...

Amobarbital及 びPentobarbitalの 吸 収 , 分 布,代 謝 お よび排 泄 に お

by user

on
Category: Documents
9

views

Report

Comments

Transcript

Amobarbital及 びPentobarbitalの 吸 収 , 分 布,代 謝 お よび排 泄 に お
Amobarbital及
びPentobarbitalの
分 布,代
吸 収
謝 お よび排 泄 に お よぼ す
Salicylamide併
用 の 影 響 に 関 す る研 究
岡山大 学 医 学部 脳 代謝 研 究施 設 機能 生 化学 部 門(主 任:森
箭
内
博
words:ア
昭 胤教 授)
行
(昭 和57年9月6日
Key
,
受 稿)
モ バ ル ビ ター ル ,
ペ ン トバ ル ビ タ ー ル,サ
リ チ ラ マ イ ド,
薬 物併 用
緒
言
実
薬物 の併 用に よる薬 物相 互 作 用 につ い ては 多
1.実
くの 研 究 が な さ れ て お り,そ の 生 体 に お け る 薬
物 の 吸 収,分
布,代
謝,排
験
方
験 動物
体 重150∼200gのWistar系
泄 に 関 す る化 学 反 応
実 験 に さ い して20∼24時
の 検 討 が な さ れ て い る .先 に 丹 羽 ら1)は, phe
は 自由 に 摂 取 させ た.
nacetinの 吸 収,分
2.薬
SAMの
下SAMと
布,代
謝 に お よ ぼ すsalicyl
略 す)の
影 響 を 検 討 し,
併 用 量 に よ っ て, phenacetinの
生体内
PEB(150mg/kg)及
SAM(150及
ら2,3)は, SAMが
溶 液 と し て0.5ml/100g体
ロ ン 酸 抱 合 体 の 形 成 を 抑 制 し た り, phenytoinの
な お, SAM腹
Levyら3)の
い る.ま
AMBあ
SAMに
よ り増 加 し4),この 分 泌 胆 汁 はin
SAMの
吸 収 を 抑 制5)す る こ と も報 告 さ れ て い る .
vivoで
し,さ
SAMの
影 響 に つ い て は,か
に な っ た が, barbiturates催
3.胃
な り知 られ る よ う
著 者 は, barbiturates催
下PEBと
眠 薬 に 対 す るSAM
g/kg,
Mの
検 討 し,若
る い はPEBの
静 脈 内 投 与30分 前 に 投 与
ら に こ れ らのbarbiturates投
与 か ら30分
投 与 し た.
か らの 吸 収 実 験
i.p.)麻
酔 後,胃
結 紮 術6)を 行 な い, 1/15
クエ ン 酸 緩 衝 液(pH
3.0)に 溶 解 したAMB
あ る い はPEB(200μg/ml)3ml/200g(体
眠 薬 と し てamobarbi
略 す)お よ びpentobarbital(以
を 胃 内 に 注 入 して,
し, AMBあ
略 す)を 選 び,こ れ らの 吸 収,分 布,代
謝 お よ び 排 泄 に お よ ぼ すSAMの
腔 内 投 与 の 場 合 に お い て は,
方 法 に 従 い, SAM(200mg/kg)を
ラ ッ ト を実 験 前20時 間 絶 食 させ, urethane(1
の影 響 に 関 し て は 報 告 が 少 な い.
tal(以 下AMBと
濁
重 宛 経 口 投 与 し た.
後 に 再 びSAM(100mg/kg)を
こ の よ うに 薬 物 の 代 謝 や 生 理 作 用 に お よ ぼ す
び
び300mg/kg)を0.3%CMC懸
グル クロ ン酸抱 合 を阻害 す る こ とな どを認 め て
体構 成 成分 であ る胆 汁分 泌 量が
与 え,
の 間水
内容排 出時 間 お よび尿 中濃 度
の 測 定 に は, AMB,
そ の 主 代 謝 産 物 で あ る グル ク
間 絶 食 させ,そ
物 の投与 方 法
生 体 内 分 布,胃
分 布 に 影 響 を お よ ぼ す こ と を 報 告 し た. Levy
た,生
雄性 ラットを使 用 した.
飼 料 は 日本 ク レ ア 社 製 固 形 型 飼 料CE-2を
のプ ロ セス を動 的 に とらえ て配合 根拠 に す る等
amide(以
法
重)
1時 間 後 に 内 容 液 を と り出
る い はPEBを
定 量 し て,そ れ ぞ れ
の 吸 収 率 を求 め た.
影 響 につ いて
4.腸
干 の 知 見 を得 た の で 報 告 す る.
管 か らの 吸 収 実 験7∼9)
in situ灌 流 法10)の場 合 に はAMBあ
PEBは200μg/ml,
111
SAMは500μg/mlに
る い は
なる よ
112
箭
う に そ れ ぞ れ を1/15M
衝 液(pH
7.4)に
Krebs-Ringerリ
内
ン酸 緩
溶 解 し た もの を 試 料 液 と した.
実 験 に さ い して は,胆 管 を結 紮 した場 合 と結 紮 し
な い 場 合 につ い て,
1時 間 灌 流(8ml/min)を
行
な い,経 時 的 に 灌 流 液 の1mlを と り定 量 を行 っ た .
5.胃
内容 排 泄 速 度
行
PEBの
見 か け の 分 配 係 数 を 算 出 し た.
10. AMB及
i)生
びPEBの
.3%CMC溶
red(10
血 液 あ る い は 組 織 を ホ モ ゲ ナ イ ズ し た もの に
タ ン グ ス テ ン酸 試 薬(10%タ
×gに
き は10ml,組
胃 内,小
1.5g,
量 を測定
し た.
6.動
し た1.15%KCI溶
hjem型
ち に 肝 臓 を 取 り 出 し,氷
液3mlを
用 い た.生
と き は10ml,組
を 減 圧 留 去 す る.つ
に 溶 解 し,こ
間 冷凍 遠 心分 離 して その上 清 を
臓2g,脳
0.9%NaCl
頭 後,血
液
お よ び 腎 臓 は 全 量 を用 い,
5mlを
加 え,氷
冷 しなが らテ フ ロ
ン ホ モ ゲ ナ イザ ー で 組 織 を磨 砕 し 試 料 と し た.
酵 素 反 応の 測定 法
肝9,000×g上
ml)及
用 薬 で あ るSAM(1.0,
液(添
0.5mlを
加 え,こ
1mol/0.1ml
の0.1Mリ
液 並 び に,併
2.0,
3.0,
4.0μmol/
MgCl2,
20μmol/0.1ml
Nicotinamide各
c.p.m.)し
加 え,
た の ち,直
mlで
抽 出 後, CHCl3層10mlを
吸 入麻酔
上 ら11)の方 法 に 準 じ て 行 っ た.な
トグ ラ フ ィー(以
下GLCと
15mlを
お,
リ ン 酸 緩 衝 液(pH
し たAMBあ
(1×10-3M)の
で2時
よ びCCl4
7.4)で
10mlに,各
よ び
飽 和 した
緩衝 液 に溶 解
3ml,
間 振 と う(120
加 え37℃ 恒 温 槽 中
c.p.m.)さ せ, AMB及
NaCl
15g,
取 り,以 下i)と
件 で 定 量 し た.
iii)尿 か ら の 定 量
薬10ml, (NH4)2SO4
10g, NaCl
2g, CHCl3
Cl3層15mlを
取 り,減 圧 蒸 留 し,以
様 に し てTLCで
分 離 後, GLCに
20ml
び
下i)と
同
て 定 量 し た.
化管 内容か らの定 量
を と り,こ れ に0.1N
HCl
腸 で は 灌 流 液1ml
1ml,
CHCl3
15ml
を加 え, 10分 間 振 と う 後, 10分 間 遠 心 分 離 し,
v)分
分 取 し,以 下i)と
同 様 のGLC
配 係数 測 定 実験 に お け る定 量
ivと 同 様 に し てGLCに
11. Phenol
て測 定 した.
redの 定 量
消 化 管 各 部 位 組 織 に 水20mlを
る い はPEB(1×10-4M)とSAM
溶 液10mlを
部標
ス クロマ
略 す)に て 定 量 し た.
遠 心 分 離 し, CHCI3層10mlを
条 件 で 定 量 した.
配係 数 の 測定
benzeneお
用 い,ガ
15
加 え, 10分 間 振 と う 後, 10分 間
9.分
3.0)お
準
ii)酵 素 反 応 液 か ら の 定 量
尿 採 集 中 は ラ ッ トに 飼 料 を 自 由 に 摂 取 させ た.
クエ ン酸 緩 衝 液(pH
開 後,標
分 取 し,内
準 物 質 と し てhexobarbitalを
CHCl3層5mlを
1/15Mの
ス ポ ッ ト し,展
胃 で は 胃 内 容 液 の 全 量,小
ラ ッ ト尿 の 経 時 的 採 集 は, etherで
取 り,溶 媒
渣 を少 量 のCHCl3
物 質 に 相 当 す る ス ポ ッ トを か き取 り, CHCl3
iv)消
採 取方 法
1/15Mの
い で,残
液の
を加 え, 10分 間 振 と う, 10分 間 遠 心 分 離, CH
々0.1mlに0.5M
7.4)0.6mlを
間 振 と う(120
し た 後,野
加 え, 10分 間
各 時 間 に 採 集 し た尿 全 量 に タ ン グ ス テ ン 酸 試
G-6-P,
ち に 主 薬 の 残 存 量 を測 定 し た.
8.尿
液のと
れ を薄 層 ク ロ マ ト グ ラ フ12,13,14)(以
略 す)に
同 様 のGLC条
液)各
れ に50μmol/0.1ml
NADP,
ン 酸 緩 衝 液(pH
37℃ で1時
分 取 し, NaCl
織 の と きは5ml)を
肝 酵 素 反 応 液 に3NH2SO4
加 し な い 時 は1.15%KCl溶
0.4μmol/0.1ml
下TLCと
CHCl3
清 画 分3mlにAMB(2.0μmol/
びPEB(2.0μmol/ml)溶
ml)溶
800
液の と
びCHCI3(血
織 の と き は10ml)を
ッ
加 え てPotter-Elve
体 内 分 布 の 測 定 に は,断
2ml,肝
10g,及
冷
テ フ ロ ン ホ モ ゲ ナ イ ザ ー で 肝 臓 を磨 砕 し,
9,000×gで20分
を同 時 混
振 と う, 10分 間 遠 心 分 離 後, CHCl3層(血
肝 酵 素 系 に お け る薬 物 代 謝 の 測 定 に は,ラ
ト を断 頭 瀉 血 後,直
7.肝
織 の と き は15ml)を
(NH4)2SO4
き は15ml,組
物 臓器 の処理 方 法
酸 溶 液8容
加 え, 10分 間放 置,
て10分 間 遠 心 分 離 し,上 清 液(血
ゾ ン デ を 用 い て 経 口投 与 し, 30分 後 に 断 頭 して,
redの
ン グ ステ ン酸 ナ ト
と0.083N硫
合 して 調 整 す る)15mlを
液 に 溶解 し た も の を 胃
腸 内 に お け るphenol
定量
体試 料 か らの測 定
リ ウ ム 溶 液1容
24時 間 絶 食 させ た ラ ッ トに, phenol
mg/kg)を0
博
加 え, Waring
blenderで
ホ モ ゲ ナ イ ズ し,水10mlで
30w/v%ト
リ ク ロ ル 酢 酸 溶 液5mlを
洗 浄 し,
加 え,除
蛋
Amobarbital及
びPentobarbitalの
及 び 排 泄 に お よ ぼ すSalicylamide併
吸 収,分 布,代 謝
用 の 影 響 に 関 す る研 究
113
Table 1. Effect of Salicylamide on Absorption of
Amobarbital (AMB) and Pentobarbital
(PEB) from Rat Stomach (pH 3.0)
Fig.
2.
Effect
of
lamide
Rate
in
PEB
(150mg/kg),
phenol
1.
Effect
of
lamide
Rate
in
AMB
on
(AMB)
the
red
the
and
Gastric
Salicy
Emptying
(PEB)
the
and
Gastric
Salicy
Emptying
SAM
rats
later.
N=5
*
(300mg/kg)
(10mg/kg)
were
were
and
given
sacrificed
orally
30min.
p<0.05,
compared
with
control.
**
p<0.005,
compared
with
control.
•õ
p<0.05,
compared
with
PEB
alone.
る い はether-benzene-methanol(6:5:1,
v)の
v/
溶 媒 系 に て 一 次 元 上 昇 法(15cm)に
よ り展
Rats.
(150mg/kg),
phenol
and
Amobarbital
(SAM)
the
on
Rats.
red
and
Fig.
Pentobarbital
(SAM)
SAM
(300mg/kg)
(10mg/kg)
rats
were
were
and
given
sacrificed
orally
30min
later.
開 後,
UVラ
Super
ii)
ン プ(長
Light,
Nikko
波 長3650A,短
Sekiei)で
波 長2537A,
検 出 し た.
GLC
N=5*
p<0.05,
**
with
control.
p<0.005,
compared
compared
with
control.•õ
p<0.05,
compared
with
AMB
白 し た 上 清 液10mlにCHCl3
間 振 と う 後,
ml,小
1N
10分
5mlを
加 え,
間 遠 心 分 離 し,胃
10mlを
alone.
10分
抽 出 液 は1
腸 各 部 組 織 抽 出 液 は3mlを
NaOH
島 津GC-5A型
と り,こ
加 え て 波 長560mμ
れ に
に おけ る
3mm,長
さ2.0mの
mosorb
に 保 ち,キ
13.牛
TLCプ
社)を
厚 さ0.25mmに
254(メ
塗 布 し, 170℃
性 化 し た の ち 使 用 し た.
benzene-petroleum
GF
AMB及
ether(5:5:1,
で1時
ル ク
ま たSAMと
間 活
2.5×10-4M,
びPEBはether
v/v)あ
お,カ
ラ ム 温 度 は220
ャ リヤ ー ガ ス はN2(45ml/min)を
血 清 ア ル ブ ミ ン との 結 合 実 験 の 方 法
AMBお
レ ー トはKieselgel
コー
料 気 化 室 お よ び 検 出 器 温 度 は と も に25℃
12.装
TLC
素 炎 イ
ラムは 直径
ガ ラ ス カ ラ ム を 用 い, chro
ト し た も の を 充 填 し た.な
℃,試
吸 光 度 を 測 定 し た.
置お よび測 定 条件
使 用 し た.カ
w(60-80mesh)に5%SE-30を
用 い た.
i)
ガ ス ク ロ マ ト グ ラ フ(水
オ ン 化 検 出 器 付 き)を
よ びPEBは2.5×10-4Mの
濃 度 に,
の 併 用 実 験 で はAMBお
SAM
2.5×10-4M,
の 濃 度 に な る よ う1/15Mリ
よ びPEB
7.5×10-4M
ン酸 緩 衡 液(pH
溶 解,そ れ に 牛 血 清 ア ル ブ ミン を1%に
7.4)に
な る よ うに 添
114
Fig.
箭
内
博
行
Table 2.
Effect of Salicylamide
Intestine (pH 7.4)
Table 3.
Effect of Salicylamide (SAM) on Absorption
Intestine (pH 7.4)
3.
of
Salicylamide
Administration
to
Effect
-•œ
AMB
(300mg/kg).
error
*
of
(SAM)
(150mg/kg)
Significantly
value
on
Distribution
of Amobarbital
(AMB) from Rat Small
of Pentobarbital (PEB)
of
Amobarbital
with
SAM
(AMB)
from Rat Small
following
Simultaneous
rats.•œ
Results
each
(SAM) on Absorption
are
is
different
not
alone, •›-•›
shown
shown
from
as
in
AMB
mean
the
value
figure
alone:
to
(150mg/kg), •›------•›
obtained
from
avoid
complexity.
p<0.05
more
with
than
5 rats.
The
SAM
standard
Oral
Amobarbital及
びPentobarbitalの
及 び排 泄
に お よぼ すSalicylamide併
Fig.
4.
Effect
of
Salicylamide
Simultaneous
•œ-•œ
PEB
------•›
from
figure
*
•õ
(SAM)
Oral
SAM
more
than
to
avoid
Distribution
Administration
(150mg/kg)
with
on
吸 収 ,分 布,代 謝
用 の影 響 に 関す る研 究
of
alone, •›-•›
The
(PEB)
following
to rats.
(300mg/kg)
5 rats.
Pentobarbital
115
.
with
Results
standard
are
error
SAM
shown
of
each
(150mg/kg), •›
as
mean
value
value
is not
obtained
shown
in
the
complexity.
Significantly
different
from
PEB
Significantly
different
from
PEB+SAM
加 し た 試 料 溶 液 の5mlを,一
端 を縛 っ たセ ル ロ
ー ス チ ュ ー ブ(24/32
, Visking)に
入 れ た の ち,
alone:
p<0.05.
(150mg/kg):
p<0.05.
ー ス チ ュ ー ブ へ の 吸 着 を補 正 し た .
14.実
験 成 績 の推 計学 的解 析
す る.こ れ を あ らか じ
実験 成 績 は平均 値 ±標準 偏差 及 び平 均値 ±標
め フ ィ ル ター を装 置 し た テ フ ロ ン 遠 心 管 に セ ッ
準 誤 差 と し て 表 現 し,推 計 学 的 有 意 差 はt-検 定
ト し, 4℃,
に よ っ て 評 価 した.
他 端 を縛 り,長
さ8cmと
2,000rpmで
を と り, GLCに
を 定 量 し た.な
遠 心 し,ろ 液 の0.5ml
よ りAMBお
よ びPEBの
濃度
実
験
成
績
お ア ル ブ ミ ン を含 有 し な い 同 じ
濃 度 の 試 料 溶 液 を 同 様 に 操 作 し,薬 物 の セ ル ロ
1.胃
か らの吸収 及 び 胃内容排 泄 時 間 にお よ
116
Fig.
箭
5.
Effect
of
Intraperitoneally
(SAM)
on
Amobarbital
(AMB)
following
Administration
•œ-•œ
------•›
(100mg/kg,
than
i. p.).
SAMの
rats.
i. p.)
(200mg/kg
Results
value
of
are
obtained
alone, •›
, i. p.)+
shown
from
as
Fig.
6.
示 す よ う にAMBの
果 は, Table
吸 収 は, SAMを
抑 制 効 果 は5%の
Pentobarbital
Administered
------•›
mean •}
than
の
(PEB)
(30mg/kg,
with
SAM
i. p.).
S. E.
併 用 して も
内 容 排 泄 時 間 に お よ ぼ すAMBの
効 果 に 対 す るSAMの
影 響 を,胃 内phenol
濃 度 を指 標 と し て 測 定 し た.そ
に 示 す 通 り で あ る.胃
と比 較 し てAMB投
内phenol
i. v.)
alone, •›
(200mg/kg
Results
value
are
obtained
, i. p)+
shown
from
as
more
5 rats.
red
の 結 果 は, Fig. 1
red濃 度 は対 照
併 用 投 与 の場 合 に は さ らに 高 くな
よる腸 内へ の排 出 時 間
よ っ て さ らに 助 長 さ れ る こ とが
わか っ た.同 様 に, PEBに
小 腸 灌 流 法(in
situ)でAMB及
吸 収 に お よぼ すSAMの
影 響 を検 索 し た .な お,
よ っ て もFig. 2に 示 す
に つ い て 行 っ た.
薬 物 の 初 期 濃 度 はAMB及
200μg/mlで
びPEBは,各
あ り,SAMは500μg/mlで
3に 示 す ご と くAMBの
場 合 も 結 紮 し な い場 合 も,い
2及 び
ず れ もSAMに
よ
っ て 影 響 を 受 け な か っ た.
他 方, PEBの
場 合 に も胆 管 を 結 紮 した 場 合 も,
併 用 に よ り さ ら に遅 延 が 増 強 す るこ とが認 め られ た.
認 め ら れ な か っ た.
2.
3.
影響
あ っ た.
吸 収 は 胆 管 を 結 紮 した
胆 管 を 結 紮 し な い場 合 に もSAMに
小 腸 管 か らの 吸 収 に お よ
々
成 績 は 吸 収 速 度 定 数 と し て 示 す が, Table
ご と く,胃 内 容 排 出 時 間 が 遅 延 さ れ るが, SAMの
びPEBの
びPEBの
実 験 は 胆 管 を結 紮 し た 場 合 と結 紮 し な い 場 合 と
与 時 には 有意 に高 くなっ て
っ て い る.す な わ ちAMBに
ぼ すSAMの
Intrave
rats.
危 険 率 で 有 意 で は な か っ た.
あ っ て は, SAMを
胃 か ら の 吸 収 に は 影 響 が 認 め ら れ な か っ た.
AMB及
Distribution
following
to
PEB
(100mg/kg,
併用す る
on
Administration
•œ-•œ
1に
と抑 制 さ れ る 傾 向 が 認 め ら れ た け れ ど も,こ
の 遅 延 が, SAMに
(SAM)
胃か らの 吸 収 に お よ ぼ す
影 響 を 検 索 し た.結
い る が, SAMを
Intraperitoneally
nous
びPEBの
つ ぎ に,胃
of
Salicylamide
of
影響
他 方, PEBに
Effect
more
5 rats.
ぼ すSAMの
AMB及
SAM
S. E.
行
Intraven
(40mg/kg,
with
mean •}
Distribution
to
AMB
博
Administered
Salicylamide
ous
内
AMB及
びPEBの
SAMの
影響
よ る影 響 は
生 体 内 分 布 に お よぼ す
Amobarbital及
びPentobarbitalの
及 び 排 泄 に お よ ぼ すSalicylamide併
SAMを
併 用 投 与 し た と きのAMB及
で, PEBで
Fig.
7.
は30分,以
Effect
of
of
AMB
SAM
Table
4.
(150mg/kg,
mean
p. o.).
value
avoid
of
each
on
Urinary
in
alone, •›
Results
obtained
error
まで 各 臓 器
(AMB)
p. o.)
示す と
後 約60分 ま
(SAM)
Amobarbital
(300mg/kg,
standard
to
後 約120分
Salicylamide
Excretion
as
は15分,以
5 rats.
is
Fig.
8.
Rats. •œ
not
shown
SAM
of Salicylamide
(SAM)
bolism
of Amobarbital
(AMB)
(PEB)
Liver
in Rat
and
Pen
Supernatants
(100mg/kg
P. o.)
value
each
Rats. •œ
with
are
from
shown
5 rats.
value
方 法 に よ りSAMを
is not
The
shown
腹腔 内 に前 投
びPEBを
股 静 脈 に 投 与 し,
後 に 再 びSAMを
さ い のAMB及
in
complexity.
与 し た の ち, AMB及
さ ら に30分
Urinary
alone, •›
Results
obtained
of
on
(PEB)
p. o.).
error
avoid
Levyら3)の
on Meta
9,000•~g
mean
standard
(SAM)
Pentobarbital
(300mg/kg
as
The
shown
Salicylamide
of
PEB
to
Effect
of
Excretion
complexity.
tobarbital
Effect
with
are
from
value
117
びPEB
の 組 織 内 分 布 を み る と, Fig. 3及 び4に
お りで あ っ た. AMBで
吸 収,分 布,代 謝
用 の 影 響 に 関 す る研 究
びPEBの
腹腔 内投 与 した
血液 お よび脳 内濃 度
を 測 定 し た と こ ろ, Fig. 5及
成 績 が 得 られ た.す
び6に
示 す よ うな
な わ ちSAMが
比較 的一 定
の 組 織 内 濃 度 を維 持 し て い る状 態 で は, AMB
及 びPEBの
血 中 濃度 お よび 脳 内濃 度 は 単 独 投 与
に 比 較 して 増 加 す る 傾 向 が 認 め ら れ た.
5.
AMB及
びPEBの
尿 中排 泄 におよぼ すSAM
の影 響
AMBとSAMと
Concentration
of
(脳,肝,腎)の
AMB
or
1.0•~10-3M
濃 度 は い ず れ も低 下 し て い
る こ と が 観 察 さ れ た.な
SAMの
PEB:
併 用 量 を2倍
お, AMBの
場合 には
量 に し て も30分 値 以 後 の
のAMBの
を同時 に 経 口投与 した さ い
尿 中排 泄 を検 討 し た.実
Fig. 7に 示 して あ る.
独 投 与 の 場 合 よ り もSAM併
っ た が,そ
験 の 結 果 は,
6時 間 ま で はAMBの
単
用 の 場 合 が 低 くか
の 後 は 逆 転 して排 泄 速 度 が 高 い こ
各 臓 器 中 の 薬 物 濃 度 に は も との 用 量 を併 用 した
とが 観 察 さ れ た. PEBに
場 合 と比 較 し て 有 意 な 差 異 は 認 め られ な か っ た
お け る排 泄 累 積 値 な ら び に排 泄 速 度 を 測 定 した
が, PEBに
結 果 は, Fig.8に
PEBの
対 す るSAMの2倍
量併 用 時 に は
最 高 組 織 内 濃 度 が 最 高 値 に い た る時 間 に
つ い て の24時 間 ま で に
示 し て あ る. SAM併
合 は 単 独 の 場 合 と比 較 し てPEBの
用の場
尿 中排 泄 速 度
遅 れ が 認 め ら れ た.
に 有 意 差 は 認 め ら れ な か っ た が, PEBの
4.
量 が 減 少 の 傾 向 に あ る こ とが 観 察 さ れ た.
SAMの
腹 腔 内 投 与 の影 響
総排 泄
118
箭
Table 5.
The
*
are
.05,
** p<0.01,
Table 6.
The
*
7.
data
8.
Effect
at
6.
AMB及
as
mean •}
S. E.
with
AMB
alone
compared
with
AMB
alone
expressed
compared
as
with
compared
with
of Salicylamide
(AMB)
Table
expressed
compared
are
p<0.05,
Effect
mean •}
S. E.
PEB
PEB
(n=5)
(PEB) to
(n=5)
alone
alone
(SAM)
on
Apparent
Partition
Coefficient
of Amobarbital
of Salicylamide
(SAM)
on Apparent
Partition
Coefficient
of Pentobarbital
(PEB)
37•‹
びPEBの
ラ ッ ト肝 に お け る 代 謝 に
ッ ト肝9,000×g上
清 画 分 に よ っ て1時
さ れ た 絶 対 量 を100と
及 ぼす 影響
清 画 分 に よ るAMB及
代 謝 に 及 ぼ すSAMの
結 果 はTable
(AMB) to
at 37•‹
ラ ッ ト肝9,000×g上
PEBの
行
Effect of Salicylamide (SAM) on Binding of Pentobarbital
Bovine Serum Albumin
** p<0.01,
Table.
博
Effect of Salicylamide (SAM) on Binding of Amobarbital
Bovine Serum Albumin
data
p<0
内
び
影 響 を検 索 し た.
びPEBの
共 存 に よ り, AMB及
謝 は 抑 制 さ れ た.そ
の さ い, SAMの
びPEBの
代
濃 度 を増
加 させ るに従 って その代謝 抑 制率 が増 加 す る傾
4に 示 し て あ る.代 謝 速 度 はSAM
を併 用 し な か っ た場 合 のAMB及
が, SAMの
間に分 解
した 場 合 の 比 率 で 示 し た
ラ
向 が 認 め ら れ た.
Amobarbital及
びPentobarbitalの
及
び 排 泄 に お よ ぼ すSalicylamide併
7.
AMB及
びPEBの
ウ シ血 清 ア ル ブ ミン へ の
結 合 に 及 ぼ すSAMの
AMB及
びPEBは
影響
は 蛋 白 と結 合 し て 存 在 し て い る.そ
こ で, pH
影 響 を 調 べ た 結 果, AMBの
を受 け る が,高
結合
よ っ て も軽 度 の 抑 制
濃 度 のSAMに
よっ ては さらに
著 明 に 抑 制 され る こ とが 観 察 さ れ た(Table
ま たPEBの
5).
結 合 率 も 同 モ ル 濃度 のSAMに
有 意 に 抑 制 され る が,こ
用 と協 力 し て 相 乗 効 果 を 発 揮 す る.他
の 場 合 はSAMの
合 に よ る 薬 物 の 体 内 吸 収,生
組 織 に お け る 貯 蔵,排
も考 慮 す る 必 要 が あ る.先
nacetinの
う ちAMB及
SAM併
用 時 の 吸 収,分
濃度
つ い て 検 討 し た結 果,こ
phenacetinと
た(Table
こ とが 明 らか に な っ た.
AMB及
びPEBの
SAMの
分配 係 数 に お よぼ す
影響
AMB及
分 配 係 数 に お よ ぼ すSAM
の 影 響 を 調 べ た 成 績 が,
Table
て あ る. pH
7.4で はSAMの
3.0及 びpH
の こ れ らのbarbituratesの
7及 び8に
解 熱-鎮
Cibalgin,
Cyclopyrabital,
え ばAllo
Somnacetin,
Py
の他 の作 用 に
関 し て も こ れ ら の 薬 物 の 構 造 活 性 連 関 を考 え る
上 で 興 味 深 い.
他 方, phenol
AMB及
redを 指 標 と した 胃 内 容 排 出 は
びPEBの
いず れ に よ って も著 明 に遅 延
の
さ れ る が, SAMは
そ の 遅 延 作 用 を助 長 す る と い う結 果 が 得 ら れ た.
AMB及
れ らの
法 則
基 づ いて い る
の 成 分 で あ るamino
脳 皮 質 の運動 領 域や 反射機 能
の 興 奮 作 用 が,本
小 腸 か らの 吸 収 に 対 し て は
胃 か ら の 吸 収 と異 な り,い ず れ に 対 し て もSAM
つ ぎ に,胃
及 び 腸 管 か ら吸 収 され たAMB及
生 体 内へ の分 布 状 態 が 検 索 さ れ た が,
こ れ ら の 薬 物 の 血 液 濃 度 及 び,脳,肝,腎
血 管 拡 張 作 用 を有 す る ほ
に 対 して 弱 い な が ら も興 奮 作 用 を 有 す る.し
びPEBの
そ れ ら の い ず れ に 対 して も
は 影 響 を与 え な か っ た.
びPEBの
床 の 疾 痛 反 射 中枢 を 抑 制 し鎮 静 鎮 痛 作 用
が っ て,こ
抑
冠
な わ ち, Veramon(pyra
pyrineは 解 熱 作 用,脳
の よ うな
Secopyrabital等
と し てBurgi15)の
bital)を 例 に とれ ば,そ
を 有 す る 反 面,大
butyl)-barbi
5位 の 側 鎖 のCH3-の
息 治療 薬,鎮 咳 剤,抗
Kombinationsregelに
もの と思 わ れ る.す
か,視
あ る の で,
化 学構 造 は
acidで あ り, PEB
制 効 果 に 差 異 が 生 じ る こ と は,そ
導 体 を配 合 し た 数 多 くの 製 剤 が あ る.こ
Burgische
turic acidで
barbituric
簡 単 な 構 造 の 相 違 の み に 基 づ い て, SAMの
け い れ ん 剤 な ど, barbital誘
配 合 理 由 の 多 くは,主
吸収
よ り抑 制 さ れ る傾 向 が あ る が, PEB
の 化 学 構 造 は5-ethyl-5-(1-methyl
独 あ る い は 配 合 薬 と して 鎮
痛 剤 以 外 に,喘
状 血 管 硬 化 剤,抗
か ら の 吸 収 で あ る が, AMBの
位 置 の み の 異 な る 異 性 体 で あ る が,こ
痛 剤 や 解 熱 剤 に も繁 用 さ れ て い る.例
robital,
用の 影響 を受 け る
併用
そ れ 自体 催 眠 薬 と して 広 範 に
Optalidine,
れ ら のbarbituratesも
5-ethyl-5-isoamyl
按
使 用 さ れ る ほ か,単
つ い て,
謝 お よび排泄 に
示 し
分 配係 数へ の影響 は
考
Barbituratesは
布,代
は ま っ た く抑 制 さ れ な い. AMBの
認 め ら れ な か っ た.
nal,
ま ず,胃
研 究 に お い て は,
びPEBに
同 様 にSAM併
はSAMに
びPEBの
用 に よ り影 響 を
受 け る こ と を報 告 して い る.本
よ り
6).
に 丹 羽 ら1)は, phe
生 体 内 分 布 がSAM併
barbituratesの
の
体 内 変 化,
泄 な どの諸 要 因 につ い て
を 高 め て も抑 制 の 著 し い 増 強 は 認 め られ な か っ
8.
の製 剤 に
用 の 減 弱 化 が 考 慮 され 調 整 さ れ て い る が,そ
半 面,配
7.4に お い て ウ シ 血 清 ア ル ブ ミ ン と の 結 合 率 に 及
ぼ すSAMの
119
つ い て も,配 合 に よ る 同 様 な 薬 効 の 増 強 と副 作
血清 中にお いては そ の一部
率 は 同 モ ル 濃 度 のSAMに
吸 収 ,分 布,代 謝
用 の 影 響 に 関 す る研 究
た
来 の 鎮 痛 作 用 と拮
取 り こ み は,い
ず れ もSAM併
さ れ る こ とが わ か っ た.そ
み に 対 す る 抑 制 度 は,各
れ ぞれの 薬物 取 りこ
臓器 に お いて特 に著 し
い 差 異 は な い け れ ど も,効 果 の 出 現 す る 時 間 が,
AMBに
対 して は15分 後,
PEBに
抗 す る こ と に よ り充 分 な 効 果 を発 揮 し な い が,
後 か ら で あ り, PEBに
そ の さ いbarbitalを
や や 遅 れ る傾 向 が 認 め ら れ た.
配合 す る とこの興 奮 作用 が
拮 抗 さ れ る だ け で な く,同 時 にbarbitalの
領 域 に 対 す る 抑 制 作 用 がaminopyrineの
感覚
鎮痛作
へ の
用 に よって抑 制
SAMを
対 し て は30分
対 す る効 果 発 現 の 時 間 が
腹 腔 内 に 投 与 し て,予
めSAMの
及 び 臓 器 内 濃 度 を上 げ て お い た 場 合 のAMB及
血 中
。120
箭
びPEBの
血 中 及 び 脳 内 取 り こみ に つ い て も検 討
を試 み た が,こ
も に,血
内
の 場 合 に はAMB及
びPEBと
行
と は 共 通 す る 可 能 性 を 示 唆 す る も の で あ る.し
か し,こ
中 濃 度 及 び 脳 内 濃 度 が 増 加 す る傾 向 が
認 め ら れ た.こ
博
れ は 時 間 を追 っ て 単 独 投 与 群 と
の間 題 につ い て は今 後 さ らに詳 細 な検
討 が 必 要 で あ ろ う.
最 後 にAMB及
びPEBの
分 配係 数 に 対す る
SAM前
投 与 群 との間 の差 が大 き くな って くる
SAMの
の で,こ
の 現 象 は, SAMが
予 め体 内に取 りこ
透 過 性 を規 制 す る 因 子 と し て 脂 質 溶 解 性 は 最 も
びPEBの
主 要 な も の で あ る.こ
ま れ て い る 場 合 に はAMB及
体 内代
謝 が 抑 制 さ れ る た め と想 像 され る .
AMB及
びPEBは
さ れ て,未
変 化 体 と して尿 中 に排 泄 され る もの
過 ぎ な い こ とが 知 ら
れ て い る16).本 研 究 に お い て もAMB及
の 尿 中 排 泄 が 測 定 さ れ,そ
SAMの
びPEB
響 を検 討 し た 結 果,
SAMのAMB及
びPEBの
か し, 24
し ろSAM併
用
の 場 合 の 方 が 多 い こ とが わ か っ た.他 方, PEB
以 上, AMB及
よ う と試 み た が,ま
て い な い.し
あ る こ とが 観 察 さ れ た.こ
AMBやPEBの
し, AMBとPEBも
化
の吸 収 の
か
と もに 未 変 化 体 と し て の 尿
中 排 泄 は わ ず か で あ る の で,そ
体 内吸 収,分
併 用 効 果 を検 索 す る
用 の こ れ ら のbarbiturat
だ 物理 化 学 的基礎 理 論 に 基
か し, AMB及
びPEBの
体内代謝 に及ぼす 影響 な ど確実
な 効 果 が,判 明 し た の で,今 後 こ れ ら の 実 験 デ
ー タ ー に 基づ い て さ ら にSAMの
併 用効 果 の 機構
の 解 明 を 進 め た い と考 え て い る.
の他 の 代謝 的 因
結
論
1)
化 還 元 系 に よ り代 謝 され る こ と が 知 ら れ て い
り抑 制 さ れ る 傾 向 が 認 め ら れ た.他
る16∼22).本 報 告 に お い て はAMB及
胃 か らの 吸 収 はSAM併
ッ ト肝9,000×g上
よ るAMB及
肝mi
びPEBの
代 謝 を
著 明 に 抑 制 す る こ とが 明 ら か に な っ た.な
こ の さ いSAMのAMB及
びPEBの
AMBの
胃 か らの 吸 収 は, SAM併
お,
代 謝 に対
2)
AMB及
びPEBの
3) AMB及
びPEBの
れ な か っ た.
移 行 はSAM併
びPEBの
一部 は 蛋
れ らの 結 合 率 に 対 す る
SAM併
用 の 効 果 を検 討 し た と こ ろ,い
SAM併
用 に よ って蛋 白 との結 合が 抑 制 され る
こ とが わ か っ た.こ
ずれ も
胃 内 排 泄 速 度 はSAM併
AMB及
びPEBの
血 液,脳,腎
及 び肝 へ の
用 に よ り著 明 に 抑 制 さ れ る こ と
が わ か っ た.
5)
SAMを
びPEBを
予 め 腹腔 内投 与 した の ちAMB及
静 脈内投与 した場合 に は,こ れ らの薬
物 の血 中 濃度 は それ ぞ れ単 独 投与 の場 合 よ り増
加す る傾 向が 認め られ た.
れ ら の 事 実 はAMBやPEB
の 蛋 白 に お け る特 異 的 結 合 部 位 とSAMの
小 腸 か らの 吸収 はSAM
用 に よ り著 明 に 遅 延 さ れ た.
4)
血 中 に お い て はAMB及
用 に よ っ て影 響 を受 け
併 用 に よ り影 響 を受 け な か っ た.
す る 抑 制 効 果 の 強 さ に は ほ とん ど差 異 が 認 め ら
白 と結 合 し て い る が,こ
用によ
方, PEBの
な か っ た.
清 画 分 す な わ ちmicrosome
画 分 に よ る代 謝 が 検 討 さ れ た が, SAMは
crosomeに
ラ
胃か ら の
内 容 の 排 出 に 対 す る 抑 制 の 助 長 や,
子 に よ る影 響 が よ り大 き い もの と思 わ れ る.
一 般 にbarbituratesは
肝microsome中
の酸
びPEBの
布及び
づ い て一 元 的に 完全 に 説 明で きる段 階 には 至 っ
吸 収,胃
相 違 も若 干 は 反 映 し て い る か も しれ な い.し
っ て,
esの 生 体 運 命 に 及 ぼ す 効 果 の 発 現 機 構 を解 明 し
認 め られ なか った が排 泄 累積 値 が減 少 の傾 向 に
管 と くに 胃 に お け るAMBとPEBと
びPEBの
こ と に よ り, SAM併
の 場 合 に は 尿 中排 泄 速 度 そ れ 自体 に は 有 意 差 が
れ ら の 結 果 は,消
影
こ れ らの 分 配 係 数
吸収 及 び 代 謝 機 構 に
代 謝 な ど に 対 す るSAMの
な わ ち尿 中 排 泄
速 度 が 遅 延 す る こ とが 観 察 さ れ た.し
SAMは
る 変 化 を 介 す る も の で な い も の とみ ら れ た.
併 用 に よ り, 6時 間 後 ま で はAMB単
時 間 目 ま で の 排 泄 累 積 値 は,む
脂
に は 影 響 し な い こ とが 明 ら か と な っ た.従
尿 中 排 泄 は,
独 よ り も低 下 し て い る こ と,す
こ で はAMBとPEBの
対 す る抑 制作 用 は この よ うな脂 質溶 解性 に対 す
れ ら に 対 す るSAM
の 影 響 が 検 討 さ れ た が, AMBの
般 に 薬物 の 細 胞膜
質 溶 解 性 す な わ ち 分 配 係 数 に 対 す るSAMの
体内 において大部分が 代 謝
は 投 与 量 の 約0.3∼0.4%に
影 響 を検 討 し た.一
それ
6) AMBの
尿 中排 泄 速度 は は じめ の うちSAM
Amobarbital及
びPentobarbitalの
及 び 排 泄 に お よ ぼ すSalicylamide併
吸 収,分
布,代
謝
用 の 影 響 に 関 す る研 究
併 用 に よ り低 下 す る が, 24時 間 ま で の 排 泄 累積
9)
量 は,む
併 用 は 何 ら の 影 響 も与 え な か っ た.
し ろ 増 加 す る こ とが 認 め られ た.他
PEBはSAM併
方,
泄 累積 量 は 減 少の傾 向 にあ る
AMB及
導 と御校 閲 を賜 っ た森
びPEBの
る 分 解 はSAM併
AMB及
肝9 ,000×g上 清 画 分 に よ
びPEBの
科 大 学 丹羽 弘 司教 授 に深 甚 の 謝 意 を表 し ます.
ウ シ血 清 ア ル ブ ミ ン へ の
用 に よって抑 制 され た.
文
丹 羽 弘 司,中
山 太 二,引
地
登:薬
献
物 の 併 用 に 関 す る 研 究(第7報)サ
併 用 時 に お け る 各 薬 物 の 生 体 内 分 布 に つ い て,薬
2.
昭 胤 教 授 に 感 謝 の 意 を棒 げ
る と と もに,終 始 御 指 導,御 鞭 達 い た だ い た東 北 薬
用 に よ り著 明 に 抑 制 さ れ た .
結 合 は, SAM併
1.
分 配 係 数 に 対 し てSAM
稿 を終 わ る に臨 み,本 研 究 に 常 に 御 懇 篤 な る御 指
こ と が 認 め ら れ た.
8)
びPEBの
用 に よ り尿 中排 泄 速 度 に は 影 響
が 認 め られ ず,排
7)
AMB及
121
Levy, G. and Prockmal, J. A.:
剤 学,
30,
Drug biotransformation
リ チ ル ア ミ ドお よ び フ ェ ナ セ チ ン
206-211,
1970.
interactions in Man I.
glucuronide formation of salicylic acid and salicylamide in man.
Mutual inhibition in
J. Pharm. Sci.
57, 1330-1335,
1968.
3.
Levy, G. and Ashley, J. A.:
of diphenyl-hydantoin
4.
Effect of an inhibition of glucuronide formation on elimination on kinetics
in rats.
J. Pharm. Sci. 62, 161-162,
1973.
Delphaut, J. and Bel, L.: Action of sodium salts of salicylic, gentisic, p-aminosalisicylic,
lamino) salicylic acids on choleresis and diuresis in chloralosed
1214-1216,
5.
森 坂 勝 昭,中
元 安 雄:サ
学 雑 誌,
掛 見 喜 一 郎,有
リチ ル 酸 誘 導 体 の ラ ッ ト消 化 管 吸 収 に お よ ぼ す 胆 汁 並 び に 胆 汁 構 成 成 分 の 影 響 に
91,
597-602,
田 隆 一,山
トの 胃 よ り の 吸 収,薬
7.
146,
1952.
つ い て.薬
6.
and p-(benzoy
dogs. Compt. Rend. Soc. Biol.
Smyth, D.H.:
科
1971.
剤 学,
〓:医
21,
薬 品 の 吸 収 と 排 泄 に 関 す る 研 究(第7報)サ
97-100,
リチ ル酸 誘 導 体 の ラ ッ
1961.
Methods for study of intestinal absorption
in vivo. Meth. Med. Res. 9, 260-272,
1961.
8.
Wiseman, G.:
Res
9.
Sac of everted intestine technic for study of intestinal absorption
9, 287-297,
掛 見 喜 一 郎,有
田 隆 一,山
トの 小 腸 よ りの 吸 収,薬
11.
野上
寿,花
学 雑 誌,
12. Robert,
Anal.
13.
野
93,
学,栗
1585-1592,
W. B.:
Chem.
科
擘:医
剤 学,
21,
津 荘 司,今
j Physiol.
123, 116-125,
薬 品 の 吸 収 と 排 泄 に 関 す る 研 究(第8報)サ
100-103,
1954.
リチ ル酸 誘 導 体 の ラ ッ
1961.
岡 キ ク子:ラ
ッ トに お け る ス ル ピ リ ン の 代 謝 お よ び 排 泄 の 速 度 論 ,薬
1973.
Determination
36,
不 破 龍 登 代,城
269-272,
14.
Meth. Med.
Wilson, T. H. and Wiseman, G.: The use of sacs of everted small intestine for the study of the transfe
rence of substances from the mucosal to the serosal surface.
10.
in vitro.
1961.
2021-2021
of salicylsalicylic
acid in salicylic
acid using thin layer
chromatography
, 1964.
戸 照 子,田
中 裕 子:薄
層 ク ロ マ ト グ ラ フ ィー に よ る 処 方 分 析(I)(解
戸 照 子,田
中 裕 子:薄
層 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー に よ る 処 方 分 析(III) ,薬
熱 剤) ,薬
不 破 龍 登 代,城
剤 学,
24,
1964.
15.
Burgi, E.:
剤 学,
22,
1962.
Ueber
die Arzneikombinationen,
Wien.
klin.
Wochenschr.
44,
757-762
, 1937.
123-130,
.
122
箭
内
博
行
16. Maynert, E. W. and Van Dyke, H. B.: The metabolism of barbiturates.
217-242,
J. Pharmacol. Expl.
Ther.
6,
Increased activity of microsomal strychnine-metabolizing
en
1954.
17. Kato, R., Chiesara, E. and Vassanelli, P.:
zyme induced by phenobabital
and other drugs .
18. Kato, R., Chiesara, E. and Vassanelli, P.:
Biochem. Pharmacol.
11, 913-922,
1962.
Factors influencing induction of hepatic microsomal
metabolizienzyme.
Biochem. Pharmacol. 11, 211-220, 1962.
19. Kato, R., Nakamura, Y. and Chiesara, E.: Enhanced phenobarbital
metabolizi enzymes in mice infected with murine hepatitis virus.
drug
induction of liver microsomal
Biochem. Pharmacol.
drug
12, 365-370,
1963.
20. Kato, R., Vassanelli, P. and Chiesara, E.: A new potent inhibitor of microsomal drug-metabolizing
zymes 2: 4-Dichloro-6-phenylphenoxy-ethylamine
253-260,
hydrochloride
(DPEA).
Biochem. Phamacol.
en
12,
1963.
21. Kato, R., Chiesara, E. and Vassanelli, P.:
mal drug-metabolizing
Further studies on the inhibition and stimulation of microso
enzymes of rat liver by various compounds.
Biochem. Pharmacol.
1964.
22. Harper, N. J.: Drug latentiation.
Prog. Drugs Res.
4, 222-286,
1962.
13, 69-83,
Amobarbital及
及 び 排 泄 に お よ びPentobarbitalの
ぼ すSalicylamide併
Effects
of salicylamide
and
吸 収 ,分 布,代 謝
用 の 影 響 に 関 す る研 究
on absorption,
excretion
distribution,
of amobarbital
and
123
metabolism
pentobarbital
by
Hiroyuki
Department
YANAI
of Neurochemistry,
Okayama
University
(Director:
Effects
bution,
of
studied.
and
Absorption
ministered
of
simultaneously
metabolism
SAM,
them
ment
from
of
but
the
AMB
administration
injection
into
of
urine
administration
PEB,
but
it
by
the
their
SAM.
partition
blood
the
of
On
SAM.
not
affect
fraction
of
of
of
coefficients.
not
its
liver
AMB
SAM.
the
injection
of
other
after
hand,
The
and
rate.
to
bovine
administration
by
SAM.
was
or
The
at
of
9,000•~g
SAM
did
rate
AMB
was
of
increased
excretory
not
Move
by
the
intraperitoneal
was
was
albumin
SAM.
excretory
of
either
depressed
after
the
Decomposition
ad
of
of
24hours
were
simultaneously
Absorption
PEB
decreased
serum
distri
(PEB)
markedly
PEB.
in
absorption,
administration
AMB
SAM
centrifugation
PEB
the
of
AMB
by
liver
excreted
excretory
and
by
and
on
pentobarbital
depressed
affected
affected
kidney
level
and
was
not
quantity
(SAM)
(AMB)
was
Intraveneous
the
A. Mori)
stomach
PEB
brain,
and
School
salicylamide
the
was
blood,
increased
Binding
administration
of
decreased,
did
supernatant
to
SAM.
SAM
was
Prof.
amobarbital
from
intestines
PEB
of
AMB
absorption
small
or
of
for Neurobiology,
Medical
administered
excretion
of
Institute
quantity
and
PEB
markedly
also
have
AMB
by
the
of
in
the
inhibited
inhibited
any
effect
by
on
Fly UP