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23-29 安城西部小学校 屋内運動場 23 29 安城西部小学校 屋内運動場

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23-29 安城西部小学校 屋内運動場 23 29 安城西部小学校 屋内運動場
23-29
23
29 安城西部小学校
安城西部小学校 屋内運動場
屋内運動場
245
23-29-1 建屋概要
建物名称
安城西部小学校
建物用途
屋内運動場
延べ面積 (㎡)
構造・階数
S造 0-1-0
建築年 (西暦)
1968
建物高さ (m)
10.2
軒高 (m)
6.2
主要室面積 (㎡)
610
天井高さ (m)
5.9~7.8
構造体の耐震診断
新耐震
旧耐震
実施
未実施
構造体の耐震改修
補強不要
補強要
実施
未実施
備考 (天井高さ6m超え部分の床面積、利用頻度、被災、事故歴、震度5以上の地震歴、天井点検で確認された不具合、代
替施設の有無などを記入)
天井高さ6m超えの床面積は、約430㎡なので特定天井に該当します。体育施設として平日は小学生が使用します。災害時
には避難所に指定されています。敷地内に代替施設はありません。なお、特定天井と一体とみなされる天井の水平投影面
積は約500㎡となります。
対象建物
配置図
246
M1
A2
A5
A1
A4
A2
E2
A3
E1
A3
E1
A1
E2
※ 内の番号は、非構造部材調査写真の№にリンクしています。
※ 内の番号は、履歴外観調査写真の№にリンクしています。
247
立面図
A1
南面
西面
西面
北面
断面図
東‐西 断面図
特定天井部分
A2
東面立面図 南‐北 断面図
248
外観・内観写真
【外観】
体育館外観
【内観】
体育館舞台側
体育館ホール側
照明器具
バスケットゴール
249
23-29-2 調査結果概要
確認結果
手引表
№
1-2
天井全体
1-3
1-4
項目
該当結果に○
実地診断結果他
吊り天井の有無
吊り天井あり
吊り天井なし
壁際クリアランス
撤去等検討
図面診断
クリアランスなし
天井の耐震措置に関する特記事項の有無
撤去等検討
図面診断
特記事項なし
斜め部材の有無
撤去等検討
図面診断
斜め部材なし
屋根形状と天井形状の比較
撤去等検討
図面診断
屋根面と天井が並行
野縁の材料
撤去等検討
実地診断
OK
鋼製下地目視確認
天井の質量区分
撤去等検討
実地診断
OK
グラスウールボード
全体的な天井断面の確認
撤去等検討
実地診断
OK
局部的な天井断面の確認
撤去等検討
実地診断
OK
吊りボルトの方向
撤去等検討
実地診断
OK
吊り長さ
撤去等検討
要検討
実地診断
OK
要検討
実地診断
OK
1.4mを超えるている
要検討
実地診断
OK
斜め部材なし
実地診断
OK
実地診断
OK
実地診断
OK
3-1
3-2
要検討
斜め吊り
3-3
3-4
吊りボルトの間隔
斜め部材一組当たりの室面積
撤去等検討
3-5
斜め部材の配置バランス
天井詳細
要検討
斜め部材の1組の形状
3-6
3-7
斜め部材の材料
斜め部材の接合部
撤去等検討
要検討
実地診断
OK
壁際
壁際のクリアランス
撤去等検討
要検討
実地診断
OK
な
クリアランスなし
段差や折れ曲がり部分のクリアランス
要検討
実地診断
OK
段差なし
設備等の周囲のクリアランス
要検討
実地診断
OK
天井面に機器なし
要検討
実地診断
OK
引掛け金物
ハンガーの仕様
要検討
実地診断
OK
ビス固定あり
クリップの仕様
要検討
実地診断
OK
グラスウールボードの取付方法の仕様
要検討
実地診断
OK
吊元の仕様
撤去等検討
3-8
照明
押えのないところあり
照明設備の取付部分
要対策
OK
照明設備の落下防止対策
要対策
OK
吊下式バスケットゴールの状況
要対策
OK
壁面式バスケットゴールの状況
要対策
OK
その他の設備の取付部分
要対策
OK
舞台照明振止なし
その他の設備の落下防止対策
要対策
OK
舞台照明落下防止対策なし
付1-1
バスケット
ゴール
付1-2
天吊り物
その他
付1-3
構造
付2
鉄骨屋根の定着部の状況
要対策
実地診断
OK
屋根構面の仕様
要対策
実地診断
OK
確認出来ない
外装材の状況
要対策
OK
窓ガラスの周囲の仕様
要対策
OK
5-1
内装材の状況
要対策
OK
6-1
設備機器の取付状況
要対策
OK
スポット照明固定なし
家具・什器
7-1
家具・什器の設置状況
要対策
OK
ピアノ滑止あり
EXP
8-1
EXP.J.のアキ
要対策
OK
渡廊下とのEXP.J.なし
要対策
OK
外装
ひび割れあり
4-1
内装
その他
他
250
23-29-3 所見
1) 建物の内観と断面図概要
2) 天井下地材の耐震性について
躯体の耐震補強時に天井をトラス梁上弦材の下端に設置しています。吊り長さは20cm程
度と短いものの、“吊りボルトが斜めに設置されている、耐震要素がない、クリアランスがな
い、システム天井である”等のことから地震時の安全性には疑問があります。天井下地材
の補強は難しいと判断します。
3) バスケットゴール支持材の耐震性について
直付けの壁面式バスケットゴールですが、施工時期の違いからか接合方法の違いにおい
て2種類あります。しかし、いずれもギャラリーの鉄筋コンクリート床から支持されており、目
視確認および人間による加振力のレベルでの異常は見受けられませんでした。
4) 照明等設備器具の耐震性について
照明器具は鉄骨梁に緊結されており、問題ないと判断します。
5) 構造体について
検討の結果、柱頭の補強は必要、屋根ブレースの補強は不要です。
6) その他
251
23-29-4 天井面構成部材の写真
NO.
部位
T-1
天
井
形
状
と
ク
リ
ア
ラ
ン
ス
写真
コメント
屋根形状と天井形状は異なりま
す。壁際のクリアランスはありま
せん。
斜め部材はありません。
T-2
天
井
内
部
状
況
ー
ハ
ン
ガ
ッ
T-3
・
ク
リ
プ
の
仕
様
母屋より引掛け金物にて野縁
受けを吊っています。引掛け金
物はビス等での固定はありませ
ん。Tバーは野縁受より専用の
ハンガーで吊っています。ハン
ガー及びTバー固定金物はビス
により固定されていますが、T
バーはさみ部は地震の揺れに
より緩んで外れる恐れがありま
す。
母屋上は木毛板になっていま
すが一部孕みが見られます。
T-4
T-5
母
屋
上
木
毛
板
天
井
仕
上
げ
材
天井仕上げ材はグラスウール
ボード25mmです。専用のクリッ
プで固定されていますが、一部
固定をされていないところがあ
ります。
252
23-29-5 天井面構成部材の調査結果
「*」「**」「図○○」等の内容は、
「学校施設における天井等落下防対策のための手引(文部科学省;H25.8)」の欄外の説明を参照すること。
№
1-2
項目
吊り天井の有無
確認結果
該当
確認方法
①梁やトラスが見える。
②野地板の木毛セメント板が見える。
(折板の裏面がみえる)
吊り天井
なし
梁・トラスと木毛セメント板の両方が見えない。
梁・トラスは見えるが木毛セメント板は見えない。
目視確認
吊り天井
あり
全周にクリアランスがある。
図面判断
壁際クリアランス
クリアランスのない部分がある。
目視確認
クリアランスが全くない。
1-3
天井の耐震措置に
関する
特記事項の有無
撤去等検討
天井の壁際の状態を確認できない。
図面判断
斜め部材(ブレース)やクリアランスに関する記述がある。
図面判断
天井に関する特記事項がない。*
撤去等検討
特記仕様書の
「天井」に
関する項目
※点検口などから天井裏を安全で簡単に目視できる場合は以下についても確認。
斜め部材を確認できる。
図面判断
斜め部材の有無
目視確認
斜め部材を確認できない。
撤去等検討
屋根形状と天井形状は概ね平行している。
1-4
屋根形状と天井形状の
比較による
吊り長さの違い
※P.21参照
屋根形状は天井形状と違うものの、天井の形状に
沿った鉄骨から天井が吊られている。*
屋根形状と天井形状に明らかな違いがあり、吊り長さも
明らかに違う。
吊り長さの違いは確認できない。
図面判断
目視確認
撤去等検討
図面判断
鋼製(鋼製下地、軽鉄下地)
OK
システム天井
3-1
(1)
野縁の材料
(面材を取り付ける
部材)
木材・上記以外*( )
撤去等検討
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
天井面が石膏ボードを含まない場合。
(システム天井、ロックウール吸音板直張り)
実地診断
グラスウールボード t=25
天井面が石膏ボードを含まない場合。
(石膏ボード捨張り、化粧石膏ボード直張り)
天井面が石膏ボードを含まない場合。
(石膏ボード2枚以上の捨張り)*** ****
3-1
(2)
OK
撤去等検討
天井質量は不明。(野縁の材料が「木材・上記以外」のため)
天井の質量区分**
特記仕様書、
矩計図
特記仕様書、
矩計図
天井質量は不明。(画材不明のため)
【実地診断結果】
実地診断
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
253
№
項目
確認結果
該当
確認方法
陸屋根に平天井が設けられている。
勾配屋根(寄棟・切妻等)と同じ勾配で天井が設けられている。
OK
3-2
(1)
全体的な
天井断面の確認
(屋根面と天井面
の関係)
※吊り長さの確認は
ステップ3-3で行う
円弧状屋根と同心円状の天井が設けられている。
吊り長さを揃える小屋裏措置がある。(図3.2.1~2参照)
吊り長さを揃える小屋裏措置なしで、屋根と異なる勾配の天井が
設けられている。
矩計図、
天井伏図
撤去等検討
上記以外( )
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
クリアランスや吊り長さを揃える小屋裏措置によって、
段差や折れ曲がりに対応している。(図3.2.1~2参照)
3-2
(2)
局部的な
天井断面の確認
(天井面の段差や
折れ曲がりの有無)
※吊り長さの確認は
ステップ3-3で行う
なし
クリアランスなしで、天井面に段差や折れ曲がり部分が
設けられている。**
吊り長さを揃える小屋裏措置なしで、天井面に段差や
折れ曲がり部分が設けられている。
上記以外( )
実地診断
OK
撤去等検討
矩計図、
天井伏図
要検討
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
全て鉛直方向に取り付けられている。
実地診断
OK
斜め方向に取り付けられたものがある。*
撤去等検討
吊りボルトの方向
曲げて取り付けられた吊りボルトがある。*
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
3-3
XY両方向とも3m以下で、長さが異なる吊りボルトは
混在していない。 (吊り長さ: 0.5m)
3mを超えるものがある。**
吊り長さ
長さが異なる吊りボルトが一部に混在している。***
実地診断
OK
矩計図、
天井下地
伏図
撤去等検討
要検討
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
実地診断
天井の質量区分:天井面が石膏ボードを1枚含む場合
(石膏ボード捨張り、化粧石膏ボード直張り、6~20㎏/㎡)
XY両方向とも1m以内。
1mを超える間隔がある。
3-4
吊りボルトの間隔*
OK
要検討
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
矩計図、
天井下地
伏図
実地診断
254
№
項目
確認結果
該当
確認方法
天井の質量区分:天井面が石膏ボードを含まない場合
(システム天井、ロックウール吸音板直張り、2~6㎏/㎡)
XY両方向とも1.4m以内。
OK
1.4mを超える間隔がある。 @900×@1500
3-4
吊りボルトの間隔**
要検討
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
矩計図、
天井下地
伏図
実地診断
天井の質量区分:天井面が石膏ボードを含む場合(6~20kg/㎡)
(X方向: ㎡、Y方向: ㎡)
斜め部材一組当たり
の室面積*
XY両方向とも2㎡以内。**
OK
2㎡を超える方向がある。
要検討
4㎡を超える方向がある。または斜め部材がないので
計算不能である。
撤去等検討
矩計図、
天井下地
伏図
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
3-5
(1)
実地診断
天井の質量区分:天井面が石膏ボードを含まない場合(2~6kg/㎡)
(X方向: ㎡、Y方向: ㎡)
XY両方向とも5㎡以内。***
OK
5㎡を超える方向がある。
斜め部材一組当たり
の室面積*
要検討
10㎡を超える方向がある。または斜め部材がないので
計算不能 ある
計算不能である。
撤去等検討
矩計図、
天井下地
伏図
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
実地診断
XY両方向とも釣り合いよく配置されている。
著しく偏った配置の方向がある。(
OK
)
【実地診断結果】
3-5
(2)
斜め部材の
配置バランス
実地診断
矩計図、
天井下地
伏図
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
なし
全ての組がV字状。
OK
ハの字状の組がある。
要検討
3-6
(1)
斜め部材の
1組の形状
2本1組になっていないものがある。
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
矩計図、
天井下地
伏図
実地診断
なし
255
№
項目
確認結果
該当
C38 X 12 X 1.2
C38 X 12 X 1.6
確認方法
C40 X 20 X 1.6
OK
上記以外の材料( )
【実地診断結果】
斜め部材の材料
実地診断
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
3-6
(2)
なし
斜め部材の接合部
全てに金具で緊結されている。
OK
溶接されたものが一部にある。
要検討
全てに溶接が用いられている。
撤去等検討
天井下地伏図、
矩計図、
特記仕様書、
ブレース強度
の計算書
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
実地診断
なし
全周に6㎝以上確保されている。
OK
全周確保されているが6㎝未満や寸法不明の部分がある。
要検討
クリアランスがない部分がある。
3-7
(1)
壁際のクリアランス
クリアランスが全くない。
撤去等検討
天井伏図、
矩計図
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
実地診断
12㎝以上確保されている。
3-7
(2)
段差や
折れ曲がり部分*
のクリアランス
上記のクリアランスが確保されていない
OK
要検討
天井伏図、
矩計図
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
実地診断
なし
3-7
(3)
設備等*の
周囲のクリアランス
設備等周囲に6㎝以上確保されている。**
OK
上記のクリアランスが確保されていない。
要検討
取付詳細図
等
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
実地診断
RCスラブへの埋込。
OK
吊り元アングル材の使用。
折板屋根から直吊り。
3-8
吊元の仕様
溶接
金具(引掛金物)
撤去等検討
要検討
上記以外( )
特記仕様書、
施工要領書
(カタログ含む)、
矩計図、
天井下地伏図
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
実地診断
256
№
項目
確認結果
該当
確認方法
ビス付き勾配用。( )
OK
ビス付き;平天井の場合。( )
ビス付き;勾配天井の場合。( )
ハンガーの仕様
要検討
上記以外( )
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
実地診断
野縁、野縁受けの両方にねじ留め。*( )
上記以外(地震時外れる恐れあり)
3-8
クリップの仕様
確認できる資料がない。
特記仕様書、
施工要領書
(カタログ含む)、
矩計図、
天井下地伏図
OK
要検討
Tバー取付専用ハンガー
【実地診断結果】
100~150㎜程度の間隔でねじ留め***
150~200㎜程度の間隔でねじ留め***
(野縁直下の面材: )
実地診断
OK
特記仕様書、
施工要領書
(カタログ含む)、
矩計図、
天井下地伏図
間隔は不明だがねじ留め。
グラスウールボード
25mmの取付方法の仕様
要検討
上記以外( )
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
実地診断
グラスウールボードクリップ押え不十分
3-9
天井総合
天井材(天井仕上ボード)に破損等の異常は見当たらない。
257
23-29-6 照明器具・バスケットボール・その他の写真
NO.
部位
写真
コメント
照明器具は耐震補強後の鋼材
に緊結に固定されています。
S-1
照
明
器
具
ッ
バ
ス
ケ
バスケットゴールはRCスラブに
固定されています。特に異常は
ありません。
S-2
ー
ト
ゴ
ル
S-3
S-4
ブ
ド
ウ
棚
舞
台
照
明
器
具
ぶどう棚は構造体に固定されて
います。キャットウォークとしても
し使用されていますが、手摺等が
ないため常時のメンテナンスに対
して危険です。
舞台上部装置は、躯体に架け渡
された専用のブドウ棚から直接
支持されています。照明装置に
斜め振れ止めがありません。
258
23-29-7 照明器具・バスケットボール・その他の調査結果
「*」「**」「図○○」等の内容は、
「学校施設における天井等落下防対策のための手引(文部科学省;H25.8)」の欄外の説明を参照すること。
№
項目
確認結果
該当
確認方法
ひび割れや変形、腐食、緩みが見当たらない。
照明設備の
取付部分
OK
照明器具が支持材に緊結されている。
上記の措置が行われていない。
要対策
斜め振れ止めが設けられている。
(直付け形照明)
付
1-1
照明設備の
落下防止対策
ワイヤやロープ、チェーン等が設けられている。(天井埋込み照明)
目視確認
(取付詳細図等)
OK
昇降機の点検*で異常が確認されておらず、落下防止機構を
備えた製品である。(電動昇降式のみ)
上記の措置が行われていない。
要対策
照明器具に変形、腐食等の異常は見当たらない。
照明器具総合
照明器具周辺の天井材に変形やずれは見当たらない。
変形や腐食、緩み、亀裂が見当たらない。
付
1-2-1
吊下式
バスケットゴール
の状況
吊り元が屋根部分からでなく専用の梁等からつりさげられている。
OK
吊下げワイヤに著しい変形や腐食、損傷等が見られない。
目視確認
(取付詳細図等)
バックボードの取付け部が外れないよう対策が講じられている。
なし
上記以外
要対策
変形や腐食、緩み、亀裂が見当たらない。
RC腰壁などにひび割れが見当たらない
RC腰壁などにひび割れが見当たらない。
付
1-2-2
壁面式
バスケットゴール
の状況
折りたたみ式フレーム接合部が外れないよう対策
(緩み止めナット等)が講じられている。
OK
目視確認
(取付詳細図等)
バックボードの取付け部が外れないよう対策が講じられている。
上記以外
要対策
取付金物の緩みや腐食、破損が見当たらない。
その他の
設備の取付部分
舞台
付
1-2-3
OK
支持材に緊結されている。
上記の措置が行われていない。
要対策
目視確認
(取付詳細図等)
斜め振れ止めが設けられている。(吊り下げ形、直付け形)
その他の
設備の落下防止対策
舞台
ワイヤやチェーン等が設けられている。(天井埋込み形)
OK
落下防止機構を備えた製品である。(電動昇降式のみ)
上記の措置が行われていない。
要対策
259
23-29-8 関連する構造体の写真
NO.
K-1
部位
鉄
骨
屋
根
の
定
着
写真
コメント
ベースプレート部が仕上げ
等で一部隠れているため、
全容が確認が出来ません。
ほぼ設計図通りになってい
ます。
ー
ブ
レ
K-2
ス
の
状
況
260
23-29-9 関連する構造体の調査結果
「*」「**」「図○○」等の内容は、
「学校施設における天井等落下防対策のための手引(文部科学省;H25.8)」の欄外の説明を参照すること。
№
項目
確認結果
該当
確認方法
柱が鉄骨である。
十分なへりあき寸法が確保されており、コンクリートの
側方破壊が生じる可能性はない。配筋もしっかりなされている。
付2(1)
鉄骨屋根の
定着部の状況
上記以外(定着部コンクリートが破壊する可能性がある)
OK
要対策
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
軸組図、
構造詳細図、
目視確認・計測、
鉄筋レーダー等
実地診断
屋根構面が地震時にも弾性に留まるよう設計された立体トラスや
シェルである。
屋根面ブレースに山形網が使用されており、接合部が
保有耐力接合となっている。
付2(2)
屋根構面の仕様
OK
屋根面ブレースに伸び能力が保証された建築用JISターンバックル
が使用され、接合部が保有耐力となっている。
上記以外( )
要対策
構造詳細図、
断面リスト、
特別仕様書、
目視確認
確認できる資料がない。
【実地診断結果】
実地診断
261
23-29-10 関連する構造体の耐震検討
関連する構造体の耐震検討では、
1. 地震時に鉄骨屋根の定着部からコンクリートの破片が人のいる場所へ落下する可能性
2.屋根面ブレースの破断等により、天井に損傷が発生する可能性
を検討します。検討は設計図書及び現地調査の結果を基に行います。なお、現地調査の写真は2329-8「関連する構造体の写真」に、また、現地調査の結果は23-29-9「関連する構造体の調査結果」に
掲載しています。
1. 鉄筋コンクリート造の柱・梁の上に鉄骨小屋が載っている場合の接合部の検討
地震時に鉄骨屋根の定着部からコンクリートの破片が人のいる場所へ落下する可能性があるかを
検討します。検討方法は、「学校施設における天井等落下防止対策のための手引(文部科学省)」の
第3節「関連する構造体の耐震点検と対策の実施」に記載されている検討例を基に行います。コンク
リートの側方破壊耐力とアンカーボルトのせん断耐力を比較し、コンクリートの側方破壊が先行する可
能性がある場合は、落下対策を行います。検討用の鉄骨柱脚部の納まり及び寸法関係を図10-2(既
存構造図より引用)に示します。
■定着部のコンクリート破壊に対する検討
コンクリートの側方破壊耐力
: Qc=0.31×√Fc×Agc
アンカーボルトのせん断耐力 : Qa=AeXFu/(√3)
ここで
Fc : コンクリート強度(N/mm )
Agc : 側方のコーン状破壊に対する有効投影面積(mm2)(図10-1参照)
日本建築学会「各種合成構造設計指針・同解説」により
Agc=0.5xπxC2
ただしC:アンカーボルトのへりあき(mm)
Ae : アンカ
ボルトのねじ部断面積(mm2)
アンカーボルトのねじ部断面積(mm
Fu : アンカーボルト材の引張強さ(N/mm2)
2
Aqc = 0.5πC2
45° C
C
図10-1
側面の有効投影面積
実際の数値を代入すると
Fc= 21 N/mm2
Agc= 0.5X3.14X
100 2 =
Ae= 0.75X3.14/4X
22 2 =
Fu=
400
N/mm2
(コンクリート強度は推定値)
15700 mm2
284 mm2
1) コンクリートの側方破壊耐力
Qc= 0.31X√FcXAgc
0.31X√ 21
=
X
15700
=
=
22303 N
22 KN
262
2) アンカーボルトのせん断耐力
Qa= AeXFu/(√3)
=
65600 N
=
66 KN
「学校施設における天井等落下防止対策のための手引(文部科学省)」に準じて、アンカーボルト
耐力の安全率を2とし、1)、2)を比較すると、
Qc=
22 KN
<
2Qa=
131 KN
・・・・・・ NG
以上より対策が必要と判断します。
鉄骨屋根定着部の状況と確認結果をまとめたものを表10-1に示します。
項目
鉄骨屋根
の定着部
の状況
□
□
■
□
表10-1 鉄骨屋根定着部の確認結果
確認結果(製品名・型番など)
確認資料と方法
柱が鉄骨である
軸組図・構造詳細図
十分なへりあき寸法が確保されており、コンク
目視確認・計測
リートの側方破壊が生じる可能性はない。配筋も
しっかりなされている。
上記以外(定着部コンクリートが破壊する可能性
要対策
がある)
実地診断
確認出来る資料がない
■コンクリート破片の落下防止対策
柱脚アンカーボルト定着部のコンクリートが破壊する可能性があるため、落下防止対策として
図10-3に示した補強案を提案します。
耐震補強工事により、屋根鉄骨の柱頭部へのアンカーボルトに対しては、側面に図10-3に示す
う
ベ
プ
が り付 られ
ますが
ベ
プ
を り付
る
カ
ように、ベースプレートが取り付けられていますが、そのベースプレートを取り付けているアンカー
ボルトが、大梁を貫通していないません。そこで、そのベースプレートの周囲に貫通ボルトを用い
たプレート補強を行うことを提案致します。
また、東日本大震災時には、均しモルタルが圧壊し落下する被害が発生したため、均しモルタ
ルの落下飛散防止対策を併せて提案致します。
2. 屋根面ブレースの検討
屋根面ブレースの破断等により、天井に損傷が発生する可能性を検討します。設計図書及び調査結
果より確認された結果を表10-2に示します。
本建物の屋根面は、上下弦材及びラチス材に鋼管材を使用したアーチ型のトラス梁が約20mのスパ
ンを形成しています。耐震補強がなされており、屋根面ブレースは山形鋼が採用されています。表103の山形鋼ブレース耐力表より、保有耐力接合と判断されます。従いまして、そのトラス形状およびブ
レース形状から判断して、屋根構造部材の破断等により、誕生が損傷を受ける可能性は低いと判断さ
れます。
項目
鉄骨構面
の仕様
表10-2 鉄骨構面の確認事項とその結果
確認結果(製品名・型番など)
□ 屋根構面が地震時にも弾性に留まるよう設計さ
れた立体トラスやシェルである。
■ 屋根面ブレースに山形鋼が使用されており、接合
部が保有耐力接合となっている。
□ 屋根面ブレースに伸び能力が保証された建築用
JISターンバックルが使用され、接合部が保有耐
力接合となっている。
上記以外( )
□ 確認出来る資料がない
確認資料と方法
OK
構造詳細図、断面リ
スト、特記仕様書
目視確認
要対策
実地診断
263
表10-3 山形鋼ブレースの耐力表
264
耐震補強後の
柱脚詳細図
柱型
アンカーボルト芯
(50)
250
(400)
100 (アンカーボルトのへりあき寸法)
( )内寸法は推定値
コメント
代表的な鉄骨脚部のアンカーボルトのへりあき寸法を示します。鉄骨屋根は、直接RC柱型に接続して
おり、両側の大梁の内面は柱面と同面の位置にあります。また、屋根面の耐震補強がなされており、RC
柱の室内側に補強用のプレートが設置されています。
図10-2 鉄骨柱脚納まり図
265
部屋内側
屋根鉄骨
鉄板補
強PL
(新設)
c
b
b
空隙部
モルタル充填
貫通ボルト
鉄板補
強PL
(新設)
方持梁
貫通ボルト
耐震補強済
補強プレート
(既存)
梁型
c
a ― a SEC
c ― c SEC
鉄板補
強PL
(新設)
耐震補強済補
強プレート
(既存)
貫通ボルト
この立ち上がり補強は
ベースモルタル飛散防止
鉄板補
強PL
(新設)
グラウトモル
タル注入
a
貫通ボルト
a a
耐震補強済
補強プレート
(既存)
補強外観図
b ― b SEC
コメント
RC柱室内側に耐震補強用のプレートが設置されているため、それを避けた位置にアンカーボルトによ
るコンクリート落下防止用のプレート補強えお行ないます。大梁には貫通ボルトを用い固定します。また、
ベースモルタル飛散防止用に、立ち上がりを設けます。
図10 - 3 補強提案図
266
23-29-11 非構造部材調査写真
№A- 1
場所
体育館舞台そで
対象物
教壇
評価 C
状況
教壇に対して移動・転倒防止
対策が取られていません。
対応(案)
地震時に移動・転倒しないよ
うな支持を設けることをお勧
めします。
特記
対応(案)
地震時に転倒しないような支
持を設けることをお勧めしま
す。
特記
対応(案)
取付詳細を確認し、もしネジ
で留めているようであれば、
下地骨材にボルト等で緊結す
る等の落下防止対策をお勧め
します。
特記
№A- 2
場所
体育館舞台そで
対象物
移動間仕切り
評価 C
状況
移動間仕切りに転倒防止対策
が取られていません。
№A- 3
場所
体育館
対象物
校歌掲示用額
絵画掲示用額
評価 B
状況
掲示用額の取付詳細が確認で
きません。
評価:状態・程度
A:異常は認められない、または対策済み
C:明らかな異常が認められる
B:異常かどうか判断がつかない、わからない
267
23-29-11 非構造部材調査写真
№A- 4
場所
体育館外部
対象物
げた箱
評価 C
状況
外部げた箱の転倒防止用金物
が外れています。
対応(案)
転倒防止対策をお勧めしま
す。
特記
№A- 5
場所
体育館外部
対象物
渡り廊下
評価 C
状況
渡り廊下と体育館の間にEXP.J
がありません。写真にはあり
ませんが、体育館と反対側の
校舎とも骨組が一体化されて
います。
対応(案)
特記
地震時に部材の取合い部が破
損する恐れがあります。EXP.J
を設けることをお勧めしま
す。
№
場所
対象物
評価
状況
評価:状態・程度
対応(案)
A:異常は認められない、または対策済み
特記
C:明らかな異常が認められる
B:異常かどうか判断がつかない、わからない
268
23-29-11 非構造部材調査写真
№E- 1
場所
体育館
対象物
壁付スピーカー
評価 C
状況
ボルトで留められています
が、建屋壁内部の取付詳細が
不明です。落下防止対策は講
じられていません。
対応(案)
取付詳細を確認し、更にワイ
ヤー等による本体スピーカー
の落下防止対策をお勧めしま
す。
特記
対応(案)
全体を建築物に緊結しライト
本体の落下防止対策として
チェーンを使用してくださ
い。
特記
対応(案)
特記
№E- 2
場所
体育館ギャラ
リー
対象物
スポット照明器
具
評価 C
状況
落下防止用のチェーン使用さ
れていません。
№
場所
対象物
評価
状況
評価:状態・程度
A:異常は認められない、または対策済み
C:明らかな異常が認められる
B:異常かどうか判断がつかない、わからない
269
23-29-11 非構造部材調査写真
№M- 1
場所
体育館
対象物
消火器
評価 C
状況
消火器に転倒防止対策がされ
ていません。
対応(案)
壁面に引掛け金物を設けて掛
ける等の転倒防止対策が必要
です。
特記
人命の被害には直結しないと
考えますが、繰り返し起きる
地震の揺れに対策は必要で
す。
対応(案)
特記
対応(案)
特記
№
場所
対象物
評価
状況
№
場所
対象物
評価
状況
評価:状態・程度
A:異常は認められない、または対策済み
C:明らかな異常が認められる
B:異常かどうか判断がつかない、わからない
270
23-29-12 非構造部材調査結果一覧
チェック項目は、「学校施設の非構造部材の耐震化ガイドブック(文部科学省;H22.3)」を参考としている。
№
項目
外装材の
状況
4-1
窓ガラスの
周囲の仕様
5-1
内装材の
状況
確認結果
該当
備考
モルタルに剥落、欠損、ひび割れは見当たらないか。
OK
NG
不明
剥落あり
モルタルに浮きは見当たらないか。
OK
NG
不明
浮きあり
ラスモルタルに剥落、欠損、ひび割れ、むくりが見当たらないか。
OK
NG
不明
タイルに剥落、欠損、ひび割れは見当たらないか。
OK
NG
不明
タイルに浮きは見当たらないか。
OK
NG
不明
伸縮調整目地が要所に施工されているか。
OK
NG
不明
タイル面にエフロレッセンス(白華)が見あたらないか。
OK
NG
不明
パネルのせり出し、目地間隔のふぞろいはないか。
OK
NG
不明
Pca版がファスナー等により適切に支持されているか。
OK
NG
不明
パネルのひび割れ、欠損、ガタつきは見当たらないか。
OK
NG
不明
取付金物の腐食は見当たらないか。
OK
NG
不明
層間変位追従性が高い構法により設置しているか。
OK
NG
不明
ガラスブロック壁に面外へのせり出しは見当たらないか。
OK
NG
不明
ガラスブロックの欠損、ひび割れは見当たらないか。
OK
NG
不明
ガラスブロックの目地部の損傷は見当たらないか。
OK
NG
不明
コンクリートブロックの欠損、ひび割れは見当たらないか。
OK
NG
不明
コンクリートブロックの目地部の損傷は見当たらないか。
ンクリ トブ
クの目地部の損傷は見当たらないか
OK
NG
不明
コンクリートブロック帳壁(間仕切壁)は適切な仕様で
設置されているか。
OK
NG
不明
コンクリートブロック帳壁(間仕切壁)の施工状況は良好か。
OK
NG
不明
はめごろし窓のガラスの固定に硬化性パテを使用していないか。
OK
NG
不明
窓ガラスにひび割れ等の異常は見当たらないか。
OK
NG
不明
地震時に衝突の危険性のあるものを窓ガラス周辺に
置いていないか。
OK
NG
不明
建具に変形(たわみ)、腐食、ガタつきは見当たらないか。
OK
NG
不明
開閉可能な窓のクレセントはかかっているか。
OK
NG
不明
内壁の高所にモルタル仕上げとしている部分はないか。
OK
NG
不明
モルタルの剥落、欠損、ひび割れは見当たらないか。
OK
NG
不明
モルタルに浮きは見当たらないか。
OK
NG
不明
大規模な壁が設置されていないか。
OK
NG
不明
ボードのはらみ、緩み、ずれ、目違いがないか。
OK
NG
不明
コンクリートブロックの欠損、ひび割れは見当たらないか。
OK
NG
不明
コンクリートブロックの目地部の損傷は見当たらないか。
OK
NG
不明
コンクリートブロック帳壁(間仕切壁)は適切な仕様で
設置されているか。
OK
NG
不明
コンクリートブロック帳壁(間仕切壁)の施工状況は良好か。
OK
NG
不明
スポット照明あり
271
№
6-1
7-1
8-1
項目
設備機器の
取付状況
家具・什器の
設置状況
EXP.J.の
アキ
確認結果
該当
備考
放送機器や体育器具は支持材に緊結されているか。
OK
NG
不明
放送機器や体育器具の取付金物の緩み、腐食、破損は
見当たらないか。
OK
NG
不明
空調室外機は支持材に緊結されているか。
OK
NG
不明
空調室外機の取付部に変形、腐食、破損は見当たらないか。
OK
NG
不明
テレビ本体は天吊りのテレビ台に固定されているか。
OK
NG
不明
テレビの転倒・落下防止対策を講じているか。
OK
NG
不明
テレビ台の移動・転倒防止対策を講じているか。
OK
NG
不明
パソコン機器類の転倒・落下防止対策を講じているか。
OK
NG
不明
書棚等は取付金物で壁や床に固定しているか。
OK
NG
不明
書棚等の上に重要物を置いていないか。
OK
NG
不明
薬品棚の移動・転倒防止対策を講じているか。
OK
NG
不明
薬品の容器等の破損・飛び出し防止策を講じているか。
OK
NG
不明
天吊りのテレビ台及びエアコンが構造体に緊結されているか。
OK
NG
不明
ピアノ等に滑り・転倒防止対策を講じているか。
OK
NG
不明
エキスパンション・ジョイントのカバー材が変形または
外れていないか。
OK
NG
不明
エキスパンション・ジョイント及びその周囲に物を置いていないか。
OK
NG
不明
OK
NG
不明
OK
NG
不明
OK
NG
不明
渡廊下EXP.J.なし
272
23-29-13 履歴外観調査写真
№A- 1
場所
外部壁上部
南側
対象物
妻壁屋根水下部
評価 C
状況
屋根水下部の一部にモルタル
の剥落が確認されました。
対応(案)
修繕をお勧めします。
特記
対応(案)
詳細調査を行い、計画的な修
繕をお勧めします。
特記
対応(案)
特記
№A- 2
場所
外部東側
対象物
外壁
評価 B
状況
外壁の一部に浮きあり。
№
場所
対象物
評価
状況
評価:状態・程度
A:異常は認められない、または対策済み
C:明らかな異常が認められる
B:異常かどうか判断がつかない、わからない
273
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