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TonePrint Editor の基本

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TonePrint Editor の基本
TC Electronic
TonePrint Editor
マニュアル
目次
このマニュアルについて
1
はじめに
TonePrint のコンセプト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
TonePrint Editor の特徴 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
動作条件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
2
2
2
2
セットアップ
Ready… . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
Set… . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
TonePrint!. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
ご注意:セッティングの紛失を防ぐために . . . . . . . .
ペダルの機種とパラメーター構成 . . . . . . . . . . . . . . .
複数の TonePrint ペダルを使用する場合 . . . . . . . . . .
ペダルのシリアルナンバーと
ソフトウェア・バージョン情報 . . . . . . . . . . . . . . . . .
テンプレート TonePrint について . . . . . . . . . . . . . . .
3
3
3
3
4
4
4
TonePrint Editor の基本
Template TonePrint テンプレート TonePrint セクション . . . . . . . . . . . . . .
Reload - リロード・ボタン . . . . . . . . . . . . . . . . . .
Router - ルーター・セクション . . . . . . . . . . . . . . . . .
Kill Dry - キルドライ・パラメーター . . . . . . . . . . .
Knob Selection - ノブ選択セクション. . . . . . . . . . . .
ノブのパラメーター割り当て . . . . . . . . . . . . . . . .
Modifier - モディファイヤー・ディスプレイ. . . . . . .
6
エフェクト・セクション
8
Modulation - モジュレーション・セクション
Modulation Type(モジュレーション・タイプ)
セレクター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
Classic Chorus - クラシック・コーラス . . . . . . . .
Advanced Chorus - アドバンス・コーラス . . . . . .
Classic Flanger - クラシック・フランジャー . . . .
9
5
5
6
6
6
6
6
7
7
9
9
9
9
Advanced Flanger - アドバンス・フランジャー . . 9
Vibrato - ビブラート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
TriChorus - トライコーラス . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
TriChorus Alternative トライコーラス・オルタナティブ . . . . . . . . . . . . . 9
TZFlanger - スルー・ゼロ・フランジャー. . . . . . . 9
Modulation Active(モジュレーション・
アクティブ)パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
Through-Zero-Flanger(スルー・ゼロ・
フランジャー)パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
Speed(スピード)パラメーター . . . . . . . . . . . . . . 10
Depth 1(デプス 1)パラメーター . . . . . . . . . . . . . 10
Depth 2(デプス 2)パラメーター . . . . . . . . . . . . . 10
Depth 3(デプス 3)パラメーター . . . . . . . . . . . . . 10
HiCut(ハイカット)パラメーター . . . . . . . . . . . . . 10
Mix(ミックス)パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . 10
Output Level(アウトプット・レベル)パラメーター 10
Delay Time 1(ディレイタイム 1)パラメーター . . 10
Delay Time 2(ディレイタイム 2)パラメーター . . 10
Delay Time 3(ディレイタイム 3)パラメーター . . 10
Feedback(フィードバック)パラメーター . . . . . . 11
Feedback HiCut(フィードバック・ハイカット)
パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
Vib. Ramp Time(ビブラート・ランプ・タイム)
パラメーター(Shaker ビブラートのみ). . . . . . . . . 11
Delay - ディレイ・セクション
Delay Time(ディレイ・タイム)パラメーター . . .
Feedback(フィードバック)パラメーター . . . . . .
Saturation(サチュレーション)パラメーター . . . .
FB HiCut(フィードバック・ハイカット)
パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
FB LoCut(フィードバック・ローカット)
パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
Output Level(アウトプット・レベル)
パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
12
12
12
12
Dynamic Delay Sensitivity(ダイナミック・
ディレイ・センシティビティ)パラメーター . . . . .
Damping(ダンピング)パラメーター . . . . . . . . . .
Release Time(リリース・タイム)パラメーター .
Reverse Delay Time(リバース・ディレイ・
タイム)パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
12
13
13
13
Reverb - リバーブ・セクション
14
Decay(ディケイ)パラメーター . . . . . . . . . . . . . . 14
PreDelayShort(プリディレイ・ショート)
パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
PreDelayLong(プリディレイ・ロング)パラメーター 14
Diffuse(ディフュージョン)パラメーター. . . . . . . 14
LoColor(ロー・カラー)パラメーター . . . . . . . . . 14
HiColor(ハイ・カラー)パラメーター . . . . . . . . . . 14
HiFactor(ハイ・ファクター)パラメーター . . . . . 14
Mod On/Off(モジュレーション・オン/オフ)
パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
Modulation Rate(モジュレーション・レート)
パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
Modulation Depth(モジュレーション・
デプス)パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
Early(初期反射レベル)パラメーター . . . . . . . . . . 15
Reverb(リバーブ・レベル)パラメーター . . . . . . 15
Dynamix Mode(モード)スイッチ . . . . . . . . . . . . 15
Positive -「+」モード. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
Inverse - インバース・モード . . . . . . . . . . . . . . . 15
Dynamix Threshold(スレッショルド)パラメーター 15
Dynamix Damp(ダンプ)パラメーター . . . . . . . . . 15
Dynamix Attack(アタック)パラメーター. . . . . . . 15
Dynamix Release(リリース)パラメーター . . . . . 15
12
TonePrint Editor のアップデート
16
サポート
16
12
12
a
■
このマニュアルについて
このマニュアルについて
このマニュアルは、TonePrint Editor の機能と操作方法、
そしてソフトウェアが対応する TC ペダルの情報が含ま
れます。
本マニュアルは PDF 形式でのみ配布されており、TC
エレクトロニックのウェブサイトからダウンロードで
きます。
本 PDF マニュアルは内部及び外部ハイパーリンクを含
みます。各ページ左上の青いボックスをクリックする
ことで、目次に戻ることができます。右のスクリーン
ショットの各セクションの枠内をクリックすると、該
当するページに移動します。
重要な情報を見落とすことのないよう、マニュアルは
全体を通してお読みいただくことをお勧めいたします。
本マニュアルの内容は、予告なく改訂されることがあ
ります。マニュアルの最新版をダウンロードするには、
TC エレクトロニックのウェブサイトをご参照くださ
い。
http://www.tcelectronic.com/support/manuals/
TC Electronic TonePrint Editor
■
Manual for software version 1.0
1
■
はじめに
はじめに
TonePrint のコンセプト
TonePrint Editor の特徴
動作条件
TonePrint は、着せ替え感覚で、TonePrint 対応ペダル
に一流アーティストや TC テクニシャンによるカスタ
ム・バージョンの TC シグネチャー・エフェクトを移植
することを可能にします。
■ カスタムバージョンの TC エフェクトを一から作成
■ TonePrint 対応エフェクト・ペダル
■ サウンドを確認するための楽器とアンプ
可能
■ 全てのエフェクト・パラメーターとエフェクトの作
■
TonePrint セッティングは単なるプリセットとは異な
り、パラメーター構成そのものやノブのレンジ、そし
てそれらの設定値が含まれています。
■
■
■
TonePrint のコンセプトに賛同した世界中の一流ギタリ
ストやベーシストがライブとスタジオで実際に使用し
ている TC エフェクトのサウンドそのものが公開され
ています。これらは、彼らの個性そのものを表現する、
サウンド面での DNA とも言えるでしょう。
■
用をコントロール可能
ノブの機能とレンジをカスタマイズ可能
スライダー・ベースで直感的に操作を行えるユー
ザー・インターフェイス
設定はリアルタイムで確認可能
PC / Mac 対応
無償
■ Microsoft Windows または Apple OS X を起動した
コンピューター
■ Windows 版動作条件:
Windows XP SP2 / Vista / 7 / 8
■ OS X 版対応動作条件:
OSX 10.5 以降、Intel CPU 搭載 Macintosh
■ 接続用 USB ケーブル(Type A Male - Mini B Male)
何年にもわたり、今まで無数のユーザーが TonePrint
を活用してきました。TonePrint Editor は、そのコン
セプトを一歩突き進め、ユーザー自らの手で自分のシ
グネチャー・エフェクトの作成を可能とします。
TonePrint 対応 TC ペダルと TonePrint Editor の組み合
わせで、まさに自分だけのペダルが完成します。
TC Electronic TonePrint Editor
■
Manual for software version 1.0
2
■
セットアップ
セットアップ
Ready…
Set…
TonePrint!
次の URL から TonePrint Editor をダウンロードします。
TonePrint Editor の使用はフリーです。
■ 通常通り TC ペダルをセッティングします。
■ 楽器をペダルのインプットに接続します。
TonePrint 対 応 TC 製 品 が 接 続 さ れ て い る 状 態
で TonePrint Editor を 開 く と、TonePrint Editor は
TonePrint 対応 TC 製品を自動検知してその機器のパラ
メーターがスクリーン上に表示されるはずです。
■ ペダルのアウトプットをアンプに接続します。
■ ペダルをパワーサプライに接続します。
http://www.tcelectronic.com/toneprint-editor/
■ エフェクトをバイパスにして、楽器とアンプ側を通
TonePrint Editor をインストールします。
■ Windows 版をインストールするには、ダウンロー
■
ド場所から .exe をハードディスク上に直接移動しま
す。
■ OS X 版をインストールするには、ダウンロードし
た .dmg ファイルを開きます。ディスクイメージが
開いたら、TonePrint Editor.app をアプリケーション・
フォルダに移動します。
■
■
■
TC Electronic TonePrint Editor
■
Manual for software version 1.0
常使用するノーエフェクトのサウンド(と音量)に
セッティングします。
エフェクトをオンにします。
Type A Male - Mini B Male USB ケーブルでコン
ピューターとエフェクト・ペダルを接続します。
コンピューターが複数の USB ポートを搭載してい
ても、一度に一台しか TonePrint 対応製品を接続・
コントロールできません。
ペダル側のセレクターで、使用する TonePrint スロッ
トを選択します。
コンピューター側で、TonePrint Editor を起動します。
TonePrint 対応機器が正しく検知されないと、TonePrint
対応機器を接続するように促す画面が表示されます。
この場合は、TonePrint 対応機器が電源オンの状態で正
しく USB 接続されていることをご確認ください。
ペダルが検知されたら、TonePrint 作成の準備は完了で
す。基本的な流れは次の通りです。
TonePrint Editor では、TonePrint 対応ペダルの内部パラ
メーターが操作可能になります。これらのパラメーター
の設定を変更するには、TonePrint Editor のスライダー
を使用します。スライダーの設定レンジは極めて広く、
微妙なファインチューンからエフェクトの特性や作用
を根本的から変えてしまう派手な変化までに対応しま
す。
3
■
セットアップ
ご注意:セッティングの紛失を防ぐために
ペダルの機種とパラメーター構成
複数の TonePrint ペダルを使用する場合
セッティングをなくしてしまうことのないよう、次の
点にご注意ください。
ペダルによって機能は違いますが、多くの機種間では
Speed や Depth と言った共通のパラメーターを使用し
ています。
複数の TonePrint 対応ペダルを所有している場合は、
セットアップしたいペダルをコンピューターに USB 接
続します。TonePrint Editor のインターフェイスは、接
続しているペダルに合わせて更新されます。
■ エディットが完了したら「Store to Pedal(ペダル
に保存)
」ボタンを押して TonePrint ペダルにセッ
ティングを保存することを忘れないでください。こ
の操作を行わないと、ケーブルを抜いた時点でセッ
ティングが失われてしまいます。
ディレイとリバーブの TonePrint では、エフェクトに
モジュレーションを加えることができます。リバーブ
/ディレイ・モジュレーションのインターフェイスは、
モジュレーション専用エフェクトと共通のものを使用
します。
本マニュアルのパラメーター解説は次の 3 つのセクショ
ンで構成されます。
■ ペダルのノブはリアルタイムで操作できますが、タ
■ 最初のセクションは TonePrint Editor のモジュレー
イプ・セレクターを TonePrint スロットから変える
ことは絶対にしないでください。
ション関連のパラメーターを内包します。
■ 2 つ目のセクションは TonePrint Editor のディレイ関
■ エディット中に電源を落とさないでください。
連のパラメーターを内包します。
■ 3 つ目のセクションは TonePrint Editor のリバーブ関
複 数 の 空 USB ポ ー ト が あ る 場 合 で も、TonePrint
Editor から複数の TonePrint ペダルに同時にアクセス
することはできませんので、ご注意ください。一台ず
つセットアップを行ってください。
TonePrint Editor の起動中に USB ケーブルを抜き差し
して別の TonePrint 対応ペダルのセッティングに移るこ
とができます。
TonePrint 対応ペダルは USB パワーには未対応です。
パワーサプライをペダルに接続しないと、TonePrint の
エディットと設定のペダルへの保存は行えません。
連のパラメーターを内包します。
TC Electronic TonePrint Editor
■
Manual for software version 1.0
4
■
セットアップ
ペダルのシリアルナンバーと
ソフトウェア・バージョン情報
TonePrint 対応ペダルがコンピューターに接続されてい
る状態で TonePrint Editor ウィンドウの左下にある「i」
アイコンをクリックすると、ペダルのシリアルナンバー
と TonePrint Editor のバージョン情報が表示されます。
テンプレート TonePrint について
コンピューターの画面一杯に並んだスライダーを使っ
てサウンドを一から作るのは、難しそうと感じられる
かもしれません。
TonePrint Editor にはテンプレート用の TonePrint が用
意されており、セッティングをまったく一からではな
く、基本的なセッティングの状態から始めることがで
きます。エフェクトやサウンドデザインにあまり慣れ
親しんでいない方は、最初にテンプレートで各エフェ
クト・タイプの典型的な設定を確認すると良いかもし
れません。
また、セッティングを進めていくほど自分の目指すサ
ウンドとはかけ離れてしまう、といった袋小路に嵌っ
てしまった際の非常口としても使用できます。
TC Electronic TonePrint Editor
■
Manual for software version 1.0
5
■
TonePrint Editorの基本
TonePrint Editor の基本
Template TonePrint テンプレート TonePrint セクション
テンプレート TonePrint は、全てのパラメーターをデ
フォルトにした状態の、汎用的なセッティングです。
TonePrint 作成の開始点として使用できます。
テンプレートをリコールするには、メニューからお好
みの項目を選択します。テンプレートを選択すると、
そこまでに変更した設定は全て上書きされます。ノブ
のアサインメント、モディファイアー・カーブ、そし
てパラメーターの設定値は全てテンプレートの設定に
変更されますので、ご注意ください。
Router - ルーター・セクション
Kill Dry - キルドライ・パラメーター
Knob Selection - ノブ選択セクション
ペダルの各ノブへの機能の割り当てを指定します。
選択オプション:Off(オフ)/ On(オン)
ドライ信号(エフェクト前の原音)の扱いを指定します。
オンにすると、ドライ信号はアウトプットから出力さ
れなくなります。一般的には、リバース・ディレイや
ビブラートといったエフェクトでは Kill Dry をオンにし
ます。
1 対 1 の割り当てのみならず、1 つのノブで 3 つまで
のパラメーターが同時に変化するように設定できます。
ペダル操作の効率を高め、1 つのノブでサウンドに劇的
な変化を与えることが可能になります。
ノブを動かした際のパラメーターの変化の具合を高い
自由度で設定できます。スケーリングや、上限/下限
を設定できます。
Reload - リロード・ボタン
テンプレートを開いて設定を変更した後に再度元のテ
ンプレートの状態に戻りたい場合は、RELOAD(リロー
ド)ボタンをクリックします。ノブのアサインメント、
モディファイアー・カーブ、そしてパラメーターの設
定値は全てテンプレートの設定に変更されますので、
ご注意ください。
一例を紹介します。割り当てたパラメーターの設定レ
ン ジ が 0 ∼ 100% だ っ た と し ま す。 こ の 場 合、 一 般
的にはノブを下げきれば 0%・上げきれば 100% とな
りますが、サウンド面でのスイートスポットが 25 ∼
50% の間であると感じられた場合、ノブを下げきった
時には 25%、上げきったときには 50% にする、といっ
た設定が可能になります。
パラメーターのレンジは自由に設定できます。下げきっ
た状態からセンターポジションまでは 0% ∼ 100% に
上がり、センターから先は 100% ∼ 25% に戻る、といっ
た設定も可能です。
TC Electronic TonePrint Editor
■
Manual for software version 1.0
6
■
TonePrint Editorの基本
ノブのパラメーター割り当て
Modifier - モディファイヤー・ディスプレイ
■ Knob Selection セクションでノブを指定します。
TonePrint Editor ウィンドウの左上のグラフ表示は、選
択したノブにアサインされているパラメーターの値を
示します。ここで、ノブを動かした際の反応を指定し
ます。
選択したノブがハイライト表示されます。
■ 黄/赤/青いずれかの「LED」を選択します。選択
した LED がハイライト表示されます。
■ LED 左のドロップダウンメニューで、割り当てたい
パラメーターを選択します。
カーブを変更するには、モディファイヤー・カーブ上
に丸い点で表示されているコントロールポイントをド
ラッグするか、各コントロールポイントの下に表示さ
れている数値表示をドラッグして数値を直接入力しま
す。
各ノブでコントロールできる 3 つのパラメーターに、
それぞれ独立したモディファイヤー・カーブを与える
ことができます。ノブを下げきった状態から時計回り
に回すにつれて、一つのパラメーターの値は徐々に上
がっていき、別のパラメーターの値は徐々に下がって
いく、といった設定を行えます。
■ ノブを回すと、インターフェイスの Peak Perfor-
mance(ピーク・パフォーマンス)セクションにノ
ブの現行ポジションがハイライト表示されます。
一つのノブに最大 3 つのパラメーターをアサインでき
ます。選択されているパラメーターはハイライト表示
され、他のパラメーターは薄い色で表示されます。
選択パラメーターのスケーリングの設定については次
セクションをご参照ください。
TC Electronic TonePrint Editor
■
ノブの位置とパラメーター値の関係を定義するには、
最初に Knob Selection セクションでパラメーターを選
択します。
モディファイヤー・ディスプレイに選択したパラメー
ターのモディファイヤー・カーブが表示されます。デ
フォルトの状態では、左下でパラメーターの最低値、
右上でパラメーターの最大値となります。
Manual for software version 1.0
音を出してノブを回すことでノブとモディファイヤー・
カーブの関係を確認しながら設定を進めていくことを
お勧めいたします。
7
■
エフェクト・セクション
エフェクト・セクション
TonePrint Editor ウィンドウの右側のセクションで、エ
フェクトの設定を行います。
このセクションでペダルのサウンドを構築していきま
す。TonePrint の心臓部とも言えるでしょう。
接続している TonePrint ペダルの機種によって、表示
は異なります。モジュレーションのみのペダルでは、
Modulation セクションのみが表示されます。リバーブ
とディレイ・ペダルは Reverb または Delay に加えて
Modulation セクションが表示されます。詳細は、
「ペダ
ルの機種とパラメーター構成」
(ページ 4)セクショ
ンをご参照ください。
すでにハードウェアまたはソフトウェアのエフェクト・
プロセッサーをお使いになられたことがあれば、この
セクションの内容は一見するだけで理解できるかもし
れません。スライダーを移動すると、変更内容はリア
ルタイムでサウンドに反映されます。
続く各セクションで、ディレイ/リバーブ/モジュレー
ション各エフェクトのパラメーターを解説いたします。
TC Electronic TonePrint Editor
■
Manual for software version 1.0
8
■
Modulation - モジュレーション・セクション
Modulation - モジュレーション・
セクション
このセクションのパラメーターで、モジュレーション・
エフェクトの設定を行います。
フランジャーは、信号の一部に若干のディレイを施し
て、エフェクトの入力にフィードバックすることによ
り、その独特なサウンドを生成します。その効果を確
認するには、フィードバックを様々な値でお試しくだ
さい。
Advanced Flanger - アドバンス・フランジャー
フランジャー・エフェクトを定義するパラメーターの
チューニングが若干異なる、フランジャーのバリエー
ションです。
Vibrato - ビブラート
TZFlanger - スルー・ゼロ・フランジャー
スルー・ゼロ・フランジャーは、複数のテープデッキ
を使用した古典的なフランジャー効果の生成方法をエ
ミュレートします。昔は、2 台のテープデッキを同時に
再生させて、それぞれ異なるタイミングでデッキの再
生スピードを上下に変えることによってフランジャー
効果を作り出していました。この手法によるフラン
ジャー効果は、再生中の 2 つのテープがまるで同じ再
生ポイント(ゼロ・ポイント)を通過する際に、独特
な位相のキャンセレーションが生じました。
ビブラートは入力信号のピッチを変調するエフェクト
です。得られる結果は、ボーカリストのビブラート・
テクニックに似ています。
Modulation Type パラメーターを TZFlanger に設定する
と、ディレイ・ライン 1 が信号の「ドライ」部分にな
ります。そのため、TZFlanger を選択する場合は、Kill
Dry パラメーターをオンにしてください。
モジュレーション・エフェクトの種類を選択します。
選択肢は次の通りです。
コーラスとは異なり、ピッチ変調音に対して元の信号
は加わりません。
Modulation Active(モジュレーション・
アクティブ)パラメーター
Classic Chorus - クラシック・コーラス
TriChorus - トライコーラス
TC エレトロニックの名機 SCF にインスピレーション
を得た、スタンダードなコーラスです。
トライコーラスはコーラスのバリエーションで、デプ
ス/スピード/フェイズ/ディレイ・タイムに異なる
オフセットをかけた 3 つのコーラスを混ぜ合わせるこ
とによって、独特でステレオ感の強い高密度のコーラ
ス・サウンドを生成します。Speed / Depth / Time
パラメーターの内容は、通常のコーラスと同じです。
Modulation Type(モジュレーション・
タイプ)セレクター
コーラス・エフェクトは、基本的に、原音を 2 系統に
分割して、片方の音程を変調させる効果です。
Advanced Chorus - アドバンス・コーラス
コーラス・エフェクトを定義するパラメーターのチュー
ニングが若干異なる、コーラスのバリエーションです。
Classic Flanger - クラシック・フランジャー
フランジャーはコーラスと同じ系統のモジュレーショ
ン・エフェクトです。原音は 2 系統に分割され、片方
の音程が変調されます。
TC Electronic TonePrint Editor
■
TriChorus Alternative トライコーラス・オルタナティブ
トライコーラスのバリエーションで、3 つのコーラスの
モジュレーション・パラメーターを定義するパラメー
ターのチューニングが異なります。よりワイルドで派
手なコーラス・エフェクトが得られます。
Manual for software version 1.0
選択オプション:ON(オン)/ OFF(オフ)
モジュレーション・エフェクトをオン/オフします。
ディレイやリバーブの TonePrint を作成する際に、モ
ジュレーションのオン/オフを選べます。通常のモ
ジューレション・エフェクトを作成する際には、オン
にしてください。
Through-Zero-Flanger(スルー・ゼロ・
フランジャー)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 1023
Modulation Type パラメーターを TZFlanger に設定する
と、ディレイ・ライン 1 が信号の「ドライ」部分にな
ります。このパラメーターでディレイ・ライン 1 と 2
のバランスを調整します。
9
■
Modulation - モジュレーション・セクション
Speed(スピード)パラメーター
Depth 3(デプス 3)パラメーター
Delay Time 1
(ディレイタイム 1)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 61.5 mHz(ミリヘルツ)∼ 20 Hz
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 %
パラメーター・レンジ : 0.1 ∼ 50 ms
モジュレーション・エフェクトの速度を調整します。1
Hz に設定すると、1 秒につき 1 周期の速度となります。
Modulation Type パラメーターを TriChorus に設定して
いる場合にのみ有効です。
Depth 1(デプス 1)パラメーター
TriChorus では、Depth 3 パラメーターは 3 つ目のコー
ラス・モジュールのエフェクトの深さを調節します。
既述の通り、コーラスとフランジャーは LFO 変調され
たディレイと解釈できます。ここで、そのディレイ・
タイムを指定できます。典型的なコーラスは 10 ms 前
後、フランジャーは 5 ms 前後の設定となります。
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 %
エフェクトの深さを調節します。値は変調波形の振幅
を示します。
値は変調波形の振幅を示します。
HiCut(ハイカット)パラメーター
Modulation Type パラメーターを TZFlanger に設定して
いる場合、Depth 1 パラメーターを Depth 2 以下の値
に設定することをお勧めいたします。
Depth 2(デプス 2)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 %
パラメーター・レンジ : 20 Hz ∼ 20 kHz
コーラスの本来の使い方ではありませんが、ディレイ
を 30 ∼ 50 ms と長めに設定することにより、スラッ
プバック効果を意図的に活用することができます。
Delay Time 2(ディレイタイム 2)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 0.1 ∼ 50 ms
モジュレーション・エフェクトのハイ側の周波数を抑
えます。エフェクトが主張し過ぎ、Mix または Output
Level パラメーターを下げても思うような効果が得られ
ない場合にお試しください。
Modulation Type パ ラ メ ー タ ー を TriChorus ま た は
TZFlanger に設定している場合にのみ有効です。
Mix(ミックス)パラメーター
TriChorus では、Depth 2 パラメーターは 2 つ目のコー
ラス・モジュールのエフェクトの深さを調節します。
TZFlanger では、2 つ目のフランジャー・モジュールの
エフェクトの深さを調節します。
モジュレーション・エフェクトの、ドライ(ダイレクト)
音とエフェクト音のミックス・バランスを決定します。
Router セクションの Kill Dry を On にしている場合、こ
のパラメーターはサウンドに影響を与えません。
値は変調波形の振幅を示します。
Output Level(アウトプット・レベル)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 %
パラメーター・レンジ : -100 ∼ 0 dB
Modulation Type パ ラ メ ー タ ー を TriChorus ま た は
TZFlanger に設定している場合にのみ有効です。
TriChorus では、Delay Time 2 パラメーターは 2 つ目の
コーラス・モジュールのディレイの長さを調節します。
TZFlanger では、2 つ目のフランジャー・モジュールの
ディレイの長さを調節します。
Delay Time 3(ディレイタイム 3)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 0.1 ∼ 50 ms
Modulation Type パラメーターを TriChorus に設定して
いる場合にのみ有効です。
TriChorus では、Delay Time 3 パラメーターは 3 つ目の
コーラス・モジュールのディレイの長さを調節します。
モジュレーション・エフェクトの全体的なアウトプッ
ト・レベルを指定します。
TC Electronic TonePrint Editor
■
Manual for software version 1.0
10
■
Modulation - モジュレーション・セクション
Feedback(フィードバック)パラメーター
パラメーター・レンジ : -100 ∼ 100 %
モジュレーション・モジュールの出力から入力に循環
させる信号の量を調節します。
設定による効果の変化をご確認いただいた上で調節し
てください。
Feedback HiCut(フィードバック・
ハイカット)パラメーター
パラメーター・レンジ : 20 Hz ∼ 20 kHz
Vib. Ramp Time(ビブラート・ランプ・
タイム)パラメーター(Shaker ビブラート
のみ)
パラメーター・レンジ : 1 ∼ 5000 ms
Vib. Ramp Time パラメーターは、Shaker ビブラート・
ペダルが接続されている場合にのみ有効です。
ビブラート・ランプ・エフェクトはビブラート・エフェ
クトのバリエーションで、ペダルのフットスイッチを
踏んでいる間だけエフェクトが掛かります。Vib. Ramp
Time パラメーターは、ビブラート・エフェクトの立ち
上がり時間を調節します。
Feedback パラメーターの設定によって生じるレゾナン
ス成分の高周波をアッテネートします。
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Delay - ディレイ・セクション
Delay - ディレイ・セクション
このセクションのパラメーターで、ディレイ・エフェ
クトの設定を行います。
Saturation(サチュレーション)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 24 dB
FB LoCut(フィードバック・ローカット)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 20 Hz ∼ 20 kHz
Saturation パラメーターは、ディレイにサチュレーショ
ンを与えます。
指定周波数を下回る周波数のレベルを落とします。
サチュレーションを使用すると微量の歪みが加わり、
古典的なアナログやテープ・ディレイで音量を上げた
際の特徴的なサウンドに近づけることができます。ディ
レイ信号のサチュレーションはアンプの音量を上げた
際の効果と似ており、弦のタッチによってディレイ・
サウンドのオーバードライブが変わります。
FB HiCut パラメーターがエフェクトのハイを削ぐのと
同様に、ここでローを削ることで、ディレイ成分をよ
り馴染みのよいサウンドに仕立て上げることができる
場合があります。
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 7000 ms
FB HiCut(フィードバック・ハイカット)
パラメーター
パラメーター・レンジ : -100 ∼ 0 dB
ディレイの反復の間隔を指定します。
パラメーター・レンジ : 20 Hz ∼ 20 kHz
Feedback(フィードバック)パラメーター
指定周波数を超える周波数のレベルをアッテネートし
ます。ディレイのハイを落とすことによってアナログ・
ライクなサウンドが得られ、多くの場面で、より馴染
みのよいサウンドに仕立て上げることができます。
Delay Time(ディレイ・タイム)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 120 %
ディレイ・モジュールの出力から入力に循環させる信
号の量を設定し、反復する成分の量を指定します。
100% 以上の設定で内部フィードバックが生じると、
歪むまでボリュームが増え続けるため、設定には十分
にご注意ください。内部フィードバックが生じた場合
は、Feedback パラメーターを下げてください。
最新のデジタル技術は、極めて正確な音声の再現を可
能とし、ディレイ効果における反復成分なども極めて
高音質で行える様になりました。しかし、原音に忠実
なディレイは、その忠実さ故に原音を邪魔してしまう
場合があります。FB HiCut パラメーターは、そういっ
た場合の補正に使用できます。
Output Level(アウトプット・レベル)
パラメーター
ディレイ・エフェクトの全体的なアウトプット・レベ
ルを指定します。
Dynamic Delay Sensitivity(ダイナミック・
ディレイ・センシティビティ)パラメーター
パラメーター・レンジ : -50 ∼ 0 dB
ダイナミック・ディレイは名機 TC2290 で初めて搭載
された機能で、ディレイ成分のレベルを入力レベルの
音量変化に連動させます。演奏中は原音をクリアに聞
かせ、演奏が途切れた時点でディレイ成分を際立たせ
ることができる、デリケートで上品な効果です。
このパラメーターで、原音とディレイのどちらに焦点
を当てるかの境界レベルを指定します。入力レベルが
設定値を上回るとディレイのレベルは落ち、設定値を
下回るとディレイが聴こえるようになります。
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Delay - ディレイ・セクション
ダイナミック・ディレイは、アナログ・テープ・エコー
から 2290 サウンドまで、ほぼ全ての種類のディレイで
効果的に使用できます。
Damping(ダンピング)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 dB
入力信号が Dynamic Delay Sensitivity パラメーターで
指定したレベルを上回った際のアッテネーションの量
を設定します。
Release Time(リリース・タイム)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 20 ∼ 1000 ms
入力信号が Dynamic Delay Sensitivity パラメーターで
指定したレベルを下回り、アッテネーションが終了す
る際に要する時間を設定します。
Reverse Delay Time(リバース・ディレイ・
タイム)パラメーター
パラメーター・レンジ : 50 ∼ 7000 ms
昔、逆再生の効果を得るには、一度信号をテープに録
音し、そのテープのリールを逆に設置することで逆再
生の効果を生成していました。
リバース・ディレイは、このテープによる逆再生と類
似した効果を生成します。ここで指定した長さのサウ
ンドが「録音」され、逆方向に再生されます。
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Reverb - リバーブ・セクション
Reverb - リバーブ・セクション
このセクションのパラメーターで、リバーブ・エフェ
クトの設定を行います。
PreDelayLong(プリディレイ・ロング)
パラメーター
Mod On/Off(モジュレーション・オン/オフ)
パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 ms
選択オプション:ON(オン)/ OFF(オフ)
PreDelayLong パラメーターは、ペダルの Pre-Delay ス
イッチを Long に設定している場合にのみ有効です。
リバーブ成分のモジュレーションをオン/オフします。
プリディレイは、原音と拡散音場の間に短いディレイ
を挿入します。リバーブ音が原音の輪郭を損なわない
ように原音とリバーブの拡散音場を分離させる効果が
得られます。ここで、
プリディレイの時間を指定します。
Diffuse(ディフュージョン)パラメーター
パラメーター・レンジ : -50 ∼ 50
Decay(ディケイ)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0.01 ∼ 20 s
リバーブの拡散音場の密度を調節します。拡散音場の
フラッターを最小限に抑えます。
余韻の減衰時間を秒数で指定します。この時間は、拡
散音場がおよそ 60 dB 減衰する時間として定義されま
す。
LoColor(ロー・カラー)パラメーター
PreDelayShort(プリディレイ・ショート)
パラメーター
リバーブの低周波数帯域の特性を調節します。リバー
ブの全体的なカラーに変化を与えます。
プリディレイは、原音と拡散音場の間に短いディレイ
を挿入します。リバーブ音が原音の輪郭を損なわない
ように原音とリバーブの拡散音場を分離させる効果が
得られます。ここで、
プリディレイの時間を指定します。
Modulation Rate(モジュレーション・レート)
パラメーター
パラメーター・レンジ : -25 ∼ 25
リバーブ・モジュレーションの速度を指定します。
パラメーター・レンジ : -50 ∼ 50
Mod On/Off スイッチをオフにしている場合、このパラ
メーターはサウンドに影響を与えません。
HiColor(ハイ・カラー)パラメーター
Modulation Depth(モジュレーション・
デプス)パラメーター
パラメーター・レンジ : -50 ∼ 50
パラメーター・レンジ : -25 ∼ 25
リバーブの高周波数帯域の特性を調節します。リバー
ブの全体的なカラーに変化を与えます。
リバーブ・モジュレーションのかかりの深さを指定し
ます。
HiFactor(ハイ・ファクター)パラメーター
Mod On/Off スイッチをオフにしている場合、このパラ
メーターはサウンドに影響を与えません。
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 100 ms
PreDelayShort パラメーターは、ペダルの Pre-Delay ス
イッチを Short に設定している場合にのみ有効です。
リバーブ・アルゴリズム、拡散音場が極力スムーズで
ナチュラルなサウンドになるように設計されていま
す。そのナチュラルなサウンドを土台として、リバー
ブ・テールにモジュレーションを与えることで、より
特徴的なサウンドに仕立てあげることができます。モ
ジュレーションの特性は、後述の Modulation Rate と
Modulation Depth パラメーターで微調整できます。
パラメーター・レンジ : -25 to 25
HiColor の設定で定義したサウンド面の特徴を強調また
はアッテネートします。
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Reverb - リバーブ・セクション
Early(初期反射レベル)パラメーター
Positive -「+」モード
Dynamix Attack(アタック)パラメーター
パラメーター・レンジ : -24.5 ∼ 0.0 dB
Dynamix Mode スイッチを Positive に設定すると、入
力が Dynamix Threshold で指定したレベルを上回ると
リバーブの出力レベルが抑えられ、下回るとリバーブ
の出力レベルが上がります。
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 1.000 s
リバーブの初期反射成分の出力レベルを指定します。
■ 設定を上げると、空間自体の特徴が強調されます。
■ 設定を下げると、拡散音場(余韻)が強調されます。
Early を低い値で使用すると、リバーブの主成分は
テール部分となります。
Reverb(リバーブ・レベル)パラメーター
Inverse - インバース・モード
Dynamix Mode スイッチを Inverse に設定すると、入力
が Dynamix Threshold で指定したレベルを上回るとリ
バーブの出力レベルが上がり、下回るとリバーブの出
力レベルが抑えられます。
パラメーター・レンジ : -24.5 ∼ 0 dB
リバーブの拡散音場(余韻)成分の出力レベルを指定
します。
この設定を下げると、初期反射成分の比率が高まる分、
空間自体の特徴が強調されます。
Dynamix は名機 TC 2290 ディレイから継承されている
ユニークな機能で、入力信号の強弱でリバーブのレベ
ルを調節することができます。演奏スタイルや内容に
合わせて反応が変わる、躍動的な効果が得られます。
Dynamix によるリバーブの立ち上がりに要する時間を
指定します。
Dynamix Release(リリース)パラメーター
パラメーター・レンジ : 0 ∼ 1.000 s
Dynamix Threshold(スレッショルド)
パラメーター
パラメーター・レンジ : -50 ∼ 0 dB
Dynamix Threshold パラメーターは、Dynamix Mode
パラメーターが Positive または Inverse に設定されてい
る場合にのみ有効です。
Dynamix Mode(モード)スイッチ
設定オプション : Off
(オフ)
/ Positive
(+)
/ Inverse(イ
ンバース)
Dynamix Attack パラメーターは、Dynamix Mode パラ
メーターが Positive または Inverse に設定されている場
合にのみ有効です。
このパラメーターで、レベルの境界点を指定します。
Dynamix Mode / Dynamix Damp / Dynamix Attack
/ Dynamix Release パラメーターの設定の組み合わせ
で、入力がこの境界レベルを通過する際のリバーブの
音量変化を定義します。
Dynamix Attack パラメーターは、Dynamix Mode パラ
メーターが Positive または Inverse に設定されている場
合にのみ有効です。
Dynamix によるリバーブ・レベルのアッテネーション
に要する時間を指定します。意図的に不自然な効果や、
ゲート・リバーブ効果を得るには、短めの設定で使用
します。典型的な 80 年代サウンドを得るには、0 ∼
100 ms 近辺の設定をお試しください。
Dynamix Damp(ダンプ)パラメーター
パラメーター・レンジ : -60 ∼ 0 dB
後述の Dynamix Threshold パラメーターでレベルの境
界点を指定し、その境界の上下で異なるリバーブ・レ
ベルを与えられます。この音量変化に対するリバーブ
の変化は、Positive と Inverse の 2 つの特性から選べま
す。Off の設定では、Dynamix 機能なしの通常のリバー
ブとなります。
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Dynamix Damp パラメーターは、Dynamix Mode パラ
メーターが Positive または Inverse に設定されている場
合にのみ有効です。
Positive モードでは Dynamix Threshold の設定値を超
えた際、Inverse モードでは Dynamix Threshold の設定
値を下回った際の、アッテネーション量を指定します。
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サポート
TonePrint Editor のアップデート
サポート
TonePrint Editor のより新しいバージョンをダウンロー
ドした場合は、単純に既存のバージョンと置き換えら
れます。
本マニュアルを読んでもご不明な点がございましたら、
TC サポートまでご連絡ください。
http://www.tcelectronic.com/support/
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