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牧之原市 第7次高齢者保健福祉計画・ 第6期介護保険事業計画
牧之原市 第7次高齢者保健福祉計画・ 第6期介護保険事業計画 素案 平成27年3月 牧 之 原 市 目 第1章 次 計画の概要 1 計画の背景と趣旨 ··························· 2 高齢者を取り巻く各種制度の変化 ···················· 3 計画の性格と位置づけ ························· 4 計画の期間 ······························ 5 計画の策定体制 ···························· 第2章 高齢者の現状 1 高齢者人口の推移 ··························· 2 高齢者世帯の状況 ··························· 3 高齢者の居住状況 ··························· 4 高齢者の就業状況 ··························· 5 認知症高齢者の増加 ·························· 6 高齢者人口の見込み ·························· 7 要介護認定者の状況 ·························· 8 日常生活圏域の設定 ·························· 第3章 基本理念と施策の体系 1 基本理念 ······························· 2 施策の体系 ······························ 3 事業概要 ······························· 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 1 高齢者福祉事業 ···························· 2 高齢者健康づくり事業 ························· 3 介護保険事業 ····························· 4 地域支援事業 ····························· 第5章 介護保険料の設定と介護保険サービス必要量の見込み 1 第6期介護保険料の設定について ···················· 2 人口及び介護認定者数の見込み ····················· 3 介護保険サービス等の必要量の見込み ·················· 資料 第1章 計画の概要 第1章 第1章 ※ 計画の概要 現在作成中 1ページ 計画の概要 第2章 高齢者の現状 第2章 第2章 ※ 高齢者の現状 現在作成中 7ページ 高齢者の現状 第3章 基本理念と施策の体系 第3章 第3章 1 基本理念と施策の体系 基本理念と施策の体系 基本理念 「 み ん な で 築 く 健 康 ・ 長 寿 の ま ち 」 本市では、住み慣れた地域、住み慣れた家で、できるかぎり高齢者が自立した生活ができるよう、健 康づくりや介護予防を推進し、活動的な高齢者を増やすとともに、医療・介護・予防・住まい・生活支 援が一体的に提供されることによって、高齢者の生活の質を高め、豊かな老後が実現する「※地域包括 ケアシステム」の構築を目指すため、自助・互助・共助・公助の協働によって、その実現に向けて取り 組んでいきます。 ※1 地域包括ケアシステムとは 高齢者が住み慣れた地域で、その有する能力に応じ、自立した生活を営むことができるよう、医 療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供され、地域社会全体として24時間365日を 通じた対応が可能なシステム(体制) ○ 自助 自らの責任で、自分自身が行うこと、努力すること ○ 互助 家族、近隣、友人、ボランティア等による助け合い(インフォーマルな相互関係) ○ 共助 介護保険サービスなどの社会保障制度(社会保険のような制度化された相互関係) ○ 公助 自助、互助、共助では対応できないことについて、行政が行うこと 15ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 2 施策の体系 基本理念 基本目標【ありたい姿】 1 み ん な で 築 く 健 康 ・ 長 寿 の ま ち いつまでも健康で楽しく過ごそう 高齢者が自ら心身の健康づくりや介護予防に取り組むことを目指します。 また、元気な高齢期を迎えるため、若い頃からの生活習慣病の予防や疾病の早 期発見などを推進します。 2 趣味や生きがいを持って自分らしく生きよう 高齢者が生きがいを感じ、活き活きと自分らしく充実した生活を送ることを目指し ます。 就労や社会参加活動、趣味などに積極的に取り組み、自らが家庭や地域社会を 支える一員として地域に貢献することを推進します。 3 家族や地域で認め合い共に支え合おう 高齢者が家庭や地域の中で、孤立せず安心した生活を送ることを目指します。 市民一人ひとり「お互い様」の気持ちで、共に助け合い支え合って暮らしていける 地域での仕組みづくりを推進します。 4 安心した生活を送ろう 高齢者とその家族が、必要な時に適切で切れ目のない介護・福祉・医療サービス を利用できることを目指します。 また、市民からの様々な相談に適切に対応するため、民生委員・ケアマネジャー・ 地域包括支援センターなどの関係機関がお互いに連携を強めることで、相談しや すい環境をつくり、安心した生活を送ることができるよう推進します。 第3章 方向性【ありたい姿に向かっていくための方向性】 市民の皆さんが取組むこと 公共機関が取組むこと 自助・互助・共助・公助 ○みんなで声を掛け合い健診・検診 を受けて健康な生活を続けましょ う ○自分に合った運動を仲間と一緒 に楽しく続けましょう ○生活活動に見合った食事を楽し く食べましょう ○若い頃から趣味を持ち、仲間と一 緒に楽しく続けましょう ○家庭や地域の中でできるだけ自 分の役割を持ち、お互いにその役 割を認め合い、感謝の気持ちを持 ちましょう ○家族との会話や過ごす機会を心 がけて増やすなど、日頃から家族 の結びつきを大切にしましょう ○あいさつや声かけをするなど、近 所と顔の見える関係づくりを進 め、地縁・地域とつながりを大切 にしましょう ○要介護状態に近い人へは、悪化予防の ための専門的なサービスを提供しま す ○ロコモティブシンドローム(運動器症候群)予防 通所・訪問事業を中心にリハビリテーション専 門職の導入を検討し、効果的なロコモティブシン ドローム(以下、ロコモ)予防の啓発を行います ○自分の特技や知識を活かせる場をコ ーディネートする仕組みをつくり、ボ ランティア活動や就労を通じて地域 に貢献することを支援します ○趣味を持つことの大切さを伝え、活動 を発表する場や高齢者が参加できる 行事、高齢者が気軽に集える場を提供 し、生きがいづくりを支援します ○市民、自治会、民生委員、社会福祉協 議会等との連携を強化し、地域による 見守り体制を充実するとともに、地域 の主体的な取り組みを支援します ○地域住民の「つながり」を見つめ直し、 家庭や地域で共に支え合う体制づく りを支援します ○生活の丌安や悩み等の様々な相談に 対し、関係する機関との連携力を強め ることで相談体制の充実に努めます ○加齢や病気、災害などで日常生活 に丌自由がでてきた時に備え、相 談先を把握しておきましょう ○フォーマル・インフォーマルサービス など、個々に適したサービスのコーデ ィネートの充実に努めます 【医療関係】 ○医療介護の関係者による「医療介護連 携会議(仮称) 」を設置します ○在宅医療・介護の制度、提供機関、 ○医療介護の関係者の資質向上を目指 利用方法について、正しい知識を し、研修会を開催します 理解しましょう。 ○認知症対策の早期診断・早期介入につ なげるための材の確保をします ○福祉・介護サービスの利用に対し ○市民に在宅医療の現状や在宅療養・介 て偏見のない地域づくりを目指 護の在り方について周知を図ります しましょう ○介護が必要となった場合でも、介 護保険サービスを適切に選択し、 有する能力の維持向上を目指し ましょう。 平成27~29年度 ○栄養状態改善による介護予防 家族や仲間と楽しく食卓を囲む大切さを啓発し ます 【福祉関係】 ○日頃から、生活の中で自分ができ ることは行って生活力を高めて おきましょう 重点取組み項目 ○認知症や寝たきりなどの要介護状態 にならないための知識を普及し、一人 ひとりが実践できるよう支援します ○身近な場所で運動(社会活動や自立し た生活)を継続できる機会を増やしま す 【介護関係】 ○介護を必要とする高齢者の自立支援 とサービスの普及、質の向上に努めま す。 ○介護保険制度を維持するために保険 料やサービス負担の公平化を推進し ます 基本理念と施策の体系 平成37年 平成30~32年度 平成33~35年度 ○閉じこもりとうつ予防 ボランティア等と協働して、楽しい食事 づくりや会食の機会を作り、閉じこもり や気持ちの落ち込みを地域で早期発見で きるよう支援します。 ○介護認定時の主要原因疾患対策 介護が必要になった原因疾患の予 防に焦点をあてた啓発を進めます。 ○ロコモ予防 運動の定着・継続を目指します。 ○多様な通いの場の創出 ○多様な通いの場の充実 運動や認知症予防を取り入れた、住民が集う場、 介護予防の要素を含んだ、週1回以上利 社会参加できる機会が増えるよう支援します 用できる通いの場を増やします。 ○ロコモ予防 運動の定着・継続を目指します。 ○多様な通いの場の充実 個人やグループが効果的な活動が 出来るよう支援します。 ○多様な生活支援の推進 ○生活支援の仕組みの充実 社会福祉協議会や社会福祉法人と連携し、住民 利用者ニーズを捉え、担い手の拡充を推 主体の生活支援について、利用者ニーズを捉え、 進します。 担い手の充実を推進します。 ○生活支援サービスの調整 ○元気な高齢者の活躍の場の創出 生活支援コーディネーターやボランティ 生活支援コーディネーターを、社会福祉協議会 ア等の活用における支援の需要と供給等 に配置し、元気な高齢者が支援の担い手として活 の必要量を見直します。 躍できるような仕組みを整えます。 ○生活支援の仕組みの充実 利用者ニーズを捉え、担い手の拡充 を推進します。 ○見守り支え合い体制作りの推進 社会福祉協議会を中心とした地域での見守り支 ○ご近所での見守り支援の検討 え合いネットワークの体制づくのをすすめます。 社会福祉協議会を中心に見守りや少しの 生活支援が必要な高齢者に、適切な支援 ○認知症高齢者への見守り支援の検討 の提供が出来るようなご近所支援の体制 認知症高齢者が地域において孤立することがな を検討します。 いよう、見守り支援の仕組みづくりを推進しま す。 ○ご近所での見守り支援の充実 地域での見守り支援のネットワー ク構築など、具体的な支援を「提供 する・受けられる」仕組みが充実す るよう支援します。 ○地域ケア会議の推進 地域包括支援センターとともに、生活における ○地域ケア会議の充実 住民課題・地域課題の解決に向けた話し合いを、 地域課題の解決に向けた施策の展開を進 地域の支え合いの力を活用して推進します。 め、充実を図ります。 ○認知症ケアの充実 ○認知症ケアの充実 認知症の理解を深め、相談支援の充実を図ると 関係機関や初期集中支援チームとの連携 ともに、予防から早期発見、認知症地域支援推進 を深めて支援体制を充実させます。 員の配置等、認知症ケアの体制整備を医師会等関 係機関と共に整えます。 ○地域医療を考える 在宅療養を含め、住民が地域医療を上手に利用 できるよう情報提供をします。また、医療と介護 の連携強化を目指し関係者のネットワークを構 築します。 ○介護認定時の主要原因疾患対策 介護が必要になった原因について傾向を分析し ます ○在宅サービスの充実 認知症や医療と介護の両方を必要とする在宅者 を支援する介護保険サービスの充実を進めます。 ○費用負担の公平化 保険料段階を細分化(応能負担)し、所得の低 い方の負担軽減を進めます。 一定以上所得者の利用負担や補足給付を見直 し、支出の軽減に努めます。 ○地域医療を考える 在宅療養を含め、住民が地域医療を上手 に利用できるよう情報提供を継続しま す。また、医療と介護の連携強化を目指 し関係者のネットワークを充実させま す。 ○介護認定時の主要原因疾患対策 介護が必要になった原因についての傾向 を分析を継続し、施策に反映させます ○在宅サービスの充実と質の向上 要介護状態となっても、在宅生活を継続 させる介護保険サービスの充実を推進し ます。介護給付の適正化や事業所の指導 を通じて質の高い介護サービスの実施を 図ります。 ○費用負担の公平化 所得の低い方の負担軽減を検討します。 利用者負担の公平化を検討し、介護保険 制度の維持に努めます。 (2025年) ○地域ケア会議の充実 地域ケア会議の円滑な稼働に努め ます。 ○認知症ケアの充実 医療・介護連携や集中支援チームの 円滑な稼働に努めます。 ○地域医療を考える 在宅療養を含め、地域医療を上手に 利用できる地域として、更なる向上 を図ります。また、関係者によるネ ットワークの高度化を図ります。 ○介護認定時の主要原因疾患対策 介護が必要になった原因について の傾向を分析を継続し、要介護者増 加を抑制します。 ○在宅サービスの充実と質の向上を 推進します。 ○所得の低い方の保険料や利用者負 担の公平化を推進します。 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 構 築 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 18ページ 第3章 3 基本理念と施策の体系 事業概要 ※ 現在作成中 基本目標 1 いつまで も健康で 楽しく 過ごそう 1 2 2 3 4 趣味や生 家族や きがいを 地域で 安心した 持って自 認め合い 生活を 分らしく 共に支え 送ろう 生きよう 合おう 該当 ページ 高齢者福祉事業 (1)高齢者ふれあい・いきいきサロン事業への支援 頁 (2)シニアクラブ(老人クラブ)活動への支援 頁 (3)生涯学習の推進 頁 (4)高齢者の就労促進 頁 (5)敬老事業(百歳長寿者市長訪問) 頁 (6)福祉の担い手の確保・育成活動の充実 頁 (7)高齢者の住環境等の整備 頁 (8)交通安全・防犯・防災対策 頁 (9)相談窓口の充実と関係機関とのネットワークの構築 頁 (10)高齢者の権利擁護のための取り組み 頁 (11)老人福祉法に基づく高齢者の施設等への措置 頁 (12)家族介護手当支給事業 頁 (13)軽度生活援助事業 頁 (14)生活管理指導員派遣事業(ホームヘルパー) 頁 (15)生活管理指導短期宿泊事業(ショートステイ) 頁 (16)配食サービス事業 頁 (17)緊急通報体制等整備事業(緊急通報システム) 頁 (18)日常介護用具総合貸与事業 頁 高齢者健康づくり事業 (1)健康教育 頁 (2)歯周疾患検診 頁 (3)骨粗鬆症検診 頁 (4)訪問指導肝炎 頁 (5)機能訓練 頁 (6)がん検診・特定健診・肝炎ウイルス検診 頁 (7)在宅訪問歯科支援事業 頁 (8)高齢者インフルエンザ・肺炎球菌予防接種 頁 19ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 基本目標 1 いつまで も健康で 楽しく 過ごそう 3 3 4 趣味や生 家族や きがいを 地域で 安心した 持って自 認め合い 生活を 分らしく 共に支え 送ろう 生きよう 合おう 該当 ページ 介護保険事業 (1)居宅介護(介護予防)サービス 頁 (2)地域密着型サービス 頁 (3)介護給付施設サービス 頁 (4)市内の介護給付施設・地域密着型サービス・居 住系施設の整備状況 (5)介護保険事業の適正な運営の推進 頁 頁 (6)介護保険事業にかかる在宅サービスと施設サー ビスの見直し【新規】 4 2 頁 (7)介護保険事業にかかる費用負担の公平化【新規】 頁 (8)その他の改正点【新規】 頁 地域支援事業 ○新しい総合事業(介護予防・生活支援総合事業) 頁 ①介護予防・生活支援サービス事業【新規】 頁 ②一般介護予防事業【新規】 頁 ○包括的支援事業 頁 (1)地域包括支援センターの運営 頁 (2)地域ケア会議の充実【新規】 頁 (3)在宅医療・介護の連携推進【新規】 頁 (4)認知症施策の推進【新規】 頁 (5)生活支援施策の推進【新規】 頁 ○任意事業 頁 (1)介護給付等費用適正化事業 頁 (2)家族介護支援事業 頁 (3)その他事業 頁 20ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 第4章 第4章 1 基本目標を達成するための分野別施策 基本目標を達成するための分野別施策 高齢者福祉事業 (1)高齢者ふれあい・いきいきサロン事業への支援 【事業概要】 高齢者ふれあい・いきいきサロン事業は、高齢者の閉じこもり防止や生きがいづくりは基 より、社会参加を行うことにより、介護予防において成果が期待できる事業です。 【現状と課題】 ・民生委員やサロン協力員、介護予防教室卒業生が地域において主体的に、高齢者が寝たき りや認知症にならず、心身ともに明るく健康的に過ごせるよう、団体ごとに工夫して活動 しています。 ・参加者の高齢化が進んでおり、開催会場までの交通手段の確保や、また、女性の参加者が ほとんどで、男性の参加者が尐ないことが課題です。 ・サロン協力員の人材不足や高齢化が課題となっている地域もあります。 【進捗状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 団体数 (団体) 39 38 41 38 43 38 参加者数 (人) 1,165 1,270 1,225 1,056 1,285 1,067 協力員数 (人) 242 257 254 271 266 236 【実施方針】 ・社会福祉協議会において、現在のサロン協力員の意識向上を図りつつ、引き続き、サロン 協力員講習会等でリーダーやサロン協力員の募集・育成を行います。 ・各地区の公民館等を活用して、介護予防の要素を多く取り入れ、サロン事業の活動内容と 回数等の充実を社会福祉協議会とともに図ります。 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 団体数 (団体) 40 42 44 参加者数 (人) 1,100 1,160 1,220 協力員数 (人) 250 275 300 21ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (2)シニアクラブ(老人クラブ)活動への支援 【事業概要】 シニアクラブは、高齢者自らの生きがいを高め、健康づくりを進める活動を行うとともに、 地域の高齢者の親睦が図れるような、多様な活動の場づくりの取り組みを行い、地域貢献も 期待できる団体です。 平成25年度から老人クラブからシニアクラブと名称を変更して活動しています。 【現状と課題】 ・シニアクラブの活動は、高齢者の社会貢献や生きがいづくり、健康づくりの推進に効果が あり、国・県・市の補助制度と会費により運営がされています。 ・平成26年には、市シニアクラブ連合会が自治推進協議会等へ加入促進のための協力依頼を 実施しました。しかしながら、依然としてクラブ数、会員数の減尐が進んでおり、代表者 の人材確保などが難しい現状があります。 ・単位シニアクラブの休会やクラブ会員数の減尐する原因を調査・分析していく必要があり ます。 【実施状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 対象者数 (人) 16,459 16,450 16,642 16,639 16,726 16,750 加入者数 (人) 4,000 3,506 4,100 3,140 4,200 2,856 24.3 21.3 24.6 18.9 25.1% 17.1 加入率 (%) 【実施方針】 ・高齢者が持つ知識と経験を生かし、シニアクラブが地域活動の担い手として社会参加やボ ランティア活動ができるよう、社会福祉協議会と連携して支援していきます。 ・クラブ数や会員数の拡大に向けて、シニアクラブ連合会や関係団体と連携した加入促進や 休会中のクラブが再開できるような支援、協力を行います。 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 対象者数 (人) 16,919 16,972 17,078 加入者数 (人) 3,000 3,100 3,200 17.7 18.2 18.7 加入率 (%) 22ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 (3)生涯学習の推進 【事業概要】 高齢者の生きがいづくりや健康づくり、世代間交流、社会参加促進のため、さまざまな学 習機会の確保、スポーツ活動や芸術文化活動等の機会の充実を図っています。 【現状と課題】 ・社会教育課、健康推進課など行政内で連携を図り、高齢者の生涯学習や高齢者向けのスポ ーツの推進を行っています。 ・田沼塾やはりはら塾などの学習機会を広げ、生きがいづくりの場として展開しています。 ・万年青大学や活き活き塾等の活動がありますが、全市的な展開に至っていないのが現状で す。 ・受講生数の減尐と学習内容のマンネリ化等の改善が必要とされています。 ・生涯学習講座への参加者が固定しているのが現状です。 【実施方針】 ・高齢者の学習やスポーツに対するニーズの多様化に対応できるよう、今後も各種団体・組 織との協働・連携による支援を行うとともに、多くの高齢者が参加できるよう啓発してい きます。 ・誰もが住み慣れた地域でいきいきと暮らせるよう、地域で生きがいを見つける活動や地域 交流の場の創出を図ります。 (4)高齢者の就労促進 【事業概要】 高齢者が長年培ってきた知識、技術、経験を活かし、健康で生きがいのある生活の実現の ために、シルバー人材センターや民間企業等と連携して、就労促進を行っています。 【現状と課題】 ・一部の事業者では、自主的な努力により65歳までの継続雇用を進めています。 ・働く意欲を持った高齢者が社会参加できるよう、雇用環境の整備を行う必要があります。 【実施方針】 ・高齢者が持つ能力を活かして、地域の中で生きがいを持って活躍できる就業の機会を増や していくよう、ネットワークの構築を含め、仕組みづくりを進めていきます。 ・事業者への意識啓発を行う必要があることから、関係機関との協議を進めていきます。 23ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (5)敬老事業(百歳長寿者市長訪問) 【事業概要】 多年にわたり、社会の発展に寄与してきた高齢者を敬愛し、その長寿をお祝いするととも に、日ごろの感謝の気持ちを込めることを目的に、市長による百歳長寿者訪問や広報紙にお いて、敬老の特集記事を掲載し、啓発を図っています。 【現状と課題】 ・市長による百歳長寿者訪問事業のほか、平成26年度から、敬老の日に合わせ、88歳の米寿 の方へのお祝いメッセージの送付、市のホームページへ市長の祝辞の掲載等を実施してい ます。 ・敬老の日や老人週間の期間を利用して、広報やホームページの活用により、家庭、地域社 会、職場、学校などで高齢者との関わりを深めてもらうよう、啓発活動を進めています。 【実施方針】 ・敬老の日や老人週間の期間を利用して、今後も市民一人ひとりが高齢者との関わりを深め られるよう、敬老意識の啓発を進めていきます。 (6) 福祉の担い手の確保・育成活動の充実 ア 児童・生徒のボランティア活動及び福祉体験の推進 【事業概要】 社会福祉協議会が主体となり、児童・生徒によるボランティアの普及促進や、将来の地域 づくりの担い手の育成のため、小学生、中学生、高校生それぞれに応じたボランティア活動 及び福祉体験を推進しています。 ・地域での福祉体験及び講座 ≪小学生≫・・・介護事業所、障がい者施設等による福祉に関する体験実習 ≪中学生≫・・・給食サービスのメッセージカード作成 サマーショートボランティアの実施 ≪高校生≫・・・高齢者へのメッセージカード作成 サマーショートボランティアの実施 【現状と課題】 ・サマーショートボランティア(福祉施設や地域福祉活動の体験によるボランティア活動の きっかけづくり)やボランティア講座を開催し、高齢者とのふれあいなどについて児童・ 生徒の意識啓発を行っています。 ・学校での施設訪問、体験授業は1~2回程度と尐ないことから、定期的に訪問・体験でき る体制づくりが必要です。 24ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 ・特別養護老人ホームやデイサービス等への受け入れを行い、現場での体験から高齢者福祉 や介護に対する意識を高めています。 ・今後は児童・生徒の自発的な活動に結びつくような、介護・福祉体験の実習を進めていく 必要があります。 【実施方針】 ・ボランティア活動への参加を推進することにより、若者の高齢者や障がい者に対する理解 を深めていきます。 ・介護、福祉の実習を通じて、高齢者や福祉への関心を高め、地域や福祉現場での担い手の 創出につながるよう実習内容の充実を図っていきます。 イ 子どもと高齢者の異世代交流の場 【事業概要】 高齢者や子どもがふれあうことを通じて、子どもたちが豊かな知識や経験を育むことや高 齢者の生がいづくり、社会参加を推進しています。 【現状と課題】 ・尐子化、核家族化、地域の結びつきの低下などにより、地域の中で世代間交流が図れる場 が尐ない状況にあります。 ・学校等においては、教育活動の一環として高齢者との交流活動を行っています。 【実施方針】 ・社会福祉協議会が地域福祉計画で進める、地域の中で高齢者を始めとする異世代間の交流 が図れる取り組みを支援します。 ・社会福祉協議会、教育委員会、学校などの関係機関と連携し、引き続き学校における子ど もと高齢者の交流活動を推進します。 (7)高齢者の住環境等の整備 【事業概要】 高齢者が住み慣れた自宅や地域で安心した生活を送れるよう、自宅の耐震化推進はもちろ ん、大勢の人が利用する公共施設や道路、交通機関等のバリアフリー化などを推進していま す。 【現状と課題】 ・工事の手間や費用の問題から自宅の耐震化に不安を感じる方がいます。 ・公共機関や道路等の公共施設においても、段差の解消や手すりの設置などが必要な箇所が 多く、改善・改修の必要があります。 25ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施方針】 ・高齢者が住み慣れた住宅で安心して生活できるよう、都市計画課において木造住宅耐震補 強等の支援制度の相談を受け付けます。 ・バリアフリー法に基づき、高齢者だけでなく、誰もが利用しやすい施設の整備を推進しま す。 (8)交通安全・防犯・防災対策 【事業概要】 高齢者が安全に安心して生活を送ることができるよう、関係機関と連携し、交通安全、防 犯、防災対策の啓発及び推進を行っています。 【現状と課題】 ・加齢に伴う身体機能の低下に伴い、高齢者が関連する交通事故も増加しています。 ・市の広報紙やホームページなどで交通安全に関する情報提供を行い、広く市民への啓発を 行っています。 ・ひとり暮らし高齢者や認知症高齢者などが、消費者被害や振り込め詐欺等の被害者になる ことがあり、市民相談センターにて消費者被害等の相談窓口を設けています。 ・沿岸部5地区では平成24年度に「地区津波防災まちづくり計画書」を作成し、避難経路、 避難地、避難施設の整備や防災に向けた取り組みについて検討を重ねています。 ・「災害時要援護者避難支援計画」を策定し、避難支援が必要な高齢者等の把握を行ってい ます。 【実施方針】 ・牧之原警察署等の関係機関と連携し、交通安全の更なる啓発、交通安全対策の推進を図っ ていきます。 ・市民相談センター、地域包括支援センター、警察などの関係機関と連携し、高齢者の犯罪 被害に関する相談や支援、被害防止につながる情報提供などを行っていきます。 ・自主防災組織や消防などの関係機関と連携し、災害時に支援を要する高齢者等を迅速に支 援できる体制づくりを進めます。 26ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 (9)相談窓口の充実と関係機関とのネットワークの構築 【事業概要】 市役所内の高齢者に関係する相談窓口として、高齢者福祉課、健康推進課、相良窓口課、 地域包括支援センター等で相談業務を行っており、市民からの相談内容を的確に把握し、適 切な機関、制度、サービス利用へのつなぎを行っています。 【現状と課題】 ア 地域包括支援センター ・平成18年から地域包括支援センターを市役所内に設置し、開設来の相談件数の推移から 考察すると市民や関係機関などへの周知ができていると考えます。 ・高齢者の多様な相談に対応するため、専門職(保健師、主任介護支援専門員、社会福祉 士)の安定的・継続的確保が課題です。 イ 市役所の窓口 ・窓口で受けた相談内容により、関係部署・関係機関への情報提供やつなぎを行っていま す。 ・専門職等を配置することにより、関係部署や地域包括支援センターとの安定的・継続的 な連携体制づくりを行っています。 ・相談に関連するサービスの手続きが一つの窓口や場所で行えるよう、環境の整備や関係 機関との連携強化が課題です。 ウ 関係機関とのネットワークの構築 ・地域ケア会議の開催により、関係部署の実務者間での情報共有が図れ、高齢者福祉サー ビスの利用にタイムリーにつなげています。 ・地域ケア会議などで抽出された地域課題の解決に向けて、地域で高齢者を支えるため、 既存の資源を活かすとともに、市や関係機関、地域とのネットワーク作りが必要です。 ・地域包括支援センターと行政関係部署との勉強会の実施や関連研修への共同参加により、 制度や施策などの共通理解を図っています。 【実施方針】 ・高齢者が関係する諸問題に対し、市役所関係部署(高齢者福祉課、健康推進課、社会福祉 課、地域包括支援センター、市民相談センター等)と関係機関(医療機関、警察、消防、 民生員等)が情報を共有することで解決に向けた連携の強化を図り、相談業務体制の充実 と質の向上を図ります。 27ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (10)高齢者の権利擁護のための取り組み ア 高齢者の虐待防止 【事業概要】 高齢者の虐待防止と早期発見・早期対応を行うことを目的として、相談窓口の設置や関係 機関や民生委員、介護事業所等との連携を図っています。 【現状と課題】 ・高齢者虐待の防止及び早期発見のために、市民や各種団体等へ啓発活動や相談先の周知を 図っています。 ・虐待の要因には、家族関係や認知症などの疾患、障がい等の複数の課題が関連しているこ とがあります。 ・虐待通報があった場合は、関係機関と連携・協議し、適切な対応を行っています。 【実施方針】 ・市の広報やホームページなどで、どのような行為が虐待にあたるのかなど、虐待に関する 知識を広く市民へ啓発することにより、虐待の防止を図ります。 ・虐待を受けた高齢者の保護や養護者への対応について、市は地域包括支援センターやケア マネジャー、民生委員、警察等の関係機関との連携を図り、適切かつ迅速な対応を行いま す。 イ 消費者被害の防止 【事業概要】 就業改善センター2階の市民相談センターにおいて、訪問販売等の悪質商法による商品や サービスの契約トラブルや苦情、問い合わせなどの消費生活相談を行っています。 【現状と課題】 ・直接市民相談センターへ来ることができない方には、公共施設や自宅へ出向いての相談を 行っています。 ・認知症等により判断能力が低下し、消費者被害に遭っていることを理解できないケースな ど、高齢者が消費者被害に巻き込まれることが増えています。 【実施方針】 ・消費者被害を防止するため、市民相談センターの周知に努めます。 ・一般の方と相談者が会わないようにするなど、プライバシーに配慮した相談しやすい環境 づくりに努めます。 ・地域包括支援センターや警察などの関係機関と連携を図り、高齢者の消費者被害に対する 啓発や情報発信を行うことにより、被害の防止を図ります。 ・消費者協会と協力して消費者教育(出前講座・出張講座)を実施するなど、被害の防止に 努めます。 28ページ 第4章 ウ 基本目標を達成するための分野別施策 日常生活自立支援事業 【事業概要】 社会福祉協議会に登録された生活支援員が、認知症等により日常生活に不安のある方や判 断能力が十分でない方に代わって、介護サービス等の利用手続きや日常的な金銭管理などを 行います。 【現状と課題】 ・日常生活に不安のある方や判断能力が不十分な方に対して、日常生活自立支援事業の利用 につなげています。 ・制度の利用について、広く市民へ周知する必要があります。 ・認知症の症状や障がいの状況により、著しく判断力が低下された場合は成年後見制度への 移行が必要となります。 【実施方針】 ・利用者の状況により、成年後見制度への円滑な移行を図ります。 ・利用にあたっては費用負担がありますが、利用者の状況や利用状況により負担の軽減を図 ります。 エ 成年後見制度 【事業概要】 認知症や精神障がい、知的障がい等によって物事を判断する能力が不十分な方を保護する ために、家庭裁判所から選ばれた成年後見人等が金銭・財産管理や生活面の事務手続きなど の支援を行う制度です。 【現状と課題】 ・成年後見制度では認知症高齢者など判断能力が低下した方が利用することが望ましいとさ れていますが、市民への成年後見制度自体の周知が充分に進んでおらず、利用へ結びつか ないことがあります。 ・対象者の増加に伴い、成年後見制度利用支援など、権利擁護に関する専門の相談窓口や機 関の創設、専門職(弁護士、司法書士、社会福祉士)以外の後見人等の担い手(法人後見、 市民後見)の養成が必要となっています。 【実施方針】 ・相談窓口や広報等で後見制度の普及を図り、制度の活用を促進します。 ・後見制度を含めた権利擁護の専門相談機関について、近隣市町での広域設置などの可能性 を検討していきます。 ・社会福祉協議会による法人後見や、市民による市民後見人の育成への支援体制について関 係部署や社会福祉協議会などの関係機関とともに検討していきます。 29ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (11)老人福祉法に基づく高齢者の施設等への措置 【事業概要】 生活環境上の理由及び経済的理由により、在宅において養護を受けることが困難な高齢者 を養護老人ホーム等へ入所措置します。 【現状と課題】 ・生活環境上や経済的な理由、虐待等のやむを得ない事由により在宅において生活ができな い方について、実態把握や親族調整を行い、適切に措置を行っています。 ・精神的な障がいなどを抱えた方の入所が増えてきており、障がいの特性に応じた専門的な 知識や支援方法が求められています。 【実施方針】 ・措置が必要な場合には、その方の心身や生活の状況を勘案し、必要とする支援が受けられ る適切な施設への措置を行います。 ・継続した支援の協力が得られるよう、本人やその親族、支援者との関係性をに配慮した対 応に努めます。 (12)家族介護手当支給事業 【事業概要】 在宅で要介護4・5と認定された高齢者を介護している家族に対し、家族介護手当を支給 しています。 【現状と課題】 ・該当する方には、認定結果通知に事業の案内通知を同封して周知を図っています。 【実施状況】 平成24年度 計画値 利用者数 (人) 平成25年度 実績値 250 246 計画値 平成26年度 実績値 250 248 計画値 見込値 250 250 【実施方針】 ・本人や家族への事業の周知を図るとともに、吉田牧之原ケアマネジャー連絡会等へ の事業の周知を図ります。 【事業量の見込】 平成27年度 利用者数 (人) 平成28年度 250 30ページ 平成29年度 260 270 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 (13)軽度生活援助事業 【事業概要】 介護認定に至らない低所得の方を対象に、軽易な日常生活上の援助を行うことにより、在 宅高齢者の自立した生活の継続を支援しています。 【現状と課題】 ・利用実績は尐ないですが、在宅高齢者が自立した生活を維持するための事業として、必要 な時に支援できる体制を維持しています。 【実施状況】 平成24年度 計画値 利用者数 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 (人) 2 0 2 0 2 1 延べ利用回数(回) 40 0 40 0 40 20 【実施方針】 ・高齢者の自立性を損なわないよう、適切な支援を行います。 ・新しい総合事業での多様な生活支援サービスとの調整を図ります。 【事業量の見込】 平成27年度 利用者数 平成28年度 平成29年度 (人) 2 2 2 延べ利用回数(回) 30 30 30 (14)生活管理指導員派遣事業(ホームヘルパー) 【事業概要】 基本的な日常生活習慣や対人関係に問題を抱えるなど、社会適応が困難な高齢者に対し、 ホームヘルパーを派遣して生活を支援しています。 【現状と課題】 ・食の確保や掃除等、生活習慣の改善が必要な方に対し、ホームヘルパーを派遣して生活援 助を行っています。 ・介護保険サービスでのヘルパー利用が困難な場合などの補完的な事業としても活用されて います 31ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施状況】 平成24年度 計画値 利用者数 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 (人) 2 1 2 2 2 2 延べ利用回数(回) 60 15 60 32 60 45 【実施方針】 ・自立した生活を維持するため、適切な事業の整備を図るとともに、今後、新しい総合事業 の多様な生活支援サービスとの調整を図ります。 【事業量の見込】 平成27年度 利用者数 平成28年度 平成29年度 (人) 4 4 4 延べ利用回数(回) 56 56 56 (15)生活管理指導短期宿泊事業(ショートステイ) 【事業概要】 基本的な日常生活習慣や対人関係に問題を抱えるなど、社会適応が困難な高齢者に対し、 養護老人ホームで短期宿泊による日常生活に対する支援や指導を行っています。 【現状と課題】 ・体力低下や栄養状態が偏っている高齢者に対して、サービスを活用して体調を整え、在宅 生活ができるように支援や指導をしています。 ・長年、精神病棟に入院していた高齢者等に対して、ショートステイを利用しながら、在宅 生活や施設入所での生活が可能であるか状況等を判断し、適切な支援へつなげています。 【実施状況】 平成24年度 計画値 利用者数 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 (人) 5 5 7 4 8 4 延べ利用日数(日) 81 96 95 47 125 50 【実施方針】 ・事業の性格上、多くの利用者が見込まれる事業ではありませんが、例年一定の利用者がお り、高齢者虐待等の際の避難先としても活用可能なサービスであるため、引き続き事業を 継続します。 32ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 【事業量の見込】 平成27年度 利用者数 平成28年度 平成29年度 (人) 8 8 8 延べ利用日数(日) 102 102 102 (16)配食サービス事業 【事業概要】 調理が困難な高齢者世帯及び身体障がい者等に、栄養バランスのとれた食事を提供するこ とにより、食生活の質の確保及び配達・回収時における安否確認を目的としています。 【現状と課題】 ・身体機能の低下により規則正しく食事を摂れていない高齢者に対しては、サービスを利用 したことにより、食生活の改善が図れています。 ・配食サービスを利用することにより、安否確認や、緊急時に備えた支援体制が図れていま す。 ・配送エリアやサービス提供事業者の拡充を図る必要があります。 【実施状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 利用者数 (人) 18 17 20 10 22 10 延べ食数 (食) 2,592 1,726 2,880 964 3,168 1,000 【実施方針】 ・今後も低栄養が心配される方や見守りを必要とする高齢者に対して、介護サービス以外の 福祉サービスとして継続します。(現状と課題から移動) ・介護保険ガイドブック等により、サービスの周知を図るとともに、民生委員やケアマネジ ャー等への情報提供を行い、必要とされる方への適切な利用につなげます。 ・利用者のニーズに対し適切な供給ができるよう、配送エリアの拡大やサービス提供事業者 の拡充に努めます。 ・利用者の食の自立を損なわないよう、定期的な見直しに努めていきます。 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 利用者数 (人) 12 12 12 延べ食数 (食) 1,200 1,200 1,200 33ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (17)緊急通報体制等整備事業(緊急通報システム) 【事業概要】 虚弱なひとり暮らし高齢者等に対して緊急通報システムを貸与することにより、日常の安 全確認と緊急事態への対応を図っています。 【現状と課題】 ・システム設置により、救急発報においては親族等に速やかに連絡が取れ、適切な連携によ り対応ができています。 ・長年契約している利用者の中には、緊急連絡先が契約当時と変わっているケースがあるた め、定期的な利用者の生活状況等の把握が必要です。 ・ひとり暮らし高齢者の増加により、高齢者自身または民生委員及びケアマネジャーから事 業の問い合わせが増えています。 ・長年契約者の中には、認知機能及び身体機能が低下によりシステムの利用が難しくなって きている方が見受けられます。 【実施状況】 平成24年度 計画値 利用者数 (人) 平成25年度 実績値 110 92 計画値 平成26年度 実績値 110 計画値 81 見込値 110 70 【実施方針】 ・独居高齢者等に対して、緊急時の支援や安否確認として有効であることから、より効果的 なシステムの在り方について検討し、その有効性の向上を図ります。 ・今後、システム利用困難な高齢者等に対し、配食サービス等の安否確認支援と併せて支援 の充実を図っていく必要があります。 【事業量の見込】 平成27年度 利用者数 (人) 平成28年度 85 34ページ 平成29年度 85 85 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 (18)日常介護用具総合貸与事業 【事業概要】 介護施設や医療機関へ入所、入院している高齢者や障がい者が一時的に在宅で過ごす場合 に、介護用ベッド、エアマット及び車椅子を貸与する事業で、社会福祉協議会が実施主体と なっています。 【現状と課題】 ・介護保険サービスでの用具貸与が困難な場合などの補完的な事業としても活用されていま す。 ・介護保険サービスの用具貸与に比べ、事業が周知されていないことが課題です。 【実施方針】 ・介護保険制度では対応できない場合などにおいて、迅速かつ円滑な支援につなげるため、 引き続き社会福祉協議会で実施します。 (19)高齢者の活動拠点の確保 【事業概要】 高齢者の学習活動や生きがい活動の拠点として、老人福祉センターや老人会館を設置して います。 【現状と課題】 ・老人福祉センターは平成25年度には大規模修繕を行い、カラオケや着付けなどの高齢者の 趣味活動に利用されています。 ・老人会館については、公共施設の適正化と併せて施設の利用方法等を検討する必要があり ます。 【実施方針】 ・施設の周知、利用の啓発を図るとともに、活発な活動ができるよう支援します。 ・施設については、高齢者の活動拠点が充実するよう公共施設の適正化と併せて検討します。 35ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 2 高齢者健康づくり事業 市民の健康意識の向上を図るとともに、主体的に健康づくりに取り組んでいる市民を増やす ため、健康増進計画に基づき健康づくり事業を実施します。 (1)健康教育 【事業概要】 将来、寝たきりや認知症にならないよう、また、活き活きと生活していくために、若い世 代からの生活習慣病、歯周病、骨粗鬆症や転倒等を予防する方法を市民に周知するため、あ らゆる機会を捉えて啓発を実施しています。 【現状と課題】 ・年間でテーマを設定し、地域での健康講座、特定健診やがん検診の待ち時間を利用した健 康教育を実施しています。 【実施状況】 平成24年度 計画値 実施回数 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 (回) 100 163 100 144 100 170 延べ実施人数(人) 2,800 3,079 2,900 3,074 2,900 2,700 【実施方針】 ・生活習慣病予防やこころの健康、認知症やロコモシンドロームの予防など、牧之原市の健 康課題に即した重点テーマを定め、保健委員活動を通じて、地域での健康教育を実施しま す。 (2)歯周疾患検診 【事業概要】 80歳になっても、20本以上の歯を残し、いつまでもおいしく食べることで活き活きと生活 できるよう、若い時期から歯に関心を持ってもらい、歯を失う原因である歯周病を予防する ため、歯周疾患検診を実施します。 【現状と課題】 ・40歳、50歳、60歳、70歳の節目年齢の方を対象に、医療機関での個別検診を実施してい ますが、受診率は平成25年度が4.2%と低く、受診者数が増えない状況が続いています。 ・若い世代ほど受診者数が尐ないため、今後も歯周疾患予防の重要性を啓発し、未受診者へ の受診勧奨を続けていくことが必要です。 36ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 【実施状況】 平成24年度 計画値 受診者数 (人) 平成25年度 実績値 100 130 計画値 平成26年度 実績値 110 104 計画値 見込値 120 100 【実施方針】 ・歯周病の早期発見、早期治療のため、若い世代からかかりつけ医を持ち、年に1回の歯科 検診を受けることの必要性についての周知を図ります。 ・40歳、50歳からの検診受診者の増加を図るため、歯周病と糖尿病の関係等歯周病が健康に 大きく影響を与えることなどの、歯周病予防の知識と検診受診の必要性について啓発しま す。 ・検診未受診者に対し、通知や電話等による受診勧奨を実施します。 (3)骨粗鬆症検診 【事業概要】 高齢期の骨折を予防するため、若い時期から丈夫な骨をつくることに関心を持ってもらい、 定期的に骨密度の確認をするための骨粗鬆症検診を実施します。 【現状と課題】 ・40歳から70歳までの5歳ごとの節目の女性に対し、婦人科の集団検診と同時に実施し、骨 密度の低下がみられた方を対象に、健康講座を開催しています。 ・若い世代の関心が薄く、40歳代の受診状況は受診者の内17.8%で尐ない状況です。 ・受診者のうち、平成25年度は要観察者が15.4%、要受診者が9.2%となっています。 【実施状況】 平成24年度 計画値 受診者数 (人) 平成25年度 実績値 350 245 計画値 350 平成26年度 実績値 294 計画値 見込値 400 330 【実施方針】 ・若い世代への受診勧奨として、地域での健康講座やイベント会場等での検診の周知と骨粗 鬆症の予防啓発活動を実施します。 ・検診受診者に対して、骨粗鬆症予防の食生活や運動に関する知識を普及します。 37ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (4)訪問指導 【事業概要】 特定健診や健康相談等の事業を行う中で、生活上に保健指導が必要である方に対して、保 健師や栄養士等が訪問し、生活習慣病等の予防や円滑な治療を行うことができるよう支援し ます。 【現状と課題】 ・平成22年度から、特定保健指導非該当者への訪問指導を実施しています。 ・特定保健指導非該当者の中にも、要指導者や精密検査の必要性が高い方がいるため、保健 師や管理栄養士等による、精密検査の受診勧奨や日々の食事・生活指導のための訪問指導 が必要となっています。 【実施状況】 平成24年度 計画値 被訪問指導延べ人数 (人) 平成25年度 実績値 130 44 計画値 140 平成26年度 実績値 48 計画値 140 見込値 50 【実施方針】 ・健康増進計画に基づき、特定保健指導非該当の中で、肥満ではないが血圧が高い等検査結 果に注意が必要な方等で、特に医療機関への受診勧奨が必要な方への訪問指導を実施しま す。 ・こころの問題を抱える方への訪問指導を、精神福祉担当と連携して実施していきます。 (5)機能訓練 【事業概要】 疾病や外傷等により心身の機能が低下している方に対して、生活の自立を目指し、閉じこ もりや寝たきりを予防するため、心身機能や社会性の維持回復に必要な訓練を実施します。 【現状と課題】 ・40歳から65歳未満の要支援者(要介護等認定者を除く。)に対し、身体機能の維持・回復 のために、週1回の機能訓練事業を実施しています。 ・該当者は心身の障がいを有する対象者であり、外出の機会を求めていますが、市内に身体 障がい者の通所サービスが尐ない状況です。障がい者施策の見直しを含め、事業の移行に ついても検討していく必要があります。 38ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 【実施状況】 平成24年度 計画値 実施回数 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 実績値 (回) 48 48 24 48 24 48 被実施実人数 (人) 3 5 3 4 3 4 被実施延べ人数(人) 144 132 72 174 72 192 【実施方針】 ・本事業は介護保険事業開始後から対象者が減尐しているため、障がい者の制度や地域の社 会資源等で継続的に支援できるように、事業のあり方について検討していきます。 (6)がん検診・特定健診・肝炎ウイルス検診 【事業概要】 がんを早期に発見し、早期治療に結びつけるためのがん検診、生活習慣病を予防するため の特定健診、肝がん等肝臓疾患を予防するための肝炎ウイルス検診を実施します。 【現状と課題】 ・すべての検診(健診)において、受診率の目標値50%に達することはできませんでした。 ・大腸がん検診は、希望者に容器を事前配布することにより受診率が向上しました。 ・肺がん検診及び胃がん検診の受診率は伸びておらず、受診者数を増加させるための対策が 必要です。 ・特定健診の受診率は、平成25年度が33.5%であり、受診率が低い状況が続いています。 【実施状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 胃がん(%) 17.0 14.1 18.0 14.0 19.0 15.3 大腸がん(%) 21.0 21.5 22.0 20.2 23.0 21.9 子宮がん(%) 13.0 25.8 14.0 26.8 15.0 14.5 乳がん(%) 13.0 23.7 14.0 25.1 15.0 20.0 肺がん(%) 20.0 36.4 21.0 35.9 22.0 36.6 特定健診(%) 35.0 33.2 40.0 33.5 45.0 32.0 525 600 525 807 550 790 肝炎ウイルス検診(人) ※受診率は、推計対象者数により算出しています。 39ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施方針】 ・各種検診(健診)の受診率向上を目指すため、検診の組み合わせ等を工夫し、市民が受診 しやすい体制づくりを進めます。 ・任意で受診できるがん検診等も検討し、選択肢のある検診体制を目指します。 ・電話勧奨や通知など未受診者対策を実施し、受診率の向上を図ります。 (7)在宅訪問歯科支援事業 【事業概要】 寝たきり等で歯科医院での通院が困難な在宅療養者が、自宅での訪問歯科診療を受けられ るよう支援します。 【現状と課題】 ・要介護認定者に対する通知及び吉田牧之原ケアマネジャー連絡会にて事業の説明を行い、 周知を図っているところですが、利用件数が一桁台に留まっています。 ・障がいにより、寝たきり等で歯科医院へ通院が困難な方への周知が十分でない状況です。 ・榛原歯科医師会と連携し、在宅歯科診療を受けやすい体制づくりを進めています。 【実施状況】 実施状況 平成24年度 平成25年度 平成26年度(見込値) 実施者数(人) 7 5 10 【実施方針】 ・事業の周知として介護支援専門員のほかに、障がいの相談支援専門員に向けた事業の啓発 を行っていきます。 (8)高齢者インフルエンザ・肺炎球菌予防接種 【事業概要】 インフルエンザ及び肺炎球菌予防接種の実施により、高齢者個人の発病・重症化を防止し、 その積み重ねとして間接的な集団予防を図ります。 【現状と課題】 ・インフルエンザについては、高齢者の60%前後が接種しています。 ・肺炎球菌については、平成26年10月から実施をしています。 ・高齢者が罹患すると重症化しやすいため、今後も接種勧奨が必要です。 40ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 【実施状況】 対象者(人) 12,473 12,898 平成26年度 (見込値) 13,168 接種者(人) 7,217 7,403 7,572 受診率(%) 57.9 57.4 57.5 平成24年度 インフルエンザ (65歳以上) 肺炎球菌 平成25年度 対象者(人) ― ― 3,163 接種者(人) ― ― 1,750 受診率(%) ― ― 55.3 【実施方針】 ・適切な時期に接種できるよう、分かりやすい周知に努めます。 ・市内外に関わらず、かかりつけ医による予防接種が受けやすくなるよう、環境整備に努め ます。 41ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 3 介護保険事業 介護保険サービスでは、要介護認定によって介護が必要とされた要介護者には、介護の必要 の程度に応じた居宅サービス・地域密着型介護サービスと介護保険施設入所者に対する施設サ ービスを提供します。 要支援認定によって要支援状態の軽減・悪化防止のための支援や日常生活の支援が必要とさ れた要支援者には、支援の必要の程度に応じた在宅の介護予防サービス・地域密着型介護予防 サービスを提供します。 また、介護保険サービスの提供を行う事業所の指導や認定調査、介護保険料の賦課徴収など においても適正な事業運営を図っていきます。 (1)居宅介護(介護予防)サービス 【事業概要】 居宅介護(介護予防)サービスは、要支援状態においてはできる限りその悪化を防ぎ、要介 護状態になっても自宅で、能力に応じた自立生活を送ることができるよう提供されるサービ スです。 【現状と課題】 ・多くの高齢者は要介護状態になっても在宅での生活を希望しています。そのような方が可 能な限り自宅での生活を続けられるよう居宅介護サービスの円滑な提供を確保する必要 があります。 ・今期の法改正により、要支援認定者に提供する介護予防サービスのうち訪問介護・通所介 護は、平成29年度末までに地域支援事業で実施する総合事業の多様な訪問型サービス、通 所型サービスに移行されるため、円滑に移行できるよう対応が必要となります。 【実施方針】 ・在宅生活を続けられる居宅介護(介護予防)サービスの提供を推進していきます。 ・法改正に対応した円滑な事業の移行と、総合事業に移行されるまでの要支援認定者へのサ ービスが低下しないよう支援していきます。 42ページ 第4章 ① 基本目標を達成するための分野別施策 訪問介護 【事業概要】 利用者の居宅に、介護福祉士やホームヘルパーなどの介護専門員が訪問し、入浴、排せつ、 食事等の介護その他の日常生活上の世話を行うサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用回数(回) 34,512 35,273 35,011 36,559 36,077 34,248 介護予防サービス 利用回数(回) 776 672 813 706 836 672 【事業量の見込】 平成27年度 ② 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用回数(回) 47,958 48,487 49,251 介護予防サービス 利用回数(回) 876 912 972 訪問入浴介護 【事業概要】 利用者の居宅を訪問し、浴槽を提供して行われる入浴の介護サービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用回数(回) 3,425 3,528 3,603 3,889 3,665 3,628 介護予防サービス 利用回数(回) 0 9 0 6 0 12 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用回数(回) 3,864 3,847 3,927 介護予防サービス 利用回数(回) 12 12 12 43ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ③ 訪問看護 【事業概要】 利用者の居宅に、医師の指示に基づき看護師が訪問し、療養上の世話又は必要な診療の補 助を行うサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 実績値 介護サービス 利用回数(回) 3,347 4,605 3,387 6,082 3,427 7,476 介護予防サービス 利用回数(回) 25 10 26 17 27 32 【事業量の見込】 平成27年度 ④ 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用回数(回) 7,765 8,267 8,884 介護予防サービス 利用回数(回) 84 84 84 訪問リハビリテーション 【事業概要】 利用者の居宅で、医師の指示に基づき、その心身の機能の維持回復を図り、日常生活の自 立を助けるために行われる理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを行うサー ビスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用回数(回) 216 189 218 331 220 424 介護予防サービス 利用回数(回) 0 1 0 2 0 24 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用回数(回) 1,150 1,197 1,253 介護予防サービス 利用回数(回) 84 96 96 44ページ 第4章 ⑤ 基本目標を達成するための分野別施策 居宅療養管理指導 【事業概要】 通院または通所が困難な方で、医師、歯科医師、薬剤師などが必要性を判断した場合に行 われる療養上の管理及び指導を行うサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用人数(人) 663 584 682 478 692 614 介護予防サービス 利用人数(人) 25 19 26 38 26 34 【事業量の見込】 平成27年度 ⑥ 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用人数(人) 530 539 548 介護予防サービス 利用人数(人) 48 48 48 通所介護 【事業概要】 デイサービスセンターなどに通わせ、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の 世話や機能訓練(運動器の機能向上、栄養改善など)を行うサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用回数(回) 65,508 74,167 67,068 79,106 68,363 80,808 介護予防サービス 利用回数(回) 1,631 1,464 1,717 1,556 1,980 1,356 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用回数(回) 84,291 65,252 67,242 介護予防サービス 利用回数(回) 2,088 2,184 2,268 45ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ⑦ 通所リハビリテーション 【事業概要】 医師の指示に基づき、介護老人保健施設や医療機関などに通わせ、心身の機能の維持回復 を図り、日常生活の自立を助けるために行われる理学療法、作業療法その他必要なリハビリ テーションを行うサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用回数(回) 13,427 13,357 13,964 13,852 14,478 13,034 介護予防サービス 利用回数(回) 406 346 426 357 598 339 【事業量の見込】 平成27年度 ⑧ 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用回数(回) 14,910 15,680 16,512 介護予防サービス 利用回数(回) 672 696 732 短期入所生活介護 【事業概要】 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)などに短期間入所し、入浴、排せつ、食事等の 介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用日数(日) 21,943 22,457 22,414 24,813 22,557 21,438 介護予防サービス 利用日数(日) 416 411 509 424 646 397 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用日数(日) 21,436 21,895 22,491 介護予防サービス 利用日数(日) 672 704 776 46ページ 第4章 ⑨ 基本目標を達成するための分野別施策 短期入所(老健・療養)介護 【事業概要】 介護老人保健施設などに短期間入所し、その施設において看護、医学的管理の下における 介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用日数(日) 2,091 1,694 2,135 1,503 2,178 2,096 介護予防サービス 利用日数(日) 0 4 0 0 0 10 【事業量の見込】 平成27年度 ⑩ 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用日数(日) 2,766 2,967 3,234 介護予防サービス 利用日数(日) 12 12 12 福祉用具貸与 【事業概要】 介護(介護予防)に効果があると定められた福祉用具を貸与するサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用人数(人) 6,744 7,412 6,888 7,509 7,043 7,338 介護予防サービス 利用人数(人) 1,152 1,396 1,213 1,898 1,261 2,212 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用人数(人) 7,457 7,717 7,783 介護予防サービス 利用人数(人) 2,640 3,144 3,324 47ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ⑪ 特定福祉用具販売 【事業概要】 介護(介護予防)に効果があるものであって、入浴や排せつなどに使用する福祉用具を販 売するサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用人数(人) 228 192 240 181 252 152 介護予防サービス 利用人数(人) 66 59 67 51 68 34 【事業量の見込】 平成27年度 ⑫ 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用人数(人) 175 179 185 介護予防サービス 利用人数(人) 24 36 48 住宅改修 【事業概要】 心身の機能が低下している高齢者の自宅での生活支援や、家族で介護している方の負担軽 減のために、手すりの取付けや段差解消などの小規模な住宅改修を行う場合には、その費用 の9割相当額が住宅改修費として支給されるサービスです。(支給額は上限が設定されてい ます。) 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用人数(人) 120 137 120 93 120 78 介護予防サービス 利用人数(人) 48 34 48 47 48 44 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用人数(人) 115 117 119 介護予防サービス 利用人数(人) 60 60 60 48ページ 第4章 ⑬ 基本目標を達成するための分野別施策 特定施設入居者生活介護 【事業概要】 有料老人ホームやケアハウスなどに入居している要介護認定を受けた利用者に対して、介 護(介護予防)を目的として入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話や機能 訓練及び療養上の世話を行うサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用人数(人) 267 346 272 414 274 610 介護予防サービス 利用人数(人) 36 40 38 60 41 60 【事業量の見込】 平成27年度 ⑭ 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用人数(人) 756 816 876 介護予防サービス 利用人数(人) 96 120 144 居宅介護(介護予防)支援 【事業概要】 在宅の要介護者に効果のある保健医療・福祉サービスが適切に利用できるよう、要支援認 定者においては地域包括支援センターの職員が、要介護認定者においてはケアマネジャーが 利用者の心身状況や生活環境、また利用者や家族の希望を考慮したうえで、利用するサービ スの種類や内容などを定めた計画を作成し、それに基づいたサービス提供ができるよう事業 者間の連絡調整を行うサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用人数(人) 11,784 12,642 12,248 12,976 12,720 12,516 介護予防サービス 利用人数(人) 3,053 2,652 3,415 2,700 3,940 2,616 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用人数(人) 13,031 13,523 13,681 介護予防サービス 利用人数(人) 3,701 3,877 4,086 49ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (2)地域密着型サービス 【事業概要】 要支援・要介護状態になっても、可能な限り住みなれた自宅・地域で生活が継続できるよ うに身近な地域で提供され、原則、当市の被保険者のみが利用できるサービスです。 【現状と課題】 ・認知症対応型通所介護は、認知症者の増加に伴い利用者が伸びています。 ・認知症高齢者や医療と介護の両方を必要とする人の増加に対応したサービスの充実・推進 を図る必要があります。 【実施方針】 ・利用者の状況に合わせ適正なサービスの提供を推進していきます。 ・サービスの質の向上のため、事業者へ適切な指導・監査を実施します。 ・認知症高齢者や医療と介護の両方を必要とする人の増加に対応するため、小規模多機能居 宅介護サービスやグループホームの整備を図ります。 ・サービスの整備にあたっては、事業者公募等により公平性を重視し、良質なサービスを提 供する事業者選定を実施します。 ① 認知症対応型通所介護 【事業概要】 認知症高齢者がデイサービスセンターなどに通い、食事や入浴といった日常生活上の支援 やその方の目標に合わせた選択的なサービス(運動器の機能向上、栄養改善、アクティビテ ィなど)を提供するサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用回数(回) 16,982 18,591 17,394 19,860 17,844 19,394 介護予防サービス 利用回数(回) 289 458 178 473 96 443 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用回数(回) 21,395 22,410 23,571 介護予防サービス 利用回数(回) 169 169 169 50ページ 第4章 ② 基本目標を達成するための分野別施策 小規模多機能型居宅介護 【事業概要】 通所を中心に、短期入所や介護を目的とした入浴、排せつ、食事の世話など日常生活上の 必要となる支援や機能訓練を提供するサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 実績値 介護サービス 利用人数(人) 0 0 0 0 0 0 介護予防サービス 利用人数(人) 0 0 0 0 0 0 【事業量の見込】 平成27年度 ③ 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用人数(人) 0 0 432 介護予防サービス 利用人数(人) 0 0 48 認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 【事業概要】 認知症高齢者が日常生活を送るうえで必要となる入浴、排せつ、食事の世話などの支援や 機能訓練を受けながら共同生活するサービスです。 【利用状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 介護サービス 利用人数(人) 965 967 965 970 965 942 介護予防サービス 利用人数(人) 12 1 12 9 12 12 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護サービス 利用人数(人) 948 948 1,152 介護予防サービス 利用人数(人) 24 24 36 51ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ④ 夜間対応型訪問介護(要介護認定者が該当) 【事業概要】 夜間に定期的な巡回または通報により、居宅を訪問して、入浴・排せつ・食事などの介護 などの日常の世話、緊急時の対応などを行い、夜間において安心して生活を送ることができ るように援助するサービスです。 【利用状況】 平成24年度 介護サービス 利用人数(人) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 0 0 0 0 0 0 【事業量の見込】 平成27年度 介護サービス ⑤ 利用人数(人) 平成28年度 0 平成29年度 0 0 定期巡回・随時対応型訪問看護(要介護認定者が該当) 【事業概要】 日中・夜間を通じて定期的に巡回または通報により、居宅を訪問して、日常生活上の世話、 緊急時の対応などを行い、安心して生活を送ることができるように援助するサービスです。 【利用状況】 平成24年度 介護サービス 利用人数(人) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 0 0 0 0 0 0 【事業量の見込】 平成27年度 介護サービス 利用人数(人) 52ページ 平成28年度 0 平成29年度 0 0 第4章 ⑥ 基本目標を達成するための分野別施策 複合型サービス(要介護認定者が該当) 【事業概要】 小規模多機能居宅介護と訪問看護など、複数の居宅サービスや地域密着型サービスを組み 合わせて提供する複合型事業所を利用することにより、必要に応じて柔軟な援助をするサー ビスです。 【利用状況】 平成24年度 介護サービス 利用人数(人) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 0 0 0 0 0 0 【事業量の見込】 平成27年度 介護サービス ⑦ 利用人数(人) 平成28年度 0 平成29年度 0 0 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護(要介護認定者が該当) 【事業概要】 入居定員が29人以下の特別養護老人ホームで、居宅生活への復帰を念頭に置いて、日常生 活上の世話や機能訓練などの介護サービスを受けながら、施設で能力に応じ自立した生活を 営めるようにするサービスです。 【利用状況】 平成24年度 介護サービス 利用人数(人) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 348 356 348 358 696 364 【事業量の見込】 平成27年度 介護サービス 利用人数(人) 53ページ 660 平成28年度 696 平成29年度 696 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ⑧ 地域密着型通所介護(新規) 【事業概要】 定員が18名以下のデイサービスセンターなどに通い、入浴、排せつ、食事といった日常生 活上の支援やその方の目標に合わせた選択的なサービス(運動器の機能向上、栄養改善、ア クティビティなど)を提供するサービスです。 【事業量の見込】 平成27年度 介護サービス 利用回数(回) 54ページ 平成28年度 0 21,754 平成29年度 22,414 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 (3)介護給付施設サービス 【事業概要】 在宅で介護を受けることが困難な要介護者を対象に、それぞれの機能や対象者に応じた施 設(介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設)に入所(入院)し、施設 サービス計画に基づき提供されるサービスです。 【現状と課題】 ・心身の状態の悪化やひとり暮らしなど生活環境の変化により、在宅での生活を継続してい くことが困難となり、施設入所する要介護者が増加しており、施設への入所待機者が増加 している状況にあります。 【実施方針】 ・介護老人福祉施設については、入所の必要性が高い方が入所しやすくなるよう、自宅での 生活が困難な中重度の要介護高齢者を支える施設として機能の重点化を図ります。 ・介護老人福祉施設の入所については、公正性を確保するため施設関係者を含め市が適切に 関与します。 ① 介護老人福祉施設 【事業概要】 常時介護が必要で、自宅での介護が困難な方が対象の施設です。入浴、排せつ、食事など の日常生活の介護や健康管理が受けられるサービスです。 【利用状況】 平成24年度 介護サービス 利用人数(人) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 3,330 3,414 3,330 3,426 3,546 3,546 【事業量の見込】 平成27年度 介護サービス 利用人数(人) 55ページ 3,804 平成28年度 3,804 平成29年度 3,804 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ② 介護老人保健施設 【事業概要】 病状が安定し、リハビリテーションに重点をおいた介護が必要な方が対象の施設です。医 学的な管理のもとでの介護や看護、リハビリテーションを受けられ、在宅生活への復帰を目 標としているサービスです。 【利用状況】 平成24年度 介護サービス 利用人数(人) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 984 1,104 984 1,199 1,620 1,360 【事業量の見込】 平成27年度 介護サービス ③ 利用人数(人) 平成28年度 1,560 平成29年度 1,620 1,680 介護療養型医療施設 【事業概要】 急性期の治療が終わり、病状は安定しているものの長期間にわたり療養が必要な方が対象 の施設です。介護体制の整った医療施設で医療や看護などが受けられるサービスです。 ※平成29年度末までに他施設への転換が予定されています。 【利用状況】 平成24年度 介護サービス 利用人数(人) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 240 128 240 77 108 80 【事業量の見込】 平成27年度 介護サービス 利用人数(人) 56ページ 平成28年度 48 平成29年度 48 48 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 (4)市内の介護給付施設・地域密着型サービス・居住系施設の整備状況 【事業概要】 在宅で介護を受けることが困難で、施設での介護が必要な重度の方や認知症の方が住みな れた地域で暮らせるよう、施設整備を行う事業です。 【現状と課題】 ・第5期で計画した施設については、ほぼ目標どおり整備が進んでいます。 ・入所施設の整備は、待機者の状況や保険料月額の上昇、市内の入所施設の現状等を把握し たうえで計画していく必要があります。 【利用状況】 整備数(床) 平成24年度 平成25年度 施設数 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 実績値 定員 (箇所) (人) 計 介護老人福祉施設 0 0 0 0 20 20 20 4 270 介護老人保健施設 0 0 0 0 100 100 100 2 180 介護療養型医療施設 地域密着型介護老人福祉 施設入所者生活介護 認知症対応型共同生活介護 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 29 29 29 2 58 0 0 0 0 0 0 0 4 81 特定施設入居者生活介護 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合 0 0 0 0 149 149 149 12 589 計 【実施方針】 ・認知症高齢者の増加に対応するため、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を整 備し、小規模多機能型居宅介護と組み合わせて事業を推進します。 【事業量の見込】 整備数(床) 施設数 定員 (箇所) (人) 平成27年度 平成28年度 平成29年度 合計 介護老人福祉施設 0 0 0 0 4 270 介護老人保健施設 0 0 0 0 2 180 介護療養型医療施設 地域密着型介護老人福祉 施設入所者生活介護 認知症対応型共同生活介護 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 58 0 0 18 18 6 99 特定施設入居者生活介護 0 0 0 0 0 0 合 0 0 18 18 14 607 計 57ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (5)介護保険事業の適正な運営の推進 ① 適正な認定調査実施体制の確保(要介護認定の適正化) 【実施方針】 ・公平公正な要介護認定を行うため、引き続き榛原総合病院組合介護認定審査会を共同設置 していきます。 ・適正な要介護認定を行うため、調査員や審査会委員の研修等の実施を支援していきます。 ② 介護保険事業者に対する指導・監督 【実施方針】 ・介護給付費の不正請求の増加に伴い、早期発見・防止に努めます。また、介護保険制度が 健全で適切に運営されるよう、サービス事業者に対し、集団指導や実地指導・監査等の指 導・監督を行っていきます。 ③ 地域密着型サービス事業所の指定 【実施方針】 ・施設整備計画やサービス必要量に基づき、地域密着型サービス事業所を指定します。事業 所の指定にあたっては、申請書類審査・現地確認審査等を行った後、介護保険事業計画等 策定懇話会からの意見を聴取し決定していきます。 ・サービスの質の確保・向上を目的として、事業開始から6年を経過した地域密着型サービ ス事業所の指定更新を実施していきます。 ④ 第三者評価・自己評価の充実 【実施方針】 ・第三者評価(外部評価)・自己評価が既に実施されている認知症対応型共同生活介護や、 県が実施する介護サービス情報の公表については、引き続き結果を公表していきます。 (過 去に第三者評価を5年間継続して実施し、一定の要件を満たす場合は2年に1回に改正。) ・サービス利用者が評価結果を入手できるようにするために、地域密着型サービス(既に実 施している認知症対応型共同生活介護を除く。)事業所に、第三者評価・自己評価やその 結果の公表が拡大するよう促していきます。 58ページ 第4章 ⑤ 基本目標を達成するための分野別施策 介護政策評価支援システムの活用 【実施方針】 ・介護政策評価支援システムを活用し、全国の保険者の保険給付費、保険料、認定率、要介 護度別のサービス利用等の情報を入手し、全国平均・県平均と比較し、分析結果を客観的 な立場で捉え、今後の介護保険事業の運営に活かしていきます。 ⑥ 相談対応 【実施方針】 ・一般高齢者や事業者・利用者等が、介護保険制度に関し気軽に相談が受けられるよう、相 談窓口の周知を図るとともに、介護保険制度や事業者情報等を掲載した冊子(介護保険ガ イドブック)を作成し、必要な情報を提供していきます。 ・地域包括支援センターと榛原総合病院組合が連携し始めた「在宅介護相談会」についても 広報等により周知していきます。 ⑦ 介護保険料の賦課徴収 【事業概要】 第1号被保険者の保険料は、市が定める保険料率(基準額×所得段階別の割合)により算 定し賦課しています。 保険料の徴収については、年金から天引きされる特別徴収と納付義務者から直接保険料を 徴収する普通徴収の方法により実施しています。 【実施方針】 ・65歳到達者の増加に伴い普通徴収該当者の口座振替を推進し、適正な徴収を行っていきま す。 ・保険料の納期については、一回あたりの負担を軽くするため年6回を継続します。 ⑧ 滞納者対策 【現状と課題】 ・滞納者対策として、関係部署と連携を図り、電話や文書による催告及び訪問徴収を実施し 効果的な滞納者対策に努めています。 ・制度の意義や保険料の必要性が周知されてないことを含め、納付義務の意識付けが必要で す。 59ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施方針】 ・被保険者が納得して保険料を納めるために、制度や保険料の意義を伝えるとともに、 介護申請時を含め納付相談を行っていきます。 ・65歳到達時に口座振替を推進し、普通徴収に係る滞納対策を図っていきます。 (6)介護保険事業にかかる在宅サービスと施設サービスの見直し【新規】 ① 在宅サービスの充実 【現状と課題】 市内の高齢者人口の推移により、今後、在宅において重度の要介護者、単身や夫婦のみの 高齢者世帯、認知症の高齢者が増加していくことを踏まえると、現状の訪問介護や通所介護 サービス等の普及に加え、日常生活全般を支えることができるサービスを普及することが必 要です。 【実施方針】 ・「通い」を中心として、要介護者の状態や希望に応じて、随時「訪問」や「泊まり」を組 み合わせてサービスを提供することで、中重度となっても在宅での生活が継続できるよう 支援するため「小規模多機能型居宅介護」事業を推進します。 ② 特別養護老人ホームの中重度者への重点化(平成27年4月から実施) 【現状と課題】 重度の要介護状態で、特養への入所を希望しながら、在宅での生活を余儀なくされている 高齢者が数多く存在していること等を踏まえると、特養については、在宅での生活が困難な 中重度の要介護者を支える施設としての機能に重点化する必要が生じています。 【実施方針】 ・特養への入所は、基本的に要介護3以上に限定するよう指導を行います。なお、既入所中 の要介護1・2の者及び要介護3以上で入所した者が改善した場合の対処方法等について は「特例入所に係る指針」や施設が設置している入所検討委員会に市が関与し適切な判定 を促します。 60ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 (7)介護保険事業にかかる費用負担の公平化【新規】 ① 低所得者の1号保険料の軽減強化 【現状と課題】 高齢化の進展により認定者数は増加し、介護給付費が増額することで第1号被保険者の介 護保険料は毎期ごと増額しています。このような状況は、特に所得の尐ない方の日常生活に 大きな影響を与えている状況にあります。 【実施方針】 ・保険料所得段階1~3段階に該当する方に、公費5割負担とは別枠で負担能力に応じた保 険料軽減を実施します。 ② 一定以上所得者の利用者負担の見直し(平成27年8月から実施) 【事業概要】 保険料の上昇を可能な限り抑えつつ、介護保険制度の持続可能性を高めるため、これまで 一律1割に据え置いている利用者負担について、相対的に負担能力のある一定以上の所得の 方の自己負担割合を2割とする見直しです。ただし、月額上限の設定があるため対象者全員 の負担が必ずしも2倍になるものではありません。 【実施方針】 ・制度の主旨や内容が十分理解されるよう周知に努めます。 ③ 費用負担の公平化 【事業概要】 所得水準に応じてきめ細かな保険料設定を行うため、国は現行6段階から9段階の所得段 階に改正し保険料負担の公平化を図る見直しです。 【実施方針】 ・国基準9段階以上の保険料段階(12段階)を設定し、保険料負担の公平化を推進します。 61ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ④ 特定入所者介護サービス費(補足給付)の見直し 【現状と課題】 介護保険では、特別養護老人ホーム等の費用のうち、食費や居住費は自己負担が原則とな っていますが、住民税非課税世帯の利用者については、申請により食費・居住費を補助する 特定入所者介護サービス費を支給し負担を軽減しています。 また、この費用は福祉的な性格や経過的な性格を持っており、在宅で生活する方との公平 性を図る必要があり、預貯金等を保有し負担能力が高いにもかかわらず、保険料を財源とし た補足給付が行われる不公正を是正する必要から見直しが実施されます。 【実施方針】 ・配偶者所得の勘案 (平成27年8月から実施) 配偶者が住民税課税者である場合、特定入所者介護サービス費の支給対象外 ・一定額の預貯金等を保有する者を支給対象から除外(平成27年8月から実施) 一定額超の預貯金等(単身では1,000万円超、夫婦世帯では2,000万円超)がある場合に は支給対象から除外 ・非課税年金の勘案(平成28年8月から実施) 補足給付受給者の段階区分判定にあたり、遺族年金及び障害年金といった非課税年金の 額も勘案して判定 (8)その他の改正点【新規】 ① サービス付き高齢者住宅への住所地特例の適用(平成27年4月から実施) 【現状と課題】 介護保険制度においては、住所地の市町村が保険者となるのが原則ですが、介護保険施設 等の所在する市町村の財政に配慮するため、特例として、入所者は入所前の市町村の被保険 者となる仕組み(住所地特例)を設けています。サービス付高齢者向け住宅については、住 所地特例の対象外とされていましたが、有料老人ホーム等に該当するサービス付き高齢者向 け住宅についても住所地特例の対象とする見直しが実施されます。 【実施方針】 ・制度の主旨や内容が十分理解されるよう周知に努めます。 62ページ 第4章 ② 基本目標を達成するための分野別施策 地域密着型通所介護の創設(平成28年4月から実施) 【現状と課題】 現在、通所介護サービスの指定権者は県になっていますが、平成28年4月施行で定員18名 以下の通所介護サービスの指定権者は市に移譲されます。 小規模な通所介護事業所は、尐人数で生活圏域に密着したサービスであることから、地域 との連携や運営の透明性の確保が必要なため、市が指定・監督する地域密着型サービスに移 行されます。 【実施方針】 ・小規模通所介護事業者の地域密着型サービスへの移行は、平成28年4月に施行されるため 実施に向けた体制を整えていきます。 ③ 居宅介護支援事業所の指定権限の市への移譲(平成30年4月から実施) 【現状と課題】 高齢者が住み慣れた地域で自立した生活が営めるようにするため、高齢者の自立支援に資 するケアマネジメントが必要となってきます。介護支援専門員の育成や支援などに市が積極 的にかかわることができるよう指定権限が県から市へ移譲されます。 【実施方針】 ・居宅介護支援事業者の指定権限の移譲は、平成30年4月に施行されるため実施に向けた体 制を整えていきます。 63ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 4 地域支援事業 地域支援事業は、高齢者が要支援・要介護状態になることを予防するとともに、要支援・要介護 状態となった場合でも、できるだけ住みなれた地域で活き活きとした生活や人生を営むことができ るよう支援することを目的として、 「介護予防事業」、「包括的支援事業」 、 「任意事業」の構成で平 成18年度に創設された事業です。 介護保険法の改正により、地域支援事業の大幅な見直しが行われ、全国一律の予防給付(介護予 防訪問介護・介護予防通所介護)を市町村が取り組む地域支援事業に移行し、「介護予防・日常生 活支援総合事業」として実施されることになります。既存の介護事業者による既存サービスに加え、 NPO、民間企業、住民ボランティア、協同組合等の多様な主体によるサービスを提供することに より、サービスの効率化と費用の抑制を図りながら、要支援者等に対する効果的かつ効率的な支援 等を可能とすることを目指すものです。 また、「在宅医療・介護の連携推進」、 「認知症施策の推進」 、「生活支援サービスの基盤整備」な どが新たに位置づけられ、包括的支援事業の充実が図られます。 新しい地域支援事業における総合事業の実施においては、従来の介護予防給付によるサービスに ついて、質の確保と費用の効率化を図りつつ、利用者や事業者の混乱なく総合事業へ移行するため、 多様な主体によるサービス提供の体制整備や、市の特性を生かした取組など、一定の準備期間が必 要です。総合事業を行うための確固たる体制を築くため、経過措置期間を活用し、平成29年度から 実施することとします。 事業名 予防給付 訪問介護 (要支援1~2) 通所介護 ⇒ ⇒ 介護予防・ 訪問型介護予防事業 事業 ⇒ 介護予防普及啓発事業 地域介護予防活動支援事業 地 域 支 援 包括的 事 業 支援事業 一次予防事業評価事業 地域包括支援センター事業 ービス事業 日常生活支 二次予防事業施策評価事業 二次予防事業対象者把握事業 介護予防・ 生活支援サ 通所型介護予防事業 介護予防 事業名 ⇒ 地 域 支 援 事 業 包括的 支援事業 通所型サービス 生活支援サービス 介護予防支援事業 介護予防把握事業 援総合事業 (総合事業) 訪問型サービス 一般介護 予防事業 介護予防普及啓発事業 地域介護予防活動支援事業 一般介護予防事業評価事業 地域リハビリテーション活動支援事業 地域包括支援センター事業 在宅医療・介護の連携推進 認知症施策の推進 生活支援サービスの基盤整備 介護給付等費用適正化事業 介護給付等費用適正化事業 家族介護支援事業 任意事業 (認知症高齢者見守り事業等) 家族介護支援事業 ⇒ 任意事業 (認知症高齢者見守り事業等) その他の事業 その他の事業 (成年後見制度利用支援事業等 ) (成年後見制度利用支援事業等 ) 64ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 (1)平成24年度から平成26年度の評価≪介護予防事業≫ ① 二次予防事業 ア 二次予防事業対象者把握事業 【事業概要】 活動性や生活機能が低下して、要支援・要介護状態となるおそれの高い状態にあると認め られる方を、国が定める基本チェックリストに基づき把握する事業です。 【現状と課題】 ・牧之原市では、次により二次予防事業対象者の把握に努めてきました。 ○ 毎年1回、65歳以上の方全員へ基本チェックリスト(25項目アンケート)を郵送し、 回収する。 ○ 3年に一度、回収率を上げるために、未提出者に提出を促す。 ○ 健康相談等の機会を通じ、地域の高齢者の把握を実施する。 ○ 地域包括支援センターの実態把握訪問で高齢者の把握を実施する。 ・二次予防事業対象者把握率は、全国平均では10%未満に対し、牧之原市では平成25年度に 12%以上と高く推移しましたが、計画値には及びませんでした。 【実施状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 基本チェックリストの実施 発送回数 (回) 1 1 1 1 2 1 高齢者人口 (人) 12,225 12,224 12,538 12,555 12,851 12,902 発送人数 (人) 10,186 10,407 10,417 10,669 10,641 10,689 基本チェックリスト実施者数 (人) 7,580 6,777 7,774 6,430 9,638 6,734 (%) 74.4 65.1 74.6 61.8 90.6 63.0 二次予防事業の対象者決定者数(人) 2,201 1,830 2,257 1,709 2,827 1,605 (%) 18.0 15.0 18.0 13.6 22.0 12.4 (件) 1,160 1,124 1,160 1,007 1,160 1,128 基本チェックリスト実施率 二次予防事業対象者把握率 再掲/訪問による把握 地域包括支援センター件数 【実施方針】 ・介護保険法の改正に基づき、平成29年度から地域支援事業の利用希望者のみに基本チェッ クリストを実施することになります。 ・平成28年度の二次予防事業対象者把握は、平成27年度の把握者(決定者)を基盤として、 訪問・相談・自己申告等からの把握を実施します。 ・平成29年度からの新しい総合支援事業の展開のため、基本チェックリストの実施方針及び 周知方法を平成27年度中に検討し、円滑な実施に努めます。 ・地域包括支援センターによる訪問及び保健師の相談等による把握は継続していきます。 65ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【計画値】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 基本チェックリストの実施 高齢者人口 (人) 13,287 13,505 基本チェックリスト実施者数 (人) 6,949 6,150 (%) 63.0 55.3 二次予防事業の対象者決定者数(人) 1,820 1,611 13.7 11.9 基本チェックリスト実施率 二次予防事業対象者把握率 (%) 13,667 イ 通所型介護予防事業 【事業概要】 二次予防事業の対象者に対して、運動器の機能向上、栄養改善、口腔機能向上及びこれら の複合プログラムまたは認知症・閉じこもり予防支援のための教室を実施します。 【現状と課題】 ・介護予防事業への参加者は、国の目標を高齢者人口対比5%としていましたが、全国平均 でも1%未満であり、牧之原市でも1.5%程度と国の目標に比べると低い割合となってい ます。 ・教室形式で実施する本事業は、二次予防事業対象者の中でも75歳以上の者の参加が中心と なり、前期高齢者の参加が尐ない状態です。 ・エビデンス(検証結果で効果のある方法)に基づく教室の実施を委託するには、委託先や 人材確保の努力が必要です。 ・エビデンスに基づく教室だけでなく、社会参加が可能で継続できる通所事業(集まる場) が必要です。 ・高齢者の介護予防には、人が集まる場の提供と通うための手段を合体させた企画が必要で す。また、老化による介護への危険性を考慮すると、年齢を重ねるごとに継続的に参加で きる活動で身体機能の維持を狙う必要があります。 ・二次予防事業への参加終了者が定期的に参加できる場として、一次予防事業で継続参加で きる場があると心身機能維持に効果があると考えます。 66ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 【実施状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 運動器の機能向上教室 実施回数 (回) 24 36 24 36 24 36 参加延べ人員(人) 122 276 143 250 163 236 (回) 16 10 16 16 参加延べ人員(人) 86 67 100 115 (回) 36 36 24 24 参加延べ人員(人) 306 229 204 204 (回) 36 36 12 24 参加延べ人員(人) 306 229 71 216 (回) 598 563 621 550 644 560 参加延べ人員(人) 4,485 3,734 4,658 3,599 4,830 3,580 栄養改善教室 実施回数 口腔機能向上教室 実施回数 栄養改善・口腔機能向上教室 実施回数 生きがい通所事業 実施回数 【実施方針】 ・介護保険法の改正に基づき、新しい総合事業は、平成29年度から実施します。 ・現行事業の新たな総合事業への再構築、新規事業の企画及び利用者とサービスの需要供給 の検討は、平成27年度に実施します。 【計画値】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 運動器の機能向上教室 実施回数 (回) 36回(12回×3教室) 参加延べ人数(人) 540人(15人×12回×3教室) 口腔機能向上・栄養改善教室 実施回数 (回) 24回(12回×2教室) 参加延べ人数(人) 360人(15人×12回×2教室) 生きがい通所事業 実施回数 半日 4,800人(2回×3教室×2会場) (回) 1日 700人(1回×1教室×2会場) 参加延べ人数(人) 5,500人 67ページ ○平成27年度に事業の企画を検討 します。 ○平成28年度に需要供給量を推測 し、供給量の確保に努めます。 ○平成29年4月から実施します。 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ウ 訪問型介護予防事業 <介護予防訪問事業> 【事業概要】 二次予防事業の対象者で閉じこもり、うつ、認知機能の低下の恐れがあるなど通所による 事業への参加が困難な者で訪問型の事業が効果的である場合に実施します。 【現状と課題】 ・個別支援計画に基づく随時の支援を中心とし、継続支援の実施はあまりありません。 ・二次予防の対象者でなく、閉じこもり、うつ、認知機能の低下の恐れがある方は多くいま す。 ・うつ、閉じこもり予防支援については、訪問型事業が必要だと考えますが、プログラムの 作成や訪問事業に従事できる専門職(特に健康運動指導士)の確保が難しいのが現状です。 【実施状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 参加実人員 (人) 6 0 6 0 6 1 実施延べ人数(人) 24 0 24 0 24 4 【実施方針】 ・介護保険法の改正に基づき、新しい総合事業は平成29年度から実施します。これに伴う新 たな訪問型(緩和した基準型・住民主体型等)サービスは、平成27年度から検討をします。 ・基本チェックリストに基づく閉じこもり、うつ、認知機能の低下だけの方でも、教室等へ の参加希望があれば、積極的に促していきます。 ・教室への参加が困難な方には、地域包括支援センターと協力し、医療機関への紹介や個別 支援、経過によっては教室への参加支援を実施していきます。 【計画値】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 参加実人員 (人) 6 6 12 実施延べ人数(人) 18 18 36 68ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 <介護予防配食サービス事業> 【事業概要】 二次予防事業の対象者のうち、低栄養状態または栄養改善が必要とされた方に対して、個 別支援計画に基づき、配食サービスを実施しています。 【現状と課題】 ・民間事業所との契約により、きざみ食・減塩食など身体の状況に合わせた食事内容を提供 できる体制が整っています。 【実施状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 利用者数(人) 2 0 2 0 2 1 延べ食数(食) 72 0 72 0 72 12 【実施方針】 ・新しい総合事業のその他の生活支援サービスとの調整を図ります。 ・社会福祉法人やボランティア団体、社会福祉協議会などが行う配食や食事会による様々な 機会を通じて、栄養改善が必要な高齢者の把握を行います。 ・食の確保や社会参加を目的に、ボランティア等によるインフォーマルサービスの充実を進 めます。 【計画値】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 利用者数(人) 3 3 3 延べ食数(食) 108 108 108 69ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 エ 二次予防事業施策評価事業 【事業概要】 事業計画に基づき、二次予防事業の達成状況を検証する事業で、次の項目で評価をしなが ら計画を推進しています。 ○ 実施事業の企画・手順・過程を検証する(プロセス評価) ○ 介護予防ケアマネジメント実施件数、事業実施回数、事業参加者数の検証(アウトプ ット評価) ○ 介護予防事業参加者からの新規認定者状況、主観的健康観、基本チェックリストの点 数で検証(アウトカム評価) 【現状と課題】 ・委託している事業については、実施前後と途中において、事業内容の進捗と参加者の状況 を確認しながら評価をしています。事業者においては、事業内容の工夫に意欲的な発言も あり、年々改善を加えてられています。 ・委託先事業者のスタッフ確保の状況により、計画に基づく事業実施が困難な場合がありま す。 ・二次予防事業対象者だけの教室は、定員数の参加者確保が困難であり、健康高齢者も入る ことで啓発を含めた教室としています。 ・通所事業においては、疾病の発症を伴わない限り維持・改善(85%以上)して終了する方 が多い状況です。 【実施状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 (人) 12,225 12,224 12,538 12,555 12,851 12,902 2,201 1,830 2,257 1,709 2,827 1,605 二次予防事業対象者把握率 (%) 18.0% 15.0 18.0 13.6 22.0 12.4 高齢者人口 二次予防事業対象者決定者数(人) 介護予防事業参加者数 (人) 220 227 226 156 240 172 介護予防事業参加率 (%) 10.0 12.4 10.0 9.1 8.5 10.7 維持改善者数 (人) 189 209 196 135 211 152 維持改善者率 (%) 85.9 92.1 86.7 86.5 87.9 88.4 【実施方針】 ・介護保険法の改正に基づき、新しい総合事業は平成29年度から実施します。これにより事 業参加希望者が自主的に参加することになることから、介護予防ケアマネジメントに基づ く個別評価を実施していきます。 ・委託事業については、企画や手順、過程において事業者と共通認識を図り、開始前後や中 間評価などを実施することで、事業の質や量の検証に努めます。 70ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 【計画値】 平成27年度 平成28年度 高齢者人口 (人) 13,287 13,505 地域支援事業対象者数 (人) 6,949 6,150 二次予防事業対象者決定者数(人) 1,820 1,611 二次予防事業対象者把握率 (%) 13.7 11.9 介護予防事業参加者数 (人) 225 240 介護予防事業参加率 (%) 10.0 14.9 維持改善者数 (人) 201 214 維持改善者率 (%) 89.5 89.2 平成29年度 13,667 ※地域支援事業対象者数は、高齢者人口-介護保険給付対象者とする。 ※平成29年度の介護予防事業参加者数は、平成27年度に見込数を推計します。 ② 一次予防事業 ア 介護予防普及啓発事業 <介護予防普及啓発> 【事業概要】 介護予防の基本的な知識を普及するために次の事業を行います。 ○ パンフレット等の作成および配布 ○ 講演会や相談会の開催 ○ 教室の開催 【現状と課題】 ・一般高齢者へのアンケートでは、前回同様半分の人が認知症予防への関心を持っています。 ・前期高齢者層を狙った認知症予防教室を実施し、自主活動としての継続を進め、複数の活 動が継続できています。 ・高齢者の運動は、誰でも参加しやすい吹き矢、ラジオ体操の普及を進めました。 ・前期高齢者が参加しやすい運動の機会を増やす必要があります。 ・厚生労働省は、健康日本21で「10年後は、国民のロコモ認知度を80%まで向上させる」と いう数値目標を設定したが、現在のロコモティブシンドローム(運動器症候群)の認知率は、 25.5%と低い状況です。 71ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 介護予防講座(低栄養・認知症予防、口腔・運動機能向上など) 実施回数 (回) 80 150 80 244 80 235 参加延べ人員(人) 1,785 4,069 1,785 5,471 1,785 5,200 介護予防相談(介護・認知症予防など) 実施回数 (回) 60 66 60 43 60 40 参加延べ人員(人) 240 503 240 476 240 340 (回) 630 631 630 687 630 680 参加延べ人員(人) 12,800 12,002 13,300 12,993 13,600 13,800 介護予防教室 実施回数 【実施方針】 ・認知症施策については、国の「認知症施策推進5か年計画」に基づき、認知症予防の啓発 や相談などを牧之原市の施策として一体化して位置づけて推進します。 ・高齢者の運動の推進については、前期高齢者が参加しやすい機会を増やします。また、ロ コモティブシンドロームについての知識の啓発をするとともに、日常生活に生かす体操等 の普及を行います。 ・高齢者の社会参加の推進については、歩いて行ける距離を基本として、高齢者が集まれる 場づくりを支援します。また、教室への参加を機会に気の合う仲間で、社会参加活動が継 続できるよう支援を進めます。 【計画値】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護予防講座 実施回数 (回) 240 240 240 参加延べ人員(人) 5,500 5,500 5,500 (回) 50 55 60 参加延べ人員(人) 450 495 540 (回) 665 665 665 参加延べ人員(人) 13,000 13,000 13,000 介護予防相談 実施回数 介護予防教室 実施回数 72ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 <介護予防短期宿泊事業> 【事業概要】 医療機関からの退院後や施設退所後など、環境変化によって在宅生活への適応が困難にな った高齢者を養護老人ホームへの短期宿泊により、在宅での自立生活に順応できるよう支援 及び指導をします。 【現状と課題】 ・医療機関からの退院後など、環境の変化により在宅生活への適応が困難になった高齢者が 利用する体制が整えられています。 【実施状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 利用延べ日数(日) 21 0 21 0 21 7 実利用者数 (人) 3 0 3 0 3 1 【実施方針】 ・医療機関からの退院後や施設退所後など、環境変化によって在宅生活への適応が困難にな った高齢者がスムーズに利用できるよう、関係機関での情報共有を図ります。 【計画値】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 利用述べ日数(日) 7 7 7 実利用者数 (人) 1 1 1 <介護予防生活管理指導員派遣事業(ホームヘルパー)> 【事業概要】 基本的な日常生活習慣や対人関係に問題を抱えるなど、社会適応が困難な高齢者や、食生 活が規則的かつ効果的に摂取できないなど、家事に関する支援及び指導が必要な高齢者に対 し、指導員を派遣して生活の改善を図っています。 【現状と課題】 ・指導員を派遣できるよう、社会福祉法人と委託契約を結び、支援体制を整えています。 73ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 利用延べ日数(日) 14 0 14 0 14 7 実利用者数 (人) 2 0 2 0 2 1 【実施方針】 ・新しい総合事業の多様な生活支援サービスとの調整を図ります。 ・サービスがスムーズに利用できるよう、関係機関での情報共有を図ります。 【計画値】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 利用述べ日数(日) 7 7 7 実利用者数(人) 1 1 1 イ 地域介護予防活動支援事業 【事業概要】 介護予防に関する知識向上のための研修会等を実施し、ボランティアが地域で活動できる ように支援する事業を実施しています。 ○ 介護予防に関するボランティア等の人材を育成するための研修会の開催 ○ 介護予防に資する地域活動組織の育成及び支援 ○ 社会参加を通じた介護予防に資する地域活動の推進 【現状と課題】 ・介護予防活動に参加できる新規のボランティアの育成については、3年に1回を目安として、 介護予防に関する知識と技術を含めた養成研修会を実施しており、今期は多くの応募があ り、ボランティアへの参加意向を示す方が多かったです。 ・介護予防活動等に関わっている既存のボランティア組織への支援については、団体に対し て役員会や定期の研修の機会を提供し、継続的な活動が実施されました。また、地域で活 動できる機会をつくりだすことから、実施が主体で行えるように動機付けを行いました。 ・認知症予防等活動を自主的に実施している団体への支援については、年数回の講師の派遣 や脳機能のチェックによる支援を実施することで、自主的活動が継続できています。 74ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 【実施状況】 平成24年度 計画値 平成25年度 実績値 計画値 平成26年度 実績値 計画値 見込値 介護予防リーダー育成事業(キャラバンメイト、介護予防リーダー、脳トレサポーターの養成研修 ) 実施講座数(回) 1 2 2 2 1 2 実育成人数(人) 10 13 20 44 10 10 66 107 68 46 70 70 地域支援予防活動支援事業 支援回数 (回) 【実施方針】 ・平成27年度から配置を計画している生活支援コーディネーターと協力して、ボランティア の育成に努めます。 ・既存の組織が、円滑に活動できるように、ボランティアの要である社会福祉協議会と協力 して取り組みます。 ・ボランティアの養成にあたっては、介護予防の視点を含めた研修課程を組み、広く介護予 防に関する知識や技術の普及に努めます。 【計画値】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護予防リーダー育成事業(介護予防リーダー、脳トレサポーターの養成研修) 実施講座数(回) 4 3 3 実育成人数(人) 50 20 20 80 85 90 地域支援予防活動支援事業 支援回数 (回) ※平成27年度からのキャラバンメイトの計画値は、認知症施策に記載しています。 <介護支援ボランティア制度の検討> 【事業概要】 介護保険料の上昇に伴い、介護支援に係るボランティア活動を行った高齢者に対し、実績 に応じた換金可能なポイントを還元できる制度が全国的に導入されています。 介護予防への効果だけではなく、地域の活性化や外出するきっかけづくりを含め、介護支 援ボランティア制度の導入を検討します。 【現状と課題】 ・平成24年度に県内市町へ先進地視察を行い、活動内容や市民への事業の広がり等の検証を 行った結果、費用対効果や推進主体などの課題もあり、現段階では事業化するという結論 に至りませんでした。 75ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施方針】 ・介護支援ボランティアについては、総合事業の生活支援体制の整備において、生活支援コ ーディネーターを中心に、地域にあった仕組みづくりの検討を行い、ボランティアの養成 を進めていきます。 (2)新しい総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業) 尐子高齢化が進展していく中で、要支援者等の高齢者の多様な生活支援などのニーズに地域 全体で応えていくため、予防給付の訪問介護及び通所介護について、全国一律の基準に基づく サービスから、地域の実情に応じて市町村が効果的かつ効率的に実施することができる「新し い総合事業」へ移行されます。 NPO、住民ボランティア等、多様な主体による多様なサービスの充実を図ることで、在宅 生活の安心確保が図られるよう、地域の支え合い体制づくりを推進し、要支援状態からの自立 の促進や重度化予防の推進等を目指します。 事業の開始については、平成27年4月施行となっていますが、牧之原市では平成27年度、平 成28年度においてサービス等の受け皿づくりやボランティア等の担い手育成を行い、平成29年 4月から開始し、平成29年度末までに完了するように実施します。 ① 介護予防・生活支援サービス事業【新規】 ア 訪問型サービス 【事業概要】 要支援者及び国が定める基本チェックリスト該当者を対象に、掃除、洗濯などの支援を提 供するサービスです。 【実施方針】 ・平成29年4月から開始し、平成29年度末までに完了するよう実施します。 ・P○○の実施計画を基に推進していきます。 【計画値】 訪問型サービス 平成27年度 現行の訪問介護 平成28年度 平成29年度 ○平成27年度に事業の企画を 訪問型サービスA (緩和した基準によるサービス) 訪問型サービスB (住民主体による支援) 訪問型サービスC (短期集中予防サービス) 検討します。 ○平成28年度に需要供給量を 推測し、平成29年4月からサ ービスの必要量確保に努め ます。※1 訪問型サービスD(移動支援) 76ページ 検討中 ※1 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 イ 通所型サービス 【事業概要】 要支援者及び国が定める基本チェックリスト該当者を対象に、機能訓練や通いの場などの 支援を提供するサービスです。 【実施方針】 ・平成29年4月から開始し、平成29年度末までに完了するよう実施します。 ・P○○の実施計画を基に推進していきます。 【計画値】 通所型サービス 現行の通所介護 通所型サービスA (緩和した基準によるサービス) 通所型サービスB (住民主体による支援) 通所型サービスC 平成27年度 平成28年度 平成29年度 ○平成27年度に事業の企画を検討 します。 ○平成28年度に需要供給量を推測 し、平成29年4月からサービスの 検討中 ※1 必要量確保に努めます。※1 (短期集中予防サービス) ウ その他の生活支援サービス 【事業概要】 要支援者及び国が定める基本チェックリスト該当者を対象に、栄養改善を目的とした配食 やひとり暮らし高齢者等への見守りを提供するサービスです。 【実施方針】 ・平成29年4月から開始し、平成29年度末までに完了するよう実施します。 ・P○○の実施計画を基に推進していきます。 【計画値】 その他の生活支援サービス 栄養改善の目的とした配食 平成27年度 平成28年度 ○平成27年度に事業の企画を検討 します。 住民ボランティア等が行う見守り 自立支援に資する生活支援 平成29年度 ○平成28年度に需要供給量を推測 し、平成29年4月からサービスの 必要量確保に努めます。※1 77ページ 検討中 ※1 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 エ 介護予防マネジメント 【事業概要】 総合事業のサービス等が適切に提供できるようケアマネジメントを行います。 【実施方針】 ・平成29年4月から開始し、平成29年度末までに完了するよう実施します。 ・P○○の実施計画を基に推進していきます。 ② 一般介護予防事業【新規】 【事業概要】 高齢者を年齢や心身の状況等で分け隔てることなく、住民の運動の場や通いの場を充実さ せ、参加者は通いの場が継続的に拡大していくような地域づくりを推進していきます。 また、地域において、リハビリテーション専門職等を活かした自立支援に資する取り組み を推進し、要介護状態になっても生きがい・役割を持って生活できる地域を構築することに より、リハビリテーションの理念を踏まえた介護予防を推進します。 次の1から4については、第5期介護保険事業計画を引き継いで実施し、5については新 規事業として取り組みます。 1.介護予防把握事業 2.介護予防普及啓発事業 3.地域介護予防活動支援事業 4.一般介護予防評価事業 5.地域リハビリテーション活動支援事業 【実施方針】 ・一般介護予防事業を構成する5つの事業については、別添の実施計画を基に推進していき ます。 ・事業の推進にあたっては、地域包括支援センターや社会福祉協議会、生活支援コーディネ ーター等と連携して推進していくとともに、医療関係機関との連携も図っていきます。 ・平成29年4月から開始し、平成29年度末までに完了するよう実施します。 78ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 ○包括的支援事業 (1)地域包括支援センターの運営 【事業概要】 地域包括支援センターは、高齢者が住み慣れた地域で安心して過ごすことができるよう、 3職種(保健師等、社会福祉士、主任ケアマネジャー)が、地域のネットワークを構築しな がら個別サービスを行う地域の中核機関です。 第三次一括法に基づき、「牧之原市地域包括支援センターの職員及び運営の基準に関する 条例(27年4月1日施行) 」を定めます。 国の基準を基に定める事項(抽出) 1)設置者及び運営主体 設置者は牧之原市で、委託により運営する 2)委託等事業 包括的支援事業の実施と指定介護予防支援事業所の運営 3)職員及び設置数 3職種の専門員の確保と高齢者人口に対する職員配置数 【現状と課題】 地域包括支援センター職員配置状況 センター名(運営法人) 地域包括支援センターオリーブ ((福)牧ノ原やまばと学園) 設置場所 地域包括支援センターさがら ((福)牧之原市社会福祉協議会) 牧之原市榛原庁舎 牧之原市相良庁舎 年度 H24 H25 H26 H24 H25 H26 担当区域高齢者人口(人) 5,779 5,949 6,143 6,445 6,606 6,759 人員体制方針 相談員 (3職種:人) 相談員(実態把握:人) 3職種3人 実態把握1人 専任プランナー1人 3職種4人 実態把握1人 専任プランナー1人 保健師 1 1 1 1 1 1 社会福祉士 1 1 1 2 2 2.5 主任ケアマネジャー 1 1 1 1 1 1 社会福祉士他 専任プランナー(人) 介護支援専門員 職員数計(各4月1日現在:人) 1.4 1 2 1 1 2 1 1.3 1.2 1 1 1 5.4 5.3 6.2 6 6 7.5 ・設置数は、国の設置基準「第1号被保険者数3,000人から6,000人未満ごとに1センターの 設置」を基本とし、相良地区及び榛原地区に1箇所ずつ設置しています。 ・高齢者人口の増加、ひとり暮らし高齢者や認知症高齢者が増加する中で、今後、センター の配置人数やセンター増設などの検討が必要です。 ・配置場所は、市役所内に設置していることで、行政の関連部署との連携がスムーズにでき、 相談対応が充実しています。市民にとっても交通の便がよく、安心して相談できる場所で もあります。 ・障がい者生活支援センターが市役所庁舎内及び敷地内に隣接設置されたことで、障がい者 が絡むケースの連携が取りやすくなっています。 ・職員配置数は、実態把握訪問担当1名を含む相談員3職種4人体制(さがら包括は5人体 制)で、介護予防ケアマネジメント専任職員を配置しています。 79ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ・3職種の配置は必須で、業務量遂行に必要な人員の確保が求められますが、適正を備えた 職員を一法人で継続的に確保していくことが難しい現状です。 ・地域包括支援センターの職員としての質を高めるには、最低でも3年の年数がかかります。 ・地域包括支援センター機能強化の観点から、市の高齢者部局に地域包括支援センターの指 導、支援体制を整備する必要があります。 ・制度改正に伴い、介護予防ケアマネジメントの実施体制(需要供給に伴うスタッフの確保) を検討する必要があります。 【実施方針】 ・社会福祉法人等の公益法人を基本として、委託による運営設置を進めます。 ○原則3年間を委託期間とし、相良地区を牧之原市社会福祉協議会へ、榛原地区を牧ノ 原やまばと学園の両社会福祉法人へ継続して委託します。 ○平成30年度以降の設置においては、継続困難な申し出があった場合、運営協議会で継 続に向けた協議や新たな委託先の協議を実施していきます。 ・これまでの設置・運営を維持しながら、「牧之原市地域包括支援センターの職員及び運営 の基準に関する条例(27年4月1日施行)」に基づいて、地域包括支援センターの設置及び 職員配置を行います。 ○設置数は市内2箇所とし、相良地区及び榛原地区に1箇所ずつ、市役所庁舎内への設 置を継続します。 ○保健師等、社会福祉士、主任ケアマネジャーの3職種を4人体制で配置及び実態把握 訪問担当者を1名配置します。 ○介護予防マネジメントの専任職員(介護予防支援事業所の職員)の配置は、平成29年 度の総合事業移行に伴う介護予防ケアマネジメント方針が決定するまでは、概ね50件 を1人として配置します。臨時職員の確保等により、効率的かつ効果的な人員配置を 法人に依頼します。 ○3職種の人材確保は法人に努めてもらいますが、地域包括支援センター受託法人、市 や市内法人からの派遣や人材交流について、運営協議会で検討していきます。 ・地域包括支援センターの統括は、市高齢者福祉担当部署とし、市役所関係部署(健康推進、 障害者福祉、生活保護、消費者センター等)、生活支援コーディネーターとのスムーズな 連携を継続します。 ・市高齢者福祉担当部署に、地域包括支援センター職種に該当する人材を配置し、2箇所の 地域包括支援センターの後方支援及び機能強化の体制づくりに努めます。 ・各地域包括支援センターに認知症地域支援推進員を配置し、認知症に関わる相談支援がよ り円滑に行える体制づくりを行います。 80ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 ② 地域包括支援センター4つの主要業務 ア 総合相談支援業務 【事業概要】 高齢者の様々な相談の入り口として機能しています。相談内容により、適切な機関・制度・ サービスにつなぎ、継続的にフォローを行うとともに、必要に応じて地域包括支援センター の他の業務に継続しています。 【現状と課題】 ・市役所庁舎内へのセンターの設置により、相談がしやすい環境が継続・定着したことで、 相談件数が増加しています。併せて市役所との相談体制の充実が求められます。 ・支援の過程において、関係部署との連携が図られ、認知症、権利擁護に視点を置いた個別 支援を中心として展開しています。 ・個別支援の一方で、高齢者相談や実態把握などからの地域特性やニーズの把握に努め、高 齢者への効果的な支援方法や課題解決に努める必要があります。 ・3職種のチームアプローチを実践するための基盤づくりとして、センター内での事例の共 有、対応方法の検討に努めています。 【実施状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 相談実件数(件) 5,500 5,341 5,500 5,937 5,500 6,000 (再掲)実態把握訪問(件) 1,160 1,124 1,160 1,007 1,160 1,128 実態把握訪問担当者数(人) 2 2 2 2 2 4 【実施方針】 ・市役所内に設置することで、住民の相談がスムーズに受けられる環境を継続します。 ・高齢者を中心にした事業ですが、家族(世帯)や親族等の生活を視野に入れた、総合的な 対応に配慮して実施します。 ・様々な部署に相談体制が整備されてきています。それらの機能や特徴を把握しながらスム ーズかつより有効な連携を図り、継続的な支援に努めます。 ・認知症地域支援推進員を配置し、認知症の方とその家族に対する支援を強化します。 ・実態把握訪問担当者を引き続き配置し、来所が困難な方や生活の問題を自覚できていない 方への予防的把握(隠れた問題やニーズの早期発見・早期対策)ができるよう、相談体制 を維持します。 ・高齢者の相談先の一つとして、センターと連携する機関(民生委員・ケアマネジャー・介 護事業所など)に働きかけ、相談支援のネットワークが築けるよう地域包括支援センター の周知を継続します。 81ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 相談実件数(件) 6,000 6,000 6,000 (再掲)実態把握訪問(件) 1,128 1,128 1,128 実態把握訪問担当者数(人) 2 2 2 イ 権利擁護業務 【事業概要】 高齢者が地域で尊厳のある生活を維持し、安心して生活を行うことができるよう、多部署 連携を通じて、高齢者虐待・困難事例への対応や老人福祉施設等への措置、成年後見制度の 活用促進や消費者被害の防止への支援を専門的に行う業務です。 【現状と課題】 ・ケアマネ事業所を通じた利用者への成年後見制度パンフレットの配布や地区への消費者被 害パンフレットの配布など、各地域包括支援センターが担当地域の実情に応じた啓発に努 めています。 ・地域包括支援センター及び行政職員が、司法書士の協力を得て、事例検討会や勉強会の実 施を継続していることで権利擁護に関する専門性を高めることができ、総合相談からの成 年後見制度の活用促進や市が行う市長申立てへの後方支援を実施しています。今後も、効 果的な研修会等を実施し、スタッフの専門性の向上と後任育成に努める必要があります。 ・市と地域包括支援センターの役割を明確にしながらも、対象者ごとの初期相談、緊急対応 などその都度適した対応ができるよう連携協働に努めていく必要があります。 【実施状況】 相談内容 権利擁護(成年後見制度)に関す る延べ相談件数(件) 延べ相談件数(件) 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 150 106 150 57 150 100 500 493 500 485 500 500 【実施方針】 ○成年後見制度の活用 ・成年後見制度に関する知識と理解を高め、司法関係など専門機関との連携を図りながら 高齢者の権利擁護の推進に努めていきます。 ・市長申立てを活用した支援を継続します。 ・行政と協働して、市内の社会福祉法人による法人後見や市民による市民後見ができる体 制を検討します。 82ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 ○虐待防止施策 ・処遇困難事例や高齢者虐待に該当する要件での高齢者保護は、地域ケア会議や老人福祉 法の措置等を活用することで円滑に実施できるよう推進していきます。 ・自覚を伴わない高齢者虐待などもあることから、虐待に関する啓発や周囲の見守り体制 の充実なども合わせて進めていきます。 【事業量の見込】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 権利擁護(成年後見制度)に 関する延べ相談件数 (件) 100 100 100 延べ相談件数 (件) 500 500 500 市長申し立て実件数 (件) 3 4 5 高齢者虐待支援実件数 (件) 50 50 50 ウ 包括的・継続的ケアマネジメント支援業務 【事業概要】 介護保険・福祉・医療・保健等の制度やサービスを連動させ、主治医やケアマネジャー、 サービス事業所のスタッフ等と連携することで、地域における協働の支援体制をつくり高齢 者が住み慣れた地域で暮らせるよう支援する業務です。 【現状と課題】 ・民生委員、ケアマネジャーやサービス事業所への情報提供、地区サロンへの定期的な参加 などにより、主に個別ケース支援を通じての高齢者の見守り体制の構築に努めています。 ・市内の主任ケアマネジャーと連携し、新任ケアマネジャー研修会を開催するなど、市内ケ アマネジャーの質の向上に努めていますが、市内主任ケアマネジャーには研修会だけでな く、日々のケアマネジメントにおいて所属する事業所以外のケアマネジャーへのが求めら れています。 ・地域ケア会議の導入に向けた検討及び勉強会を行政と協働で実施し、共通理解を図ってい ます。引き続き、地域ケア会議の開催及び既存会議の方針に向けた協議を市と協働で行い ます。 【実施方針】 ・地域のケアマネジャーが包括的・継続的に高齢者の支援ができるよう、多職種、多機関、 ケアマネジャー同士のネットワークづくりや研修会などに参加できる環境を整え、ケアマ ネジャーへの支援に努めます。 83ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ○地域医療との連携強化と推進 地域包括ケア体制の構築の一端を担う医療介護の連携会議((仮称)医療介護連携会議) に参加し、医療・介護・福祉等のネットワークづくりに協力します。 ○組織に所属する個人との連携強化 民生委員、ケアマネジャー、サービス事業所や医療機関、入所施設など関係機関との 円滑な連携ができるよう、顔の見える関係づくりに努めます。 ○個別支援に係る連携の実施 個別の地域ケア会議を開催し、多職種協働による課題解決を通じて地域包括支援ネッ トワークの構築及び地域課題の提案に努めます。 ○ネットワーク構築と実践力向上 主任ケアマネジャー連絡会やケアマネジャー連絡会に参加し、ケアマネジャーのネッ トワークづくりや処遇困難者への対応力向上への支援に努めます。 包括的・継続的ケアマネジメントの環境整備のための会議 区分 会議名 内 容 個別地域ケア会議からの地域課題等について、関係機 代表者地域ケア会議 関の代表者で課題解決に向けた事業化・施策化につい ての協議を行う会議 多職種・ 連 携 体 制 の 構 築 多機関と 在宅医療と介護の連携強化、在宅療養者へのサービス (仮称) 提供の体制整備及びネットワーク構築の検討を行う 医療介護連携会議 会議 民生・児童委員連絡 民生・児童委員連絡協議会で事例報告や個別相談会を 協議会 開催 牧之原市介護サービス の連携体 事業所連絡会 ケアマネジャー同 士のネットワーク 構築 うため、市内介護保険事業所間の連携・相互補完を図 る連絡会 制構築 個 連別 携支 の援 実に 施係 る 利用者の立場に立った質の高いサービスの提供を行 多職種協働により個別課題の解決及び地域課題の把 個別地域ケア会議 握、提案を行う会議 高齢者保健福祉サービス等の利用協議・決定及び困難 高齢者ケア会議* ケースの検討を行う会議 高齢者虐待予防(コア) 会議 高齢者虐待を疑うケースについて、コアメンバーで協 議を行い、虐待の有無や緊急対応の必要性、支援方法 等について判断と方針を決定する会議 吉田・牧之原ケアマネ ジャー連絡会 研修会や情報交換を通して、市内、近隣のケアマネジ ャー同士のネットワーク構築及び質の向上を図るた めの連絡会 ケアマネジャー実 主任ケアマネジャー連 践力向上 絡会 市内ケアマネジャーの質の向上を図るための研修会 等の企画・調整及び主任ケアマネジャー同士の情報交 換を行う連絡会 *高齢者ケア会議:個別地域ケア会議の開催により、今後あり方を検討する既存の会議の一つ。 ※会議以外の包括支援センターとケアマネジャーとの個別ケース連携は、総合相談支援業務に含める。 84ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 エ 介護予防ケアマネジメント業務 【事業概要】 包括支援センターには次の2つ(①と②)のケアマネジメント業務があり、新たな制度に より平成29年度から3つ目(③)のケアマネジメント業務が加わります。 ① 要支援認定者の予防給付ケアマネジメント業務(指定介護予防支援事業所) ② 二次予防事業対象者の把握と適切な介護予防事業参加のためのケアマネジメント業 務(平成29年度からケアプランを作成する原則的または簡略化したケアマネジメント実 施業務) ③ 初回のみ実施し、ケアプランを必要としないケアマネジメント業務 【現状と課題】 ・平成26年度は、二次予防事業対象者に介護予防事業の案内を通知し、興味のある方への訪 問ができたことで、事業への参加に繋げることができました。しかし、地域サロンへの啓 発からは参加に繋げることができず、ケアマネジメントの実施はありませんでした。 【実施状況】 平成24年度 計画値 予防給付プラン作成 総数(件) 実績値 平成25年度 計画値 実績値 平成26年度 計画値 見込値 387 448 未 ア 直営分(再掲) 158 126 未 イ 委託分(再掲) 229 322 未 予防事業プラン作成件数(件) 220 161 226 110 240 未 【実施方針】 ・新しい総合事業を平成29年度から円滑に実施するための準備を、平成27年度から進めます。 ・アプローチの仕方を工夫して、二次予防事業の対象者の把握及び介護予防事業への参加を 勧めていきます。 ・要支援認定者に対する予防給付プランは、これまで通り居宅介護支援事業所へ委託する方 針で進めます。 ・新しい総合事業に関するケアマネジメント業務は、平成27年度に検討し運営協議会に諮っ ていきます。 ・高齢者が社会参加を継続することで介護予防を実践し、要介護状態にならないように支援 を実施します。また、介護予防を推進するために、必要なサービスやメニューの企画に対 して積極的に支援します。 85ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【事業量の見込】 予防給付プラン作成 総数(件) 平成28年度 平成29年度 検討中 検討中 検討中 ア 直営分 検討中 検討中 イ 委託分 検討中 検討中 予防事業プラン作成 総数 検討中 検討中 再 掲 再 掲 ③ 平成27年度 ア 原則的プラン イ 簡略的プラン ウ プラン不要マネジメント 平成27年度に平成29年度の見込量 検討中 の推計をします 地域包括支援センター運営協議会 【事業概要】 地域包括支援センターの公平・中立性の確保、円滑かつ適正な運営を図るため、牧之原市 地域包括支援センター運営協議会を開催します。地域包括支援センター運営協議会の委員は、 介護保険事業計画等策定懇話会の委員と兼ねています。 【現状と課題】 ・平成25年度は、地域包括支援センター運営協議会の専門部会を開催し、包括支援センター の制度や運営等について、委員(6名)、行政、包括支援センターで共通理解し、特に人 材確保や人材育成等についての方針を運営協議会に提示しました。今後のセンター運営に おける体制等の見直しの検討資料となります。 ・地域包括支援センターの円滑な運営の推進にあたっては、運営協議会の専門部会での協議 が引き続き必要です。 【実施方針】 ・介護保険事業計画及び地域包括支援センターの円滑な運営の推進にあたり、必要に応じて 部会を開催していきます。 86ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 (2)地域ケア会議の充実【新規】 すべての高齢者が住み慣れた地域社会の中で、その人らしい尊厳ある生活を安心して継続するこ とができるためには、地域のさまざまな機関、事業者、団体が連携し、支援の質の向上を図り、共 通する問題を協力して解決する必要があります。この実現のために地域ケア会議を設置し、地域包 括ケア体制の構築、推進を図っていきます。 【事業概要】 地域ケア会議(行政職員、地域包括支援センター職員、介護サービス事業所、医療関係者、 民生委員等から構成される会議体)は、個別ケースを支援する過程を通して、次の機能も発 揮できるよう相互に関係し合い、循環させることで、牧之原市民の包括的な支援ネットワー クを構築していくものです。 地域ケア会議が有する5つの機能 機 能 個別課題解決機能 ネットワーク構築機能 地域課題発見機能 地域づくり・資源開発 機能 政策形成機能 機 能 の 内 容 多職種が協働して個別ケースの支援内容を検討することにより、課題解 決を支援する。 課題解決を図るため、地域の関係機関等の相互の連携を高める。 個別ケースの課題分析等を積み重ねることにより、地域に共通した課題 を浮き彫りにする。 インフォーマルサービス(家族・友人・地域住民・ボランティア等から の支援)や地域の見守りネットワークなど、地域で必要な資源*を開発 する。 地域に必要な取り組みを明らかにし、政策立案・提言していく。 *資源:福祉ニーズを充足するために活用されるサービス、人材、しくみ、施設等のことです。 【現状と課題】 ・地域包括支援センターの運営により処遇困難ケースや福祉サービスの利用決定に関する協 議を主な検討事項として高齢者ケア会議を開催しています。 ・高齢者ケア会議では、個別課題の解決を中心としているため、地域全体としての課題の抽 出を行うところまでは達していないのが現状です。 ・市が運営する会議では、主に虐待や老人福祉法に基づく措置制度の運用に関して検討を重 ねています。 ・介護保険サービス事業所や民生委員をはじめとする地域の関係者との協議は、必要に応じ て適宜実施しています。 ・会議では個別課題のみでなく、地域全体の課題としてとらえる視点が必要です。 ・取り組むべき課題を共有、検討、協議する仕組みをつくることが必要です。 87ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施方針】 ・市では、地域ケア会議の5つの機能を発揮できるように、3層化した地域ケア会議の開催 に取り組みます。 会議名 主体 主な機能 開始年度 個別課題解決/ネットワ 平成 ーク構築/地域課題発見 27年度 地域ケア会議(個別会議) 包括支援センター 地域ケア会議(代表者) 市 介護保険懇話会・包括運営協議会 市(高齢者福祉部局) 政策形成 地域づくり・資源開発 平成 28年度 平成 29年度 (3)在宅医療・介護の連携推進【新規】 平均寿命が延びるとともに、要介護者の増加も見込まれていますが、医療や介護が必要と なっても住み慣れた住まいで最期を迎えたいと多くの方が望んでいます。 24時間365日対応可能な在宅医療・介護を目指すために、医師の関わりが重要となります が、医師の高齢化、医師数の確保が困難な状況等があります。このため医療や介護の関係機 関が連携し、在宅療養生活を支える仕組みづくりや在宅医療・介護に関わる人材の育成を推 進する必要があります。 そのために、別添の実施計画を基に、次の施策を実施し、推進していきます。 ア 地域の医療・介護サービス資源の把握 【事業概要】 ・地域の在宅医療・介護の現状を把握するため、医療機関や介護関係機関における在宅医療・ 介護の取組み状況や取り組むための障害等を把握します。 【現状と課題】 ・地域の医療機関、介護関係機関の所在、機能等は把握されていますが、在宅医療・介護に 関しては、実施機関やそれらの取組み状況が把握されていません。 ・従って、推進に向けて現状を把握し課題を整理する必要があります。 【実施方針】 ・三師会(榛原医師会、榛原歯科医師会及び榛原薬剤師会)の協力を得ながら、在宅医療の 取組み状況や今後の意向、多職種との連携の取り方等の意見を把握できるよう、適宜、医 療機関・薬局等にアンケート調査を実施し、現状分析をします。 88ページ 第4章 イ 基本目標を達成するための分野別施策 在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応の協議 【事業概要】 ・医療介護連携会議(仮称)を設置し、24時間365日の支援体制を目指すための課題や方針 を共有し、関係機関・関係職種との連携強化、在宅療養者へのサービス提供体制やネット ワークの構築を進めます。 【現状と課題】 ・現状でも医師が不足しており、このまま需要が増加すれば、在宅医療に取り組む医師に過 度な負担が発生することになります。医師の確保に努めることは当然ですが、医師の負担 軽減のためにも関係者による連携構築が必要です。 ・開業医、総合病院、訪問看護ステーション等が在宅医療に取り組んでいますが、連携や情 報共有が確立されていない状態であり、問題解決のため、関係者が協議する場が十分では ありません。 【実施方針】 ・医療機関・薬局等へのにアンケート調査等により、把握された地域の医療や介護関係機関 の実施状況、取組み状況を踏まえながら、関係者で構成する「医療介護連携会議(仮称) 」 を設立します。 ・この会議は、たいへん重要な役割を担います。まず「準備会」を立ち上げ、会議のあり方 を十分に協議した上で設立します。 ・その中で、在宅医療・介護連携の課題を抽出し、対応を協議していきます。 ・認知症対策も重要な課題です。専門医も尐なく、早期診断、早期介入に繋げるための人材 確保についても、広域的な対応での専門医確保の検討も含め、 「医療介護連携会議(仮称)」 で協議していきます。 ウ 在宅医療・介護サービスの情報の共有支援 【事業概要】 医療や介護の関係機関の適切な連携実現のためには、関係者が情報を共有する必要があり ます。そのための手法を構築します。 【現状と課題】 ・開業医、総合病院、訪問看護ステーション等が在宅医療に個々に取り組んでいるため、関 係機関同士の情報共有が不十分な状態です。効率的な実施が難しく、例えば、特定の医師 に過度な負担が発生する可能性があります。 89ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施方針】 ・地域連携パス等の情報共有手法の確立、情報共有の手順を定めたマニュアルの策定、静岡 県医師会が推進するタブレット等を使用した「在宅医療連携ネットワーク」の活用を推進 します。 ・これらも、 「医療介護連携会議(仮称) 」で協議していきます。 エ 研修会の開催 【事業概要】 関係者を対象に、在宅医療と介護の連携等をテーマにした研修会を継続的、計画的に開催 し、知識を習得し、資質向上を図ります。 【現状と課題】 ・在宅医療と介護の連携に関し、関係者の勉強は始まったばかりです。連携を踏まえた更な る資質向上が求められます。 【実施方針】 ・ 「医療介護連携会議(仮称) 」で協議し、必要な研修内容を検討し、計画的、効果的に実施 していきます。 ・ 「医療介護連携会議(仮称) 」設置前も、市のネットワークを活用し、先進地の事例紹介等、 研修会を実施していきます。 オ 市民啓発 【事業概要】 市民に在宅医療の現状や在宅療養・介護のあり方について周知を図ります。 【現状と課題】 ・在宅医療と介護の連携は、市民の理解がなければ成り立ちません。 ・また、医療や介護全般についても、十分に理解されていません。 【実施方針】 ・医療や介護の機関、患者の動向等の医療の現状、自宅で最期を迎えることの事例紹介、市 民自らが医療や介護を考えていく取組み事例を紹介します。 ・市民自身が自分や家族等の最期をいかに迎えるべきか、考える機会を提供します。 ・そのために、講演会やチラシの配布等を通じ、医療の現状・課題について市民に知らせて いきます。 90ページ 第4章 カ 基本目標を達成するための分野別施策 二次医療圏内・関係市町村の連携 【事業概要】 志太榛原2次医療圏の医療環境推進に協力し、隣接する吉田町との連携を推進します。 【現状と課題】 ・24時間365日対応可能な在宅医療・介護の前提として、必要な場合には適切に入院及び退 院ができる医療環境が必要ですが、不十分な状態です。 ・関係市町村との連携においては、特に、榛原総合病院組合の構成市町であり、同じ榛原医 師会管内でもある吉田町との連携構築が必要ですが、取り組み始めたばかりです。 【実施方針】 ・志太榛原二次医療圏で二次医療までの医療が完結できるよう、病病連携や病診連携推進に 協力します。 ・隣接する吉田町と協議を重ねていきます。 (4)認知症施策の推進【新規】 高齢者の増加に伴い、認知症の方は更に増加することが見込まれています。 認知症になってもその方の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の中で暮らし続け ることができる社会を築くために、認知症施策を地域支援事業に位置付け、重要施策の一つ として取り組んでいきます。 認知症への正しい知識や認知症予防に関する普及啓発を行い、併せて認知症の方やその家 族を支援する体制の整備を進めます。 ① 認知症予防の取組み 【事業概要】 啓発事業を進め、認知症予防の視点を取り入れた活動の支援、推進を行っています。 【現状と課題】 ・市民を対象にしたアンケートでは、年々認知症予防に対する関心が高まっています。 ・サロンなど各種団体から認知症予防の出前講座の要望があります。 ・高齢者のなかでも年齢が高くなるほど、予防への関心が高いです。 ・認知症予防は、早期の取り組みが大切であるため、高齢期に達する前の世代への普及啓発 が必要です。 91ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施方針】 ・サロンなど高齢者の集まりの場を企画・運営する支援者に対して、認知症予防に効果のあ る内容を取り入れた開催ができるよう支援を行っていきます。 ・市が行う講座等においては、60代など比較的若い世代の方にも認知症予防への関心を高め てもらえるように内容の充実を図ります。 ② 認知症サポーター・キャラバンメイト養成事業 【事業概要】 地域で暮らす認知症の方やその家族を支援する「認知症サポーター」とサポーター養成講 座の担い手である「認知症キャラバンメイト」を養成しています。 【現状と課題】 ・県主催の養成研修を受講したキャラバンメイトが、毎年小学校や窓口業務のある企業等を 中心にサポーター養成講座を実施しています。 ・認知症サポーター養成講座では、受講者に認知症についての知識や認知症の方への接し方 などを学んでいます。 ・小学校や金融機関等の窓口対応のある企業等を中心に講座を実施していますが、町内会、 区などの身近な地域での開催数が尐ないことが課題です。 【実施方針】 ・民生児童委員協議会、自治推進連絡会などで周知を行い、より身近な地域での認知症サポ ーター養成講座の開催を推進していきます。 ・認知症関連の介護サービス事業所などを中心に、講師役であるキャラバンメイトの受講者 の増加を目指します。 ・高齢者等見守り隊に協力している事業所には、積極的な認知症サポーター養成講座の開催 を依頼していきます。 ・キャラバンメイト連絡会を定期的に開催し、講座開催に関する情報の共有やスキルアップ が図れるように支援を行います。 【実施計画】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 キャラバンメイト(人) 100(2,308) 100(2,408) 100(2,508) 認知症サポーター(人) 5(39) 5(44) 5(49) ※( )内は、累計数 92ページ 第4章 ③ 基本目標を達成するための分野別施策 認知症地域支援推進員等設置事業【新規】 【事業概要】 認知症の方やその家族を支援する認知症地域支援推進員を配置し、円滑に医療や介護サー ビスにつなげ、在宅での生活を支援します。 また、認知症サポート医(嘱託)を配置し、推進員への助言や認知症の方を専門医療機関に つなぐなどの、関係機関との調整を行う体制づくりを進めます。 【現状と課題】 ・認知症についての相談窓口として、地域包括支援センターや健康推進課が市民に周知され ています。 ・認知症地域支援推進員の配置に向け、国が主催する養成研修への参加を進めています。 ・市内には、認知症サポート医が榛原地区に2名いますが、相良地区にはいません。 【実施方針】 ・認知症地域支援推進員は、認知症の相談窓口として周知されている地域包括支援センター と健康推進課にを配置し、市民が相談しやすい体制を継続していきます。 ・認知症サポート医研修の受講や嘱託医の確保、医療との連携について、医師会等関係機関 との協議を進めていきます。 ・認知症地域支援推進員は、医師会や初期集中支援チーム等関係機関のネットワークの形成 や、ケアパスの普及、ケア向上に向けた取り組みについても主導的役割を担っていきます。 【配置予定】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 3 3 3 相談員配置実人数(人) ④ 認知症のケアパス整備事業 【事業概要】 認知症の方やその家族が認知症と疑われる症状が発生した場合に、いつ、どこで、どの様 な支援を受ければよいか理解できるよう、状態に応じた適切な医療や介護サービスなどの提 供の流れ(ケアパス)を作成し、ガイドブック等でその周知を図ります。 【現状と課題】 ・個別の認知症相談では、市共通の手法を用い、必要に応じて医療機関や各種サービスの円 滑な利用ができるように支援しています。 ・どの段階でどこに相談すればよいのか、市民に対する明確な支援体制の情報提供が十分と は言えず、今後はさらに医師会等との連携をさらに強化していく必要があります。 ・若年性認知症の早期発見や専門的な支援に関する取り組みが遅れています。 93ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施方針】 ・現在の認知症施策の体系を基本に、新たな取り組みを含めて支援の流れを整理します。 ・関係機関との連携体制を整え、認知症に関連する支援の流れを分かり易く市民に周知でき るよう、ガイドブックを作成して配布します。 ・既存の支援体制を再構築する中で、若年性認知症に関する普及啓発及び支援体制について 検討を行います。 【実施計画】 ・既存の支援体制の評価及び再構築 平成27年度 ・認知症に関連する支援の流れの整理 ・認知症ケアパスのガイドブック(初版)の作成 平成28年度 ・認知症ケアパスのガイドブック配布及びケアパスの周知 ・支援体制の評価及び認知症に関連する支援の流れを再確認 平成29年度 ・評価、確認を踏まえ、次期計画の策定に合わせてガイドブックを改 訂(※配布は平成30年度を予定) ⑤ 認知症ケア向上推進事業 【事業概要】 認知症の方とその家族に対するの支援体制を充実させるとともに、認知症の方に携わる専 門職や事業所スタッフの認知症ケアの質の向上を図ります。そのため、地域の実情に応じて 以下の4つの事業のいずれかを実施します。 1 病院・介護保険施設などでの認知症対応力向上の推進 2 地域密着型サービス事業所・介護保険施設等での在宅生活継続のための相談・支援の 推進 3 認知症の方の家族に対する支援の推進 4 認知症ケアに携わる多職種協働研修の推進 【現状と課題】 ・平成26年現在、認知症対応型通所介護の指定事業所は8施設、認知症対応型共同生活介護 (グループホーム)の指定事業所は4施設あります。 ・各事業所間における情報交換、技術の向上を目的とした研修等の実施が必要です。 ・認知症の方を支える取り組みやつながりを支援し、認知症の人の家族の介護負担の軽減な どが図れる支援が必要です。 【実施方針】 ・認知症地域支援推進員が中心となり、関係機関・事業所とのネットワークを活用して、上 記1~4の事業について実施の内容や手法について協議・検討を行います。 94ページ 第4章 ⑥ 基本目標を達成するための分野別施策 認知症初期集中支援推進事業 【事業概要】 認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域で暮らし続けること ができるよう、認知症の人やその家族に早期から関わる「認知症初期集中支援チーム」を設 置し、早期診断・早期対応に向けた支援体制を構築します。 認知症初期集中支援チーム員の専門職の構成は次のとおりで、配置は地域包括支援センタ ーや病院・診療所等にすることを基本としています。 構成人数 構成員となる要件 すべての条件を満たす者 専門職 1 医療・保健・福祉に関する国家資格を有する者 2名以上 2 認知症ケア実務経験3年以上または在宅ケア実務経験3年以上を有する者 3 国が定める「認知症初期集中支援チーム員研修」を受講し、試験に合格した者 【選択要件】 専門医 1 日本老年精神学会もしくは日本認知症学会の定める医師 2 認知症疾患の鑑別診断等の専門医療を主たる業務とした5年以上の臨床経験を 1名 有する医師 【必須要件】 1 認知症サポート医であること 【現状と課題】 ・平成26年10月現在、市内の精神科医は2名で、その他に認知症サポート医研修を受講した 医師が2名います。しかし、認知症初期集中支援チームの専門医要件を満たす医師は市内 にはおらず、また専門職の要件を満たす職員の確保においても困難が予測されます。 ・支援チームの設置には、医療保健福祉関係機関の連携が不可欠です。 ・初期対応を行うため、初期認知症の方の把握方法と支援体制の確立が必要です。 ・認知症集中支援チームは、認知症の方に対して疾患の初期段階で集中的な支援を行うこと を活動として期待されています。しかし、先進地の活動報告によると行動障害が顕著な場 合など、症状が進行した方への対応相談が多いという報告があります。 【実施方針・実施計画】 ・平成30年4月の稼働を目標に、関係機関の協議を「(仮)医療介護連携会議」や「介護保険 事業計画等策定懇話会」で進め、平成29年度後期に具体的な設置方針を明確にしていきま す。 95ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ⑦ その他認知症施策に関連する取り組み等 ・徘徊高齢者家族支援事業(P に記載) ・成年後見制度利用支援事業(P に記載) ・地域の見守り・支え合いネットワークの構築(P に記載) (5)生活支援施策の推進【新規】 高齢者への多様な日常生活上の支援体制の充実・強化に向けて、生活支援コーディネーター を配置し、ボランティア育成や支え合いの仕組みづくりを推進します。 また、生活支援サービスを担う多様な事業主体との連携により生活支援協議体を設置し、高 齢者と地域社会とを密接に結びつける地域のつながりづくり、地域づくりに取り組みます。 ① 生活支援コーディネーター配置事業 【事業概要】 地域貢献に意欲のある元気な高齢者等に対し、生活支援や居場所等のサービスの担い手と なるようボランティア養成や仕組みづくりなどを行う「生活支援コーディネーター」を配置 します。 更に、生活支援や居場所等の受け皿づくりを推進するとともに、支援を必要とする高齢者 の地域ニーズと地域資源のマッチング、いわゆる地域や個のニーズとサービス提供事業体と の総合調整をします。 【現状と課題】 ・市内の多様な通いの場や生活支援の組織、サービス状況等の課題把握ができていないのが 現状です。 ・地域における既存の活動団体である、ふれあいサロンやシニアクラブの個別の活動状況や 課題の把握ができていません。 ・社会福祉協議会に登録するボランティア数は減尐しています。 96ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 【実施計画】 生活支援コーディネーター 第一層【市内全域を担当】 平成27年度 平成28年度 平成29年度 (人) 1 1 1 第二層【相良・榛原地区をそれぞれ担当】(人) 0 2 2 【実施方針】 ・第一層の生活支援コーディネーターを社会福祉協議会へ配置し、サービス等の調査を実施 するとともに、市内の多様な通いの場や生活支援の組織体制づくりを行います。 ・生活支援コーディネーターは、現状把握から区・町内会等の地域ごとに不足しているサー ビス等の検証を行うとともに、既存ボランティア団体等においても活動内容の把握及び分 析を行います。 ・相良地区、榛原地区それぞれに二層の生活支援コーディネーターを配置し、一層と二層の コーディネーターの連携のもと、元気な高齢者が支援の担い手となるように支援のサロン 協力員やボランティアの育成、リーダーの養成や組織立ち上げの支援を行っていきます。 ② 生活支援協議体設置事業 【事業概要】 市、社協、生活支援コーディネーター及び生活支援サービスを担う主体(NPO、民間企 業、ボランティア、社会福祉法人等)と連携を図りながら、多様な日常生活上の支援体制の 充実と強化を推進していくためのネットワークを構築します。 【実施方針】 ・生活支援協議体は、平成28年度後期を目安として設置します。 ・生活支援協議体には、生活支援コーディネーターが育成したボランティア団体や既存の団 体(NPO、民間企業、ボランティア、社会福祉法人等)の参加を求め、地域における活 動主体等のネットワークの構築や情報共有を図るとともに、地域における支援体制や連携 について、協力体制を整える場として機能するよう努めていきます。 97ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ○任意事業 (1)介護給付等費用適正化事業 ① ケアプランの点検 【事業概要】 利用者に対する適切な介護サービスが確保され、不適正な給付を削減するため、ケアマネ ジャーが作成したケアプランの点検を行います。また、地域包括支援センターと市内の主任 ケアマネジャーが協力して、ケアマネジャーに対してケアプラン作成のための研修会や指導 を行います。 【現状と課題】 ・ケアマネジャー研修(新任・現任)を通じて、ケアマネジャーに利用者の自立支援に質す る適切なケアプラン作成のための支援を行っています。 ・ケアプランの点検を行うにあたり、点検を実施するための体制確保が必要です。 【実施方針】 ・ケアプラン点検方法を習得するための研修会へ参加し、ケアプラン点検を実施するための 体制を確保します。 ・地域包括支援センターと連携し、ケアマネジャーに対してケアプラン作成の研修会や指導 を行い、ケアマネジメントの質の向上を図っていきます。 ② 住宅改修等の点検 【事業概要】 住宅改修申請時、利用者の状態確認や工事見積書等の審査・点検を行い、適正な工事が行 われるかを確認しています。また、福祉用具購入申請時には、ケアプラン等により福祉用具 の必要性を確認しています。 【現状と課題】 ・全ての住宅改修及び福祉用具購入申請について、提出された書類の審査・点検を行ってい ます。 ・住宅改修の申請手順を知らず、事前申請を行う前に工事を着工してしまう方や、提出書類 の不備が見受けられるため、制度の周知が必要です。 【実施方針】 ・適切な改修工事や福祉用具購入が行われるよう提出書類の確認を行い、必要に応じて利用 者宅へ訪問調査を行います。 ・利用者やケアマネジャー、工事施工業者等の関係者に対し、住宅改修の適正な利用方法等 の周知を行うことで制度への理解を深め、全体的な質の向上を図ります。 98ページ 第4章 ③ 基本目標を達成するための分野別施策 介護給付費通知 【事業概要】 介護サービス利用者に対し、サービスの利用内容と費用額等を通知し、適正利用に関する 意識を高めるとともに、事業者の架空請求等の不正を防止します。 【現状と課題】 ・年1回、ひと月を抽出し、その月の介護サービス利用者に対してサービスの利用内容と費 用額等を通知していますが、通知内容について解りにくく利用者に理解されていない恐れ があるため通知内容の検討が必要です。 【実施状況】 平成24年度 実施件数(件) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 1,750 1,820 1,820 1,866 1,900 1,900 【実施方針】 ・高齢者の増加に伴い介護給付費の増加も見込まれるため、利用者及び家族に介護給付費通 知を確認してもらうことにより、不適切な介護給付を削減し、適切な介護サービス利用を 図っていきます。 ・利用者が見やすいよう通知内容を工夫したり、抽出月数や発送回数の検討を行います。 【事業量の見込】 平成27年度 実施件数(件) ④ 2,300 平成28年度 2,400 平成29年度 2,500 縦覧点検・医療情報との突合 【事業概要】 国保連合会の給付適正化システムを活用し、不適切なサービスや不正請求等を防止します。 また、不適正・不正の可能性のある事業所を抽出し、事業所に対する指導・監督につなげ ます。 【現状と課題】 ・給付適正化システムから送付される帳票について確認を行い、必要に応じて事業所へ問合 せを行っています。 ・送付される帳票が多く、点検にかなりの時間と点検者の高い専門性が必要とされます。 99ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施方針】 ・給付適正化システムの給付実績を活用した確認作業の効率化を図ります。 ・帳票の点検を行うことにより、事業所の不適切なサービスや不正請求等を防止していきま す。 (2)家族介護支援事業 ① 高齢者介護用品支給事業(おむつ等支給事業) 【事業概要】 要介護4・5と認定された高齢者を在宅で介護している低所得世帯に対して、経済的負担 の軽減を図り、在宅での生活を維持するため、紙おむつ等の介護用品の支給を行っています。 【現状と課題】 ・高齢者を介護している低所得世帯に対し、おむつ等の介護用品を支給することにより、経 済的負担の軽減を図り、在宅生活の継続支援の一助となっています。 ・介護保険ガイドブック等により、サービスの周知を図るとともに、ケアマネジャーや民生 委員への情報提供や継続的な広報を実施しています。 【実施状況】 平成24年度 利用者実人数(人) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 10 12 10 8 10 10 【実施方針】 ・ケアマネジャー、民生委員等に制度の周知を図ることで、必要とされる方への適切な支援 につなげます。 【事業量の見込】 平成27年度 利用者実人数(人) 平成28年度 11 100ページ 平成29年度 12 13 第4章 ② 基本目標を達成するための分野別施策 徘徊高齢者家族支援事業 【事業概要】 徘徊をする高齢者の家族を支援するため、専用端末やGPS機能付きの機器の購入または 貸与費用の助成を行い、徘徊する高齢者を早期に発見できる環境を整備することにより、家 族の精神的負担の軽減を図っています。 【現状と課題】 ・徘徊のリスクのある高齢者の相談は多くありますが、実際に利用される方は尐ない状況に あります。 ・ケースによっては必要性が高く、本人及び家族への支援と精神的負担の軽減につながるも のであり、引き続き継続することが必要な事業ですが、徘徊のリスクのある高齢者は、探 索機器を所持して外出することが難しいという現状もあり、システムの有効な活用方法な どの検討が必要です。 【実施状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 2 0 2 1 2 1 利用者実人数(人) 【実施方針】 ・継続して実施し、要介護高齢者を介護している家族等の身体的・精神的負担の軽減と徘徊 高齢者の在宅生活の支援を図ります。 ・利用者に確実に所持させる方法やそれに代わる支援方法を検討していきます。 【事業量の見込】 平成27年度 利用者実人数(人) 平成28年度 1 101ページ 平成29年度 1 1 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 ③ 家族介護者教室 【事業概要】 高齢者を在宅で介護している家族等を対象に、介護方法や介護予防、介護者の健康づくり の知識や技術の取得と、介護者同士の仲間づくりの場を提供することで身体的・精神的負担 の軽減を目的とした「介護者のつどい」を開催しています。 【現状と課題】 ・両地域包括支援センターが共同して企画立案し、介護の知識や技術の習得、認知症等につ いて学ぶ機会と介護者同士の悩みを共有する仲間づくりの場を提供しています。特に、平 成26年度は、参加者が抱える悩み事をケアマネジャーに繋げる環境づくりにを行うため、 実施回数を6回から4回に減らし、事業内容の充実に努めています。 ・主任ケアマネジャー連絡会で、事業の目的等の共有を行い、ケアマネジャーから利用者家 族へ啓発をしてもらうなど、本来参加していただきたい方の参加に繋がるよう啓発の工夫 に努めています。 【実施状況】 平成24年度 実施回数(回) 1回の利用者数(人) 参加延べ人員(人) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 6 6 6 6 6 4 20 11 20 13 20 20 120 67 120 77 120 80 【実施方針】 ・参加しやすい日程や事業内容等の工夫を行い、介護方法等の知識や技術の習得及び参加者 同士の仲間づくりがより進むよう、事業企画と啓発の工夫に努めます。 ・参加者同士の仲間づくりを進めるとともに、参加者の抱えている不安や悩み等を担当ケア マネジャーに繋ぐことで、身体的、精神的な負担軽減になるよう支援します。 【事業量の見込】 平成27年度 実施回数(回) 平成28年度 平成29年度 4 4 4 1回の利用者数(人) 20 20 20 参加延べ人員(人) 80 80 80 102ページ 第4章 ④ 基本目標を達成するための分野別施策 介護者元気回復事業(リフレッシュ事業) 【事業概要】 日帰り旅行を通じて、介護者が日頃の介護の疲れを癒し、介護を同じようにしている者同 士が交流することで、悩み事の解消や心身のリフレッシュができるよう支援しています。 【現状と課題】 ・年度当初に、市広報紙や地域包括支援センター発行機関紙「ええあんばい」への掲載及び ケアマネジャーから利用者家族への口コミにより参加者が増えています。 ・希望者が確実に参加できるよう、事業の日程に合わせた介護保険サービスの調整を行って もらうよう、担当ケアマネジャーと連携をしています。 ・情報を共有する仲間づくりや心身のリフレッシュができることから、参加者からは好評な 事業で、今後も参加者同士の仲間づくりを大切にした企画立案が求められます。 【実施状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 (回) 2 2 2 2 2 2 1回の利用者数 (人) 20 12 20 16 20 20 参加延べ人員 40 24 40 31 40 40 実施回数 (人) 【実施方針】 ・事業の日程や内容などについて参加者のニーズを把握し、ケアマネジャーと連携すること で、参加者が参加しやすい環境づくりを行います。 ・参加者同士の仲間づくりを進めるとともに、参加者の抱えている悩みごとを担当ケアマネ ジャーに繋ぐなど支援に努めます。 【事業量の見込】 平成27年度 実施回数 平成28年度 平成29年度 (回) 2 2 2 1回の利用者数 (人) 20 20 20 参加延べ人員 40 40 40 (人) 103ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (3)その他事業 ① 成年後見制度利用支援事業 【事業概要】 認知症等により判断能力が不十分な高齢者の権利や財産を保護するために、成年後見制度 の利用を支援します。 【現状と課題】 ・一人暮らしや親族関係の希薄化により、成年後見制度が必要な状況であっても制度の活用 に結びつけることができない場合、市長申立てを実施しています。 ・市長申立てによる成年後見制度の利用については、成年後見制度に係る相談の増加ととも に今後は増えることが見込まれます。 ・成年後見制度の利用が必要な高齢者はもちろん、市民への周知が更に必要です。 【実施状況】 平成24年度 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 2 0 2 0 2 2 市長申立て(件) 【実施方針】 ・身寄りがいないなどの理由で親族による申立てが期待できない場合は、市長による申立て により成年後見制度の利用を支援していきます。 ・高齢者(被後見人)の負担能力に応じ、申立てに係る費用や後見人の報酬費用の助成をし ていきます。 ・成年後見制度の活用推進のため、市民への周知に努めます。 【事業量の見込】 平成27年度 市長申立て(件) ※ 成年後見制度については、1 エ 平成28年度 2 平成29年度 2 2 高齢者福祉事業-(11)高齢者の権利擁護のための取り組み- 成年後見制度に記載されています。 104ページ 第4章 ② 基本目標を達成するための分野別施策 介護相談員派遣事業 【事業概要】 介護サービスの質の向上、利用者の疑問や不満、不安の解消のため、サービス事業所に介 護相談員を派遣し、利用者等の話を聞き相談に応じています。 【現状と課題】 ・ほとんどの市内介護サービス事業所で介護相談員の受入れがされていますが、一部の介護 サービス事業所へは派遣できていません。 ・介護相談員の応募が尐なく、介護相談員の養成が進んでいません。 【実施状況】 平成24年度 相談員実人数(人) 平成25年度 平成26年度 計画値 実績値 計画値 実績値 計画値 見込値 4 2 4 2 4 2 【実施方針】 ・市内全ての介護サービス事業所で介護相談員派遣ができるよう、牧之原市介護サービス事 業所連絡会等で周知していきます。 ・必要に応じ介護サービス事業所に改善を求めることによって、苦情に至る事態を未然に防 止し、介護サービスの質の向上を目指します。 ・介護相談員派遣事業を充実させるため、広報紙やHPで介護相談員についての周知と募集 を行います。 【事業量の見込】 平成27年度 相談員実人数(人) ③ 平成28年度 3 平成29年度 3 3 ボランティアコーディネートの体制づくり 【事業概要】 高齢者を含めたすべての市民が、ボランティア活動などの社会参加を通じて地域に貢献す ることを支援していきます。自身の特技や知識を活かせるよう、ボランティアコーディネー トの体制づくりを、社会福祉法人等と連携して進めていきます。 【現状と課題】 ・高齢者の多様なニーズに応えるためには、公的なサービスだけではなく、地域住民やボラ ンティアによる活動が不可欠であり、またニーズとサービス提供主体の活動をマッチング させるコーディネートの機能が必要とされているため、平成26年度から体制づくりの検討 を行っています。 105ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【実施方針】 ・ボランティア等の支援の担い手となる人材育成、生活支援を行いたい人と受けたい人をつ なぐコーディネート機能、ボランティアグループ間のネットワーク構築の充実を図るため、 生活支援施策の推進事業において、平成27年度当初から生活支援コーディネーターを社会 福祉協議会に配置します。 ・生活支援施策の推進【新規】P ④ に掲載 地域の見守り・支え合いネットワークの構築 尐子高齢化や核家族化、親族や地縁関係の希薄化など、地域の絆や地域力の低下が課題と なる中、2025年を見据えた地域包括ケアシステムの構築に向けて、地域での日常的な見守り や支え合いが重要になってきます。 ア 地域の見守り・支え合い事業 【事業概要】 高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域住民、自治会、民生委員、社会福 祉協議会、福祉団体等との連携を強化し地域による見守り体制を充実するとともに、地域の 主体的な取り組みを支援します。 【現状と課題】 ・平成24年度に行政、社会福祉協議会、地域包括支援センターの3機関で「見守りプロジ ェクトチーム」を構成し、坂部地区(モデル地区)への支援を継続しています。 ・平成24年度は坂部地区と協働して「坂部地区まちづくり計画」に「高齢者の町内会単位 の居場所づくり」を位置付け、平成25年度に話し合いを経て、平成26年度からは坂部地 区が主体となり、町内会単位で子どもから高齢者まで年齢を問わず集まることができる 居場所をつくり、見守り支え合える取り組みを実施しています。 ・市全体への見守りについての啓発や見守り体制の構築について、社会福祉協議会を中心 に関係機関と連携して進めていく必要があります。 【実施方針】 ・今後も、社会福祉協議会を中心とした地域での居場所づくりの充実に向けた取り組み及 び市全体への見守り・支え合い事業を支援します。 106ページ 第4章 基本目標を達成するための分野別施策 イ 協力事業者の見守り・支え合いネットワーク事業 【事業概要】 高齢者と接することが多い事業者と市が連携し、日常の業務の中でのさりげない見守りに よって、何らかの異変に気付いた場合に市へ連絡し、早期発見、必要な支援につなげていき ます。 【現状と課題】 ・平成25年2月に「牧之原市高齢者等見守りネットワーク事業」が47事業者の協力により始 まりました。平成26年10月末時点では、57事業者が協力事業者登録をしています。 ・スーパーやコンビニ、窓口業務のある事業所等へも協力を呼びかける必要があります。 【実施方針】 ・協力事業者による「牧之原市高齢者等見守りネットワーク事業」を周知し、事業所への協 力を呼び掛けます。 ・登録した協力事業所の啓発及び研修会等を行い、見守り力の向上を図っていきます。 ウ 認知症高齢者の見守り支援 【事業概要】 認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目的として、認知症に関する理解の推進 や、地域全体で認知症高齢者を見守り、早期発見や早期対応できる仕組み、またはネットワ ークを構築していきます。 【現状と課題】 ・認知症高齢者が徘徊によって行方不明となり、警察から依頼される同報無線での捜索件 数も毎年5~6件程度あります。 ・今後も認知症高齢者の増加が見込まれる中で、地域での見守り支援等から早期発見・保 護につなげる仕組みづくりが求められています。 【実施方針】 ・地域において認知症を理解する啓発活動から見守り支援、行方不明時の早期発見や早期対 応の仕組みづくりを検討します。 107ページ 第5章 介護保険料の設定と 介護保険サービス必要量の見込み 第5章 第5章 1 介護保険料の設定と介護保険サービス必要量の見込み 介護保険料の設定と介護保険サービス必要量の見込み 第6期介護保険料の設定について (1)介護給付費の推計 介護保険事業の見込み量は、下図の流れで見込みます。まず、「将来人口の推計値」に、実績の 伸びを勘案して見込んだ「要介護等認定率」を乗じて「認定者数」を見込みます。認定者のうち「施 設・居住系サービス」を利用する人数を見込むとともに、利用者数の伸びを勘案して「居宅サービ ス別の利用者数」を見込みます。施設・居住系サービス、居宅サービス別の利用者数に「1人1回 あたり給付額(実績) 」を乗じ、給付費総額を推計します。 いかの 【将来人口の推計】 【認定者数の推計】 要介護度別・性別・年齢区分別の 要介護等認定率の伸びを勘案 【 】 【 計画期間における整備予定を勘案 】 要介護度別・居宅サービス別の 利用者数の伸びを勘案 【サービス別給付費の算出】 利用者数×1人1回あたり給付額(実績) + 介護報酬改定率等を勘案(現在は未実施) 給付費総額の推計 109ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (2)介護保険制度の財源 介護保険制度は、老後の介護問題を社会全体で支えていく仕組みです。その財源は、国、県、市 による公費負担と第1号被保険者、第2号被保険者が納める介護保険料によって賄われています。 (図1参照) 第1号被保険者の保険料は、3年間を通じ財源の均衡が図られるよう設定しており、初年度の黒 字額を介護給付金準備基金として積み立てて、次年度以降に備えることができます。 また、保険料の未納の増加や給付費の見込み誤りなど、やむを得ない事情で予定給付費の額を超 過した場合には、県が設定する財政安定化基金から資金の交付や貸し付けを受けることができます。 【図1:介護給付費及び地域支援事業費の財源内訳】 介護給付費(施設等給付費) ※施設等給付費:介護老人福祉施設、介護老人保健 施設、介護療養型医療施設、特定 施設入居者生活介護、介護予防特 定施設入居者生活介護にかかる給 付費 ※国の負担割合には調整交付金が含まれます。 地域支援事業費 介護予防・日常生活支援総合事業費 グラフ 包括的支援事業・任意事業費 グラフ 110ページ 第5章 介護保険料の設定と介護保険サービス必要量の見込み (3)第1号被保険者の保険料額 ① 介護給付費準備基金の取り崩し 介護給付費準備基金として積立てられた基金は、介護給付費等の不足額に充てる時や災害等によ る財源不足が生じた時などに処分(取り崩し)ができます。 この基金は、本来、基金が造成された期間の被保険者に還元されるべきものであり、最低限必要 と認められる額を除いて、基本的には次期計画期間に取り崩し、保険料基準額の大幅な上昇を抑制 する財源となります。 ② 第1号被保険者の保険料段階の設定方法の継続 第1号被保険者に対する保険料は、国の改正後新9段階(※説明ページを入れる)を基本に8段階 から12段階へ変更し、低所得者に配慮した応能負担を推進していきます。 【表1:第5期と第6期保険料段階の比較】 ※第6期の所得要件については、現時点で確定ではないため最終で確認します。 従来(第5期)の保険料区分 第1段階 第2段階 第3段階 ・生活保護受給者 ・市民税世帯非課税かつ老齢福 祉年金受給者 ・市民税世帯非課税 ・被保険者本人の公的年金収入 等との合計額が80万円以下 ・市民税世帯非課税で第2段階 に該当しない 第6期(平成27~29年度)保険料区分 基準額 ×0.50 第1段階 基準額 ×0.50 基準額 ×0.75 第2段階 第3段階 第4段階 第5段階 第6段階 第7段階 ・市民税課税世帯に属する被保 険者で被保険者本人非課税か つ本人の公的年金収入等が80 万円以下 ・市民税課税世帯に属する被保 険者で被保険者本人非課税か つ第4段階に該当しない ・市民税被保険者本人課税 (被保険者の合計所得金額が 125万円以下) ・市民税被保険者本人課税 (被保険者の合計所得金額が 125万円超190万円未満) 基準額 ×0.88 第4段階 基準額 ×1.00 第5段階 基準額 ×1.13 第6段階 基準額 ×1.25 第7段階 第8段階 第9段階 第8段階 ・市民税被保険者本人課税 (被保険者の合計所得金額が 190万円以上) 基準額 ×1.50 第10段階 第11段階 第12段階 111ページ ・生活保護受給者 ・市民税世帯非課税かつ老老齢福 祉年金受給者 ・被保険者本人の公的年金収入等 が80万円以下 ・市民税世帯非課税 ・被保険者本人の公的年金収入等 が80万円超120万円以下 ・市民税世帯非課税かつ本人年金 収入額等120万円以上 ・市民税課税世帯に属する被保険 者で被保険者本人非課税かつ 本人の公的年金収入等が80万 円以下 ・市民税課税世帯に属する被保険 者で被保険者本人非課税かつ 第4段階に該当しない ・市民税被保険者本人課税(被保 険者の合計所得金額が120万円 未満) ・市民税被保険者本人課税(被保 険者の合計所得金額が120万円 ~190万円) ・市民税被保険者本人課税(被保 険者の合計所得金額が190万円 ~290万円) ・市民税被保険者本人課税(被保 険者の合計所得金額が290万円 ~400万円) ・市民税被保険者本人課税(被保 険者の合計所得金額が400万円 ~600万円) ・市民税被保険者本人課税(被保 険者の合計所得金額が600万円 ~800万円) ・市民税被保険者本人課税(被保 険者の合計所得金額が800万円 以上) 基準額 ×0.30 基準額 ×0.50 基準額 ×0.70 基準額 ×0.90 基準額 ×1.00 基準額 ×1.20 基準額 ×1.30 基準額 ×1.50 基準額 ×1.70 基準額 ×1.80 基準額 ×1.90 基準額 ×2.00 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 2 人口及び介護認定者数の見込み (1)人口及び被保険者数の見込み 人口(平成27~29年)については、直近5か年(平成21~25年)の各年4月1日現在の人口を基 にコーホート変化率法で推計しています。 第1号被保険者数については、人口推計から5歳階級別に推計しています。 【表2:人口及び被保険者数の推計】 単位:人 人口及び被保険者数 平成27年度 平成28年度 平成29年度 47,173 46,436 45,695 18,118 17,437 16,898 第2号被保険者数 15,768 15,494 15,130 第1号被保険者数 13,287 13,505 13,667 65~69歳 3,681 4,003 3,991 70~74歳 2,628 2,511 2,690 75~79歳 2,323 2,284 2,293 80~84歳 2,140 2,115 2,067 85~90歳 1,567 1,610 1,622 90~94歳 750 770 783 95歳以上 198 212 221 28.2 29.1 29.9 人口合計 40歳未満の人口 高齢化率(%) (2)要介護(要支援)認定者数の見込み 認定者数については、平成25年度及び平成26年度の各4月・10月の要介護度別の認定者数から5 歳階級別の認定率を算出し、人口推計による第1号保険者数に掛けて推計しています。 【表3:第1号被保険者要介護(要支援)認定者数の推計】 単位:人 第1号被保険者認定者数 平成27年度 平成28年度 平成29年度 要支援1 262 270 279 要支援2 260 267 276 522 537 555 要介護1 527 542 560 要介護2 364 375 387 要介護3 362 372 385 要介護4 325 334 345 要介護5 220 227 234 小計 1,798 1,850 1,911 計 2,320 2,387 2,466 認定率(%) 17.5 17.7 18.0 要支援 要介護 認定者数 小計 112ページ 第5章 3 介護保険料の設定と介護保険サービス必要量の見込み 介護保険サービス等の必要量の見込み (1)介護給付費の見込み 【表4:介護給付費(居宅サービス)の推計】 単位:円 ①居宅サービス 平成27年度 平成28年度 平成29年度 129,201,745 131,489,384 133,829,768 訪問入浴介護 44,947,946 45,473,052 46,004,921 訪問看護 54,404,234 58,491,900 62,958,386 訪問リハビリテーション 3,332,397 3,499,017 3,673,968 居宅療養管理指導 2,978,087 3,041,738 3,106,942 通所介護 681,655,149 705,871,890 730,965,816 通所リハビリテーション 121,825,670 124,697,500 127,671,657 短期入所生活介護 178,985,659 183,690,689 188,523,580 28,401,686 30,972,146 33,786,165 特定施設入居者生活介護 142,825,800 154,143,120 165,460,440 福祉用具貸与 106,976,562 109,266,197 111,630,990 4,592,725 4,710,567 4,839,772 11,015,701 11,210,635 11,409,468 181,482,891 186,119,579 190,879,213 1,692,626,252 1,752,677,414 1,814,741,086 訪問介護 短期入所(老健・療養)介護 特定福祉用具販売 住宅改修 居宅介護支援 小 計 【表5:介護給付費(地域密着型サービス)の推計】 単位:円 ②地域密着型サービス 平成27年度 平成28年度 平成29年度 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 0 0 0 夜間対応型訪問介護 0 0 0 217,869,078 228,187,273 239,431,597 0 0 100,567,680 240,066,000 240,066,000 292,298,400 0 0 0 173,733,420 190,478,880 191,446,680 複合型サービス 0 0 0 通所介護(新規) 0 ? ? 631,668,498 658,732,153 823,744,357 認知症対応型通所介護 小規模多機能型居宅介護 認知症対応型共同生活介護 地域密着型特定施設入居者生活介護 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 小 計 113ページ 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 【表6:介護給付費(施設サービス)の推計】 単位:円 ③施設サービス 平成27年度 平成28年度 平成29年度 介護老人福祉施設 960,312,240 961,532,760 962,753,280 介護老人保健施設 403,924,560 435,524,880 467,125,200 19,882,799 16,467,683 13,735,590 1,413,525,323 1,443,614,070 介護療養型医療施設 療養病床(医療保険適用)からの転換分 小 計 ※国の指示待ち 1,384,119,599 【表7:介護給付費の推計】 単位:円 介護給付費計 合計(①+②+③) 平成27年度 3,708,414,349 114ページ 平成28年度 3,824,934,890 平成29年度 4,082,099,513 第5章 介護保険料の設定と介護保険サービス必要量の見込み (2)介護予防給付費の見込み 【表8:介護予防給付費(居宅サービス)の推計】 単位:円 ①居宅サービス 平成27年度 平成28年度 平成29年度 18,334,989 18,701,689 19,,075,723 599,790 605,787 611,845 介護予防訪問看護 1,602,842 1,749,270 1,909,647 介護予防訪問リハビリテーション 1,044,291 1,148,720 1,263,592 221,626 226,727 231,980 介護予防通所介護 65,913,849 68,908,738 72,074,872 介護予防通所リハビリテーション 26,371,254 28,738,095 31,338,917 3,503,071 3,678,224 3,862,135 200,435 200,435 200,435 8,205,360 8,750,400 10,500,480 13,802,616 15,538,253 17,517,498 560,597 560,597 560,597 5,478,613 6,246,409 7,130,572 18,298,072 20,127,879 22,140,667 164,137,405 175,181,223 188,418,960 介護予防訪問介護 介護予防訪問入浴介護 介護予防居宅療養管理指導 介護予防短期入所生活介護 介護予防短期入所(老健・療養)介護 介護予防特定施設入居者生活介護 介護予防福祉用具貸与 介護予防特定福祉用具販売 住宅改修 介護予防支援 小 計 【表9:介護給付費(地域密着型サービス)の推計】 単位:円 ②地域密着型サービス 平成27年度 平成28年度 852,427 平成29年度 852,427 852,427 0 0 7,901,520 介護予防認知症対応型共同生活介護 5,745,600 5,745,600 8,618,400 小 6,598,027 6,598,027 17,372,347 介護予防認知症対応型通所介護 介護予防小規模多機能型居宅介護 計 【表10:介護予防給付費の推計】 単位:円 介護予防給付費計 合計(①+②) 平成27年度 170,735,432 115ページ 平成28年度 181,779,250 平成29年度 205,791,307 牧之原市第7次高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画 (3)地域支援事業費の見込み 【表11:地域支援事業費の推計】※現在算定中 単位:円 区 分 平成27年度 平成28年度 平成29年度 地域支援事業費 介護予防・日常生活支援総合事業 介護予防事業 日常生活支援総合事業 包括的支援事業・任意事業 包括的支援事業 任意事業 (4)総事業費の見込み 【表12:事業費の推計】 単位:円 事業費 平成27年度 平成28年度 平成29年度 4,143,858,781 4,274,634,140 4,558,102,820 3,879,149,781 4,006,714,140 4,287,890,820 198,685,000 199,925,000 200,177,000 56,524,000 58,495,000 60,535,000 高額医療合算介護サービス費等給付額 7,000,000 7,000,000 7,000,000 算定対象審査支払手数料 2,500,000 2,500,000 2,500,000 標準給付費見込額※1 総給付費(1)+(2) 特定入所者介護サービス費等給付額 高額介護サービス費等給付額 地域支援事業費 事業費見込額 ※1標準給付費見込額=総給付費+特定入所者介護サービス費等給付額+高額介護サービス費等給 付額+高額医療合算サービス費等給付額+算定対象審査支払手数料 116ページ 第5章 介護保険料の設定と介護保険サービス必要量の見込み (4)第1号被保険者の保険料の算定及び所得段階別の保険料(年額) 【表13:第1号被保険者の保険料の算定】 項 目 金 額 ① 標準給付費見込額 円 ② 地域支援事業費合計 円 ③ 第1号被保険者負担分( (①+②)×22%) 円 ④ 調整交付金相当額(①×5%) 円 ⑤ 調整交付金見込額 円 ⑥ 介護給付費準備基金取り崩し額 円 ⑦ 財政安定化基金取り崩しによる交付額 円 ⑧ 保険料収納必要額(③+④-⑤-⑥-⑦) 円 ⑨ 保険料収納率 % ⑩ 所得段階別加入割合補正後被保険者数 人 ⑪ 保険料/年額(⑧÷⑨÷⑩) 円 ⑫ 保険料/月額(⑪÷12月(小数点以下繰上) ) 円 【表14:第1号被保険者の所得段階別の保険料(年額) 】 段 階 金 額 第1段階 円 基準額×0.3 第2段階 円 基準額×0.5 第3段階 円 基準額×0.7 第4段階 円 基準額×0.9 第5段階 円 基準額×1.00 (月額基準額 円×12月) 第6段階 円 基準額×1.2 第7段階 円 基準額×1.3 第8段階 円 基準額×1.5 第9段階 円 基準額×1.7 第10段階 円 基準額×1.8 第11段階 円 基準額×1.9 第12段階 円 基準額×2.0 117ページ