挙げて立ち、レースを中断させる。 ・スターターの合図( 「On your marks」や「Set」)に従わない、または速やかに動作をしない。 ・スターターの合図の後、音声その他の方法で、他の競技者を妨害する。 (2)今回示された判定基準の例(全国競技運営責任者会議資料より) ・上記(1)に示す競技規則 162 条-5 項の行為 ・次の(a)~(c)の行為 (a)速やかに最終のスタート体勢に構えない。 (b)最終のスタート体勢で静止しない。 (c)一旦静止した後で動く。 (局所的な一瞬の動きを含む) 解 説 (a)は、 「Set」の合図後、他の競技者より、明らかにタイミングを遅らせて腰を上げる等を指す。 (b)は、静止せずに前方に倒れながらスタートをする、静止せずに腰を下げながらスタートする等を指す。 (c)は、一度静止するが「ピクッ」とからだが動く、手が小刻みに動く、足がブロックからずれ落ちる 等を指す。 スタートにおける警告 ・ 「警告」は、スターターやスタート審判長から、当該の競技者(複数の場合がある)に与えられる。 ・スターターの合図の後、不適切なスタート動作があった場合は、全競技者を立たせスタート動作 を中止させ、当該の競技者に「警告」を与える。 ・1つのレースにおいて、同じ競技者が2回「警告」を受けると、不正スタートとなる。 ・1回失格が適用されない競技会(不正スタート2回目以降は誰でも失格する)の場合、同じ競技者 が3回「警告」を受けると、失格となる。(警告の4回目はない) ・「警告」は、ほとんどの場合スタートの号砲(ピストル音)前に与えられる。 ・昨年まで、号砲の直前に上記(2)の(b)や(c)に気付きスタートを中止しようとしたが、間に 合わずにピストルを撃った場合は、 「静止していない」という理由で、すべて「不正スタート」 と判定された。 本年から同じケースでも、「①両手が地面についている」「②両足がスターテイングブロックにつ いている」以上①②の両方が明らかに確認できた場合は、「不正スタート」とならずに「警告」 になる場合がある。 ・上記(1) (2)-(a)(b)(c)以外の、軽微と思われる不適切なスタート動作に対しては、スタ ーターから「注意」が与えられる。 従来より「注意」は、競技者を円滑にスタートさせるための指導であり、特に罰則がない。 注意の例 ・クラウチングスタートの時、手の指先がスタートライン上にかかっている。 ・クラウチングスタートの時、片方のひざが地面についていない。 ・スタンディングスタートの時、スタートラインを踏んでいる。 不正スタート・不適切なスタート動作があった場合の対処 (出発係の行動) (1)1回失格が適用される競技会 不正スタート 不適切なスタート動作 ・不正スタートで失格 ●1回目 ・本人に赤黒カードを示す ・警告 ・レーンナンバーに赤カード ・本人に黄黒カードを示す ・レーンナンバーに黄カード 混成競技 (下表(2)参照) 不正スタート2回目以降は誰でも失格 ●同一人が2回目 ・不正スタートで失格 ・本人に赤黒カードを示す ・レーンナンバーに赤カード (2)1回失格が適用されない競技会(不正スタート2回目以降は誰でも失格する競技会) 不正スタート 不適切なスタート動作 ●1回目 ●1回目 ・不正スタート ・警告 ・全員に黄黒カードを示す ・本人に黄黒カードを示す ・レーンナンバーに黄カード ・レーンナンバーの標示なし ●2回目以降 ●同一人が2回目 ・不正スタートで失格 ・不正スタート ・本人に赤黒カードを示す ・レーンナンバーに赤カード ◆レース全体として1回目 ・本人に黄黒カードを示す ・レーンナンバーに黄カード ・全員に黄黒カードを示す 混成競技 (単独種目と同じ) 不正スタート2回目以降は誰でも失格 ◆レース全体として2回目 ・失格 ・本人に赤黒カードを示す ・レーンナンバーに赤カード ●同一人が3回目(警告4回目はない) ・不正スタートで失格 ・本人に赤黒カードを示す ・レーンナンバーに赤カード