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せたがや+W(p1-7) (PDF形式 1298キロバイト)

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せたがや+W(p1-7) (PDF形式 1298キロバイト)
せたがや
企業向け女性の活躍支援情報誌
W
SETAGAYA
ACTIVITY
WOMEN!!
+Women(女性)
+Wind(風)
+Work style(働き方)
+Well-being(幸せ)
+Wonderful(ステキな)
区内企業に
いろんな「W」を
プラスして、だれもが輝く
せたがやに。
●せたがやで働く女性&女子学生の座談会
●坂東眞理子氏スペシャルインタビュー
●+Wな区内企業の紹介
●
『まずは、ここから!』アドバイス etc
世田谷区
誰もが持てる力を発揮できる、働きやすい職場環境づくり。
あなたの会社の「何から始めていいのかわからない」の疑問に応えます。
女性に限らず、誰もが働きやすい「+W」な職場環境について、
いろいろな人たちや会社の声を集めました。
あなたの会社にあったレベルから、
まずは第一歩を踏み出してみませんか。
Contents
3
4
誰もが働きやすい
職場環境づくりのために
データで見る社会的背景
6
せたがやで働く女性 & 女子学生の座談会
8
マザーズハローワーク東京の職員が教える
9
せたがやの企業で働く人に聞きました
10
わたしが働きたいのは、こんな企業
子育て中の求職者採用のポイント
わが社のココが働きやすい!
[インタビュー]職場で輝く女性たち
11
スペシャルインタビュー
12
働く人も、会社も元気!
14
あなたの会社の +Wを応援する
施設や制度があります
15
社会保険労務士会世田谷支部に聞きました!
昭和女子大学学長 坂東眞理子氏
+Wな区内企業を紹介します
の取り組みが、企業経営にプラス効果をもたらします
せたがやから広げましょう。
誰もが働きやすい職場環境づくりのために
Base
法定通りの両立支援制度
育児休業/短時間勤務制度/所定外労働の免除/子の看護休暇/
法定時間外労働の制限/深夜業の制限/転勤の配慮
+W
Action
[自社に合った制度にするためのアクションの例]
働き方に合った就業規則の作成
◆ ワーク・ライフ・バランスの促進
◆ 経営トッ
プ主導の取り組み
◆ 行動計画の策定
◆ 行政機関や社会保険労務士の活用
◆
➡具体的には P.14・15をご覧ください。
Success
アクションを適切に行い、運用することで企業経営にプラス効果が!
人材力
UP
定着率
UP
優秀な人材の
確保
社員教育・
採用コストの削減
生産性
UP
みんなが働きやすい
職場環境
企業イメージ
UP
自治体、国からの
認定・表彰
モチベーション
UP
ロールモデルになる
先輩社員
『まずは、ここから!』アドバイス
●本冊子の事例紹介やインタビュー記事などで、
「+W」な具体例をご紹介しています。
2
3
データでみる社会的背景
企業を活性化する存在として
本誌では区内中小企業の経営層や従業員の方々向けに、誰もが働きやすい職場環境を整えるための「+W」
な取り組みなどを掲載しています。まずは国や区などが調査したデータから現状の社会的背景を探ります。
女性の労働力率にみられるM字カーブ
~働きたいのに働いていない現状~
グラフ1: 女性就業希望者の内訳
(%)
100
■就職希望者の対人口割合+労働力率
■労働力率
万人以上いる」ことを示していま
す。30 歳代から40 歳代前半に
かけて、女性の労働力率だけが
一度落ち込む特徴があります(こ
のグラフが描く形からM 字カーブ
と呼ばれています)が、その間の
就業希望者が多いこともわかりま
す。
80
60
就職希望者303万人
40
◆M字カーブの要因
M字カーブの深さ
(当該年齢におけ
る就労率の低下の度合い)
は、
「男
性の意識」
「 社会の意識」
「 雇用環
境」
「女性の意識」
などの要因と相関
関係があると指摘されています。
20
74
75
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19
20
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15
~
0
グラフ1は、全国には「働きたい
のに、働いていない女性が 300
(歳)
出典:全国知事会(2012)
「女性の活躍の場の拡
大による経済活性化のための提言―M字カーブ
の解消に向けて―」
出典:内閣府男女共同参画局(2015)『男女共同参画白書 平成27年版』
グラフ2: 世田谷区における男女の就労率
(%)
■女性
■男性
100
80
状況を示しています。
60
VOICE : マザーズハローワーク東京
M字カーブ
簡単には「働けない」実情
40
出典:世田谷区(2015)『男女共同参画に関する区民意識・実態調査報告書』
4
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24
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20
~
20
グラフ2は、20 歳代後半では男
女ともに80%以上の方が就労し
ているものの、30 歳代から40 歳
代前半にかけては女性の就労率
が落ち込むという世田谷区内の
69(歳)
結婚や出産を機に退職をする女
性がまだまだ多いです。子育て中
でも働く意欲や能力のある女性
が求職相談に多数訪れますが、
職場における環境整備と配慮が
ないと働けないのが実情です。
グラフ3: 女性の活躍推進の効果
「取り組みを行っていて、効果があったか出つつある」と回答した企業の割合(上位6項目)
(%)
女性社員の仕事意識が高まる
46.4
優秀な人材を採用できる
45.0
女性社員の離職率が低下する
44.8
ワーク・ライフ・バランスへの取り組みが進む
42.3
組織風土の変化
42.1
コミュニケーションが活性化する
グラフ3では、
「女性社員の仕事
意識が高まる」
「優秀な人材を採
用できる」といった回答が上位を
占めています。そのほかにも、企
業にとってプラスになるさまざまな
効果が回答に挙がっています。
39.8
回答:上場・非上場企業487社 実施時期:2014年9~11月
出典:公益財団法人 日本生産性本部(2015)『第6回「コア人材としての女性社員育成に関する調査」結果概要』
グラフ4:ポジティブ・アクションの取組の効果(世田谷区)
取り組みが「進んでいる」
「ある程度進んでいる」と回答した企業の具体的な成果 ※複数回答
女性従業員の労働意欲が向上した
(%)
52.7
組織が活性化された
32.9
優秀な人材を採用できるようになった
17.1
取引先や顧客からの評判が良くなった
15.1
生産性向上や競争力強化につながった
14.3
る企業の回答です。
◆ポジティブ・アクションとは
固定的な男女の役割分担意識な
どにより、男女労働者の間に
「営業
職に女性はほとんどいない」
「課長
以上の管理職は男性が大半を占
めている」
といった差がある場合、
各企業がこのような差を解消しよう
と行う自主的かつ積極的な取り組
みのことをいいます。
28.3
男性が女性を対等な存在として見るようになった
グラフ4は、世田谷区内でポジ
ティブ・アクションに取り組んでい
回答:区内企業258社 実施時期:2015年6月~7月
出典:世田谷区(2015)『区内企業の「男女共同参画に関する意識・実態調査」』
厚生労働省HPより抜粋
子育てと仕事の両立に必要なこと
グラフ5: 職場に望む子育てと仕事の両立支援(世田谷区)
(%)
56.3
57.2
妊娠中や育児期間中の勤務軽減
(フレックス、時短勤務など)
子どもが病気やけがの時などに
看護休暇が取れる制度
40.0
育児休業制度や再雇用制度が
円滑に利用できる環境づくり
子育てと仕事の両立に向け、
職場内の理解を深めていくこと
55.8
男女ともに、勤務を軽減する制度の運用を
望んでいます。看護休暇の制度については
男女によって差がありますが、女性はとりわ
け重視しているようです。そのほか、環境づ
くりや職場内の理解を深めることが望まれて
います。
35.2
35.3
VOICE : マザーズハローワーク東京
32.7
28.9
男性も育児休業を利用するなど
子育てに参加できる環境づくり
24.8
女性の就労継続に対する
企業の理解や支援
27.4
25.4
子どもの突発事態への対策も必要
32.8
■女性
■男性
育児休業や時短勤務の活用については中小
企業でも浸透してきたと思います。しかし、3
歳以下の子どもがいる場合、発熱などの突発
事態への対応が必要になりますので、看護休
暇の制度化も望まれています。
回答:女性810人、男性558人 実施時期:2014年10月
出典:世田谷区(2015)『男女共同参画に関する区民意識・実態調査報告書』
本誌では、せたがやで働く女性と女子学生の座談会(➡P.6-7)
、マザーズハローワーク東京からのアドバイス(➡P.8)
、
区内企業で働く女性のインタビュー(➡P.10)
、区内企業の取材記事(➡P.12-13)で、
「+W」な具体的事例や「生の声」を紹介しています!
5
やで働く女性&女子
学生の座談会
たが
せ
わたしたち女性が
言ってもらい安心しました。
わたしが働きたいのは、
こんな企業
企業に望むこと
安心して働けるかどうかは離職率で分かるような気が
田中
します。離職率が高いとやはり不安になりますし、逆に離職
率が低ければ「長く働きたいと思う人が多く、それが可能な
職場なんだろうな」と思うので。
1
うちの会社には、
産休育休の制度を実際に利用し、
名城
参加者全員から、
「妊娠・出産を経ても働き続けた
い」との発言が聞かれました。また、将来的には、
復職している女性の先輩たちがいるので、その存在は心強
キャリアアップしていきたいという思いもあるようです。
いです。先輩たちが家庭と仕事を両立させている姿を目の
当たりにすれば、自分の将来像も描きやすいですし、希望が
持てますね。
夏休み中、
某IT系企業にインターンで行ったのです
青山
2
が、そこは「子育てサポート企業」として厚生労働大臣に認
たい人が、利用したいときに、利用できる職場の雰
ている企業でした。時短勤務も認められていて、子どもを保
囲気も重要だと分かります。産休・育休を経て、実
際に復職している先輩たちの存在は心強いといえそ
育園に迎えにいくために早く帰る社員の仕事を、職場全体で
うです。
カバーしていると伺い、
「こういう会社なら安心して働けるな」
どんな職場でもいろいろな仕事があると思いますが、
名城
世田谷区内企業勤務
昭和女子大学在学中
世田谷区内企業勤務
昭和女子大学在学中
神興建設株式会社。男性が大
半を占める建設現場で現場監
督として働いている。
生活科学部健康デザイン学科 3
年。栄養士または教員として働
くことが目標。
梶原建設株式会社。先輩によ
る指導のもと経理補佐として働
いている。
グローバルビジネス学部ビジネス
デザイン学科 3 年。
「手に職がつ
く」システムエンジニアを目指す。
永井 沙織さん
田中 美鈴さん
名城 友香さん
青山 佳菜美さん
性別で仕事を分けるのではなくて、
「できる人がやる」という
考え方が根付いている会社は働きやすいと思います。お茶
出しやコピーも、そのときに手が空いている人がすればいい
制度利用と
復職支援の充実
参加者たちの発言からは、制度が整備され、利用し
定された企業だけが取得できる「くるみんマーク」※を取得し
と思いました。
長く働き
チャレンジできる環境
3
サポートしあう社風
円滑な業務遂行のためにも、休業取得者や復職者
の仕事を、職場全体でサポートしあえる働きやすい
雰囲気が大切なようです。
のでは?
同感です。我が家の話になりますが、
前職のときは、
永井
「産休・育休を利用して、
復職している先輩女性がいると心強いです」
こんな職場は魅力的
と誇らしく思います。世田谷区は緑が多く、道路も整備され
ている美しい区なので、より安全で魅力ある区にしていけた
私のほうが帰宅が早かったので、夕ご飯をきちんとつくる
「いい奥さん」をしていたんです(笑)。でも、今はそれが逆
転。この前なんて、夫が「多めに作っておいたからお弁当に
持って行ったら?」と言ってくれて。働きやすい職場にも感
謝していますが、私が仕事をすることを応援してくれている夫
にも感謝しないといけませんね。
私たちが目指すステージ
最初は派遣社員だったのですが、
性別や年齢の垣根
永井
らうれしいですね。
を越えて風通しがよく、いい会社だなって思うようになり、社
私は、
栄養士の資格や教員免許を生かした仕事に就
田中
永井
やりがいのある今の仕事の延長線上に昇進のチャン
員になりました。私の仕事場は建設現場なので、圧倒的に
きたいと考えています。せっかく資格を取得するのですか
スがあるのなら、それは積極的にチャレンジしていきたいで
男性のほうが多いですね。今(2015 年 10月現在)、世田谷
ら、産休や育休の制度が整った職場で、長く働きたいです
す。でも、いずれ子どもを産んで、母親としての育児責任を
区立太子堂小学校の改築現場の監督をしているのですが、
ね。
果たしながら、現 場 監 督としての責任も果たすとなると、
現場に関わる人は皆、
「いいものをつくろう!」という共通の
制度の充実も大切ですが、
そこで働く人たち同士が
青山
ちょっと不安に思うのも事実です。
思いで仕事をしていると思うんです。それは私も同じですか
サポートしあうことも同じくらい大切だと思うので、男女を問
管理職になることで、
自分がやりたい仕事から遠のい
田中
ら、周囲が男性ばかりでも、特に仕事がしづらいと感じたこ
わず、互いの仕事や働き方を尊重し、足りないところを補い
てしまうのであれば、
「昇進はしなくてもいいかな」って思っ
とはありません。
あえる職場に魅力を感じます。
てしまいます。
私の会社では、
交通安全に関わる白線や道路標識の
名城
設計・施行・管理をしています。力仕事が多いこともあり、
安心して働ける会社とは?
昇進したいです!昇進するということは、
実力を認め
名城
られたということですし、そうなれば、さらなるやる気につな
ネ
のホン
生
女子大
働きたいと思う職場は
『雰囲気のいい職場』
今回の座談会で、二人の女子大生からは「雰囲気のいい
職場で働きたい」との言葉が幾度となく聞かれました。
事務職以外はすべて男性です。入社前は「男性が多い職場
うちは、
まだ子どもがいないので、現場監督という仕
永井
がるはずなので。
に溶け込めるのかな」と不安でしたが、数は少ないながらも
事に没頭できていますが、妊娠したら時間的にも体力的にも
青山 「ほかの誰でもなく、あなたに任せたい」と会社に求
先輩女性が、私と同じ事務職として活躍しているのを知り、
ちょっと難しくなると思うんです。でも、仕事は続けたいの
いる雰囲気の良い職場で、自分自身も会社に求められる人
められた結果が、昇進だと思うんです。私は会社に求められ
材になりたいというのが、女子大生のホンネのようです。
不安は消えました。最近では、白線やミラーが設置された場
で、それについて入社前の面接で相談したところ、
「必要に
る人材になりたいと思っているので、昇進もしたいということ
所を見ると、
「うちの会社が、この場所を安全にしたんだな」
応じて、現場監督から内勤に異動することも可能です」と
になりますね。
社員が働き続けられる制度が整備され、それが活用されて
※「くるみんマーク」とは?(厚生労働省 HPより抜粋)
次世代育成支援対策推進法に基づき、企業が従業員の仕事と子育ての両立のための行動計画を策定・実施し、
その結果が一定の要件を満たし厚生労働大臣の認定を受けた場合に、商品などに表示することのできるマークです。
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