...

TonePrint Editor の基本

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TonePrint Editor の基本
TonePrint Editor 2.0
このマニュアルについて
1
本バージョンの新機能
2
はじめに
3
セットアップ
4
TonePrint の ABC
6
TonePrint ライブラリー
8
TonePrint Editor の基本
11
エフェクト・セクション
15
Modulation - モジュレーション・セクション
16
Delay - ディレイ・セクション
19
Reverb - リバーブ・セクション
21
TonePrint Editor のアップデート
24
FAQ
24
サポート
24
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.0a
このマニュアルについて
このマニュアルについて
このマニュアルは、TonePrint Editor の機能と操作方法、
そしてソフトウェアが対応する TC ペダルの情報が含ま
れます。
本マニュアルは PDF 形式でのみ配布されており、TC
エレクトロニックのウェブサイトからダウンロードで
きます。
本 PDF マニュアルは内部及び外部ハイパーリンクを含
みます。各ページ左上の TC ロゴをクリックすることで、
目次に戻ることができます。右のスクリーンショット
の各セクションの枠内をクリックすると、該当するペー
ジに移動します。
重要な情報を見落とすことのないよう、マニュアルは
全体を通してお読みいただくことをお勧めいたします。
本マニュアルの内容は、予告なく改訂されることがあ
ります。マニュアルの最新版をダウンロードするには、
TC エレクトロニックのウェブサイトをご参照くださ
い。
http://www.tcelectronic.com/support/manuals/
TonePrint Editor インターフェイス。クリックすると、
該当するセクションの解説ページに移動します。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.01
本バージョンの新機能
本バージョンの新機能
TonePrint Editor バージョン 2.0
TonePrint のセーブ/ロード
TonePrint Editor バージョン 2.0 は、初回リリースから
いくつかの重要な機能が追加されています。
初回リリースで最もリクエストの多かった機能です。
自作した TonePrint のセーブ/ロードが可能になりまし
た。TonePrint Editor のドロップダウン・メニューから、
100 までの自作 TonePrint にアクセスできるようになり
ました。
TonePrint Library - TonePrint ライブラリー
TonePrint ライブラリーは、莫大な TonePrint アーカイ
ブ全体へのアクセスを可能とし、目的の TonePrint を見
つけるのに要する時間を大幅に短縮します。
TonePrint は、一流アーティストや世界中のエフェクト
を熟知した製品スペシャリストなどの手によって作成
されています。
TonePrint ライブラリーの主な用途は次の通りです。
– TonePrint のブラウズ
– 楽器、製品タイプ、アーティスト名等の条件による
表示フィルター
– 「お気に入り」マーカーの設定
– ペダルに転送する前に、メイキング・ビデオや、そ
の TonePrint の作成にまつわるストーリー等を確認
可能
!
TonePrint Editor のライブラリーは、自動的にイン
ターネット経由でアップデートされます。手動でアッ
プデートする必要はありません。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.02
はじめに
はじめに
TonePrint のコンセプト
TonePrint Editor の特徴
動作条件
TonePrint は、着せ替え感覚で、TonePrint 対応ペダル
に一流アーティストや TC テクニシャンによるカスタ
ム・バージョンの TC シグネチャー・エフェクトを移植
することを可能にします。
– カスタムバージョンの TC エフェクトを一から作成
可能
– 全てのエフェクト・パラメーターとエフェクトの作
用をコントロール可能
– ノブの機能とレンジをカスタマイズ可能
– スライダー・ベースで直感的に操作を行えるユー
ザー・インターフェイス
– 設定はリアルタイムで確認可能
– PC / Mac 対応
– 無償
– TonePrint 対応エフェクト・ペダル
– サウンドを確認するための楽器とアンプ
– Microsoft Windows または Apple OS X を起動した
コンピューター
– Windows 版動作条件:
Windows XP SP2 / Vista / 7 / 8
– OS X 版対応動作条件:
OSX 10.5 以降、Intel CPU 搭載 Macintosh
– 接続用 USB ケーブル(Type A Male - Mini B Male)
– TonePrint Libary 更 新 用 の イ ン タ ー ネ ッ ト 接 続
(TonePrint の自作、ならびにすでにダウンロードさ
れている TonePrint の転送にインターネット接続は
必要ありません)
TonePrint セッティングは単なるプリセットとは異な
り、パラメーター構成そのものやノブのレンジ、そし
てそれらの設定値が含まれています。
TonePrint のコンセプトに賛同した世界中の一流ギタリ
ストやベーシストがライブとスタジオで実際に使用し
ている TC エフェクトのサウンドそのものが公開され
ています。これらは、彼らの個性そのものを表現する、
サウンド面での DNA とも言えるでしょう。
何年にもわたり、今まで無数のユーザーが TonePrint
を活用してきました。TonePrint Editor は、そのコン
セプトを一歩突き進め、ユーザー自らの手で自分のシ
グネチャー・エフェクトの作成を可能とします。
TonePrint 対応 TC ペダルと TonePrint Editor の組み合
わせで、まさに自分だけのペダルが完成します。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.03
セットアップ
セットアップ
Ready…
Set…
TonePrint!
次の URL から TonePrint Editor をダウンロードします。
TonePrint Editor の使用はフリーです。
– 通常通り TC ペダルをセッティングします。
– 楽器をペダルのインプットに接続します。
– ペダルのアウトプットをアンプに接続します。
– ペダルをパワーサプライに接続します。
– エフェクトをバイパスにして、楽器とアンプ側を通
常使用するノーエフェクトのサウンド(と音量)に
セッティングします。
– エフェクトをオンにします。
– Type A Male - Mini B Male USB ケーブルでコン
ピューターとエフェクト・ペダルを接続します。
コンピューターが複数の USB ポートを搭載してい
ても、一度に接続・コントロールできる TonePrint
対応製品は一台となります。
– ペダル側のセレクターで、使用する TonePrint スロッ
トを選択します。
– コンピューター側で、TonePrint Editor を起動します。
TonePrint Editor を起動すると、ソフトウェア・アップ
デートや TonePrint のデータをキャッシュし、その後に
Library(ライブラリー)ビューが表示されます。
http://www.tcelectronic.com/toneprint-editor/
TonePrint Editor をインストールします。
– Windows 版をインストールするには、ダウンロー
ド場所から .exe をハードディスク上に直接移動しま
す。
– OS X 版をインストールするには、ダウンロードし
た .dmg ファイルを開きます。ディスクイメージが
開いたら、TonePrint Editor.app をアプリケーション・
フォルダに移動します。
!
TonePrint データの更新には、インターネット接続
が必要です。
Library(ライブラリー)ビュー
ラ イ ブ ラ リ ー の 使 用 方 法 に つ い て は、
「TonePrint
Library - TonePrint ライブラリー」(ページ 8)をご参
照ください。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.04
セットアップ
– 次に、ウィンドウ上部の Editor(エディター)タブ
をクリックします。
Editor(エディター)/ Library(ライブラリー)タブ
TonePrint 対応の TC 製品がコンピューターに接続さ
れている場合は、機器が自動的に認識され、パラメー
ターがスクリーン上に表示されるはずです。
!
TonePrint 対 応 機 器 が 正 し く 認 識 さ れ な い と、
TonePrint 対応機器を接続するように促す画面が表示
されます。この場合は、TonePrint 対応機器が電源オ
ンの状態で正しく USB 接続されていることをご確認
ください。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.05
TonePrint の ABC
TonePrint の ABC
ご注意:セッティングの紛失を防ぐために
ペダルの機種とパラメーター構成
ペダルが検知されたら、TonePrint 作成の準備は完了で
す。基本的な流れは次の通りです。
セッティングをなくしてしまうことのないよう、次の
点にご注意ください。
ペダルによって機能は違いますが、多くの機種間では
Speed や Depth と言った共通のパラメーターを使用し
ています。
TonePrint Editor では、TonePrint 対応ペダルの内部パラ
メーターが操作可能になります。これらのパラメーター
の設定を変更するには、TonePrint Editor のスライダー
を使用します。スライダーの設定レンジは極めて広く、
微妙なファインチューンからエフェクトの特性や作用
を根本的から変えてしまう派手な変化までに対応しま
す。
1. エディットが完了したら、そのセッティングを保存
することを忘れないでください。保存先によって、
手順が異なります。
a. TonePrint ペダルにセッティングを保存するには、
Store to Pedal(ペダルに保存)ボタンを押します。
– TonePrint Editor のオンスクリーン・スライダーでエ
フェクトのパラメーターを操作します。
– 新 た に 作 成、 ま た は 既 存 の 設 定 に 変 更 を 加 え た
TonePrint は、TonePrint 対応エフェクト・ペダルま
たはコンピューターに保存できます。
– TonePrint ライブラリーから、世界中のアーティスト
やギタリストの TonePrint に直接アクセスできます。
楽器タイプでの検索、お気に入りの指定、TonePrint
作成秘話の閲覧等が行えます。
b. コンピューターにセッティングを保存するには、
画面 TonePrints セクションの Store(保存)ボタ
ンを押します。
!
ディレイとリバーブの TonePrint では、エフェクトに
モジュレーションを加えることができます。リバーブ
/ディレイ・モジュレーションのインターフェイスは、
モジュレーション専用エフェクトと共通のものを使用
します。
本マニュアルのパラメーター解説は次の 3 つのセクショ
ンで構成されます。
– 最初のセクションは TonePrint Editor のモジュレー
ション関連のパラメーターを内包します。
– 2 つ目のセクションは TonePrint Editor のディレイ関
連のパラメーターを内包します。
– 3 つ目のセクションは TonePrint Editor のリバーブ関
連のパラメーターを内包します。
TonePrint をペダルまたはコンピューターのいず
れかに保存しないと、TC ペダルの電源を落とす、
またはケーブルを抜いた時点でセッティングが失
われてしまいます。
2. ペダルのノブはリアルタイムで操作できますが、タ
イプ・セレクターを TonePrint スロットから変える
ことは絶対にしないでください。また、TonePrint
を保存していない状態でペダルの電源を落とすこと
は絶対にしないでください。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.06
複数の TonePrint ペダルを使用する場合
複数の TonePrint 対応ペダルを所有している場合は、
セットアップしたいペダルをコンピューターに USB 接
続します。TonePrint Editor のインターフェイスは、接
続しているペダルに合わせて更新されます。
複 数 の 空 USB ポ ー ト が あ る 場 合 で も、TonePrint
Editor から複数の TonePrint ペダルに同時にアクセス
することはできませんので、ご注意ください。一台ず
つセットアップを行ってください。
TonePrint Editor の起動中に USB ケーブルを抜き差し
して別の TonePrint 対応ペダルのセッティングに移るこ
とができます。
TonePrint 対応ペダルは USB パワーには未対応です。
パワーサプライをペダルに接続しないと、TonePrint の
エディットと設定のペダルへの保存は行えません。
TonePrintのABC
ペダルのシリアルナンバーと
ソフトウェア・バージョン情報
TonePrint 対応ペダルがコンピューターに接続されてい
る状態で TonePrint Editor ウィンドウの左下にある「i」
アイコンをクリックすると、次の情報が表示されます。
–
–
–
–
デバイスのシリアルナンバー
デバイスのファームウェア・ビルド番号
TonePrint Editor ソフトウェアのバージョン情報
TonePrint Editor ソフトウェアのビルド番号
テンプレート TonePrint について
コンピューターの画面一杯に並んだスライダーを使っ
てサウンドを一から作るのは、難しそうと感じられる
かもしれません。
TonePrint Editor にはテンプレート用の TonePrint が用
意されており、セッティングをまったく一からではな
く、基本的なセッティングの状態から始めることがで
きます。エフェクトやサウンドデザインにあまり慣れ
親しんでいない方は、最初にテンプレートで各エフェ
クト・タイプの典型的な設定を確認すると良いかもし
れません。
また、セッティングを進めていくほど自分の目指すサ
ウンドとはかけ離れてしまう、といった袋小路に嵌っ
てしまった際の非常口としても使用できます。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.07
TonePrint Library - TonePrint ライブラリー
TonePrint Library TonePrint ライブラリー
TonePrint Editor のライブラリー機能を使うことで、
TC ウェブサイトやスマートフォン用 TonePrint アプリ
を経由することなく、TC エレクトロニックの莫大な
TonePrint アーカイブに直接アクセスできます。
TonePrint ライブラリーの選択
ライブラリーにアクセスするには、
TonePrint Editor ウィ
ンドウ上部の Library(ライブラリー)タブをクリック
します。
TonePrint Selector(セレクター)
TonePrint ライブラリーには 150 以上の TonePrint が付
属しており、この数は増え続けています。
これだけの数になると、多すぎる選択肢に圧倒されて
しまいかねません。TonePrint Editor は、TonePrint を
効率よく活用するために、TonePrint Selector(セレク
ター)機能を備えています。
TonePrint ライブラリーにアクセスするには、
Library タブをクリックします。
– Guitar(ギター)/ Bass(ベース)ボタン - 使用す
る楽器で選択肢を絞り込みます。
– Select Product(製品選択)ドロップダウン - 接続
されている TonePrint ペダルで使用できるエフェク
ト・タイプ別に選択肢を絞り込みます。
! ドロップダウンに製品名が表示されないカスタ
ム TC ペダルを接続している場合は、後述「カス
タム TC ペダルの製品タイプ」(ページ 9)セク
ションをご参照ください。
– Select Artist(アーティスト選択)ドロップダウン 特定のアーティストの TonePrint のみに選択肢を絞
り込みます。
– Favorites(お気に入り)ボタン - ブックマークされ
ているライブラリー内のお気に入りの TonePrint の
みに選択肢を絞り込みます。
セレクター内の各条件は組み合わせることができま
す。「Dave Stewart 作 成 の Flashback デ ィ レ イ 用 の
TonePrint」を例に取ると、2 クリックで条件を設定で
きます。
TonePrint Selector(セレクター)セクション
組み合わせる条件によっては、該当件数がゼロになる
ことがあります。その場合は、いずれかの条件を All(全
て)に設定してみてください。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.08
TonePrint Library - TonePrintライブラリー
TonePrint をペダルに転送する
TonePrint のカテゴリー別検索
TonePrint の製品タイプ別検索
検索結果リストから気に入った TonePrint のアイコンを
クリックすると、その TonePrint のページに移動します。
そのページの Send to Pedal(ペダルに転送)ボタンを
押すと、設定がペダルに転送されます。
画面の TonePrint Selector セクションから、表示させる
TonePrint のカテゴリー(All =全て、Favorites =お気
に入り、Guitar =ギター、Bass =ベース)を選びます。
4 つのセレクター・ボタンの下に、TC エレクトロニッ
クのペダル・タイプを選択するためのドロップダウン・
メニューが用意されています。ここで製品タイプを選
択すると、選択した製品タイプに該当する TonePrint の
みが Search Results セクションに表示されます。
!
お気に入りについては、
「お気に入りの設定」
(ペー
ジ 10)セクションをご参照ください。
TonePrint ライブラリー画面の Search Results(検索結
果)セクションに、検索結果が表示されます。
Send to Pedal ボタンをクリックすると、
TonePrint がペダルに転送されます。
!
ボタンが灰色に表示される場合は、ペダルが検出さ
れていないか、接続されているペダルが選択した
TonePrint のタイプに対応していない状態を示しま
す。「ペダルが認識されない」
(ページ 24)セクショ
ンをご参照ください。
選択された TonePrint からライブラリー・ビューに戻る
には、TonePrint Selector セクションの Back to Search
(サーチに戻る)ボタンをクリックします。
Guitar と Bass セレクターは、TonePrint が作られた時
点で想定された楽器を意味します。厳密なルールでは
ありませんので、ベース用のセッティングをギターで、
あるいはギター用のセッティングをベースで使用する
こともできます。
カスタム TC ペダルの製品タイプ
– Alter Ego Delay
– Transition Delay
のいずれかを使用する場合は、「Flashback Delay」の
製品タイプをご選択ください。
– Trinity Reverb
– Arena Reverb
のいずれかを使用する場合は、「Hall of Fame Reverb」
の製品タイプをご選択ください。
Gravy Chorus を使用する場合は、「Corona Chorus」の
製品タイプをご選択ください。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.09
TonePrint Library - TonePrint ライブラリー
TonePrint のアーティスト別検索
メニューを選択すると、TC のエフェクト・ペダル用に
TonePrint を作成したアーティストのリストが表示され
ます。
!
Select artist(アーティストを選択)ドロップダウン
を選択すると、Select product は自動的に All に設定
されます。逆も同様です。
お気に入りの設定
TonePrint ライブラリーは、その規模故に全てのセッ
ティングを記憶しておくのは大変困難です。TonePrint
Editor のお気に入り機能を使えば、一度試した上で気
に入ったサウンドを、後から瞬時に選び直すことがで
きます。
特定の TonePrint をお気に入りに設定するには、☆のア
イコンをクリックします。お気に入りに指定されてい
る TonePrint の☆アイコンは金色で表示されます。
お気に入りに指定した TonePrint の表示例
TonePrint をお気に入りに指定したものの中から選択す
るには、TonePrint セレクターの Favorites ボタンをク
リックします。星のついた TonePrint のみが表示されま
す。
特定の TonePrint のお気に入りの指定を外すには、☆ア
イコンを再度クリックします。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.010
TonePrint Editorの基本
TonePrint Editor の基本
TonePrint のロードとセーブ
TonePrint をコンピューターに保存する
TonePrint Editor では、自分で TonePrint を作成し、そ
のセッティングをペダル本体またはコンピューター上
に保存できます。
TonePrint を新規に作成したり、既存の TonePrint に変
更を加えた後は、そのセッティングをコンピューター
上に保存できます。
コンピューターにセッティングを保存するとその
TonePrint は TonePrint ドロップダウン・メニューの底
部に表示されるようになりますので、作成したセッティ
ングのファイル管理に手間を取られることはありませ
ん。
現行の TonePrint をコンピューター上に保存するには、
TonePrints セクションの Store ボタンをクリックしま
す。
TonePrint ドロップダウン・メニュー:
ユーザー TonePrint 表示例
ユーザー TonePrint 保存ダイアログボックス
TonePrints セクション:Store ボタン
User TonePrints(ユーザー TonePrint)の下には既存の
ユーザー TonePrint のリストが表示されます。既存の
TonePrint を上書きするには、該当する項目を選択しま
す。
既存のユーザー TonePrint を上書きするか、新しい名称
で新規に保存するかを選択するダイアログボックスが
表示されます。
Add as new entry(新規エントリーとして追加)を選
択すると、設定は新規のユーザー TonePrint として保存
されます。
TonePrints ドロップダウン・メニューは、最大 100 のユー
ザー TonePrint を表示できます。
Add as new entry:新規エントリーとして追加
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.011
TonePrint Editor の基本
テンプレート TonePrint
テンプレートのデフォルト設定への回帰
テンプレート TonePrint は、全てのパラメーターをデ
フォルトにした状態の、汎用的なセッティングです。
TonePrint 作成の開始点として使用できます。
テンプレートを開いて設定を変更した後に再度元のテ
ンプレートの状態に戻りたい場合は、Load(ロード)
ボタンをクリックします。ノブのアサインメント、モ
ディファイアー・カーブ、そしてパラメーターの設定
値は全てテンプレートの設定に変更されますので、ご
注意ください。
テンプレートをリコールするには、TonePrints セクショ
ンのドロップダウン・メニュー内にある Templates(テ
ンプレート)のリストからお好みの項目を選択します。
Router - ルーター・セクション
Kill Dry - キルドライ・パラメーター
選択オプション:Off(オフ)/ On(オン)
ドライ信号(エフェクト前の原音)の扱いを指定します。
オンにすると、ドライ信号はアウトプットから出力さ
れなくなります。一般的には、リバース・ディレイや
ビブラートといったエフェクトでは Kill Dry をオンにし
ます。
テンプレートを選択すると、そこまでに変更した設定
は全て上書きされます。ノブのアサインメント、モディ
ファイアー・カーブ、そしてパラメーターの設定値は
全てテンプレートの設定に変更されますので、ご注意
ください。
TonePrint ドロップダウンの Templates リスト表示例
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.012
Knob Selection - ノブ選択セクション
ペダルの各ノブへの機能の割り当てを指定します。
1 対 1 の割り当てのみならず、1 つのノブで 3 つまで
のパラメーターが同時に変化するように設定できます。
ペダル操作の効率を高め、1 つのノブでサウンドに劇的
な変化を与えることが可能になります。
TonePrint Editorの基本
ノブを動かした際のパラメーターの変化の具合を高い
自由度で設定できます。スケーリングや、上限/下限
を設定できます。
一例を紹介します。割り当てたパラメーターの設定レ
ン ジ が 0 ∼ 100% だ っ た と し ま す。 こ の 場 合、 一 般
的にはノブを下げきれば 0%・上げきれば 100% とな
りますが、サウンド面でのスイートスポットが 25 ∼
50% の間であると感じられた場合、ノブを下げきった
時には 25%、上げきったときには 50% にする、といっ
た設定が可能になります。
ノブのパラメーター割り当て
– Knob Selection セクションでノブを指定します。
選択したノブがハイライト表示されます。
– 黄/赤/青いずれかの「LED」を選択します。選択
した LED がハイライト表示されます。
– LED 左のドロップダウンメニューで、割り当てたい
パラメーターを選択します。
パラメーターのレンジは自由に設定できます。下げきっ
た状態からセンターポジションまでは 0% ∼ 100% に
上がり、センターから先は 100% ∼ 25% に戻る、といっ
た設定も可能です。
Flashback Delay を接続した際の Knob Selection(ノブ
選択)セクションの表示例。ノブをクリックして選択し、
右の各ドロップダウン・メニューで 3 つまでのパラメー
ターを割り当てます。
– ノブを回すと、インターフェイスの Peak Performance(ピーク・パフォーマンス)セクションにノ
ブの現行ポジションがハイライト表示されます。
一つのノブに最大 3 つのパラメーターをアサインでき
ます。選択されているパラメーターはハイライト表示
され、他のパラメーターは薄い色で表示されます。
選択パラメーターのスケーリングの設定については次
セクションをご参照ください。
Hall of Fame Mini Reverb を接続した際の Knob
Selection(ノブ選択)セクションの表示例。このペダ
ルは 1 ノブの構成ですが、そのノブに同時に 3 つまで
のパラメーターを割り当てることができます。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.013
TonePrint Editor の基本
Modifier - モディファイヤー・ディスプレイ
TonePrint Editor ウィンドウの左上のグラフ表示は、選
択したノブにアサインされているパラメーターの値を
示します。ここで、ノブを動かした際の反応を指定し
ます。
カーブを変更するには、モディファイヤー・カーブ上
に丸い点で表示されているコントロールポイントをド
ラッグするか、各コントロールポイントの下に表示さ
れている数値表示をドラッグして数値を直接入力しま
す。
各ノブでコントロールできる 3 つのパラメーターに、
それぞれ独立したモディファイヤー・カーブを与える
ことができます。ノブを下げきった状態から時計回り
に回すにつれて、一つのパラメーターの値は徐々に上
がっていき、別のパラメーターの値は徐々に下がって
いく、といった設定を行えます。
ノブの位置とパラメーター値の関係を定義するには、
最初に Knob Selection セクションでパラメーターを選
択します。
パラメーターを選択すると、モディファイヤー・ディ
スプレイにそのパラメーターのモディファイヤー・カー
ブが表示されます。デフォルトの状態では、左下でパ
ラメーターの最低値、右上でパラメーターの最大値と
なります。
音を出しながらノブを回し、ノブとモディファイヤー・
カーブの関係を耳で確認しながら設定を進めていくこ
とをお勧めいたします。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.014
エフェクト・セクション
エフェクト・セクション
TonePrint Editor ウィンドウの右側のセクションで、エ
フェクトの設定を行います。
このセクションでペダルのサウンドを構築していきま
す。TonePrint の心臓部とも言えるでしょう。
接続している TonePrint ペダルの機種によって、表示
は異なります。モジュレーションのみのペダルでは、
Modulation セクションのみが表示されます。リバーブ
とディレイ・ペダルは Reverb または Delay に加えて
Modulation セクションが表示されます。詳細は、「ペダ
ルの機種とパラメーター構成」(ページ 6)セクショ
ンをご参照ください。
すでにハードウェアまたはソフトウェアのエフェクト・
プロセッサーをお使いになられたことがあれば、この
セクションの内容は一見するだけで理解できるかもし
れません。スライダーを移動すると、変更内容はリア
ルタイムでサウンドに反映されます。
続く各セクションで、ディレイ/リバーブ/モジュレー
ション各エフェクトのパラメーターを解説いたします。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.015
Modulation - モジュレーション・セクション
Modulation モジュレーション・セクション
このセクションのパラメーターで、モジュレーション・
エフェクトの設定を行います。
Classic Flanger - クラシック・フランジャー
フランジャーはコーラスと同じ系統のモジュレーショ
ン・エフェクトです。原音は 2 系統に分割され、片方
の音程が変調されます。
フランジャーは、信号の一部に若干のディレイを施し、
エフェクトの入力にフィードバックすることによって、
独特なサウンドを生成します。その効果を確認するに
は、フィードバックを様々な値でお試しください。
Advanced Flanger - アドバンス・フランジャー
Modulation Type(モジュレーション・
タイプ)セレクター
フランジャー・エフェクトを定義するパラメーターの
チューニングが若干異なる、フランジャーのバリエー
ションです。
モジュレーション・エフェクトの種類を選択します。
選択肢は次の通りです。
Vibrato - ビブラート
Classic Chorus - クラシック・コーラス
TC エレトロニックの名機 SCF にインスピレーション
を得た、スタンダードなコーラスです。
コーラス・エフェクトは、基本的に、原音を 2 系統に
分割して、片方の音程を変調させる効果です。
Advanced Chorus - アドバンス・コーラス
コーラス・エフェクトを定義するパラメーターのチュー
ニングが若干異なる、コーラスのバリエーションです。
ビブラートは入力信号のピッチを変調するエフェクト
です。得られる結果は、ボーカリストのビブラート・
テクニックに似ています。
コーラスとは異なり、ピッチ変調音に対して元の信号
は加わりません。
TriChorus - トライコーラス
トライコーラスはコーラスのバリエーションで、デプ
ス/スピード/フェイズ/ディレイ・タイムに異なる
オフセットをかけた 3 つのコーラスを混ぜ合わせるこ
とによって、独特でステレオ感の強い高密度のコーラ
ス・サウンドを生成します。Speed / Depth / Time
パラメーターの内容は、通常のコーラスと同じです。
TriChorus Alternative トライコーラス・オルタナティブ
トライコーラスのバリエーションで、3 つのコーラスの
モジュレーション・パラメーターを定義するパラメー
ターのチューニングが異なります。よりワイルドで派
手なコーラス・エフェクトが得られます。
TZFlanger - スルー・ゼロ・フランジャー
スルー・ゼロ・フランジャーは、複数のテープデッキ
を使用した古典的なフランジャー効果の生成方法をエ
ミュレートします。昔は、2 台のテープデッキを同時に
再生させて、それぞれ異なるタイミングでデッキの再
生スピードを上下に変えることによってフランジャー
効果を作り出していました。この手法によるフラン
ジャー効果は、再生中の 2 つのテープがまるで同じ再
生ポイント(ゼロ・ポイント)を通過する際に、独特
な位相のキャンセレーションが生じました。
Modulation Type パラメーターを TZFlanger に設定する
と、ディレイ・ライン 1 が信号の「ドライ」部分にな
ります。そのため、TZFlanger を選択する場合は、Kill
Dry パラメーターをオンにしてください。
Modulation Active(モジュレーション・
アクティブ)パラメーター
選択オプション:On(オン)/ Off(オフ)
モジュレーション・エフェクトをオン/オフします。
ディレイやリバーブの TonePrint を作成する際に、モ
ジュレーションのオン/オフを選べます。通常のモジュ
レーション・エフェクトを作成する際には、オンにし
てください。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.016
Modulation - モジュレーション・セクション
Through-Zero-Flanger(スルー・ゼロ・
フランジャー)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 1023
Modulation Type パラメーターを TZFlanger に設定する
と、ディレイ・ライン 1 が信号の「ドライ」部分にな
ります。このパラメーターでディレイ・ライン 1 と 2
のバランスを調整します。
Speed(スピード)パラメーター
Depth 2(デプス 2)パラメーター
HiCut(ハイカット)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 %
パラメーター・レンジ : 20 Hz ∼ 20 kHz
Modulation Type パ ラ メ ー タ ー を TriChorus ま た は
TZFlanger に設定している場合にのみ有効です。
モジュレーション・エフェクトのハイ側の周波数を抑
えます。エフェクトが主張し過ぎ、Mix または Output
Level パラメーターを下げても思うような効果が得られ
ない場合にお試しください。
TriChorus では、Depth 2 パラメーターは 2 つ目のコー
ラス・モジュールのエフェクトの深さを調節します。
TZFlanger では、2 つ目のフランジャー・モジュールの
エフェクトの深さを調節します。
Mix(ミックス)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 %
パラメーター・レンジ : 61.5 mHz(ミリヘルツ)∼ 20 Hz
値は変調波形の振幅を示します。
モジュレーション・エフェクトの速度を調整します。
1 Hz に設定すると、
1 秒につき 1 周期の速度となります。
Depth 1(デプス 1)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 %
エフェクトの深さを調節します。値は変調波形の振幅
を示します。
Modulation Type パラメーターを TZFlanger に設定して
いる場合、Depth 1 パラメーターを Depth 2 以下の値
に設定することをお勧めいたします。
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 %
モジュレーション・エフェクトの、ドライ(ダイレクト)
音とエフェクト音のミックス・バランスを決定します。
Router セクションの Kill Dry を On にしている場合、こ
のパラメーターはサウンドに影響を与えません。
Modulation Type パラメーターを TriChorus に設定して
いる場合にのみ有効です。
Output Level(アウトプット・レベル)
パラメーター
Depth 3(デプス 3)パラメーター
TriChorus では、Depth 3 パラメーターは 3 つ目のコー
ラス・モジュールのエフェクトの深さを調節します。
パラメーター・レンジ : -100 ∼ 0 dB
モジュレーション・エフェクトの全体的なアウトプッ
ト・レベルを指定します。
値は変調波形の振幅を示します。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.017
Modulation - モジュレーション・セクション
Delay Time 1(ディレイタイム 1)
パラメーター
Delay Time 3(ディレイタイム 3)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 0.1 ∼ 50 ms
パラメーター・レンジ : 0.1 ∼ 50 ms
既述の通り、コーラスとフランジャーは LFO 変調され
たディレイと解釈できます。ここで、そのディレイ・
タイムを指定できます。典型的なコーラスは 10 ms 前
後、フランジャーは 5 ms 前後の設定となります。
Modulation Type パラメーターを TriChorus に設定して
いる場合にのみ有効です。
TriChorus では、Delay Time 3 パラメーターは 3 つ目の
コーラス・モジュールのディレイの長さを調節します。
コーラスの本来の使い方ではありませんが、ディレイ
を 30 ∼ 50 ms と長めに設定することにより、スラッ
プバック効果を意図的に活用することができます。
Feedback(フィードバック)パラメーター
Delay Time 2(ディレイタイム 2)
パラメーター
モジュレーション・モジュールの出力から入力に循環
させる信号の量を調節します。
パラメーター・レンジ : 0.1 ∼ 50 ms
Modulation Type パ ラ メ ー タ ー を TriChorus ま た は
TZFlanger に設定している場合にのみ有効です。
TriChorus では、Delay Time 2 パラメーターは 2 つ目の
コーラス・モジュールのディレイの長さを調節します。
TZFlanger では、2 つ目のフランジャー・モジュールの
ディレイの長さを調節します。
パラメーター・レンジ : -100 ∼ 100 %
Vib. Ramp Time(ビブラート・ランプ・
タイム)パラメーター(Shaker ビブラート
のみ)
パラメーター・レンジ : 1 ∼ 5000 ms
Vib. Ramp Time パラメーターは、Shaker ビブラート・
ペダルが接続されている場合にのみ有効です。
ビブラート・ランプ・エフェクトはビブラート・エフェ
クトのバリエーションで、ペダルのフットスイッチを
踏んでいる間だけエフェクトが掛かります。Vib. Ramp
Time パラメーターは、ビブラート・エフェクトの立ち
上がり時間を調節します。
設定による効果の変化をご確認いただいた上で調節し
てください。
Feedback HiCut(フィードバック・
ハイカット)パラメーター
パラメーター・レンジ : 20 Hz ∼ 20 kHz
Feedback パラメーターの設定によって生じるレゾナン
ス成分の高周波をアッテネートします。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.018
Delay - ディレイ・セクション
Delay - ディレイ・セクション
このセクションのパラメーターで、ディレイ・エフェ
クトの設定を行います。
Saturation
(サチュレーション)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 24 dB
FB LoCut(フィードバック・ローカット)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 20 Hz ∼ 20 kHz
Saturation パラメーターは、ディレイにサチュレーショ
ンを与えます。
Delay Time(ディレイ・タイム)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 7000 ms
ディレイの反復の間隔を指定します。
Feedback(フィードバック)パラメーター
サチュレーションを使用すると微量の歪みが加わり、
古典的なアナログやテープ・ディレイで音量を上げた
際の特徴的なサウンドに近づけることができます。ディ
レイ信号のサチュレーションはアンプの音量を上げた
際の効果と似ており、弦のタッチによってディレイ・
サウンドのオーバードライブが変わります。
FB HiCut パラメーターがエフェクトのハイを削ぐのと
同様に、ここでローを削ることで、ディレイ成分をよ
り馴染みのよいサウンドに仕立て上げることができる
場合があります。
FB HiCut(フィードバック・ハイカット)
パラメーター
パラメーター・レンジ : -100 ∼ 0 dB
パラメーター・レンジ : 20 Hz ∼ 20 kHz
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 120 %
ディレイ・モジュールの出力から入力に循環させる信
号の量を設定し、反復する成分の量を指定します。
100% 以上の設定で内部フィードバックが生じると、
歪むまでボリュームが増え続けるため、設定には十分
にご注意ください。内部フィードバックが生じた場合
は、Feedback パラメーターを下げてください。
指定周波数を下回る周波数のレベルを落とします。
Output Level(アウトプット・レベル)
パラメーター
ディレイ・エフェクトの全体的なアウトプット・レベ
ルを指定します。
ディレイ成分から、指定周波数を超える周波数のレベ
ルをアッテネートします。ディレイのハイを落とすこ
とによってアナログ・ライクなサウンドが得られ、多
くの場面で、より馴染みのよいサウンドに仕立て上げ
ることができます。
最新のデジタル技術は、極めて正確な音声の再現を可
能とし、ディレイ効果における反復成分なども極めて
高音質で行える様になりました。しかし、原音に忠実
なディレイは、その忠実さ故に原音を邪魔してしまう
場合があります。FB HiCut パラメーターは、そういっ
た場合の補正に使用できます。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.019
Delay - ディレイ・セクション
Dynamic Delay Sensitivity(ダイナミック・
ディレイ・センシティビティ)
パラメーター
Release Time(リリース・タイム)
パラメーター
パラメーター・レンジ : -50 ∼ 0 dB
パラメーター・レンジ : 20 ∼ 1000 ms
ダイナミック・ディレイは名機 TC2290 で初めて搭載
された機能で、ディレイ成分のレベルを入力レベルの
音量変化に連動させます。演奏中は原音をクリアに聞
かせ、演奏が途切れた時点でディレイ成分を際立たせ
ることができる、デリケートで上品な効果です。
入力信号が Dynamic Delay Sensitivity パラメーターで
指定したレベルを下回り、アッテネーションが終了す
る際に要する時間を設定します。
このパラメーターで、原音とディレイのどちらに焦点
を当てるかの境界レベルを指定します。入力レベルが
設定値を上回るとディレイのレベルは落ち、設定値を
下回るとディレイが聴こえるようになります。
パラメーター・レンジ : 50 ∼ 7000 ms
ダイナミック・ディレイは、アナログ・テープ・エコー
から 2290 サウンドまで、ほぼ全ての種類のディレイで
効果的に使用できます。
Damping(ダンピング)パラメーター
Reverse Delay Time
(リバース・ディレイ・
タイム)パラメーター
昔、逆再生の効果を得るには、一度信号をテープに録
音し、そのテープのリールを逆に設置することで逆再
生の効果を生成していました。
リバース・ディレイは、このテープによる逆再生と類
似した効果を生成します。ここで指定した長さのサウ
ンドが「録音」され、逆方向に再生されます。
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 dB
入力信号が Dynamic Delay Sensitivity パラメーターで
指定したレベルを上回った際のアッテネーションの量
を設定します。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.020
Reverb - リバーブ・セクション
Reverb - リバーブ・セクション
このセクションのパラメーターで、リバーブ・エフェ
クトの設定を行います。
PreDelayLong(プリディレイ・ロング)
パラメーター
HiFactor(ハイ・ファクター)パラメーター
パラメーター・レンジ : -25 to 25
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 ms
PreDelayLong パラメーターは、ペダルの Pre-Delay ス
イッチを Long に設定している場合にのみ有効です。
プリディレイは、原音と拡散音場の間に短いディレイ
を挿入します。リバーブ音が原音の輪郭を損なわない
ように原音とリバーブの拡散音場を分離させる効果が
得られます。ここで、プリディレイの時間を指定します。
Decay(ディケイ)パラメーター
Diffuse(ディフュージョン)パラメーター
パラメーター・レンジ : -50 ∼ 50
パラメーター・レンジ : 0.01 ∼ 20 s
余韻の減衰時間を秒数で指定します。この時間は、拡
散音場がおよそ 60 dB 減衰する時間として定義されま
す。
PreDelayShort(プリディレイ・ショート)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 ms
PreDelayShort パラメーターは、ペダルの Pre-Delay ス
イッチを Short に設定している場合にのみ有効です。
プリディレイは、原音と拡散音場の間に短いディレイ
を挿入します。リバーブ音が原音の輪郭を損なわない
ように原音とリバーブの拡散音場を分離させる効果が
得られます。ここで、
プリディレイの時間を指定します。
リバーブの拡散音場の密度を微調整します。拡散音場
のフラッターを最小限に抑えます。
LoColor(ロー・カラー)パラメーター
パラメーター・レンジ : -50 ∼ 50
リバーブの低周波数帯域の特性を調節します。リバー
ブの全体的なカラーに変化を与えます。
HiColor(ハイ・カラー)パラメーター
HiColor の設定で定義したサウンド面の特徴を強調また
はアッテネートします。
Mod On/Off(モジュレーション・
オン/オフ)パラメーター
選択オプション:On(オン)/ Off(オフ)
リバーブ成分のモジュレーションをオン/オフします。
リバーブ・アルゴリズムは、拡散音場が極力スムーズ
でナチュラルなサウンドになるように設計されていま
す。そのナチュラルなサウンドを土台として、リバー
ブ・テールにモジュレーションを与えることで、より
特徴的なサウンドに仕立てあげることができます。モ
ジュレーションの特性は、後述の Modulation Rate と
Modulation Depth パラメーターで微調整できます。
Modulation Rate(モジュレーション・
レート)パラメーター
パラメーター・レンジ : -25 ∼ 25
リバーブ・モジュレーションの速度を指定します。
パラメーター・レンジ : -50 ∼ 50
リバーブの高周波数帯域の特性を調節します。リバー
ブの全体的なカラーに変化を与えます。
Mod On/Off スイッチをオフにしている場合、このパラ
メーターはサウンドに影響を与えません。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.021
Reverb - リバーブ・セクション
Modulation Depth(モジュレーション・
デプス)パラメーター
パラメーター・レンジ : -25 ∼ 25
リバーブ・モジュレーションのかかりの深さを指定し
ます。
Mod On/Off スイッチをオフにしている場合、このパラ
メーターはサウンドに影響を与えません。
Early(初期反射レベル)パラメーター
パラメーター・レンジ : -24.5 ∼ 0.0 dB
リバーブの初期反射成分の出力レベルを指定します。
– 設定を上げると、空間自体の特徴が強調されます。
– 設定を下げると、拡散音場(余韻)が強調されます。
Early を低い値で使用すると、リバーブの主成分は
テール部分となります。
Reverb(リバーブ・レベル)パラメーター
パラメーター・レンジ : -24.5 ∼ 0 dB
リバーブの拡散音場(余韻)成分の出力レベルを指定
します。
この設定を下げると、初期反射成分の比率が高まる分、
空間自体の特徴が強調されます。
Dynamix Mode(ダイナミックス・モード)
スイッチ
設定オプション : Off(オフ)/ Positive(+)/ Inverse
(インバース)
Dynamix は名機 TC 2290 ディレイから継承されている
ユニークな機能で、入力信号の強弱でリバーブのレベ
ルを調節することができます。演奏スタイルや内容に
合わせて反応が変わる、躍動的な効果が得られます。
後述の Dynamix Threshold パラメーターでレベルの境
界点を指定し、その境界の上下で異なるリバーブ・レ
ベルを与えられます。この音量変化に対するリバーブ
の変化は、Positive と Inverse の 2 つの特性から選べま
す。
Off - オフ
Off の設定では、Dynamix 機能なしの通常のリバーブと
なります。
Positive -「+」モード
Dynamix Mode スイッチを Positive に設定すると、入
力が Dynamix Threshold で指定したレベルを上回ると
リバーブの出力レベルが抑えられ、下回るとリバーブ
の出力レベルが上がります。
Inverse - インバース・モード
Dynamix Threshold(ダイナミックス・
スレッショルド)パラメーター
パラメーター・レンジ : -50 ∼ 0 dB
Dynamix Threshold パラメーターは、Dynamix Mode
パラメーターが Positive または Inverse に設定されてい
る場合にのみ有効です。
このパラメーターで、レベルの境界点を指定します。
Dynamix Mode / Dynamix Damp / Dynamix Attack
/ Dynamix Release パラメーターの設定の組み合わせ
で、入力がこの境界レベルを通過する際に生じるリバー
ブの音量変化を定義します。
Dynamix Damp(ダイナミックス・
ダンプ)パラメーター
パラメーター・レンジ : -60 ∼ 0 dB
Dynamix Damp パラメーターは、Dynamix Mode パラ
メーターが Positive または Inverse に設定されている場
合にのみ有効です。
Positive モ ー ド で は 入 力 が Dynamix Threshold で 指
定したレベルを超えた際、Inverse モードでは入力が
Dynamix Threshold で指定したレベルを下回った際の、
アッテネーション量を指定します。
Dynamix Mode スイッチを Inverse に設定すると、入力
が Dynamix Threshold で指定したレベルを上回るとリ
バーブの出力レベルが上がり、下回るとリバーブの出
力レベルが抑えられます。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.022
Reverb - リバーブ・セクション
Dynamix Attack(ダイナミックス・
アタック)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 1.000 s
Dynamix Attack パラメーターは、Dynamix Mode パラ
メーターが Positive または Inverse に設定されている場
合にのみ有効です。
Dynamix によるリバーブの立ち上がりに要する時間を
指定します。
Dynamix Release(ダイナミックス・
リリース)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 1.000 s
Dynamix Release パラメーターは、Dynamix Mode パ
ラメーターが Positive または Inverse に設定されている
場合にのみ有効です。
Dynamix によるリバーブのリリース・タイム(ディケイ)
を指定します。ゲート・リバーブ効果や意図的に不自
然な効果を得るには、短めの設定で使用します。典型
的な 80 年代サウンドを得るには、0 ∼ 100 ms 近辺の
設定をお試しください。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.023
TonePrint Editor の アップデート
TonePrint Editor の
アップデート
TonePrint Editor のより新しいバージョンをダウンロー
ドした場合は、単純に既存のバージョンと置き換えら
れます。
FAQ
使用しているペダルの機種名が Library セク
ションの「Select product」ドロップダウン・
メニューに表示されません
「カスタム TC ペダルの製品タイプ」
(ページ 9)セク
ションをご参照ください。
選択した TonePrint の「Send to Pedal」ボタ
ンが選べません
Send to Pedal(ペダルに転送)ボタンが灰色に表示さ
れるのは、その TonePrint に対応するペダルが検出され
ていないか、
接続されていない状態を示します。次項「ペ
ダルが認識されない」をご参照ください。
サポート
ペダルが認識されない
コンピューターに接続した TonePrint ペダルが正しく検
出されず、Editor タブをクリックしてもペダルを接続
するように促されるメッセージが表示されることがあ
ります。
本マニュアルを読んでもご不明な点がございましたら、
TC サポートまでご連絡ください。
http://www.tcelectronic.com/support/
そういった場合には、次の手順をお試しください。
– 最新版の TonePrint Editor を使用していることを確
認します。
! TonePrint Editor は一つのバージョンで全ペダル
に対応するようにプログラムされていますので、
ペダル毎に異なるバージョンのプログラムを使用
する必要はありません。
– TonePrint 対 応 ペ ダ ル の ス タ イ ル・ セ レ ク タ ー を
「TonePrint」に設定します。
– ペダルのフットスイッチを踏みます。
– ペダルの電源を落とし、再度投入します。
– コンピューターとペダルを接続する USB のケーブル
を一度外してから、再度接続します。別のケーブル
に差し替えます。
– TonePrint Editor を一旦終了してから、再度起動しま
す。
– より新しい TonePrint 対応ペダルのファームウェア
が公開されていないか確認します。ファームウェア・
アップデートのリリース情報は、TC エレクトロニッ
ク・ウェブサイトのサポート・ページから確認でき
ます。
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.024
サポート
TonePrint Editor 2.0 TonePrint Editor 2.025
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